JP3055845B2 - エタノール性マーキングペンインキ - Google Patents
エタノール性マーキングペンインキInfo
- Publication number
- JP3055845B2 JP3055845B2 JP13043993A JP13043993A JP3055845B2 JP 3055845 B2 JP3055845 B2 JP 3055845B2 JP 13043993 A JP13043993 A JP 13043993A JP 13043993 A JP13043993 A JP 13043993A JP 3055845 B2 JP3055845 B2 JP 3055845B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethanol
- ink
- marking pen
- dye
- pen ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマーキングペンに使用す
るインキに関し、更に詳しくはエタノールを主溶剤に用
いたエタノール性マーキングペンインキに関するもので
ある。
るインキに関し、更に詳しくはエタノールを主溶剤に用
いたエタノール性マーキングペンインキに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】油性マーキングペンのインキは油溶性染
料に対し溶解性の良好なキシレン、メチルセロソルブな
どの溶剤が使用されていたが、これらの溶剤は臭気、毒
性など人体に対する安全性に問題があるため、その使用
方法や使用環境などに制約や制限を必要とする可能性が
でてきている。これら問題を解決するものとして低臭
性、低毒性であるアルコール系溶剤を主とするアルコー
ル系インキ、特にエタノールを主溶剤とするマーキング
ペンに用いるインキ(以下エタノール性インキという)
が近年開発されてきている。しかし、これらエタノール
性インキはエタノールが有機溶剤の中で比較的染料、樹
脂などの溶解性に乏しいことに加え、従来油性マーキン
グペンで使用されてきた油溶性染料はエタノールと相互
作用を有する官能基が少ないため染料が不溶解であった
り、仮に溶解したとしても長期間たつと染料が析出する
などの経時安定性が悪いといった問題がある。それ故、
染料が析出がないインキ、特に使用量の多い黒色のイン
キが望まれている。
料に対し溶解性の良好なキシレン、メチルセロソルブな
どの溶剤が使用されていたが、これらの溶剤は臭気、毒
性など人体に対する安全性に問題があるため、その使用
方法や使用環境などに制約や制限を必要とする可能性が
でてきている。これら問題を解決するものとして低臭
性、低毒性であるアルコール系溶剤を主とするアルコー
ル系インキ、特にエタノールを主溶剤とするマーキング
ペンに用いるインキ(以下エタノール性インキという)
が近年開発されてきている。しかし、これらエタノール
性インキはエタノールが有機溶剤の中で比較的染料、樹
脂などの溶解性に乏しいことに加え、従来油性マーキン
グペンで使用されてきた油溶性染料はエタノールと相互
作用を有する官能基が少ないため染料が不溶解であった
り、仮に溶解したとしても長期間たつと染料が析出する
などの経時安定性が悪いといった問題がある。それ故、
染料が析出がないインキ、特に使用量の多い黒色のイン
キが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はエタノールを
主溶剤とするマーキングペンインキにおいて、上記の欠
点を解決することであり、染料の析出がなく、経時安定
性及び耐水性に優れたエタノール性マーキングペンイン
キ、特に黒色インキを提供することを目的とする。
主溶剤とするマーキングペンインキにおいて、上記の欠
点を解決することであり、染料の析出がなく、経時安定
性及び耐水性に優れたエタノール性マーキングペンイン
キ、特に黒色インキを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エタノー
ルおよびエタノール可溶性樹脂と相溶性のよい特定の構
造を有する染料を見出し鋭意研究の結果、本発明のエタ
ノール性マーキングペンインキを完成するに至った。す
なわち、
ルおよびエタノール可溶性樹脂と相溶性のよい特定の構
造を有する染料を見出し鋭意研究の結果、本発明のエタ
ノール性マーキングペンインキを完成するに至った。す
なわち、
【0005】本発明のエタノール性マーキングペンイン
キは、下記一般式(1)で表される染料、エタノール可
溶性樹脂およびエタノールを含有してなることを特徴と
する。
キは、下記一般式(1)で表される染料、エタノール可
溶性樹脂およびエタノールを含有してなることを特徴と
する。
【化2】 好ましくは、上記一般式(1)で表される染料のみを染
料として用いた黒色インキである。なお、上記のアルキ
ル基、アルコキシ置換アルキル基、ヒドロキシ置換アル
キル基としては、具体的には、ドデシル、オクタデシ
ル、2−ヒドロキシドデシル、メトキシドデシルなどが
挙げられる。
料として用いた黒色インキである。なお、上記のアルキ
ル基、アルコキシ置換アルキル基、ヒドロキシ置換アル
キル基としては、具体的には、ドデシル、オクタデシ
ル、2−ヒドロキシドデシル、メトキシドデシルなどが
挙げられる。
【0006】本発明のインキに用いる染料の具体例とし
ては、つぎの式(3)〜(8)で示される化合物があげ
られる。
ては、つぎの式(3)〜(8)で示される化合物があげ
られる。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】
【化5】
【0010】
【化6】
【0011】
【化7】
【0012】
【化8】
【0013】染料の含有量については特に制限はない
が、インキ粘度などを考慮してインキ全量の1〜20重
量%の範囲である。また、他のエタノール可溶性染料を
目的を損なわない程度に使用してもよい。
が、インキ粘度などを考慮してインキ全量の1〜20重
量%の範囲である。また、他のエタノール可溶性染料を
目的を損なわない程度に使用してもよい。
【0014】本発明のインキに用いられるエタノール
は、主溶剤として用いられる。このエタノールは、特に
限定されるものではないが、好ましくは99%以上の未
変性のものを用いる。含有量については、インキ全体の
65〜98重量%である。エタノール以外の溶剤として
他の溶剤を白化防止剤などの補助溶剤として添加しても
良いが、全溶剤中のエタノールの量は90重量%以上、
好ましくは95重量%以上である。
は、主溶剤として用いられる。このエタノールは、特に
限定されるものではないが、好ましくは99%以上の未
変性のものを用いる。含有量については、インキ全体の
65〜98重量%である。エタノール以外の溶剤として
他の溶剤を白化防止剤などの補助溶剤として添加しても
良いが、全溶剤中のエタノールの量は90重量%以上、
好ましくは95重量%以上である。
【0015】本発明のインキに用いるエタノール可溶性
樹脂は、エタノール可溶性アルキルフェノール樹脂、も
しくはエタノール可溶性ケトン樹脂を使用する。エタノ
ール可溶性アルキルフェノール樹脂の具体例としては、
“ヒタノール2501”(日立化成工業(株)製)、“タ
マノルPA”(荒川化学工業(株)製)などが挙げられ
る。また、エタノール可溶性ケトン樹脂の具体例として
は、“ケトンレジンK90”(荒川化学工業(株)製)、
“ハイラック110H”(日立化成工業(株)製)などが
挙げられる。これら樹脂の添加量は特に制限することは
ないが、要求される定着力やペン芯の耐乾燥性に適した
量であれば良く、好ましくはインキ粘度を考慮してイン
キ全体の1〜15重量%が好ましい。
樹脂は、エタノール可溶性アルキルフェノール樹脂、も
しくはエタノール可溶性ケトン樹脂を使用する。エタノ
ール可溶性アルキルフェノール樹脂の具体例としては、
“ヒタノール2501”(日立化成工業(株)製)、“タ
マノルPA”(荒川化学工業(株)製)などが挙げられ
る。また、エタノール可溶性ケトン樹脂の具体例として
は、“ケトンレジンK90”(荒川化学工業(株)製)、
“ハイラック110H”(日立化成工業(株)製)などが
挙げられる。これら樹脂の添加量は特に制限することは
ないが、要求される定着力やペン芯の耐乾燥性に適した
量であれば良く、好ましくはインキ粘度を考慮してイン
キ全体の1〜15重量%が好ましい。
【0016】本発明のインキは経時安定性と耐水性に優
れ、特に黒色インキに用いるのに適している。その理由
は、用いられる染料が前記一般式(1)で示されるよう
に金属錯塩染料と炭素数10〜16の長鎖のアルキル
基、アルコキシ置換アルキル基、ヒドロキシ置換アルキ
ル基を有する第4級アンモニウムを陽イオンに用いて造
塩された構造を有しているためにエタノールへの溶解度
が高いのでインキの経時安定性が優れ、また、水への溶
解性は低いので耐水性に優れている。そのため紙に筆記
した場合、筆記描画中のエタノールが蒸発することによ
り紙と強い親和力を示すため水へ溶解することがなくな
り、耐水性を良好なものとしたと考えられる。さらに、
本発明のインキは溶剤としてエタノールを使用している
ために、低臭性、低毒性であり人体に対する安全性も比
較的良好なインキを得ることができる。
れ、特に黒色インキに用いるのに適している。その理由
は、用いられる染料が前記一般式(1)で示されるよう
に金属錯塩染料と炭素数10〜16の長鎖のアルキル
基、アルコキシ置換アルキル基、ヒドロキシ置換アルキ
ル基を有する第4級アンモニウムを陽イオンに用いて造
塩された構造を有しているためにエタノールへの溶解度
が高いのでインキの経時安定性が優れ、また、水への溶
解性は低いので耐水性に優れている。そのため紙に筆記
した場合、筆記描画中のエタノールが蒸発することによ
り紙と強い親和力を示すため水へ溶解することがなくな
り、耐水性を良好なものとしたと考えられる。さらに、
本発明のインキは溶剤としてエタノールを使用している
ために、低臭性、低毒性であり人体に対する安全性も比
較的良好なインキを得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例について本発明のインキ組成物
を説明する。実施例における部は重量部を示す。
を説明する。実施例における部は重量部を示す。
【0018】実施例1
【化9】 上記式(4)で示される黒色染料10部とエタノール可
溶性樹脂(“ヒタノール1501”:日立化成工業(株)
製)12部とを未変性エタノール78部に添加し、1時
間撹拌してエタノール性マーキングペン黒色インキを得
た。
溶性樹脂(“ヒタノール1501”:日立化成工業(株)
製)12部とを未変性エタノール78部に添加し、1時
間撹拌してエタノール性マーキングペン黒色インキを得
た。
【0019】実施例2
【化10】 上記式(3)で示される黒色染料12部とエタノール可
溶性樹脂(“ヒタノール2501”:日立化成工業(株)
製)10部とを未変性エタノール78部に添加し、1時
間撹拌してエタノール性マーキングペン黒色インキを得
た。
溶性樹脂(“ヒタノール2501”:日立化成工業(株)
製)10部とを未変性エタノール78部に添加し、1時
間撹拌してエタノール性マーキングペン黒色インキを得
た。
【0020】実施例3
【化11】 上記式(5)で示される黒色染料8部とエタノール可溶
性樹脂(“ケトンレジン K−90”:荒川化学工業
(株)製)10部とをベンジルアルコール3部および未変
性エタノール79部に添加し、1時間撹拌してエタノー
ル性マーキングペン黒色インキを得た。
性樹脂(“ケトンレジン K−90”:荒川化学工業
(株)製)10部とをベンジルアルコール3部および未変
性エタノール79部に添加し、1時間撹拌してエタノー
ル性マーキングペン黒色インキを得た。
【0021】実施例1〜3で得られたエタノール性マー
キングペン黒色インキの安定性試験、経時安定性試験、
耐水性試験を行なった結果を表1に示す。試験はつぎの
方法で行なった。 インキ安定性:実施例で得られた各インキをスポットで
採取し、東洋濾紙No.2にインキを数滴滴下し、目視に
より染料などの析出の有無を判定する。析出が認められ
ないものを○、わずかでも析出が認められるものを×と
する。 経時安定性:各インキを100ml密栓付きガラス瓶に
入れ、−20℃、60℃に3日間放置後スポットテスト
(東洋濾紙No.2にインキの底部から採取したインキを
数滴滴下)し、目視により染料などの析出の有無を判定
する。析出が認められないものを○、わずかでも析出が
認められるものを×とする。 耐水性:各インキを東洋濾紙No.2に滴下し、風乾後、
純水を3cmの高さから数滴滴下し、ブリード状態を目
視により判断する。ブリードが認められないものを○、
僅かでも認められるものを×とする。
キングペン黒色インキの安定性試験、経時安定性試験、
耐水性試験を行なった結果を表1に示す。試験はつぎの
方法で行なった。 インキ安定性:実施例で得られた各インキをスポットで
採取し、東洋濾紙No.2にインキを数滴滴下し、目視に
より染料などの析出の有無を判定する。析出が認められ
ないものを○、わずかでも析出が認められるものを×と
する。 経時安定性:各インキを100ml密栓付きガラス瓶に
入れ、−20℃、60℃に3日間放置後スポットテスト
(東洋濾紙No.2にインキの底部から採取したインキを
数滴滴下)し、目視により染料などの析出の有無を判定
する。析出が認められないものを○、わずかでも析出が
認められるものを×とする。 耐水性:各インキを東洋濾紙No.2に滴下し、風乾後、
純水を3cmの高さから数滴滴下し、ブリード状態を目
視により判断する。ブリードが認められないものを○、
僅かでも認められるものを×とする。
【0022】
【表1】
【0023】以上のように、本発明のエタノール性マー
キングペンインキは、各成分のエタノール相溶性に優
れ、析出物がなく経時的に安定であり、耐水性に優れた
インキである。
キングペンインキは、各成分のエタノール相溶性に優
れ、析出物がなく経時的に安定であり、耐水性に優れた
インキである。
【0024】
【発明の効果】本発明のマーキングペンインキは、経時
的に安定であり、耐水性に優れ、染料の析出などの現象
が発生しない。また、毒性や悪臭がなく安全である。特
に黒色インキに適している。
的に安定であり、耐水性に優れ、染料の析出などの現象
が発生しない。また、毒性や悪臭がなく安全である。特
に黒色インキに適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 良和 東京都港区虎ノ門1−4−2 保土谷化 学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 信夫 東京都港区虎ノ門1−4−2 保土谷化 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−17717(JP,A) 特開 昭50−158437(JP,A) 特開 昭56−141370(JP,A) 特開 昭58−129062(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/16 - 11/20 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表される染料、エタ
ノール可溶性樹脂およびエタノールを含有してなること
を特徴とするエタノール性マーキングペンインキ。 【化1】 - 【請求項2】 黒色インキであることからなる請求項1
記載のエタノール性マーキングペンインキ。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13043993A JP3055845B2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | エタノール性マーキングペンインキ |
| US08/199,199 US5423907A (en) | 1992-06-19 | 1993-06-18 | Ethanol-based ink for marking pens |
| PCT/JP1993/000819 WO1994000522A1 (fr) | 1992-06-19 | 1993-06-18 | Encre a l'ethanol pour crayon-marqueur |
| DE69321570T DE69321570T2 (de) | 1992-06-19 | 1993-06-18 | Ethanolische tinte fuer markierungsstifte |
| EP93913539A EP0604659B1 (en) | 1992-06-19 | 1993-06-18 | Ethanolic ink for marking pen |
| AU43565/93A AU664106B2 (en) | 1992-06-19 | 1993-06-18 | Ethanolic ink for marking pen |
| CA002115074A CA2115074C (en) | 1992-06-19 | 1993-06-18 | Ethanol-based ink for marking pens |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13043993A JP3055845B2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | エタノール性マーキングペンインキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06340837A JPH06340837A (ja) | 1994-12-13 |
| JP3055845B2 true JP3055845B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=15034273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13043993A Expired - Lifetime JP3055845B2 (ja) | 1992-06-19 | 1993-06-01 | エタノール性マーキングペンインキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3055845B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004352918A (ja) * | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Pentel Corp | 油性緑色インキ |
| JP4612658B2 (ja) * | 2007-08-10 | 2011-01-12 | 保土谷化学工業株式会社 | アルミニウムの着色方法 |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP13043993A patent/JP3055845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06340837A (ja) | 1994-12-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000307 |