JPS6254285B2 - - Google Patents

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JPS6254285B2
JPS6254285B2 JP2712880A JP2712880A JPS6254285B2 JP S6254285 B2 JPS6254285 B2 JP S6254285B2 JP 2712880 A JP2712880 A JP 2712880A JP 2712880 A JP2712880 A JP 2712880A JP S6254285 B2 JPS6254285 B2 JP S6254285B2
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JP
Japan
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group
deoxy
polyethylene glycol
fluorouridine
residue
Prior art date
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Application number
JP2712880A
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English (en)
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JPS56123917A (en
Inventor
Setsuo Fujii
Bonpei Yasui
Kazuya Sakai
Tooru Hamatake
Hisashi Nakagawa
Masahiro Kawasaki
Iwao Hashimoto
Yoneichi Kura
Naoki Umeda
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Funai Pharmaceutical Industries Ltd
Original Assignee
Funai Pharmaceutical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Funai Pharmaceutical Industries Ltd filed Critical Funai Pharmaceutical Industries Ltd
Priority to JP2712880A priority Critical patent/JPS56123917A/ja
Publication of JPS56123917A publication Critical patent/JPS56123917A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は2′―デオキシ―5―フルオロウリジン
誘導体を主成分とする新規な抗腫瘍剤組成物に係
り、その目的とするところは、消化器官からの吸
収がよく、制癌作用の発現を増大せしめた抗腫瘍
剤組成物を提供せんとするにある。 2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導体に
は、制癌作用を有する医薬品として有用なものが
多く、就中、特に次の一般式()で表わされる
新規化合物は極めて優れた制癌作用を有すること
が見出された(例えば、特願昭53―108955号)。 〔式中、Rは置換基を有することがあるフエニ
ル基又はヘテロ環残基を示し、R1及びR2は同一
又は異つて、水素原子又はアルキルカルボニル基
を示す〕 しかし、これらの化合物は水に難溶性乃至は不
溶性であつて、少量の界面活性剤等の溶解補助剤
の添加ではその溶解性は改善されない。従つて、
かかる化合物を特に経口的に投与した場合、消化
器官内において溶解していない状態で存するた
め、消化器官からの生体内への吸収に難点があ
り、ひいては薬理作用(制癌作用)の効果発現等
にも好ましくない影響を及ぼしている。 これら化合物の溶解性、吸収の改善を計るため
には、医薬品粒子の粒径を物理的に小さくする方
法が考えられるが、粉砕や微細化工程においては
空中に微細粉末が飛散し、これらの量が微量であ
つても、その作用が制癌作用であることに鑑み
て、かかる操作は作業者に対する安全性の点から
工業上好ましくない。また、界面活性剤の使用も
考えられるが、これら自体毒作用を有するもので
あるから、多量の使用は避けなければならない。 本発明者らは、かかる欠点を克服せんと鋭意研
究を行つた結果、2′―デオキシ―5―フルオロウ
リジン誘導体()が、極めて毒性の低いポリエ
チレングリコールに溶解すること、そしてポリエ
チレングリコールに溶解した状態で経口的に投与
すると、消化器官からの吸収がよく、制癌作用の
発現が著しく増大することを見出し、本発明を完
成した。 すなわち、本発明は、前記一般式()で表わ
される2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導
体及びポリエチレングリコールを含有する抗腫瘍
剤組成物を提供するものである。 本発明組成物中の主たる薬効成分である()
式の化合物において、Rで表わされるフエニル基
の置換基としては、例えば、アルキル基、アルコ
キシ基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、アミノ
基、アシルアミノ基、ニトロ基、アラルキルオキ
シ基、アルキルスルホニルオキシ基、アルコキシ
カルボニルメトキシ基、ハロゲン原子又は―L1
―O―R3、―L1―O―L2―O―R3(L1及びL2は
同一又は異つてアルキレン基を、R3はアルキル
基)で表わされるものが挙げられ、これらは1又
は2以上が置換していてもよい。また、ヘテロ環
残基としては、例えば、フリル基、チオフエニル
基、ベンゾフラニル基、ピリジル基、ピラジニル
基、キノリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基
等が挙げられる。 ()式で表わされる代表的化合物としては次
のものが例示される。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 本発明組成物に使用されるこれらの2′―デオキ
シ―5―フルオロウリジンの中の新規化合物は、
例えば次の方法によつて製造される。 一般式() (式中、R1及びR2は前記と同じ) で表わされる2′―デオキシ―5―フルオロウリジ
ンに一般式()、 R―CO―hal () (式中halはハロゲン原子を示し、Rは前記と
同じ) で表わされるアシルハライドを反応させる。 一般式() (式中、R′4はフエニル基に置換する置換基
を、nは1〜3の整数を示す) で表わされる化合物の置換基R′4を他の基に変換
する。 の方法の例としては、アラルキルオキシ基又
はニトロ基を還元してそれぞれヒドロキシ基又は
アミノ基とする方法、アミノ基をアシルアミノ基
とする方法、ヒドロキシル基に置換又は非置換の
アルキルハライドを反応させてアルコキシ基とす
る方法等がある。 また、ポリエチレングリコールとしては、市販
のポリエチレングリコール200,400及び600(何
れも半井化学薬品株式会社製)等が好適に使用さ
れる。 本発明の抗腫瘍剤組成物は、2′―デオキシ―5
―フルオロウリジン誘導体()をポリエチレン
グリコールに溶解することによつて製造される。
この溶解法は一般に採用されている方法、例えば
室温あるいは加熱下に両者を撹拌混合することに
よつて行われる。2′―デオキシ―5―フルオロウ
リジン誘導体の粒子サイズは特に問題とされない
が、粉砕、篩過して使用するのがよい結果を与え
る。 2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導体と
ポリエチレングリコールの配合量は、当該誘導体
が溶解する量のポリエチレングリコールを使用す
れば充分であるが、通常当該誘導体の10倍ないし
400倍位が好ましい。 かくして得られる組成物は、そのままあるいは
水等で適当に希釈して経口投与することができ
る。また、この組成物は注射剤、坐剤等を製造す
るのに適しており、更にまた通常使用される賦形
剤、添加剤等に吸着させ、粉末、顆粒又は錠剤等
とすることもできる。 本発明組成物の2′―デオキシ―5―フルオロウ
リジン誘導体は5―FUに比較して極めて毒性が
少なく、該組成物の投与量は、通常2′―デオキシ
―5―フルオロウリジン誘導体が1日10〜1000mg
になるような範囲が好ましい。 次に、2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘
導体のポリエチレングリコールに対する溶解性及
び本発明により得られた抗腫瘍剤組成物の制癌作
用発現の増大効果、消化器官からの吸収の改善に
つき実験方法及び結果を示す。 (a) 溶解性測定実験 2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導体を
遠沈管に50mg採り、これにポリエチレングリコー
ル0.5mlを加え、室温で振とう撹拌機(商品名、
THEROM―MIXER、TM―105型、サーモニク
ス株式会社製)を用いて5分間激しく振とうし、
5分間、3000r.p.m.で遠心分離した後、残留物の
有無を肉眼的に観察した。ここで残留物を認めな
い場合、結果を表―1に100mg/ml以上と表示し
た。 残留物を認めた場合は、更にポリエチレングリ
コール1.5mlを加え、上記と同様に操作し、残留
物を認めない場合の結果を25mg/mlと表示した。 残留物を認めた場合は、更にポリエチレングリ
コール3mlを加え、上記と同様の操作を行い、残
留物を認めない場合の結果を10mg/mlと表示し
た。 残留物を認めた場合は、更にポリエチレングリ
コール7.5mlを加え、上記と同様の操作を行い、
残留物を認めない場合の結果を4mg/mlと表示し
た。 残留物を認めた場合は、更にポリエチレングリ
コール7.5mlを加え、上記と同様の操作を行い、
残留物を認めない場合の結果を2.5mg/mlと表示
した。 なお、2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘
導体の1%ツウイーン80溶液に対する溶解性の測
定は、2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導
体1mgに対し1%ツウイーン80溶液10mlを加え、
前記と同様の操作を行つた。その結果、残留物を
認めたので、表―1には0.1mg/ml以下と表示し
た。 (b) 制癌作用測定実験 ザルコーマ180腫瘍細胞(ICR系雄性マウスの
腹腔内に継代培養されているもの)の約1000万個
を5週令のICR系雄性マウスの鼠径部皮下に移植
した。24時間後に、被検化合物を投与し始めた。
投与は1日1回、7日間、経口ゾンデにより強制
的に行なつた。なお連日、投与直前に各動物の体
重を測定した。被検化合物は1%ツウイーン80―
生理食塩液又はポリエチレングリコールに懸濁又
は溶解した形で、また対照群には各溶媒のみを、
各動物宛0.1ml/10gの同一容量を投与した。被
検化合物の投与量は、個々の化合物により異なる
が概ね1mg/Kgないし200mg/Kgの範囲であり、
同一化合物につき、投与量を3ないし12段階にわ
たり変え、各投与段階毎に1群のマウス(6匹か
ら成る)に被検化合物を投与した。なお、対照群
には18匹のマウスを用いた。 移植から8日目にマウスをエーテル麻酔下に放
血することによつて致死せしめ、腫瘍組織を摘出
し、直ちに腫瘍重量を測定した。個々の化合物に
つき、投与量毎に、腫瘍重量の平均値(これをT
とする)及び対照群における腫瘍重量の平均値
(これをCとする)を夫々求め、T/C値が0.5を
示す数値を読みとつて、表―1に示した。なお、
T/C0.5値が小さい程制癌作用が強いことを示
す。 この実験から、ポリエチレングリコール200,
400,600を正常動物に10ml/Kg投与しても、何ら
毒性等の作用は認められなかつた。 (c) 吸収性測定実験 動物は、体重約30gのICR系雄性マウスを1群
4匹として用いた。2′―デオキシ―5―フルオロ
ウリジン誘導体を1%ツウイーン80溶液又はポリ
エチレングリコールに懸濁又は溶解させ、該液を
容量0.3ml/30g体重、用量0.5mMol/Kgの割合
で動物に経口投与した。投与後、直ちに動物の肛
門を瞬間接着剤(商品名、アロンアルフアー、東
亜合成化学株式会社製)を用いて閉じ、3時間後
に動物を致死せしめ、胃噴門から肛門までの消化
器官を摘出した。これを塩酸酸性下、30mlメタノ
ール中で磨砕し、20分間振とう後、2000r.p.m、
5分間遠心分離した。この上清につき薄層クロマ
トグラフイーを行ない(スポツト量;20μl、担
体;キーゼルゲル60F254;メルク社製、厚さ;
0.25mm、展開溶媒;酢酸エチル)、TLC―スキヤ
ナー(CS―910型、島津製作所製)により定量を
行なつた。以下、得られた値を投与群スキヤナー
面積値という。 また、正常動物の消化器官を上記と同様に摘出
し、これを塩酸酸性下、30mlメタノール中で、投
与量に対応する2′―デオキシ―5―フルオロウリ
ジン誘導体を加え、以下上記と同様の操作を行な
つて、定量した。以下、得られた値を100%スキ
ヤナー面積値という。腸官内残存率は次式により
算出した。 腸内残存率=投与群スキヤナー面積/100%スキヤナ
ー面積×100(%) 以上(a)〜(c)の試験結果を表―1に示す。 なお、表―1の2′―デオキシ―5―フルオロウ
リジン誘導体は次のものを示す。 化合物():3―(3―メチルベンゾイル)―
2′―デオキシ―3′,5′―ジ―O―アセチル―5
―フルオロウリジン 化合物():3―(3―フルオロベンゾイル)
―2′―デオキシ―3′,5′―ジ―O―アセチル―
5―フルオロウリジン 化合物():3―(2,3―ジメトキシベンゾ
イル)―2′―デオキシ―3′,5′―O―アセチル
―5―フルオロウリジン 化合物():3―(4―ブトキシベンゾイル)
―2′―デオキシ―3′,5′―O―アセチル―5―
フルオロウリジン 化合物():3―(3―メチルベンゾイル)―
2′―デオキシ―5―フルオロウリジン
【表】 上記表―1に示した結果から、本発明によつて
得られた2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘
導体とポリエチレングリコールとの組成物は、溶
解性の改良、制癌作用の発現の増大、吸収性の改
善の点において優れた効果を有することが明らか
である。 次に2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導
体の代表的製法を示す参考例及び本発明の実施例
を挙げて説明する。 参考例 1 2′―デオキシ―3′,5′―ジ―O―アセチル―5
―フルオロウリジン1.0gとトリメチルアミン
0.76mlを、乾燥ジオキサン10mlに溶解した後氷冷
する。ベンゾイルクロリド0.65gを加えた後、室
温に60分間、45℃に30分間保つ。生成した結晶を
去し、液を減圧下濃縮する。油状残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(溶媒;クロロ
ホルム―メタノール99:1)で精製する。油状精
製物をジメチルスルホキシド10mlに溶解し、激し
く撹拌させた水300ml中に滴下すると沈澱が生成
する。これを取し、十分に水洗を行なつた後、
減圧下室温で乾燥させると、3―ベンゾイル―
2′―デオキシ―3′,5′―ジ―O―アセチル―5―
フルオロウリジンの粉末1.04g(収率79.1%)が
得られる。本品の吸収スペクトルは、本品の構造
を支持する。 赤外吸収スペクトル;νCHCl3 C=O 1748,17
15,
1665cm-1 紫外吸収スペクトル;λEtOH nax 253nm 参考例 2 3―(2―ベンジルオキシベンゾイル)―2′―
デオキシ―3′,5′―ジ―O―アセチル―5―フル
オロウリジン2.5g(0.046モル)を150mlの酢酸
に溶解し、0.6gの5%パラジウム―カーボンを
加えて、常圧下浴温50〜55℃で接触還元を行う。
反応後、触媒を去し、液を減圧下に留去す
る。残渣をクロロホルムに溶解し水洗、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、のち硫酸ナトリウムを去
し、液を減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー(溶媒;クロロホルム)
で分離精製し、次いで得られた粉末をジメチルス
ルホキシド―エタノールに溶解し、撹拌下氷水中
へ注加し、析出する粉末を取し、デシケーター
中、五酸化リンで乾燥し3―(2―ヒドロキシベ
ンゾイル)―2′―デオキシ―3′,5′―ジ―O―ア
セチル―5―フルオロウリジンの白色の粉末を収
率35.0%で得る。 元素分析値:C20H19FN2O9として 理論値(%):C,53.34;H,4.25;N,6.22 実測値(%):C,53.46;H,4.17;N,5.91 UVλEtOH nax:260nm 参考例 3 3―(4―ニトロベンゾイル)―2′―デオキシ
―3′,5′―ジ―O―アセチル―5―フルオロウリ
ジン0.5gを酢酸:メタノール(1:1)の溶液
40mlに溶解し、5%パラジウム―カーボン0.2g
を加えて常温常圧で接触還元を行う。反応後、触
媒を去し、液を減圧下に留去する。残渣に水
を加えて再び減圧下に留去する。(この操作を3
度くり返す)。残渣をクロロホルムに溶解し、水
洗、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、最後に
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。硫酸ナ
トリウムを去、液を減圧下留去し、残渣をエ
タノールから再結晶して融点120℃を示す3―
(4―アミノベンゾイル)―2′―デオキシ―3′,
5′―ジ―O―アセチル―5―フルオロウリジンの
白色結晶を収率31.9%で得る。 元素分析値:C20H20FN3O81/2H2Oとして 理論値(%):C,52.40;H,4.62;N,9.17 実測値(%):C,52.76;H,4.34;N,9.30 UVλEtOH nax:339nm 参考例 4 3―(3―ヒドロキシベンゾイル)―2′―デオ
キシ―3′,5′―ジ―O―アセチル―5―フルオロ
ウリジン1.35g(0.003モル)と炭酸カリウム1.2
gを100mlの乾燥アセトンに加え、これにブロム
酢酸エチルエステル1.0gを加えて還流撹拌下に
2時間反応する。冷却後、不溶物を去し、液
を減圧下に留去する。残渣を分取薄層クロマトグ
ラフイー(キーゼルゲルFG254タイプ60、展開溶
媒;クロロホルム:メタノール39:1)で目的物
を分離精製し、得られた目的物を少量のジメチル
スルホキシド―エタノールに溶解し、氷水中へ撹
拌下に加えて析出する粉末を取し、乾燥して融
点58〜81℃を示す3―(3―エトキシカルボニル
メトキシベンゾイル)―2′―デオキシ―3′,5′―
ジ―O―アセチル―5―フルオロウリジンの白色
粉末0.75g(46.9%)を得る。 元素分析値:C24H25FN2O11として 理論値(%):C,53.73;H,4.70;N,5.22 実測値(%):C,53.65;H,4.72;N,4.89 UVλEtOH nax:260nm 参考例 5 5′―O―アセチル―2′―デオキシ―5―フルオ
ロウリジン0.50gおよびトリメチルクロルシラン
0.38gの乾燥アセトニトリル20ml懸濁液に、室温
で撹拌下トリエチルアミン0.73mlの乾燥アセトニ
トリル溶液を徐々に滴下した。1時間後、トリエ
チルアミン0.48mlについで4―ブトキシベンゾイ
ルクロリド0.44gを加え、50―60℃で30分間放置
した。溶媒を留去後、残渣を酢酸エチルに溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩
化ナトリウム水溶液で洗浄。酢酸エチル層を分
離、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油
状残渣を80%メタノールに溶解し50―60℃で1時
間放置。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
を用い、4%メタノール―クロロホルムを溶出溶
媒として精製した。目的物に対応するフラクシヨ
ンを集め、濃縮し、油状残渣をエタノールから結
晶化させることにより、融点128―130℃を示す3
―(4―ブトキシベンゾイル)―2′―デオキシ―
5―O―アセチル―5―フルオロウリジン0.53g
(56.2%)を得た。 紫外線吸収スペクトル:λEtOH nax 288nm, 核磁気共鳴吸収スペクトル δ(DMSO―
d6): 7.98と7.06(各々、2H,d,J=8Hz,
phenyl)、8.10(1H,d,J=8Hz、C6―
H)、6.12(1H,t,J=6Hz,C′1―H)、
4.30―3.92(6H,m,C′3―H,C′4―H,
C′5―H,および―OCH2―)、2.38―2.20
(2H,m,C′2―H)、5.1(1H,broad―s,
D2O添加によつて消失、3′―OH)、1.88―
1.32(4H,m,―CH2CH2―)、0.92(3H,
t,J=6Hz,―CH2CH 3)、2.06(3H,
s,COCH3) 元素分析値:C22H25FN2O8 計算値(%):C,56.89;H,5.43;N,6.03 実測値(%):C,56.95;H,5.44;N,5.98 実施例 1 3―(3―フルオロベンゾイル)―2′―デオキ
シ―3′,5′―ジ―O―アセチル―5―フルオロウ
リジンを遠沈管に50mg採り、これにポリエチレン
グリコール400 0.5mlを加え、室温で振とう撹拌
機(商品名、THERMO―MIXER,TM―105
型、サーモニクス株式会社製)を用いて5分間激
しく振とうして溶解させ、経口投与用液剤とし
た。かくして得られた組成物は無色澄明の粘性の
液で、残留物は認められなかつた。 実施例 2 実施例1で得られた組成物を−20℃の冷凍庫中
で1日凍結保存した後、室温下で徐々に液状物と
し、振とう撹拌機を用いて1分間激しく振とうし
た。かくして得られた組成物は無色澄明の粘性の
液で、沈澱物を認めない。また、上記組成物1μ
l採り、キーゼルゲル60F254(メルク社製、厚さ
0.25mm)の薄層にスポツトし、クロロホルム・メ
タノール混液(35:2)を展開溶媒として用い約
15cm展開した。薄層膜を風乾後、次いで酢酸エチ
ルを展開溶媒として用いて二次元展開法により同
様に展開した。波長254nmの螢光検査灯(F1―
3S型、東京光学機械株式会社製)を用いて観察
したが、分解物は認められなかつた。 実施例 3 3―(3―メチルベンゾイル)―2′―デオキシ
―3′,5′―ジ―O―アセチル―5―フルオロウリ
ジンを遠沈管に20mg採り、これにポリエチレング
リコール400 2mlを加え、室温で振とう撹拌機
(商品名、THERMO―MIXER、TM―105型、サ
ーモニクス株式会社製)を用いて激しく振とうし
て溶解させたのち、激しく振とうしながら徐々に
水1mlを加えて1日室温下で放置し、経口投与用
液剤とした。かくして得られた組成物は無色澄明
の粘性の液で、残留物は認められなかつた。 実施例 4 3―(3―メチルベンゾイル)―2′―デオキシ
―3′,5′―ジ―O―アセチル―5―フルオロウリ
ジンを遠沈管に20mg採り、これに90%ポリエチレ
ングリコール400溶液5mlを加え、室温で振とう
撹拌機(商品名、THEROM―MIXER、TM―
105型、サーモニクス株式会社製)を用いて激し
く振とうして溶解させ、経口投与用液剤とした。
かくして得られた組成物は無色澄明の粘性の液
で、残留物は認められなかつた。 実施例 5 3―(3―メチルベンゾイル)―2′―デオキシ
―5―フルオロウリジンを遠沈管に20mg採り、こ
れにポリエチレングリコール400 1mlを加え、室
温で振とう撹拌機(商品名、THEROM―
MIXER、TM―105型、サーモニクス株式会社
製)を用いて、激しく振とうして溶解させたの
ち、激しく振とうしながら徐々に水1mlを加えて
1日室温下で放置し、経口投与用液剤とした。か
くして得られた組成物は無色澄明の粘性の液で、
残留物は認められなかつた。 実施例 6 3―(3―メチルベンゾイル)―2′―デオキシ
―5―フルオロウリジンを遠沈管に20mg採り、こ
れにポリエチレングリコール400 2mlを加え、室
温で振とう撹拌機(商品名、THEROM―
MIXER、TM―105型、サーモニクス株式会社
製)を用いて、激しく振とうして溶解させたの
ち、激しく振とうしながら徐々に水8mlを加えて
1日室温下で放置し、経口投与用液剤とした。か
くして得られた組成物は無色澄明の液で、残留物
は認められなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() 〔式中、Rは置換基を有することがあるフエニ
    ル基又はヘテロ環残基を示し、R1及びR2は同一
    又は異つて、水素原子又はアルキルカルボニル基
    を示す〕 で表わされる2′―デオキシ―5―フルオロウリジ
    ン誘導体及びポリエチレングリコールを含有する
    ことを特徴とする抗腫瘍剤組成物。 2 2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導体
    が、()式中Rが置換基を有するフエニル基で
    表わされる化合物である特許請求の範囲第1項記
    載の抗腫瘍剤組成物。 3 2′―デオキシ―5―フルオロウリジン誘導体
    が、()式中Rが1又は2以上のアルキル基、
    アルコキシ基、アシルオキシ基、ヒドロキシ基、
    アミノ基、アシルアミノ基、ニトロ基、アラルキ
    ルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アル
    コキシカルボニルメトキシ基、ハロゲン原子又は
    ―L1―O―R3、―L1―O―L2―O―R3(L1及び
    L2は同一又は異つてアルキレン基を、R3はアル
    キル基)で置換されたフエニル基で表わされる化
    合物である特許請求の範囲第2項記載の抗腫瘍剤
    組成物。 4 ポリエチレングリコールが、ポリエチレング
    リコール200、ポリエチレングリコール400又はポ
    リエチレングリコール600である特許請求の範囲
    第1〜3項の何れかの項記載の抗腫瘍剤組成物。
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