JPS646452B2 - - Google Patents
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- JPS646452B2 JPS646452B2 JP54080481A JP8048179A JPS646452B2 JP S646452 B2 JPS646452 B2 JP S646452B2 JP 54080481 A JP54080481 A JP 54080481A JP 8048179 A JP8048179 A JP 8048179A JP S646452 B2 JPS646452 B2 JP S646452B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は静電記録体に関、特に低湿度領域から
高湿度領域まで安定して画像記録が可能であり、
しかも常温常湿下での記録画像の濃度を著しく改
良した静電記録体に関するものである。 静電記録法は導電処理を施した支持体上に絶縁
性樹脂などからなる記録層を設けた静電記録体の
記録層の前面、背面あるいは両面から電圧パルス
を印加するか、あるいは他の原板に形成された静
電潜像を転写する方法によつて記録層上に静電潜
像を形成し、これを着色粉末(トナー)によつて
顕像可視化せしめる方法であり、フアクシミリ
ー、プリンターなどに広く用いられている。 一方、かかる静電記録体を用いるフアクシミリ
ーは近年情報量の増加にともない低速機(5〜6
分/A−4)から中速機(2〜3分/A−4)、
高速機(1分以下/A−4)へとスピードアツプ
がはかられており、それに伴い電圧パルスの印加
方式は低速機のようにピン電極に全電圧を印加す
る方式から、ピン電極とサブ電極又はバツク電極
に印加電圧を2分する方式に変わつてきている。
又電圧パルス巾も500μsec以上から50〜100μsec、
20μsec以下と短かくなつてきている。このような
フアクシミリーの高速化に対応して安定な記録を
得るためには、応答速度との関連で静電記録体の
インピーダンスを下げる必要がある。静電記録体
の導電性支持体は通常表面電気抵抗値として106
〜1010オームが最適とされており、かかる範囲に
なるようにコントロールされているが特に高速フ
アクシミリーにおいては、例えば表面電気抵抗値
が1011オームになると記録濃度が下がりはじめ、
1012オームになるとまつたく記録されないか、極
端に記録濃度が下がつてしまう。 上述の如く通常の静電記録体の導電性支持体は
常湿で106〜1010オームにコントロールされてい
るが、例えば低湿度下に長時間置かれると、一般
に導電処理剤として使われている高分子電解質の
導電性がイオン性であるため、低湿度になるに従
つて導電性支持体の含有水分の減少と相まつてイ
オン解離量が減り抵抗値が高くなつてしまう。 本発明者は、直接水分の影響を受ける欠点を有
する高分子電解質にかわる導電材料について鋭意
研究した結果、150Kg/cm2の圧力下に0.01〜500オ
ーム・cmの比抵抗を有する酸化亜鉛粉末を導電材
料として用いた場合には、特に低湿度雰囲気下に
おいても充分な導電性が得られることを見出し、
また、かかる特定の酸化亜鉛粉末にカチオン性の
有機高分子電解質を併用すると低湿度領域から高
湿度領域まで安定した導電性が得られることを見
出し、かかる導電材料を用いた静電記録体につい
て先に特願昭53−81794号及び特願昭53−116152
号として特許出願した。 かかる特定の酸化亜鉛粉末の使用によつて低湿
度領域から高湿度領域から安定した画像記録が可
能になつたが、実際静電記録体を低湿又は高湿度
条件下で実用するのは少なく、ほとんどは常温、
常湿条件下で使用されるためかかる条件下での記
録については常により一層の改善が望まれてい
る。 而して、本発明者等は導電性支持体の導電層に
ついてさらに研究を重ねた結果、導電層をイオン
伝導性物質を主たる導電成分とする層と電子伝導
性粉末を主たる導電成分とする層の二層から構成
することによつて、低湿度領域から高湿度領域ま
で安定して画像記録が可能であり、しかも常温、
常湿条件下で得られる記録画像の濃度が著しく高
められることを見出し本発明を達成するに至つ
た。 本発明は、導電性支持体上に絶縁性樹脂を主体
とする記録層を設けてなる静電記録体において、
支持基体と記録層との間に、 (a) イオン伝導性物質を主たる導電成分とする導
電層 (b) 150Kg/cm2の圧力下で10-2〜103オーム・cmの
比抵抗を有するTiO2、SnO2、ZnO、CuIから
選ばれる少なくとも一種の電子伝導性粉末を主
たる導電成分とする導電層 の二層からなる導電層を設けたことを特徴とする
ものである。 本発明において用いられるイオン伝導性物質と
しては、例えばLicl、Nacl、Kcl、Mgcl2、
Cacl2、Srcl2、Bacl2、LiNO3、NaNO3、KNO3
等の無機塩、ポリスチレンスルフオン酸ソーダ、
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルベンジルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ポリジアリルジ
メチルアンモニウムクロライド、ポリビニルトリ
メチルアンモニウムクロライド等のアニオン又は
カチオン性の導電性樹脂、アルミナゾル、シリカ
ゲル、メタスズ酸ゾル、ゼオライト等の導電性顔
料およびステアリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、リシノレイン酸硫酸エステルソーダ、アル
キルベンゼンスルフオン酸ソーダ等の帯電防止剤
などが挙げられる。 これらのイオン伝導性物質は必要に応じて、ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、澱粉、変性澱粉、スチレ
ン・ブタジエン共重合体系ラテツクス、酢ビ系ラ
テツクス、アクリル酸系ラテツクス、イソブテ
ン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無水
マレイン酸共重合体塩などの水溶性又は水分散性
接着剤、クレー、カオリン、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、
炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリ
ウム、硫酸バリウム、ポリスチレンマイクロボー
ルなどの無機又は有機顔料、さらには消泡剤、分
散剤、染料、紫外線吸収剤などの各種助剤を配合
して調製された塗液として支持基体に処理され
る。 一方、本発明において用いられる電子伝導性粉
末は、特に150Kg/cm2の圧力下で10-2〜103オー
ム・cmの比抵抗を有するTiO2、SnO2、ZnO、
CuIの電子伝導性粉末である。 これらの電子伝導性粉末は、ポリビニルアルコ
ール、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、澱粉、変性澱粉、スチレン・ブタジエン
共重合体系ラテツクス、酢ビ系ラテツクス、アク
リル酸系ラテツクス、イソブテン・無水マレイン
酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合
体塩、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルベンジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリジア
リルジメチルアンモニウムクロライド等の水溶性
又は水分散性接着剤及び必要に応じて、クレー、
カオリン、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ポリスチレ
ンマイクロボール等の無機又は有機顔料、さらに
は消泡剤、分散剤、染料、紫外線吸収剤などの各
種助剤を配合して調製された塗液として支持基体
に処理される。 本発明の特徴は前述の如く、支持基体と記録層
との間の導電層を、(a)イオン伝導性物質を主たる
導電成分とする導電層と(b)150Kg/cm2の圧力下で
10-2〜103オーム・cmの比抵抗を有するTiO2、
SnO2、ZnO、CuIから選ばれる少なくとも一種の
電子伝導性粉末を主たる導電成分とする導電層の
二層から構成することにあるが、上記の二層から
構成される限り導電層を構成する層の順序はいず
れでも良く、単にいずれか一方の層の上に他の層
が重ねられるものである。 而して、かかる導電層は紙、合成紙、ポリマー
フイルムなどからなる通常の支持体上に前記の各
塗液を、バーコータ、エヤーナイフコーター、ブ
レードコーター等により塗布することによつて形
成することができる。処理量は用いられるイオン
伝導性物質及び電子伝導性粉末の種類などに応じ
て適宜調節されるものであるが、形成されるそれ
ぞれの導電層の表面抵抗率がいずれも5×105〜
1×1010オームとなるように調節するのが望まし
く、一般に(a)イオン伝導性物質を主たる導電成分
とする塗液は乾燥重量で0.5〜10g/m2、(b)電子
伝導性粉末を主たる導電成分とする塗液は乾燥重
量で2〜20g/m2の範囲で処理される。 本発明において記録層を形成するための塗液と
しては有機溶剤系、水性分散系をとわず例えば塩
化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアセタール、塩化
ビニリデン、エチレン、スチレン、ブタジエン、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ア
クリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸など
のビニル単量体の重合体ないし共重合体、シリコ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
アルキツド樹脂、エポキシ樹脂、等の絶縁性樹脂
の単独あるいは混合物の有機溶剤溶液あるいは水
性分散液が例示されるが、かかる塗液については
本発明の静電記録体において特に限定して使用さ
れるものではなく、適宜公知の絶縁性樹脂の中か
ら選択して使用可能であり、また塗液中に通常含
有される助剤、例えば無機顔料、重合体微粒子、
澱粉粉末、染料などを添加することは勿論除外す
るものではなく、また塗布方法も慣用の塗布装置
を以つて行われ得る。塗布量についても特に限定
されないが、一般に乾燥重量で2〜10g/m2好ま
しくは4〜7g/m2の範囲で調節される。 従来、静電記録体においては支持体の記録層の
反対面にも必要に応じて導電層が設けられるが、
本発明においても必要に応じて導電層を設けるこ
とが出来る。その際の導電層としては必ずしも本
発明の記録層の下に設けられる特定の導電層に限
られることはなく、通常の高分子電解質などから
なる導電層であつても良い。 かくして得られる本発明の静電記録体では、特
に湿度条件に影響を受けることなく低湿度領域か
ら高湿度領域まで安定して記録画像を得ることが
でき、しかも、常温常湿条件下で得られる記録画
像の濃度は著しく高められているものである。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではな
い。また特にことわらない限り、例中の部および
%はそれぞれ重量部および重量%をあらわす。 実施例 1 ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムク
ロライド(商品名ECR−77、Dow Chemical社
製)の36%水溶液152部、炭酸カルシウム(商品
名ホワイトンSB、白石工業社製)40部、ポリビ
ニルアルコール(商品名PVA−105、クラレ社
製)の10%水溶液50部及び水150部を混合して得
られた塗液を49g/m2の上質紙の片面に乾燥塗布
量が4g/m2となるようにコーテイングロツドで
塗布し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥し、イ
オン伝導性物質を主たる導電成分とする導電層を
形成した。なお、導電層の表面抵抗率は8×106
オーム(20℃、40%RH)であつた。 別に、一号亜鉛華(白水化学社製)に特級Al
(NO3)3・9H2O水溶液をAl2O3成分として0.5モル
%添加して、充分に混合した後100℃で乾燥し粉
砕した。得られた粉末を900℃のマツフル炉中で
90分間焼成して150Kg/cm2の圧力下で11オーム・
cmの比抵抗を有する導電性酸化亜鉛粉末を得た。
なお、酸化亜鉛粉末の比抵抗は以下の方法によつ
て測定した。即ち、20℃、60%RHの雰囲気下に
2時間放置した酸化亜鉛粉末240〜260mgを直径
4.1mmの試料充填筒を有するポリテトラフルオロ
エチレン製の試料容器に充填し、試料充填筒の両
側から真鍮製の直径4mmの円柱で加圧し、100〜
200Kg/cm2の圧力範囲で4点の体積抵抗を測定し
て得られた抵抗値をプロツトして得られる曲線か
ら150Kg/cm2の比抵抗を測定した。 上記酸化亜鉛粉末100部と水100部を混合し、ボ
ールミルで1時間分散した。得られた分散液にポ
リビニルアルコール(商品名PVA105、クラレ社
製)の10%水溶液50部を加え導電性塗液を調製
し、この塗液を上記の導電層の上に乾燥塗布量が
10g/m2となるようにコーテイングロツドで塗布
し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥し、電子伝
導性粉末を主たる導電成分とする導電層を形成し
た。得られた導電層の表面抵抗率は2.5×107オー
ム(20℃、40%RH)であつた。 かくして得られた二層から構成される導電層の
上に、塩化ビニル・酢酸ビニル(50:50)共重合
体の20%メチルエチルケトン溶液400部に炭酸カ
ルシウム20部を加えミキサーで充分撹拌分散して
調製した記録層塗液を目標乾燥塗布量が5g/m2
となるようバーコーターで塗布乾燥して静電記録
体を製造した。 かくして得られた静電記録体の記録特性を以下
の方法で試験した。即ち、上記静電記録体を低湿
(20℃、15%RH)、常湿(25℃、55%RH)およ
び高湿(25℃、80%RH)の条件下にそれぞれ48
時間静置した後、それぞれの条件下に置かれた片
面制御方式の高速フアクシミリーに装着して線密
度8/mm、パルス巾12μsec、ピン電極−300V、
サブ電極+300Vの印加条件でマグネドライトナ
ーを使用して画像記録を行つた。得られた画像の
濃度をマクベス濃度計(RD−100R型、マクベス
社製)で反射濃度として測定しその結果を第1表
に記載した。 実施例2〜4、比較例1 実施例1において、イオン伝導性物質を主たる
導電成分とする導電層を形成する塗液の組成を第
1表に示すような割合で変化させた以外は同様に
して4種類の静電記録体を製造し、同様に記録特
性を試験しその結果を第1表に併記した。 実施例5〜7、比較例2 実施例1において、電子伝導性粉末である導電
性酸化亜鉛粉末として、Al(NO3)3・9H2O水溶
液の添加割合、焼成温度、焼成時間を変えること
によつて得られた第1表に示すような比抵抗を有
する導電性酸化亜鉛粉末を用いた以外は同様にし
て4種類の静電記録体を製造し、同様に記録特性
を試験しその結果を第1表に併記した。 比較例 3 実施例1において、イオン伝導性物質を主たる
導電成分とする導電層を設けなかつた以外は同様
にして静電記録体を製造し、記録特性の試験結果
を第1表に記載した。 比較例 4 実施例1において、電子伝導性粉末を主たる導
電成分とする導電層を設けなかつた以外は同様に
して静電記録体を製造し、記録特性の試験結果を
第1表に記載した。 実施例 8〜10 実施例1において、イオン伝導性物質として第
1表に示すような物質を第1表に示すような割合
で用いた以外は同様にして3種類の静電記録体を
製造し、同様に記録特性を試験しその結果を第1
表に併記した。 実施例1 1〜13 実施例1において、電子伝導性粉末として第1
表に示すような物質を用い、第1表に示すような
乾燥塗布量で塗布した以外は同様にして3種類の
静電記録体を製造し、記録特性の試験結果を第1
表に示した。 実施例 14 実施例1で用いたのと同じ導電性酸化亜鉛粉末
100部とポリビニルアルコール(商品名PVA105、
クラレ社製)の7%水溶液100部及び水100部から
なる分散液を49g/m2の上質紙の片面に乾燥塗布
量が10g/m2となるようにコーテイングロツドで
塗布し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥し、電
子伝導性粉末を主たる導電成分とする導電層を形
成した。なお導電層の表面抵抗率は3×107オー
ム(20℃、40%RH)であつた。別に、ポリビニ
ルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド
(商品名、ECR77、Dow Chemical社製)の36%
水溶液70部、炭酸カルシウム45部、ポリビニルア
ルコールの10%水溶液50部及び水150部からなる
分散液を調製し、これを上記の導電層の上にに乾
燥塗布量が4g/m2となるようにコーテイングロ
ツドで塗布し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥
し、イオン伝導性物質を主たる導電成分とする導
電層を形成した。この導電層の表面抵抗率は1×
107オーム(20℃、40%RH)であつた。 かくして得られた導電性支持体を用いた以外は
実施例1と同様にして静電記録体を製造し、記録
特性の試験結果を第1表に示した。 第1表の結果から明らかなように本発明の各実
施例で得られた静電記録体は湿度条件に影響され
ることなく安定して画像記録が可能であり、特に
常湿での記録画像の濃度が著しく改善されてい
た。 【表】
高湿度領域まで安定して画像記録が可能であり、
しかも常温常湿下での記録画像の濃度を著しく改
良した静電記録体に関するものである。 静電記録法は導電処理を施した支持体上に絶縁
性樹脂などからなる記録層を設けた静電記録体の
記録層の前面、背面あるいは両面から電圧パルス
を印加するか、あるいは他の原板に形成された静
電潜像を転写する方法によつて記録層上に静電潜
像を形成し、これを着色粉末(トナー)によつて
顕像可視化せしめる方法であり、フアクシミリ
ー、プリンターなどに広く用いられている。 一方、かかる静電記録体を用いるフアクシミリ
ーは近年情報量の増加にともない低速機(5〜6
分/A−4)から中速機(2〜3分/A−4)、
高速機(1分以下/A−4)へとスピードアツプ
がはかられており、それに伴い電圧パルスの印加
方式は低速機のようにピン電極に全電圧を印加す
る方式から、ピン電極とサブ電極又はバツク電極
に印加電圧を2分する方式に変わつてきている。
又電圧パルス巾も500μsec以上から50〜100μsec、
20μsec以下と短かくなつてきている。このような
フアクシミリーの高速化に対応して安定な記録を
得るためには、応答速度との関連で静電記録体の
インピーダンスを下げる必要がある。静電記録体
の導電性支持体は通常表面電気抵抗値として106
〜1010オームが最適とされており、かかる範囲に
なるようにコントロールされているが特に高速フ
アクシミリーにおいては、例えば表面電気抵抗値
が1011オームになると記録濃度が下がりはじめ、
1012オームになるとまつたく記録されないか、極
端に記録濃度が下がつてしまう。 上述の如く通常の静電記録体の導電性支持体は
常湿で106〜1010オームにコントロールされてい
るが、例えば低湿度下に長時間置かれると、一般
に導電処理剤として使われている高分子電解質の
導電性がイオン性であるため、低湿度になるに従
つて導電性支持体の含有水分の減少と相まつてイ
オン解離量が減り抵抗値が高くなつてしまう。 本発明者は、直接水分の影響を受ける欠点を有
する高分子電解質にかわる導電材料について鋭意
研究した結果、150Kg/cm2の圧力下に0.01〜500オ
ーム・cmの比抵抗を有する酸化亜鉛粉末を導電材
料として用いた場合には、特に低湿度雰囲気下に
おいても充分な導電性が得られることを見出し、
また、かかる特定の酸化亜鉛粉末にカチオン性の
有機高分子電解質を併用すると低湿度領域から高
湿度領域まで安定した導電性が得られることを見
出し、かかる導電材料を用いた静電記録体につい
て先に特願昭53−81794号及び特願昭53−116152
号として特許出願した。 かかる特定の酸化亜鉛粉末の使用によつて低湿
度領域から高湿度領域から安定した画像記録が可
能になつたが、実際静電記録体を低湿又は高湿度
条件下で実用するのは少なく、ほとんどは常温、
常湿条件下で使用されるためかかる条件下での記
録については常により一層の改善が望まれてい
る。 而して、本発明者等は導電性支持体の導電層に
ついてさらに研究を重ねた結果、導電層をイオン
伝導性物質を主たる導電成分とする層と電子伝導
性粉末を主たる導電成分とする層の二層から構成
することによつて、低湿度領域から高湿度領域ま
で安定して画像記録が可能であり、しかも常温、
常湿条件下で得られる記録画像の濃度が著しく高
められることを見出し本発明を達成するに至つ
た。 本発明は、導電性支持体上に絶縁性樹脂を主体
とする記録層を設けてなる静電記録体において、
支持基体と記録層との間に、 (a) イオン伝導性物質を主たる導電成分とする導
電層 (b) 150Kg/cm2の圧力下で10-2〜103オーム・cmの
比抵抗を有するTiO2、SnO2、ZnO、CuIから
選ばれる少なくとも一種の電子伝導性粉末を主
たる導電成分とする導電層 の二層からなる導電層を設けたことを特徴とする
ものである。 本発明において用いられるイオン伝導性物質と
しては、例えばLicl、Nacl、Kcl、Mgcl2、
Cacl2、Srcl2、Bacl2、LiNO3、NaNO3、KNO3
等の無機塩、ポリスチレンスルフオン酸ソーダ、
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルベンジルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ポリジアリルジ
メチルアンモニウムクロライド、ポリビニルトリ
メチルアンモニウムクロライド等のアニオン又は
カチオン性の導電性樹脂、アルミナゾル、シリカ
ゲル、メタスズ酸ゾル、ゼオライト等の導電性顔
料およびステアリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、リシノレイン酸硫酸エステルソーダ、アル
キルベンゼンスルフオン酸ソーダ等の帯電防止剤
などが挙げられる。 これらのイオン伝導性物質は必要に応じて、ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、澱粉、変性澱粉、スチレ
ン・ブタジエン共重合体系ラテツクス、酢ビ系ラ
テツクス、アクリル酸系ラテツクス、イソブテ
ン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無水
マレイン酸共重合体塩などの水溶性又は水分散性
接着剤、クレー、カオリン、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、
炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリ
ウム、硫酸バリウム、ポリスチレンマイクロボー
ルなどの無機又は有機顔料、さらには消泡剤、分
散剤、染料、紫外線吸収剤などの各種助剤を配合
して調製された塗液として支持基体に処理され
る。 一方、本発明において用いられる電子伝導性粉
末は、特に150Kg/cm2の圧力下で10-2〜103オー
ム・cmの比抵抗を有するTiO2、SnO2、ZnO、
CuIの電子伝導性粉末である。 これらの電子伝導性粉末は、ポリビニルアルコ
ール、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、澱粉、変性澱粉、スチレン・ブタジエン
共重合体系ラテツクス、酢ビ系ラテツクス、アク
リル酸系ラテツクス、イソブテン・無水マレイン
酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合
体塩、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルベンジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリジア
リルジメチルアンモニウムクロライド等の水溶性
又は水分散性接着剤及び必要に応じて、クレー、
カオリン、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ポリスチレ
ンマイクロボール等の無機又は有機顔料、さらに
は消泡剤、分散剤、染料、紫外線吸収剤などの各
種助剤を配合して調製された塗液として支持基体
に処理される。 本発明の特徴は前述の如く、支持基体と記録層
との間の導電層を、(a)イオン伝導性物質を主たる
導電成分とする導電層と(b)150Kg/cm2の圧力下で
10-2〜103オーム・cmの比抵抗を有するTiO2、
SnO2、ZnO、CuIから選ばれる少なくとも一種の
電子伝導性粉末を主たる導電成分とする導電層の
二層から構成することにあるが、上記の二層から
構成される限り導電層を構成する層の順序はいず
れでも良く、単にいずれか一方の層の上に他の層
が重ねられるものである。 而して、かかる導電層は紙、合成紙、ポリマー
フイルムなどからなる通常の支持体上に前記の各
塗液を、バーコータ、エヤーナイフコーター、ブ
レードコーター等により塗布することによつて形
成することができる。処理量は用いられるイオン
伝導性物質及び電子伝導性粉末の種類などに応じ
て適宜調節されるものであるが、形成されるそれ
ぞれの導電層の表面抵抗率がいずれも5×105〜
1×1010オームとなるように調節するのが望まし
く、一般に(a)イオン伝導性物質を主たる導電成分
とする塗液は乾燥重量で0.5〜10g/m2、(b)電子
伝導性粉末を主たる導電成分とする塗液は乾燥重
量で2〜20g/m2の範囲で処理される。 本発明において記録層を形成するための塗液と
しては有機溶剤系、水性分散系をとわず例えば塩
化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアセタール、塩化
ビニリデン、エチレン、スチレン、ブタジエン、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ア
クリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸など
のビニル単量体の重合体ないし共重合体、シリコ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
アルキツド樹脂、エポキシ樹脂、等の絶縁性樹脂
の単独あるいは混合物の有機溶剤溶液あるいは水
性分散液が例示されるが、かかる塗液については
本発明の静電記録体において特に限定して使用さ
れるものではなく、適宜公知の絶縁性樹脂の中か
ら選択して使用可能であり、また塗液中に通常含
有される助剤、例えば無機顔料、重合体微粒子、
澱粉粉末、染料などを添加することは勿論除外す
るものではなく、また塗布方法も慣用の塗布装置
を以つて行われ得る。塗布量についても特に限定
されないが、一般に乾燥重量で2〜10g/m2好ま
しくは4〜7g/m2の範囲で調節される。 従来、静電記録体においては支持体の記録層の
反対面にも必要に応じて導電層が設けられるが、
本発明においても必要に応じて導電層を設けるこ
とが出来る。その際の導電層としては必ずしも本
発明の記録層の下に設けられる特定の導電層に限
られることはなく、通常の高分子電解質などから
なる導電層であつても良い。 かくして得られる本発明の静電記録体では、特
に湿度条件に影響を受けることなく低湿度領域か
ら高湿度領域まで安定して記録画像を得ることが
でき、しかも、常温常湿条件下で得られる記録画
像の濃度は著しく高められているものである。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではな
い。また特にことわらない限り、例中の部および
%はそれぞれ重量部および重量%をあらわす。 実施例 1 ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムク
ロライド(商品名ECR−77、Dow Chemical社
製)の36%水溶液152部、炭酸カルシウム(商品
名ホワイトンSB、白石工業社製)40部、ポリビ
ニルアルコール(商品名PVA−105、クラレ社
製)の10%水溶液50部及び水150部を混合して得
られた塗液を49g/m2の上質紙の片面に乾燥塗布
量が4g/m2となるようにコーテイングロツドで
塗布し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥し、イ
オン伝導性物質を主たる導電成分とする導電層を
形成した。なお、導電層の表面抵抗率は8×106
オーム(20℃、40%RH)であつた。 別に、一号亜鉛華(白水化学社製)に特級Al
(NO3)3・9H2O水溶液をAl2O3成分として0.5モル
%添加して、充分に混合した後100℃で乾燥し粉
砕した。得られた粉末を900℃のマツフル炉中で
90分間焼成して150Kg/cm2の圧力下で11オーム・
cmの比抵抗を有する導電性酸化亜鉛粉末を得た。
なお、酸化亜鉛粉末の比抵抗は以下の方法によつ
て測定した。即ち、20℃、60%RHの雰囲気下に
2時間放置した酸化亜鉛粉末240〜260mgを直径
4.1mmの試料充填筒を有するポリテトラフルオロ
エチレン製の試料容器に充填し、試料充填筒の両
側から真鍮製の直径4mmの円柱で加圧し、100〜
200Kg/cm2の圧力範囲で4点の体積抵抗を測定し
て得られた抵抗値をプロツトして得られる曲線か
ら150Kg/cm2の比抵抗を測定した。 上記酸化亜鉛粉末100部と水100部を混合し、ボ
ールミルで1時間分散した。得られた分散液にポ
リビニルアルコール(商品名PVA105、クラレ社
製)の10%水溶液50部を加え導電性塗液を調製
し、この塗液を上記の導電層の上に乾燥塗布量が
10g/m2となるようにコーテイングロツドで塗布
し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥し、電子伝
導性粉末を主たる導電成分とする導電層を形成し
た。得られた導電層の表面抵抗率は2.5×107オー
ム(20℃、40%RH)であつた。 かくして得られた二層から構成される導電層の
上に、塩化ビニル・酢酸ビニル(50:50)共重合
体の20%メチルエチルケトン溶液400部に炭酸カ
ルシウム20部を加えミキサーで充分撹拌分散して
調製した記録層塗液を目標乾燥塗布量が5g/m2
となるようバーコーターで塗布乾燥して静電記録
体を製造した。 かくして得られた静電記録体の記録特性を以下
の方法で試験した。即ち、上記静電記録体を低湿
(20℃、15%RH)、常湿(25℃、55%RH)およ
び高湿(25℃、80%RH)の条件下にそれぞれ48
時間静置した後、それぞれの条件下に置かれた片
面制御方式の高速フアクシミリーに装着して線密
度8/mm、パルス巾12μsec、ピン電極−300V、
サブ電極+300Vの印加条件でマグネドライトナ
ーを使用して画像記録を行つた。得られた画像の
濃度をマクベス濃度計(RD−100R型、マクベス
社製)で反射濃度として測定しその結果を第1表
に記載した。 実施例2〜4、比較例1 実施例1において、イオン伝導性物質を主たる
導電成分とする導電層を形成する塗液の組成を第
1表に示すような割合で変化させた以外は同様に
して4種類の静電記録体を製造し、同様に記録特
性を試験しその結果を第1表に併記した。 実施例5〜7、比較例2 実施例1において、電子伝導性粉末である導電
性酸化亜鉛粉末として、Al(NO3)3・9H2O水溶
液の添加割合、焼成温度、焼成時間を変えること
によつて得られた第1表に示すような比抵抗を有
する導電性酸化亜鉛粉末を用いた以外は同様にし
て4種類の静電記録体を製造し、同様に記録特性
を試験しその結果を第1表に併記した。 比較例 3 実施例1において、イオン伝導性物質を主たる
導電成分とする導電層を設けなかつた以外は同様
にして静電記録体を製造し、記録特性の試験結果
を第1表に記載した。 比較例 4 実施例1において、電子伝導性粉末を主たる導
電成分とする導電層を設けなかつた以外は同様に
して静電記録体を製造し、記録特性の試験結果を
第1表に記載した。 実施例 8〜10 実施例1において、イオン伝導性物質として第
1表に示すような物質を第1表に示すような割合
で用いた以外は同様にして3種類の静電記録体を
製造し、同様に記録特性を試験しその結果を第1
表に併記した。 実施例1 1〜13 実施例1において、電子伝導性粉末として第1
表に示すような物質を用い、第1表に示すような
乾燥塗布量で塗布した以外は同様にして3種類の
静電記録体を製造し、記録特性の試験結果を第1
表に示した。 実施例 14 実施例1で用いたのと同じ導電性酸化亜鉛粉末
100部とポリビニルアルコール(商品名PVA105、
クラレ社製)の7%水溶液100部及び水100部から
なる分散液を49g/m2の上質紙の片面に乾燥塗布
量が10g/m2となるようにコーテイングロツドで
塗布し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥し、電
子伝導性粉末を主たる導電成分とする導電層を形
成した。なお導電層の表面抵抗率は3×107オー
ム(20℃、40%RH)であつた。別に、ポリビニ
ルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド
(商品名、ECR77、Dow Chemical社製)の36%
水溶液70部、炭酸カルシウム45部、ポリビニルア
ルコールの10%水溶液50部及び水150部からなる
分散液を調製し、これを上記の導電層の上にに乾
燥塗布量が4g/m2となるようにコーテイングロ
ツドで塗布し、100℃の熱風乾燥機で1分間乾燥
し、イオン伝導性物質を主たる導電成分とする導
電層を形成した。この導電層の表面抵抗率は1×
107オーム(20℃、40%RH)であつた。 かくして得られた導電性支持体を用いた以外は
実施例1と同様にして静電記録体を製造し、記録
特性の試験結果を第1表に示した。 第1表の結果から明らかなように本発明の各実
施例で得られた静電記録体は湿度条件に影響され
ることなく安定して画像記録が可能であり、特に
常湿での記録画像の濃度が著しく改善されてい
た。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性支持体上に絶縁性樹脂を主体とする記
録層を設けてなる静電記録体において、支持基体
と記録層との間に、 (a) イオン伝導性物質を主たる導電成分とする導
電層 (b) 150Kg/cm2の圧力下で10-2〜103オーム・cmの
比抵抗を有するTiO2,SnO2,ZnO,CuIから
選ばれる少なくとも一種の電子伝導性粉末を主
たる導電成分とする導電層 の二層からなる導電層を設けたことを特徴とする
静電記録体。 2 (a)イオン伝導性物質を主たる導電成分とする
導電層及び(b)150Kg/cm2の圧力下で10-2〜103オー
ム・cmの比抵抗を有するTiO2,SnO2,ZnO,
CuIから選ばれる少なくとも一種の電子伝導性粉
末を主たる導電成分とする導電層がいずれも5×
105〜1×1010オームの表面抵抗率を有すること
を特徴とする請求の範囲第1項記載の静電記録
体。
Priority Applications (5)
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