JP2003106441A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

Info

Publication number
JP2003106441A
JP2003106441A JP2001299069A JP2001299069A JP2003106441A JP 2003106441 A JP2003106441 A JP 2003106441A JP 2001299069 A JP2001299069 A JP 2001299069A JP 2001299069 A JP2001299069 A JP 2001299069A JP 2003106441 A JP2003106441 A JP 2003106441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
primary
valve
solenoid valve
ratio control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001299069A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kitagawa
貴史 北川
Masashi Arai
正志 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2001299069A priority Critical patent/JP2003106441A/ja
Publication of JP2003106441A publication Critical patent/JP2003106441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 変速比制御電磁弁の故障時に、変速比を中間
変速比に保持させて、変速比がフルローとなるように構
成された油圧制御回路の場合に、急激にダウンシフトが
生ずるのを防止し、通常走行のアップシフトのレスポン
スを高くする。 【解決手段】 変速比制御電磁弁92は、入力される電
気信号の減少に連れて信号油圧を増加するとともに、出
力した信号油圧が所定値以上で変速制御弁88がプライ
マリ圧を排出油路に開放する。この変速制御弁の排出油
路の下流側には、プライマリ圧に対向して調圧弁98を
設け、変速比制御電磁弁に入力される電気信号の減少に
伴って保持するプライマリ圧を増加する特性とし、電気
信号が零の場合には所定の油圧値に保持し、変速比制御
電磁弁に入力される電気信号が通常走行に使用する領域
の下限値にある場合には所定油圧値未満に保持し、通常
走行に使用する領域内の中立値にある場合にはプライマ
リ圧が零よりも大きい値となるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、無段変速機の油
圧制御装置に係り、特に変速比制御電磁弁の故障時対策
を果たす無段変速機の油圧制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両においては、内燃機関の特性がその
ままの状態では不向きなので、内燃機関と駆動輪間の伝
動経路に変速機を設けている。 【0003】この変速機としては、内燃機関のクランク
軸側の入力軸にトルクコンバータ(T/C))とオイル
ポンプとを設け、また、クランク軸と同軸心上に配設さ
れて変速機ケースに回転自在に支持されたプライマリ軸
とこのプライマリ軸に固定したプライマリ側固定プーリ
片とプライマリ軸に軸方向移動可能且つ回転不可能に装
着したプライマリ側可動プーリ片とからなるプライマリ
プーリを設け、更に、プライマリ軸と平行に配設されて
変速機ケースに回転自在に支持されたセカンダリ軸とこ
のセカンダリ軸に固定したセカンダリ側固定プーリ片と
セカンダリ軸に軸方向移動可能且つ回転不可能に装着し
たセカンダリ側可動プーリ片とからなるセカンダリプー
リを設け、このプライマリプーリとセカンダリプーリと
に金属製のベルトを巻掛けた無段変速機(CVT)があ
る。 【0004】即ち、図10に示す如く、無段変速機30
2は、オイルポンプ304と、トルクコンバータ(T/
C)306と、プライマリプーリ(PRI)308と、
セカンダリプーリ(SEC)310と、プライマリプー
リ308及びセカンダリプーリ310に巻き掛けられた
ベルト(図示せず)とを備えるとともに、オイルポンプ
304から作用される油圧によってトルクコンバータ3
06とプライマリプーリ308とセカンダリプーリ31
0とを作動するように、バルブボディ(図示せず)に油
圧制御回路312を備えている。 【0005】この油圧制御回路312において、図10
に示す如く、オイルポンプ304には、オイルパン(図
示せず)内のオイルストレーナ314からのオイル吸引
通路316が連絡している。また、このオイルポンプ3
04には、セカンダリプーリ310のセカンダリ側油圧
室(図示せず)へのライン圧通路318が連絡してい
る。オイルポンプ304は、オイルパン内のオイルスト
レーナ314から吸引するオイルをライン圧通路318
に圧送し、ライン圧(以下「セカンダリ圧」ともいう)
を発生させるものである。 【0006】ライン圧通路318には、第1油路320
を介してライン圧制御弁322が連絡している。このラ
イン圧制御弁322には、第2油路324を介してライ
ン圧制御電磁弁(ソレノイド)326が連絡している。
このライン圧制御電磁弁326は、制御手段(図示せ
ず)からの電気信号(デューティ比)で作動制御される
ものである。また、ライン圧通路318には、第3油路
328を介して圧力調整弁(リリーフ弁)330が連絡
している。この圧力調整弁330は、第4油路332を
介してオイル吸引通路316に連絡しているとともに、
第5油路334及びこの第5油路334から分岐した第
5一側油路334−1・第5他側油路334−2を介し
てライン圧制御弁322に連絡している。 【0007】また、ライン圧通路318には、第6油路
336を介して流量制御弁である変速比制御弁338が
連絡している。この変速比制御弁338には、第7油路
340を介して変速比制御電磁弁(ソレノイド)342
が連絡している。この変速比制御電磁弁342は、制御
手段(図示せず)からの電気信号(デューティ比)で作
動制御されるものである。また、変速比制御弁338に
は、プライマリ圧通路344を介してプライマリプーリ
308のプライマリ側油圧室(図示せず)に連絡してい
る。 【0008】更に、ライン圧通路318には、第8油路
346を介してパイロット弁348が連絡している。 【0009】更にまた、ライン圧通路318には、第9
油路350を介してトルコン圧(T/C)調整弁352
が連絡している。このトルコン圧調整弁352には、第
10油路354を介してロックアップ制御弁356が連
絡しているとともに、この第10油路354から分岐し
た第11油路358を介してオイルクーラ360が連絡
している。 【0010】ロックアップ制御弁356には、第12油
路362と、第13一側油路364−1・第13他側油
路364−2及びこれら第13一側油路364−1・第
13他側油路364−2が集合した第13油路364と
を介してトルクコンバータ(T/C)306が連絡して
いる。また、ロックアップ制御弁356には、第14油
路366を介して第11油路358に接続するととも
に、途中が第12油路362に接続された第15油路3
68を介して第11油路358に接続している。更に、
ロックアップ制御弁356は、第16油路370を介し
てロックアップ制御電磁弁(ソレノイド)372に連絡
している。ロックアップ制御電磁弁372は、制御手段
(図示せず)からの電気信号(デューティ比)で作動制
御されるものである。 【0011】このロックアップ制御電磁弁372は、第
17油路374及びこの第17油路374から分岐した
第17一側油路374−1・第17他側油路374−2
を介してライン圧制御電磁弁326・変速比制御電磁弁
342とに連絡している。この第17油路374には、
第18油路376を介してライン圧制御弁322が連絡
しているとともに、第19油路378を介して変速比制
御弁338が連絡し、また、第20油路380・第21
油路382を介してパイロット弁348が連絡してい
る。 【0012】前記変速比制御弁338は、図11に示す
ように構成される。つまり、図11に示す如く、変速比
制御弁338の弁本体384は、一端側が開口386で
開放するとともに、他端側が壁部388で閉塞され、ま
た、軸心方向において、一端側で内径D1の第1スプー
ル摺動孔390と、他端側でこの第1スプール摺動孔3
90に連通して該第1スプール摺動孔390の内径D1
よりも少し小さな内径D2の第2スプール摺動孔392
とを形成している。 【0013】また、弁本体384には、中央部位で第1
スプール摺動孔390の内周面に、円周方向に第6油路
336が接続する溝状のライン圧導入ポート394が形
成されているとともに、このライン圧導入ポート394
に並んでプライマリ圧油路344が接続する溝状のプラ
イマリ圧導出ポート396が形成され、また、このプラ
イマリ圧導出ポート396に並んで第1ドレンポート3
98が形成されている。 【0014】更に、弁本体384の一端側には、第1ス
プール摺動孔390の内周面に、第7油路340に接続
する溝状の信号油圧導入ポート400が形成されている
とともに、開口386を閉塞する閉塞栓402が取り付
けられている。 【0015】更にまた、弁本体384の他端側には、第
2スプール摺動孔392の内周面に、第19油路378
に接続する溝状の連絡ポート404が形成されている。
また、弁本体384の第1スプール摺動孔390と第2
スプール摺動孔392との間の内周には、溝状の第2ド
レンポート406が形成されている。 【0016】弁本体384の第1・第2スプール摺動孔
390・392には、スプール弁体408が摺動可能に
設けられる。このスプール弁体408は、中央部位で第
1スプール摺動孔390の内径D1よりも小さな第1小
径部410と、この第1小径部410の一端側に連設し
て、軸方向移動のときに、ライン圧導入ポート394と
プライマリ圧導出ポート396と第1ドレンポート39
8との範囲で移動して第1スプール摺動孔390の内周
面に接する導入側ランド部412と、第1小径部410
の他端側に連設して、軸方向移動のときに、プライマリ
圧導出ポート396と第1ドレンポート398と第2ド
レンポート406との範囲で移動して第1スプール摺動
孔390の内周面に接する導出側ランド部414と、こ
の導出側ランド部414の他端側に連設されて第2スプ
ール摺動孔392の内径D2よりも少し小さく形成され
た第2小径部416と、この第2小径部416の他端側
に連設して第2スプール摺動孔392の内周面に接する
シフトアップランド部418と、導入側ランド部412
の一端面に突出した一側支持部420と、シフトアップ
ランド部418の他端面に突出した他側支持部422と
から構成されている。 【0017】また、弁本体384内においては、一端側
で、導入側ランド部412と閉塞栓402との間にシフ
トダウン油圧室424が形成されるとともに、このシフ
トダウン油圧室424内でスプール弁体408の一端側
の一端側支持部420に嵌装されて導入側ランド部41
2と閉塞栓402との間に一側スプリング426が介設
され、また、他端側で、シフトアップランド部418と
壁部388との間にシフトアップ油圧室428が形成さ
れるとともに、このシフトアップ油圧室428内でスプ
ール弁体408の他端側の他端側支持部422に嵌装さ
れてシフトアップランド部418と壁部388との間に
他側スプリング430が介設されている。 【0018】前記変速比制御電磁弁342は、制御手段
から入力される電気信号(デューテイ比)の減少に連れ
て変速比制御弁338への信号油圧(デューティ比)を
増加、つまり、デューティ比が0%で最大の信号油圧を
発生するとともに、出力した信号油圧が所定値以上で変
速制御弁338がプライマリ圧を排出油路である第1ド
レンポート398に開放するように、変速制御弁338
を作動するものである。 【0019】この無段変速機302においては、内燃機
関の動力をプライマリプーリ308からセカンダリプー
リ310にベルト(図示せず)を介して伝達し、プライ
マリプーリ308とセカンダリプーリ310とに巻き掛
けたベルトの掛かり半径を、電気信号が入力される変速
比制御電磁弁342とこの変速比制御電磁弁342から
出力された信号油圧で作動する変速比制御弁338とに
より、セカンダリプーリ310のセカンダリ側油圧室へ
のセカンダリ圧(ライン圧)を減圧したプライマリプー
リ308のプライマリ側油圧室へのプライマリ圧で制御
するものである。 【0020】また、このような無段変速機の油圧制御装
置としては、例えば、特開平5−106728号公報、
特開昭60−104846号公報に開示されている。特
開平5−106728号公報に記載のものは、変速比制
御弁において、電磁リリーフ弁等のスプリングの荷重
を、プライマリプーリとセカンダリプーリとのクランプ
力比、トルク比、変速比の関係に基づいて、非通電時に
中間変速比を保持するものである。特開昭60−104
846号公報に記載のものは、ライン圧制御において、
スプールを有する制御圧発生弁と、この制御圧発生弁か
らの制御圧の増大に連れて減少するライン圧を発生する
ライン圧発生弁とを設けたものである。 【0021】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、無段
変速機の油圧制御装置にあっては、流量制御弁である変
速比制御弁によってセカンダリ圧(ライン圧)からプラ
イマリ圧を調圧し、この調圧されたプライマリ圧で変速
比を制御し、つまり、図12に示す如く、通常走行時の
変速比制御電磁弁へのデューティ比とプライマリ圧(P
pri)との関係において、通常走行時使用領域(デュ
ーティ比A〜B間で示す)の中間部位の中立値でアップ
シフト領域とダウンシフト領域とに分けた範囲を設定す
るとともに、変速比制御電磁弁の故障時における異常走
行時使用領域を設定(デューティ比の0%付近で示す)
していることから、変速比制御弁を作動制御する変速比
制御電磁弁が断線等によって機能が停止した場合に、変
速比制御電磁弁からの出力圧力である信号油圧が最大と
なる。このとき、図11に示す如く、変速比制御弁33
8においては、プライマリ圧導出ポート396と第1ド
レンポート398とが連通されたままの状態となり、プ
ライマリ側油圧室の作動油が排出(ドレン)されて、変
速比が最大である低速側に移行する。よって、変速比制
御弁を用いた油圧制御回路312においては、図13に
示す如く、変速比制御電磁弁342が故障した時の変速
比の変化が急激に起こるので、変速比制御電磁弁342
が故障時の変速比がフルローとなるように構成された油
圧制御回路の場合には、高速走行時に、変速比制御電磁
弁342が故障すると、瞬時にデューティ比が0%とな
り、一気にプライマリ圧が第1ドレンポート398から
ドレンされ、その結果、急激にダウンシフトが生じて、
急激なエンジンブレーキがかかるという不都合があっ
た。 【0022】 【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、内燃機関の動力をプライ
マリプーリからセカンダリプーリにベルトを介して伝達
し、前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとに
巻き掛けた前記ベルトの掛かり半径を、電気信号が入力
される変速比制御電磁弁とこの変速比制御電磁弁から出
力された信号油圧で作動する変速比制御弁とにより前記
セカンダリプーリへのセカンダリ圧を減圧した前記プラ
イマリプーリへのプライマリ圧で制御する無段変速機の
油圧制御装置において、前記変速比制御電磁弁は、入力
される電気信号の減少に連れて信号油圧を増加するとと
もに、出力した信号油圧が所定値以上で前記変速制御弁
がプライマリ圧を排出油路に開放するように前記変速比
制御弁を作動し、前記変速制御弁の前記排出油路の下流
側には、軸線方向にプライマリ圧に対向して前記変速比
制御電磁弁の信号油圧とスプリングの付勢力とを作用さ
せる調圧弁を設け、この調圧弁は、前記変速比制御電磁
弁に入力される電気信号の減少に伴って保持するプライ
マリ圧を増加する特性とし、前記変速比制御電磁弁に入
力される電気信号が零の場合にはプライマリ圧がセカン
ダリ圧の最低値を前記セカンダリプーリのセカンダリ側
油圧室に対する前記プライマリプーリのプライマリ側油
圧室の受圧面積比で除した所定油圧値よりも大きく保持
し、前記変速比制御電磁弁に入力される電気信号が通常
走行に使用する領域の下限値にある場合にはプライマリ
圧を前記所定油圧値未満に保持し、前記変速比制御電磁
弁に入力される電気信号が通常走行に使用する領域内の
中立値にある場合にはプライマリ圧が零よりも大きい値
となるように設定することを特徴とする。 【0023】 【発明の実施の形態】この発明は、変速比制御電磁弁の
故障によって変速比制御電磁弁に電気信号が入力されな
い場合には、変速比制御電磁弁からの信号油圧が最大と
なり、このため、変速比制御弁は、プライマリ圧を排出
油路に開放させ、変速比を最大の方向に制御させるが、
調圧弁は、プライマリ圧を、セカンダリ圧の最低値をセ
カンダリプーリのセカンダリ側油圧室に対するプライマ
リプーリのプライマリ側油圧室の受圧面積比で除した所
定油圧値よりも大きく保持することから、変速比が中間
変速比に保持され、変速比制御電磁弁が故障時の変速比
がフルローとなるように構成された油圧制御回路の場合
に、急激にダウンシフトが生ずることがなく、急激なエ
ンジンブレーキがかかるのを回避させることができる。
他方、変速比制御電磁弁が故障時の変速比がトップにな
るように構成された油圧制御回路の場合には、ベルトス
リップが生ずることがなく、車両の発進を可能とするこ
とができる。 【0024】また、調圧弁においては、変速比制御電磁
弁に入力される電気信号が通常走行に使用する領域の下
限値にある場合には、プライマリ圧を所定油圧値未満に
保持することから、プライマリ圧とプライマリ側油圧室
の受圧面積とを乗じた値が、セカンダリ圧とセカンダリ
側油圧室の受圧面積との積を乗じた値を下回るので、シ
フトダウンが可能であり、通常の変速制御に影響を与え
ることがない。 【0025】更に、調圧弁においては、変速比制御電磁
弁に入力される電気信号が通常走行に使用する領域内の
中立値にある場合には、プライマリ圧が零よりも大きい
値となるように設定することから、プライマリプーリの
プライマリ側油圧室の作動油が抜けきらないようにする
ので、通常走行時に、アップシフトのレスポンスが高く
なり、変速制御を容易にすることができる。 【0026】 【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜8は、この発明の実施例
を示すものである。図8において、2は図示しない車両
に搭載された内燃機関、4はクランク軸、6は無段変速
機、8は変速機ケースである。無段変速機6は、内燃機
関2のクランク軸4に対して同軸に配設されたプライマ
リ軸10を変速機ケース8に軸支して設け、このプライ
マリ軸10に対して平行に配設されたセカンダリ軸12
を変速機ケース8に軸支して設けている。 【0027】無段変速機6は、プライマリ軸10にプラ
イマリプーリ(PRI)14を設け、セカンダリ軸12
にセカンダリプーリ(SEC)16を設け、プライマリ
プーリ14及びセカンダリプーリ16にベルト18を巻
掛けて設けている。 【0028】プライマリプーリ14は、プライマリ軸1
0に固定したプライマリ側固定プーリ部片20と、プラ
イマリ軸10に軸方向移動可能且つ回転不可能に装着し
たプライマリ側可動プーリ部片22とからなる。プライ
マリ側可動プーリ部片22の背面には、プライマリ側ハ
ウジング24によりプライマリ圧側油圧室26を形成し
ている。 【0029】セカンダリプーリ16は、セカンダリ軸1
2に固定したセカンダリ側固定プーリ部片28と、セカ
ンダリ軸12に軸方向移動可能且つ回転不可能に装着し
たセカンダリ側可動プーリ部片30とからなる。セカン
ダリ側可動プーリ部片30の背面には、セカンダリ側ハ
ウジング32によりセカンダリ側油圧室34を形成し、
このセカンダリ側油圧室34内にセカンダリ側可動プー
リ部片30をセカンダリ側固定プーリ部片28側に押圧
する調整用スプリング36を設けている。 【0030】プライマリプーリ14及びセカンダリプー
リ16は、プライマリ側油圧室26及びセカンダリ側油
圧室34に供給されるプライマリ圧及びライン圧の各圧
油により各溝幅を相対的に増減させ、ベルト18の回転
半径を相対的に増減させて変速比を連続的に変化させ
る。 【0031】無段変速機6は、プライマリ軸10の内燃
機関2に近接する入力側に、クランク軸4及びプライマ
リ軸10に対して同軸に配設された入力軸38を設けて
いる。入力軸38には、入力側及びクランク軸4の出力
側間にトルクコンバータ(T/C)40を設け、出力側
及びプライマリ軸10の入力側間に前後進切換機構42
を設け、トルクコンバータ40及び前後進切換機構42
間にオイルポンプ44を設けている。 【0032】無段変速機6は、セカンダリ軸12の出力
側に、このセカンダリ軸12と同軸に配設された出力軸
46を軸支して設けている。出力軸46は、セカンダリ
軸12の出力側及び入力側間に出力用クラッチ48を設
けている。また、無段変速機6は、出力軸46に対して
平行に配設されたカウンタ軸50を軸支して設けてい
る。出力軸46及びカウンタ軸50間には、リダクショ
ンギヤ列52を設けている。 【0033】また、無段変速機6は、カウンタ軸50に
対して平行に配設されたデファレンシャル54を軸支し
て設けている。カウンタ軸50及びデファレンシャル5
4のデフケース56間には、ファイナルギヤ列58を設
けている。デファレンシャル54には、夫々ドライブシ
ャフト60・60の一端側を連結し、ドライブシャフト
60・60の他端側に図示しない駆動輪を取付けてい
る。 【0034】無段変速機6のプライマリプーリ14及び
セカンダリプーリ16とトルクコンバータ40とは、オ
イルポンプ44の発生する吐出圧から制御用の圧油を取
出すように、変速機ケース8に取付けられたバルブボデ
ィ(図示せず)に形成された油圧制御回路62によって
作動される。 【0035】この油圧制御回路62において、図1に示
す如く、オイルポンプ44には、オイルパン(図示せ
ず)内のオイルストレーナ64からのオイル吸引通路6
6が連絡している。また、このオイルポンプ44には、
セカンダリプーリ16のセカンダリ側油圧室34へのラ
イン圧通路68が連絡している。オイルポンプ44は、
オイルパン内のオイルストレーナ64から吸引するオイ
ルをライン圧通路68に圧送し、ライン圧を発生させる
ものである。 【0036】ライン圧通路68には、第1油路70を介
してライン圧制御弁72が連絡している。このライン圧
制御弁72には、第2油路74を介してライン圧制御電
磁弁(ソレノイド)76が連絡している。このライン圧
制御電磁弁76は、制御手段(図示せず)からの電気信
号(デューティ比)で作動制御されるものである。ま
た、ライン圧通路68には、第3油路78を介して圧力
調整弁(リリーフ弁)80が連絡している。この圧力調
整弁80は、第4油路82を介してオイル吸引通路66
に連絡しているとともに、第5油路84及びこの第5油
路84から分岐した第5一側油路84−1・第5他側油
路84−2を介してライン圧制御弁72に連絡してい
る。 【0037】また、ライン圧通路68には、第6油路8
6を介して流量制御弁である変速比制御弁88が連絡し
ている。この変速比制御弁88には、第7油路90を介
して電気信号(デューティ比)で作動される変速比制御
電磁弁(ソレノイド)92が連絡している。この変速比
制御電磁弁(ソレノイド)92は、制御手段(図示せ
ず)からの電気信号(デューティ比)で作動制御される
ものである。また、変速比制御弁88には、プライマリ
圧通路94を介してプライマリプーリ14のプライマリ
側油圧室26に連絡しているとともに、第8油路96及
びこの第8油路96から分岐した第8一側油路96−1
・第8他側油路96−2を介して調圧弁98に連絡して
いる。この調圧弁98は、第9油路100を介して電気
信号(デューティ比)で作動される変速比制御電磁弁9
2に連絡する第7油路90に接続している。 【0038】更に、ライン圧通路68には、第10油路
102を介してパイロット弁104が連絡している。 【0039】更にまた、ライン圧通路68には、第11
油路106を介してトルコン圧(T/C)調整弁108
が連絡している。このトルコン圧調整弁108には、第
12油路110を介してロックアップ制御弁112が連
絡しているとともに、この第12油路110から分岐し
た第13油路114を介してオイルクーラ116が連絡
している。 【0040】ロックアップ制御弁112には、第14油
路118と、第15一側油路120−1・第5他側油路
120−2及びこれら第15一側油路120−1・第5
他側油路120−2が集合した第15油路120とを介
してトルクコンバータ(T/C)が連絡している。ま
た、ロックアップ制御弁112には、第16油路122
を介して第13油路114に接続するとともに、途中が
第14油路118に接続された第17油路124を介し
て第13油路114に接続している。更に、ロックアッ
プ制御弁112は、第18油路126を介して電気信号
(デューティ比)で作動されるロックアップ制御電磁弁
(ソレノイド)128に連絡している。このロックアッ
プ制御電磁弁128は、制御手段(図示せず)からの電
気信号(デューティ比)で作動制御されるものである。 【0041】このロックアップ制御電磁弁128は、第
19油路130及びこの第19油路130から分岐した
第19一側油路130−1・第19他側油路130−2
を介してライン圧制御電磁弁76・変速比制御電磁弁9
2とに連絡している。この第19油路130には、第2
0油路132を介してライン圧制御弁72が連絡してい
るとともに、第21油路134を介して変速比制御弁8
8が連絡し、また、第22油路136・第23油路13
8を介してパイロット弁104が連絡している。 【0042】前記変速比制御弁88は、図7に示すよう
に構成される。つまり、図7に示す如く、変速比制御弁
88の弁本体140は、一端側が開口142で開放する
とともに、他端側が壁部144で閉塞され、また、軸心
方向において、一端側で内径D1の第1スプール摺動孔
146と、他端側でこの第1スプール摺動孔146に連
通して該第1スプール摺動孔146の内径D1よりも少
し小さな内径D2の第2スプール摺動孔148とを形成
している。 【0043】また、弁本体140には、中央部位で第1
スプール摺動孔146の内周面に、円周方向に第6油路
86が接続する溝状のライン圧導入ポート150が形成
されているとともに、このライン圧導入ポート150に
並んでプライマリ圧油路94が接続する溝状のプライマ
リ圧導出ポート152が形成され、また、このプライマ
リ圧導出ポート152に並んで第8油路96に接続する
溝状の調圧弁側導出ポート154が形成されている。こ
の調圧弁側導出ポート154は、従来においては、排出
油路としてのドレンポートが利用されたものである。 【0044】更に、弁本体140の一端側には、第1ス
プール摺動孔146の内周面に、第7油路90に接続す
る溝状の信号油圧導入ポート156が形成されていると
ともに、開口142を閉塞する閉塞栓158が取り付け
られている。 【0045】更にまた、弁本体140の他端側には、第
2スプール摺動孔148の内周面に、第21油路134
に接続する溝状の連絡ポート160が形成されている。
また、弁本体140の第1スプール摺動孔146と第2
スプール摺動孔148との間の内周には、溝状のドレン
ポート162が形成されている。 【0046】弁本体140の第1・第2スプール摺動孔
146・148には、スプール弁体164が摺動可能に
設けられる。このスプール弁体164は、中央部位で第
1スプール摺動孔146の内径D1よりも小さな第1小
径部166と、この第1小径部166の一端側に連設し
て、軸方向移動のときに、ライン圧導入ポート150と
プライマリ圧導出ポート152と調圧弁側導出ポート1
54との範囲で移動して第1スプール摺動孔146の内
周面に接する導入側ランド部168と、第1小径部16
6の他端側に連設して、軸方向移動のときに、プライマ
リ圧導出ポート152と調圧弁側導出ポート154とド
レンポート162との範囲で移動して第1スプール摺動
孔146の内周面に接する導出側ランド部170と、こ
の導出側ランド部170の他端側に連設されて第2スプ
ール摺動孔148の内径D2よりも少し小さく形成され
た第2小径部172と、この第2小径部172の他端側
に連設して第2スプール摺動孔148の内周面に接する
シフトアップランド部174と、導入側ランド部168
の一端面に突出した一側支持部176と、シフトアップ
ランド部174の他端面に突出した他側支持部178と
から構成されている。 【0047】また、弁本体140内においては、一端側
で、導入側ランド部168と閉塞栓158との間にシフ
トダウン油圧室180が形成されるとともに、このシフ
トダウン油圧室180内でスプール弁体164の一端側
の一端側支持部176に嵌装されて導入側ランド部16
8と閉塞栓158との間に一側スプリング182が介設
され、また、他端側で、シフトアップランド部174と
壁部144との間にシフトアップ油圧室184が形成さ
れるとともに、このシフトアップ油圧室184内でスプ
ール弁体164の他端側の他端側支持部178に嵌装さ
れてシフトアップランド部174と壁部144との間に
他側スプリング186が介設されている。 【0048】前記変速比制御電磁弁92は、制御手段か
ら入力される電気信号(デューテイ比)の減少に連れて
変速比制御弁88への信号油圧を増加、つまり、デュー
テイ比が0%で最大の信号油圧を出力するとともに、出
力した信号油圧が所定値以上で変速制御弁88がプライ
マリ圧を排出油路(ドレンポート)に開放するように、
変速比制御弁88を作動するものである。 【0049】前記調圧弁98は、変速制御弁88の従来
の排出油路(ドレンポート)であった調圧弁側導出ポー
ト154の下流側に設けられ、軸線方向にプライマリ圧
に対向して変速比制御電磁弁92からの信号油圧と後述
するスプリング226の付勢力とを作用させるものであ
り、図2に示すように構成される。 【0050】即ち、図2に示す如く、調圧弁98の弁本
体188は、一端側が開口190で開放するとともに、
他端側が壁部192で閉塞され、また、軸線方向におい
て、一端側で内径D3の第1スプール摺動孔194と、
他端側でこの第1スプール摺動孔194に連通して該第
1スプール摺動孔194の内径D3よりも少し小さな内
径D4の第2スプール摺動孔196とを形成している。 【0051】また、弁本体188には、中央部位で第1
スプール摺動孔194の内周面に、円周方向に第8一側
油路96−1が接続する溝状の一側プライマリ圧導入ポ
ート198が形成されているとともに、この一側プライ
マリ圧導入ポート198に並んで第1ドレンポート20
0が形成されている。 【0052】更に、弁本体188の一端側には、第1ス
プール摺動孔194の内周面に、第9油路100に接続
する溝状の信号油圧導入ポート202が形成されている
とともに、開口190を閉塞する閉塞栓204が取り付
けられている。 【0053】更にまた、弁本体188の他端側には、第
1スプール摺動孔194と第2スプール摺動孔196と
に関わる内周面に、第8他側油路96−2に接続する溝
状の他側プライマリ圧導入ポート206が形成されてい
るとともに、端部位に環状の第2ドレンポート208が
形成されている。 【0054】弁本体188の第1・第2スプール摺動孔
194・196には、スプール弁体210が摺動可能に
設けられる。このスプール弁体210は、中央部位で第
1スプール摺動孔194の内径D3よりも小さな第1小
径部212と、この第1小径部212の一端側に連設し
て、軸方向移動のときに、一側プライマリ圧ポート19
8と第1ドレンポート200との範囲で移動して第1ス
プール摺動孔194の内周面に接する第1ランド部21
4と、第1小径部212の他端側に連設して、軸方向移
動のときに、一側プライマリ圧導入ポート198と他側
プライマリ圧導入ポート206との間で第1スプール摺
動孔194の内周面に接する第2ランド部216と、こ
の第2ランド部216の他端側に連設されて第2スプー
ル摺動孔196の内径D4よりも少し小さく形成された
第2小径部218と、この第2小径部218の他端側に
連設して第2スプール摺動孔196の内周面に接する第
3ランド部220と、第1ランド部214の一端面に突
出した一側支持部222と、第3ランド部220の他端
面に突出した他側支持部223とから構成されている。 【0055】また、弁本体188内においては、一端側
で、第1ランド部214と閉塞栓204との間に第1油
圧室224が形成されるとともに、この第1油圧室22
4内でスプール弁体210の一端側の一側支持部222
に嵌装されて第1ランド部214と閉塞栓204との間
にスプリング226が介設されているとともに、他端側
で、第2ドレンポート208に開放する第2油圧室22
8が形成される。 【0056】この調圧弁98においては、図4、5に示
す如く、変速比制御電磁弁92に入力される電気信号
(デューテイ比)の減少に伴って保持するプライマリ圧
を増加する特性とし、通常走行時の変速比制御電磁弁へ
のデューティ比とプライマリ圧(Ppri)との関係に
おいて、通常走行時使用領域(デューティ比A〜B間で
示す)の中間部位の中立値でアップシフト領域とダウン
シフト領域とに分けた範囲を設定するとともに、変速比
制御電磁弁の故障時における異常走行時使用領域を設定
(デューティ比の0%付近で示す)し、そして、変速比
制御電磁弁92に入力される電気信号が零、つまり、デ
ューティ比が0%の場合には、プライマリ圧がセカンダ
リ圧の最低値(PLmin)を、セカンダリ側油圧室3
4のシリンダとしてのセカンダリ側可動プーリ部片30
に対するプライマリ側油圧室26のシリンダとしてのプ
ライマリ側可動プーリ部片22の受圧面積比(R)で除
した所定油圧値(Ps=PLmin/R、(R=プライ
マリプーリ受圧面積/セカンダリプーリ受圧面積))よ
りも大きく保持し、また、変速比制御電磁弁92に入力
される電気信号が通常走行に使用する領域の下限値
(A)にある場合には、プライマリ圧(Ppri)を所
定油圧値(Ps)未満に保持し、更に、変速比制御電磁
弁92に入力される電気信号が通常走行に使用する領域
(デューティ比A〜B間で示す)内の中立値にある場合
には、プライマリ圧(Ppri)が零よりも大きい値
(Pk)で且つこのときの最低セカンダリ圧(PLmi
n)を受圧面積比(R)で割った値(Ps)未満となる
ように設定している。 【0057】つまり、この調圧弁98においては、調圧
弁98の変速比制御電磁弁92の出力圧力受圧面積(A
so1)、プライマリ圧受圧面積(Apri)、及びス
プリング226のスプリング力(F)は、以下の第1〜
第3設定条件の3点を満足するように設定する(図4参
照)。第1の設定条件は、変速比制御電磁弁92への電
気信号(デューティ比)が零(0%)のときの調圧圧力
である最低セカンダリ圧(PLmin)を、セカンダリ
プーリ16のセカンダリ側油圧室34に対するプライマ
リプーリ14のプライマリ側油圧室26受圧面積比
(R)で割った値(Ps)を上回るように設定する。第
2の設定条件は、変速比制御電磁弁92の電気信号(デ
ューティ比)が通常走行時使用領域の下限値A(従来の
図13で示す)であるときの調圧圧力を、このときの最
低セカンダリ圧(PLmin)を受圧面積比(R)で割
った値(Ps)未満に設定する。第3の設定条件は、変
速比制御電磁弁92の電気信号(デューティ比)が中立
値にあるとき、調圧圧力が零よりも大きい値(Pk)に
設定する。図2、3に示す如く、調圧弁98において、
信号油圧導入ポート202に作用する信号油圧(Pso
1)と、他側プライマリ圧導入ポート206に作用する
プライマリ圧(Ppri)と、スプール弁体188の第
1ランド部214の信号油圧導入ポート202側の端面
214Fの受圧面積(Aso1)と、スプール弁体18
8の第2ランド部216の他側プライマリ圧導入ポート
206側の端面216Fの受圧面積(Apri)と、ス
プリング226のスプリング力(F)との関係は、Pp
ri*Apri=Pso1*Aso1+Fである。 【0058】従って、この無段変速機6においては、変
速比制御電磁弁92が断線等で機能しなくなった場合に
は、変速比がフルローとなるように油圧制御回路62を
構成(プライマリプーリ14の作動油を抜く方向)とし
た上で、調圧弁98を変速比制御弁88の排出油路(ド
レンポート)であった調圧弁側導出ポート154に設け
る。そして、この調圧弁98は、図2、3に示す如く、
スプリング226でスプール弁体210を一方向に付勢
し、同一方向に変速比制御電磁弁92の出力圧力を作用
させ、これらと対向する方向にプライマリ圧を作用させ
る。 【0059】次に、この実施例の作用について説明す
る。 【0060】無段変速機6においては、プライマリ圧と
プライマリプーリ14の受圧面積とを乗じた値と、セカ
ンダリ圧とセカンダリプーリ16の受圧面積とを乗じた
値と、の関係によって変速比を制御する。プライマリ圧
とプライマリプーリ14のプライマリ側油圧室26の受
圧面積とを乗じた値が、セカンダリ圧とセカンダリプー
リ16のセカンダリ側油圧室34の受圧面積とを乗じた
値よりも大きければ、アップシフトし、逆の場合は、ダ
ウンシフトする。 【0061】そして、変速比制御電磁弁92が断線等で
機能しなくなった場合には、変速比制御弁88は、プラ
イマリプーリ14のプライマリ側油圧室26内の作動油
を排出してダウンシフトするように機能する。しかし、
プライマリ圧が最低セカンダリ圧を受圧面積比で割った
値を上回るように保持するように、調圧弁98におい
て、第1の設定条件として、変速比制御電磁弁92の電
気信号(デューティ比)が零のときの調圧圧力を、この
ときの最低セカンダリ圧をセカンダリプーリ16に対す
るプライマリプーリ14の受圧面積比で割った値を上回
るように設定したので、図5に示す如く、中間変速比を
保持することができ、変速比制御電磁弁92が故障時の
変速比がフルローとなるように構成された油圧制御回路
の場合に、急激にダウンシフトが生ずることがなく、急
激なエンジンブレーキがかかるのを回避させることがで
きる。他方、変速比制御電磁弁92が故障時の変速比が
トップになるように構成された油圧制御回路の場合に
は、ベルトスリップが生ずることがなく、車両の発進を
可能とすることができる。 【0062】一方、通常走行時には、調圧圧力が最低セ
カンダリ圧を受圧面積比で割った値未満に保持するよう
に、調圧弁98において、第2の設定条件として、変速
比制御電磁弁92の電気信号(デューティ比)が通常走
行時使用領域の下限値Aであるときの調圧圧力を、この
ときの最低セカンダリ圧を受圧面積比で割った値未満に
設定し、また、第3の設定条件として、変速比制御電磁
弁92の電気信号(デューティ比)が中立値にあると
き、調圧圧力が零よりも大きく且つこのときの最低セカ
ンダリ圧を受圧面積比で割った値未満に設定したので、
プライマリ圧とプライマリプーリ14の受圧面積とを乗
じた値が、セカンダリ圧とセカンダリプーリ14の受圧
面積を乗じた値を下回るダウンシフト領域を確保するこ
とができるため、通常の変速比制御に影響を与えること
がない(図6参照)。 【0063】更に、変速比制御電磁弁92の電気信号
(デューティ比)が中立値にあるとき、調圧圧力を零よ
りも大きな値に保持し、つまり、プライマリプーリ14
の作動油が抜けきらないように、第3の、変速比制御電
磁弁92の電気信号(デューティ比)が中立値にあると
き、調圧圧力が零よりも大きく且つこのときの最低セカ
ンダリ圧を受圧面積比で割った値未満に設定したので、
通常走行時のアップシフトのレスポンスが高くなり、ま
た、変速制御が容易になる(図6参照)。 【0064】つまり、無段変速機6は、プライマリ軸1
0に設けられた一対のプライマリ側固定プーリ部片20
とプライマリ側可動プーリ部片22及びセカンダリ軸1
2に設けられた一対のセカンダリ側固定プーリ部片28
とセカンダリ側可動プーリ部片30を備え、プライマリ
プーリ14とセカンダリプーリ16との間に巻き掛けら
れたベルト18の半径を可変することにより、内燃機関
2の動力を無段階に変速して駆動輪に伝達する。このベ
ルト18の半径の変更は、プライマリ側可動プーリ部片
22とセカンダリ側可動プーリ部片30とに供給する油
圧により、プライマリ側固定プーリ部片20とセカンダ
リ側固定プーリ部片28との間の溝幅を変更することに
よって行われる。プライマリ側可動プーリ部片22(プ
ライマリシリンダ)に供給されるプライマリ圧は、セカ
ンダリ側可動プーリ部片30(セカンダリプーリシリン
ダ)に供給されるセカンダリ圧から変速比制御電磁弁9
2と変速比制御弁88とを介して減圧されて供給され
る。 【0065】この変速比制御電磁弁92は、入力される
電気信号(デューティ比)の減少に連れて増加する信号
油圧を変速比制御弁88に出力する。この変速比制御弁
88は、プライマリ側油圧室26と連絡するプライマリ
圧導出ポート152と、ライン圧(セカンダリ圧)に接
続するライン圧導入ポート150と調圧弁側導出ポート
154とを有し、変速比制御電磁弁92からの信号油圧
により、プライマリ側油圧室26と連絡するプライマリ
圧導出ポート152をライン圧(セカンダリ圧)に接続
し、油圧保持(中立)、油圧排出の各位置に切り替え
る。 【0066】このとき、変速比制御弁88は、変速比制
御電磁弁92からの信号油圧の増加時に、プライマリ側
油圧室26と連絡するプライマリ圧導出ポート152が
調圧弁側導出ポート154と連通する構成となってい
る。これにより、通常走行時には、変速比制御電磁弁9
2に与える電気信号を中立値から減少させた場合に、変
速比制御弁88への信号油圧が増大し、プライマリ側油
圧室26の油圧が調圧弁側導出ポート154に連通され
て調圧弁98を介して減圧される。 【0067】これにより、プライマリプーリ14側の溝
幅が拡大するとともに、プライマリ圧とセカンダリ圧と
の油圧の差で、セカンダリプーリ16側の溝幅が減少
し、変速比が拡大する方向へ変速(ダウンシフト)され
る。そして、所望の変速比に変速後に、変速比制御電磁
弁92は、中立値に戻され、その変速比を維持する。変
速比を減少方向(アップシフト)の場合には、変速比制
御電磁弁92を逆に作動させる。 【0068】ところで、この変速比制御電磁弁92は、
通常、一定の制御範囲で制御されるが、このような構成
において、変速比制御電磁弁92が断線等によって非通
電状態になった場合には、電気信号が最小値(デューテ
イ比が0%)になるとともに、信号油圧が最大となり、
プライマリ側油圧室26の作動油が排出され、急激なダ
ウンシフトや、ベルトスリップが発生する。また、変速
比が最大に固定されるため、発進可能であるが、走行速
度が低くなる不具合があった。 【0069】そこで、この実施例においては、調圧弁9
8によりプライマリ側油圧室26の油圧を保持して上述
の不具合である変速比制御電磁弁92の異常時の急激な
シフトダウン及びベルトスリップを防止し、且つ、再発
進が可能とするとともに、通常走行時には、シフトアッ
プのレスポンスを向上することができる。 【0070】この結果、変速比制御電磁弁92の故障に
よって該変速比制御電磁弁92に電気信号が入力されな
い場合には、変速比制御電磁弁92からの信号油圧が最
大となり、このため、変速比制御弁88は、プライマリ
圧を調圧弁側導出ポート154に開放させ、変速比を最
大の方向に制御させるが、調圧弁98は、プライマリ圧
を、セカンダリ圧の最低値をセカンダリ側油圧室34に
対するプライマリ側油圧室26の受圧面積比で除した所
定油圧値よりも大きく保持することから、変速比が中間
変速比に保持され、急激にダウンシフトを防止して急激
なエンジンブレーキを回避させることができる。他方、
変速比制御電磁弁92が故障時の変速比がトップになる
ように構成された油圧制御回路の場合には、ベルトスリ
ップが生ずることがなく、車両の発進を可能とすること
ができる。 【0071】また、調圧弁98においては、変速比制御
電磁弁92に入力される電気信号が通常走行に使用する
領域の下限値にある場合には、プライマリ圧を所定油圧
値未満に保持することから、プライマリ圧とプライマリ
側油圧室26シリンダの受圧面積とを乗じた値が、セカ
ンダリ圧とセカンダリ側油圧室34の受圧面積との積を
乗じた値を下回るので、シフトダウンが可能であり、通
常の変速制御に影響を与えることがない。 【0072】更に、調圧弁98においては、変速比制御
電磁弁92に入力される電気信号が通常走行に使用する
領域内の中立値にある場合には、プライマリ圧が零より
も大きい値となるように設定することから、プライマリ
プーリ14のプライマリ側油圧室26内の作動油が抜け
きらないようにするので、通常走行時に、アップシフト
のレスポンスが高くなり、変速制御を容易にすることが
できる。 【0073】図9は、この発明の第2実施例を示すもの
である。 【0074】この第2実施例においては上述の第1実施
例と同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明
する。 【0075】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、調圧弁98において、第1ランド
部214には、変速比制御電磁弁92が断線等で故障し
たときに、一側プライマリ圧導入ポート198と第1ド
レーンポート200とを連通する小径の連通孔232を
形成した。 【0076】この第2実施例の構成によれば、変速比制
御電磁弁92が断線等で故障したときに、第1ランド部
214が第1ドレーンポート200を閉じるが、このと
き、一側プライマリ圧導入ポート198側の油圧が連通
孔232から第1ドレーンポート200に徐々に流去す
ることから、その後、低速側に徐々に変速され、よっ
て、車両の再発進等を可能とし、緊急時の対策等を講じ
ることができる。 【0077】 【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、変速比制御電磁弁の故障によって変速比
制御電磁弁に電気信号が入力されない場合には、変速比
制御電磁弁からの信号油圧が最大となり、このため、変
速比制御弁は、プライマリ圧を排出油路に開放させ、変
速比を最大の方向に制御させるが、調圧弁は、プライマ
リ圧を、セカンダリ圧の最低値をセカンダリプーリのセ
カンダリ側油圧室に対するプライマリプーリのプライマ
リ側油圧室の受圧面積比で除した所定油圧値よりも大き
く保持することから、変速比が中間変速比に保持され、
変速比制御電磁弁が故障時の変速比がフルローとなるよ
うに構成された油圧制御回路の場合に、急激にダウンシ
フトが生ずることがなく、急激なエンジンブレーキがか
かるのを回避させ得る。他方、変速比制御電磁弁が故障
時の変速比がトップになるように構成された油圧制御回
路の場合には、ベルトスリップが生ずることがなく、車
両の発進を可能とし得る。 【0078】また、調圧弁においては、変速比制御電磁
弁に入力される電気信号が通常走行に使用する領域の下
限値にある場合には、プライマリ圧を所定油圧値未満に
保持することから、プライマリ圧とプライマリ側油圧室
の受圧面積とを乗じた値が、セカンダリ圧とセカンダリ
側油圧室の受圧面積との積を乗じた値を下回るので、シ
フトダウンが可能であり、通常の変速制御に影響を与え
ることがない。 【0079】更に、調圧弁においては、変速比制御電磁
弁に入力される電気信号が通常走行に使用する領域内の
中立値にある場合には、プライマリ圧が零よりも大きい
値となるように設定することから、プライマリプーリの
プライマリ側油圧室の作動油が抜けきらないようにする
ので、通常走行時に、アップシフトのレスポンスが高く
なり、変速制御を容易とし得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】無段変速機の油圧制御回路図である。 【図2】通常走行時の調圧弁の断面図である。 【図3】変速比制御電磁弁の故障時の調圧弁の断面図で
ある。 【図4】調圧弁の特性図である。 【図5】変速比制御電磁弁の故障時の油圧変化を示す図
である。 【図6】通常走行時の油圧特性図である。 【図7】変速比制御電磁弁の故障時の変速比制御弁の断
面図である。 【図8】無段変速機の断面図である。 【図9】第2実施例において調圧弁の断面図である。 【図10】従来の無段変速機の油圧制御回路図である。 【図11】従来の変速比制御電磁弁の故障時の変速比制
御弁の断面図である。 【図12】従来において通常走行時のデューティ比とプ
ライマリ圧との関係を示す図である。 【図13】従来において変速比制御電磁弁の故障時の油
圧変化を示す図である。 【符号の説明】 2 内燃機関 6 無段変速機 10 プライマリ軸 12 セカンダリ軸 14 プライマリプーリ 16 セカンダリプーリ 18 ベルト 26 プライマリ側油圧室 34 セカンダリ側油圧室 40 トルクコンバータ 44 オイルポンプ 62 油圧制御回路 68 ライン圧通路 72 ライン圧制御弁 76 ライン圧制御電磁弁 88 変速制御弁 92 変速比制御電磁弁 94 プライマリ圧通路 98 調圧弁 140 変速制御弁の弁本体 150 ライン圧導入ポート 152 プライマリ圧導出ポート 154 調圧弁側導出ポート 156 変速制御弁の信号油圧導入ポート 162 変速制御弁のドレンポート 164 変速制御弁のスプール弁体 188 調圧弁の弁本体 198 一側プライマリ圧導入ポート 200 調圧弁の第1ドレンポート 202 調圧弁の信号油圧導入ポート 206 他側プライマリ圧導入ポート 208 調圧弁の第2ドレンポート 210 調圧弁のスプール弁体 226 調圧弁のスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63:06 F16H 63:06

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内燃機関の動力をプライマリプーリから
    セカンダリプーリにベルトを介して伝達し、前記プライ
    マリプーリと前記セカンダリプーリとに巻き掛けた前記
    ベルトの掛かり半径を、電気信号が入力される変速比制
    御電磁弁とこの変速比制御電磁弁から出力された信号油
    圧で作動する変速比制御弁とにより前記セカンダリプー
    リへのセカンダリ圧を減圧した前記プライマリプーリへ
    のプライマリ圧で制御する無段変速機の油圧制御装置に
    おいて、前記変速比制御電磁弁は、入力される電気信号
    の減少に連れて信号油圧を増加するとともに、出力した
    信号油圧が所定値以上で前記変速制御弁がプライマリ圧
    を排出油路に開放するように前記変速比制御弁を作動
    し、前記変速制御弁の前記排出油路の下流側には、軸線
    方向にプライマリ圧に対向して前記変速比制御電磁弁の
    信号油圧とスプリングの付勢力とを作用させる調圧弁を
    設け、この調圧弁は、前記変速比制御電磁弁に入力され
    る電気信号の減少に伴って保持するプライマリ圧を増加
    する特性とし、前記変速比制御電磁弁に入力される電気
    信号が零の場合にはプライマリ圧がセカンダリ圧の最低
    値を前記セカンダリプーリのセカンダリ側油圧室に対す
    る前記プライマリプーリのプライマリ側油圧室の受圧面
    積比で除した所定油圧値よりも大きく保持し、前記変速
    比制御電磁弁に入力される電気信号が通常走行に使用す
    る領域の下限値にある場合にはプライマリ圧を前記所定
    油圧値未満に保持し、前記変速比制御電磁弁に入力され
    る電気信号が通常走行に使用する領域内の中立値にある
    場合にはプライマリ圧が零よりも大きい値となるように
    設定することを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
JP2001299069A 2001-09-28 2001-09-28 無段変速機の油圧制御装置 Pending JP2003106441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299069A JP2003106441A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 無段変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299069A JP2003106441A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 無段変速機の油圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003106441A true JP2003106441A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19119876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001299069A Pending JP2003106441A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 無段変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003106441A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046621A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Toyota Motor Corp 油圧制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046621A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Toyota Motor Corp 油圧制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2041457B1 (en) Vehicular belt-driven continuously variable transmission and control method thereof
US6364802B1 (en) Hydraulic control system for a continuously variable transmission
JP2757304B2 (ja) 変速機の油圧制御装置
JP3517299B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JPS61105353A (ja) 無段変速機の制御装置
JP4608102B2 (ja) 無段変速式の伝動装置のためのハイドロリック制御装置
JPH03189461A (ja) 無段変速機の変速比制御装置
JP2003106441A (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JPH04285361A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の制御装置
JPS61105361A (ja) 車両用無段変速装置
JP3567804B2 (ja) 動力伝達装置の油圧制御装置
JP2855220B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP2796570B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JPH0470507B2 (ja)
JP2818811B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JPS63280957A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御方法
JPS63269740A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JPS5999151A (ja) 車両用無段自動変速機の油圧制御装置
JPH023746A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPH03204428A (ja) 無段変速機の制御装置
JP2815051B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP2801314B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JPH0231264B2 (ja) Sharyoyomudanjidohensokukinorainatsuseigyokiko
JPH03181662A (ja) 無段変速機の制御装置
JPH0262744B2 (ja)