JP2790318B2 - 樹脂組成物およびそれを用いた成形物 - Google Patents

樹脂組成物およびそれを用いた成形物

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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明はポリオレフイン系樹脂(I)、熱可塑性を有
するポリビニルアルコール系樹脂(II)およびエチレン
−ビニルエステル共重合体けん化物(III)からなる樹
脂組成物およびそれを用いた帯電防止性、流滴性および
保温性に優れた樹脂成形物に関する。
B.従来の技術 ポリオレフイン系樹脂は優れた透明性および柔軟性を
有し、またフイルム強度も比較的大きい事から、樹脂成
形物やフイルムとして各種用途に使用されている。
しかしながら、ポリオレフイン系樹脂は一般に帯電性
が大きく流滴性とか保温性に乏しいといつた欠点があ
る。そのために樹脂成型物の表面にゴミやホコリが付着
して透明性が低下したり、農業用ハウス、トンネルハウ
ス等に使用するフイルムとしては表面に水滴が付着して
透明性が低下したり、保温性が劣るといつた事が根本的
な問題となつている。
これらの問題に対して、ポリオレフインにポリビニル
アルコール系樹脂、アイオノマー樹脂およびエチレン−
ビニルアルコール共重合体等から選ばれた1種類のポリ
マーを配合して改質する方法(例えば特公昭46−37668
号公報)が提案されているが、保温性が十分でなかつた
り透明性を損つたり成形性を低下させたりするため、こ
の方面の十分なる解決策はいまだに満足されるものが見
出だされていないのが現状である。
ポリオレフイン系樹脂とポリビニルアルコールは本来
相溶性が悪く、そのために優れた物性のブレンド成形物
が得られておらず、またブレンドしたとしても透明性や
強度が著しく低下するものであつた。
ポリオレフイン系樹脂とポリビニルアルコールをブレ
ンドする際に、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物
を配合した樹脂組成物の開示(特開昭52−125553号公
報)があるが、この出願に記載されているポリビニルア
ルコールはけん化度が高い(88〜98.5モル%)ために熱
可塑性がなく、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物
を配合してあるとしても、成形物中ではポリビニルアル
コールは初期の粒子状態のまま存在しているに過ぎず、
得られた樹脂成形物は、透明度および機械強度の低下を
伴う物であつた。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体
けん化物の配合量が多いため、ポリビニルアルコール系
樹脂の有する優れた効果が十分に発揮できないという欠
点も有している。
C.発明が解決しようとする問題点 本発明は、ポリオレフイン系樹脂組成物の透明性、成
形性および機械強度をあまり損なうことなく、樹脂組成
物に帯電防止性、流滴性および保温性を付与した樹脂組
成物に関するものである。
D.課題を解決するための手段 本発明者等は、鋭意検討を進めた結果、ポリオレフイ
ン系樹脂(I)(以下、成分(I)と略記することがあ
る。)、熱可塑性を有するポリビニルアルコール系樹脂
(II)(以下、成分(II)と略記することがある。)お
よびエチレン含有率50〜95モル%,けん化度40〜100モ
ル%のエチレン−ビニルエステル共重合体けん化物(II
I)(以下、成分(III)と略記することがある。)を適
切な比率で溶融ブレンドすることにより、容易にポリオ
レフイン系樹脂成形物の透明性、成形性および機械強度
をあまり損うことなく、樹脂組成物に帯電防止性、流滴
性および保温性を付与した成形物が得られる事を見出だ
し、本発明を完成するに至つた。即ち、本発明でいう樹
脂組成物とはポリオレフイン系樹脂(I)とポリビニル
アルコール系樹脂(II)およびエチレン含有率50〜95モ
ル%,けん化度40〜100モル%のエチレン−ビニルエス
テル共重合体けん化物(III)からなり、かつ使用する
ポリビニルアルコール系樹脂(II)が熱可塑性を有し、
かつ樹脂組成物中のポリオレフイン系樹脂(I)100重
量部(以下、重量部を部と略記する。)に対してポリビ
ニルアルコール系樹脂(II)が0.2〜50部、エチレン−
ビニルエステル共重合体けん化物(III)がポリビニル
アルコール系樹脂(II)100部に対して1〜9部である
樹脂組成物である。好ましくは成分(I)100部に対し
て成分(II)は1〜20部が良く、成分(II)100部に対
して成分(III)は1〜9部が良い。
本発明の樹脂組成物のポリビニルアルコール系樹脂
(II)の含有量がポリオレフイン系樹脂(I)100部に
対して0.2部未満だと帯電防止性、流滴性および保温性
を付与するという本発明の効果が小さくなり、本発明に
は使用できない。
本発明の樹脂組成物のポリビニルアルコール系樹脂
(II)の含有量がポリオレフイン系樹脂(I)100部に
対して50部より大きいと樹脂組成物の機械的性能や外観
が著しく悪くなり本発明には使用できない。
本発明の樹脂組成物のエチレン−ビニルエステル共重
合体けん化物(III)の役割はポリオレフイン系樹脂
(I)へポリビニルアルコール系樹脂(II)を溶融ブレ
ンドする際にすぐれた分散性を与え、成形物の機械的性
能や透明性をきわめて良好な物にすると共に、ポリオレ
フイン系樹脂(I)とポリビニルアルコール系樹脂(I
I)の界面での強い接着性を与える働きをする。
樹脂組成物中のエチレン−ビニルエステル共重合体け
ん化物(III)の量をポリビニルアルコール系樹脂(I
I)100部に対して1未満とする樹脂組成物中に分散する
ポリビニルアルコール系樹脂(II)の粒子の大きさが大
きくなり機械的性能や透明性の低下が生じ、本発明の効
果が現れなくなるため本発明には使用できない。
樹脂組成物中のエチレン−ビニルエステル共重合体け
ん化物(III)の量をポリビニルアルコール系樹脂(I
I)100部に対して9部より大とすると樹脂組成物中に分
散するポリビニルアルコール系樹脂(II)の粒子の大き
さが小さくなり機械的性能や透明性の低下を防ぐ事はで
きるが、分散されたポリビニルアルコール系樹脂(II)
が樹脂組成物の内部に多く存在するようになるため十分
な帯電防止性および流滴性を示さなくなるので本発明に
は使用できない。
本発明でいうポリオレフイン系樹脂(I)とは炭素数
2〜20のオレフインの重合体をいい、特にエチレン、プ
ロピレンまたはブテンの固体単独重合体または共重合体
を意味する。それらは例えば低密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
ホモポリマーおよびエチレンプロレン共重合体や、酢酸
ビニル、アクリル酸ビニル、ブテン、ヘキセンまたは4
−メチル−1ペンテン等と共重合したポリエチレン、エ
チレン、ブテン、ヘキセンまたは4−メチル−1ペンテ
ン等と共重合したポリプロピレン、ゴム系ポリマーをブ
レンドした変性ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポ
リヘキセン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、アイオ
ノマー樹脂、あるいは上述のポリオレフインに無水マレ
イン酸を反応させた変性ポリオレフインや酸化ポリオレ
フイン等があげられる。
本発明でいうポリビニルアルコール系樹脂(II)は、
熱可塑性を有し、好ましくは温度190℃におけるメルト
インデツクスの値(JIS−K−6760の方法により2.16kg
の荷重下、温度190℃で測定した値。以下、MI値と略記
することがある。)が0.1〜100(g/10分)、さらに好ま
しくは0.5〜50(g/10分)である物である。190℃におけ
るメルトインデツクスの値が0.1(g/10分)未満である
場合、熱溶融ブレンドを行なつても樹脂成形物中のポリ
ビニルアルコール系樹脂の分散状態が不良となり、樹脂
成型物の透明性および機械強度が低下する場合があり、
190℃におけるメルトインデツクスの値が100(g/10分)
より大きい場合、ポリビニルアルコール系樹脂がタツク
性を示し始め、その為に樹脂成形物表面にホコリ等が付
着しやすくなる場合がある。
本発明でいうポリビニルアルコール系樹脂(II)のけ
ん化度および重合度については特に制限はないが、上記
の熱可塑性を有し、かつ樹脂成形物に帯電防止性、流滴
性および保温性を付与するという本発明の効果がより発
揮されるためにはポリビニルアルコール系樹脂のけん化
度は40〜80モル%が好ましく、さらに好ましくは50〜70
モル%が良く、重合度は50〜1000が良く、さらに好まし
くは100〜1000が良い。
本発明でいうポリビニルアルコール系樹脂(II)はポ
リビニルエステルの加水分解あるいはアルコリシスによ
り製造される。本発明におけるポリビニルエステルとは
ビニルエステルの単独重合体、ビニルエステル相互の共
重合体およびビニルエステルと他のエチレン性モノマー
との共重合体が含まれる。ビニルエステルとしては炭素
数1〜25の脂肪酸のビニルエステルが好ましく、炭素数
1〜20の脂肪酸のビニルエステルがさらに好ましい。ま
た、連鎖移動剤を使用してポリマー末端を修飾したもの
も使用できる。
ビニルエステルとしては代表例として酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、t−ブチルビニルエステルおよびバ
ーサチツク酸ビニルなどがあげられ、このなかでも工業
的な規模で生産されている酢酸ビニルが特に望ましい。
ビニルエステルと共重合するエチレン性モノマーとし
てはビニルエステルと共重合可能なものであれば特に制
限はなく、例えば、プロピレン、n−ブテン、イソブテ
ンおよび1−ヘキサデセン等のα−オレフイン類、スチ
レンおよびα−メチルスチレン等のスチレン類、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデンおよびテトラフルオロエチレン等
のハロゲン含有単量体、(メタ)アクリル酸、フマル
酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸および無水マ
レイン酸等のカルボン酸含有単量体およびその塩、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)ア
クリル酸エステル類、フマル酸ジメチル、イタコン酸ジ
メチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸モノメチルお
よびクロトン酸ジメチル等のエステル類、メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、ラウリルビニルエーテルおよびステアリルビニルエ
ーテル等のビニルエーテル類、ビニルスルホン酸、アリ
ルスルホン酸、メタアリルスルホン酸および2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン
酸基含有の単量体及びその塩、(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N−t−ブトキシ(メ
タ)アクリルアミド、N−t−オクチル(メタ)アクリ
ルアミドおよびN−ビニルピロリドン等のアミド基含有
の単量体、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド等のアミノ基含有の単量体、(メタ)アクリルアミド
−プロピル−トリメチルアンモニウムクロリド等の4級
アンモニウム塩含有の単量体、ビニルヒドロキシシラン
および(メタ)アクリル酸−3−トリメトキシシリルプ
ロピル等のシリル基含有の単量体、アリルアルコール、
ジメチルアリルアルコールおよびイソプロペニルアルコ
ール等の水酸基含有の単量体、アリルアセテート、ジメ
チルアリルアセテートおよびイソプロペニルアセテート
等のアセチル基含有の単量体等があげられる。
本発明でいうエチレン−ビニルエステル共重合体けん
化物(III)とはエチレンとビニルエステルの共重合体
の加水分解あるいはアルコリシスにより製造される。本
発明でいうエチレン−ビニルエステル共重合体(III)
とはエチレンと1種類または2種類以上の異なる種類の
ビニルエステルの共重合体、さらにエチレンとビニルエ
ステルとエチレン以外のエチレン性モノマーとの多元共
重合体が含まれる。ビニルエステルとしては炭素数1〜
25の脂肪酸のビニルエステルが好ましく、炭素数1〜20
の脂肪酸のビニルエステルがさらに好ましい。エチレン
以外のエチレン性モノマーとしてはビニルエステルと共
重合可能なものであれば特に制限はなく、例えば、プロ
ピレン、n−ブテン、イソブテンおよび1−ヘキサデセ
ン等のα−オレフイン類、スチレンおよびα−メチルス
チレン等のスチレン類、塩化ビニル、塩化ビニリデンお
よびテトラフルオロエチレン等のハロゲン含有単量体、
(メタ)アクリル酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン
酸、マレイン酸および無水マレイン酸等のカルボン酸含
有単量体及びその塩、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸エステル類、フマ
ル酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸モノメチルおよびクロトン酸ジメチル等
のエステル類、メチルビニルエーテル、エチルビニルエ
ーテル、ブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテ
ルおよびステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル
類、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリル
スルホン酸および2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸等のスルホン酸基含有の単量体及びその
塩、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N−t−ブトキシ(メタ)アクリルアミド、N−t
−オクチル(メタ)アクリルアミドおよびN−ビニルピ
ロリドン等のアミド基含有の単量体、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリルアミド等のアミノ基含有の単量
体、(メタ)アクリルアミド−プロピル−トリメチルア
ンモニウムクロリド等の4級アンモニウム塩含有の単量
体、ビニルヒドロキシシランおよび(メタ)アクリル酸
−3−トリメトキシシリルプロピル等のシリル基含有の
単量体、アリルアルコール、ジメチルアリルアルコール
およびイソプロペニルアルコール等の水酸基含有の単量
体、アリルアセテート、ジメチルアリルアセテートおよ
びイソプロペニルアセテート等のアセチル基含有の単量
体等があげられる。
本発明のエチレン−ビニルエステル共重合体けん化物
(III)の役割はポリオレフイン系樹脂(I)とポリビ
ニルアルコール系樹脂(II)の両方に適度な親和性を有
していることによりポリオレフイン系樹脂(I)へのポ
リビニルアルコール系樹脂(II)の分散性を著しく向上
させ、粒子相の大きさを小さくして、機械的性質や透明
性の低下を防ぐ事である。エチレン−ビニルエステル共
重合体けん化物(III)の望ましい範囲を示すと成分(I
II)の酢酸ビニル部分の40〜100モル%がけん化されて
おり、かつ成分(III)のエチレン含有率は50〜95モル
%であり、さらに好ましくは70〜90モル%が良く、成分
(III)のMI値は0.1〜100(g/10分)であり、より好ま
しくは0.5〜50(g/10分)が望ましい。
本発明の樹脂組成物を得るためのポリオレフイン系樹
脂(I)とポリビニルアルコール系樹脂(II)とエチレ
ン−ビニルエステル共重合体けん化物(III)のブレン
ド方法としては通常よく知られている方法、すなわち押
し出し機、ロール混練機またはバンバリーミキサー等に
より溶融混練混合により混合させる。またブレンド順序
にも特別の制限はなく、3種類の樹脂を同時にブレンド
する方法または2種類の樹脂をブレンドした後に残りの
樹脂をブレンドする方法のいずれでも良い。さらに、樹
脂成形物の成形方法は上記のような方法で得られたブレ
ンド物を用いて溶融成形するのであるが、各成分を前も
って溶融ブレンドせず、別々に成形機に仕込み成形機中
で直接溶融ブレンドしてすぐに溶融あるいは射出成形す
る方法も可能である。
本発明でいう樹脂組成物とは前記成分(I)、成分
(II)および成分(III)をブレンドした樹脂組成物で
あれば特に制限はない。例えば、単層フイルム、他の樹
脂フイルム、紙または金属箔と接合してなる複合化フイ
ルム、フイルムの内部に短繊維または長繊維を存在せし
めてなる繊維強化フイルム、不織布、シート、パイプ状
物、ロツド状物、板状物または自動車のフロントパネル
などの複雑な形を有する成形物などが挙げられる。
本発明でいう樹脂成形物の成形法としては、成分
(I)、成分(II)および(III)をブレンドした物を
加熱可塑化して成形する方法であれば、特に制限はな
い。
例えば、押出成形法、射出成形法、インフレ成形法、
プレス成形法またはブロー成形法等があげられる。
本発明の樹脂組成物および樹脂成形物の用途としては
保温性および流滴性を改善した農業用フイルム、帯電防
止性を改善したポリオレフイン樹脂フイルム、印刷性を
改善したポリオレフイン系フイルム、接着性を改善した
ポリオレフイン系フイルム等があげられるが、これに限
定されるものではない。
本発明の樹脂組成物に対しては必要に応じて、さらに
酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤、充
填剤、離型剤および熱安定化剤などを加えることができ
る。
また他の多くの高分子化合物も本発明の作用効果が阻
害されない範囲でブレンドすることができる。
E.実施例 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるもの
ではない。
また以下の実施例および比較例において機械強度、透
明性、帯電防止性、流滴性および保温性については以下
の方法により評価した。
(1)機械強度 溶融押出製膜により厚さ約100ミクロンのシートを作
成し、温度20℃、湿度65%RHの条件下で1週間調湿し、
オートグラフを用いて(キヤツク間隔50mm、引張強度50
0mm/分)同シートの引張強度を測定することにより評価
した。
(2)透明性 機械強度を測定したものと同じシートについてJIS−
K−7105の方法によりヘイズを測定することにより評価
した。
(3)帯電防止性 機械強度を測定したものと同じシートを温度20℃、湿
度65%RHの条件下で1週間調湿し、その表面電気抵抗を
測定することにより評価した。
(4)流滴性 機械強度を測定したものと同じシートの水との接触角
を測定することにより評価した。
(5)保温性 溶融押出製膜により厚さ20ミクロンのフイルムを作成
し、同フイルムの赤外光の透過率を測定することにより
評価した。(赤外光の透過率が小さいほど、保温性はよ
い。) 実施例1〜3 重合度340、けん化度61モル%、NI値47でアリルスル
ホン酸ナトリウムを0.4モル%共重合したポリビニルア
ルコール系樹脂、MI値7.2の低密度ポリエチレン(以
下、LDPEと略記する。)およびビニルエステル部分のけ
ん化度99モル%、エチレン含有量78モル%、MI値44のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を第1表に示すブ
レンド率でドライブレンドし、1軸フルフライト型スク
リユーを有する押出機に供給して180℃でブレンド、ペ
レツト化した。
ついで、このペレツトをTダイを備えた押出製膜機に
供給して、180℃で押出製膜することによりフイルム状
の樹脂成形物を得た。得られたフイルム状の樹脂成形物
について前記の方法により、機械強度、透明性、帯電防
止性、流滴性および保温性を評価した。その結果を樹脂
成形物の作製条件とともに第1表に示す。また、実施例
2で得られた厚さ20μmのフイルム状の樹脂成形物の赤
外光透過率スペクトルを第1図に示す。
実施例4〜10 重合度650、けん化度67モル%、MI値1.7のポリビニル
アルコール系樹脂、実施例1〜3で使用したものと同じ
LDPE、および酢酸ビニル部分のけん化度96〜99モル%で
エチレン含有率を90〜74モル%まで変化させたエチレン
−酢酸ビニル共重合体けん化物をそれぞれ第1表に示す
ブレンド率で実施例1〜3と同様の方法でドライブレン
ド、ペレツト化を行ない、190℃で押出製膜することに
よりフイルム状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹
脂成形物の作製条件とともに第1表に示す。
実施例11〜12 実施例4〜10と同じポリビニルアルコール系樹脂とLD
PEおよびエチレン含有率78モル%で酢酸ビニル部分のけ
ん化度を83または59モル%としたエチレン−酢酸ビニル
共重合体けん化物をそれぞれ第2表に示すブレンド率で
実施例4〜10と同様の方法でドライブレンド、ペレツト
化、押出製膜することによりフイルム状の樹脂成形物を
得た。その結果を樹脂成形物の作製条件とともに第2表
に示す。
比較例1 実施例1〜12で使用したLDPEを単独で溶融押出製膜す
ることによりフイルム状の樹脂成形物を得た。その評価
結果を樹脂成形物の作製条件とともに第2表に示す。
比較例2 実施例1〜12で使用したLDPEおよび実施例4〜12で使
用したポリビニルアルコール系樹脂をそれぞれを第2表
に示すブレンド率で実施例4〜12と同じ方法でドライブ
レンド、ペレツト化、溶融押出製膜することによりフイ
ルム状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹脂成形物
の作製条件とともに第2表に示す。また比較例1で得ら
れた厚さ20μmのフイルム状の樹脂成形物の赤外光透過
率スペクトルを第2図に示す。
比較例3 実施例1〜12で使用したLDPE、実施例4〜12で使用し
たポリビニルアルコール系樹脂およびエチレン含有率78
モル%、MI値2.8のエチレン−酢酸ビニル共重合物(け
ん化してないもの)をそれぞれ第1表に示すブレンド率
で実施例4〜12と同じ方法でドライブレンド、ペレツト
化、溶融押出製膜することによりフイルム状の樹脂成形
物を得た。その評価結果を樹脂成形物の作製条件ととも
に第2表に示す。
比較例4 実施例1〜12で使用したLDPE、重合度1750、けん化度
98.5モル%のポリビニルアルコールおよびエチレン含有
率44モル%、ケン化度99モル%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体けん化物をそれぞれ第2表に示すブレンド率で
実施例4〜12と同じ方法でドライブレンド、ペレツト
化、溶融押出製膜することによりフイルム状の樹脂成形
物を得た。その評価結果を樹脂成形物の作製条件ととも
に第2表に示す。
比較例5 実施例1〜12で使用したLDPE、重合度650、けん化度6
7モル%のポリビニルアルコールおよびエチレン含有率7
4モル%、けん化度99モル%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体けん化物をそれぞれ第2表に示すブレンド率で実
施例4〜12と同じ方法でドライブレンド、ペレツト化、
溶融押出製膜することによりフイルム状の樹脂成形物を
得た。その評価結果を樹脂成形物の作製条件とともに第
2表に示す。
比較例A 表Aに示すブレンド率に変更したこと以外は、実施例
11と同じ条件でドライブレンド、ペレット化、溶融押出
製膜することによりフイルム状の樹脂成形物を得た。そ
の評価結果を樹脂組成物の作製条件とともに表−Aに示
す。
比較例B 比較例Aで使用したエチレン−酢酸ビニル共重合体け
ん化物に代えて、エチレン含有率45モル%,けん化度83
モル%,MI値5g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体け
ん化物を使用したこと以外は、実施例11と同じ条件でド
ライブレンド、ペレット化、溶融押出製膜することによ
りフイルム状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹脂
組成物の作製条件とともに表−Aに示す。
実施例13〜17 重合度650、けん化度67モル%、MI値1.7のポリビニル
アルコール系樹脂、酢酸ビニル含有率14重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略記する。)およ
び酢酸ビニル部分のけん化度96〜99モル%で、エチレン
含有率を90〜74モル%まで変化させたエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体けん化物をそれぞれ第3表に示すブレンド
率で実施例1と同様の方法でドライブレンド、ペレツト
化を行ない、200℃で押出製膜することによりフイルム
状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹脂成形物の作
製条件とともに第3表に示す。
実施例18〜20 実施例13〜17と同じポリビニルアルコール系樹脂、EV
Aおよびエチレン含有率78モル%で、酢酸ビニル部分の
けん化度を83、59または43モル%としたエチレン−酢酸
ビニル共重合体けん化物をそれぞれ第3表に示すブレン
ド率で実施例13〜17と同様の方法でドライブレンド、ペ
レツト化、溶融押出製膜することによりフイルム状の樹
脂成形物を得た。その評価結果を樹脂成形物の作製条件
とともに第3表に示す。
比較例6 実施例13〜20で使用したEVAを単独で溶融押出製膜す
ることによりフイルム状の樹脂成形物を得た。その評価
結果を樹脂成形物の作製条件とともに第4表に示す。
比較例7 実施例13〜20で使用したEVAおよび実施例13〜20で使
用したポリビニルアルコール系樹脂をそれぞれ第4表に
示すブレンド率で実施例13〜20と同じ方法でドライブレ
ンド、ペレツト化、溶融押出製膜することによりフイル
ム状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹脂成形物の
作製条件とともに第4表に示す。
比較例8、9 実施例13〜20で使用したEVA、実施例13〜20で使用し
たポリビニルアルコール系樹脂およびエチレン含有率78
%、MI値2.8のエチレン−酢酸ビニル共重合物(けん化
していないもの)をそれぞれ第4表に示すブレンド率で
実施例13〜20と同じ方法でドライブレンド、ペレツト
化、溶融押出製膜することによりフイルム状の樹脂成形
物を得た。その評価結果を樹脂成形物の作製条件ととも
に第4表に示す。
実施例21 実施例13〜20で使用したポリビニルアルコール系樹
脂、市販のポリプロピレン(190℃のMI値3.7g/10分)お
よびエチレン含有率78モル%で酢酸ビニル部分のけん化
度96モル%としたエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物をそれぞれ第5表に示すブレンド率で実施例13〜20と
同じ方法でドライブレンド、ペレツト化、溶融押出製膜
することによりフイルム状の樹脂成形物を得た。その評
価結果を樹脂成形物の作製条件とともに第5表に示す。
比較例10 実施例21で使用したポリビニルアルコール系樹脂およ
び市販のポリプロピレンをそれぞれ第5表に示すブレン
ド率で実施例21と同様の方法でドライブレンド、ペレツ
ト化、溶融押出製膜することによりフイルム状の樹脂成
形物を得た。その評価結果を樹脂成形物の作製条件とと
もに第5表に示す。
実施例22 実施例21と同じポリビニルアルコール系樹脂、市販の
無水マレイン酸変性ポリエチレン(三井石油化学(株)
製の商品名アドマーLF500)および実施例21と同じエチ
レン−酢酸ビニル共重合体けん化物をそれぞれ第5表に
示すブレンド率で実施例21と同様の方法でドライブレン
ド、ペレツト化、溶融押出製膜することによりフイルム
状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹脂成形物の作
製条件とともに第5表に示す。
比較例11 実施例22で使用したポリビニルアルコール系樹脂およ
び実施例20で使用した変性ポリエチレンをそれぞれ第5
表に示すブレンド率で実施例22と同様の方法でドライブ
レンド、ペレツト化、溶融押出製膜することによりフイ
ルム状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹脂成形物
の作製条件とともに第5表に示す。
比較例12 実施例1と同様のポリビニルアルコール系樹脂、LDPE
およびエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物をそれぞ
れ第5表に示すブレンド率で実施例1と同様の方法でド
ライブレンド、ペレツト化、溶融押出製膜することによ
りフイルム状の樹脂成形物を得た。その評価結果を樹脂
成形物の作製条件 E.発明の効果 上記の実施例で明らかなとうり、本発明の樹脂組成物
から得た樹脂成形物はフイルム強度が高く、フイルムの
透明度が高く、フイルムに帯電性が付与されるためにフ
イルム表面へのホコリ等の付着がきわめて少なく、流滴
性が高く、防曇性、印刷性および染色性が向上し、さら
に保温性が高いなど工業的価値が極めて高いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2で得られた厚さ20μmのフイルム状の
樹脂成形物の赤外吸収スペクトルである。 第2図は比較例1で得られた厚さ20μmのフイルム状の
樹脂成形物の赤外吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−840(JP,A) 特開 昭54−131649(JP,A) 特開 昭54−100442(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/00 - 23/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフイン系樹脂(I)、熱可塑性を
    有するポリビニルアルコール系樹脂(II)およびエチレ
    ン含有率50〜95モル%,けん化度40〜100モル%のエチ
    レン−ビニルエステル共重合体けん化物(III)からな
    り、成分(I)100重量部に対して成分(II)が0.2〜50
    重量部であり、かつ成分(II)100重量部に対して成分
    (III)が1〜9重量部である樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリビニルアルコール系樹脂(II)が、け
    ん化度40〜80モル%および重合度50〜100であり、かつ
    温度190℃におけるメルトインデツクスの値が0.1〜100
    (g/10分)である請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリオレフイン系樹脂(I)がポリエチレ
    ン、ポリプロピレンおよびエチレン−酢酸ビニル共重合
    体から選ばれた1種または2種以上のポリオレフイン系
    樹脂である請求項1記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の
    樹脂組成物からなる樹脂成形物。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の
    樹脂組成物からなるフイルム。
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