JP2004161966A - 空気中で硬化可能な組成物 - Google Patents

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Eiichiro Takiyama
栄一郎 滝山
Susumu Yoshimura
延 吉村
Shinichi Otsuka
伸一 大塚
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DJK KENKYUSHO KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

[課題]
Figure 2004161966

中に1個以上有する分子量250以上2000以下のオリゴマー(樹脂)を、有機過酸化物触媒と促進剤とを加えて、室温で硬化させようとすると、空気(酸素)の硬化阻害作用が著しく(嫌気硬化性)空気に接した表面が硬化せず、ベタツキが残って著しく実用性を損なっており、樹脂100重量部に対して1重量部以上にも及ぶ多量のワックス添加でも十分な効果が見られていなかった。
【解決手段】樹脂100重量部に対して、桐油を0.01重量部以上10重量部以下の範囲で併用することにより、ワックスの使用量を約1/5量位に減少させることが出来、しかも乾燥性も速やか、且つ完全で、実用上の効果が大である。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FRP(繊維強化プラスチックス)塗料、ライニング、注型等の各種分野に有用なラジカル硬化型樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】
不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂の様に、ラジカル硬化型樹脂は、舟艇、浴槽、浄化槽等のFRP製品に、また耐薬品性に優れたビニルエステル樹脂は耐食機器などに重用されている。
FRP以外でも、塗料、化粧板、注型、ライニング等に広く利用されていることはよく知られている。
【0003】
従来のこれら用途に供されている樹脂にはすべて、樹脂の架橋剤兼溶剤として、スチレンモノマー(以下スチレン)が、30重量(%)から50重量(%)位含まれている。スチレンモノマーは優れた溶剤であり、また樹脂の不飽和結合部分と共重合して架橋(硬化)させ、優れた物性の硬化樹脂を形成するので、頗る有用な存在であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然し、スチレンは悪臭物質に指定されており、その臭気は一般の人々にはたとえ微量であっても感知され、トラブルの対象となる。
【0005】
何よりも、例えばFRPの成形時にスチレンの高い濃度に成形作業中曝されたりすることは、スチレンの発ガン性が否定されているとはいえ、作業環境を著しく悪化させる。
【0006】
更に、例えば木工塗装のように、ポリエステル樹脂を用いて、塗装を行った家具などは、硬化後に塗膜中に残存する1(%)以下の残存スチレンのために、シックハウス症を起こすことも知られている。
【0007】
然し、従来からの関係樹脂メーカーの努力にも抱わらず、スチレンを用いずに低粘度、常温硬化で用いられるラジカル硬化型樹脂を登場させることは、出来なかった。
【0008】
ラジカル硬化型樹脂は、いずれも硬化の際に空気による硬化阻害の作用を受けるために、表面が硬化せずベタツキの残る欠点があったが、従来樹脂はパラフィンのような硬化時に折出し、硬化樹脂の表面にパラフィンの層を形成することで、これを解決していた。
【0009】
周知のように(メタ)アクリロイル基は嫌気硬化が強く、膜厚1mm以下の塗膜ではポリエステル樹脂よりも遥かに硬化阻害を受け、実質的には硬化しなくなる。ワックス(パラフィン)の使用は、使用量を大幅に増やせば、例えばポリエステル樹脂の場合0.05〜0.1(%)位で充分なものが、0.5〜1(%)と、約10倍位を必要とし、タックフリーとなる時間も、ポリエステル樹脂が2時間で十分な所を、24〜72時間かけなければならず、それでも表面はまったくタックが消失するわけではない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、短時間内つまり従来のラジカル硬化型レジンと同じレベルで空気硬化可能なオリゴアクリレートを得るべく検討を重ねた結果、意外にもワックスと桐油とを併用することによって目的を達成出来ることを知り、本発明を完成することが出来た。
【0011】
桐油は、エレオステアリン酸のグリセリドを主成分(下式)とする点に特長がある。
Figure 2004161966
即ち、エレオステアリン酸の3個の二重結合が共役系である点に特長がある。
桐油中には、このエレオステアリン酸のグリセリドが80〜90(%)を占め、残りはオレイン酸、リノール酸、パルチミン酸である。
但し、前記の桐油は中国産のもので俗に支那桐油と称されるタイプである。
この他にも、日本桐油があるが、エレオステアリン酸の含有率が少なく、50〜60(%)位とされる。
【0012】
本発明には、支那桐油の方がより適している。
【0013】
桐油の使用量は、樹脂100重量部当たり0.01重量部以上10重量部以下、より望ましくは0.1重量部以上5重量部以下である。
0.01重量部以下では効果が現れ難く、10重量部以上の添加は、硬化の遅れが著しく現れる他、ワックス類の浮きを助ける作用も向上しない。
【0014】
桐油と併用して樹脂表面を覆い、硬化に際して空気の影響を排除するためのワックス類には特に制限を設ける必要はないが、最も有効なタイプは融点42〜60℃、より望ましくは50〜54℃のパラフィンである。
金属のステアリン酸、塩、例えばステアリン酸カルシウムを併用することも出来る。
その使用量は、樹脂100重量部当たり、0.03重量部以上5重量部以下、より望ましくは、0.1重量部以上1重量部以下である。
0.03重量部以下では、ワックス量が不足して、空気硬化性を与え難くなり、また5部以上加えても、余分な量のワックスが樹脂中に折出するのみで有効ではなくなる。
【0015】
本発明に使用する、1分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴアクリレートに、特に制限を加える必要はないが、低粘度で常温硬化可能といった取扱上の利点からは、いわゆるポリエステルーアクリレートが有利であり、以後これを代表的に取り上げる。
【0016】
【発明の実施の形態】
即ち、本発明はオリゴアクリレートの本質的な欠点である硬化時の空気の阻害作用を防止する目的で、次の組成よりなる。
(1)1分子中に(メタ)アクリロイル基を1個以上含み、常温で液状であるオリゴアクリレート、
(2)オリゴアクリレート100重量部当たり、0.1重量部以上5重量部以下の桐油
(3)融点35℃以上のワックス、
更に十分な条件として、硬化促進剤として、2級アミンのアセトアセトアミドの併用が有用なものとなる。
【0017】
本発明に使用されるポリエステルー(メタ)アクリレートは、例えばアンチモン化合物を触媒に用いて、α−β不飽和モノアルコールと所望の多塩基酸(またはその酸無水物)とを、α−β不飽和基が(メタ)アクリロイル基である場合、140℃以上の温度ではゲル化するとの一般常識に反して、170〜190℃でエステル化を行うことにより、製造の工数を著しく削減し、低コスト化を実現した種類が実用上有利であるが、従来の方法即ち硫酸触媒で低温エステル化法により得られたポリエステルーアクリレートも利用できる。更には(メタ)アクリル酸とエポキシ樹脂との反応により得られるビニルエステル樹脂を用いることも可能である。
【0018】
本発明の樹脂組成物を硬化させるには、一般にラジカル硬化型樹脂の常温硬化に利用される有機過酸化物と、各種の促進剤との併用系がそのまま用いられる。
【0019】
本発明を実用化する際には、補強材、無機ないし有機質のフィラー、着色剤、チクソトロピー付与剤、変性用ポリマーなどを必要に応じ併用できることは勿論である。次に、本発明の理解を助けるために以下に実施例を示す。
【0020】
【実施例】
実施例1
ポリエステルーアクリレート(A)の合成
攪拌機、分溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付した1Lセパラブルフラスコに、2−ヒドロキシエチルメタクリレート260g、無水フタル酸135g、トリフェニルアンチモン0.8g、ハイドロキノン0.4g、を仕込み、空気気流下180〜185℃で1時間反応した後、分溜コンデンサーを密閉式とし、150Torrの減圧を30分間行った。酸価は38.4となったので中止し冷却した。得られたポリエステルーアクリレート(A)は、ハーゼン色数200、粘度5.1ポイズであった。
得られたオリゴアクリレートのGPCによる分子量は、図1に見られるようにほぼ350、図2のように主成分のポリエステルジメタクリレートはほぼ90(%)他にモノアクリレートとグリコールのジメタクリレートを含んでいた。
実施例として下記の組成物を、比較例として実施例から桐油を除いた他は、同一成分の組成物を用いた。パラフィンは樹脂に混合後、50℃以上に加熱し、熔触均一化させた。
Figure 2004161966
両者に、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキシド1重量部、オクチル酸コバルト(8%Co)0.8重量部、ピロリジンアセトアセトアミド0.1重量部を加えた系は、実施例1は約20分、比較例1は13分でゲル化し、急速に発熱して最高発熱温度はいずれも150〜155℃に達した。
両者をボンデライト鋼板上0.3m/m厚になるようにバーユーターで塗装、室温で放置した。
実施例1の場合は塗膜ゲル化はほぼ30分で、1時間経過した時にはワックスが全面的に均一に浮き、タックフリーに近い状態で、2時間後には指触乾燥した。これに反して支那桐油を用いなかった比較例1は、6時間後も表面はベタついている状態で、結局タックフリーとなったのは2日後であった。
実施例2
ビニルエステル樹脂(B)の合成
攪拌機、還流コンデンサー、ガス導入管、温度計を付した1Lセパラブルフラスコにエポキシ樹脂としてエポキシ当量185のビスフェノールAジグリシヂルエーテル型を用い、このものを380g、メタクリル酸165g、トリフェルホスフィン1.5g、亜リン酸0.3g、ヒドロキノン0.3gを仕込み、空気気流中130〜135℃で3時間半反応すると、酸価は実質的にゼロとなり、ビニルエステル樹脂(B)が淡黄褐色、シラップ状で得られた。
ビニルエステル樹脂(B)100gをモノマーとして、ロームアンドハース社(Rohm&HassCo.)の商品名QM−57Tであるジシクロペンテニルエチルメタクリレート70g、トリメチロールプロパントリアクリレート10gに溶解して液状樹脂とした。
この液状樹脂100gをとり、以下の配合で実施例2、比較例2を作成した。
Figure 2004161966
いずれも加温溶解し均一化したものを、室温に戻して測定した。
メチルエチルケトンパーオキシド1.5重量部、ナフテン酸コバルト(6%Co)1重量部、ナフテン酸銅(5%Cu)銅として10ppm、ピロリジンアセトアセトアミド0.1重量部、を加え、ボンデライト鋼板上に0.3m/mになるように塗装した。
実施例2の塗膜ゲル化は約23分、比較例は6時間後もベタついたままで、ゲル化時間の測定は出来なかった。
2時間後には、実施例2の塗膜はほぼタックフリーとなり、習日には完全に乾燥硬化していたが、比較例2の方は3日後もワックスは浮いているものの、ベタツキが残り、完全な硬化塗膜は得られなかった。
Figure 2004161966
Figure 2004161966

Claims (2)

  1. (1)1分子中に(メタ)アクリロイル基を1個以上含み、常温で液状であるオリゴアクリレート、
    (2)桐油、
    (3)融点35℃以上のワックスを併用することよりなる空気中で硬化可能な組成物、
  2. オリゴアクリレートが分子量250以上2000以下のポリエステルアクリレートであることを特長とする請求項1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088294A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Showa Highpolymer Co Ltd Frp防水層用ラジカル重合性遮熱塗料、それを用いた遮熱層の形成方法及びfrp防水・遮熱構造体

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JP2008088294A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Showa Highpolymer Co Ltd Frp防水層用ラジカル重合性遮熱塗料、それを用いた遮熱層の形成方法及びfrp防水・遮熱構造体

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