JPS635518B2 - - Google Patents

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JPS635518B2
JPS635518B2 JP55034267A JP3426780A JPS635518B2 JP S635518 B2 JPS635518 B2 JP S635518B2 JP 55034267 A JP55034267 A JP 55034267A JP 3426780 A JP3426780 A JP 3426780A JP S635518 B2 JPS635518 B2 JP S635518B2
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JP
Japan
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resin
leather
sheet material
porous layer
fiber
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JP55034267A
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English (en)
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JPS56134274A (en
Inventor
Osamu Fukushima
Yoshimi Saito
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS56134274A publication Critical patent/JPS56134274A/ja
Publication of JPS635518B2 publication Critical patent/JPS635518B2/ja
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は天然皮革に類似した外観および風合、
特に天然皮革様の重厚感と柔軟性を有する皮革様
シート物に関するものである。
従来、天然皮革の代替品としての皮革様シート
物に関しては多くの提案がなされてきたが、とり
わけ天然皮革に類似した柔軟性と重厚感を両立さ
せたシート物はいまだに出現していない。それは
従来の皮革様シート物の構成技術では基体層の柔
軟性と表面被覆層の反発性とのバランスのとれた
シート物が作れなかつた点にある。すなわち、柔
軟な基体層を得るために特殊な極細繊維を用いる
ことは既に古くから提案されているが、繊維と含
有樹脂と表面被覆層の3者のバランスをとること
が難しく、柔軟性はあつても重厚感が出なかつた
り、表面に血筋状の凸部が出てそれが解消できな
い、などの欠点があつた。そうした従来の欠点を
解決するために鋭意研究を重ね、本発明に達し
た。
本発明の目的は、極めて柔軟性に富み、かつ天
然皮革様の重厚感を有し、しかも外観形態および
色調に優れた皮革様シート物を提供するにある。
すなわち、本発明の皮革様シート物は、平均単
繊度0.0001〜0.1デニールの微細繊維からなる少
なくとも500本の繊維束を絡合させた不織布に弾
性重合体を主体とする樹脂が、繊維対樹脂の重量
比で85:15〜52:48含有された基材シート物上
に、弾性重合体を主体とする樹脂から構成された
少なくとも2層の表面非多孔質層が積層され、か
つ積層樹脂のフイルム状物を100%伸長し、解除
1分後の弾性回復率が少なくとも50%の緩慢な回
復挙動を有しており、該表面非多孔質の少なくと
も一層は着色され、かつ該非多孔質層の最表面は
皮革様外観に仕上げられた皮革様シート物であ
り、該シート物は柔軟剤が付与されてなる厚さ
0.6mmにおけるドレープ係数が0.40〜0.59の範囲で
あり、かつ透湿度が少なくとも700g/m2/24hrs
に構成したことを特徴とする天然皮革様の柔軟性
および重厚感を有する皮革様シート物である。
本発明の皮革様シート物の基材シート物を構成
している繊維は、物理的または化学的性質の異な
る少なくとも2種のポリマーからなる多成分繊維
を、化学的または物理的あるいは機械的処理によ
り変性することにより得られる特殊繊維で、その
特殊繊維が平均単繊度0.0001〜0.1デニールの微
細繊維の繊維束で構成された繊維、好ましくは多
成分繊維の抽出処理により得られた平均単繊度が
約0.0001〜0.03デニールの範囲にある微細繊維が
少くとも約500本の繊維束で、かつ該繊維束の繊
度が約0.5〜15デニールである繊維である。本発
明の基材シート物は、このような繊維束を絡合さ
せ、得られた不織布に弾性重合体を主体とする樹
脂を含有させたものであり、樹脂の含有量が樹脂
と繊維の比率で15:85〜48:52、好ましくは20:
80〜45:55(重量比)である基材シート物である。
樹脂の含有量が15〜48の範囲を外れる場合には、
柔軟性および重厚感の点で劣つたものとなる。
また、本発明の皮革様シート物の表面被覆層
は、風合い、とりわけドレープ係数に及ぼす影響
が大きいため、急激な反発性や伸長弾性回復性で
ない樹脂を使用する。すなわち、100%伸長し、
解除1分後の弾性回復率が少なくとも50%の緩慢
な回復挙動の弾性重合体を主体とする樹脂から構
成された少くとも2層の非多孔質層からなり、そ
の表面非多孔質層の少くとも1層は着色された層
である。そして表面非多孔質層は全体厚みで約3
〜50μである。しかし厚みとして測定できない場
合、たとえば表面非多孔質層の厚さが場所により
均一でないような場合には、樹脂の比重にもよる
が約3.5〜60g/m2樹脂量を付与した厚さが採用
される。そして各非多孔質層を形成している樹脂
または樹脂組成物は、各非多孔質層間で樹脂組成
または樹脂の種類が異なり、同一条件で染色した
場合に染料分配挙動の異なる樹脂または樹脂組成
物であり、特に色調の深みや鮮明さや折れしわ形
成上のバランスの点で好ましくは基材シート物に
接する側の非多孔質層は少くとも50mg/gの染料
吸着量の能力を有する樹脂または隠蔽力のある添
加剤、たとえば顔料などを添加した樹脂組成物で
ある。
そして、本発明の皮革様シート物は、前記要件
を満足させるため、皮革様シート物を構成した
後、揉撚処理により、シート物の構成を損わない
範囲で組織構造を緩和させられている。またシー
ト物の構成を損わない柔軟化処理剤、たとえばポ
リエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイ
ド、エチレンオキサイド―プロピレンオキサイド
共重合物、ワツクス、カチオン系界面活性剤など
を含有せしめることにより、柔軟性を高めること
ができ、さらに同時にこれらの処理剤により天然
皮革様の重厚感により近いものとすることもでき
る。
本発明で使用される0.0001〜0.1デニールの微
細繊維からなる繊維束は、物理的または化学的性
質の異なる少くとも2種のポリマーから成る多成
分繊維を原料とし、この繊維を絡合不織布にした
後、樹脂を含有せしめる前または樹脂を含有せし
めた後に化学的または物理的あるいは機械的処理
により繊維形態を微細繊維の繊維束に変性するこ
とにより得られる。多成分繊維の原料として、た
とえば6―ナイロン、66―ナイロン、6,10―ナ
イロンなどのポリアミド類、ポリエチレンテレフ
タレートで代表されるポリエステル類、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオ
レフイン類、アクリロニトリル系重合体、ポリビ
ニルアルコール、ポリ塩化ビニル、スチレン系重
合体、セルロース誘導体、再生セルロース、など
の可紡性ポリマーが使用されるが、抽出処理によ
り特殊繊維を得る場合には、利用繊維成分、すな
わち抽出残留繊維成分は可紡性ポリマーである必
要があるが、抽出除去繊維成分は単独では非可紡
性であるポリマーであつてもよい。これら可紡性
ポリマーまたは可紡性ポリマーと非可紡性ポリマ
ーとを物理的または化学的性質の異なる少くとも
2種のポリマーを組み合わせて紡糸する。その
際、繊維形態は、その繊維横断面において、少く
とも1種のポリマーは微小断面として、他の少く
とも1種のポリマーを分散媒成分として分散した
形態として観察される、いわゆる海島繊維、ある
いは少くとも1種のポリマーは他種のポリマーと
互いに規則的または非規則的に配列して観察され
る、いわゆる接合型繊維であらねばならない。し
かしながら、微細繊維を紡糸してそれを糊剤で束
ねられた接着繊維であつても、本発明の皮革様シ
ート物を得るための原料として用いることもでき
る。このような多成分繊維に対して、必要に応じ
て延伸、捲縮、切断などの処理が行なわれる。そ
してこの多成分繊維を繊維積層体とし、ニードル
パンチング、流体噴射などの方法で繊維絡合不織
布とし、樹脂を含有せしめる前、または樹脂を含
有せしめた後、多成分繊維を化学的または物理的
あるいは機械的処理して、変性された特殊繊維と
する。すなわち、海島繊維では分散媒成分(また
は海成分)の溶剤で処理して溶解除去し、分散成
分(または島成分)を独立した微細繊維とするこ
とによつて微細繊維からなる繊維束を得る。また
接合型繊維の場合にはいずれかの成分の溶剤で処
理するか、あるいは熱の作用によりまたは機械的
な作用により各成分を分離する。各成分を分離す
る場合には、どちらかの成分の貧溶剤または膨潤
剤の作用を利用してもよい。そして微細繊維の平
均単繊度が0.0001〜0.1デニールである繊維束繊
維を得る。また、前述の接着繊維では糊剤を除去
して繊維束繊維を得る。このようにして得た繊維
束はそれを構成している微細繊維の繊度が小さい
ようなものが好ましい。すなわち、繊度が大き
く、かつ繊維束が太くなると、製品化した場合
に、表面に血筋状となつて現われ、外観を損ねた
り、風合い上も剛さを増して、天然皮革様重厚感
のないものとなる。そうした点で特殊繊維として
好ましいものは平均単繊度が0.0001〜0.03デニー
ルの範囲にある微細繊維が少くとも約500本の繊
維束で、かつ繊維束としての繊度が約0.5〜15デ
ニールの繊維である。このような特殊繊維は海島
繊維から作ることが工業的には有利である。
また、絡合不織布に含有せしめる弾性重合体を
主体とした樹脂としては、100%伸長した場合に
1分後の回復率が少くとも50%、または2つ折り
にした場合に1分後の反発回復度が少くとも90度
である樹脂が好ましい。この弾性回復挙動は樹脂
本来の持つ弾性ばかりではなく、可塑化したこと
により弾性挙動を示す樹脂スポンジ化などの形成
構造により弾性挙動を示すような、または弾性挙
動が大きくなる樹脂であつても達成される。この
ような樹脂として、たとえばポリウレタン、ポリ
ウレタンウレア、ポリウレア、アクリル酸エステ
ル重合体または共重合体、アクリロニトリル―ブ
タジエン共重合体、スチレン―ブタジエン共重合
体、ポリイソプレン、ポリブタジエンなどの合成
ゴム、天然ゴム、塩化ビニル重合体または共重合
体、ポリエステルなどが挙げられる。特に柔軟で
腰のあるシート物を指向する場合には弾性成分
(ソフトセグメント)と非弾性成分(ハードセグ
メント)からなるポリマーが柔軟性および反発性
の調節、スポンジ構造の状態の調節などのしやす
い点で好ましい。このようなポリマーとしてはポ
リウレタンエラストマーまたはポリウレタンウレ
アエラストマー、ポリエステルエラストマーがあ
る。これらのポリマーは所望する皮革様シート物
の風合性能から適宜に剛さのポリマーを1種また
は2種以上を選択して使用すればよい。
そして、絡合不織布に樹脂を含有せしめる手段
としては、樹脂の溶液、エマルジヨンまたはペー
スト状などの分散液、あるいは少くとも1種の樹
脂の溶液中に他種の樹脂を微小分散させた液など
にして不織布に含浸し、次いで樹脂の非溶剤(溶
剤―非溶剤系も含む)、電解質液などで処理する
いわゆる湿式凝固、乾熱または非溶剤蒸気雰囲気
などで処理するいわゆる乾式凝固あるいは両者の
併用で凝固させることにより、樹脂を絡合不織布
内に多孔質または非多孔質で存在せしめる。更に
風合が過度に反発したり、曲げ剛さを小さくして
天然皮革様の重厚感を与えるためには、繊維対樹
脂の比は85対15乃至52対48、好ましくは80対20乃
至55対45であり、樹脂の含浸量は所望する皮革様
シート物に適するように選定する。たとえば特殊
繊維の曲げ剛さ、絡合不織布の密度、樹脂の剛
さ、加工性などから適宜に定める。
次に、本発明の皮革様シート物の表面被覆層を
構成する弾性重合体を主体とする樹脂は、少くと
も2つの層から構成されたものであるが、基材シ
ート物に接する側の層を構成する樹脂が100%以
上の伸度をもち、100%伸長した場合の回復率が
少くとも50%、または2つ折りにした場合に1分
後の反発回復度が少くとも90度である緩慢な回復
挙動の樹脂が好ましい。この弾性回復挙動は樹脂
本来の弾性ばかりでなく、可塑化したことにより
示す弾性挙動であつてもよい。このような弾性回
復挙動を示す樹脂として、たとえばポリウレタ
ン、ポリウレタンウレア、ポリウレア、塩化ビニ
ル重合体または共重合体、ポリエステル、ポリア
ミド、合成ゴムなどが挙げられるが、なかでも剛
さの調整や染着性の調整、あるいは弾性の調整が
容易である点から、弾性成分(ソフトセグメン
ト)と非弾性成分(ハードセグメント)から成る
ポリマーが好ましい。このようなポリマーとして
は、ポリマージオールと有機ジイソシアネートま
たは有機トリイソシアネートとジオール、トリオ
ール、ジアミンまたはトリアミンなどの活性水素
原子を少くとも2個有する鎖伸長剤とから重合さ
れるまたは重合された非架橋型または架橋型のポ
リウレタンエラストマーまたはポリウレタンウレ
アエラストマー、あるいはポリマージオールとビ
スフエノールAの如き芳香環を有するジオールと
鎖伸長剤とからなるポリエステル弾性樹脂が挙げ
られる。これら弾性樹脂には他の弾性重合体、た
とえばアクリル酸エステル重合体または共重合
体、アクリロニトリル―ブタジエン共重合体、ま
たは非弾性重合体、たとえば変性ポリアミド、セ
ルロース誘導体、メタクリル樹脂、その他汎用の
ものを弾性度を損なわない(上記の条件を満足す
る)範囲で添加することも耐摩耗性、染色性、折
れしわ、型固定性などに好ましい結果をもたら
す。
また、本発明の表面被覆層は、全てが弾性樹脂
で構成されていることは必ずしも必要でなく、た
とえば必要に応じて最表面層または最表面近傍の
層は上記弾性条件を満たさない樹脂を非連続膜と
して付与するか、薄膜として付与することも型固
定性、折れしわ性などから好ましい結果をもたら
す。
一方、基材シート物に接する最下層または最下
層近傍の層は染料吸着量が少くとも50mg/gの能
力を有する樹脂または樹脂組成物で形成されてい
ることが製品の色の深み、いらつきなどの点で好
ましい。更にこの層に隠ぺい力のある無機物また
は有機物の添加剤たとえば顔料を添加しておくこ
とも血筋の隠ぺいなどに効果がある。
そして、本発明の皮革様シート物の表面被覆層
は少くとも2層の非多孔質層からなり、好ましく
は全体で少くとも3層の非多孔質層からなり、全
体の厚みは3〜50μの範囲にすることが表面性能
と柔軟性、ドレープ性色調などから好ましい。
このような非多孔質層を基材シート物に付与す
る方法は、たとえば、離型材料に表層部になる樹
脂から順に塗布し、成膜して転写するとか、一層
づつ樹脂層を作つて転写するとか、樹脂溶液また
は樹脂のペースト、エマルジヨンなどの如き分散
液をたとえば刻目ロール、平滑ロールなどのロー
ルを用いて塗布するロールコート法、ナイフコー
ト法あるいはスプレー法で直接基材シート物面に
順次塗布して非多孔質層を形成させる。なお非多
孔質層を付与する基材シート物の面は加熱板に押
し当てて平滑化するとかの方法であらかじめ平滑
化または型押し面としておくことが、きれいな表
面被覆層を付与でき、血筋の発生を抑えることに
有効である。
上記の方法で作つた皮革様シート物は表面に型
付けし、染色し、揉軟化処理を施こして仕上げ
る。この場合、シート物の構成を損わない柔軟化
処理剤を含有せしめることが柔軟性を高めること
および天然皮革様の重厚感を与え得る点で好まし
い。
本発明は上述したように、主として基材シート
物および表面非多孔質層よりなるが、その際、
種々の条件を適当に選び、シート物の厚さ0.6mm
におけるドレープ係数を0.40〜0.59とし、かつ透
湿度を少くとも700g/m2/24hrsの条件を満たす
構成としたことにより、本発明の目的とする天然
皮革様の重厚感および柔軟性を有する皮革様シー
ト物が得られる。なお、ドレープ係数とは
JISL1096の方法により、また透湿度とはJIS
K6549の方法により測定した値である。
このような皮革様シート物は、衣料用、インテ
リヤ用、ブーツ用などに適している。
以下、本発明の実施態様を実施例で説明する
が、これら実施例に限定されるものではない。な
お実施例中の部および%は重量に関するものであ
る。
実施例 1 6―ナイロン50部とポリエチレン50部を紡糸
し、繊維横断面が6―ナイロンはポリエチレンを
分散媒成分として、約800の微小分散成分となつ
た多成分繊維を作り、延伸し、捲縮し、切断して
繊度4.3drのステープルとし、クロスラツパーで
ウエブを作り、ニードルパンチして目付750g/
m2の絡合不織布を得た。次いで絡合不織布は熱固
定した後、ロール掛けして表面平滑化処理し、ポ
リエステルポリウレタン80部とポリエチレンエー
テルポリウレタン20部からなるポリウレタン12%
ジメチルホルムアミド溶液に活性剤を添加した組
成液を含浸し、ジメチルホルムアミド(以下
DMFとする)30%水溶液中に浸漬して凝固した。
得られたシート物は繊維のポリエチレン成分を溶
剤で抽出し、洗浄し、乾燥して多成分繊維を6―
ナイロン微細繊維束の特殊繊維に変性した繊維絡
合不織布の厚さ約1.5mmの基材シート物を得た。
次に、上記基材シート物を厚さのほぼ中央でス
ライスして約0.8mmの2枚のシート物とし、その
スライス面をサンドペーパーでパフ掛けして、厚
み約0.65mmのシート物を得た。一方、凝固時の表
面は温度125℃に加温したステンレス平滑面上に
押し当てて平滑化基材シートとし、その面に架橋
型ポリエーテルポリウレタン(金属錯塩染料に対
する染着量240mg/g)の水系分散液を固形分で
約16g/m2の量を刻目ロールのロールコーター法
で塗布し、乾燥して第1層の非多孔質層を付与
し、次に黄茶色系顔料を添加した非架橋型ポリエ
ステルポリウレタンの14%溶液を調整し、刻目ロ
ールで固型分で約5g/m2の量を塗布して第2層
の非多孔質層を付与し、非架橋型ポリエチレンエ
ーテルポリウレタン(金属錯塩染料に対する染着
量149mg/g)の溶液を固型分で約2g/m2の量
を塗布し、乾燥して第3層の非多孔質層を付与し
た後エンボスして皮革模様を型押しし、更に表面
に下層よりも染着量の小さいポリウレタン溶液を
塗布して光沢調整を行つた後、金属錯塩染料組成
物で茶褐色に染色し、仕上剤処理と揉軟化処理し
て揉軟で天然皮革様の重厚感のある皮革様シート
物を得た。この皮革様シート物は厚み0.60mm、目
付237g/m2、見掛密度0.395g/cm3、透湿度1140
g/m2/24hrsであつて、そのドレープ性は0.51
で、深みのある色調であつて、表面には繊維の血
筋も見られず、衣料として適した素材であつた。
なお、表面非多孔質層を別のポリエチレンシート
上に第1層から最表層の光沢調整ポリウレタン層
までを積層して厚さ約21μmのフイルムを得た。
同様に染色し、柔軟化処理して得たフイルムの切
断伸度は275%であり、100%伸長し、解除30秒後
および1分後の弾性回復率は66%および83%で緩
慢な回復挙動を示した。
実施例 2 溶液粘度〔η〕=0.74のポリエチレンテレフタ
レート55部とポリエチレン45部を分割統合させて
紡糸し、繊維横断面がポリエチレンテレフタレー
トはポリエチレンを分散媒成分として、約670の
微小分散成分となつた多成分繊維を作り、延伸、
捲縮し、切断して繊度5.1drのステープルとし、
ランダムウエバーでウエブを作り、ニードルパン
チして目付約745g/m2の絡合不織布を得た。次
いで絡合不織布にポリビニルアルコール5%水溶
液を含浸し、135℃の加熱帯で乾燥および熱固定
を行い、更に平滑化処理した。この絡合不織布に
ポリカプロラクトン系ポリウレタン70部、ポリア
クリル酸エステル30部のポリウレタン組成物の13
%ジメチルホルムアミド溶液を含浸し、ジメチル
ホルムアミド40%水溶液中で凝固し、更に繊維の
ポリエチレン成分を熱パークロロエチレンで抽出
し、洗浄してポリビニルアルコール等を除去、乾
燥して、ポリエチレンテレフタレート微細繊維束
の特殊繊維に変性した繊維絡合不織布の厚さ約
1.6mmの基材シート物を得た。
次に、上記基材シート物の表面を加熱プレート
面に接触させて平滑化し、その平滑面に易染性ポ
リウレタン(染着量166mg/g)分散液50部と自
己架橋型ポリアクリル酸エステル分散液50部を混
合し、固型分で約25g/m2の量を刻目ロールを用
いてロールコートし、乾燥して非多孔質層を形成
させた。次にその上にポリエーテル系ポリウレタ
ン溶液を固型分で4g/m2の量を刻目ロールでロ
ールコートし、乾燥してエンボシングし、更に、
ポリウレタンを主体とする樹脂溶液を固型分で約
1.5g/m2の量を塗布して光沢調整し、分散染料
で染色して茶色の皮革様シート物を得た。このシ
ート物を柔軟化仕上処理を行つて、厚み1.55mm、
目付620g/m2、見掛密度0.400g/cm3、透湿度
1205g/m2/24hrsであつて、このシート物は表
面層側を0.6mmにスライスして測定したドレープ
性は0.54であり、天然皮革様の柔軟性と重厚感を
有するものであつた。
この素材はグローブやソフトブーツなどに適し
たものであつた。
比較例 実施例2の樹脂組成で、繊度15drでポリエチレ
ンテレフタレート分散成分が45本の多成分繊維を
作り、実施例2と同様にして皮革様シート物を得
た。このものは天然皮革様の重厚感がなく、厚さ
0.6mmにおけるドレープ性は0.62であつて、表面
に繊維束が血筋状として表われ外観上も好ましく
ないものであつた。
実施例 3 6―ナイロン50部とポリエチレン50部から混合
繊維を作つた。この混合繊維は6―ナイロンが繊
維横断面において約1250の微小繊維成分として存
在した形態である。この混合繊維は延伸して繊度
4.1drの繊維とし、捲縮、切断して得たステープ
ルでウエブを作り、ニードルパンチで絡合不織布
とし、目付810g/m2のものを作つた。ついでポ
リビニルアルコール5%水溶液を含浸し、乾燥
し、熱固定処理して得た加工不織布にポリエステ
ルポリウレタン85部とポリエーテルポリウレタン
15部をジメチルホルムアミドに溶解し、ポリウレ
タン12%溶液とし、凝固調節剤を添加した組成液
を含浸し、ジメチルホルムアミド20%水溶液中で
凝固し、繊維中のポリエチレン成分を抽出除去し
て、6―ナイロンの微細繊維束状の特殊繊維に変
性したシート物を作つた。
次に上記シート物を厚みのほぼ中央でスライス
して2枚のシート物とした後、スライス面をサン
ドペーパーでパフ掛けして、厚さ0.65mmのシート
物とすると共に毛羽面を形成せしめた。一方凝固
面の表面は温度130℃に加温したステンレスベル
ト鏡面に押し当てて平滑化処理して平滑面をもつ
基材シート物()とした。その平滑面に易染性
架橋型ポリエーテルポリウレタン(染着量215
g/g)の濃度40%分散液を刻目ロールで塗布固
型分として20g/m2の量を塗布し、乾燥して第1
非多孔質層を作り、次にポリエーテルポリウレタ
ン(染着量139mg/g)の溶液を刻目ロールで塗
布固型分として6g/m2の量を塗布して第2非多
孔質層を作つた後、加熱エンボスして型付けし、
次いで光沢調整樹脂組成液を刻目ロールで塗布固
型分として約1.4g/m2の量を塗布して第3非多
孔質層を作り、全非多孔質層の厚さ約26μのもの
を作つた。このシート物は金属錯塩染料で染色
し、柔軟剤処理と柔軟化処理を行つて天然皮革様
の柔軟性で重厚感のある皮革様シート物を得た。
このシート物は色の深みがあり血筋も表われず優
れたものであつた。厚み0.6mm、見掛密度0.42
g/cm3、透湿度1142g/m2/24hrsで、ドレープ
性0.50であつた。なお、別に作つた表面非多孔質
層の厚さ約26μmの積層フイルムを同様に染色し、
柔軟化処理して測定したフイルムの切断伸度は
215%、100%伸長し、解除30秒後および1分後の
弾性回復率は49%および72%で緩慢な回復挙動を
示した。
実施例 4 実施例3で得た基材シート物()の平滑面
に、変性ポリアミドのメタノール―水系溶液をポ
リウレタン分散液に固型分で1:1に混合し、固
型分で約15g/m2の量を塗布し、乾燥して第1非
多孔質層を形成し、次いで顔料を含むポリエーテ
ルポリウレタン溶液を固型分で約5g/m2の量を
塗布し、乾燥して第2非多孔質層を形成し、更に
ポリエーテルポリウレタン溶液を固型分で約3
g/m2の量を塗布し、乾燥して第3非多孔質層を
形成せしめた後、加熱エンボスして皮革模様を付
与した。次いでメタクリル樹脂を配合したポリウ
レタン溶液を塗布して、全非多孔質層の厚さ約
23μのものを作つた。このシート物は染色し、柔
軟化剤処理および機械的揉軟化処理して仕上げ
た。
得られたシート物は色の深みがあり、厚さ0.6
mmにおけるドレープ性が0.48、透湿度1310g/
m2/24hrs、であつて血筋の発生や折れ部分の凹
凸発生がなく、天然皮革様の重厚感と柔軟性を有
し衣料用素材として優れた皮革様シート物であつ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均単繊度0.001〜0.1デニールの微細繊維か
    らなる少なくとも500本の繊維束の繊維を絡合さ
    せた不織布に弾性重合体を主体とする樹脂が繊維
    対樹脂の重量比で85:15〜52:48含有された基材
    シートの一面に、100%伸長し、伸長解除1分後
    の弾性回復率が少なくとも50%の緩慢な回復特性
    を有した弾性重合体を主体とする樹脂で構成され
    た少なくとも2層の非多孔質層が付与され、該非
    多孔質層の少なくとも1層は着色され、かつ表面
    は皮革様外観に仕上げられた皮革様シート物であ
    つて、皮革様シート物は柔軟剤が付与され、厚さ
    0.6mmにおけるドレープ係数0.40〜0.59の範囲であ
    り、かつ透湿度が少なくとも700g/m2/24hrsを
    満足させた構成にしたことを特徴とする天然皮革
    様の柔軟性および重厚感を有する皮革様シート
    物。 2 表面非多孔質層の全体厚みが3〜50μであ
    り、かつ同一条件で各非多孔質層を形成している
    樹脂または樹脂組成物を染色した場合に染料分配
    挙動の異なる樹脂または樹脂組成物により表面非
    多孔質層が形成させている特許請求の範囲第1項
    記載の皮革様シート物。 3 表面非多孔質層の構成が基材シートに接する
    側の非多孔質層が少くとも50mg/gの染料吸着能
    を有する樹脂あるいは隠蔽力のある添加剤を添加
    した樹脂組成物である特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載の皮革様シート物。 4 表面非多孔質層を構成する弾性重合体樹脂が
    非架橋型または架橋型ポリウレタンを主体とした
    樹脂である特許請求の範囲第1項〜3項のいずれ
    かに記載の皮革様シート物。
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