JPS6344288B2 - - Google Patents
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- JPS6344288B2 JPS6344288B2 JP56114409A JP11440981A JPS6344288B2 JP S6344288 B2 JPS6344288 B2 JP S6344288B2 JP 56114409 A JP56114409 A JP 56114409A JP 11440981 A JP11440981 A JP 11440981A JP S6344288 B2 JPS6344288 B2 JP S6344288B2
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- Japan
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- film
- winding
- treatment
- surface treatment
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G4/00—Fixed capacitors; Processes of their manufacture
- H01G4/002—Details
- H01G4/018—Dielectrics
- H01G4/06—Solid dielectrics
- H01G4/14—Organic dielectrics
- H01G4/18—Organic dielectrics of synthetic material, e.g. derivatives of cellulose
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
本発明は電気用延伸ポリプロピレンフイルムに
関するものである。 延伸ポリプロピレンフイルムを誘電体として、
その片面にアルミニウム、亜鉛などの金属を蒸着
して電極を形成させてコンデンサ等に用いられる
電気用延伸ポリプロピレンフイルムは知られてい
る。 近年延伸ポリプロピレンフイルムは、その優れ
た機械的特性と電気的性質を有しているため、コ
ンデンサの誘電体としての用途が着実に伸び、使
用量の増大と共にフイルム延伸、蒸着、コンデン
サ素子巻等の加工工程での生産性が著しく向上
し、高速化が進んでいる。 しかし、一方高速化に伴い巻取り、巻戻しにお
ける蛇行および断面ずれ、しわ等が発生し易くな
つてきており、これが生産性を向上する阻害要因
となり問題となつている。 蛇行や断面ずれの原因は、巻取り作業の高速化
により、フイルムが巻取られるときにフイルムと
フイルムの間に巻き込まれる空気の量即ち搬送空
気量の増大にあると考えられる。 またフイルム厚さに“ばらつき”即ち偏肉があ
ると巻取径が大きくなるに従い、更にずれ易くな
る。 この高速巻取り時におけるトラブルを解決する
ためには、搬送空気量の均一化並びに減少、又は
巻き込んだ空気をフイルムがずれないように除く
必要がある。 これらの解決方法として、例えば機械精度を向
上させたり、巻取り時のテンシヨンを調整する方
法があるが、既存設備の機械精度を上げるといつ
ても限界があり、現実には難しい。また巻取り時
のテンシヨンを調整する方法は、具体的には巻き
を硬くする方向となり、結果としてたるみ発生に
つながり好ましくない。このたるみはフイルム厚
さの“ばらつき”が大きいと更に助長されること
になる。 従つて解決方法としては、機械や操業条件の大
幅な変更なしにフイルム自体の改良によることが
最も望ましい。 断面ずれや蛇行は前記の通り搬送空気量の不均
一な増大に起因していると考えられることから、
例えばフイルムの表層に凹凸を形成させることに
より、搬送空気を逃げ易くする方法もとられてい
るが、これは一方でフイルムのスリツプ性が増大
し、フイルムが滑り易くなり、蛇行することにも
なる。 従つてこの方法では凹凸の度合とスリツプ性の
バランスをとることが難しく、かつ不充分な効果
しか得られない。 本発明者等は上記の諸点を考慮の上、電気用延
伸ポリプロピレンフイルムの通常の表面処理を施
した一面(以下蒸着面と略称)の反対面(以下非
蒸着面と略称)の表面処理程度がフイルム巻取り
時の搬送空気量に関係することに着目し、高速巻
取り適性向上について鋭意検討の結果、本発明を
完成するに至つた。 即ち金属化を行う延伸ポリプロピレンフイルム
の非蒸着面を弱く表面処理して、高速巻取り時の
フイルムのスリツプ性をコントロールすることに
より、搬送空気量を均一化し、高速巻取り適性を
向上することができたのである。 更に具体的には通常金属蒸着用に使用される延
伸ポリプロピレンフイルムの表面処理程度は、片
面金属化用では蒸着面のみ通常の表面処理が行な
われ、その処理程度は表面ぬれ張力で一般に35〜
42dyne/cm程度であり、その反対面である非蒸
着面の表面処理は行なわれず表面ぬれ張力は普通
30〜31dyne/cmである。 これに対し、本発明の電気用延伸ポリプロピレ
ンフイルムは、片面金属化フイルム用であつて、
蒸着面の表面処理は通常の蒸着用フイルムと同じ
であるが、非蒸着面の表面コロナ処理を施し、か
つその処理程度を33dyne/cm以下とした点に特
徴がある。非蒸着面の表面を弱表面コロナ処理と
することにより、高速巻取り時におけるスリツプ
性をコントロールできるようになり、搬送空気量
を均一化させ、蛇行、断面ずれなどの発生を防止
することができた。 このため例えばコンデンサ用として素子巻する
場合、250m/分以上の高速で巻いても問題なく
巻くことができ、しかも巻取径を大きく巻けるの
で、静電容量の大きな素子を製造できるという利
点がある。 従来フイルム表面のスリツプ性を向上させるた
め、フイルムの表面粗化、添加剤の内部添加或い
は表面塗工等が提案、実施されてきたが、本発明
の目的を達成できるようなフイルムのスリツプ性
を低下させ、しかもそれを適度なレベルにコント
ロールするという有効な方法は殆んどなかつた。 本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルム
は、前記のように一面が通常の表面処理、反対面
が弱い表面処理が施されている点に特徴があり、
従来の片面のみを通常の表面処理を行なつたフイ
ルム或いは両面を通常の表面処理を行なつたフイ
ルムとは異なり、従来の表面処理を行なつたフイ
ルムにはない特別な効果を有する。 なお従来の片面表面処理フイルムの場合、処理
条件によつて、反対面にも表面処理効果が生ず
る、いわゆる裏抜けが起つていることがあるが、
この場合は部分的に裏抜け現象が起きるので、反
対面の表面処理効果が現われる部分はフイルムの
進行方向に幅数mmから10mm前後の細い帯状に複数
の本数が不規則に形成されており、この場合は後
述の如く、本発明のように通常の表面処理された
フイルム面(蒸着面)の反対面(非蒸着面)を別
に表面処理を行いフイルム面に均一に表面処理を
施したものとは異なるのである。 本発明の特徴は金属蒸着に用いる電気用延伸ポ
リプロピレンフイルムの非蒸着面に弱い表面コロ
ナ処理を行うことにより、スリツプ性を或る程度
低下させることで搬送空気量を均一化し、高速巻
取り適性を向上させるのであるから、表面コロナ
処理が、たとえ僅かでも行なわれていさえすれば
よい。またぬれ張力が33dyne/cmを越えて強す
ぎても、特に金属蒸着面とのスリツプ性が低下し
すぎて、しわ等が発生するのみでなく、巻取り後
ブロツキングを起して、金属蒸着膜が表面処理し
た非蒸着面に転移するというトラブルが発生する
おそれがあるので好ましくない。 従つて非蒸着面の表面処理程度は33dyne/cm
以下が適当である。 フイルム表面の表面処理はできるだけ均一に行
われることが必要である。表面処理が不均一であ
ると得られたフイルムのスリツプ性が、処理程度
のむらに対応して不均一となり、安定な巻取り作
業は困難となる。コロナ表面弱処理の場合完全な
均一性を求めるのは非常に難しいが、均一処理の
ためには、電極の表面を研磨その他により物理
的、化学的に清浄にしたり、電極とロールの間隔
をせまく、かつできるだけ巾方向に均一であるこ
とが必要である。 本発明の電気用延伸ポリプロビレンフイルムは
非蒸着面のみを弱く表面処理を行い、蒸着面は従
来の通常の表面処理を行なつているので、フイル
ム自体の特性を損うことなく、その生産性も全く
低下させることはない。非蒸着面の表面処理の実
施時期は金属蒸着後の断さい、巻取りの時点で表
面処理が施されてあればよいので、フイルムの蒸
着前であつても、蒸着後でも差し支えない。 本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルム
は、蒸着面に金属蒸着を行ない、片面金属化フイ
ルムとし、これの小幅の断さい、巻取り、或いは
コンデンサの素子巻を高速で行う際のフイルムの
蛇行、巻取の断面ずれ更にしわの発生を防止する
と共に、大きい巻径のコンデンサ素子を巻取るこ
とができるという効果を奏する。 本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルムを
得るための表面処理は、通常知られるコロナ放電
処理、火炎処理、化学薬品による処理等が考えら
れるが、火炎処理は特に薄物である電気用延伸ポ
リプロピレンフイルムの場合熱による寸法変化の
問題があり、化学薬品処理は電気用延伸ポリプロ
ピレンフイルムという点から電気特性に悪影響を
及ぼす可能性がある。従つて好ましいのはコロナ
放電処理で、その処理程度は印加電圧、消費電
流、フイルムの通過速度等により容易にコントロ
ールできる。 延伸ポリプロピレンフイルムの金属化は、通常
の真空蒸着法により、アルミニウム、亜鉛(亜鉛
の場合は銀又は銅を予備蒸着する。)などの金属
の結晶粒子をフイルム表面に蒸着して行う。 以下本発明の実施例を示すが、本発明の応用例
はこれに限定されるものではない。 実施例1〜2及び比較例1〜3 厚さ8μmの電気用2軸延伸ポリプロピレンフイ
ルムを用いて、同フイルムの通常のコロナ表面処
理面(ぬれ張力38dyne/cm)に真空蒸着機で常
法によりアルミニウムを蒸着した後、反対面の非
蒸着面に、コロナ放電処理条件を変えて表面処理
を施し、各種の処理程度の金属化延伸ポリプロピ
レンフイルムを得た。 これらの金属化フイルムをスリツターにより、
幅100mmに断さい、巻取りした後、コンデンサ用
素子巻機(西村製作所製VB−2型)にかけて、
巻戻しながら素子巻を行い、高速巻取り性を評価
した。その結果を第1表に示す。 同時に比較のため、非蒸着面を表面処理しない
或いは、31dyne/cmに弱処理する以外は、実施
例と全く同様に実施し、比較例1,2とし、結果
を第1表に示した。
関するものである。 延伸ポリプロピレンフイルムを誘電体として、
その片面にアルミニウム、亜鉛などの金属を蒸着
して電極を形成させてコンデンサ等に用いられる
電気用延伸ポリプロピレンフイルムは知られてい
る。 近年延伸ポリプロピレンフイルムは、その優れ
た機械的特性と電気的性質を有しているため、コ
ンデンサの誘電体としての用途が着実に伸び、使
用量の増大と共にフイルム延伸、蒸着、コンデン
サ素子巻等の加工工程での生産性が著しく向上
し、高速化が進んでいる。 しかし、一方高速化に伴い巻取り、巻戻しにお
ける蛇行および断面ずれ、しわ等が発生し易くな
つてきており、これが生産性を向上する阻害要因
となり問題となつている。 蛇行や断面ずれの原因は、巻取り作業の高速化
により、フイルムが巻取られるときにフイルムと
フイルムの間に巻き込まれる空気の量即ち搬送空
気量の増大にあると考えられる。 またフイルム厚さに“ばらつき”即ち偏肉があ
ると巻取径が大きくなるに従い、更にずれ易くな
る。 この高速巻取り時におけるトラブルを解決する
ためには、搬送空気量の均一化並びに減少、又は
巻き込んだ空気をフイルムがずれないように除く
必要がある。 これらの解決方法として、例えば機械精度を向
上させたり、巻取り時のテンシヨンを調整する方
法があるが、既存設備の機械精度を上げるといつ
ても限界があり、現実には難しい。また巻取り時
のテンシヨンを調整する方法は、具体的には巻き
を硬くする方向となり、結果としてたるみ発生に
つながり好ましくない。このたるみはフイルム厚
さの“ばらつき”が大きいと更に助長されること
になる。 従つて解決方法としては、機械や操業条件の大
幅な変更なしにフイルム自体の改良によることが
最も望ましい。 断面ずれや蛇行は前記の通り搬送空気量の不均
一な増大に起因していると考えられることから、
例えばフイルムの表層に凹凸を形成させることに
より、搬送空気を逃げ易くする方法もとられてい
るが、これは一方でフイルムのスリツプ性が増大
し、フイルムが滑り易くなり、蛇行することにも
なる。 従つてこの方法では凹凸の度合とスリツプ性の
バランスをとることが難しく、かつ不充分な効果
しか得られない。 本発明者等は上記の諸点を考慮の上、電気用延
伸ポリプロピレンフイルムの通常の表面処理を施
した一面(以下蒸着面と略称)の反対面(以下非
蒸着面と略称)の表面処理程度がフイルム巻取り
時の搬送空気量に関係することに着目し、高速巻
取り適性向上について鋭意検討の結果、本発明を
完成するに至つた。 即ち金属化を行う延伸ポリプロピレンフイルム
の非蒸着面を弱く表面処理して、高速巻取り時の
フイルムのスリツプ性をコントロールすることに
より、搬送空気量を均一化し、高速巻取り適性を
向上することができたのである。 更に具体的には通常金属蒸着用に使用される延
伸ポリプロピレンフイルムの表面処理程度は、片
面金属化用では蒸着面のみ通常の表面処理が行な
われ、その処理程度は表面ぬれ張力で一般に35〜
42dyne/cm程度であり、その反対面である非蒸
着面の表面処理は行なわれず表面ぬれ張力は普通
30〜31dyne/cmである。 これに対し、本発明の電気用延伸ポリプロピレ
ンフイルムは、片面金属化フイルム用であつて、
蒸着面の表面処理は通常の蒸着用フイルムと同じ
であるが、非蒸着面の表面コロナ処理を施し、か
つその処理程度を33dyne/cm以下とした点に特
徴がある。非蒸着面の表面を弱表面コロナ処理と
することにより、高速巻取り時におけるスリツプ
性をコントロールできるようになり、搬送空気量
を均一化させ、蛇行、断面ずれなどの発生を防止
することができた。 このため例えばコンデンサ用として素子巻する
場合、250m/分以上の高速で巻いても問題なく
巻くことができ、しかも巻取径を大きく巻けるの
で、静電容量の大きな素子を製造できるという利
点がある。 従来フイルム表面のスリツプ性を向上させるた
め、フイルムの表面粗化、添加剤の内部添加或い
は表面塗工等が提案、実施されてきたが、本発明
の目的を達成できるようなフイルムのスリツプ性
を低下させ、しかもそれを適度なレベルにコント
ロールするという有効な方法は殆んどなかつた。 本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルム
は、前記のように一面が通常の表面処理、反対面
が弱い表面処理が施されている点に特徴があり、
従来の片面のみを通常の表面処理を行なつたフイ
ルム或いは両面を通常の表面処理を行なつたフイ
ルムとは異なり、従来の表面処理を行なつたフイ
ルムにはない特別な効果を有する。 なお従来の片面表面処理フイルムの場合、処理
条件によつて、反対面にも表面処理効果が生ず
る、いわゆる裏抜けが起つていることがあるが、
この場合は部分的に裏抜け現象が起きるので、反
対面の表面処理効果が現われる部分はフイルムの
進行方向に幅数mmから10mm前後の細い帯状に複数
の本数が不規則に形成されており、この場合は後
述の如く、本発明のように通常の表面処理された
フイルム面(蒸着面)の反対面(非蒸着面)を別
に表面処理を行いフイルム面に均一に表面処理を
施したものとは異なるのである。 本発明の特徴は金属蒸着に用いる電気用延伸ポ
リプロピレンフイルムの非蒸着面に弱い表面コロ
ナ処理を行うことにより、スリツプ性を或る程度
低下させることで搬送空気量を均一化し、高速巻
取り適性を向上させるのであるから、表面コロナ
処理が、たとえ僅かでも行なわれていさえすれば
よい。またぬれ張力が33dyne/cmを越えて強す
ぎても、特に金属蒸着面とのスリツプ性が低下し
すぎて、しわ等が発生するのみでなく、巻取り後
ブロツキングを起して、金属蒸着膜が表面処理し
た非蒸着面に転移するというトラブルが発生する
おそれがあるので好ましくない。 従つて非蒸着面の表面処理程度は33dyne/cm
以下が適当である。 フイルム表面の表面処理はできるだけ均一に行
われることが必要である。表面処理が不均一であ
ると得られたフイルムのスリツプ性が、処理程度
のむらに対応して不均一となり、安定な巻取り作
業は困難となる。コロナ表面弱処理の場合完全な
均一性を求めるのは非常に難しいが、均一処理の
ためには、電極の表面を研磨その他により物理
的、化学的に清浄にしたり、電極とロールの間隔
をせまく、かつできるだけ巾方向に均一であるこ
とが必要である。 本発明の電気用延伸ポリプロビレンフイルムは
非蒸着面のみを弱く表面処理を行い、蒸着面は従
来の通常の表面処理を行なつているので、フイル
ム自体の特性を損うことなく、その生産性も全く
低下させることはない。非蒸着面の表面処理の実
施時期は金属蒸着後の断さい、巻取りの時点で表
面処理が施されてあればよいので、フイルムの蒸
着前であつても、蒸着後でも差し支えない。 本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルム
は、蒸着面に金属蒸着を行ない、片面金属化フイ
ルムとし、これの小幅の断さい、巻取り、或いは
コンデンサの素子巻を高速で行う際のフイルムの
蛇行、巻取の断面ずれ更にしわの発生を防止する
と共に、大きい巻径のコンデンサ素子を巻取るこ
とができるという効果を奏する。 本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルムを
得るための表面処理は、通常知られるコロナ放電
処理、火炎処理、化学薬品による処理等が考えら
れるが、火炎処理は特に薄物である電気用延伸ポ
リプロピレンフイルムの場合熱による寸法変化の
問題があり、化学薬品処理は電気用延伸ポリプロ
ピレンフイルムという点から電気特性に悪影響を
及ぼす可能性がある。従つて好ましいのはコロナ
放電処理で、その処理程度は印加電圧、消費電
流、フイルムの通過速度等により容易にコントロ
ールできる。 延伸ポリプロピレンフイルムの金属化は、通常
の真空蒸着法により、アルミニウム、亜鉛(亜鉛
の場合は銀又は銅を予備蒸着する。)などの金属
の結晶粒子をフイルム表面に蒸着して行う。 以下本発明の実施例を示すが、本発明の応用例
はこれに限定されるものではない。 実施例1〜2及び比較例1〜3 厚さ8μmの電気用2軸延伸ポリプロピレンフイ
ルムを用いて、同フイルムの通常のコロナ表面処
理面(ぬれ張力38dyne/cm)に真空蒸着機で常
法によりアルミニウムを蒸着した後、反対面の非
蒸着面に、コロナ放電処理条件を変えて表面処理
を施し、各種の処理程度の金属化延伸ポリプロピ
レンフイルムを得た。 これらの金属化フイルムをスリツターにより、
幅100mmに断さい、巻取りした後、コンデンサ用
素子巻機(西村製作所製VB−2型)にかけて、
巻戻しながら素子巻を行い、高速巻取り性を評価
した。その結果を第1表に示す。 同時に比較のため、非蒸着面を表面処理しない
或いは、31dyne/cmに弱処理する以外は、実施
例と全く同様に実施し、比較例1,2とし、結果
を第1表に示した。
【表】
なお第1表に表示した物性及び試験方法を次に
示す。 ぬれ張力 JISK6768ポリエチレン及びポリプロ
ピレンフイルムのぬれ試験方法(ただ
し、31.5dyne/cmの液は31dyne/cm
の液と32dyne/cmの液とを同量混合
した) 接触角 協和科学(株)CA−P−1型接触角直読装
置により、20℃、65%RHの雰囲気中
で、蒸溜水を使用して測定する。 摩擦係数 (スリツプ性の評価) ASTMD1894により測定。 東洋精機UTM−4L型テンシロンを使
用しASTMD1894に従い測定した。 第1表の結果から明らかなように、本発明の実
施例1〜2の非蒸着面を弱コロナ処理してぬれ張
力31.5〜33dyne/cm、(接触角102〜94度)とした
ものは高速で巻取適性が良好であるが、比較例
1,2の非蒸着面をコロナ処理しないもの及び比
較例3の非蒸着面をコロナ処理してぬれ張力
34dyne/cm(接触角90)としたものは、いずれ
も巻取り適性が不良である。この結果から非蒸着
面の表面処理程度は弱すぎても、強すぎても摩擦
抵抗(スリツプ性)のコントロールができず、本
発明の表面処理程度の範囲とすることにより良好
な高速巻取り適性を備えた延伸ポリプロピレンフ
イルムが得られることは明らかである。 なお、先の従来技術の説明の中で、フイルムの
スリツプ性をよくするために、表層に凹凸を設け
ることを述べたが、比較例2は表層に凹凸を設け
て粗面化したフイルムを用いている。このフイル
ムの表面粗さは1.5/1.2(Rmax/Rz)であるが、
その他実施例、比較例のフイルムは0.40/0.35で
ある。 即ち表面凹凸の効果を見ても、比較例1,2間
で若干巻取り適性を改良しているものの、巻取り
不良の域を出るものではなく、非蒸着面の弱表面
処理のような効果はない。 フイルムの表面粗さ JISB0651表面粗さ触針式
測定器により測定。 実施例3〜4及び比較例4〜5 厚さ6μmで幅方向に厚みむら度合の異なる幅
520mmの蒸着用の電気用延伸ポリプロピレンフイ
ルムの非蒸着面に、弱コロナ処理を施し、蒸着面
にアルミニウム蒸着を行なつた後、幅100mmで5
本に断さいしながら巻取つた。 その際の高速巻取り適性を評価した結果を第2
表に示す。 同時に比較のため、電気用延伸ポリプロピレン
フイルムの非蒸着面に弱コロナ処理を施さない以
外は、実施例3〜4と全く同様にして高速巻取り
適性を評価した結果を第2表に示す。 なお第2表に示したフイルムの幅方向の厚みむ
らは、幅520mmの幅方向に10カ所をダイヤルゲー
ジ形マイクロメーターで測定し、その最高値と最
低値の範囲で表示した。 第2表の結果によれば、比較例4の厚みむらが
比較的小さいものでも、巻取り適性が良くないの
に対し、実施例3,4の厚みむらの大きい
示す。 ぬれ張力 JISK6768ポリエチレン及びポリプロ
ピレンフイルムのぬれ試験方法(ただ
し、31.5dyne/cmの液は31dyne/cm
の液と32dyne/cmの液とを同量混合
した) 接触角 協和科学(株)CA−P−1型接触角直読装
置により、20℃、65%RHの雰囲気中
で、蒸溜水を使用して測定する。 摩擦係数 (スリツプ性の評価) ASTMD1894により測定。 東洋精機UTM−4L型テンシロンを使
用しASTMD1894に従い測定した。 第1表の結果から明らかなように、本発明の実
施例1〜2の非蒸着面を弱コロナ処理してぬれ張
力31.5〜33dyne/cm、(接触角102〜94度)とした
ものは高速で巻取適性が良好であるが、比較例
1,2の非蒸着面をコロナ処理しないもの及び比
較例3の非蒸着面をコロナ処理してぬれ張力
34dyne/cm(接触角90)としたものは、いずれ
も巻取り適性が不良である。この結果から非蒸着
面の表面処理程度は弱すぎても、強すぎても摩擦
抵抗(スリツプ性)のコントロールができず、本
発明の表面処理程度の範囲とすることにより良好
な高速巻取り適性を備えた延伸ポリプロピレンフ
イルムが得られることは明らかである。 なお、先の従来技術の説明の中で、フイルムの
スリツプ性をよくするために、表層に凹凸を設け
ることを述べたが、比較例2は表層に凹凸を設け
て粗面化したフイルムを用いている。このフイル
ムの表面粗さは1.5/1.2(Rmax/Rz)であるが、
その他実施例、比較例のフイルムは0.40/0.35で
ある。 即ち表面凹凸の効果を見ても、比較例1,2間
で若干巻取り適性を改良しているものの、巻取り
不良の域を出るものではなく、非蒸着面の弱表面
処理のような効果はない。 フイルムの表面粗さ JISB0651表面粗さ触針式
測定器により測定。 実施例3〜4及び比較例4〜5 厚さ6μmで幅方向に厚みむら度合の異なる幅
520mmの蒸着用の電気用延伸ポリプロピレンフイ
ルムの非蒸着面に、弱コロナ処理を施し、蒸着面
にアルミニウム蒸着を行なつた後、幅100mmで5
本に断さいしながら巻取つた。 その際の高速巻取り適性を評価した結果を第2
表に示す。 同時に比較のため、電気用延伸ポリプロピレン
フイルムの非蒸着面に弱コロナ処理を施さない以
外は、実施例3〜4と全く同様にして高速巻取り
適性を評価した結果を第2表に示す。 なお第2表に示したフイルムの幅方向の厚みむ
らは、幅520mmの幅方向に10カ所をダイヤルゲー
ジ形マイクロメーターで測定し、その最高値と最
低値の範囲で表示した。 第2表の結果によれば、比較例4の厚みむらが
比較的小さいものでも、巻取り適性が良くないの
に対し、実施例3,4の厚みむらの大きい
【表】
ものでも、高速巻取り適性が良好であることか
ら、非蒸着面の弱表面処理の効果は明らかであ
る。比較例5は非蒸着面を表面処理しない厚みむ
らの大きいフイルムでは、巻取り適性は更に悪く
なることを示している。 以上の実施例、比較例の結果で明らかなよう
に、本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルム
は、表面に凹凸を設けるなどの他の方法により得
られるフイルムに比較し、或いは幅方向に厚みむ
らのあるフイルムを用いてもスリツプ性をコント
ロールして、優れた高速巻取り適性を有するもの
である。
ら、非蒸着面の弱表面処理の効果は明らかであ
る。比較例5は非蒸着面を表面処理しない厚みむ
らの大きいフイルムでは、巻取り適性は更に悪く
なることを示している。 以上の実施例、比較例の結果で明らかなよう
に、本発明の電気用延伸ポリプロピレンフイルム
は、表面に凹凸を設けるなどの他の方法により得
られるフイルムに比較し、或いは幅方向に厚みむ
らのあるフイルムを用いてもスリツプ性をコント
ロールして、優れた高速巻取り適性を有するもの
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 通常の表面処理を施した一面(蒸着面)に、
金属を蒸着した金属化フイルムに用いられる電気
用延伸ポリプロピレンフイルムにおいて、通常の
表面処理を施した一面(蒸着面)の反対面(非蒸
着面)がぬれ張力33dyne/cm以下に表面処理さ
れていることを特徴とする電気用延伸ポリプロピ
レンフイルム。 2 通常の表面処理を施した一面(蒸着面)に、
金属蒸着膜を有する特許請求の範囲第1項記載の
電気用延伸ポリプロピレンフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11440981A JPS5816415A (ja) | 1981-07-23 | 1981-07-23 | 電気用延伸ポリプロピレンフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11440981A JPS5816415A (ja) | 1981-07-23 | 1981-07-23 | 電気用延伸ポリプロピレンフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5816415A JPS5816415A (ja) | 1983-01-31 |
| JPS6344288B2 true JPS6344288B2 (ja) | 1988-09-05 |
Family
ID=14636958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11440981A Granted JPS5816415A (ja) | 1981-07-23 | 1981-07-23 | 電気用延伸ポリプロピレンフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5816415A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61121313A (ja) * | 1984-11-16 | 1986-06-09 | 松下電器産業株式会社 | 金属化フイルムコンデンサ |
| JPS61145812A (ja) * | 1984-12-19 | 1986-07-03 | 松下電器産業株式会社 | フイルムコンデンサ |
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| JP2516952B2 (ja) * | 1987-02-10 | 1996-07-24 | 松下電器産業株式会社 | 金属化フイルムコンデンサ |
| KR940004756B1 (ko) * | 1988-09-28 | 1994-05-28 | 도오레 가부시기가이샤 | 알루미늄증착필름 및 그 제조방법 |
| DE60001085T2 (de) * | 1999-06-17 | 2003-09-25 | Toray Industries, Inc. | Kunststoffolie |
| EP1607990A4 (en) | 2003-03-19 | 2009-11-25 | Toray Industries | FLAT CAPACITOR USE POLYPROPYLENE FILM AND FLAT CONDENSER THEREWITH |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57187328A (en) * | 1981-05-13 | 1982-11-18 | Toray Ind Inc | Surface treatment of plastic film |
-
1981
- 1981-07-23 JP JP11440981A patent/JPS5816415A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5816415A (ja) | 1983-01-31 |
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