JP2586201B2 - 薬剤を添着した活性炭の製造方法 - Google Patents
薬剤を添着した活性炭の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空気中の酸性ガスを除去して空気を清浄化
する浄化剤として有用な活性炭の製造方法に係り、特
に、薬剤を添着した活性炭の製造方法に関する。
する浄化剤として有用な活性炭の製造方法に係り、特
に、薬剤を添着した活性炭の製造方法に関する。
〔従来の技術〕 空気中のSO2、HCl等の酸性ガスは、絵画等の美術品の
変色、通信設備、電子計算機等の部品の腐食などの問題
を引き起こす。また、半導体の製造ラインでは、製品の
歩留りを向上させるために、これら酸性ガスの気中濃度
を極力低下させることが望まれている。これらの空気中
の酸性ガスを除去する方法としては、過マンガン酸カリ
ウムとベントナイトとの混練成形物(特公昭52−152661
号公報)や活性炭を用いる方法が知られている。この活
性炭の性能を向上させるため水酸化ナトリウム(NaO
H)、水酸化カリウム(KOH)、炭酸ナトリウム(Na2C
O8)、炭酸カリウム(K2CO8)等のアルカリを主成分と
した薬剤を添着させる方法も知られている。このような
アルカリを添着した活性炭を用いる方法は、酸性ガスを
最も効率よく除去できる有望な方法である。
変色、通信設備、電子計算機等の部品の腐食などの問題
を引き起こす。また、半導体の製造ラインでは、製品の
歩留りを向上させるために、これら酸性ガスの気中濃度
を極力低下させることが望まれている。これらの空気中
の酸性ガスを除去する方法としては、過マンガン酸カリ
ウムとベントナイトとの混練成形物(特公昭52−152661
号公報)や活性炭を用いる方法が知られている。この活
性炭の性能を向上させるため水酸化ナトリウム(NaO
H)、水酸化カリウム(KOH)、炭酸ナトリウム(Na2C
O8)、炭酸カリウム(K2CO8)等のアルカリを主成分と
した薬剤を添着させる方法も知られている。このような
アルカリを添着した活性炭を用いる方法は、酸性ガスを
最も効率よく除去できる有望な方法である。
上記のような薬剤を添着した活性炭の製造方法として
は、所定量の薬品を溶解した液に活性炭を浸漬し、引き
上げた活性炭を水切りした後、薬液とともに活性炭を乾
燥する方法、あるいは薬品を溶解した液に活性炭を浸漬
し、強制的に遠心脱水した後、乾燥する方法の二つの方
法があるが、前者の方法では、乾燥後の活性炭の表面に
薬品が析出し、あたかも粉をまぶしたような状態となる
ことから、このような方法で製造した空気浄化剤を使用
した場合、析出した薬品の飛散が危惧されるため、従来
は、後者の方法で製造するのが一般的であった。しかし
ながら、後者の方法では、強制的に脱水するため、薬品
の添着量が前者に比べて少なくなり、性能の低下するこ
とが予想される。
は、所定量の薬品を溶解した液に活性炭を浸漬し、引き
上げた活性炭を水切りした後、薬液とともに活性炭を乾
燥する方法、あるいは薬品を溶解した液に活性炭を浸漬
し、強制的に遠心脱水した後、乾燥する方法の二つの方
法があるが、前者の方法では、乾燥後の活性炭の表面に
薬品が析出し、あたかも粉をまぶしたような状態となる
ことから、このような方法で製造した空気浄化剤を使用
した場合、析出した薬品の飛散が危惧されるため、従来
は、後者の方法で製造するのが一般的であった。しかし
ながら、後者の方法では、強制的に脱水するため、薬品
の添着量が前者に比べて少なくなり、性能の低下するこ
とが予想される。
これを改善する方法として、本発明者らは、薬剤液に
活性炭を浸漬する工程を、活性炭を浸漬してある薬剤溶
液の入った容器内を減圧下に保持して行い、この浸漬工
程の間に減圧解除を1回以上行ない、活性炭の細孔内の
空気及び減圧中に活性炭表面に付着した気泡を最大限に
取除いて薬剤の添着量を増加する方法を提案した。
活性炭を浸漬する工程を、活性炭を浸漬してある薬剤溶
液の入った容器内を減圧下に保持して行い、この浸漬工
程の間に減圧解除を1回以上行ない、活性炭の細孔内の
空気及び減圧中に活性炭表面に付着した気泡を最大限に
取除いて薬剤の添着量を増加する方法を提案した。
減圧浸漬を行なう上記方法は、従来法に比べてかなり
薬剤の添着量を増量できるものであるが、薬剤の添着量
に限界があり、さらに酸性ガスの除去性能を向上させる
ためには、薬剤の添着量をさらに増加することが望まれ
る。
薬剤の添着量を増量できるものであるが、薬剤の添着量
に限界があり、さらに酸性ガスの除去性能を向上させる
ためには、薬剤の添着量をさらに増加することが望まれ
る。
本発明は、薬品を溶解した溶液に活性炭を減圧下に浸
漬し、この浸漬の間1回以上の減圧解除を行い、強制的
に脱水した後、該活性炭を乾燥する工程から成る、薬剤
を添着した活性炭の製造方法において、薬品の添着量を
極力多くしうる方法を提供することを目的とする。
漬し、この浸漬の間1回以上の減圧解除を行い、強制的
に脱水した後、該活性炭を乾燥する工程から成る、薬剤
を添着した活性炭の製造方法において、薬品の添着量を
極力多くしうる方法を提供することを目的とする。
本発明は、活性炭への薬剤(炭酸カリウム)の添着量
が薬剤溶液の粘度に大きく影響され、粘度が高くなる
程、添着量が少なくなること、薬剤溶液の粘度は温度が
上昇するにしたがって低くなること、さらに、減圧浸漬
中に薬剤溶液から蒸発潜熱が奪われ、薬剤溶液の温度が
低下し、粘度が高くなることを見出し、かかる知見に基
づいて完成したものである。
が薬剤溶液の粘度に大きく影響され、粘度が高くなる
程、添着量が少なくなること、薬剤溶液の粘度は温度が
上昇するにしたがって低くなること、さらに、減圧浸漬
中に薬剤溶液から蒸発潜熱が奪われ、薬剤溶液の温度が
低下し、粘度が高くなることを見出し、かかる知見に基
づいて完成したものである。
すなわち、本発明による薬剤を添着した活性炭の製造
方法は、薬剤溶液の入った容器内を減圧下に保持し、途
中減圧解除を1回以上行いながら活性炭を薬剤溶液中に
浸漬する第一工程、該活性炭を脱水する第二工程及び脱
水後の活性炭を乾燥する第三工程から成る薬剤を添着し
た活性炭の製造方法において、第一工程における薬剤溶
液として炭酸カリウム水溶液を用い、第一工程の間、そ
の炭酸カリウム水溶液を25〜40℃に保持することを特徴
とする。
方法は、薬剤溶液の入った容器内を減圧下に保持し、途
中減圧解除を1回以上行いながら活性炭を薬剤溶液中に
浸漬する第一工程、該活性炭を脱水する第二工程及び脱
水後の活性炭を乾燥する第三工程から成る薬剤を添着し
た活性炭の製造方法において、第一工程における薬剤溶
液として炭酸カリウム水溶液を用い、第一工程の間、そ
の炭酸カリウム水溶液を25〜40℃に保持することを特徴
とする。
本発明の方法を実施する場合、炭酸カリウムを溶解し
た水溶液中に活性炭を浸漬し、浸漬容器内を減圧にす
る。この減圧は、特に制限はないが、通常、5〜100Tor
r、好ましくは10〜20Torrの真空度とする。
た水溶液中に活性炭を浸漬し、浸漬容器内を減圧にす
る。この減圧は、特に制限はないが、通常、5〜100Tor
r、好ましくは10〜20Torrの真空度とする。
本発明の方法においては、上記のような減圧状態に浸
漬中に活性炭をおき、活性炭の細孔内の空気を抜くとと
もに、細孔内への薬液の浸入を促進する。しかし、減圧
に保持したままでは、活性炭表面に付着した一部の気泡
が抜けきらないまま存在することがあり、この気泡が細
孔内の空気の通り道を妨げ、薬剤の添着を妨げることが
ある。そのため、本発明においては、減圧操作を所定時
間後に一時的に停止し、容器内を大気圧状態に開放して
活性炭表面に付着した気泡を除去する。
漬中に活性炭をおき、活性炭の細孔内の空気を抜くとと
もに、細孔内への薬液の浸入を促進する。しかし、減圧
に保持したままでは、活性炭表面に付着した一部の気泡
が抜けきらないまま存在することがあり、この気泡が細
孔内の空気の通り道を妨げ、薬剤の添着を妨げることが
ある。そのため、本発明においては、減圧操作を所定時
間後に一時的に停止し、容器内を大気圧状態に開放して
活性炭表面に付着した気泡を除去する。
本発明においては、上記の浸漬工程を、薬剤溶液20℃
以上に保持して行なう。溶剤溶液を加熱する手段として
は、浸漬を行なう減圧容器に外部加熱装置を設けるか、
あるいは薬剤溶液を加温するため加温槽を設け、所定温
度に保持した薬剤溶液を循環ポンプを用いて減圧容器と
加温槽の間を循環させて使用することもできる。
以上に保持して行なう。溶剤溶液を加熱する手段として
は、浸漬を行なう減圧容器に外部加熱装置を設けるか、
あるいは薬剤溶液を加温するため加温槽を設け、所定温
度に保持した薬剤溶液を循環ポンプを用いて減圧容器と
加温槽の間を循環させて使用することもできる。
薬剤溶液を加温せずに減圧を行なっていると、薬剤溶
液から蒸発潜熱が奪われ、温度が低下するため、粘度が
大きくなり、結果として薬剤の添着量が低下するような
悪影響が現れることから、この悪影響を改善するため
に、加温して所定温度に保持する。
液から蒸発潜熱が奪われ、温度が低下するため、粘度が
大きくなり、結果として薬剤の添着量が低下するような
悪影響が現れることから、この悪影響を改善するため
に、加温して所定温度に保持する。
本発明においては、炭酸カリウム水溶液の温度は、通
常20℃以上、好ましくは25〜40℃とする。この温度が20
℃未満であると、薬剤粘度の上昇防止効果が充分に発揮
されない。
常20℃以上、好ましくは25〜40℃とする。この温度が20
℃未満であると、薬剤粘度の上昇防止効果が充分に発揮
されない。
このようにして、活性炭の細孔内及び表面に付着した
空気を完全に除去し、薬剤溶液の粘度を極力小さく保持
することによって、薬剤の添着を著しく向上させること
ができる。
空気を完全に除去し、薬剤溶液の粘度を極力小さく保持
することによって、薬剤の添着を著しく向上させること
ができる。
本発明の方法において、第一工程である浸漬工程の間
に1回以上の減圧解除を行うことが必要である。最初の
減圧の維持時間は、活性炭の仕込み量などによって適宜
決定することができる。また、合計の浸漬時間は、従来
の単純な浸漬に要する浸漬時間と同程度であってよく、
通常、0.5〜5時間とすればよい。
に1回以上の減圧解除を行うことが必要である。最初の
減圧の維持時間は、活性炭の仕込み量などによって適宜
決定することができる。また、合計の浸漬時間は、従来
の単純な浸漬に要する浸漬時間と同程度であってよく、
通常、0.5〜5時間とすればよい。
次に、図面に基づいて本発明をさらに詳しく説明す
る。第1図は、本発明方法を実施する装置の系統図であ
る。第1図において、減圧容器1には薬剤溶液2が入っ
ており、薬剤溶液2に活性炭3が浸漬されている。この
薬剤溶液2は、循環ポンプ4で加温槽5に移送され、ヒ
ータ6で所定温度に加温され、減圧容器1に戻される。
る。第1図は、本発明方法を実施する装置の系統図であ
る。第1図において、減圧容器1には薬剤溶液2が入っ
ており、薬剤溶液2に活性炭3が浸漬されている。この
薬剤溶液2は、循環ポンプ4で加温槽5に移送され、ヒ
ータ6で所定温度に加温され、減圧容器1に戻される。
本発明において、薬剤溶液は第一工程を実施している
間、循環ポンプ4を用いて連続して減圧容器1と加温槽
5の間を循環させて使用する。
間、循環ポンプ4を用いて連続して減圧容器1と加温槽
5の間を循環させて使用する。
また、減圧容器1内は、真空ポンプ7を用いて減圧下
に保持するが、第一工程の途中で減圧解除を1回以上実
施する。なお、8は真空ゲージである。
に保持するが、第一工程の途中で減圧解除を1回以上実
施する。なお、8は真空ゲージである。
次に、実施例に基づいて本発明を詳述するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
はこれに限定されるものではない。
実施例1 ハニカム状の活性炭を8規定の炭酸カリウム(K2C
O8)溶液に第1表に示した2通りの条件で浸漬し、それ
ぞれ遠心分離機を用いて700rpmで2分間脱水した後、恒
温槽内で110℃で5時間乾燥し、得られた活性炭につい
てK2CO8の添着量を次式により算出し、得られた結果を
第2表に示す。
O8)溶液に第1表に示した2通りの条件で浸漬し、それ
ぞれ遠心分離機を用いて700rpmで2分間脱水した後、恒
温槽内で110℃で5時間乾燥し、得られた活性炭につい
てK2CO8の添着量を次式により算出し、得られた結果を
第2表に示す。
〔但し、X0は浸漬前の活性炭の乾燥重量を示し、X1は浸
漬、脱水、乾燥後の活性炭の重量を示す。〕 第2表に示したとおり、本発明の方法であるA方法で
は、薬剤の添着量がB方法に比べて大幅に増加してお
り、薬剤溶液を加温することによって添着量を著しく増
加しうることが実証された。
漬、脱水、乾燥後の活性炭の重量を示す。〕 第2表に示したとおり、本発明の方法であるA方法で
は、薬剤の添着量がB方法に比べて大幅に増加してお
り、薬剤溶液を加温することによって添着量を著しく増
加しうることが実証された。
なお、上記実施例においては、薬液として炭酸カリウ
ム水溶液を用いたが、他の薬剤を溶解した溶液を用いて
も、上記と同様の結果が得られる。
ム水溶液を用いたが、他の薬剤を溶解した溶液を用いて
も、上記と同様の結果が得られる。
本発明の方法によれば、同じ浸漬時間で薬剤の添着量
を大幅に増加することができる。また、本発明によれ
ば、減圧による薬剤溶液の粘度の増加を抑制し、粘度を
一定に保つことにより、活性炭の細孔内部へ薬剤が浸入
しやすくなるので、薬剤を効率よく活性炭に添着するこ
とができる。したがって、本発明の方法によって得られ
た活性炭は、高性能の空気浄化剤として有用である。
を大幅に増加することができる。また、本発明によれ
ば、減圧による薬剤溶液の粘度の増加を抑制し、粘度を
一定に保つことにより、活性炭の細孔内部へ薬剤が浸入
しやすくなるので、薬剤を効率よく活性炭に添着するこ
とができる。したがって、本発明の方法によって得られ
た活性炭は、高性能の空気浄化剤として有用である。
第1図は本発明の方法を実施する装置の系統図である。 符号の説明 1……減圧容器、2……薬剤溶液、3……活性炭、5…
…加温槽、7……真空ポンプ
…加温槽、7……真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−148692(JP,A) 特開 昭47−38793(JP,A) 特開 昭49−38889(JP,A) 特公 昭43−12921(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】薬剤溶液の入った容器内を減圧下に保持
し、途中減圧解除を1回以上行いながら活性炭を薬剤溶
液中に浸漬する第一工程、該活性炭を脱水する第二工程
及び脱水後の活性炭を乾燥する第三工程から成る薬剤を
添着した活性炭の製造方法において、第一工程における
薬剤溶液として炭酸カリウム水溶液を用い、第一工程の
間、その炭酸カリウム水溶液を25〜40℃に保持すること
を特徴とする薬剤を添着した活性炭の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2272009A JP2586201B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | 薬剤を添着した活性炭の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2272009A JP2586201B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | 薬剤を添着した活性炭の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04149015A JPH04149015A (ja) | 1992-05-22 |
| JP2586201B2 true JP2586201B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=17507869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2272009A Expired - Fee Related JP2586201B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | 薬剤を添着した活性炭の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2586201B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4938889A (ja) * | 1972-08-18 | 1974-04-11 | ||
| JPS51148692A (en) * | 1975-06-16 | 1976-12-21 | Shimizu Constr Co Ltd | Method for treating the active carbon without reducing the nitrogen di oxide |
-
1990
- 1990-10-09 JP JP2272009A patent/JP2586201B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04149015A (ja) | 1992-05-22 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |