JP2807263B2 - バリア性容器及びその製造方法 - Google Patents

バリア性容器及びその製造方法

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JP2807263B2
JP2807263B2 JP1137205A JP13720589A JP2807263B2 JP 2807263 B2 JP2807263 B2 JP 2807263B2 JP 1137205 A JP1137205 A JP 1137205A JP 13720589 A JP13720589 A JP 13720589A JP 2807263 B2 JP2807263 B2 JP 2807263B2
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裕一 平井
伸夫 青柳
恭介 鈴木
良雄 浅井
幸雄 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガスバリア性を有する容器及びその製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
近年、ブリキ缶、アルミ缶等の金属缶に代わるような
安価でしかも軽く、酸素又は水蒸気等に対して高いバリ
ア性を有するような射出樹脂によって形成されたバリア
性容器が出現している。
このようなバリア性容器としては底部と底部の周辺か
ら立ち上がる筒状の側壁部をバリア膜で覆ったバリア性
容器が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の容器においてはバリア膜は容器
の底部と底部の周辺から立ち上がる筒状の側壁部を覆う
にとどまり、容器に側壁部末端から外周方向に突出する
フランジ部が形成されている場合にそのフランジ部まで
バリア膜で覆うように構成した容器は存在しなかった。
従って、容器の開口部をバリア膜を含む蓋体で封鎖する
場合、容器の開口部をバリア性の蓋体で覆うには、第12
図及び第13図に示すように蓋体を外側がバリア膜で覆わ
れた落とし蓋50とし、落とし蓋50を容器本体51に被せた
後、落とし蓋50のバリア膜52と前記容器本体51の側壁部
53のバリア膜54と接着しなければならず、このため容器
の製造工程が複雑化するという問題があった。
また、容器の側壁部内面と底部内面の接合部において
両者のバリア膜を適正に接合した脚付き容器も存在しな
かった。
本発明は上記した点に鑑み、容器の内面をバリア膜で
覆ったバリア性容器及びその製造方法を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明においては、バリア性容器を底部と底
部の周辺から立ち上がる筒状の側壁部と側壁部の上端か
ら外周方向に突出するフランジ部と底部の周辺から下方
に突出する脚部とを有し、前記底部の内面と側壁部の内
面とこれに連続するフランジ部の上面がバリア膜で覆わ
れ、側壁部上端の開口がバリア膜の内面を有する蓋体で
封鎖され、前記フランジ部のバリア膜と蓋体の周縁のバ
リア膜とが接着され、前記側壁部の内面を覆うバリア膜
の下端と前記底部の内面を覆うバリア膜の周縁とが当該
底部と当該側壁部の接合部に沿って下方に向かって潜り
込み且つ接着されている構成とし、また、バリア性容器
の製造方法を、バリア膜を容器の側壁部に対応するよう
にフランジ部を有する形状に成形し、このバリア膜の成
形体を雄型に取り付け、一方、容器の底部内面となるべ
き平坦部分及び容器の脚部となるべき立ち上がり部分を
有し且つ前記平坦部分と当該平坦部分の周縁に連続する
立ち上がり部分の外壁面がバリア膜で覆われた予備成形
体を準備し、この予備成形体を雌型に取り付けた後、前
記バリア膜の成形体の下端と前記予備成形体の立ち上が
り部分を覆うバリア膜とが当接するように前記雄型と前
記雌型を組み合わせてキヤビティを形成し、このキャビ
ティ内に樹脂を射出して前記バリア膜の成形体と前記予
備成形体と樹脂とを一体成形し、容器の開口部をバリア
膜の内面を有する蓋体で封鎖し、前記容器のフランジ部
のバリア膜と蓋体の周縁のバリア膜とを接着させるよう
に構成した。
〔作用〕
雄型にその一端が外周方向にフランジ状に突出するバ
リア膜の成形体と射出樹脂とを一体成形することによ
り、バリア膜の端部のフランジ状に突出する部分が成形
した容器のフランジ部を覆うように成形することができ
る。
また、バリア性容器のフランジ部がバリア膜で覆われ
ることによりバリア膜を含むシート状の蓋体を容器のフ
ランジ部において接着することにより完全なバリア性を
得られる。
さらに、容器の側壁部の内面を覆うバリア膜の下端と
底部の内面を覆うバリア膜の周縁とが、底部と側壁部の
接合部に沿って下方に向かって潜り込むことで接着され
ているので、容器の底の部分においても完全なバリア性
を得られる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明に係るバリア性容器1を示し、このバ
リア性容器1は円形の底部2と底部の周辺から立ち上が
る円筒状の側壁部3と側壁部3の開口部近傍から半径方
向外側に突出するフランジ部4とを有している。
前記底部2、側壁部3及びフランジ部4はポリプロピ
レン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエステル、ポリ
カーボネイト(PC)、ポリスチレン(PC)等の樹脂で形
成されている。
そして、この底部2及び側壁部3の容器の内側表面及
び側壁部の容器の内側表面と連続するフランジ部4の外
表面は気体に対してバリア性を有するバリア膜5で覆わ
れている。このバリア膜5は第2図に示されるような厚
さ40μmのアルミニューム箔6を例えば厚さ40μmの無
延伸プロピレン層7と厚さ80μmの無延伸プロピレン層
8で両側を被った多層膜又は鉄箔を同様に処理した多層
膜若しくは塩化ビニリデン層、ポリアミド層、エチレン
酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層、蒸着ポリエステル
フィルム、蒸着ポリアミドフィルム等の樹脂フィルム、
あるいはこれらフィルムの複合フィルム、さらには、上
記金属フィルムと樹脂フィルムの複合フィルムの多層膜
が用いられる。
前記側壁部の開口部は樹脂等で形成される蓋体9によ
り封鎖される。この蓋体9の容器の内側表面は第2図に
示されるバリア膜10で覆われており、蓋体9のバリア膜
10がフランジ部4において、フランジ部4の外表面のバ
リア膜5と熱溶着されることにより容器を密封し、容器
のバリア性を完全なものとするものである。
次に、本発明に係るバリア性容器の製造方法について
説明する。
先ず、第2図に示されたバリア膜を切断した切断片11
を円柱状の雄型12の周囲に巻き付ける。このとき、切断
片11は雄型の先端部において雄型に設けられた吸引口12
bから真空引きされることによりしっかり巻き付けられ
ており、雄型の根部においては雄型とある程度の間隔を
配して切断片が巻き付けられるようにする。
この状態で第4図(a)に示すように、雌型13内に雄
型12を組み合わせる。これによって、切断片11の端部は
雄型12の根本の切込部12aに沿って折り曲がり、雄型12
にしっかりと巻き付けられることになる。尚、この折り
曲がった切断片の端部がバリア性容器1のフランジ部4
の外表面を覆うことになる(第4図(b))。このと
き、切断片11の最下端は雄型の先端部から突出してい
る。
一方、成形雌型の底部に第5図に示される予備成形体
14を固定する。この予備成形体14は、バリア性容器1の
底部2を構成するものであり、この予備成形体14の外壁
面は第2図に示されるバリア膜15で被われ、このバリア
膜15の端部15aは予備成形体14の立上り部分16を被って
いる。また、前記立上り部16の開口部近傍には半径方向
外側に突出するフランジ状の突起部17が形成されてい
る。
この予備成形体14は、例えば第6図乃至第8図に示す
ようにして形成される。
先ず、第2図に示されるバリア膜のシート18からカッ
タで、予備成形体14の形状に対応するような形状の切断
片18a,18aを打抜く。この切断片18aを第7図に示すよう
に雄型19の先端面に吸着せしめる。なお、雄型19には樹
脂を射出するための射出孔20およびこの射出孔20から半
径方向外側に位置した真空引および空気噴出孔21,21が
設けられ、この孔21はバルブの切換により真空源と接続
されたり、圧搾空気源と接続されたりする。前記切断片
18aを雄型19の先端壁に吸着固定するときには、前記孔2
1を介して真空引するが、このとき切断片18aの外周端部
18bは、雄型19の先端面から外方に突出している。
次いで、雄型19と雌型22とを組合わせてキャビティ23
を形成し、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(P
E)、ポリエステル、ポリカーボネイト(PC)、ポリス
チレン(PS)等の樹脂を雄型19の射出孔20から射出す
る。これと同時にバルブを切換えて孔21からエヤーを噴
出して樹脂の射出圧により切断片18aの移動を助ける。
すなわち、前記エヤーは射出圧による切断片18aの移動
が平均的に行なわれるようにする。これにより切断片18
aは雌型22の内壁22aに押付けられ、前記切断片18aの外
周端部18bは雌型22の内壁22aにおいても立上って予備成
形体14の立上り部分16を被うこととなる(第8図)。こ
の方法は成形体の肉厚に限界があるが、肉厚が5⊂以上
のものも成形可能である。尚、雌型22には予備成形体14
の側壁部16の突起部17を形成するための切り込み部23が
形成されている。
次いで、第9図に示されるように、成形雌型24内に切
断片11が巻き付けられた雄型12を組合せ、キャビティ25
を形成する。この際、切断片11の下端部は予め成形雌型
24内に固定されている予備成形体14の立上り部16を被っ
ているバリア膜端部15aに当接するようにする。前記成
形雌型24にはキャビティの底面25aに円周方向に適宜の
間隔で複数個伸びている射出孔26,26が設けられ、これ
ら射出孔26からポリプロピレン(PP)、ポリエチレン
(PE)、ポリエステル、ポリカーボネイト(PC)、ポリ
スチレン(PC)等の樹脂が射出される。
このとき、予備成形体14の側壁部16の末端に半径方向
外側に突出する突起部17を設けることにより、樹脂をキ
ャビティ25内に射出する際、雄型12の周囲に巻き付けら
れた切断片11は予備成形体14の外周面のバリア膜15aに
押し付けられる方向に流れ込むので、雄型12の周囲の切
断片11と予備成形体14の外周面のバリア膜15aとの重な
り合う部分の接着が確実になり、よりバリア性に優れた
容器の提供が可能となるように構成してもよい(第10
図)。この場合、予備成形体のバリア膜の側壁部の近傍
まで伸びる端部とバリア膜からなる切断片の下端部とが
溶融密着し、容器底部のバリア性が確保される。
尚、切断片11の代りにテープ状のバリア膜をスパイラ
ル状に巻いて容器の胴部バリア膜を形成してもよい。
最後に成形型から成形品を外し、第11図にしめされる
容器27の成形を終了する。
尚、本発明においては容器の形状に対応するバリア膜
体を予め準備し、これを雄型12に嵌込むようにしてもよ
く、またバリア性容器の底部の形成方法も本実施例に限
定されるものではない。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のように構成したので、容器の内面全
体をバリア膜で覆うことが可能となり、従って、湿気や
酸化を嫌う内容物の保存が確実になるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るバリア性容器を示す概略断面図、
第2図はバリア膜の構成断面図、第3図は雄型に切断片
を被せた状態を示す断面図、第4図(a)は雄型に切断
片を巻回するとともに切断片をフランジ状に折り曲げる
状態を示す断面図、第4図(b)は雄型に切断片を巻回
した状態を示す断面図、第5図は予備成形体の断面図、
第6図はバリア膜のシートから切断片を切断する状態を
示す斜視図、第7図は射出前の予備成形体製造装置を示
す断面図、第8図は射出後の予備成形体製造装置を示す
断面図、第9図は射出成形装置の断面図、第10図は第9
図の部分拡大図、第11図は本発明に係るバリア性容器を
示す断面図、第12図は従来のバリア性容器を示す斜視
図、第13図は従来のバリア性容器の開口部を示す断面図
である。 1……バリア性容器 2……底部 3……側壁部 4……フランジ部 5、10……バリア膜 9……蓋体 12……雄型 14……予備成形体 24……雌型 25……キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 恭介 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 浅井 良雄 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 吉川 幸雄 埼玉県入間郡三芳町大字藤久保17―11 (56)参考文献 実開 昭56−81869(JP,U) 実開 昭54−180035(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 77/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部と底部の周辺から立ち上がる筒状の側
    壁部と側壁部の上端から外周方向に突出するフランジ部
    と底部の周辺から下方に突出する脚部とを有し、前記底
    部の内面と側壁部の内面とこれに連続するフランジ部の
    上面がバリア膜で覆われ、側壁部上端の開口がバリア膜
    の内面を有する蓋体で封鎖され、前記フランジ部のバリ
    ア膜と蓋体の周縁のバリア膜とが接着され、前記側壁部
    の内面を覆うバリア膜の下端と前記底部の内面を覆うバ
    リア膜の周縁とが当該底部と当該側壁部の接合部に沿っ
    て下方に向かって潜り込み且つ接着されていることを特
    徴とするバリア性容器。
  2. 【請求項2】バリア膜を容器の側壁部に対応するように
    フランジ部を有する形状に成形し、このバリア膜の成形
    体を雄型に取り付け、一方、容器の底部内面となるべき
    平坦部分及び容器の脚部となるべき立ち上がり部分を有
    し且つ前記平坦部分と当該平坦部分の周縁に連続する立
    ち上がり部分の外壁面がバリア膜で覆われた予備成形体
    を準備し、この予備成形体を雌型に取り付けた後、前記
    バリア膜の成形体の下端と前記予備成形体の立ち上がり
    部分を覆うバリア膜とが当接するように前記雄型と前記
    雌型を組み合わせてキャビティを形成し、このキャビテ
    ィ内に樹脂を射出して前記バリア膜の成形体と前記予備
    成形体と樹脂とを一体成形し、容器の開口部をバリア膜
    の内面を有する蓋体で封鎖し、前記容器のフランジ部の
    バリア膜と蓋体の周縁のバリア膜とを接着させることを
    特徴とするバリア性容器の製造方法。
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