JP2000290653A - 液晶素子及びこれを備えた液晶装置 - Google Patents

液晶素子及びこれを備えた液晶装置

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JP2000290653A
JP2000290653A JP11103297A JP10329799A JP2000290653A JP 2000290653 A JP2000290653 A JP 2000290653A JP 11103297 A JP11103297 A JP 11103297A JP 10329799 A JP10329799 A JP 10329799A JP 2000290653 A JP2000290653 A JP 2000290653A
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crystal device
chiral
smectic
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JP11103297A
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Koichi Sato
公一 佐藤
Yukio Haniyu
由紀夫 羽生
Koji Noguchi
幸治 野口
Masahiro Terada
匡宏 寺田
Yoshimasa Mori
省誠 森
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶のヒステリシスに基づく残像、経時的な
配向の劣化及び焼き付きを改善することのできる液晶素
子及びこれを備えた液晶装置を提供する。 【解決手段】 一対の基板41,42により挟持される
単安定性を有するカイラルスメクチック液晶21とし
て、スメクチック相もしくは潜在的スメクチック相を持
つフッ素含有カイラル液晶化合物であると共に、(a)
少なくとも1つのメチレングループを有し、少なくとも
一つの連鎖中エーテル酸素を有していてもよいフルオロ
ケミカル末端部分と、(b)カイラルもしくはアカイラ
ルな飽和炭化水素末端部分と、(c)それら末端部分を
結んでいる中央コア部と、からなる化合物群のみからな
るカイラルスメクチック液晶組成物を用い、かつ基板4
1,42に設けられた電極43により、この液晶21に
極性の反転する駆動電圧を交互に印加して光変調を行な
うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットパネルデ
ィスプレイ、プロジェクションディスプレイ、プリンタ
ー等に用いられる液晶素子及びこれを備えた液晶装置に
関し、特に単安定性を有する液晶を用いるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、もっとも広範に用いられてきてい
るディスプレイとしてはCRTがあり、このCRTはテ
レビやVTRなどの動画出力、あるいはパソコン等のモ
ニターとして広く用いられている。しかしながら、この
CRTはその特性上、静止画像に対してはフリッカや解
像度不足による走査縞等が視認性を低下させたり、焼き
付きによる蛍光体の劣化が起こったりする。
【0003】また、最近ではCRTが発生する電磁波が
人体に悪影響を与えることがわかり、VDT作業者の健
康を害することが懸念されている。さらに、CRTはそ
の構造上、画面後方に広く体積を有することが必須であ
ることから、情報機器の利便性を著しく阻害し、オフィ
ス、家庭の省スペース化を阻害している。
【0004】ところで、このようなCRTの欠点を解決
するものとして液晶素子がある。そして、この液晶素子
の一例として、例えばエム・シャット(M.Schadt)とダ
ブリュー・ヘルフリッヒ(W.Helfrich)著、アプライド
・フィジックス・レターズ(Applied Physics Letters
)第18巻、第4号(1971年2月15日発行)第
127頁〜128頁において示されたツイステッドネマ
チック(twisted nematic )液晶を用いたものが知られ
ている。
【0005】さらに、近年、このタイプの液晶を用いて
TFTといわれる液晶素子の開発、製品化が行われてい
る。ここで、このタイプの液晶素子は一つ一つの画素に
トランジスタを作成するものであり、クロストークの問
題が無く、また、近年の急速な生産技術の進歩によって
10−12インチクラスのディスプレイがよい生産性で
作られつつある。しかしながら、さらに大きなサイズあ
るいは動画を問題無く再現できるという点の60Hz以
上のフレーム周波数という点では、未だ生産性、液晶の
応答速度、視野角に問題が存在している。
【0006】一方、自発分極をスイッチングトルクとす
る液晶素子として、例えばカイラルスメクチック液晶素
子がクラーク(Clark )及びラガウェル(Lagerwall )
により提案されている(特開昭56−107216、米
国特許第4367924号明細書)。
【0007】ここで、この液晶としては、一般にカイラ
ルスメクチックC相又はカイラルスメクチックH相から
なる強誘電性液晶が用いられているが、この強誘電性液
晶は、自発分極により反転スイッチングを行うため、非
常に早い応答速度を有し、さらに視野角特性も優れてい
ることから、高速、高精細、大面積の単純マトリクス表
示素子あるいはライトバルブとして適していると考えら
れる。
【0008】また、最近ではチャンダニ、竹添らによ
り、カイラルスメクチック反強誘電性液晶素子も提案さ
れている(ジャパニーズ ジャーナル オブ アプライ
ド フィジックス(Japanese Journal of Applied Phys
ics )第27巻、1988年L729頁)。さらに、最
近この反強誘電液晶材料のうち、閾値レスで、ヒステリ
シスが小さく階調表示に有利な特性を有するV字型応答
特性が発見された(例えば、ジャパニーズ ジャーナル
オブ アプライド フィジックス(Japanese Journal
of Applied Physics )第36巻、1997年3586
頁)。
【0009】また、自発分極をスイッチングトルクとす
るV字スイッチング液晶としては、単安定表面安定化F
LC(例えばジャーナル オブ アプライド フィジッ
クス61巻1987年2400頁)、デフォームドヘリ
ックスFLC(例えばフェロエレクトリクス85巻19
88年173頁)、ツイストスメクチックFLC(例え
ばアプライドフィジックスレター60巻1992年28
0頁)、シキイ値レス反強誘電LC、高分子液晶安定化
FLC(例えば、SID’96ダイジェスト1996年
699頁)などがある。
【0010】そして、これらの液晶を用い、アクティブ
マトリクスタイプの液晶素子とし、動画表現するに充分
な高速のディスプレイを実現しようという動きが活発に
なってきている(例えば、特開平9−50049)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の上記カイラルスメクチック液晶を用いた液晶
素子においては、ヒステリシスに基づく残像、経時的な
配向の劣化、焼き付き等信頼性の面で大きな問題があ
り、この面での改善が強く求められている。
【0012】そこで本発明は、このような現状に鑑みて
なされたものであり、液晶のヒステリシスに基づく残
像、経時的な配向の劣化及び焼き付きを改善することの
できる液晶素子及びこれを備えた液晶装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、単安定性を有
するカイラルスメクチック液晶と、前記液晶を挟持する
と共に、駆動電圧を該液晶に印加する電極を有する一対
の基板と、を備え、前記液晶として、スメクチック相も
しくは潜在的スメクチック相を持つフッ素含有カイラル
液晶化合物であると共に、(a)少なくとも1つのメチ
レングループを有し、少なくとも一つの連鎖中エーテル
酸素を有していてもよいフルオロケミカル末端部分と、
(b)カイラルもしくはアカイラルな飽和炭化水素末端
部分と、(c)それら末端部分を結んでいる中央コア部
と、からなる化合物群のみからなるカイラルスメクチッ
ク液晶組成物を用い、かつ光変調を行なうよう前記電極
により該液晶に極性の反転する駆動電圧を交互に印加す
ることを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記液晶における単安定状
態を黒表示状態とすることを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記液晶が、少なくとも1
つの連鎖中エーテル酸素をもつフルオロカーボン末端部
分と炭化水素末端部分が中央コアにより結ばれてなるア
カイラルな化合物であり、かつスメクチック相もしくは
潜在的スメクチック相を持つ化合物を成分として含有す
ることを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記液晶の自発分極が10
nC/cm2 以下であることを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記液晶を配向させる配向
膜を、配向構成が異なるように前記基板にそれぞれ形成
したことを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記電極には能動素子が接
続され、該電極及び能動素子を介して前記液晶に前記極
性の反転する駆動電圧を交互に印加することを特徴とす
るものである。
【0019】また本発明は、前記能動素子としてトラン
ジスタを用いることを特徴とするものである。
【0020】また本発明は、液晶素子を備えた液晶装置
において、前記液晶素子は、前記請求項1乃至7記載の
いずれかに記載の液晶素子であることを特徴とするもの
である。
【0021】また本発明は、前記駆動電圧の大きさに応
じて階調表示が可能であることを特徴とするものであ
る。
【0022】また本発明は、前記液晶素子の背部に光源
を配したことを特徴とするものである。
【0023】また本発明のように、一対の基板により挟
持される単安定性を有するカイラルスメクチック液晶と
して、スメクチック相もしくは潜在的スメクチック相を
持つフッ素含有カイラル液晶化合物であると共に、
(a)少なくとも1つのメチレングループを有し、少な
くとも一つの連鎖中エーテル酸素を有していてもよいフ
ルオロケミカル末端部分と、(b)カイラルもしくはア
カイラルな飽和炭化水素末端部分と、(c)それら末端
部分を結んでいる中央コア部と、からなる化合物群のみ
からなるカイラルスメクチック液晶組成物を用い、かつ
基板に設けられた電極により、この液晶に極性の反転す
る駆動電圧を交互に印加して光変調を行なうようにす
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態に係る液晶素子
の構成を示す断面図であり、同図において、1は液晶
(組成物)からなる液晶層であり、液晶としてカイラル
スメクチック液晶を用いる場合、通常、強誘電相の安定
性を実現させるため、この液晶層1の層厚は5μm以下
が好ましい。また、2a,2bは基板であり、ガラス、
プラスチック等が用いられる。3a,3bはITO等の
透明電極、5はシール材、8a,8bは偏光板、9は光
源である。
【0026】また、4a,4bは配向制御膜であり、少
なくとも一方の配向制御膜は一軸配向制御膜である。な
お、一軸配向制御膜の形成方法としては、例えば基板上
に溶液塗工又は蒸着あるいはスパッタリング等により、
一酸化珪素、二酸化珪素、酸化アルミニウム、ジルコニ
ア、フッ化マグネシウム、酸化セリウム、フッ化セリウ
ム、シリコン窒化物、シリコン炭化物、ホウ素窒化物な
どの無機物や、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポ
リイミドアミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリエス
テルイミド、ポリパラキシレン、ポリカーボネート、ポ
リビニルアセタール、ポリビニルクロライド、ポリスチ
レン、ポリシロキサン、セルロース樹脂、メラミン樹
脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂などの有機物を用いて披
膜形成したのち、表面をビロード、布あるいは紙等の繊
維状のもので摺擦(ラビング)することにより得られ
る。
【0027】また、SiO等の酸化物あるいは窒化物な
どを基板の斜方から蒸着する斜方蒸着法なども用いられ
得る。さらに、このほかにショート防止層を設けること
も可能である。
【0028】特に、より良好な一軸配向性を得るために
ポリイミドラビング膜を一軸配向制御膜として用いるこ
とが好ましい。ここで、通常ポリイミドはポリアミック
酸の形で塗膜し、焼成することで得られる。なお、ポリ
アミック酸は溶剤に易溶解性であるため生産性に優れ
る。さらに、最近では溶剤に可溶なポリイミドも生産さ
れており、そういった技術の進歩の上からもポリイミド
は、より良好な一軸配向性を得られ、高い生産性を有す
る点で好ましく用いられる。
【0029】さらに好ましい具体的な例として、一軸配
向性をよくするため、下記の一般式(I)の繰返し単位
を有するポリイミド配向膜が設けられている。
【0030】
【化1】 式中、 A;芳香環、芳香族多環、複素環、又は縮合多環構造の
4価の基、 B;脂環基を含む胎肪族基、芳香族環基、又は−(Ph)
a − (O)c −(CH2)x −(D)e−(CH2)y−(O)d−(Ph)b
(Phはフェニル基) R1 2 a=b : 0又は1 c=d : a=b=0のとき0、a=b=1のとき0
又は1 x,y:それぞれ独立に1以上の整数 ただし、x+y+eは2以上10以下である。
【0031】一方、両基板2a,2bは、不図示のスペ
ーサを介して対向しているが、このスペーサは、基板間
の距離(セルギャップ)を決定するものであり、シリカ
ビーズ等が用いられる。ここで、このスペーサにより決
定されるセルギャップについては、液晶材料の違いによ
って最適範囲及び上限値が異なるが、均一な一軸配向
性、また電界無印加時に液晶分子の平均分子軸をほぼ配
向処理軸の平均方向の軸と実質的に同一にする配向状態
を発現させるべく、0.3〜10μmの範囲に設定する
ことが好ましい。両基板上に構成されているポリイミド
膜は一軸配向性を付与するため、通常ラビングされる。
【0032】ところで、本発明においては、後述するよ
うな単安定状態を有する液晶を用いている。ここで、こ
の単安定状態は、例えば配向構成によって発現させるこ
とができ、この代表的な方法として上下配向膜の構成を
非対称とする方法がある。この場合、単に非対称とする
ことでは単安定状態を発現させることはできないため、
例えば上下の配向膜に帯電特性の差の大きいものを使用
することにより、外部電場なしで片方の表面安定方向に
単安定化することが可能である。
【0033】そして、このような配向膜の例としては、
前記した一軸配向制御膜と一軸配向性のない(または付
与していない)膜の組み合わせがあり、この一軸配向を
付与していない膜の例としては、一軸配向制御膜に使用
した材質で一軸配向制御処理をしていないもの、各種高
分子材料、反電場の影響を抑制する意味で導電性を有す
る膜等がある。
【0034】さらに、導電性を有する膜として、導電微
粒子をバインダー材質に分散した膜が挙げられ、一軸配
向制御膜として好ましく使用されるポリイミドと帯電特
性に差をつけることができる点で好ましく用いられる。
また、駆動上の方法を用いて単安定状態を使用する方法
もあり、例としては駆動信号に対して常に直流電圧のオ
フセットを重畳して用いることによってなる方法であ
る。さらにDC電圧で一定時間処理するなどして、過度
に片側安定状態に焼付いた状態を作り込むことも可能で
ある。
【0035】一方、本発明に用いられる液晶としては、
単安定性を有する単安定表面安定化FLCがあり、この
液晶は自発分極をスイッチングトルクとしているため高
速液晶素子を実現することができる。なお、この液晶の
スイッチングスピードは、駆動電圧に依存するが、1m
s以下あるいは500μs以下あるいは100μs以下
にすることも可能である。
【0036】さらに、このような液晶として、スメクチ
ック相もしくは潜在的スメクチック相を持つフッ素含有
カイラル液晶化合物であり、この化合物は、(a)少な
くとも1つのメチレングループを有し、少なくとも一つ
の連鎖中エーテル酸素を有していてもよいフルオロケミ
カル末端部分と、(b)カイラルもしくはアカイラルな
飽和炭化水素末端部分と、(c)それら末端部分を結ん
でいる中央コア部と、からなる化合物群のみからなるカ
イラルスメクチック液晶組成物を用いている。
【0037】そして、このような液晶に対し、後述する
ように極性の反転する駆動電圧を交互に印加することに
より、ヒステリシスに基づく残像、経時的な配向の劣
化、焼き付き等信頼性の面での問題を大きく改善するこ
とができる。
【0038】なお、上記フッ素含有化合物の具体的な構
造としては、以下の一般式(I)、(II)、(II
I)で表される化合物があり、さらにこれら化合物の合
成方法及び具体例としては、特開平6−329591
(特に表1〜15に記載の化合物)、特開平7−316
555(特に表1−1〜18に記載の化合物)に記載さ
れている。また、パーフルオロ末端部分を有する化合物
については、特開昭63−27451(特に表1に記載
の化合物)、特開平2−142753(特に表1に記載
の化合物)、WO 96/3325(特にTable1
に記載の化合物)に記載され、側鎖末端が置換基で置換
された化合物については、特開平7−118178(特
に(I−1)〜(I−180)に記載の化合物)、特開
平6−256231(特に(I−1)〜(I−223)
記載の化合物)に記載されている。
【0039】
【化2】 を表わす。
【0040】ga、ha、iaは独立に0〜3の整数
(但し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表
わす。
【0041】夫々のL1 とL2 は独立に、単結合、−C
O−O−、−O−CO−、−COS−、−S−CO−、
−CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−
Te−CO−、−CH2 CH2 −、−CH=CH−、−
C≡C−、−CH=N−、−N=CH−、−CH2 −O
−、−O−CH2 −、−CO−又は−O−を表わす。
【0042】夫々のX1 、Y1 、Z1 はA1 、A2 、A
3 の置換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−B
r、−I、−OH、−OCH3 、−CH3 、−CN、又
は−NO2 を表わし、夫々のja、ma、naは独立に
0〜4の整数を表わす。
【0043】J1 は、−CO−O−(CH2ra−、−
O−(CH2ra−、−(CH2ra−、−O−SO2
−、−SO2 −、−SO2 −(CH2ra−、−O−
(CH2ra−O−(CH2rb−、−(CH2ra
N(Cpa2pa+1 )−SO2 −、又は−(CH2ra
N(Cpa2pa+1 )−CO−を表わす。ra及びrb
は、独立に1〜20であり、paは0〜4である。
【0044】R1 は、−O−Cqa2qa −O−Cqb
2qb+1 、−Cqa2qa −O−Cqb2qb+1 、−Cqa
2qa −R3 、−O−Cqa2qa −R3 、−CO−O−C
qa2qa−R3 、又は−O−CO−Cqa2qa −R3
表わし、直鎖状、分枝状のいずれであっても良い(但
し、R3 は、−O−CO−Cqb2qb+1 、−CO−O−
qb2qb+1 、−H、−Cl、−F、−CF3 、−NO
2 、−CNを表わし、qa及びqbは独立に1〜20で
ある)。
【0045】R2 はCxa2xa −Xを表わす(Xは−H
又は−Fを表わし、xaは1〜20の整数である)。
【0046】
【化3】 を表わす。
【0047】gb、hb、ibはそれぞれ独立に0〜3
の整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2であ
る)を表わす。
【0048】夫々のL3 、L4 は独立に、単結合、−C
O−O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO
−、−CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te
−、−Te−CO−、−(CH2 CH2ka−(kaは
1〜4)、−CH=CH−、−C≡C−、−CH=N
−、−N=CH−、−CH2 −O−、−O−CH2 −、
−CO−又は−O−を表わす。
【0049】夫々のX2 、Y2 、Z2 はA4 、A5 、A
6 の置換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−B
r、−I、−OH、−OCH3 、−CH3 、−CF3
−O−CF3 、−CN、又は−NO2 を表わし、夫々の
jb、mb、nbはそれぞれ0〜4の整数を表わす。
【0050】J2 は、−CO−O−Crc2rc −、−O
−Crc2rc −、−Crc2rc −、−O−(Csa2sa
−O)ta−Crd2rd −、−O−SO2 −、−SO2
−、−SO2 −Crc2rc −、−Crc2rc −N(Cpb
2pb+1 )−SO2 −、−Crc2rc −N(Cpb
2pb+1 )−CO−であり、rc及びrdは独立に1〜2
0であり、saはそれぞれの(Csa2sa −O)に独立
に1〜10であり、taは1〜6であり、pbは0〜4
である。
【0051】R4 は、−O−(Cqc2qc −O)wa−C
qd2qd+1 、−(Cqc2qc −O)wa−Cqd2qd+1
−Cqc2qc −R6 、−O−Cqc2qc −R6 、−CO
−O−Cqc2qc −R6 、又は−O−CO−Cqc2qc
−R6 を表わし、直鎖状、分枝状のいずれであっても良
い(但し、R6 は−O−CO−Cqd2qd+1 、−CO−
O−Cqd2qd+1 、−Cl、−F、−CF3 、−NO
2 、−CN、又は−Hを表わし、qc及びqdは独立に
1〜20の整数、waは1〜10の整数である)。
【0052】R5 は、(Cxb2xb −O)za−Cya
2ya+1 で表わされる(但し、上記式中xbはそれぞれの
(Cxb2xb −O)に独立に1〜10であり、yaは1
〜10であり、zaは1〜10である)。
【0053】
【化4】一般式(III) 式中、M、N、Pは、それぞれ独立に、
【0054】
【化5】
【0055】
【化6】 を表わす。
【0056】a,b,cは、a+b+cが少なくとも1
で、好ましくは、2より大きくならない条件で、独立に
0〜3の整数である。
【0057】それぞれのAとBは、独立に、方向はどち
らでもよく、−C(=O)−O−、−C(=O)−S
−、−C(=O)−Se−、−C(=O)−Te−、−
(CH2 CH2k −(但し、kは1〜4)−CH=C
H−、−C≡C−、−CH=N−、−CH2 −O−、−
C(=O)−、−O−を表わす。
【0058】それぞれのX、Y、Zは、独立に、−H、
−Cl、−F、−Br、−I、−OH、−OCH3 、−
CH3 、−CF3 、−OCF3 、−CN、−NO2 を表
わし、それぞれのl,m,nは独立に0〜4の整数を表
わす。
【0059】Dは、方向はどちらでもよく、
【0060】
【化7】 を表わす。
【0061】rとr’は、独立に0〜20の整数を表わ
し、sは、それぞれの(Cs2sO)に独立に1〜10
であり、tは1〜6の整数であり、pは0〜4の整数で
ある。
【0062】Rは、
【0063】
【化8】 を表わす。
【0064】R’は、独立に、−Cl、−F、−CF
3 、−NO2 、−CN、−H、−Cq2q+1、−O−
(O=)C−Cq2q+1、−C(=O)−O−Cq
2q+1、−Br、−OH、−OCq2q+1(好ましくは、
−H、−F)を表わし、q’は、それぞれの(Cq'
2q' −O)に独立に1〜20であり、qは1〜20の整
数であり、wは、1〜10の整数であり、vは0〜6の
整数であり、v’はそれぞれ独立に0〜6の整数であ
り、qは1〜3の整数であり、それぞれDは、先に示し
た構造で、それぞれ独立に方向はどちらでもよく、Dを
含む環構造は3〜10の原子で構成される。Wはそれぞ
れ独立にN、CR’、SiR’であり、R’はカイラル
でもアカイラルでもよい。
【0065】Rf’は、−R* −D−(O)x −CH2
−D’−Rf を表わす。ここで、R* は環状カイラルで
も非環状カイラルでもよい。DとD’は、先に示した構
造で、それぞれ独立に方向はどちらでもよく、xは0又
は1であり、Rf は、フルオロアルキル、パーフルオロ
アルキル、フルオロエーテル、又は、パーフルオロエー
テルである。好ましくはRf は、フルオロアルキル、フ
ルオロエーテル、又は、パーフルオロエーテルである。
【0066】上記一般式(I)で表わされる化合物の具
体例を以下に列挙する。
【0067】
【化9】
【0068】
【化10】
【0069】
【化11】
【0070】
【化12】
【0071】
【化13】
【0072】
【化14】
【0073】
【化15】
【0074】
【化16】
【0075】
【化17】
【0076】
【化18】
【0077】
【化19】
【0078】
【化20】 上記一般式(II)で表わされる化合物の具体例を以下
に列挙する。
【0079】
【化21】
【0080】
【化22】
【0081】
【化23】
【0082】
【化24】
【0083】
【化25】 一般式(III)に示す化合物の具体例を以下の表にて
列挙する。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】
【表4】
【0088】
【表5】 ところで、本発明の液晶素子は、能動素子であり、図2
にこのような能動素子の一例として既述した図1のよう
な構成を一画素として用いたものを示す。同図におい
て、41、42は、一対の透明基板(例えばガラス基
板)であり、この透明基板41,42のうち、下側基板
41には透明な画素電極43と画素電極43に接続され
たアクティブ素子44とがマトリクス状に形成されてい
る。
【0089】なお、このアクティブ素子44としては、
アモルファスシリコンベース、ポリシリコンタイプ、あ
るいはμクリスタルベース、単結晶シリコン等の半導体
を用いたTFTと言われる薄膜トランジスタから構成さ
れる。また、このアクティブ素子44は基板41上に形
成された不図示のゲート電極と、ゲート電極を覆う不図
示のゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成された不図
示の半導体層と、半導体層の上に形成された不図示のソ
ース電極及びドレイン電極とを有している。
【0090】一方、この下基板41には図3に示すよう
に画素電極43の行間にゲートライン(走査ライン)4
5が、また画素電極43の列間に情報信号ライン46が
それぞれ配線されている。そして、各TFT44のゲー
ト電極は対応するゲートライン45に接続され、ドレイ
ン電極は対応する情報信号ライン46に接続されてい
る。
【0091】さらに、各ゲートライン45は端部45a
を介し、ゲート信号を印加してゲートライン45をスキ
ャンする行ドライバ31に接続され、各情報信号ライン
46は端部46aを介し、表示データに対応する信号を
情報信号ライン46に印加する列ドライバ32に接続さ
れる。
【0092】なお、ゲートライン45は端部45aを除
いてTFT44のゲート絶縁膜で覆われており、情報信
号ライン46はこのゲート絶縁膜の上に形成されてい
る。また、画素電極43はゲート絶縁膜の上に形成され
ており、その一端部においてTFT44のソース電極に
接続されている。
【0093】一方、図2の上側の基板42には下側の基
板41の各画素電極43と対向する透明電極47が形成
されている。ここで、この対向電極47は表示領域全体
にわたる面積の1枚の電極から構成され、基準電圧が印
加されている。そして、画素電極43に印加される情報
信号電圧に応じて透過率が変化し、階調表現を行なうこ
とができる。また、画素毎に補助容量となるコンデンサ
が配置されることが良く行われる。
【0094】なお、同図において、18、19は配向制
御膜、20はシール部材、21は液晶、22はスペーサ
である。また、23、24はクロスニコルに配された偏
光板である。
【0095】ところで、以上に記した能動素子において
は、ゲートオン状態時に電荷が画素である液晶セルに注
入され、短時間でゲートはオフとなり、次の走査ライン
上の画素に情報が書き込まれる。ここで、液晶21は自
発分極を有することから、ゲートオン時間内にスイッチ
ングを完了する場合を除き、自発分極の反転に伴い、ゲ
ートオフ時の電圧降下因子となる。したがって、自発分
極は大き過ぎないことが好ましく、具体的には10nC
/cm2 以下が好ましい。これは、極性の不純物等の混
入による配向劣化を抑制するためにも好ましい。
【0096】また、本発明においては、一画素に着目す
ると情報信号ライン46から交互に極性の反転した電圧
信号が入力されることが好ましく、このような駆動を行
なうことで焼付きを大きく改善することができる。本発
明において、このような極性反転駆動を行なう場合、以
下に記載する方法が好ましく用いられる。
【0097】まず、単安定方向でない方向へスイッチン
グする符号の電圧信号を与え、液晶21をスイッチング
させ、光変調信号に変換する。これはもちろん階調表現
が可能である。
【0098】次に、極性の異なる信号を与え、液晶21
を単安定方向にスイッチングする。ここで、単安定方向
にスイッチングした状態は、直交した偏光板23,24
の光軸の一方を単安定状態の光軸合わせて使用するノー
マリーブラックの素子として使用した場合、黒状態もし
くはそれに非常に近い状態を表現することになる。
【0099】この場合、表示素子としてこの素子を見る
と非ホールド型表示となり、本発明の液晶素子が高速ス
イッチングすることから、動画表示の画質に優れる点で
非常に好ましい。
【0100】なお、単安定方向にスイッチングさせてい
る期間と、単安定でない方向にスイッチングさせている
期間の時間比は特に限定しないが、DC成分の偏りを最
小化することで焼付きを抑制する意味で1対9から9対
1の範囲が好ましく、さらに好ましくは3対7から7対
3の範囲である。
【0101】また、単安定方向にスイッチングさせる情
報信号電圧値に関して、この時間比と合わせてトータル
でDC成分の偏りを最小化することも好ましい方法とし
て挙げられる。代表的には、時間比を1対1とし、極性
の異なる信号が直前のまたは直後の光変調信号と絶対値
の同等の信号を与える方法が挙げられる。
【0102】このようなマトリクス素子は透過型で用い
られたり、反射型で用いられたりする。透過であれば、
通常光源が使用される。反射であれば、反射層が素子中
に構成される。また、直視型にも投写型にも応用され
る。また、プリンター等のライトバルブとしても使用可
能である。
【0103】一方、図4は、このような液晶素子を備え
た液晶装置の一例である液晶表示装置のブロック構成図
であり、この液晶表示装置は液晶素子を表示パネル部に
使用している。
【0104】なお、同図において、101は液晶表示装
置、102はグラフィックコントローラ、103は表示
パネル、104は走査線駆動回路、105は情報線駆動
回路、106はデコーダ、107は走査信号発生回路、
108はシフトレジスタ、109はラインメモリ、11
0は情報信号発生回路、111は駆動制御回路、112
はGCPU(中央演算処理装置)、113はホストCP
U、114はVRAM(画像情報格納用メモリ)であ
る。なお、表示パネル103の裏面には、光源が配置さ
れている(図1参照)。
【0105】ここで、グラフィックコントローラ102
は、GCPU112及びVRAM114を核にホストC
PU113と液晶表示装置101間の画像情報の管理や
通信を司るものであり、グラフィックコントローラ10
2からの画像情報は、転送クロックにしたがって駆動制
御回路111を経て情報線駆動回路105に表示情報と
して、また走査線駆動回路104に走査線アドレス情報
として転送されるようになっている。
【0106】さらに、この後、情報線駆動回路105に
おいては、転送された表示情報に基づき、後述する図6
に示すような情報信号を情報信号発生回路110を介し
て表示パネル103へと転送するようになっている。
【0107】そして、このような構成の液晶表示装置で
は、液晶素子が前述したように良好なスイッチング特性
を有するため、優れた駆動特性、信頼性を発揮し、高精
細、高速、大面積の表示画像を得ることができる。
【0108】次に、本実施の形態の実施例について説明
する。なお、本実施の形態(本発明)はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0109】
【実施例】〈実施例1〉本実施例においては、下記の化
合物をA/B/C/D=47/32/16/5(重量
%)で混合し、液晶組成物αを調製した。
【0110】
【化26】 なお、この液晶組成物αの相転移温度は、Tisoが7
5℃、AC転移温度が49℃であった。また、チルト角
は29°、自発分極が6.2nC/cm2 (いずれも3
0℃)であった。
【0111】次に、以下の方法にてセルを作製した。
【0112】まず、厚さが1.1mmの2枚のガラス基
板に透明電極として約70nm厚のITO膜を形成し
た。次に、このようなITO膜が形成された一対の基板
に対して下記に示す繰り返し単位を有するポリイミドの
前駆体のポリアミック酸0.7wt%溶液を1回目は5
00rpmで5秒間、2回目は1500rpmで30秒
間の条件で回転塗布した。
【0113】
【化27】 次に、80℃で5分間の前乾燥を行った後、230℃で
1時間加熱焼成を施し、この後、両基板上の配向膜に対
して一軸配向処理としてナイロン布によるラビング処理
を施した。
【0114】次に、片方の基板にラダー型のポリシロキ
サンの母材と、アンチモンドープのSnOxの酸化物超
微粒子(粒径約100Å)の分散した固形分濃度10w
t%のエタノール溶液にメタノール/イソプロパノール
/トルエン=44/43/3(重量%)溶液を3%の割
合で添加したものを1500rpm、10秒の条件でス
ピンコート法により塗布した。さらに、この後、80
℃、5分間の前乾燥をした後、200℃で1時間加熱乾
燥し、もう一方の基板を作成した。
【0115】次に、ポリイミドの基板の表面に平均粒径
2.4μmのシリカビーズを0.01重量%で分散させ
たIPA(イソプロピルアルコール)/エタノール/ト
ルエン=60/30/10(重量%)溶液を1500r
pm、10secの条件でスピン塗布し、分散密度10
0/mm2 程度のビーズスペーサを散布した。さらにこ
の後、この基板上に、熱硬化型の液状接着剤を印刷法に
より塗工した。
【0116】そして、このようにして得られた2枚の基
板を対向して貼り合わせ、150℃のオーブンで90分
間加熱硬化してセルを形成し、この後、このセルに上記
の液晶を注入した。
【0117】次に、図5に示すように、この液晶セル
(面積0.9cm2 )Sと、シリコン単結晶トランジス
タ(オン抵抗50Ω)Tと、2nFのセラミックコンデ
ンサCを用いて、アクティブ素子を作成した。そして、
このアクティブ素子に選択期間が30μSとなるような
ゲイト信号を与え、情報信号ラインからは図6に示した
波形を与えた。なお、図6では、プラス方向の電圧で白
もしくはグレー状態へのスイッチングを行い、マイナス
方向の電圧信号で初期(黒)状態へのリセットが行われ
る。1フレームが16msで、8msが表示、8msが
非表示となる。
【0118】(光学応答)次に、この液晶素子の電気光
学応答を測定した。測定は光電子増倍管を備えた偏光顕
微鏡を用い、透過率の変化をクロスニコル下で測定し
た。この時、電界無印加の状態で最暗となるようにセル
を設置した。
【0119】下記に白1の時の透過率を100%とした
場合の各フレーム毎の透過率を示す。
【0120】 白2 100% 白3 102% 白4 101% グレー1 32% グレー2 33% グレー3 32% グレー4 33% 黒1 <1% 黒2 <1% 黒3 <1% 黒4 <1% 以上のように前状態のいかんにかかわらず、再現性良く
光変調が行われ、ヒステリシスはほとんどなかった。ま
た、白状態へのスイッチングスピード(90%スイッチ
ングまでの時間)を測定したところ、340μsであっ
た。
【0121】〈実施例2〉本実施例においては、実施例
1で用いた液晶素子を用いて、図6の白波形で表されて
いる波形を100時間印加し続けた。その後、同図で示
されている波形を用いて、白、グレー、黒の各波形によ
る透過率を実施例1と同様に測定したところ、実施例1
で測定されたとほとんど同等の透過率が各フレームで測
定され、本発明の液晶素子の場合、焼付きが非常に抑制
されることがわかった。
【0122】〈実施例3〉本実施例においては、実施例
1で用いた液晶をA/D=97/3(重量%)(この液
晶の30℃での自発分極は3.6nC/cm2 であっ
た。)に変え、実施例1と同様の測定を行なった。そし
て、その結果は以下に示すようになった。
【0123】 白2 101% 白3 100% 白4 101% グレー1 24% グレー2 25% グレー3 25% グレー4 25% 黒1 <1% 黒2 <1% 黒3 <1% 黒4 <1% 以上のように前状態のいかんにかかわらず、再現性良く
光変調が行われ、ヒステリシスはほとんどなかった。ま
た、この素子で実施例2と同様に焼き付き耐久測定を行
なったところ、実施例2と同様に上に示した透過率とほ
とんど変化がなかった。
【0124】〈実施例4〉本実施例においては、実施例
1の非一軸配向膜をナイロンに変えて、実施例1、2と
同様の測定を行なったところ、実施例1と同様にヒステ
リシス、焼付きは非常に抑制されていた。
【0125】〈実施例5〉本実施例においては、実施例
1で用いた液晶をA/C/D=50/43/7に変え、
実施例1、2と同様の測定を行なったところ、実施例1
と同様にヒステリシス、焼付きは非常に抑制されてい
た。なお、この液晶の30℃での自発分極は8.9nC
/cm2 であった。
【0126】次に、比較例について説明する。
【0127】実施例1で用いた液晶をA/E=94/6
(重量%)(液晶Eは下記に示した構造のカイラル化合
物)に変え、実施例1と同様に透過率の測定を行なった
ところ、グレー1とグレー4の透過率の違いが2割以上
あり、大きなヒステリシスを持つことがわかった。な
お、この液晶の30℃での自発分極は、25.3nC/
cm2 であった。
【0128】さらに液晶をC/E=96/4(重量
%)、B/E=98/2(重量%)に変え、同様の測定
を行なったところ、いずれの場合も大きなヒステリシス
を持つことがわかった。なお、それぞれの液晶の30℃
での自発分極は、17.6nC/cm2 及び8.9nC
/cm2 であった。
【0129】またさらに、実施例1の液晶αを用い、図
6に示した波形のうちマイナス側の信号を除いた波形を
用いて、実施例1と同様の測定を行なったところ、白、
グレー、黒が透過率で区別がつかなかった。
【0130】
【化28】E
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、一
対の基板により挟持される単安定性を有するカイラルス
メクチック液晶として、既述した化合物からなるカイラ
ルスメクチック液晶組成物を用い、かつこの液晶に極性
の反転する駆動電圧を交互に印加して光変調を行なうこ
とにより、ヒステリシスに基づく残像、経時的な配向の
劣化及び焼き付きを改善することができる。また、この
ようにヒステリシスに基づく残像、経時的な配向の劣化
及び焼き付きを改善することにより、高速応答、高画質
の液晶素子及びこれを備えた液晶装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶素子の構成を示
す断面図。
【図2】図1に示す構成を一画素として用いる能動素子
の構成を示す断面図。
【図3】上記能動素子の一方の基板の上視図。
【図4】上記液晶素子を備えた液晶装置のブロック構成
図。
【図5】本実施の形態の実施例1で作製したアクティブ
(能動)素子の回路図。
【図6】上記アクティブ素子に印加する波形を示す図。
【符号の説明】
1 液晶層 2a,2b 基板 3a,3b 透明電極 9 光源 21 液晶 41,42 透明基板 44 アクティブ素子 101 液晶表示装置 103 表示パネル
フロントページの続き (72)発明者 野口 幸治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 寺田 匡宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 森 省誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA11 NA16 NA34 NA53 NC34 ND12 NE06 NF17 NF20 NG02 NG12 NH02 4H027 BA06 BD08 BD19 BD22 BD24 DE03 DE09 5C094 AA02 AA12 AA13 AA31 BA03 BA49 CA19 CA25 EA04 EA05 EB02 ED20 FB01 GA10 JA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単安定性を有するカイラルスメクチック
    液晶と、 前記液晶を挟持すると共に、駆動電圧を該液晶に印加す
    る電極を有する一対の基板と、 を備え、 前記液晶として、スメクチック相もしくは潜在的スメク
    チック相を持つフッ素含有カイラル液晶化合物であると
    共に、(a)少なくとも1つのメチレングループを有
    し、少なくとも一つの連鎖中エーテル酸素を有していて
    もよいフルオロケミカル末端部分と、(b)カイラルも
    しくはアカイラルな飽和炭化水素末端部分と、(c)そ
    れら末端部分を結んでいる中央コア部と、 からなる化合物群のみからなるカイラルスメクチック液
    晶組成物を用い、かつ光変調を行なうよう前記電極によ
    り該液晶に極性の反転する駆動電圧を交互に印加するこ
    とを特徴とする液晶素子。
  2. 【請求項2】 前記液晶における単安定状態を黒表示状
    態とすることを特徴とする請求項1記載の液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記液晶が、少なくとも1つの連鎖中エ
    ーテル酸素をもつフルオロカーボン末端部分と炭化水素
    末端部分が中央コアにより結ばれてなるアカイラルな化
    合物であり、かつスメクチック相もしくは潜在的スメク
    チック相を持つ化合物を成分として含有することを特徴
    とする請求項1又は2記載の液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記液晶の自発分極が10nC/cm2
    以下であることを特徴とする請求項1乃至3記載の液晶
    素子。
  5. 【請求項5】 前記液晶を配向させる配向膜を、配向構
    成が異なるように前記基板にそれぞれ形成したことを特
    徴とする請求項1記載の液晶素子。
  6. 【請求項6】 前記電極には能動素子が接続され、該電
    極及び能動素子を介して前記液晶に前記極性の反転する
    駆動電圧を交互に印加することを特徴とする請求項1記
    載の液晶素子。
  7. 【請求項7】 前記能動素子としてトランジスタを用い
    ることを特徴とする請求項6記載の液晶素子。
  8. 【請求項8】 液晶素子を備えた液晶装置において、 前記液晶素子は、前記請求項1乃至7記載のいずれかに
    記載の液晶素子であることを特徴とする液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動電圧の大きさに応じて階調表示
    が可能であることを特徴とする請求項8記載の液晶装
    置。
  10. 【請求項10】 前記液晶素子の背部に光源を配したこ
    とを特徴とする請求項8記載の液晶装置。
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