JPS6324097B2 - - Google Patents
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- JPS6324097B2 JPS6324097B2 JP2738180A JP2738180A JPS6324097B2 JP S6324097 B2 JPS6324097 B2 JP S6324097B2 JP 2738180 A JP2738180 A JP 2738180A JP 2738180 A JP2738180 A JP 2738180A JP S6324097 B2 JPS6324097 B2 JP S6324097B2
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリエステル系マルチフイラメント
糸からなる縫製に適した特殊な糸の製造方法に関
する。
糸からなる縫製に適した特殊な糸の製造方法に関
する。
従来、縫製に供される合成繊維糸については各
種のものが知られており、紡績糸から成る糸や仮
撚捲縮加工されてなる糸がその顕著な例であろ
う。
種のものが知られており、紡績糸から成る糸や仮
撚捲縮加工されてなる糸がその顕著な例であろ
う。
しかしながら、このような従来から縫製に供せ
られていた糸には、実際の縫製に際して不適当な
点もあり具体的には不都合も多かつたものであ
る。例えば、紡績糸は太さ斑を本質的に保有して
いるため、糸強力の変動が大きく縫製時の糸切
れ、縫製品の美しさ等において劣りがちである。
一方、通常の仮撚捲縮加工糸の場合は、なぜか紡
績糸よりも縫いにくく、一般には、縫製に供され
る糸には毛羽がある方が良いとされている。
られていた糸には、実際の縫製に際して不適当な
点もあり具体的には不都合も多かつたものであ
る。例えば、紡績糸は太さ斑を本質的に保有して
いるため、糸強力の変動が大きく縫製時の糸切
れ、縫製品の美しさ等において劣りがちである。
一方、通常の仮撚捲縮加工糸の場合は、なぜか紡
績糸よりも縫いにくく、一般には、縫製に供され
る糸には毛羽がある方が良いとされている。
上記のような点に鑑み、本発明者らは種々検討
を重ねた結果、縫製に最も適した糸とは、実際上
縫いやすくかつ縫い上がりが美しい糸であり、ほ
いては縫製品の仕上がりを美しくするものであ
る、特に、縫いやすさに関しては、トルクが極め
て小さくかつ同時に集束していてさらに毛羽ない
しは毛羽様の突出繊維構造が存在する糸である、
との知見を得たものである。このような糸は根本
的に前述の如く、紡績糸使いでは実現し難く、ま
た通常の仮撚捲縮加工糸使いでもトルクの点や突
出繊維構造の点で不十分であり概して実現は至難
である。特に本発明者らの知見によれば、通常の
仮撚捲縮加工糸の保有するトルクは、縫製にとつ
ては不都合を招くばかりで全く不要であり、かつ
また場合によつては仮撚捲縮特性・構造自体も縫
製にとつては無意味・不要なものである。
を重ねた結果、縫製に最も適した糸とは、実際上
縫いやすくかつ縫い上がりが美しい糸であり、ほ
いては縫製品の仕上がりを美しくするものであ
る、特に、縫いやすさに関しては、トルクが極め
て小さくかつ同時に集束していてさらに毛羽ない
しは毛羽様の突出繊維構造が存在する糸である、
との知見を得たものである。このような糸は根本
的に前述の如く、紡績糸使いでは実現し難く、ま
た通常の仮撚捲縮加工糸使いでもトルクの点や突
出繊維構造の点で不十分であり概して実現は至難
である。特に本発明者らの知見によれば、通常の
仮撚捲縮加工糸の保有するトルクは、縫製にとつ
ては不都合を招くばかりで全く不要であり、かつ
また場合によつては仮撚捲縮特性・構造自体も縫
製にとつては無意味・不要なものである。
本発明の目的は、上記のような点に鑑み、ポリ
エステル系マルチフイラメント糸を用い、基本的
なる機械的繊維加工方式としては仮撚加工を利用
してなるものであるが、従来技術では到底得るこ
とのできなかつた縫製に極めて適した特殊な糸を
簡便かつ合理的に製造する方法を提供せんとする
ものである。
エステル系マルチフイラメント糸を用い、基本的
なる機械的繊維加工方式としては仮撚加工を利用
してなるものであるが、従来技術では到底得るこ
とのできなかつた縫製に極めて適した特殊な糸を
簡便かつ合理的に製造する方法を提供せんとする
ものである。
かかる目的は、ポリエステル系マルチフイラメ
ント糸を、前熱処理した後、加撚―加熱―解撚の
仮撚加工および流体噴射処理加工に供することに
より糸軸方向に沿つて間歇に構成フイラメント相
互が交絡しているとともに糸軸から突出したフイ
ラメント部分が多数形成された糸構造となさし
め、しかる後該糸単独であるいは該糸複数本から
なる合撚糸とした状態で、湿熱処理を施して特殊
加工糸となすプロセスにおいて、前記仮撚加工の
加熱温度を(前記湿熱処理の温度+60℃)以下と
し、かつ前記前熱処理の温度を(前記湿熱処理の
温度+60℃)以上とし、さらに該前熱処理の温度
を(前記仮撚加工の加熱温度+20℃)以上とする
ことを特徴とする縫製に適した特殊な糸の製造方
法とすることによつて達成される。
ント糸を、前熱処理した後、加撚―加熱―解撚の
仮撚加工および流体噴射処理加工に供することに
より糸軸方向に沿つて間歇に構成フイラメント相
互が交絡しているとともに糸軸から突出したフイ
ラメント部分が多数形成された糸構造となさし
め、しかる後該糸単独であるいは該糸複数本から
なる合撚糸とした状態で、湿熱処理を施して特殊
加工糸となすプロセスにおいて、前記仮撚加工の
加熱温度を(前記湿熱処理の温度+60℃)以下と
し、かつ前記前熱処理の温度を(前記湿熱処理の
温度+60℃)以上とし、さらに該前熱処理の温度
を(前記仮撚加工の加熱温度+20℃)以上とする
ことを特徴とする縫製に適した特殊な糸の製造方
法とすることによつて達成される。
以下、さらに詳しく本発明の縫製に適した特殊
な糸の製造方法について説明をする。
な糸の製造方法について説明をする。
縫製に供せられる糸においてトルクが存在する
と、該糸が布を通過する際通過前の糸部分に該糸
自身が撚玉を作り縫いにくい。糸をたるませると
ビリが発生して縫いにくい、ミシン縫いでは特に
目飛びする。剣先による糸切れが増える、その他
パーツと糸のからみによる糸切れが増える等、数
多くの欠陥があるものである。
と、該糸が布を通過する際通過前の糸部分に該糸
自身が撚玉を作り縫いにくい。糸をたるませると
ビリが発生して縫いにくい、ミシン縫いでは特に
目飛びする。剣先による糸切れが増える、その他
パーツと糸のからみによる糸切れが増える等、数
多くの欠陥があるものである。
しかして、従来の技術においては、以下の(1)〜
(5)項に列記する如きトルクを減じさせる種々の方
策が仮撚加工糸の一般的な処理法としてとられて
いたものであるが、それぞれ工業的に一般的にみ
てもおよび縫製に供せられる糸としてみた場合に
もマイナスの面も多かつた。
(5)項に列記する如きトルクを減じさせる種々の方
策が仮撚加工糸の一般的な処理法としてとられて
いたものであるが、それぞれ工業的に一般的にみ
てもおよび縫製に供せられる糸としてみた場合に
もマイナスの面も多かつた。
すなわち、
(1) 互いのトルクを相殺さすべくS仮撚糸とZ仮
撚糸とを引揃えて交絡させ見かけ上単糸として
なる糸。この糸は、トルクを全く持たないもの
とし得ることができ優れているが、製造に際し
工程が著しく煩雑でかつ製造費用が高くつくと
いうマイナス面を避け得ない。
撚糸とを引揃えて交絡させ見かけ上単糸として
なる糸。この糸は、トルクを全く持たないもの
とし得ることができ優れているが、製造に際し
工程が著しく煩雑でかつ製造費用が高くつくと
いうマイナス面を避け得ない。
(2) 仮撚加工された糸を、乾燥や湿熱により再度
熱処理に供してトルクを減じてなる糸,一般的
にこの方式による加工糸はよく知られている
が、従来の上記再度熱処理においてはおのずか
らトルクを減少せしめるにも限界があり、通常
とられている条件範囲内では、いかように条件
設定しても縫製用糸としては不十分なものであ
つた。つまり、糸の強さ、糸の低張力時の伸び
にくさおよび繊維の捲縮等を同時に維持するこ
とも目的であつたから、仮撚加工後の高温熱処
理又は/及び緊張熱処理は考えられなかつた。
熱処理に供してトルクを減じてなる糸,一般的
にこの方式による加工糸はよく知られている
が、従来の上記再度熱処理においてはおのずか
らトルクを減少せしめるにも限界があり、通常
とられている条件範囲内では、いかように条件
設定しても縫製用糸としては不十分なものであ
つた。つまり、糸の強さ、糸の低張力時の伸び
にくさおよび繊維の捲縮等を同時に維持するこ
とも目的であつたから、仮撚加工後の高温熱処
理又は/及び緊張熱処理は考えられなかつた。
(3) 追撚方式による糸。この方法では、トルクを
見かけ上ある一つの状態下においてたとえば無
張力状態でゼロにすることは可能であるが、熱
処理をしたり、張力を付加したりさらにその張
力を解舒したりすると、トルクが発現し好まし
くはないものである。これは、仮撚のトルクと
実撚のトルクの特性が異なるためである。
見かけ上ある一つの状態下においてたとえば無
張力状態でゼロにすることは可能であるが、熱
処理をしたり、張力を付加したりさらにその張
力を解舒したりすると、トルクが発現し好まし
くはないものである。これは、仮撚のトルクと
実撚のトルクの特性が異なるためである。
(4) 双糸構造と特にする場合には、単糸にトルク
がない場合下撚と上撚をバランスさせて満足の
いくものを得る方法がとれるものである。した
がつて、上記(1)項の見かけ上の単糸を用いた双
糸であれば良いものが得られるわけであるが、
上記(1)項記載のマイナス面以上の、工程が複雑
なかつ製造費用の高くつくものとなる。また、
3子構造又はそれ以上あるいは不撚、中撚、上
撚を持つ構造等とした場合も同様である。
がない場合下撚と上撚をバランスさせて満足の
いくものを得る方法がとれるものである。した
がつて、上記(1)項の見かけ上の単糸を用いた双
糸であれば良いものが得られるわけであるが、
上記(1)項記載のマイナス面以上の、工程が複雑
なかつ製造費用の高くつくものとなる。また、
3子構造又はそれ以上あるいは不撚、中撚、上
撚を持つ構造等とした場合も同様である。
(5) 仮撚トルクを有する糸複数本の糸使いで該仮
撚トルクと下撚と上撚の3者をバランスさせる
方法も可能であるが、上記(3)項記載と同様の不
都合がある。
撚トルクと下撚と上撚の3者をバランスさせる
方法も可能であるが、上記(3)項記載と同様の不
都合がある。
である。
本発明者らは、ポリエステル系マルチフイラメ
ント糸を用い、加撚―加熱―解撚の仮撚加工工程
に加えて、該仮撚加工前において前熱処理工程を
特になすようにし、さらに該仮撚加工後の適宜な
時点で湿熱処理をなすようにし、かつこれら処理
の条件をうまく組合わせてなすことにより、仮撚
加工された加工糸であるにもかかわらず該糸の旋
回能が従来法における上記の如き複雑な処置等を
経なくとも大幅に減失された加工糸を得ることに
成功したものであり、さらに同時に該仮撚加工と
流体噴射処理加工とをうまく組合わせることによ
り、糸中に突出繊維構造が強固に形成・固定され
ているとともに適度な集束性が付与されていると
いう極めて縫製に適した加工糸を得ることに成功
したものであり、本発明は、旋回能が著しく小さ
い糸を実現するという思想とともに、前述の如く
縫製に最も適した糸とは、集束していてさらに突
出繊維構造が存在する糸であるとの観点から、突
出繊維構造の形成機構自身には仮撚加工を旋され
たフイラメントの保有する捲縮発現能・旋回能を
利用するのがよいとの特異な知見に基づいてなさ
れたものである。
ント糸を用い、加撚―加熱―解撚の仮撚加工工程
に加えて、該仮撚加工前において前熱処理工程を
特になすようにし、さらに該仮撚加工後の適宜な
時点で湿熱処理をなすようにし、かつこれら処理
の条件をうまく組合わせてなすことにより、仮撚
加工された加工糸であるにもかかわらず該糸の旋
回能が従来法における上記の如き複雑な処置等を
経なくとも大幅に減失された加工糸を得ることに
成功したものであり、さらに同時に該仮撚加工と
流体噴射処理加工とをうまく組合わせることによ
り、糸中に突出繊維構造が強固に形成・固定され
ているとともに適度な集束性が付与されていると
いう極めて縫製に適した加工糸を得ることに成功
したものであり、本発明は、旋回能が著しく小さ
い糸を実現するという思想とともに、前述の如く
縫製に最も適した糸とは、集束していてさらに突
出繊維構造が存在する糸であるとの観点から、突
出繊維構造の形成機構自身には仮撚加工を旋され
たフイラメントの保有する捲縮発現能・旋回能を
利用するのがよいとの特異な知見に基づいてなさ
れたものである。
なおただし、本発明の方法において、突出繊維
構造の形成機構については、上記の如くの捲縮発
現能・旋回能を利用するものに必ずしも限定され
るものではない。
構造の形成機構については、上記の如くの捲縮発
現能・旋回能を利用するものに必ずしも限定され
るものではない。
以下、さらに詳細に説明をすると、本発明の方
法はその最も好ましくかつ合理的な工程プロセス
例として、特殊な仮撚加工工程とそれに続く弛緩
処理によつて該仮撚加工にて付与されるフイラメ
ントの捲縮発現能・旋回能に基づき突出したフイ
ラメント部分を多数形成せしめ、さらに続いて流
体交絡処理により構成フイラメント相互が交絡し
ている糸部分と交絡していない糸部分とを糸軸方
向に沿つて交互に形成せしめ適度な集束性を付与
するものであるが、かかる工程に組合せて、仮撚
加工工程前において特別なる前熱処理と、仮撚加
工工程後において特別なる湿熱処理のそれぞれ
を、該仮撚加工に際しての仮撚熱固定効果と特殊
な相対関係になる如き熱処理効果のもとで施すも
のである。
法はその最も好ましくかつ合理的な工程プロセス
例として、特殊な仮撚加工工程とそれに続く弛緩
処理によつて該仮撚加工にて付与されるフイラメ
ントの捲縮発現能・旋回能に基づき突出したフイ
ラメント部分を多数形成せしめ、さらに続いて流
体交絡処理により構成フイラメント相互が交絡し
ている糸部分と交絡していない糸部分とを糸軸方
向に沿つて交互に形成せしめ適度な集束性を付与
するものであるが、かかる工程に組合せて、仮撚
加工工程前において特別なる前熱処理と、仮撚加
工工程後において特別なる湿熱処理のそれぞれ
を、該仮撚加工に際しての仮撚熱固定効果と特殊
な相対関係になる如き熱処理効果のもとで施すも
のである。
かかる製造プロセスの特徴点は、縫製に最適な
る糸として、突出繊維構造の形成機構を仮撚加工
によつて付与されるフイラメントの捲縮発現能・
旋回能を因るものとし、さらに上記の間歇交絡を
達する交絡処理にて該糸に集束性を与えると同時
に該交絡により突出フイラメント部分を束縛固定
するようにし、引続き、このようにして突出フイ
ラメント部分が糸中に強固に多数形成されてなる
糸に、湿熱処理、合理的には染色加工を兼ねた湿
熱処理を施すことによつて仮撚の効果を実質上大
幅にかつ容易に減失せしめることが可能になるよ
うに、予じめ仮撚加工の前工程として特別なる前
熱処理を施しておくよう構成するとともにかつそ
のように仮撚の効果を実質上大幅に減失させ得る
特別なる湿熱処理を施すことにより、前記した通
りの縫製に最適なる糸構造とすることにある。
る糸として、突出繊維構造の形成機構を仮撚加工
によつて付与されるフイラメントの捲縮発現能・
旋回能を因るものとし、さらに上記の間歇交絡を
達する交絡処理にて該糸に集束性を与えると同時
に該交絡により突出フイラメント部分を束縛固定
するようにし、引続き、このようにして突出フイ
ラメント部分が糸中に強固に多数形成されてなる
糸に、湿熱処理、合理的には染色加工を兼ねた湿
熱処理を施すことによつて仮撚の効果を実質上大
幅にかつ容易に減失せしめることが可能になるよ
うに、予じめ仮撚加工の前工程として特別なる前
熱処理を施しておくよう構成するとともにかつそ
のように仮撚の効果を実質上大幅に減失させ得る
特別なる湿熱処理を施すことにより、前記した通
りの縫製に最適なる糸構造とすることにある。
本発明において、仮撚加工の加熱温度条件と該
仮撚加工の前工程たる前熱処理の温度条件、該仮
撚加工の後工程たる湿熱処理の温度条件の3者の
条件の適切なる設定が重要であり、該前熱処理
は、湿熱処理によつての仮撚効果の減失がよりな
されやすくなるように、さらに、湿熱処理の条件
は、該処理により仮撚効果が十分に減失され得る
ようにすることが必要であり、少なくともそれぞ
れ、後工程たる仮撚加工工程の熱固定効果よりも
高い熱処理効果を有する強度の前熱処理、前工程
たる仮撚加工工程の熱固定効果よりも高い熱処理
効果を有する強度の湿熱処理とすることが必要で
あり、加撚―加熱―解撚の仮撚加工における加熱
温度を(前記湿熱処理の温度+60℃)以下とし、
かつ前記前熱処理の温度を(前記湿熱処理の温度
+60℃)以上とし、さらに該前熱処理の温度を
(前記仮撚加工の加熱温度+20℃)以上とする必
要があり、湿熱処理温度+60℃と仮撚加熱温度と
は一般にその差が大きいほど効果的である。
仮撚加工の前工程たる前熱処理の温度条件、該仮
撚加工の後工程たる湿熱処理の温度条件の3者の
条件の適切なる設定が重要であり、該前熱処理
は、湿熱処理によつての仮撚効果の減失がよりな
されやすくなるように、さらに、湿熱処理の条件
は、該処理により仮撚効果が十分に減失され得る
ようにすることが必要であり、少なくともそれぞ
れ、後工程たる仮撚加工工程の熱固定効果よりも
高い熱処理効果を有する強度の前熱処理、前工程
たる仮撚加工工程の熱固定効果よりも高い熱処理
効果を有する強度の湿熱処理とすることが必要で
あり、加撚―加熱―解撚の仮撚加工における加熱
温度を(前記湿熱処理の温度+60℃)以下とし、
かつ前記前熱処理の温度を(前記湿熱処理の温度
+60℃)以上とし、さらに該前熱処理の温度を
(前記仮撚加工の加熱温度+20℃)以上とする必
要があり、湿熱処理温度+60℃と仮撚加熱温度と
は一般にその差が大きいほど効果的である。
該前熱処理は乾燥でなされるものであるが、糸
の強力・伸びにくさや熱収縮等の熱的性質を安定
化せしめるに顕著な効果があり、後工程たる仮撚
加工工程にて糸に付与される仮撚加工の効果、そ
れも該前熱処理よりも低温で行なわれる仮撚加工
の効果(トルクや捲縮)をより一層一時的なもの
として、後の湿熱処理により該仮撚加工の効果を
容易に減失可能になさしめるものであり、また更
に、該後の湿熱処理を弛緩状態でなすようにして
も極めて有効裡に前述仮撚の減失効果が達成され
る如くなるものでもあり、したがつて、該湿熱処
理として巻糸体等による一括湿熱処理を行なつて
も、糸の強力や伸びにくさを概して維持でき得る
ようになるものであり、むろんこのような効果も
縫製に適した糸を得る上で極めて実際的なものと
して発揮されるものとなる。
の強力・伸びにくさや熱収縮等の熱的性質を安定
化せしめるに顕著な効果があり、後工程たる仮撚
加工工程にて糸に付与される仮撚加工の効果、そ
れも該前熱処理よりも低温で行なわれる仮撚加工
の効果(トルクや捲縮)をより一層一時的なもの
として、後の湿熱処理により該仮撚加工の効果を
容易に減失可能になさしめるものであり、また更
に、該後の湿熱処理を弛緩状態でなすようにして
も極めて有効裡に前述仮撚の減失効果が達成され
る如くなるものでもあり、したがつて、該湿熱処
理として巻糸体等による一括湿熱処理を行なつて
も、糸の強力や伸びにくさを概して維持でき得る
ようになるものであり、むろんこのような効果も
縫製に適した糸を得る上で極めて実際的なものと
して発揮されるものとなる。
前熱処理温度が仮撚加工の加熱温度よりも20℃
以上高くないものや、あるいは両者の温度関係の
大小が上記の関係と逆転してなるものは上記の如
き効果がほとんど期待できず好ましくない。
以上高くないものや、あるいは両者の温度関係の
大小が上記の関係と逆転してなるものは上記の如
き効果がほとんど期待できず好ましくない。
仮撚加工の加熱温度は、湿熱処理の温度+60℃
以下とする必要があり、このようにしないと仮撚
加工効果の大幅な減失効果は期待できない。
以下とする必要があり、このようにしないと仮撚
加工効果の大幅な減失効果は期待できない。
また、前熱処理の温度は、湿熱処理の温度+60
℃以上となる如く、前熱処理と湿熱処理の温度条
件関係を定める必要があり、該前熱処理の温度
は、一般に210℃以上とするのがよく、また、仮
撚加工における加熱温度の下限については、一時
的なもので十分なわけであるにしろフイラメント
に少なくとも効果的な捲縮発現能・旋回能を与え
る必要があることから、本発明者らの知見によれ
ば、少なくとも150℃以上とするのがよく、実際
の加工に際しては該前熱処理温度・湿熱処理温度
との組合せで適宜該仮撚加工の加熱温度を定めれ
ばよい。
℃以上となる如く、前熱処理と湿熱処理の温度条
件関係を定める必要があり、該前熱処理の温度
は、一般に210℃以上とするのがよく、また、仮
撚加工における加熱温度の下限については、一時
的なもので十分なわけであるにしろフイラメント
に少なくとも効果的な捲縮発現能・旋回能を与え
る必要があることから、本発明者らの知見によれ
ば、少なくとも150℃以上とするのがよく、実際
の加工に際しては該前熱処理温度・湿熱処理温度
との組合せで適宜該仮撚加工の加熱温度を定めれ
ばよい。
湿熱処理に際しては、熱処理効果の点では、捲
縮を露顕せしめて熱処理する弛緩熱処理と、捲縮
を露顕せしめず熱処理する緊張熱処理のいずれを
採用してもよいものである。ただし、糸の強力や
伸びにくさ等を維持せしめるためには一般には緊
張熱処理をするのが概して望ましいということが
でき、一方、また、該湿熱処理をチーズ染色等の
染色加工と同時に合理的に行なう場合には、弛緩
熱処理も実際的であると言えるものであり、特
に、前熱処理を施してなる本発明の方法では、既
に述べた如く巻糸体等により一括湿熱処理を施し
ても糸の強力や伸びにくさを概して維持すること
ができ得るのであつて、そのような工程をたどる
方式はまた理想的なものと言える。
縮を露顕せしめて熱処理する弛緩熱処理と、捲縮
を露顕せしめず熱処理する緊張熱処理のいずれを
採用してもよいものである。ただし、糸の強力や
伸びにくさ等を維持せしめるためには一般には緊
張熱処理をするのが概して望ましいということが
でき、一方、また、該湿熱処理をチーズ染色等の
染色加工と同時に合理的に行なう場合には、弛緩
熱処理も実際的であると言えるものであり、特
に、前熱処理を施してなる本発明の方法では、既
に述べた如く巻糸体等により一括湿熱処理を施し
ても糸の強力や伸びにくさを概して維持すること
ができ得るのであつて、そのような工程をたどる
方式はまた理想的なものと言える。
上記プロセス例について具体的に説明をすると
ポリエステル系マルチフイラメントを、前熱処理
後、加撚―加熱―解撚の仮撚加工し、次いで間歇
交絡作用を達する流体噴射交絡装置にて処理す
る。仮撚加工の加熱温度は、前述の如く前熱処理
の温度よりも20℃以上低く設定をする。未延伸糸
を供給原糸として用い延伸加工の後、本発明の工
程に供せんとする場合には、上記前熱処理を該延
伸加工の後に連続してなすように構成するのが実
用的であり好ましい。
ポリエステル系マルチフイラメントを、前熱処理
後、加撚―加熱―解撚の仮撚加工し、次いで間歇
交絡作用を達する流体噴射交絡装置にて処理す
る。仮撚加工の加熱温度は、前述の如く前熱処理
の温度よりも20℃以上低く設定をする。未延伸糸
を供給原糸として用い延伸加工の後、本発明の工
程に供せんとする場合には、上記前熱処理を該延
伸加工の後に連続してなすように構成するのが実
用的であり好ましい。
突出フイラメント部分は主に、該仮撚後、弛緩
すること、簡便には仮撚加工の引取後流体噴射交
絡装置へ高いオーバーフイードで供給し、該流体
噴射交絡装置の上流側で弛緩状態が形成せしめら
れることによつて、フイラメントの捲縮発現能・
旋回能によりフイラメント自から多数の突出フイ
ラメント部分を形成し、その後の前述間歇交絡処
理によつて該突出フイラメント部分が束縛固定さ
れることによつて強固なものとして形成されるも
のである。このようにして形成された突出フイラ
メント部分は、フイラメントの切断端として形成
されてなるものではなく、基本的にはあくまでも
連続フイラメントにおける一部分として形成され
てなるものであり、前記の間歇交絡によつて、糸
中においてズルズルと移動等することのないよう
に固定されることになる。該突出したフイラメン
ト部分の形状は、弓状、環状または撚られた形状
等の1種の形態であるかあるいはこれら複数種混
在の形態である。このようにして得られる加工糸
は、突出フイラメント部分を有しているにもかか
わらず全ての構成フイラメント繊維は本質的に、
実質的には等長であり、このようにしたことによ
り、間歇交絡の効果に加えて更に一層突出フイラ
メント部分がシゴキ作用等の外的力によつてズル
ズルと移動することをほとんどなくすることがで
き、ネツプ等を発生することも少なく、かつ糸と
しても構成フイラメント強力利用率を著しく高い
ものとしている。
すること、簡便には仮撚加工の引取後流体噴射交
絡装置へ高いオーバーフイードで供給し、該流体
噴射交絡装置の上流側で弛緩状態が形成せしめら
れることによつて、フイラメントの捲縮発現能・
旋回能によりフイラメント自から多数の突出フイ
ラメント部分を形成し、その後の前述間歇交絡処
理によつて該突出フイラメント部分が束縛固定さ
れることによつて強固なものとして形成されるも
のである。このようにして形成された突出フイラ
メント部分は、フイラメントの切断端として形成
されてなるものではなく、基本的にはあくまでも
連続フイラメントにおける一部分として形成され
てなるものであり、前記の間歇交絡によつて、糸
中においてズルズルと移動等することのないよう
に固定されることになる。該突出したフイラメン
ト部分の形状は、弓状、環状または撚られた形状
等の1種の形態であるかあるいはこれら複数種混
在の形態である。このようにして得られる加工糸
は、突出フイラメント部分を有しているにもかか
わらず全ての構成フイラメント繊維は本質的に、
実質的には等長であり、このようにしたことによ
り、間歇交絡の効果に加えて更に一層突出フイラ
メント部分がシゴキ作用等の外的力によつてズル
ズルと移動することをほとんどなくすることがで
き、ネツプ等を発生することも少なく、かつ糸と
しても構成フイラメント強力利用率を著しく高い
ものとしている。
上記のプロセスにおいて、突出したフイラメン
ト部分を形成するフイラメントの捲縮発現能・旋
回能は仮撚加工の条件に左右されるが、主として
仮撚数の影響が大きいものである。仮撚数が少な
いと捲縮形態が大きくなり大きな突出フイラメン
ト部分を形成するが同時に捲縮発現能・旋回能が
弱まり、仮撚数がさらに少ないと突出フイラメン
ト部分をほとんど形成しなくなる。逆に、仮撚数
が多いと捲縮発現能が強まるが捲縮形態が細かく
なり、突出フイラメント部分が細かく形成され、
ひいては突出フイラメントと言える部分を全く形
成しなくなるのであり、通常のウーリー加工糸の
製造において適用されるような仮撚数がこの突出
フイラメントと言える部分を形成し得ない範囲の
仮撚数に一般に該当する。したがつて、仮撚数は
通常のウーリー加工糸の製造におおける仮撚数よ
りも若干低めに設定をするとよい。本発明者らの
知見によれば、突出フイラメント部分を好ましく
形成する仮撚数T(回/m)の範囲は、 2000<T・(D/ρ)1/4<7000 の範囲のようであり、ここでDは仮撚加工される
ポリエステル系マルチフイラメント系のデニール
数、ρは繊維の比重である。また、突出フイラメ
ント部分を現出させるための弛緩状態は、弛緩率
にして、前記の如く仮撚加工の引取後流体噴射交
絡装置へ高いオーバーフイードで供給し簡便に行
なわんとする態様では、 4<{(V1/V2)−1}×100<20 で表わされる範囲内とするのがよいようであり、
ここでV1は仮撚加工の引取速度、V2は交絡処理
の引取速度である。仮撚加工後、弛緩状態を形成
するゾーンを、流体交絡処理ゾーンと引取りロー
ラで区分するときには、該弛緩状態ゾーンでは上
記の式に準じて4%及至20%のオーバーフイード
とするようにすればよい。これら以外の工程系に
て弛緩状態ゾーンを形成せしめる場合にも基本的
には上記の弛緩率ないしはオーバーフイード率の
範囲に準じて構成をするとよい。
ト部分を形成するフイラメントの捲縮発現能・旋
回能は仮撚加工の条件に左右されるが、主として
仮撚数の影響が大きいものである。仮撚数が少な
いと捲縮形態が大きくなり大きな突出フイラメン
ト部分を形成するが同時に捲縮発現能・旋回能が
弱まり、仮撚数がさらに少ないと突出フイラメン
ト部分をほとんど形成しなくなる。逆に、仮撚数
が多いと捲縮発現能が強まるが捲縮形態が細かく
なり、突出フイラメント部分が細かく形成され、
ひいては突出フイラメントと言える部分を全く形
成しなくなるのであり、通常のウーリー加工糸の
製造において適用されるような仮撚数がこの突出
フイラメントと言える部分を形成し得ない範囲の
仮撚数に一般に該当する。したがつて、仮撚数は
通常のウーリー加工糸の製造におおける仮撚数よ
りも若干低めに設定をするとよい。本発明者らの
知見によれば、突出フイラメント部分を好ましく
形成する仮撚数T(回/m)の範囲は、 2000<T・(D/ρ)1/4<7000 の範囲のようであり、ここでDは仮撚加工される
ポリエステル系マルチフイラメント系のデニール
数、ρは繊維の比重である。また、突出フイラメ
ント部分を現出させるための弛緩状態は、弛緩率
にして、前記の如く仮撚加工の引取後流体噴射交
絡装置へ高いオーバーフイードで供給し簡便に行
なわんとする態様では、 4<{(V1/V2)−1}×100<20 で表わされる範囲内とするのがよいようであり、
ここでV1は仮撚加工の引取速度、V2は交絡処理
の引取速度である。仮撚加工後、弛緩状態を形成
するゾーンを、流体交絡処理ゾーンと引取りロー
ラで区分するときには、該弛緩状態ゾーンでは上
記の式に準じて4%及至20%のオーバーフイード
とするようにすればよい。これら以外の工程系に
て弛緩状態ゾーンを形成せしめる場合にも基本的
には上記の弛緩率ないしはオーバーフイード率の
範囲に準じて構成をするとよい。
またなお、上記プロセスにおいて仮撚付与後、
流体処理前・中・後等の適宜の時点においてドラ
フトをして糸の緊張を与えることもでき、このよ
うな緊張作用を与えることによつても突出フイラ
メント部分の発生個数、大きさ等を調整すること
ができる。たとえば、仮撚付与後かつ弛緩前にい
つたん緊張を施す場合には、形成される突出フイ
ラメント部分の数は、該緊張をしない場合に比べ
て多数かつ細かくすることができる。また、流体
交絡処理中や該処理下流直後に糸がドラフト作用
を受けるようにした場合には、突出フイラメント
部分のうちでも弱いものは消え、強いものが選択
されて残ることになり、特に抗張力性の高いもの
とすることができる。
流体処理前・中・後等の適宜の時点においてドラ
フトをして糸の緊張を与えることもでき、このよ
うな緊張作用を与えることによつても突出フイラ
メント部分の発生個数、大きさ等を調整すること
ができる。たとえば、仮撚付与後かつ弛緩前にい
つたん緊張を施す場合には、形成される突出フイ
ラメント部分の数は、該緊張をしない場合に比べ
て多数かつ細かくすることができる。また、流体
交絡処理中や該処理下流直後に糸がドラフト作用
を受けるようにした場合には、突出フイラメント
部分のうちでも弱いものは消え、強いものが選択
されて残ることになり、特に抗張力性の高いもの
とすることができる。
上記のような工程を経ることにより突出フイラ
メント部分が形成・固定されてなる加工糸は、本
発明のうちでも他の方式、例えば構成単糸を2本
のマルチフイラメント糸で形成し、そのうち1本
をオーバーフイードとし、適宜、仮撚加工や流体
交絡処理加工に供し、該オーバーフイード側のフ
イラメントにより突出フイラメント部分を形成せ
しめる如き方式による糸よりもネツプの点や構成
フイラメントの強力利用率の点ですぐれたもので
ある。
メント部分が形成・固定されてなる加工糸は、本
発明のうちでも他の方式、例えば構成単糸を2本
のマルチフイラメント糸で形成し、そのうち1本
をオーバーフイードとし、適宜、仮撚加工や流体
交絡処理加工に供し、該オーバーフイード側のフ
イラメントにより突出フイラメント部分を形成せ
しめる如き方式による糸よりもネツプの点や構成
フイラメントの強力利用率の点ですぐれたもので
ある。
本発明において突出フイラメント部分の形成機
構として、いずれの方式によるものであるにし
ろ、本発明者らの知見によれば、突出フイラメン
ト部分が糸1m当たり200個程度以上数えること
のできるものにすれば効果的である。該多数の突
出フイラメント部分は、対縫針、対ガイド等の対
金属その他物質との摩擦係数を少なくし可縫性を
著しく向上せしめ、結局、フイラメントからなる
本発明により得られる糸に紡績糸の性能と外観を
付与することになる。
構として、いずれの方式によるものであるにし
ろ、本発明者らの知見によれば、突出フイラメン
ト部分が糸1m当たり200個程度以上数えること
のできるものにすれば効果的である。該多数の突
出フイラメント部分は、対縫針、対ガイド等の対
金属その他物質との摩擦係数を少なくし可縫性を
著しく向上せしめ、結局、フイラメントからなる
本発明により得られる糸に紡績糸の性能と外観を
付与することになる。
また、交絡部分の数は、40個/m程度以上とす
るのがよく、交絡していない部分の長さは約15mm
以下程度とするのがよいようである。
るのがよく、交絡していない部分の長さは約15mm
以下程度とするのがよいようである。
上述したような工程で得られる糸軸方向に沿つ
て間歇に構成フイラメント相互が交絡していると
ともに糸軸から突出したフイラメント部分が多数
形成されてなる加工糸は、既に述べた通りの湿熱
処理を施される。かかる湿熱処理は該加工糸単糸
の状態でなしてもよいしあるいは縫製用の糸とし
て該加工糸を2子撚、3子撚等の合撚糸の状態で
使用せんとする場合にはそのような合撚糸となし
た後になすようにしてもよい。本発明において
は、かる合撚糸となす場合、特にS仮撚糸とZ仮
撚糸とを適宜組合わせて該合撚糸とる等の配慮は
特には不要であり、実質的に同等の加工糸単糸を
そのまま複数本用いて合撚糸とすればそれでよい
のであり、かかる点も本発明の特徴の一つと言え
る。
て間歇に構成フイラメント相互が交絡していると
ともに糸軸から突出したフイラメント部分が多数
形成されてなる加工糸は、既に述べた通りの湿熱
処理を施される。かかる湿熱処理は該加工糸単糸
の状態でなしてもよいしあるいは縫製用の糸とし
て該加工糸を2子撚、3子撚等の合撚糸の状態で
使用せんとする場合にはそのような合撚糸となし
た後になすようにしてもよい。本発明において
は、かる合撚糸となす場合、特にS仮撚糸とZ仮
撚糸とを適宜組合わせて該合撚糸とる等の配慮は
特には不要であり、実質的に同等の加工糸単糸を
そのまま複数本用いて合撚糸とすればそれでよい
のであり、かかる点も本発明の特徴の一つと言え
る。
このような湿熱処理より前工程たる仮撚の効果
は実質上大幅に減失せしめられる。
は実質上大幅に減失せしめられる。
本発明者らの知見によれば、該湿熱処理を施さ
れた糸は、縫糸が断続的な張力を受ける縫製過程
において無張力状態で縫糸の旋回能が高いと不都
合が起こるとの観点から、 糸を周長1mの一重の輪として、該糸と同じ
糸でつるした状態(モデル図を第1図Aに示し
た。1が周長1mの一重の輪をなす試料糸であ
り、2が該輪をつるす試料糸と同じ糸であ
る。)、 さらに該輪に対して、糸のデニール数×2グ
ラム=W(グラム)で算出される荷重Wをかけ
た状態(モデル図を第1図Bに示した。3がW
の荷重であり、該荷重も試料糸と同じ糸2′を
用いてかけられる。)、 さらに引続いて、該Wの荷重を除去した状態
(モデル図を第1図Cに示した。)、 の試験過程における、無張力状態(第1図A)と
荷重除去後の無張力状態(第1図C)の2つの状
態において、該輪の自由静止撚数(旋回回転する
数)が概してほぼ4回以下という極めて小さい旋
回能を示す。本発明者らの知見によれば、このよ
うな糸は、従来のいかなる糸に比較しても縫製に
際し極めて優れた糸と言えるものであり、かつコ
スト的にみても製造工程的にみても大幅な増大等
を招くことのない極めて合理的なものである。
れた糸は、縫糸が断続的な張力を受ける縫製過程
において無張力状態で縫糸の旋回能が高いと不都
合が起こるとの観点から、 糸を周長1mの一重の輪として、該糸と同じ
糸でつるした状態(モデル図を第1図Aに示し
た。1が周長1mの一重の輪をなす試料糸であ
り、2が該輪をつるす試料糸と同じ糸であ
る。)、 さらに該輪に対して、糸のデニール数×2グ
ラム=W(グラム)で算出される荷重Wをかけ
た状態(モデル図を第1図Bに示した。3がW
の荷重であり、該荷重も試料糸と同じ糸2′を
用いてかけられる。)、 さらに引続いて、該Wの荷重を除去した状態
(モデル図を第1図Cに示した。)、 の試験過程における、無張力状態(第1図A)と
荷重除去後の無張力状態(第1図C)の2つの状
態において、該輪の自由静止撚数(旋回回転する
数)が概してほぼ4回以下という極めて小さい旋
回能を示す。本発明者らの知見によれば、このよ
うな糸は、従来のいかなる糸に比較しても縫製に
際し極めて優れた糸と言えるものであり、かつコ
スト的にみても製造工程的にみても大幅な増大等
を招くことのない極めて合理的なものである。
上記〜に記載した試験過程において、、
のいずれか一方の状態下でも、大きな自由静止
撚数を示すものは縫製に適しているとは概して言
い難い。
のいずれか一方の状態下でも、大きな自由静止
撚数を示すものは縫製に適しているとは概して言
い難い。
仮撚加工の加熱温度が(湿熱処理の温度+60
℃)よりも高いような関係になる如き、仮撚加工
および湿熱処理とした場合には、仮撚効果の減失
効果という点で到底不十分であり好ましくないも
のである。
℃)よりも高いような関係になる如き、仮撚加工
および湿熱処理とした場合には、仮撚効果の減失
効果という点で到底不十分であり好ましくないも
のである。
上記した通りの本発明の方法により得られた糸
は、適宜必要に応じて仕上処理等を施され縫製に
供される。特に合撚糸としてなるものは仕上熱処
理を施すのがよい。
は、適宜必要に応じて仕上処理等を施され縫製に
供される。特に合撚糸としてなるものは仕上熱処
理を施すのがよい。
以上述べた通りの本発明方法による糸は、従来
知られているいかなる糸に比較しても、縫製用の
糸として優れた特徴を有効に発揮するものであ
る。本発明において、前熱処理に加えて湿熱後熱
処理を行なうことにより、糸の張力や伸びにくさ
を更に良好なものに維持できる。
知られているいかなる糸に比較しても、縫製用の
糸として優れた特徴を有効に発揮するものであ
る。本発明において、前熱処理に加えて湿熱後熱
処理を行なうことにより、糸の張力や伸びにくさ
を更に良好なものに維持できる。
なお、本発明の方法は、突出フイラメントの形
成機構としてフイラメント自身の旋回能・捲縮発
現能に因る方式にだけ特には限定さるものではな
く、少なくとも仮撚加工および流体噴射処理加工
を用いた組合せにより、糸軸方向に沿つて間歇に
構成フイラメント相互が交絡しているとともに糸
軸から突出したフイラメント部分が多数形成され
てなる加工糸とする如き工程糸(たとえば特公昭
53−11585号記載の加工工程糸など)のほとんど
全てにおいて有効に効果を発揮し得るものである
ことは言うまでもない。
成機構としてフイラメント自身の旋回能・捲縮発
現能に因る方式にだけ特には限定さるものではな
く、少なくとも仮撚加工および流体噴射処理加工
を用いた組合せにより、糸軸方向に沿つて間歇に
構成フイラメント相互が交絡しているとともに糸
軸から突出したフイラメント部分が多数形成され
てなる加工糸とする如き工程糸(たとえば特公昭
53−11585号記載の加工工程糸など)のほとんど
全てにおいて有効に効果を発揮し得るものである
ことは言うまでもない。
以下、実施例により本発明の縫製に適した特殊
な糸の製造方法の具体的構成・効果について説明
をする。
な糸の製造方法の具体的構成・効果について説明
をする。
実施例
ポリエチレンテレフタレート繊維のマルチフイ
ラメント未延伸糸から延伸糸を製造する延伸工適
に続いて前熱処理(0.6%のオーバーフイードを
与えつつ230℃の乾熱処理)を施し、太さ100デニ
ール、フイラメント数36本のマルチフイラメント
糸を作つた。
ラメント未延伸糸から延伸糸を製造する延伸工適
に続いて前熱処理(0.6%のオーバーフイードを
与えつつ230℃の乾熱処理)を施し、太さ100デニ
ール、フイラメント数36本のマルチフイラメント
糸を作つた。
次いで170℃、S1500T/mの仮撚加工を施し、
続いて13.6%弛緩しつつ流体噴射間歇交絡装置に
て交絡を付与した。
続いて13.6%弛緩しつつ流体噴射間歇交絡装置に
て交絡を付与した。
このようにして得られた糸を単糸とする3子撚
糸(下撚S750T/m、上撚Z500T/m)を作り、
次いでチーズ染色機にて、130℃の湿熱処理を施
して縫糸とした。
糸(下撚S750T/m、上撚Z500T/m)を作り、
次いでチーズ染色機にて、130℃の湿熱処理を施
して縫糸とした。
この縫糸は前記2態様の旋回能がそれぞれS1.8
回/50cm、S3.2回/50cmであり、多数の突出繊維
部分を有しているものであつた。また、縫製に供
したところ優れたものであつた。
回/50cm、S3.2回/50cmであり、多数の突出繊維
部分を有しているものであつた。また、縫製に供
したところ優れたものであつた。
比較例
下記するA,B,C3種の糸を単糸とする3子
撚糸(撚構成は上記実施例と同じく、下撚
S750T/m、上撚Z500T/m)3種をそれぞれ作
り、130℃のチーズ染色を施した。
撚糸(撚構成は上記実施例と同じく、下撚
S750T/m、上撚Z500T/m)3種をそれぞれ作
り、130℃のチーズ染色を施した。
A:ポリエチレンテレフタレート繊維のマルチフ
イラメント延伸糸(100デニール、36フイ
ラメント) B:Aの仮撚加工糸(仮撚条件:215℃、
S3000T/m) C:Bの再熱セツト糸(再熱セツト条件:205℃、
18%オーバーフイード) Aからなる3子撚糸の旋回能は0回/50cmであ
り、Bからなる3子撚糸とCからなる3子撚糸は
それぞれ旋回能が極めて大きかつた。
イラメント延伸糸(100デニール、36フイ
ラメント) B:Aの仮撚加工糸(仮撚条件:215℃、
S3000T/m) C:Bの再熱セツト糸(再熱セツト条件:205℃、
18%オーバーフイード) Aからなる3子撚糸の旋回能は0回/50cmであ
り、Bからなる3子撚糸とCからなる3子撚糸は
それぞれ旋回能が極めて大きかつた。
この結果から上記実施例での撚構成は、下撚と
上撚とのトルクが極めて良くバランスしており、
仮撚加工のトルクがほとんど減失していることが
わかる。
上撚とのトルクが極めて良くバランスしており、
仮撚加工のトルクがほとんど減失していることが
わかる。
更にB,Cのそれぞれの3子撚糸において、下
撚数と上撚数を種々組み合わせて、仮撚トルク、
下撚トルク、上撚トルクの3者をバランスさせる
べく試みたが、前記2態様の旋回能すべてを小さ
くすることはいかようにしてもできなかつた。
撚数と上撚数を種々組み合わせて、仮撚トルク、
下撚トルク、上撚トルクの3者をバランスさせる
べく試みたが、前記2態様の旋回能すべてを小さ
くすることはいかようにしてもできなかつた。
第1図A,B,Cは、それぞれ本発明の方法で
得られる糸の有する旋回能に関して説明するモデ
ル図であり、該旋回能を調べる試験方法を示した
ものである。 1:周長1mの一重の輪をなす試料糸、2:試
料糸からなる輪をつるすために用いる試料糸と同
じ糸、2′:Wの荷重をつるすために用いる試料
糸と同じ糸、3:Wの荷重。
得られる糸の有する旋回能に関して説明するモデ
ル図であり、該旋回能を調べる試験方法を示した
ものである。 1:周長1mの一重の輪をなす試料糸、2:試
料糸からなる輪をつるすために用いる試料糸と同
じ糸、2′:Wの荷重をつるすために用いる試料
糸と同じ糸、3:Wの荷重。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリエステル系マルチフイラメント糸を、前
熱処理した後、加撚―加熱―解撚の仮撚加工およ
び流体噴射処理加工に供することにより糸軸方向
に沿つて間歇に構成フイラメント相互が交絡して
いるとともに糸軸から突出したフイラメント部分
が多数形成された糸構造となさしめ、しかる後該
糸単独であるいは該糸複数本からなる合撚糸とし
た状態で、湿熱処理を施して特殊加工糸となすプ
ロセスにおいて、前記仮撚加工の加熱温度を(前
記湿熱処理の温度+60℃)以下とし、かつ前記前
熱処理の温度を(前記湿熱処理の温度+60℃)以
上とし、さらに該前熱処理の温度を(前記仮撚加
工の加熱温度+20℃)以上とすることを特徴とす
る縫製に適した特殊な糸の製造方法。 2 前熱処理が、ポリエステル系マルチフイラメ
ント糸の延伸加工の後連続してなされることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の縫製に適し
た特殊な糸の製造方法。 3 湿熱処理が、同時に染色加工でもあることを
特徴とする特許請求の範囲第1項あるいは第2項
記載の縫製に適した特殊な糸の製造方法。 4 前熱処理の温度が210℃以上であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項、第2項あるいは
第3項記載の縫製に適した特殊な糸の製造方法。 5 仮撚加工の加熱温度が150℃以上であること
を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第
3項あるいは第4項記載の縫製に適した特殊な糸
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2738180A JPS56128334A (en) | 1980-03-06 | 1980-03-06 | Special yarn suitable in stitching and method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2738180A JPS56128334A (en) | 1980-03-06 | 1980-03-06 | Special yarn suitable in stitching and method |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56128334A JPS56128334A (en) | 1981-10-07 |
| JPS6324097B2 true JPS6324097B2 (ja) | 1988-05-19 |
Family
ID=12219464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2738180A Granted JPS56128334A (en) | 1980-03-06 | 1980-03-06 | Special yarn suitable in stitching and method |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56128334A (ja) |
-
1980
- 1980-03-06 JP JP2738180A patent/JPS56128334A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56128334A (en) | 1981-10-07 |
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