JPS6258979B2 - - Google Patents

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JPS6258979B2
JPS6258979B2 JP56060612A JP6061281A JPS6258979B2 JP S6258979 B2 JPS6258979 B2 JP S6258979B2 JP 56060612 A JP56060612 A JP 56060612A JP 6061281 A JP6061281 A JP 6061281A JP S6258979 B2 JPS6258979 B2 JP S6258979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
end member
film
resin
container lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56060612A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57175550A (en
Inventor
Yasuo Kaga
Nobunori Myamatsu
Hiroshi Ueno
Masanori Aizawa
Kazuhisa Ishibashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP56060612A priority Critical patent/JPS57175550A/ja
Publication of JPS57175550A publication Critical patent/JPS57175550A/ja
Publication of JPS6258979B2 publication Critical patent/JPS6258979B2/ja
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の分野 本発明は易開封性と密封信頼性との組合せを有
し、更にレトルト殺菌のような苛酷な処理に付し
た場合にも、上記の組合せ特性が失われることな
く、しかも耐腐食性や内容物のフレーバー保持性
にも優れている容器蓋及びその製法に関する。 先行技術の説明 従来、コーラ、ビール、ジユース等の飲料等を
収容する罐等の包装体に適した易開封性(イージ
イ・オープン)蓋としては、弱化線(スコア)に
より区画された開口用部分を備え、この開口用部
分にリベツトを形成し、このリベツトにより引張
りタブを固着し、このタブを引張ることにより弱
化線が破断されて開口用部分が取外されるように
したものが広く使用されている。 このスコア破断型の易開封性容器蓋は、密封信
頼性と易開封性との組合せに優れたものではある
が、解決すべき幾つかの問題を有している。即
ち、このタイプの容器蓋の製造においては、スコ
ア加工及びリベツト加工のような苛酷な加工を行
わなければならないため、用いる金属素材はアル
ミニウムのように加工性に優れた素材に限定され
ることになる。かくして、罐胴本体がテイン・フ
リー・スチール(TFS)やブリキのような表面
処理鋼板から成る場合にも、易開封性容器蓋はア
ルミニウムで構成せねばならないという制約があ
る。一方、使用済みの罐体を回収し、再利用する
ことは、罐公害防止の点でも、また資源節約の点
でも望ましいことであるが、罐胴本体と蓋とが異
なつた素材から成ることは、使用済み罐体の再利
用を著しく困難なものとしている。更に、このタ
イプの容器蓋においては、取外されたタブ付開封
片が鋭利な端縁を有することから、これを扱う者
が指を損傷したり、またこれが環境中にバラまか
れるという問題もある。 このスコア破断型とは異なつたタイプの易開封
性容器蓋として、罐端部材に予じめ開口を設け、
この開口周囲を覆うように易剥離性開封片を接着
したものが知られており、ここで開封片の罐端部
材への接着は、感圧性接着剤により、また熱接着
性樹脂によるヒートシールによつて行われる。し
かしながら、前者の接着方式では、開封後圧力に
よる再接着が可能であることから、個々の罐詰が
開封されていないと保証を与えることが不可能で
あるという欠点がある。また、後者のヒートシー
ル方式においては、易開封性と密封信頼性とのバ
ランスをとるのが難しく、特に密封信頼のあるヒ
ートシール構造のものでは、開封片を剥離する際
注ぎ口乃至は飲み口となる開口或いは開口周辺部
に羽毛状の樹脂膜、所謂フエーザリングが残存し
て、外観不良となり、また内容物の喫飲者に不快
感を与えるという問題がある。 のみならず、予じめ形成される開口を有するタ
イプの易開封性容器蓋における他の問題点は、こ
の開口の切断端面が罐内部に露出し、この切断端
面の腐食と内容物中への鉄溶出とが生ずるという
ことである。この問題を解消するために、この切
断端面を樹脂で被覆する試みが数多く提案されて
いる。 その試みの典型的な例は、例えば米国特許第
3339788号明細書に見られるように、罐端部材の
内側にも開口部材を覆うように内面被覆テープを
接着させ、このテープにより開口部の切断端縁を
保護しようとするものである。この方式によれ
ば、切断端縁は内面被覆テープが開封片の接着剤
層と接着して、切断端縁が罐内側に露出するのを
避けることは確かに可能であるが、この開口の切
断端縁に内面被覆テープを完全に密着させること
は困難であり、内面被覆テープと開口部の切断端
縁との間には断面が三角形状の空隙が必らず生じ
る。この理由は、内面被覆テープの施用時に開口
部の切断端縁と開封片との段差部における空気を
排除することが困難であること、及び内面被覆テ
ープの施用時にこのテープを開口部切断端縁に密
着させてから、開封片の接着剤層に密着させると
いう操作が至難であることによるものと思われ
る。しかして、このように開口部の切断端縁に被
覆テープが密着していないと、この切断端縁に鉄
錆等の腐食が進行して長時間における密封信頼性
が失われ、同時に罐詰内容物中への鉄溶出が著し
く進行して内容物のフレーバー保持性が失われる
ことになる。このような腐食及び鉄溶出は、罐詰
の製造に、内容物の熱間充填や加熱殺菌を適用し
た場合には一層顕著に現れることになる。 また、開口部の切断端縁と開封片とで形成され
る段差部に、樹脂類を粉末塗料或いはプラスチゾ
ルの形で施こし、これを加熱して開口部の切断端
縁を被覆することも既に提案されているが、この
ような手段で形成される樹脂被覆は、開封片の接
着剤層側には良く密着するとしても、小面積の開
口切断端縁に完全に密着させることは困難であ
り、事実このような容器蓋を開封すると、開口切
断端縁に施された樹脂被覆層は開口切断端縁の部
分から離脱して開封片に移行することが認めら
れ、更に開口切断端縁には著しい錆の発生が認め
られる。 かくして、本発明者等の知る限り、罐端部材の
予じめ形成された開口の切断端縁に対して内面側
の被覆用樹脂が強固に密着し、開封に際して開封
片を剥ぎ取つた時にもこの被覆用樹脂が切断端縁
に密着して罐端部材側に残るような易開封性蓋は
未だ知られていない。 発明の要約 本発明者等は、予め形成された開口を有する罐
端部材の内面側に、この開口よりも小寸法の開口
を有するヒートシール性の熱可塑性樹脂フイルム
を熱接着させると共に、このフイルム層を溶融状
態で罐端部材開口の切断端縁部に向けて押込むと
きには、この樹脂が開口切断端縁に強固に密着し
て開口切断端縁部を完全に保護するつば状被覆が
形成されること、及びこのようにして形成された
開口切断端縁被覆罐端部材に対して、少なくとも
表面が該樹脂フイルムに対し選択的に強い熱接着
性を示す樹脂から成る可撓性開封片をヒートシー
ルさせるときには、つば状被覆と開封片との接着
強度が他の部分の接着強度よりも大となり、レト
ルト殺菌や落下衝撃に対しても密封信頼性が失わ
れることなく、しかも開封に際しては開口や開口
周辺部に樹脂膜やその破片を残すことなく容易に
開封が行われることを見出した。 即ち、本発明の目的は、高度の密封性及び易開
封性の組合せを有し、特にレトルト殺菌のような
苛酷な処理や、落下衝撃に対しても密封信頼性が
失われることなく、開封に際しては、開口やその
周辺部に樹脂膜やその破片を残すことのない易開
封性容器蓋を提供するにある。 本発明の他の目的は、罐端部材の開口切断端縁
の被覆保護が完全で、この被覆保護が罐のレトル
ト殺菌や落下衝撃にも十分耐え得る易開封性容器
蓋を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、密封信頼性と易開封
性との組合せを得るために、厳密なヒートシール
条件を必要としない易開封性容器蓋及びその製法
を提供するにある。 予め形成された開口を備えた金属製罐端部材、
及び該罐端部材の外側に該開口を覆うように施さ
れた易剥離性の開封片から成る易開封性容器蓋に
おいて、 該開封片は、少なくとも罐端部材側の面が樹脂
から成る可撓性材料からなり、 該罐端部材の予め形成された開口部分の内面側
に、ヒートシール性の熱可塑性樹脂フイルムを熱
接着させると共に前記開口よりも小さな寸法の開
口を設けて形成されたフイルム層部分と、このフ
イルム層を溶融状態で罐端部材開口の切断端縁部
に向けて押込むことによつて形成された、該フイ
ルム層部分と一体となつて開口の切断端縁に熱接
着してこれを完全に覆うつば状被覆部分とを有
し、 該開封片と罐端部材との接着は、該つば状部分
と開封片樹脂との接着強度が、開封片樹脂と罐端
部材外面保護塗膜の接着強度よりも大であつて、
且つ前記開封片を剥離したとき、前記つば状被覆
部分は罐端部材側に残るようにヒートシールされ
ていることを特徴とする易開封性容器蓋が提供さ
れる。 本発明によれば更に、罐端部材に開口を設ける
工程と、 罐端部材の内側となる面に且つ前記開口を覆う
ように熱可塑性樹脂フイルムを熱接着させる工程
と、罐端部材の開口に対応して前記フイルム層に
孔あけをする工程と、 前記フイルムを溶融状態で罐端部材の開口切断
端縁に押込んで該開口切断端縁に熱接着されたつ
ば状被覆を形成させる工程と、 少なくとも一方の面が樹脂から成る可撓性の開
封片を、開封片樹脂面が罐端部材の外面側に位置
するように且つ罐端部材の開口を覆うように施こ
し、罐端部材のつば状被覆と開封片の樹脂面とを
ヒートシールさせる工程と の組合せから成ることを特徴とする易開封性容器
蓋の製法が提供される。 好適態様の説明 本発明を以下に添付図面に示す具体例に基ずき
説明する。 容器蓋の構成 本発明の易開封性容器蓋の全体の構成を示す第
1〜第3図において、この容器蓋は、全体として
1で示す罐端部材と、全体として2で示す開封片
とから成つている。罐端部材1は予じめ形成され
た開口3を有しており、開封片2はこの開口3を
覆い且つ開口周辺部と密着するように設けられて
いる。 罐端部材1は金属基質4とその内面側及び外面
側に施された保護塗膜5及び6とから成つている
が、前述した開口3の切断端縁7においては金属
基質4が露出しており、この部分が内容物に触れ
ることから、この部分の腐食や、この部分からの
金属溶出が問題となる。 開封片2は、可撓性基体8と該基体の罐端部材
側に位置する樹脂被覆9とから成つている。 罐端部材開口3の切断端縁7を被覆するため
に、全体として10で示す内面保護被覆が設けら
れる。本発明の重要な特徴の一つは、この内面被
覆10を熱接着性を有する熱可塑性樹脂から構成
すると共に、この被覆を開口3の内面側周辺部に
熱接着されたフイルム層部分11と、このフイル
ム層部分11と一体となつて該開口の切断端縁7
に熱接着してこれを覆うつば状被覆部分12とか
ら構成したことである。 即ち、開口切断端縁7を樹脂で被覆する場合に
生ずる最も困難な問題の一つは、切断端縁7の内
面側角部分13を完全に且つ十分に厚く被覆する
ことが困難であるということである。 従来、この被覆は、樹脂溶液、プラスチゾル、
オルガノゾル、ラテツクス等の流動性のある塗料
あるいは粉体塗料として施していたが、この場合
には、この塗料が開封片2と開口3との間の段差
のある部分に流出する傾向があるために、角部1
3の部分の被覆が薄くなり、またひどい場合には
角部13が露出することになる。一方、この角部
13を完全に覆うように塗料を施すと、この塗料
により開口3そのものが覆われたり開封片2の引
剥しが困難となるという問題を生じる。 これに対して、本発明によれば、開口3の内面
側周囲部分に熱接着されたフイルム部分11と一
体につば状被覆部分12が形成されているため、
開口切断端縁7の角部13の被覆が完全に行われ
ており、前述した種々の欠点が有効に解消され
る。尚、本発明において、フイルム部分11とつ
ば状被覆部分12とが一体に形成されている事実
は、両者が同じ素材であり、両者の間に格別の境
界、断層がないことにより確認される。本発明に
おいて、フイルム部分11とつば状被覆部分12
とを一体に形成するためには、後に詳述する通
り、熱接着されたフイルムを開口の切断端縁7に
向けて押込むことにより形成される。 開口切断端縁7を樹脂で被覆する場合に生ずる
最も困難な他の問題は、この切断端縁7に樹脂被
覆を完全に密着させることが困難であるというこ
とであり、例えば、第4図に示す通り、罐端部材
1に開封片2を接着させた後、内面側被覆として
連続した熱接着性フイルム14を用いて、開封片
2の熱接着性樹脂層9とこのフイルム14とで開
口切断端縁7を覆うようにする場合には、単に切
断端縁7の周りに完全な被覆が形成されるという
にすぎず、切断端縁7にフイルム14を完全に密
着させることは到底困難であり、フイルム14と
切断端縁7との間には必らず空隙15が形成され
る。この事実はフイルム14の罐端部材1への熱
接着に際して、開口3の部分に存在する空気の逃
げ道がないということからも容易に首肯し得ると
ころであろう。 これに対して、本発明によれば、むしろ開封片
2の接着に先立つて、フイルムを開口3の周囲に
熱接着させると共に、開口3の近傍の部分を開口
切断端縁に押込むことにより、開口切断端縁7に
完全に熱接着してこれを覆うつば状被覆部分12
を形成させることに成功したものであり、被覆1
2が切断端縁7の金属基質4に完全密着している
ため、この部分の腐食やこの部分からの金属溶出
が完全に抑制されるのである。 のみならず、内面被覆10がフイルムの熱接着
と押込みとにより形成されているため、この被覆
は完全に連続したものであり、液状塗料や粉末塗
料から形成された被覆のようピンホール等の塗膜
欠点を全く有しないことも顕著な特徴である。 本発明の内面保護塗膜の完全さは、第3図に示
すように、開封片2を罐端部材1から引剥したと
き、つば状被覆部分12が開口切断端面7に完全
に密着して、フイルム部分11と共に罐端部材1
側に残るという事実によつて明らかとなる。即
ち、従来の易開封性容器蓋においては、内面保護
被覆に、液体塗料、粉体塗料、フイルムの何れを
用いた場合にも、開口切断端縁7の被覆部分は開
封片2の引剥しに際して開封片2側に密着して移
行するものであり、開口切断端縁7に密着して罐
端部材側に残るものは皆無である。これに対し
て、本発明の容器蓋においては、つば状被覆12
が熱接着フイルム部分11と一体に、しかも開口
端縁7に熱接着して設けられているため、開封片
2を引剥した場合にも罐端部材1の側に残るので
ある。 開封片2は、罐端部材1の外面側に、開口3を
覆うような位置関係でヒートシールされている
が、開封片2と罐端部材1とは、つば状被覆部分
12と開封片樹脂被覆9との接着強度がそれ以外
の部分の接着強度よりも大となるようにヒートシ
ールされていることが、本発明の重要な第二の特
徴である。即ち、この開封片2の樹脂被覆9は、
つば状被覆部分12に対して選択的に強い熱接着
性を示すものであり、今、つば状被覆部分12と
開封片樹脂被覆9との接着強度をTA、罐端部材
外面保護塗膜6と開封片樹脂被覆9との接着強度
をTBとすると、下記不等式 TA>TB が成立する関係にある。 開口を設けた罐端部材と開封片との間に最も密
封信頼性のあるヒートシールを形成させるために
普通に考えられる手段は、罐端部材の開口の輪カ
クの直ぐ外側で開封片との間に強いヒートシール
による接着を形成させることである。しかしなが
ら、この場合には、罐端部材と開封片とは別個の
部品で、しかも両者の物性も大きく異なるため、
その熱シール面の内側には、機械的或いは熱的衝
撃や、或いはレトルト殺菌のような大きな圧力差
を生じた場合、必らず裂け口(剥離開始位置)が
存在することになる。即ち、従来のヒートシール
方式では、密封性と良好な剥離面の両立が難し
い。これに対して、本発明においては、罐端部材
の開口の輪カクよりも内側にヒートシール可能な
樹脂より成るつば状被覆が存在し、しかもこのつ
ば状被覆と開封片の樹脂被覆との間に強固なヒー
トシールによる結合が形成されているため、その
接着構造は周状ヒートシール部の内側においては
材質的に均質なものとなり、罐端部材の開口部に
機械的乃至は熱的衝撃や大きな圧力差を生じた場
合にも、裂け口(剥離開始位置)を生ずることが
ない。かくして、本発明においては、落下衝撃や
レトルト殺菌のような苛酷な処理を受けた場合に
も優れた密封信頼性が得られることが予解され
る。 のみならず、上述したヒートシール構造は、易
開封性の点でも顕著な利点をもたらす。即ち、つ
ば状被覆部分12と開封片樹脂被覆9との間に形
成される周状ヒートシール部の外側には、直ぐこ
れに近接して罐端部材1の開口端縁7が存在する
ため、このヒートシール部の剥離強度が著しく大
きい場合にも、この開口端縁7のナイフ効果乃至
はエツジ効果によつて、開封片2の引剥しが至つ
て容易にしかもきれいに行われるのである。しか
も、この開封片2の引剥しは、前述したつば状被
覆部分12と開封片樹脂被覆9との間以外では、
ヒートシール強度が実質的にゼロ乃至は弱いレベ
ルに抑制されていることによつて一層容易なもの
となる。更に、上述した構成によつて、開封片2
の引剥し後に、罐端部材1の開口やその周囲に樹
脂膜が破片状に残存して、外観が不良となるとい
う欠点も殆んど完全に解消される。 更に、つば状被覆部分12と開封片樹脂被覆9
との間に強固なヒートシールが形成されていて
も、このヒートシール部の巾はかなり狭いもので
あり、それ以外の分の接着強度は低いレベルに抑
制されているため、開封片の引剥しに要する力は
全体として、易開封性接着と一般に呼ばれる100
乃至3000g/1.5mmの範囲にすることが可能であ
る。 本発明において、つば状被覆部分12は、罐端
部材1の上面(外面)と面一となつていることが
好ましいが、このつば状被覆部分2は若干であれ
ば、罐端部材上面よりも上方に突出していても、
或いは下方に凹んでいてもよい。つば状被覆部分
12の巾は、密封信頼性と易開封性との組合せか
ら、一般に0.3乃至3mm、特に0.5乃至2mmの範囲
にあることが望ましい。 開封片2の樹脂被覆9は熱接着性を有する熱可
塑性樹脂フイルム層であつても、或いは有機塗膜
であつてもよい。この後者の塗膜の場合には、罐
端部材1と開封片2とは、つば状被覆12の部分
のみで接着されており、前者のフイルム層の場合
には、つば状被覆12以外の部分においても弱接
着されていることができる。 容器蓋の製法 本発明の易開封性容器蓋は、第5―A図乃至第
5―E図に例示する工程で製造される。 先ず、罐端部材1を、打抜ポンチ或いはプレス
(図示せず)で加工して開口3を穿孔する(第5
―A図)。 次いで、この罐端部材1の内側に開口3を覆う
ように熱接着性の樹脂フイルム11を施こし、開
口周辺部において熱接着させる(第5―B図)。 この熱接着は、罐端部材を高周波誘導加熱、直
火加熱、赤外線加熱等により加熱し、これにフイ
ルムを押圧すること、或いは超音波振動を利用す
ることにより容易に行われる。熱接着されたフイ
ルム11に、開口3よりも小径の孔16を、開口
3とほぼ同軸に設ける(第5―C図)。この孔あ
けは、パンチング、剪断等の任意の方法で行うこ
とができ、またフイルム中心部にバーナーを当て
ることにより行うこともできる。孔の大きさは、
形成すべきつば状被覆部分の突出寸法(w)が前
述した範囲となるように算出して定める。 本発明において、熱接着性フイルムと罐端部材
との積層体を製造するに当つては、熱接着後のフ
イルム11に開口16を設ける代りに、予め開口
16を設けたフイルム11を熱接着させてもよい
ことは当然である。 次いで、開口3よりも内方に突出しているフイ
ルム部分11a(第5―C図)を加熱し、次いで
加熱された端部11aを熔融状態で開口3内、特
に開口3の切断端縁側に押込んで開口切断端縁7
に熱接着されたつば状被覆12を形成する(第5
―D図)。端部11aの押込みは、端部11aを
特定のテーパー状金型に押付けるか或いは平板状
の弾性体に押付けることにより容易に行い得る。 本発明においては、開口の内側周辺部にフイル
ムが熱接着され、しかもこのフイルムの端部が開
口切断端縁に押込まれるため、開口切断角部の被
覆が完全であり、また、フイルムには孔があけら
れており、フイルム端部を開口に押込むことによ
つて開口内の空気を排除して開口切断端縁への熱
接着が行われるため、被覆と金属基質との間に空
隙が生じるのを有効に防止し得る。 尚、熱接着させるフイルム層が十分に厚い場合
には、フイルムにあける孔を開口と同寸法とし、
開口周辺のフイルム端部を加圧下に開口に押込む
ことによつても、開口切断端縁の被覆が可能とな
る。 最後に、罐端部材1の外側となる面に開口3を
覆うように開封片2を施こし、開口3内側のつば
状被覆12と開封片2の樹脂被覆9とをヒートシ
ールさせる(第5―E図)。このヒートシールは
前述したのと同様の手段で行うことができる。 本発明において、上述したいくつかの工程は、
同時に行つてもよいし、また順序を逆にして行つ
てもよい。 例えば、このような工程の順序の変更を示す第
6―A、6―B及び6―C図において、先ず、熱
可塑性樹脂フイルム11を罐端部材1の内側に開
口3を覆うように施こし、開口周辺部において熱
接着させると共に、該フイルム11を開口3の切
断端縁側に押込んで開口切断端縁7に熱接着され
た被覆部分12′を形成させる(第6―A図)。こ
の押込みは前述したテーパー状金型、或いは平板
状弾性体等を用いて容易に行い得る。尚、この場
合には、フイルム11は連続しているが、開封片
2の接着に先立つて行われるため、開口3の上方
は開封されており、従つて空気の排除も障害なし
に行われ、被覆部分12′と開口切断端縁7との
熱接着及び密着は良好に行われる。 次いでフイルム11に孔16を設けて、つば状
被覆12を形成させ(第6―B図)、最後に、第
5―E図と同様に、開封片2を施して、つば状被
覆12と開封片樹脂被覆9とのヒートシールを行
なう(第6―C図)。 熱接着性フイルム 本発明において、罐端部材の開口端縁の被覆即
ちつば状被覆の形成に用いる熱可塑性樹脂フイル
ムは、罐端部材の金属基質乃至は該基質上の保護
塗膜に対して熱接着性を示すものであり、好適に
は30乃至300℃、特に70乃至260℃の融点乃至は軟
化点を有するものである。 かかる熱接着性の点では、この樹脂は熱可塑性
樹脂としてカルボン酸、カルボン酸塩、カルボン
酸無水物、カルボン酸エステル、カルボン酸アミ
ド、ケトン、炭酸エステル、ユリア等に基ずくカ
ルボニル基、
【式】を主鎖或いは側鎖に含有 する熱可塑性重合体を使用することが望ましい。
カルボニル基を12乃至1400meq(ミリイクイバレ
ント)/100g重合体の濃度、特に50乃至
1200meq/100g重合体の濃度で含有する熱可塑
性重合体を使用した場合に、熱接着性と耐腐食性
との上で最も良好な結果が得られる。更に、この
熱可塑性樹脂はフイルムの形で罐端部材に施こす
ことから、フイルム形成能とフイルムを形成する
に足る高分子量を有するものでなければならな
い。 このような熱可塑性重合体は、前述した官能基
を有する単量体を、重合或いは共重合のような手
段で重合体の主鎖中に組込むか、或いはグラフト
重合乃至は末端処理のような形で熱可塑性重合体
に結合させることにより得られる。 このような熱可塑性重合体の適当な例は、これ
に限定されるものでないが次の通りである。 (a) 一般式 或いは 式中R1は炭素数2乃至6のアルキレン基、
R2は炭素数2乃至24のアルキレン基又はアリ
ーレン基である、 で表わされる反復単位から成るポリエステル。 例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート/アジペート、ポリエ
チレンテレフタレート/セバテート、ポリテト
ラメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレ
ンイソフタレート、ポリテトラメチレンテレフ
タレート/イソフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート/イソフタレート、ポリテトラメチ
レン/エチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン/テトラメチレンテレフタレート/イソフタ
レート、ポリエチレン/オキシベンゾエート。 (b) 一般式 式中、R3は水素原子又は低級アルキル基、
R4は水素原子、又は炭素数1乃至12のアルキ
ル基である。 の単量体のホモ重合体又は共重合体、或いは、
上記(3)の単量体とオレフイン類、又は他のビニ
ルモノマーとの共重合体或いはアクリル変性ポ
リオレフイン類。 例えば、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル、 エチレン/アクリル酸エステル共重合体、 アクリル酸エステル/アクリル酸共重合体、 エチレン/アクリル酸エステル/アクリル酸共
重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、 スチレン/メタクリル酸エステル/アクリル酸
共重合体、 アクリル酸エステル/塩化ビニル共重合体、 アクリル酸エステルグラフトポリエチレン、 メタクリル酸エステル/塩化ビニル共重合体、
スチレン/メタクリル酸エステル/ブタジエン
共重合体、 メタクリル酸エステル/アクリロニトリル共重
合体。 (c) 一般式 式中、R5は水素原子、アルキル基、又はフ
エニル基である、 のビニルエステルとオレフイン類又は他のビニ
ルモノマーとの共重合体或いはその部分ケン化
物。 例えば、エチレン―酢酸ビニル共重合体部分
ケン化物、 エチレン―プロピオン酸ビニル共重合体、 エチレン/酢酸ビニル共重合体、 アクリル酸エステル/酢酸ビニル共重合体、 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体。 (d) アイオノマー(イオン架橋オレフイン共重合
体) オレフイン類と不飽和カルボン酸、或いは更
に他のビニルモノマーとの共重合体をアルカリ
金属、アルカリ土類金属、或いは有機塩基で中
和して得られる樹脂。 例えば、米国デユポン社から市販されている
サーリン類。 (e) 無水マレイン酸と他のビニルモノマーとの共
重合体或いは無水マレイン酸変性ポリオレフイ
ン。 例えば、無水マレイン酸/スチレン共重合
体、 無水マレイン酸変性ポリプロピレン、 無水マレイン酸変性ポリエチレン。 (f) 一般式 式中R6は炭素数8乃至15の炭化水素基、 で表わされるポリカーボネート。 例えば、ポリ―p―キシレングリコールビス
カーボネート、ポリ―ジオキシジフエニル―メ
タンカーボネート、ポリ―ジオキシジフエニル
エタンカーボネート、ポリ―ジオキシジフエニ
ル2,2―プロパンカーボネート、ポリ―ジオ
キシジフエニル1,1―エタンカーボネート。 (g) 一般式 又は 式中nは3乃至13の数、mは4乃至11の数で
ある で表わされる反復単位から成るポリアミド類。 例えば、ポリ―ω―アミノカプロン酸、ポリ
―ω―アミノヘプタン酸、ポリ―ω―アミノカ
プリル酸、ポリ―ω―アミノペラゴイン酸、ポ
リ―ω―アミノデカン酸、ポリ―ω―アミノウ
ンデカン酸、ポリ―ω―アミノドデカン酸、ポ
リ―ω―アミノトリデカン酸、ポリヘキサメチ
レンアジパミド、ポリヘキサメチレンセバカミ
ド、ポリヘキサメチレンドデカミド、ポリヘキ
サメチレントリデカミド、ポリデカメチレンア
ジパミド、ポリデカメチレンセバカミド、ポリ
デカメチレンドデカミド、ポリデカメチレント
リデカミド、ポリドデカメチレンアジパミド、
ポリドデカメチレンセバカミド、ポリドデカメ
チレンドデカミド、ポリドデカメチレントリデ
カミド、ポリトリデカメチレンアジパミド、ポ
リトリデカメチレンセバカミド、ポリトリデカ
メチレンドデカミド、ポリトリデカメチレント
リデカミド、ポリヘキサメチレンアゼラミド、
ポリデカメチレンアゼラミド、ポリドデカメチ
レンアゼラミド、ポリトリデカメチレンアゼラ
ミド或いはこれらのコポリアミド。 これらの熱可塑性重合体は単独でも、2種類以
上のブレンド物の形でも使用し得る。 本発明の目的に最も有用であり、更に内容物の
香味保持性の点でも望ましい熱可塑性樹脂は、前
述したポリエステル、特に比較的融点の低いポリ
エステルを主体とするものである。 本発明の目的に特に望ましい他の熱可塑性樹脂
は、アイオノマー、酸変性ポリオレフイン類、ポ
リカーボネート、ポリアミドである。 これらの樹脂類のフイルムへの成形は、T―ダ
イ法、インフレーシヨン製膜法等のそれ自体公知
の手段で行われる。 被覆に用いるフイルムは、単層フイルムであつ
ても、複層乃至は積層のフイルムであつてもよ
く、要するに、罐端部材への熱接着、及び開口端
縁への熱接着が円滑に行われるものであれば何れ
をも使用し得る。 罐端部材 本発明において、予じめ形成された開口を有す
る罐端部材と熱接着された開封片との組合せから
易開封性容器蓋を製造することは、金属素材の加
工上の制約を何等受けることなしに、罐胴部材と
同種の金属素材を罐端部材として使用することが
可能となり、これにより使用済みの空罐を回収し
て資源として有効に再利用することが可能とな
る。 罐端部材を構成する金属素材としては、未処理
の鋼板(ブラツクプレート)の他、ブリキ、亜鉛
メツキ板、クロムメツキ板等の電解メツキ乃至は
溶融メツキ鋼板、或いはクロム酸、リン酸等で化
学処理した鋼板、或いは電解クロム酸処理鋼板等
の化成処理鋼板を挙げることができ、更にアルミ
ニウム板のような軽金属板を用いることができ
る。金属素材の厚みは、一般に0.10乃至0.70mm、
特に0.15乃至0.55mmの範囲にあることが望まし
い。 これらの金属素材、特に表面処理鋼板の場合に
は無塗装でも使用し得るが、一般には内面及び/
又は外面を塗装して用いることが望ましい。この
ような保護塗料としては、熱硬化性樹脂、例えば
フエノール・ホルムアルデヒド樹脂、フラン―ホ
ルムアルデヒド樹脂、キシレン―ホルムアルデヒ
ド樹脂、ケトン―ホルムアルデヒド樹脂、尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、メラミン―ホルムアルデヒ
ド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、トリア
リルシアヌレート樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、油性樹脂等から成る塗料、或い
は熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル―酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル―酢酸ビニル共重合体部分
ケン化物、塩化ビニル―マレイン酸共重合体、塩
化ビニル―マレイン酸―酢酸ビニル共重合体、ア
クリル重合体、飽和ポリエステル樹脂等から成る
塗料或いはこれらの組合せが使用される。 開封片 開封片は、既に前述した如く開封片の少なくと
も一方の面がヒートシール可能な樹脂から成つて
いるという範囲内で、基体単独或いは基体と樹脂
被覆とから成るものが使用される。用いる基体は
可撓性とガス遮断性とを有するものでなければな
らず、かかる見地からは、アルミ箔、ブリキ箔、
鋼箔、鉄箔等の金属箔が有利に使用される。この
ような金属箔は、リン酸及び/又はクロム酸処
理、ベーマイト処理、アルマイト処理等のそれ自
体公知の表面処理が行われていることが、樹脂密
着性と耐腐食性との見地から望ましい。ガス遮断
性の基体としては、金属箔以外に、高ガスバリヤ
ー性樹脂、例えばエチレン―酢酸ビニル共重合体
ケン化物、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹
脂、ハイニトリル樹脂、ポリビニルアルコール二
軸延伸ポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポ
リプロピレン等のフイルム乃至は金属蒸着フイル
ムを用いることができる。 樹脂被膜は前述したつば状被覆部分12に対し
て選択的に強い接着性を示すものであり、具体的
には熱接着性を有する熱可塑性樹脂フイルム或い
は有機塗膜が使用される。一般には、前者の熱接
着性樹脂は、30乃至300℃、特に70乃至260℃の融
点乃至は軟化点を有するものが好ましい。かかる
熱接着性樹脂の具体例は、被覆形成用のフイルム
に関して前に例示したものであり、前述した樹脂
の内任意のものを使用し得る。この場合、熱接着
性樹脂は、罐端部材よりも同種の樹脂から成るつ
ば状被覆部により強い接着を示すので、容易に本
発明で規定した接着構造が形成される。有機塗膜
としては、つば状被覆とヒートシート可能なもの
であり、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、
カルボン酸アミド基、水酸基、エーテル基及びエ
ポキシ基から成る群より選ばれた極性基を10乃至
2000ミリモル/100g樹脂の濃度で含有する樹脂
乃至は樹脂組成物を好適に用いることができる。
その適当な例は、罐端部材に関して例示した熱硬
化性塗料及び/又は熱可塑性塗料の内、上述した
要件を満足するものである。 本発明を次の例で説明する。 実施例 1 両面にエポキシ樹脂(ビスフエノール類とエピ
ハロヒドリンから誘導された芳香族エポキシ樹
脂)とフエノール樹脂(アルカリ性触媒下で得ら
れるフエノール類とアルデヒド類との縮合樹脂)
との混合塗料を塗布、焼付したそれぞれ厚さ5μ
mの塗膜を有する厚さ0.23mの両面塗装電解クロ
ム酸処理鋼板(テインフリースチール、TFS、
調質度T4CA)を作製した。上記塗装板を成形し
て外径67mmの容器蓋形状部材を作製したのち該容
器蓋形状部材の周縁にある罐体成形時に二重巻締
をされるべきカールした部分にSBR系シーリング
コンパウンドを塗布乾燥して罐端部材を作製し
た。 該罐端部材の平面部に幅10mm、長さ20mmの雨滴
形状をした開口をパンチとダイによつて穿孔し、
注ぎ口を設けた。厚さ150μmのポリテトラメチ
レン(テレフタレート/イソフタレート)のフイ
ルム(軟化点170℃)を幅16mm、長さ26mmに切断
し、前記開口の容器内面となるべき面に載置し
た。しかるのち、黄銅製の押着具にて該フイルム
を圧力5.3Kg/cm2で該開口周辺部に押着し、同時に
高周波誘導加熱によつて該開口周辺部を200℃に
昇温して該フイルムを該罐端部材に融着した。 開口周辺部の内面に熱接着されたフイルムを前
記開口より小径に該開口切断端縁より内側に0.5
mmの幅で残すような該開口と相似な雨滴形にパン
チとダイにより穿孔した。 予じめ表面にりん酸―クロム酸処理を施してあ
る厚さ50μmのアルミニウム箔の片面にエポキシ
樹脂(ビスフエノールAとエピクロルヒドリンと
の縮合生成物で数平均分子量が2800でエポキシ当
量が1800のもの)とフエノール樹脂(アルカリ性
触媒下で得られた石炭酸とホルムアルデヒドとの
縮合樹脂)との混合樹脂(エポキシ樹脂/フエノ
ール樹脂の重量比が80/20)溶液を塗布、焼付し
た厚さ5μmの塗膜(水酸基、エーテル基および
エポキシ基からなる極性基の濃度は1040ミリモ
ル/100g樹脂)を先づ形成した。該アルミニウ
ム箔の塗装面に厚さ10μmのポリテトラメチレン
テレフタレートフイルム(融点225℃)を熱接着
させた。最後に該アルミニウム箔の非塗装面に厚
さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フイルムを接着剤にて貼合わせ、形成した積層フ
イルムを幅16mm、長さ36mmに切断して開封片を作
製した。 該開封片のポリテトラメチレンテレフタレート
フイルム面を罐端部材の外面開口周辺部に載置し
たのち、耐熱性ゴムにより構成された押着具によ
つて圧力10Kg/cm2で押着し、同時に高周波誘導加
熱によつて該開口周辺部を230℃に昇温して、す
でに罐端部材の内面に熱接着されて開口切断端縁
より内側に0.5mmの幅で突き出たポリテトラメチ
レン(テレフタレート/イソフタレート)をゴム
製押着具を用い溶融状態で押込んで開口切断端縁
に熱接着されたつば状被覆(幅1mm)を形成する
と同時に開封片のポリテトラメチレンテレフタレ
ートフイルムと罐端部材のつば状被覆および外面
開口周辺部とを融着せしめた。開封片の樹脂面と
つば状被覆との接着強度は3Kg/15mmで、その他
の開口周辺部との接着強度は1Kg/15mmであつ
た。 以上の工程により本発明の易開封性容器蓋を作
製したのち、既に他端に通常の容器蓋を二重巻締
してある、厚さ0.22mmのTFS板により形成された
内径523mmの250グラム罐用接着罐体にコーヒー飲
料を熱充填し、該罐体に本実施例の易開封性容器
蓋を二重巻締後125℃、20分のレトルト殺菌処理
に供しコーヒー飲料罐詰を作製した。 比較例 実施例1と同様にして幅10mm、長さ20mmの雨滴
形状をした開口を設けた罐端部材および開封片を
作製した。 該開封片のポリテトラメチレンテレフタレート
フイルムを罐端部材の外面開口周辺部に載置した
のち、耐熱性ゴムにより構成された押着具によつ
て圧力10Kg/cm2で押着し、同時に高周波誘導加熱
によつて、該開口周辺部を250℃に昇温して開封
片のポリテトラメチレンテレフタレートフイルム
を罐端部材の外面開口周辺部に融着せしめた。そ
の接着強度は3.5Kg/mmであつた。 以上の工程により本比較例の易開封性容器蓋を
作製したのち、実施例1と同様な罐体にコーヒー
飲料を熱充填し、該罐体に本比較例の易開封性容
器蓋を二重巻締後、125℃、20分のレトルト殺菌
処理に供し、コーヒー飲料罐詰を作製した。 評 価 実施例1および比較例1の罐詰を表1に示す各
種の試験に供した。表中の試験項目内容は下記の
如くである。 レトルト試験 上記のレトルト殺菌処理に供した場合における
内容物の漏洩検査 落下試験 開封片を有する蓋を下向きにして、60cmの高さ
から鉄板上に罐詰を落下した場合における内容物
の漏洩検査 開口切断端縁の発錆 罐詰を37℃の貯蔵室にて1年間保存した後、開
封片を取外して見た場合における開口切断端縁の
観察結果 1年保存後の鉄溶出量 罐詰を37℃の貯蔵室にて、1年間保存した場合
における保存後の内容物に溶解した鉄量 開封試験 罐詰を37℃の貯蔵室にて、1年間保存した後、
開封した際の開口あるいは開口周辺部の美麗さの
検査
【表】 実施例 2 一面にエポキシ樹脂(ビスフエノール類とエピ
ハロヒドリンから誘導された芳香族エポキシ樹
脂)とユリア樹脂(尿素とホルムアルデヒドとの
縮合物のブチルエーテ化物)との混合塗料を塗
布、焼付した厚さ5μmの塗膜を有する厚さ0.37
mmのアルミニウム合金板(材質5082―H39)を用
意した。 上記塗装板を成形して前記塗膜面が容器の内面
となるべき面を構成するような外径72mmの容器蓋
形状部材を作製したのち該容器蓋形状部材の周縁
にある罐体成形時に二重巻締をされるべきカール
した部分にSBR系シーリングコンパウンドを塗布
乾燥して罐端部材を作製した。 直径5mmの開口を近接して4ヶ所パンチとダイ
により穿孔して注ぎ口を設け、該注ぎ口より離し
て直径5mmの開口を1ヶ所パンチとダイにより穿
孔して容器内容物の流出時に於ける空気取入口と
した。 厚さ180μmの無水マレイン酸変性ポリプロピ
レンフイルム(融点160℃)を幅20mm、長さ42mm
に切断し前記5ヶ所の開口を覆つて該開口の容器
内面となるべき面に載置したのち、ゴムにより構
成された押着具によつて圧力10Kg/cm2で押着し、
同時に高周波誘導加熱によつて、該開口周辺部を
250℃に昇温して、該フイルムの開口部分をゴム
製押着具を用いて溶融状態で開口に押込んで開口
切断端縁に熱接着させたフイルムを形成した。 該フイルムを前記開口より小径に該開口切断端
縁より内側に1mmの幅で残すような該開口と相似
な形にパンチとダイにより穿孔し、開口切断端縁
に熱接着されたつば状被覆を形成した。片面にエ
ポキシ樹脂(ビスフエノールAとエピクロルヒド
リンとの縮合生成物で数平均分子量が3700でエポ
キシ当量が2500のもの)とユリア樹脂(尿素とホ
ルムアルデヒドとの縮合物のブチルエーテル化
物)との混合樹脂(エポキシ樹脂/ユリア樹脂の
重量比が70/30)溶液を塗布、焼付した厚さ3μ
mの塗膜(水酸基、エーテル基およびエポキシ基
からなる極性基の濃度は1470ミリモル/100g樹
脂)を有する厚さ50μmの片面塗装アルミニウム
箔を先づ作製した。最後に該アルミニウム箔の非
塗装面に厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフイルムを接着剤にて貼合わせ、形成
した積層フイルムを幅20mm、長さ52mmに切断して
開封片を作製した。 該開封片のエポキシ樹脂とユリア樹脂との混合
樹脂塗膜面が前記罐端部材の開口を覆うように罐
端部材の外面に開封片を載置したのち耐熱性ゴム
により構成された押着具によつて圧力10Kg/cm2
押着し、同時に高周波誘導加熱によつて該開口周
辺部を250℃に昇温して開封片のエポキシ樹脂と
ユリア樹脂との混合樹脂塗膜と罐端部材のつば状
被覆および外面周辺部とを融着せしめた。つば状
被覆と開封片の塗膜面との接着強度は3Kg/15mm
であり、その他の部分の接着強度は0であつた。 以上の工程により本発明の易開封性容器蓋を作
製したのち、内径65.3mmの350ml入りアルミニウ
ム製絞りしごき罐にビールを冷充填し、該罐体に
本実施例の易開封性容器蓋を二重巻締して罐詰と
なし、該罐詰を70℃に20分間保持して滅菌を行な
つた。本実施例による罐詰を室温にて1年間貯蔵
した後、観察してみたが、何らの密封性あるいは
開封性の変化も認められなかつた。 実施例 3 一面にエポキシ樹脂(ビスフエノール類とエピ
ハロヒドリンから誘導された芳香族エポキシ樹
脂)とフエノール樹脂(アルカリ性触媒下で得ら
れるフエノール類とアルデヒド類との縮合樹脂)
との混合塗料を塗布、焼付した厚さ5μmの塗膜
を有し、他の一面にエポキシ樹脂(ビスフエノー
ル類とエピハロヒドリンから誘導された芳香族エ
ポキシ樹脂)とユリア樹脂(尿素とホルムアルデ
ヒドとの縮合物のブチルエーテル化物)との混合
塗料を塗布、焼付した厚さ5μmの塗膜と該塗膜
を覆つて塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体塗料
を塗布焼付した厚さ5μmの塗膜を有する厚さ
0.23mmの電解クロム酸処理鋼板(テインフリース
チール、TFS;調質度T4CA)を用意した。 上記塗装板を成形して前記エポキシ樹脂とフエ
ノール樹脂の混合塗料を塗布焼付して成された塗
膜面が容器の外面となるべき面を構成するような
外径67mmの容器蓋形状部材を作製し、該容器蓋形
状部材の周縁にある罐体成形時に二重巻締をされ
るべきカールした部分にSBR系シーリングコンパ
ウンドを塗布乾燥して罐端部材を作製した。 該罐端部材の平面部に直径12mmの円形の開口を
パンチとダイにより穿孔して注ぎ口を設け、該注
ぎ口より離して直径5mmの円形の開口をパンチと
ダイによつて穿孔して容器内容物の流出時に於け
る空気取入口とした。厚さ200μmポリエチレン
とポリテトラメチレンテレフタレート/イソフタ
レート(融点200℃)とのブレンド(ポリエチレ
ン対ポリテトラメチレンテレフタレート/イソフ
タレートの重量比は20/80)フイルムを幅18mm、
長さ37mmに切断し、前記開口の容器内面となるべ
き面に載置した。 しかる後、黄銅製の押着具にて該フイルムを圧
力5.3Kg/cm2で該開口周辺部に押着し、同時に高周
波誘導加熱によつて該開口周辺部を250℃に昇温
して該フイルムを該罐端部材に融着した。該フイ
ルムを前記直径12mmの開口より小径に該開口切断
端縁より内側に0.5mmの幅で残すようにパンチと
ダイにより穿孔した。 しかる後耐熱性ゴムの押着具によつて圧力10
Kg/cm2で押着し、同時に高周波誘導加熱によつて
開口周辺部を250℃に昇温して、開口切断端縁よ
り内方に突出したフイルムを該開口切断端縁に融
着させ、つば状被覆(幅1mm)を形成した。 予じめ電解クロム酸の表面処理が片面に施され
ている厚さ20μmの鋼箔の表面処理面にポリエチ
レンテレフタレート/イソフタレート/セバケー
ト(共重合モル比40/30/30)〔温度30℃のフエ
ノールとテトラクロロエタン(重量比60:40)の
混合溶剤で測定した環元粘度が0.80〕樹脂溶液を
塗布、焼付して厚さ5μmの塗膜(カルボン酸エ
ステルの濃度が990ミリモル/100g樹脂)を形成
させた。 次に該片面塗装鋼箔の塗装面に厚さ15μmの二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム(融
点255℃)を230℃で熱接着させた。最後に該鋼箔
の非フイルム熱接着面に厚さ5μmの印刷層を形
成した積層フイルムを幅18mm、長さ46mmに切断し
て開封片を作製した。 該開封片の二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフイルム面を罐端部材の外面周辺部に載置した
のち、耐熱性ゴムにより構成された押着具によつ
て圧力10Kg/cm2で押着し、同時に高周波誘導加熱
によつて、該開口周辺部を250℃に昇温して、開
封片の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムと罐端部材のつば状被覆とを融着せしめた。
つば状被覆と開封片の二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフイルムとの接着強度は3.5Kg/15mm
で、その他の部分の接着強度は0であつた。 以上の工程により本発明の易開封性容器蓋を作
製したのち既に他端に通常の容器蓋を二重巻締し
たある厚さ0.22mmのTFS板により形成された内径
52.3mmの200g罐用接着罐体に野菜ジユースを熱
充填し、該罐体に本実施例の易開封性容器蓋を二
重巻締して飲料罐詰となした。 本実施例による罐詰を室温にて2年間貯蔵した
後、観察してみたが、何らの密封性あるいは開封
性の変化も認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の容器蓋の斜視図、第2図は第
1図の容器蓋の線A―Aにおける拡大断面図、第
3図は第2図の容器蓋から開封片を引剥して示す
断面図、第4図は従来の易開封性容器蓋の断面
図、第5―A図、第5―B図、第5―C図、第5
―D図及び第5―E図は本発明方法の各工程を説
明する説明図、第6―A図、第6―B図及び第6
―C図は、工程の順序の変更を説明する説明図で
ある。 引照数字1は罐端部材、2は開封片、3は開
口、4は金属基質、5及び6は保護塗膜、7は開
口切断端縁、8は基体、9は樹脂被覆、10は内
面被覆、11はフイルム、12はつば状被覆部分
を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 予め形成された開口を備えた金属製罐端部
    材、及び該罐端部材の外側に該開口を覆うように
    施された易剥離性の開封片から成る易開封性容器
    蓋において、 該開封片は、少なくとも罐端部材側の面が樹脂
    から成る可撓性材料からなり、 該罐端部材の予め形成された開口部分の内面側
    に、ヒートシール性の熱可塑性樹脂フイルムを熱
    接着させると共に前記開口よりも小さな寸法の開
    口を設けて形成されたフイルム層部分と、このフ
    イルム層を溶融状態で罐端部材開口の切断端縁部
    に向けて押込むことによつて形成された、該フイ
    ルム層部分と一体となつて開口の切断端縁に熱接
    着してこれを完全に覆うつば状被覆部分とを有
    し、 該開封片と罐端部材との接着は、該つば状部分
    と開封片樹脂との接着強度が、開封片樹脂と罐端
    部材外面保護塗膜の接着強度よりも大であつて、
    且つ前記開封片を剥離したとき、前記つば状被覆
    部分は罐端部材側に残るようにヒートシールされ
    ていることを特徴とする易開封性容器蓋。 2 前記ヒートシール可能な熱可塑性樹脂は、70
    乃至260℃の融点乃至は軟化点を有する熱可塑性
    樹脂である特許請求の範囲第1項記載の容器蓋。 3 前記ヒートシール可能な熱可塑性樹脂がポリ
    エステルを主成分とするものである特許請求の範
    囲第1項記載の容器蓋。 4 前記ヒートシール可能な熱可塑性樹脂がアイ
    オノマー或いは酸変性ポリオレフイン類である特
    許請求の範囲第1項記載の容器蓋。 5 前記つば状被覆部分は0.3乃至3mmの巾を有
    する特許請求の範囲第1項記載の容器蓋。 6 開封片の樹脂がヒートシール可能な熱可塑性
    樹脂フイルムから成る特許請求の範囲第1項記載
    の容器蓋。 7 開封片の樹脂が金属基体上の塗膜である特許
    請求の範囲第1項記載の容器蓋。 8 開封片の樹脂が金属基体上の塗膜と該塗膜上
    のヒートシール可能な熱可塑性樹脂フイルムとか
    ら成る特許請求の範囲第1項記載の容器蓋。 9 前記塗膜がカルボン酸基、カルボン酸エステ
    ル基、カルボン酸アミド基、水酸基、エーテル基
    及びエポキシ基から成る群より選ばれた極性基を
    10乃至2000ミリモル/100g樹脂の濃度で含有す
    る樹脂乃至は樹脂組成物から成る特許請求の範囲
    第1項記載の容器蓋。 10 開封片が金属基体を有し、該基体がリン酸
    及び/又はクロム酸処理、ベーマイト処理、アル
    マイト処理、電解クロム酸処理等の表面処理され
    た金属基体である特許請求の範囲第1項記載の容
    器蓋。 11 罐端部材に開口を設ける工程と、 罐端部材の内側となる面に且つ前記開口を覆う
    ように熱可塑性樹脂フイルムを熱接着させる工程
    と、 罐端部材の開口に対応して前記フイルム層に孔
    あけをする工程と、 前記フイルムを溶融状態で罐端部材の開口切断
    端縁に押込んで該開口切断端縁に熱接着されたつ
    ば状被覆を形成させる工程と、 少なくとも一方の面が樹脂から成る可撓性の開
    封片を、開封片樹脂面が罐端部材の外面側に位置
    するように且つ罐端部材の開口を覆うように施
    し、罐端部材のつば状被覆と開封片の樹脂面とを
    ヒートシールさせる工程と の組合せから成ることを特徴とする易開封性容器
    蓋の製法。 12 熱可塑性樹脂フイルムの罐端部材内面への
    熱接着工程と、該フイルムを開口切断端縁へ押込
    んでつば状被覆を形成させる工程とを同時に行
    い、しかる後フイルムの孔あけ工程を行なう特許
    請求の範囲第11項記載の方法。
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