JPS646757B2 - - Google Patents

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JPS646757B2
JPS646757B2 JP29109185A JP29109185A JPS646757B2 JP S646757 B2 JPS646757 B2 JP S646757B2 JP 29109185 A JP29109185 A JP 29109185A JP 29109185 A JP29109185 A JP 29109185A JP S646757 B2 JPS646757 B2 JP S646757B2
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JP
Japan
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ethyl alcohol
food
layer
amount
porous adsorbent
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JP29109185A
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Moryoshi Chin
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は食品用防腐剤及びこの防腐剤を使用
した食品の保存方法に関し、その目的は防腐成分
としての機能を果たすエチルアルコールを高濃度
蒸気として迅速に放出でき、防腐に必要な蒸気濃
度の立上がり所要時間を短縮できるとともに長時
間の保存もできる食品用防腐剤並びにエチルアル
コールを液状及び高濃度蒸気の状態で食品に直接
作用せしめ、エチルアルコールの蒸散が行われ難
い低温度条件下での保存においても特に有効に防
腐機能を果たし得るとともに保存容器の種類に係
らず有効な保存ができる食品の保存方法を提供す
ることにある。 (従来技術及びその問題点) 食品の保存方法及び防腐剤は、既開示の特開昭
53−44642号等により知られているが、この既開
示の発明による保存方法はエチルアルコールが液
状で食品の直接接触するのを避けて、エチルアル
コールの蒸気によりその効用を図ろうとするもの
であり、エチルアルコールの蒸気が行われ難い低
温度雰囲気下や完全な気密状態が保ちにくい包装
物に収容される食品等ではその効用を充分に果た
し得なかつた。 一方、この既開示の発明による防腐剤ではエチ
ルアルコールがガス状態で放出される通気孔を有
する袋体内にエチルアルコールを吸着させた物質
を充填する等したもので、エチルアルコールの蒸
散は僅かに通気孔のみを介して行われるとともに
吸着体に吸着させるエチルアルコール量を飽和吸
油量より小さくして液状アルコールと食品との接
触を回避しているので、その蒸発速度は遅く食品
の防腐に必要な蒸気濃度の立上がり時間が長く、
特に保存開始後短時間で腐敗の始まる食品の保存
には適さなかつた。 更に、この既開示の発明による防腐剤の一種と
して紙等にエチルアルコールを含浸させ、これを
包装することとなく用いるのが開示されている
が、これは紙等からエチルアルコールが垂れるた
め取扱いが不便であり、かつエチルアルコールの
蒸散速度のコントロールができず、即時蒸散して
しまうため長期保存には適さなかつた。 また、エチルアルコール蒸気を用いる食品用防
腐剤としては特公昭57−44312号公報、実公昭57
−43512号公報のものがある。 特公昭57−44312号公報に記載の食品用防腐剤
は、プラスチツク容器内にエチルアルコールを収
容し、セメントモルタル栓で密封したものであ
り、セメントモルタル栓を下にして食品とともに
保存するとともに密閉空間内に放置しておくもの
である。 この特公昭57−44312号技術も次の問題が有る。 (a) プラスチツク容器内のエチルアルコールが肉
厚で通過困難なセメントモルタル栓の組織内を
通過してセメントモルタル栓の表面に浸出し、
小面積のセメントモルタル栓表面から蒸散する
ので、エチルアルコールの浸出速度が遅いとと
もに蒸散速度も遅く、特にエチルアルコールが
蒸散し難い低温度条件下ではエチルアルコール
の蒸気が防腐に有効な濃度に達するまで長時間
を要し、保存初期段階では十分な防腐が行えな
い。 (b) 低温度条件下においては、通過困難なセメン
トモルタル栓の組織内にエチルアルコールが浸
出する前にセメントモルタル栓が含まれている
多量の水分が凍結し、セメントモルタル栓組織
内へのエチルアルコールの浸出が凍結水により
阻害され、エチルアルコールの蒸散が円滑に行
えず、低温度条件下での防腐は困難である。 (c) プラスチツク組織内のエチルアルコールはセ
メントモルタル栓の組織内に浸出した後、セメ
ントモルタル栓の表面に連続的に浸出し、その
表面から直接蒸散するので、セメントモルタル
栓の表面へのエチルアルコールの浸出速度が速
い場合には連続して浸出するエチルアルコール
が飽和含浸量の小さなセメントモルタル栓の表
面からあふれ、液状のまま垂れ落ち、取扱いが
不便であり、また保存食品を汚染する恐れがあ
る。 一方、実公昭57−43512号公報に記載の食品用
防腐剤は、容器内にエチルアルコールを含浸させ
た吸着材を収容し、吸着材に毛細管作用を行う糸
条を挿着し、その先端を容器外に突出させたもの
であり、保存する食品とともに密閉空間内に放置
しておくものである。 しかし、かかる実公昭57−43512号公報の食品
用防腐剤では下記の問題が生じる。 (a) 吸着体に含浸されたエチルアルコールが毛細
管作用により僅かな断面積の糸条の組織内に浸
出して僅かな表面積の糸条の先端から蒸散する
のでエチルアルコールの浸出蒸散速度が遅く、
特にエチルアルコールが蒸散し難い低温度条件
下ではエチルアルコールの蒸気が防腐に有効な
濃度に達するまで長時間を要し、保存初期段階
で十分な防腐が行えない。 (b) 吸着体に含浸されたエチルアルコールのうち
糸条の周囲のものは糸条の毛細管作用により糸
条の組織内に浸出するが、糸条から離れたもの
は糸条に浸出する余地が殆どないので、エチル
アルコールの蒸散が短時間しか維持されず、長
時間の保存が不可能である。 実公昭59−25841号公報で開示された「防黴、
防腐剤」は、「ポリエチレン等の通湿性のフイル
ムを内層としパルプ紙等のシート材を外層とした
積層袋体の内部にエチルアルコールを充填密封し
た防黴、防腐剤」が開示されている。 しかしながら、この既開示技術も次の欠点を有
していた。 (a) ポリエチレン等の通湿性のフイルムはエチル
アルコールをガス状で通過させるが、液状での
通過はなく、蒸気の揮散性が当初悪く、食品へ
の添加時の立ち上がり効果が期待できず、使用
前に加温処理等揮発性促進の前処理が必要であ
る。 (b) 充填アルコール残存量が一定程度以下となつ
たり、アルコールが蒸散、結露しやすい低温乾
燥条件で食品が保存されることが多いとこのよ
うな条件下ではエチルアルコールが液体状であ
るため蒸散速度のコントロールができず、即時
蒸散してしまうため長期保存には適さなかつ
た。 (問題を解決するための手段) この発明は上記問題を解決するためになされた
もので、多孔質吸着体の組織内乃至表面にエチル
アルコールが含浸乃至吸着状態で保持され、この
エチルアルコールの保持量が前記多孔質吸着体の
エチルアルコール含浸飽和量の90〜200%とされ、
このエチルアルコールを保持した多孔質吸着体が
袋体の内部に収容され、この袋体が透過層と、こ
の透過層表面に被覆された繊維質の浸出蒸散層と
から成り、前記透過層は非吸液性シートにエチル
アルコールを液状で通過させる透過孔が形成され
て成る食品防腐剤、並びにこの防腐剤を食品に密
接又は近密接させて食品とともに食品包装体内に
収納し、食品の防腐を図る食品用防腐剤を使用し
た食品の保存方法を提供することによ何等の前処
理なく防黴効果が使用開始時即ち立上り時から直
ちに発揮し、一定時間経過後は吸着材の効果に因
り揮散が律速されて長期間効果を維持でき上記問
題点を悉く解決する。 (発明の構成) [食品用防腐剤] この発明において吸着体としては、二酸化ケイ
素、ケイ酸アルミニウム、タルク、澱粉、糖、セ
ルロース、ゼラチン、スポンジ、海綿等エチルア
ルコールを吸着できる素材の粉状物、粒状物、塊
状物、板状物その他の各種形状のものが好適に使
用できる。 この発明において吸着体に全部乃至一部を含浸
されるエチルアルコールの配合量としては、吸着
体のエチルアルコール含浸飽和量の90%乃至200
%好ましくは90%乃至150%が好適とされる。 この発明においては、含浸飽和量近傍もしくは
それ以上のエチルアルコールを吸着させた吸着体
を全て使用して包装体に収容してもよいが、一部
例えば吸着体の半分に含浸飽和量近傍もしくはそ
れ以上のエチルアルコールを含浸乃至吸着させ、
残部に含浸飽和量の50〜70%程度のエチルアルコ
ールを含浸乃至吸着させ、これらを混合して使用
してもよい。 尚、この混合の場合には、包装体近傍に高含浸
量の吸着体を配置するのが望ましい。 このようにエチルアルコールを90〜200%配合
した理由は、食品の防腐機能を有するエチルアル
コールを高濃度蒸気で食品に作用せしめ、エチル
アルコールの蒸発が行われ難い低温度条件下でも
その防腐機能を有効に発揮させるとともに、常温
域でも食品の包装容器内を短時間でエチルアルコ
ールで充満させ、しかも容器が気密性に欠ける場
合にも充分蒸気を補充させるためである。 この発明において包装体を構成する非吸液性の
透過層としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他エチルアルコールが浸透しない合成樹
脂素材が用いられ、かつ表面略前面に亙つて透過
孔を形成したものがよく、更にこの透過孔は大き
さが数μ乃至数100μとして形成されているのが
望ましい。 このように透過層の素材にエチルアルコールが
透過しない合成樹脂を用いるとともに、その表面
に透過孔を形成した理由は、エチルアルコールを
蒸気の状態だけではなく液の状態でも所定量ずつ
透過させるためであり、また透過孔を望ましくは
数μ乃至数100μとして理由は、内部に収納した
吸着体の粒体が洩出せず、他方、エチルアルコー
ルが液状でも透過できるようにするためである。 この発明において包装体を構成する浸出蒸散層
としては、紙、布、その他繊維質のものが用いら
れ透過層表面に熱融着する等被膜形成される。 このように浸出蒸散層として、繊維質のものを
用いた理由は、エチルアルコールを液状で含浸さ
せてこれを液状のまま浸出させる一方、その大き
な表面積でエチルアルコールを高濃度の蒸気とし
ても蒸散できるようにするためであり、更に浸出
蒸散層を透過層に被膜形成した理由は透過層の透
過孔から透過したエチルアルコールが透過層と浸
出蒸散層との間に溜ることなく浸出蒸散層から高
濃度蒸気の状態で速やかに放出できるようにする
ためである。 この発明においては、包装体は少なくとも透過
層と浸出蒸散層の2層からなるものを使用する
が、この基本となる2層上特に浸出蒸散層側に他
の被覆を積層してもよい。 この被覆層としては、透過孔をもつ透過膜が例
示できる。 [食品用防腐剤を使用した食品の保存方法] この発明においては、食品用防腐剤を食品に密
接又は近密接させて食品とともに食品包装体内に
収納し、食品の防腐を図る。 この発明において保存される食品の対象として
は、各種加工食料品、生鮮食品等いずれでも全て
好適に用いられる。 この発明において食品用防腐剤を食品に密接さ
せるとは、同防腐剤表面を食品表面に直接接触さ
せた状態をいい、近密接させるとは同防腐剤を食
品の表面から数mm内に近づけた状態とすることを
いう。 このように食品用防腐剤を食品に密接又は近密
接させた理由は、食品の防腐機能を果たすエチル
アルコールを食品に高濃度蒸気の状態で作用せし
め防腐効果をより高め、特にエチルアルコールが
蒸散しにくい低温度条件下であつてもエチルアル
コールの高濃度蒸気を食品に直接、短時間で作用
せしめて、その防腐機能を果たせるためである。 尚、この発明方法では、場合によつては食品と
包装体の浸出蒸散層中の液状アルコールが直接接
触することも起こり得るが、通常使用するアルコ
ールの総量は1g程度で液状で通過する量は最大
で1g通常は0.3g程度と食品が100g以上である
のに対し極めて少量であり、又実際上浸出蒸散層
への液状アルコールの拡散速度の方が食品への液
状アルコールの移行速度よりも速いので食品への
吸着量は少量となり、さらにアルコールそのもの
は通常直接食品に添加が容認されている添加剤で
もあり、あまり食品汚染の問題は生じない。 この発明において食品包装体としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、等の合成樹脂、紙、等
の袋又は箱等、並びに木、金属等の箱等通常の食
品包装体が好適に用いられる。 (効果) この発明は多孔質吸着体の組織内乃至表面にエ
チルアルコールが含浸乃至吸着状態で保持され、
このエチルアルコールの保持量が前記多孔質吸着
体のエチルアルコール含浸飽和量の90〜200%と
され、このエチルアルコールを保持した多孔質吸
着体が袋体の内部に収容され、この袋体が透過層
と、この透過層表面に被覆された繊維質の浸出蒸
散層とから成り、前記透過層は非吸液性シートに
エチルアルコールを液状で通過させる数μ〜数百
μの大きさの透過孔が形成されて成る食品防腐剤
であるから、以下の効果を奏する。 多孔質吸着体の表面に吸着状態で保持された
過飽和分のエチルアルコールが通過容易な透過
孔を液状のまま通過して繊維質の浸出蒸散層に
浸出し、透過層表面に形成された広い表面積の
浸出蒸散層から高濃度で蒸散するので、保存初
期におけるエチルアルコールの蒸散速度が速
く、エチルアルコールが蒸散し難い低温度条件
下であつても短時間でエチルアルコールの蒸気
が防腐に有効な濃度に達し、保存初期段階でも
有効な防腐が行える。 多孔質吸着体の表面に吸着状態で保持された
アルコールが蒸散した後は、多孔質吸着体の組
織内に含浸状態で保持されたエチルアルコール
が徐々に多孔質吸着体の表面に浸出し、同表面
から蒸散し、液体状のエチルアルコールが通過
容易な透過孔を通過し、通過容易な浸出蒸散層
から所定量ずつ長時間放出されるので、低温度
条件下であつても防腐に有効なエチルアルコー
ルの蒸気濃度が長期間維持され、長時間の保存
が可能となる。 多孔質吸着体の組織内に含まれていた水分は
予め多孔質吸着体の組織内に含浸されるエチル
アルコールで置換されているので、低温度条件
下において多孔質吸着体の組織内で水分凍結の
恐れがなく、多孔質吸着体組織内に含浸された
エチルアルコールの多孔質吸着体表面への浸出
が凍結水により阻害されることがなく、円滑に
浸出し、多孔質吸着体の組織内に含浸されたエ
チルアルコールの蒸散が円滑に行える。 多孔質吸着体の表面に吸着状態で保持される
エチルアルコールは一旦、含浸飽和量及び蒸散
量の大きな繊維質の浸出蒸散層に浸出するの
で、多孔質吸着体に含浸飽和量近く又はそれ以
上のエチルアルコールが保持されているにも係
らず、エチルアルコールが液状のまま垂れ落ち
ることがなく、取扱いが便利であり、また保存
食品を汚染することもない。 特許請求の範囲第2項記載の発明は多孔質吸着
体の組織内乃至表面にエチルアルコールが含浸乃
至吸着状態で保持され、このエチルアルコールの
保持量が前記多孔質吸着体のエチルアルコール含
浸飽和量の90〜200%とされ、このエチルアルコ
ールを保持した多孔質吸着体が袋体の内部に収容
され、この袋体が透過層と、この透過層表面に被
覆された繊維質の浸出蒸散層とから成り、前記透
過層は非吸液性シートにエチルアルコールを液状
で通過させる透過孔が形成されて成る食品防腐剤
を、食品に密接又は近密接させて食品とともに食
品包装体内に収納し、食品の防腐を図ることを特
徴とする食品用防腐剤を使用した食品の保存方法
であるから以下の効果を奏する。 多孔質吸着体の表面に吸着状態で保持された
エチルアルコールが通過容易な透過孔を液体の
まま通過して繊維質の浸出蒸散層に浸出し、透
過層表面に形成された広い表面積の浸出蒸散層
から高濃度で蒸散するので、保存初期における
エチルアルコールの蒸散速度が速く、エチルア
ルコールが蒸散し難い低温度条件下であつても
短時間で食品の周囲においてエチルアルコール
の蒸気が防腐に有効な濃度に達し、保存初期段
階でも有効な防腐がより確実に行える。 多孔質吸着体の表面に吸着状態で保持された
アルコールが蒸散した後は、多孔質吸着体の組
織内に含浸状態で保持されたエチルアルコール
が徐々に多孔質吸着体の表面に浸出し、温度条
件及び周囲のエチルアルコール蒸気濃度に応じ
て所定量ずつ多孔質吸着体の表面から蒸散し、
液体状のエチルアルコールが通過容易な透過孔
を通過し、通過容易な浸出蒸散層から密接又は
近密接した食品の周囲に所定量ずつ長時間放出
されるので、低温度条件下であつても、また保
存容器が完全密閉状態でなくても、また保存容
器を保存途中で開閉した場合であつても防腐に
有効なエチルアルコールの蒸気濃度が密接又は
近密接した食品の周囲に長期間維持され、保存
容器の種類に係らず長時間の保存がより確実と
なる。 多孔質吸着体の組織内に含まれていた水分は
予め多孔質吸着体の組織内に含浸されるエチル
アルコールで置換されているので、低温度条件
下において多孔質吸着体の組織内で水分凍結の
恐れがなく、多孔質吸着体組織内に含浸された
エチルアルコールの多孔質吸着体表面への浸出
が凍結水により阻害されることがなく、円滑に
浸出し、多孔質吸着体の組織内に含浸されたエ
チルアルコールの密接又は近密接した食品の周
囲への蒸散がより円滑に行える。 多孔質吸着体の表面に吸着状態で保持される
エチルアルコールは一旦、含浸飽和量及び蒸散
量大きな繊維質の浸出蒸散層に浸出するので、
多孔質吸着体に含浸飽和量近く又はそれ以上の
エチルアルコールが保持されているにも係ら
ず、また食品に密接又は近密接しているにも係
らずエチルアルコールが液状のまま垂れ落ちる
ことがなく、密接又は近密接した保存食品を汚
染することもない。 以下この発明の実施例及び試験例を説明するこ
とにより、この発明の効果を一層明確なものとす
る。 実施例 1
【表】 上記第1表に示す組成で食品用防腐剤を得た。 作成手順として、まず200c.c.のエチルアルコー
ル中にシリカゲル粉体を浸漬せしめ、5時間以上
密閉状態で放置して、シリカゲル粉体中にエチル
アルコールを透過せしめた後、シリカゲルを取出
した。 次いでこのシリカゲルを袋状に形成された透過
層内に収容した。 この場合、透過層内に収容されたエチルアルコ
ールの量はシリカゲルの飽和量を超えた50c.c.であ
つた。 エチルアルコールがシリカゲルの表面及びシリ
カゲルの粒体間に保持されているためである。 尚、エチルアルコールの収容量はシリカゲル浸
漬前の量からデカンテーシヨン後の量を減じて算
出した。 実施例 2 実施例1のエチルアルコール配合量を40c.c.
(114%)※として実施例1と同様にして食品用防
腐剤を得た。 実施例 3 実施例1のエチルアルコール配合量を32c.c.(90
%)※として実施例1と同様にして食品用防腐剤
を得た。 実施例 4 実施例2のエチルアルコール配合量を70c.c.
(200%)※として実施例1と同様にして食品用防
腐剤を得た。 比較例 1 実施例1のエチルアルコール配合量を30c.c.(86
%)※として実施例1と同様にして食品用防腐剤
を得た。 比較例 2 実施例1のエチルアルコール配合量を77c.c.
(220%)※として実施例1と同様にして食品用防
腐剤を得た。 比較例 3 プラスチツク容器内にエチルアルコールを収容
し、セメントモルタル栓で密封して食品用防腐剤
を得た。 比較例 4 ポリエチレン袋内にエチルアルコールを吸収含
浸せしめた脱脂綿を収納し、この脱脂綿に木綿撚
糸を挿入固定し、その先端をポリエチレン袋外に
突出させて食品用防腐剤を得た。 比較例 5 ポリプロピレンの密閉容器中にモチ(5cm×5
cm×1cm)1個を収納し、密閉容器中を400mmHg
まで減圧し、これに600mgのエチルアルコールを
注入してこれを気化させて保存状態とした。 試験例 1 上記、実施例1〜4、比較例1〜4の食品用防
腐剤を0℃、20℃の温度下で放置してエチルアル
コールの蒸気量を測定した。 結果を第2表−A、Bに示す。 この結果から明らかな通り、実施例1〜4、比
較例2では比較例1・3・4に比べて蒸気の立上
がり速度が大きく、防腐に必要な蒸気濃度の立上
がり所要時間が短縮されることが分かる。 尚、比較例2は蒸気の立上り速度は問題ない
が、エチルアルコールが液状で垂れ、取扱いが不
便である。 試験例 2 ポリエチレン袋(10cm×10cm)内に各実施例、
比較例のものを1個ずつモチ(5m×5cm×1
cm)とともに収容してヒートシールで密閉し、0
℃、20℃の温度下で放置してカビの発生状態を経
日に目視で観察した。 結果を第3表−A、Bに示す。
【表】
【表】
【表】 この結果から明らかなように、実施例1〜4、
比較例2では比較例1・3〜5に比べてカビの発
生状態が明らかに抑制されており、エチルアルコ
ールを高濃度蒸気の状態で作用させることで防腐
機能を有効に発揮できるとともに、特にエチルア
ルコールの蒸発が行われ難い低温度雰囲気下にお
いても防腐機能を有効に発揮することができるこ
とが分かる。 尚、比較例2は防腐機能の点では問題ないが、
エチルアルコールが液状で垂れ、取扱いが不便で
ある。 実施例6及び比較例6 ケイ酸(エチルアルコール含浸飽和量、吸油量
1.6g/g)の粉末、10×8(cm)の和紙とポリエ
チレン(100μの孔16個あき、32g/m2)の孔あ
り積層袋、10×8(cm)の和紙とポリエチレン
(32g/m2)の孔なし積層袋、をもちいてアルコ
ールの蒸散速度とポリエチレンの孔の関係につい
て調べた。 実施例6としてケイ酸5gにアルコール10gを
含浸させ(125%含浸)、前記孔あり積層袋に充填
した。比較例6としてアルコール10gを液体のま
ま前記孔なし積層袋に充填した。それぞれ3個づ
つサンプルを作成し、1時間ごとにアルコールの
蒸散をしらべた。3個の平均値を採つた結果はま
とめて第4表に示す。尚、結果はアルコールの蒸
散量を初期充填量との%で記載した。
【表】 比較例の孔無し積層袋は揮散性が極めて悪く、
又サンプルの内一サンプルは袋の封止の際に目に
見えない隙間が存在し2時間で略全てのエチルア
ルコールが袋から液状で流出した。 このサンプルは平均値の計算から外した。 以上の実施例及び比較例から明らかな如く、こ
の発明に係る食品用防腐剤は、エチルアルコール
の粉体等の吸収体や吸着体の飽和吸収点以下吸
収、吸着させた比較例1で示される従来の防腐剤
と異なり、エチルアルコールを吸着体の飽和吸着
点以上吸着させたその液状部分が孔有り積層袋の
透過の孔から滲みでて、浸出蒸散層に液状で吸収
拡散されこの浸出蒸散層から気体で拡散されるか
らエチルアルコール蒸散量のたちあげ速度が極め
て早く、しかも飽和吸着点以上させたその液状部
分が蒸散し尽くすと吸着体中のエチルアルコール
が蒸散するから防腐効果が速効的かつ長期的であ
る。 更に、加えて比較例6で示す二層構造で有つて
且つ孔無しの積層袋内に直接液体のエチルアルコ
ールを含浸させた従来例の場合には、全くエチル
アルコールの蒸散が悪いか或いは孔無しの積層袋
やピンホールやヒートシールミスがあつた場合に
はエチルアルコールが積層袋から短時間の内に液
状のまま流出して食品を汚損し且つ防腐効果を呈
しない欠点があつたが、これら従来例と異なり、
エチルアルコールを吸着体の飽和吸着点以上吸着
させたその液状部分が孔有り積層袋の透過層の孔
から滲みでて、浸出蒸散層に液状で吸収拡散され
この浸出蒸散層から気体で拡散されるからエチル
アルコール蒸散量のたちあげ速度が極めて早く、
しかも飽和吸着点以上吸着させたその液状部分は
全体のエチルアルコールに比べて10〜20%程度で
あるから、ピンホールやヒートシールミスがあつ
た場合でもエチルアルコールが積層袋から短時間
の内に液状のまま全て流出するということが無く
単に浸出蒸散層に液状で吸収拡散され、この浸出
蒸散層から気体で拡散されるからこの発明は安定
したエチルアルコールの揮発性能を持つことが判
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多孔質吸着体の組織内乃至表面にエチルアル
    コールが含浸乃至吸着状態で保持され、このエチ
    ルアルコールの保持量が前記多孔質吸着体のエチ
    ルアルコール含浸飽和量の90〜200%とされ、こ
    のエチルアルコールを保持した多孔質吸着体が袋
    体の内部に収容され、この袋体が透過層と、この
    透過層表面に被覆された繊維質の浸出蒸散層とか
    ら成り、前記透過層は非吸液性シートにエチルア
    ルコールを液状で通過させる透過孔が形成されて
    成る食品防腐剤。 2 多孔質吸着体の組織内乃至表面にエチルアル
    コールが含浸乃至吸着状態で保持され、このエチ
    ルアルコールの保持量が前記多孔質吸着体のエチ
    ルアルコール含浸飽和量の90〜200%とされ、こ
    のエチルアルコールを保持した多孔質吸着体が袋
    体の内部に収容され、この袋体が透過層と、この
    透過層表面に被覆された繊維質の浸出蒸散層とか
    ら成り、前記透過層は非吸液性シートにエチルア
    ルコールを液状で通過させる透過孔が形成されて
    成る食品防腐剤を、食品に密接又は近密接させて
    食品とともに食品包装体内に収納し、食品の防腐
    を図ることを特徴とする食品用防腐剤を使用した
    食品の保存方法。
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