JPS6314705B2 - - Google Patents
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- JPS6314705B2 JPS6314705B2 JP56057047A JP5704781A JPS6314705B2 JP S6314705 B2 JPS6314705 B2 JP S6314705B2 JP 56057047 A JP56057047 A JP 56057047A JP 5704781 A JP5704781 A JP 5704781A JP S6314705 B2 JPS6314705 B2 JP S6314705B2
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- compound
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明はプロパノール誘導体に関し、さらに詳
しくは、下記式() 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わす、 で表わされるプロパノール誘導体及びその塩、そ
の製造方法、並びに上記式()のプロパノール
誘導体又はその塩を有効成分とする心臓選択性β
−遮断剤に関する。 従来から、交感神経β−受容体遮断(以下β−
遮断と呼ぶ)作用を有する化合物は多数提案され
ている。しかしながら、β−遮断剤の代表的薬剤
であるプロプラノロールはβ1(心臓のβ−受容体)
及びβ2(気管及び血管の平滑筋のβ−受容体)の
両遮断作用を有しており、例えば喘息患者にプロ
プラノロールを適用した場合、そのβ2−遮断効果
により気管支収縮を起こし、喘息症状をより悪化
させるという欠点を有している。 一方、英国特許第1069341号明細書には、下記
一般式 で表わされる一群のアルカノールアミン誘導体を
活性成分として、含有するβ−アドレナリン遮断
作用をもつ製薬学的組成物が開示されており、本
発明により提供される前記式()で表わされる
プロパノール誘導体は上記一般式の広範な定義の
中に包含されている。しかしながら、該英国特許
明細書には、前記式()で表わされるプロパノ
ール誘導体については何等具体的に開示されてい
ない。 しかも、本発明により提供される前記式()
で表わされるプロパノール誘導体は、後記動物実
験の結果から明らかなとおり、該英国特許明細書
に具体的に開示されている構造類似の化合物から
は予測し得ない優れた心臓選択性β遮断作用を有
しており、この点で極めて特徴的である。 さらに、本発明により提供される前記式()
で表わされる化合物は、心臓選択性β遮断剤の一
つであるアテノロールと比較し、その交感神経β1
−受容体遮断活性が、後述する薬理データに示す
通り、アテノロールの約6倍も強力である。しか
も、前記式()で表わされる化合物は、アテノ
ロールと異なり、適度な内因性交感神経刺激様作
用(以下ISAと称す)を有している。ISAを有し
ていないβ−遮断剤は徐脈を引き起こし、よつて
心不全を引き起こす恐れがあることが知られてい
る。しかしながら、上記のとおり、前記式()
で表わされる化合物は、適度なISAを有している
ので、アテノロールと異なり、心不全傾向を軽減
する作用をも兼備している点でも特徴的である。 しかして、本発明により提供される前記式
()のプロパノール誘導体として 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−
プロパノール、 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−メト
キシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プ
ロパノール を挙げることができる。 また、本発明によれば上記したプロパノール誘
導体の酸付加塩もまた提供される。前記式()
で表わされる化合物の酸付加塩としては、例え
ば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の
無機酸;並びに酢酸、プロピオン酸、クエン酸、
乳酸、酒石酸等の有機酸との塩が挙げられ、中で
も製薬学的に許容しうる酸付加塩が有利である。 本発明に従えば、前記式()で表わされるプ
ロパノール誘導体又はその塩は、下記式() 式中、Yは
しくは、下記式() 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わす、 で表わされるプロパノール誘導体及びその塩、そ
の製造方法、並びに上記式()のプロパノール
誘導体又はその塩を有効成分とする心臓選択性β
−遮断剤に関する。 従来から、交感神経β−受容体遮断(以下β−
遮断と呼ぶ)作用を有する化合物は多数提案され
ている。しかしながら、β−遮断剤の代表的薬剤
であるプロプラノロールはβ1(心臓のβ−受容体)
及びβ2(気管及び血管の平滑筋のβ−受容体)の
両遮断作用を有しており、例えば喘息患者にプロ
プラノロールを適用した場合、そのβ2−遮断効果
により気管支収縮を起こし、喘息症状をより悪化
させるという欠点を有している。 一方、英国特許第1069341号明細書には、下記
一般式 で表わされる一群のアルカノールアミン誘導体を
活性成分として、含有するβ−アドレナリン遮断
作用をもつ製薬学的組成物が開示されており、本
発明により提供される前記式()で表わされる
プロパノール誘導体は上記一般式の広範な定義の
中に包含されている。しかしながら、該英国特許
明細書には、前記式()で表わされるプロパノ
ール誘導体については何等具体的に開示されてい
ない。 しかも、本発明により提供される前記式()
で表わされるプロパノール誘導体は、後記動物実
験の結果から明らかなとおり、該英国特許明細書
に具体的に開示されている構造類似の化合物から
は予測し得ない優れた心臓選択性β遮断作用を有
しており、この点で極めて特徴的である。 さらに、本発明により提供される前記式()
で表わされる化合物は、心臓選択性β遮断剤の一
つであるアテノロールと比較し、その交感神経β1
−受容体遮断活性が、後述する薬理データに示す
通り、アテノロールの約6倍も強力である。しか
も、前記式()で表わされる化合物は、アテノ
ロールと異なり、適度な内因性交感神経刺激様作
用(以下ISAと称す)を有している。ISAを有し
ていないβ−遮断剤は徐脈を引き起こし、よつて
心不全を引き起こす恐れがあることが知られてい
る。しかしながら、上記のとおり、前記式()
で表わされる化合物は、適度なISAを有している
ので、アテノロールと異なり、心不全傾向を軽減
する作用をも兼備している点でも特徴的である。 しかして、本発明により提供される前記式
()のプロパノール誘導体として 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−
プロパノール、 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−メト
キシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プ
ロパノール を挙げることができる。 また、本発明によれば上記したプロパノール誘
導体の酸付加塩もまた提供される。前記式()
で表わされる化合物の酸付加塩としては、例え
ば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の
無機酸;並びに酢酸、プロピオン酸、クエン酸、
乳酸、酒石酸等の有機酸との塩が挙げられ、中で
も製薬学的に許容しうる酸付加塩が有利である。 本発明に従えば、前記式()で表わされるプ
ロパノール誘導体又はその塩は、下記式() 式中、Yは
【式】又は
【式】
を表わし、Xはハロゲン原子である、
の化合物を下記式()
式中、Rは前記の意味を有する、
の化合物と反応させ、そして必要に応じて得られ
る遊離の生成物を塩に変えることにより製造する
ことができる。 上記式()の化合物と()の化合物の反応
は、溶媒の存在下又は不活性溶媒中にて、上記両
者の反応成分を接触せしめることにより行うこと
ができる。用いる不活性溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール等のアルコール類;ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ピリジン、コリジ
ン等の有機塩基類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類等が挙げられる。 反応温度は臨界的ではなく、使用する式()
の出発原料の種類等に応じて変えうるが、一般に
は少なくとも20℃、好ましくは約50℃乃至反応混
合物の還流温度間の温度において該反応を行うの
が有利である。 式()の化合物に対する式()の化合物の
使用量もまた臨界的ではなく、式()の化合物
の種類や反応条件などに応じて変えることができ
るが、一般に式()の化合物1モルに対して、
式()の化合物は少なくとも1モル、好ましく
は約1〜約5モル、さらに好ましくは約1〜3モ
ルの範囲内で用いるのが有利である。 反応時間は式()の化合物の種類や反応温度
などによつて異なるが、通常は約2〜約5時間程
度で反応を終了せしめることができる。 かくして、上記反応により、式() 式中、Rは前記の意味を有する、 のプロパノール誘導体が好収率で得られる。 このプロパノール誘導体は、それ自体公知の方
法、例えば抽出、カラムクロマトグラフイー、薄
層クロマトグラフイー、再結晶等の手段により反
応混合物より分離し、精製することができる。 該式()のプロパノール誘導体は、さらに必
要に応じて、それ自体公知の方法により、例えば
塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機
酸;並びに酢酸、プロピオン酸、クエン酸、乳
酸、酒石酸等の有機酸で処理することにより、対
応する塩に変えることができる。 本発明により提供される前記式()で表わさ
れるプロパノール誘導体は、優れたβ1遮断効果を
有する、すなわち心臓選択性のβ遮断剤としての
薬理学的特徴を有するものであり、しかも徐脈も
伴わず治療学的に極めて有用である。 本発明の式()で表わされるプロパノール誘
導体が優れたβ1遮断効果を有する心臓選択性のβ
−遮断剤であることは、以下の動物実験により立
証することができる。 実験方法 ペントバルビタールソーダ(60mg/Kgi.p.)に
より麻酔したラツト(〓、Wister;体重300〜
400g)を使用し、血圧は大腿動脈に挿入したカ
ニユーレを圧トランスジユーサに接続して直接的
に測定する。一方、心拍数は血圧脈波より算出す
る。 β−遮断作用は一群3〜5匹のラツトにイソプ
レナリン(0.1μg/Kgi.v.)を投与し、直ちに心
拍数及び血圧を測定記録する。その際の心拍数及
び血圧の測定値をそれぞれH1及びP1とする。次
に下記表に示す化合物Aは0.01N塩酸水溶液に、
化合物Bは生理食塩液に溶解し、ラツトの大腿静
脈内にカニユーレを通して投与し、3分後に再び
イソプレナリン(0.1μg/Kgi.v.)を投与し、直
ちに心拍数及び血圧を測定記録する。その際の心
拍数及び血圧の読みをそれぞれH2及びP2とする。
それぞれの測定値から下記式に従つて心拍数及び
血圧下降の抑制率を算出する。 心拍数の抑制率(%)=100−H2/H1×100 血圧下降の抑制率(%)=100−P2/P1×100 被験化合物の投与量を累積的に増して上記操作
を繰り返すことにより、用量−反応曲線を作成
し、この曲線から心拍数の抑制率が50%になつた
時の被験化合物の用量(ID50)を決定する。その
結果を下記第1表に示す。尚、比較化合物として
下記第1表に示す化合物C〜Gを同様に測定して
得られた結果も併せて示す。
る遊離の生成物を塩に変えることにより製造する
ことができる。 上記式()の化合物と()の化合物の反応
は、溶媒の存在下又は不活性溶媒中にて、上記両
者の反応成分を接触せしめることにより行うこと
ができる。用いる不活性溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール等のアルコール類;ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ピリジン、コリジ
ン等の有機塩基類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類等が挙げられる。 反応温度は臨界的ではなく、使用する式()
の出発原料の種類等に応じて変えうるが、一般に
は少なくとも20℃、好ましくは約50℃乃至反応混
合物の還流温度間の温度において該反応を行うの
が有利である。 式()の化合物に対する式()の化合物の
使用量もまた臨界的ではなく、式()の化合物
の種類や反応条件などに応じて変えることができ
るが、一般に式()の化合物1モルに対して、
式()の化合物は少なくとも1モル、好ましく
は約1〜約5モル、さらに好ましくは約1〜3モ
ルの範囲内で用いるのが有利である。 反応時間は式()の化合物の種類や反応温度
などによつて異なるが、通常は約2〜約5時間程
度で反応を終了せしめることができる。 かくして、上記反応により、式() 式中、Rは前記の意味を有する、 のプロパノール誘導体が好収率で得られる。 このプロパノール誘導体は、それ自体公知の方
法、例えば抽出、カラムクロマトグラフイー、薄
層クロマトグラフイー、再結晶等の手段により反
応混合物より分離し、精製することができる。 該式()のプロパノール誘導体は、さらに必
要に応じて、それ自体公知の方法により、例えば
塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機
酸;並びに酢酸、プロピオン酸、クエン酸、乳
酸、酒石酸等の有機酸で処理することにより、対
応する塩に変えることができる。 本発明により提供される前記式()で表わさ
れるプロパノール誘導体は、優れたβ1遮断効果を
有する、すなわち心臓選択性のβ遮断剤としての
薬理学的特徴を有するものであり、しかも徐脈も
伴わず治療学的に極めて有用である。 本発明の式()で表わされるプロパノール誘
導体が優れたβ1遮断効果を有する心臓選択性のβ
−遮断剤であることは、以下の動物実験により立
証することができる。 実験方法 ペントバルビタールソーダ(60mg/Kgi.p.)に
より麻酔したラツト(〓、Wister;体重300〜
400g)を使用し、血圧は大腿動脈に挿入したカ
ニユーレを圧トランスジユーサに接続して直接的
に測定する。一方、心拍数は血圧脈波より算出す
る。 β−遮断作用は一群3〜5匹のラツトにイソプ
レナリン(0.1μg/Kgi.v.)を投与し、直ちに心
拍数及び血圧を測定記録する。その際の心拍数及
び血圧の測定値をそれぞれH1及びP1とする。次
に下記表に示す化合物Aは0.01N塩酸水溶液に、
化合物Bは生理食塩液に溶解し、ラツトの大腿静
脈内にカニユーレを通して投与し、3分後に再び
イソプレナリン(0.1μg/Kgi.v.)を投与し、直
ちに心拍数及び血圧を測定記録する。その際の心
拍数及び血圧の読みをそれぞれH2及びP2とする。
それぞれの測定値から下記式に従つて心拍数及び
血圧下降の抑制率を算出する。 心拍数の抑制率(%)=100−H2/H1×100 血圧下降の抑制率(%)=100−P2/P1×100 被験化合物の投与量を累積的に増して上記操作
を繰り返すことにより、用量−反応曲線を作成
し、この曲線から心拍数の抑制率が50%になつた
時の被験化合物の用量(ID50)を決定する。その
結果を下記第1表に示す。尚、比較化合物として
下記第1表に示す化合物C〜Gを同様に測定して
得られた結果も併せて示す。
【表】
第1表の結果から、本発明の化合物A及びB
は、対照の化合物C〜G、特にプロプラノロール
及びアテノロールより効力が強く、しかもID50値
における血圧下降の抑制率が非常に小さく、優れ
た心臓選択性β−遮断作用を有する化合物である
ことがわかる。 また、レセルピン(3mg/Kgi.p.2日間)処置
し、ペントバルビタール麻酔後、両側頚部迷走神
経切断、副腎摘除したラツトに上記第1表に示す
本発明の化合物A又はBを4μg/Kg以上投与す
ると、適度な心拍数増加作用を示し、従つて、内
因性交感神経刺激様作用(ISA)を有しているこ
とがわかつた。これに対し、プロプラノロール及
びアテノロールはISAが全くないことは既に知ら
れている。 かくして、本発明の式()で表わされるプロ
パノール誘導体は、心臓選択性β−遮断剤とし
て、人間その他の温血動物の心臓疾患、殊に狭心
症及び不整脈或いは高血圧症の治療、処置及び予
防のために、経口又は非経口投与(例えば筋注、
静注、皮下投与、直腸投与、舌下投与など)する
ことができる。 本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経
口又は非経口投与に適した種々の形態に製剤する
ことができる。例えば、本発明の化合物は、この
種薬剤に通常使用される無毒性の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化
剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香味剤、緩衝
剤等の添加物を使用して製剤することができる。 かかる薬剤は、その用途に応じて、固体形態
(例えば錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆
粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、
半固体形態(例えば坐剤など)及び液体形態(注
射剤、乳剤、懸濁剤、シロツプなど)のいずれか
の製剤形態に調製することができる。しかして、
使用し得る無毒性の上記添加物としては、例えば
でん粉、ゼラチン、ブドウ糖、乳糖、果糖、マル
トース、炭酸マグネシウム、タルク、ステアリン
酸マグネシウム、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースまたはその塩、アラビアゴム、
ポリエチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香
酸アルキルエステル、シロツプ、エタノール、プ
ロピレングリコール、ワセリン、カーボワツク
ス、グリセリン、塩化ナトリウム、亜硫酸ソー
ダ、リン酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられ
る。該薬剤はまた、治療学的に有用な他の薬剤を
含有することもできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はそ
の剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固体
形態の場合には5〜100重量%の濃度で、そして
液体形態の場合には0.1〜10重量%の濃度で該活
性化合物を含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間を
はじめとする温血動物の種類、症状の軽重、医者
の診断等により広範に変えることができるが、一
般に1目当り、0.02〜30mg/Kg、好適には0.05〜
10mg/Kgとすることができる。しかし、上記の如
く患者の症状の軽重、医者の診断に応じて、上記
範囲の下限よりも少ない量又は上限よりも多い量
を投与することももちろん可能である。上記投与
量は1日1回又は数回に分けて投与することがで
きる。 以下実施例により本発明をさらに説明する。
尚、NMRの測定はテトラメチルシラン又は2,
2−ジメチル−2−シラペンタン−5−スルホン
酸ナトリウムを内部標準として用いた。 実施例 1 2,3−エポキシ−1−(2−メチルフエノキ
シ)プロパン(2.0g)、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール(3.0g)およびメタノール
(30ml)の混合物を2時間加熱還流した。溶媒を
留去して得られた粗生成物をクロロホルムに溶解
し水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、エーテル−ヘキサンで再結晶して、1−
(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒドロキシ
−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プロパ
ノール(1.64g、融点:70.0〜71.0℃)を得た。 NMR(CDCl3)δ;1.06(6H、一重線)、2.22
(3H、一重線)、2.57〜3.00(5H、多重線)、3.34
(2H、一重線)、3.98(3H、巾の広い一重線)、
6.66〜7.32(4H、多重線)。 実施例 2 2,3−エポキシ−1−(2−メチルフエノキ
シ)プロパン(1.0g)、2−メトキシ−1,1−
ジメチルエチルアミン(1.5g)およびメタノー
ル(10ml)の混合物を5時間加熱還流した。溶媒
を減圧留去して得られた粗生成物をクロロホルム
に溶解し水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られた油状物を少量のエタノー
ルに溶解し、少過剰の塩酸含有エーテルを滴加し
て析出した結晶を取乾燥後、エタノール−エー
テルで再結晶して、1−(2−メチルフエノキシ)
−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチル
アミノ)−2−プロパノール塩酸塩(0.73g、融
点:109.0〜110.0℃)を得た。 NMR(D2O)δ;1.40(6H、一重線)、2.27
(3H、一重線)、3.14〜3.50(2H、多重線)、3.42
(3H、一重線)、3.52(2H、一重線)、3.96〜4.51
(3H、多重線)、6.82〜7.56(4H、多重線)。 実施例 3 実施例1において、2,3−エポキシ−1−
(2−メチルフエノキシ)プロパンの代りに、1
−(2−メチルフエノキシ)−3−クロル−2−プ
ロパノールを用いる以外、実施例1と全く同様に
して、1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−
ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−
2−プロパノールを得た。 本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示す
と以下の通りである。 実施例 A 錠 剤 1錠当り5mg及び20mgの活性成分を含有する錠
剤の処方例は次の通りである。 処方1−a;5mg錠 mg/錠 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒドロ
キシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プ
ロパノール 5 乳 糖 137.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2ステアリン酸マグネシウム 1 200.0mg 処方1−b;20mg錠 mg/錠 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−メトキ
シ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プロ
パノール塩酸塩 20 乳 糖 122.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2ステアリン酸マグネシウム 1 200.0mg 製造方法の詳細は以下の通りである。 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−
プロパノール又は1−(2−メチルフエノキシ)−
3−(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチルア
ミノ)−2−プロパノール塩酸塩の結晶を粉砕し、
それに乳糖、でんぷん及びカルボキシメチルセル
ロースカルシウムを加えて良く混合する。10%の
でんぷんのりを上記の混合体に加え、撹拌混合
し、顆粒を製造する。乾燥後、粒径840ミクロン
前後に整粒し、これにタルク及びステアリン酸マ
グネシウムを混合し、打錠した。 実施例 B カプセル剤 処方2;2mgカプセル mg/カプセル 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒドロ
キシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プ
ロパノール 20 乳 糖 57.8 でんぷん 30ステアリン酸マグネシウム 2.2 110.0mg 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−
プロパノールの結晶をよく粉砕し、乳糖、でんぷ
ん及びステアリン酸マグネシウムをそれに混合
し、よく混ぜ合せた後5号カプセルに充填した。
は、対照の化合物C〜G、特にプロプラノロール
及びアテノロールより効力が強く、しかもID50値
における血圧下降の抑制率が非常に小さく、優れ
た心臓選択性β−遮断作用を有する化合物である
ことがわかる。 また、レセルピン(3mg/Kgi.p.2日間)処置
し、ペントバルビタール麻酔後、両側頚部迷走神
経切断、副腎摘除したラツトに上記第1表に示す
本発明の化合物A又はBを4μg/Kg以上投与す
ると、適度な心拍数増加作用を示し、従つて、内
因性交感神経刺激様作用(ISA)を有しているこ
とがわかつた。これに対し、プロプラノロール及
びアテノロールはISAが全くないことは既に知ら
れている。 かくして、本発明の式()で表わされるプロ
パノール誘導体は、心臓選択性β−遮断剤とし
て、人間その他の温血動物の心臓疾患、殊に狭心
症及び不整脈或いは高血圧症の治療、処置及び予
防のために、経口又は非経口投与(例えば筋注、
静注、皮下投与、直腸投与、舌下投与など)する
ことができる。 本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経
口又は非経口投与に適した種々の形態に製剤する
ことができる。例えば、本発明の化合物は、この
種薬剤に通常使用される無毒性の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化
剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香味剤、緩衝
剤等の添加物を使用して製剤することができる。 かかる薬剤は、その用途に応じて、固体形態
(例えば錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆
粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、
半固体形態(例えば坐剤など)及び液体形態(注
射剤、乳剤、懸濁剤、シロツプなど)のいずれか
の製剤形態に調製することができる。しかして、
使用し得る無毒性の上記添加物としては、例えば
でん粉、ゼラチン、ブドウ糖、乳糖、果糖、マル
トース、炭酸マグネシウム、タルク、ステアリン
酸マグネシウム、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースまたはその塩、アラビアゴム、
ポリエチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香
酸アルキルエステル、シロツプ、エタノール、プ
ロピレングリコール、ワセリン、カーボワツク
ス、グリセリン、塩化ナトリウム、亜硫酸ソー
ダ、リン酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられ
る。該薬剤はまた、治療学的に有用な他の薬剤を
含有することもできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はそ
の剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固体
形態の場合には5〜100重量%の濃度で、そして
液体形態の場合には0.1〜10重量%の濃度で該活
性化合物を含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間を
はじめとする温血動物の種類、症状の軽重、医者
の診断等により広範に変えることができるが、一
般に1目当り、0.02〜30mg/Kg、好適には0.05〜
10mg/Kgとすることができる。しかし、上記の如
く患者の症状の軽重、医者の診断に応じて、上記
範囲の下限よりも少ない量又は上限よりも多い量
を投与することももちろん可能である。上記投与
量は1日1回又は数回に分けて投与することがで
きる。 以下実施例により本発明をさらに説明する。
尚、NMRの測定はテトラメチルシラン又は2,
2−ジメチル−2−シラペンタン−5−スルホン
酸ナトリウムを内部標準として用いた。 実施例 1 2,3−エポキシ−1−(2−メチルフエノキ
シ)プロパン(2.0g)、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール(3.0g)およびメタノール
(30ml)の混合物を2時間加熱還流した。溶媒を
留去して得られた粗生成物をクロロホルムに溶解
し水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、エーテル−ヘキサンで再結晶して、1−
(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒドロキシ
−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プロパ
ノール(1.64g、融点:70.0〜71.0℃)を得た。 NMR(CDCl3)δ;1.06(6H、一重線)、2.22
(3H、一重線)、2.57〜3.00(5H、多重線)、3.34
(2H、一重線)、3.98(3H、巾の広い一重線)、
6.66〜7.32(4H、多重線)。 実施例 2 2,3−エポキシ−1−(2−メチルフエノキ
シ)プロパン(1.0g)、2−メトキシ−1,1−
ジメチルエチルアミン(1.5g)およびメタノー
ル(10ml)の混合物を5時間加熱還流した。溶媒
を減圧留去して得られた粗生成物をクロロホルム
に溶解し水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られた油状物を少量のエタノー
ルに溶解し、少過剰の塩酸含有エーテルを滴加し
て析出した結晶を取乾燥後、エタノール−エー
テルで再結晶して、1−(2−メチルフエノキシ)
−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチル
アミノ)−2−プロパノール塩酸塩(0.73g、融
点:109.0〜110.0℃)を得た。 NMR(D2O)δ;1.40(6H、一重線)、2.27
(3H、一重線)、3.14〜3.50(2H、多重線)、3.42
(3H、一重線)、3.52(2H、一重線)、3.96〜4.51
(3H、多重線)、6.82〜7.56(4H、多重線)。 実施例 3 実施例1において、2,3−エポキシ−1−
(2−メチルフエノキシ)プロパンの代りに、1
−(2−メチルフエノキシ)−3−クロル−2−プ
ロパノールを用いる以外、実施例1と全く同様に
して、1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−
ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−
2−プロパノールを得た。 本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示す
と以下の通りである。 実施例 A 錠 剤 1錠当り5mg及び20mgの活性成分を含有する錠
剤の処方例は次の通りである。 処方1−a;5mg錠 mg/錠 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒドロ
キシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プ
ロパノール 5 乳 糖 137.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2ステアリン酸マグネシウム 1 200.0mg 処方1−b;20mg錠 mg/錠 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−メトキ
シ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プロ
パノール塩酸塩 20 乳 糖 122.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2ステアリン酸マグネシウム 1 200.0mg 製造方法の詳細は以下の通りである。 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−
プロパノール又は1−(2−メチルフエノキシ)−
3−(2−メトキシ−1,1−ジメチルエチルア
ミノ)−2−プロパノール塩酸塩の結晶を粉砕し、
それに乳糖、でんぷん及びカルボキシメチルセル
ロースカルシウムを加えて良く混合する。10%の
でんぷんのりを上記の混合体に加え、撹拌混合
し、顆粒を製造する。乾燥後、粒径840ミクロン
前後に整粒し、これにタルク及びステアリン酸マ
グネシウムを混合し、打錠した。 実施例 B カプセル剤 処方2;2mgカプセル mg/カプセル 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒドロ
キシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−プ
ロパノール 20 乳 糖 57.8 でんぷん 30ステアリン酸マグネシウム 2.2 110.0mg 1−(2−メチルフエノキシ)−3−(2−ヒド
ロキシ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−2−
プロパノールの結晶をよく粉砕し、乳糖、でんぷ
ん及びステアリン酸マグネシウムをそれに混合
し、よく混ぜ合せた後5号カプセルに充填した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わす、 の化合物又はその塩。 2 式 式中、Yは
【式】 を表わし、Xはハロゲン原子である、 の化合物を式 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わす、 の化合物と反応させ、そして必要に応じて得られ
る遊離の生成物を対応する塩に変えることを特徴
とする式 式中、Rは前記の意味を有する、 の化合物又はその塩の製造方法。 3 式 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わす、 の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩を有効
成分とする心臓選択性β−遮断剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56057047A JPS57171944A (en) | 1981-04-17 | 1981-04-17 | Propanol derivative |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56057047A JPS57171944A (en) | 1981-04-17 | 1981-04-17 | Propanol derivative |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57171944A JPS57171944A (en) | 1982-10-22 |
| JPS6314705B2 true JPS6314705B2 (ja) | 1988-04-01 |
Family
ID=13044529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56057047A Granted JPS57171944A (en) | 1981-04-17 | 1981-04-17 | Propanol derivative |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57171944A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6389754A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-20 | ド−エイ外装有限会社 | 外壁における水切り構造 |
-
1981
- 1981-04-17 JP JP56057047A patent/JPS57171944A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6389754A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-20 | ド−エイ外装有限会社 | 外壁における水切り構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57171944A (en) | 1982-10-22 |
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