JP3146068B2 - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP3146068B2
JP3146068B2 JP17251492A JP17251492A JP3146068B2 JP 3146068 B2 JP3146068 B2 JP 3146068B2 JP 17251492 A JP17251492 A JP 17251492A JP 17251492 A JP17251492 A JP 17251492A JP 3146068 B2 JP3146068 B2 JP 3146068B2
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農用トラクタや乗用型
田植機等の作業車における旋回操作の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車の一例である農用トラクタにおい
ては、左右の後輪の各々を独立に制動可能な左右一対の
サイドブレーキを備えているものがあり、操縦部に備え
られた左右一対のサイドブレーキペダルの一方を踏み操
作することにより、一方のサイドブレーキを制動側に操
作する。これにより、旋回操作時に旋回中心側の後輪に
制動を掛けることによって、旋回中心側の後輪を中心と
した小回り旋回が可能になる。
【0003】近年では、前輪と後輪とが略同じ速度で駆
動されるように動力を前輪に伝達する標準状態、及び前
輪が後輪よりも高速で駆動されるように動力を前輪に伝
達する増速状態に切換操作自在な前輪変速装置を備え
て、前輪を直進位置から右又は左に操向操作すると、操
向操作に連動して前輪変速装置が増速状態に切換操作さ
れ、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作される
ように構成した農用トラクタがある(例えば、特開平3
−243429号公報参照)。これにより、前輪の増速
作用及び旋回中心側の後輪への制動作用により、小回り
旋回が円滑に行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の構成であると、
前輪を直進位置から右又は左に操向操作した場合、前輪
変速装置が増速状態に切換操作され、旋回中心側のサイ
ドブレーキが制動側に操作されると言う一つの状態しか
現出されない。これに対して作業車が走行する作業地及
び作業は、状況により色々な状態に変化することが多い
ので、前述のように前輪変速装置が増速状態に切換操作
され、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作され
ると言う一つの状態しか現出されないと、水田、畑地、
軟らかい圃場や固い圃場等の種々の状態に変化する作業
地、作業車の後部に作業装置(例えばロータリ耕耘装
置、プラウや牧草作業機等)を装着した場合の作業や、
作業車の前部に作業装置(例えば除雪機やフロントロー
ダ等)を装着した場合の作業に対して充分に対応でき
ず、作業地及び作業の各状態に対応した適切な旋回が行
い難いものになることがある。
【0005】本発明は前輪変速装置及びサイドブレーキ
の2つの旋回機能を備えた作業車において、旋回中心側
の後輪が地面を引きずられて地面を荒らしてしまうと言
う状態を避けながら、種々に変化する作業地及び種々の
作業装置による作業の各状態に対応した適切な旋回が行
えるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は作業車に
おいて、次のように構成することにある。 [1] 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動されるように動力を前
輪に伝達する標準状態及び前輪が後輪よりも高速で駆動
されるように動力を前輪に伝達する増速状態に切換操作
自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択さ
れた一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、前
記サイドブレーキを後輪が略停止する停止状態まで制動
側に操作可能な左右一対のサイドブレーキペダルと、前
輪が直進位置から右又は左に操向操作されるとこの操向
操作に連動して前輪変速装置を増速状態に切換操作する
第1操作手段と、前輪が直進位置から右又は左に操向操
作されるとこの操向操作に連動して旋回中心側のサイド
ブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備えると
共に、前輪の直進位置から右又は左への操向操作に連動
して前輪変速装置が増速状態に切換操作される作動状
態、及び切換操作されない停止状態を設定する第1設定
手段と、前輪の直進位置から右又は左への操向操作に連
動して旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作され
る際の操作行程終端での最大制動力を、後輪が略停止す
る停止状態とはならない弱制動状態、及び弱制動状態よ
りも制動力の強い強制動状態の何れか一つの設定された
制動力に選択切り換え可能な第2設定手段とを備えてあ
る。
【0007】[2]前記 [1]の構成において、機体の走行速度状態に基づ
いて作動状態及び停止状態を設定するように、第1設定
手段を構成してある。
【0008】[3]前記 [2]の構成において、機体の走行速度状態が低速
状態であると作動状態を設定可能となるように、第1設
定手段を構成してある。
【0009】[4]前記 [2]又は[3]の構成において、機体の走行速度
状態が高速状態であると停止状態が強制的に設定される
ように、第1設定手段を構成してある。
【0010】[5]エンジンからの動力を、主変速装置と副変速装置を介し
て後輪および前輪へ伝達するように構成してある作業車
において、 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動されるよう
に動力を前輪に伝達する標準状態、及び前輪が後輪より
も高速で駆動されるように動力を前輪に伝達する増速状
態に切換操作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪の
うちの選択された一方を制動可能な左右一対のサイドブ
レーキと、前記サイドブレーキを後輪が略停止する停止
状態まで制動側に操作可能な左右一対のサイドブレーキ
ペダルと、前輪が直進位置から右又は左に操向操作され
ると、この操向操作に連動して、前記前輪変速装置を増
速状態に切換操作する第1操作手段と、前輪が直進位置
から右又は左に操向操作されると、この操向操作に連動
して、前記旋回中心側のサイドブレーキを制動側に操作
する第2操作手段とを備えると共に、前輪の直進位置か
ら右又は左への操向操作に連動して前記前輪変速装置が
増速状態に切換操作される作動状態、及び切換操作され
ない停止状態を設定する第1設定手段と、前輪の直進位
置から右又は左への操向操作に連動して前記旋回中心側
のサイドブレーキが制動側に操作される際の操作行程終
端での最大制動力を、後輪が略停止する停止状態とはな
らない弱制動状態、及び前記弱制動状態よりも制動力の
強い強制動状態の何れか一つの設定された制動力に選択
切り換え可能な第2設定手段とを備え、さらに、前記第
2設定手段による弱制動状態、及び強制動の切り換え
は、前記副変速装置を操作する副変速レバーが低速位置
に操作されている状態で許し、副変速レバーが高速位置
に操作されている状態では強制動状態への切り換えを不
能にするように構成してある
【0011】
【0012】[6] 前記[5] の構成において、機体の走行速度状態が高速
状態であると制動力が強制的に零に変更操作されるよう
に第2設定手段を構成してある。
【0013】
【0014】[7] 前記[5] の構成において、機体の走行速度状態が高速
状態であると停止状態が強制的に設定されるように、第
1設定手段を構成し、且つ、制動力が強制的に零に変更
操作されるように、第2設定手段を構成してある。
【0015】
【作用】[I] 請求項1の特徴によれば、前輪が直進位置から右又は左
に操向操作されると、前輪変速装置が増速状態に切換操
作され、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作さ
れる。この場合、作業車が走行する作業地及び作業の状
態が変化しても、種々に変化する作業地及び種々の作業
装置による作業の各状態に適応するように、前輪変速装
置を作動状態及び停止状態に設定したり、旋回中心側の
サイドブレーキが制動側に操作される際の操作行程終端
での最大制動力を弱制動状態及び弱制動状態よりも制動
力の強い強制動状態の何れかに選択して設定したりする
ことができる。
【0016】請求項1の特徴によると、旋回中心側のサ
イドブレーキが制動側に操作される際の操作行程終端で
の最大制動力を、弱制動状態に設定することができる。
この弱制動状態では旋回中心側(弱制動状態)の後輪が
停止する状態ではなく、ある程度回転するような状態と
なるので、前輪が直進位置から右又は左に操向操作され
た際、旋回中心側のサイドブレーキを弱制動状態に操作
することにより、旋回中心側の後輪が地面を引きずられ
て地面を荒らしてしまうと言う状態を抑えることができ
る。又、請求項1の特徴によると、旋回中心側のサイド
ブレーキが制動側に操作される際の操作行程終端での最
制動力を、強制動状態に設定することによって、より
旋回半径の小さな小回り旋回を行うことができる。さら
に、この作業車においては、左右の後輪を各々独立に制
動操作可能な左右一対のサイドブレーキを、人為的に操
作可能な左右一対のサイドブレーキペダルを備えている
ので、制動力が不足する場合にはサイドブレーキペダル
を強く踏み操作すれば、後輪が略停止する停止状態まで
制動側にサイドブレーキを操作することができる。
【0017】[II] 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前記
[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以
下のような「作用」を備えている。前輪変速装置を作動
状態及び停止状態に設定する場合、作業地及び作業の状
態に基づいて設定するばかりではなく、機体の走行速度
状態に基づいても設定することがある。請求項2の特徴
によると、機体の走行速度状態に基づいて操縦者が前輪
変速装置を人為的に作動状態及び停止状態に設定しなく
ても、機体の走行速度状態に基づいて前輪変速装置が自
動的に作動状態及び停止状態に設定される。
【0018】[III] 請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前記
[II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。機体の走行速度状
態が低速状態の場合、前輪が直進位置から右又は左に操
向操作された際の機体の走行速度も低速になるので、前
輪変速装置が作動状態であっても停止状態であっても、
支障なく旋回が行える。請求項3の特徴によると、機体
の走行速度状態が低速状態の場合に、前輪変速装置を作
動状態に設定可能な状態となるので、種々に変化する作
業地及び種々の作業装置による作業の各状態に適応する
ように、前輪変速装置を作動状態及び停止状態に設定す
ることができる。
【0019】[IV] 請求項4の特徴によると、請求項2又は3の場合と同様
前記[II][III]に記載の「作用」を備えてお
り、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
機体の走行速度状態が高速状態の場合、前輪が直進位置
から右又は左に操向操作された際の機体の走行速度も高
速になるので、前輪変速装置が作動状態であると、旋回
操作時に機体が高速で小回り旋回する状態となって、乗
り心地の面で好ましくない。請求項4の特徴によると、
機体の走行速度状態が高速状態の場合、前輪変速装置が
強制的に停止状態に設定されるので、旋回操作時に機体
が高速で小回り旋回する状態が未然に回避される。
【0020】[V] 請求項5の特徴によると、請求項1の場合と同様に前記
[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以
下のような「作用」を備えている。請求項5の特徴によ
ると、第2設定手段による弱制動状態、及び強制動の切
り換えを、副変速装置を操作する副変速レバーの操作位
置に基づいて行うように構成し、副変速レバーが低速位
置に操作されている状態で前記切り換えを許し、副変速
レバーが高速位置に操作されている状態では強制動状態
への切り換えを不能にするようにしている。したがっ
て、前輪が直進位置から右又は左に操向操作された場合
の旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作される際
の制動力を、機体の走行速度の切り換えに伴って適切な
状態に設定変更することができ、またそのための構成
を、副変速レバーを走行速度の切り換えを検出する手段
に利用して構造簡単に構成することができる。
【0021】
【0022】[VI] 請求項6の特徴によると、請求項5の場合と同様に前記
[V] に記載の「作用」を備えており、これに加えて以
下のような「作用」を備えている。機体の走行速度状態
が高速状態の場合、前輪が直進位置から右又は左に操向
操作された際の機体の走行速度も高速になるので、旋回
操作時に旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作さ
れると、機体が高速で小回り旋回する状態となって乗り
心地の面で好ましくない。請求項6の特徴によると、機
体の走行速度状態が高速状態の場合、旋回中心側のサイ
ドブレーキが制動側に操作される際の制動力が強制的に
零の状態、つまり旋回中心側のサイドブレーキが制動側
に操作されない状態になるので、旋回操作時に機体が高
速で小回り旋回する状態が未然に回避される。
【0023】
【0024】
【0025】[VII] 請求項7の特徴によると、請求項5の場合と同様に前記
[V] に記載の「作用」を備えており、これに加えて以
下のような「作用」を備えている。機体の走行速度状態
が高速状態の場合、前輪が直進位置から右又は左に操向
操作された際の機体の走行速度も高速になるので、前輪
変速装置が作動状態であると、旋回操作時に機体が高速
で小回り旋回する状態となって、乗り心地の面で好まし
くない。これと同様に機体の走行速度状態が高速状態の
場合に、旋回操作時に旋回中心側のサイドブレーキが制
動側に操作されると、機体が高速で小回り旋回する状態
となって、乗り心地の面で好ましくない。
【0026】請求項7の特徴によると、機体の走行速度
状態が高速状態の場合、前輪変速装置が強制的に停止状
態に設定され、且つ、旋回中心側のサイドブレーキが制
動側に操作される際の制動力が強制的に零の状態、つま
り旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作されない
状態になるので、旋回操作時に機体が高速で小回り旋回
する状態が未然に回避される。
【0027】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、前輪変速装置
及びサイドブレーキの2つの旋回機能を備えて、旋回操
作時に前輪変速装置が増速状態に切換操作され、旋回中
心側のサイドブレーキが制動側に操作されるように構成
した作業車において、前輪変速装置を作動状態及び停止
状態に設定可能、旋回中心側のサイドブレーキが制動側
に操作される際の操作行程終端での最大制動力を、弱制
動状態及び弱制動状態よりも制動力の強い強制動状態に
変更操作可能に構成することにより、種々に変化する作
業地及び種々の作業装置による作業の各状態に適応した
適切な旋回が行えるようになり、作業車の旋回性能を向
上させることができた。請求項1の特徴によると、前輪
変速装置及びサイドブレーキの2つの旋回機能を備えた
作業車において、弱制動状態で旋回中心側の後輪がある
程度回転するようにして、旋回中心側の後輪が地面を引
きずられて地面を荒らしてしまうと言う状態を抑えるこ
とができるようになる。つまり、繰り返し使用される圃
場において、頻繁に旋回が行われる箇所での圃場の荒れ
が大きくなると、旋回操作そのものが正確に行われ難く
なったり、旋回後の工程が初期通りに行われ難くなるな
どの不都合があるが、本発明では、上述のように弱制動
状態可能な構成を利用して、極力圃場の荒れを抑制でき
るので、作業車の小回り旋回性能を向上させることがで
きた。又、請求項1の特徴によると、旋回中心側のサイ
ドブレーキが制動側に操作される際の操作行程終端での
最大制動力を、強制動状態に設定することによって、よ
り旋回半径の小さな小回り旋回を行うことができるよう
になり、作業車の旋回性能を向上させることができた。
換言すると、上述の弱制動の程度を、或る一定値に定め
てしまうと、使用される圃場の凹凸や硬軟の度合いなど
によって、弱制動の掛かり方にかなりの差が生じる可能
性がある。これがために一定の弱制動の度合としては、
圃場の荒れを回避するのに好適とは云えないような最大
公約数的な値しか設定できない可能性があるが、本発明
では、弱制動と、これよりも強い制動状態とを選択でき
るので、前記の弱制動を、圃場の荒れを抑制にするに十
分と想定する値に設定し易く、したがって、圃場の条件
に適した弱制動、あるいは強制動状態を選択することが
可能となる。さらに、この作業車においては、左右の後
輪を各々独立に制動可能な左右一対のサイドブレーキ
を、人為的に操作可能な左右一対のサイドブレーキペダ
ルを備えているので、制動力が不足する場合にはサイド
ブレーキペダルを強く踏み操作すれば、後輪が略停止す
る停止状態まで制動側にサイドブレーキを操作すること
ができる。
【0028】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、機体の
走行速度状態に基づいて前輪変速装置が自動的に作動状
態及び停止状態に設定されるので、操縦者にとっての人
為的な操作が少なくなって、操作性の良いものとなっ
た。
【0029】請求項3の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項3の特徴によると、機体の
走行速度状態が低速状態の場合、前輪変速装置が作動状
態であっても停止状態であっても、支障なく旋回が行え
ると言う点に着目して、前輪変速装置を作動状態に設定
可能に構成することにより、前輪変速装置の作動状態に
よる小回り旋回が的確に行えるようになった。
【0030】請求項4の特徴によると、請求項2又は3
の場合と同様に前述の請求項2又は3の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項4の特徴による
と、機体の走行速度状態が高速状態の場合、前輪変速装
置が強制的に停止状態に設定されて、機体が高速で小回
り旋回する状態が未然に回避されるので、作業車の乗り
心地の低下を未然に防止することができた。
【0031】請求項5の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項5の特徴によると、第2設
定手段による弱制動状態、及び強制動の切り換えを、副
変速装置を操作する副変速レバーの操作位置に基づいて
行うように構成して、前輪が直進位置から右又は左に操
向操作された場合の旋回中心側のサイドブレーキが制動
側に操作される際の制動力を、機体の走行速度の切り換
えに伴って適切な状態に設定変更することができるよう
にしている。しかも、そのための構成として、副変速レ
バーを走行速度の切り換え状態を検知する手段に利用し
て構造簡単に構成することができる効果がある。
【0032】
【0033】請求項6の特徴によると、請求項5の場合
と同様に前述の請求項5の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項6の特徴によると、機体の
走行速度状態が高速状態の場合、旋回中心側のサイドブ
レーキが制動側に操作される際の制動力が強制的に零の
状態に変更操作されて、機体が高速で小回り旋回する状
態が未然に回避されるので、作業車の乗り心地の低下を
未然に防止することができた。
【0034】
【0035】請求項7の特徴によると、請求項5の場合
と同様に前述の請求項5の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項7の特徴によると、機体の
走行速度状態が高速状態の場合、前輪変速装置が強制的
に停止状態に設定され、且つ、旋回中心側のサイドブレ
ーキが制動側に操作される際の制動力が強制的に零の状
態に変更操作されて、機体が高速で小回り旋回する状態
が未然に回避されるので、作業車の乗り心地の低下を未
然に防止することができた。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は作業車の一例である四輪駆動型の農用トラ
クタの概略を示しており、前輪1及び後輪2で支持され
た機体の前部にエンジン(図示せず)、後部にミッショ
ンケース4を備えて農用トラクタが構成されている。
【0037】エンジンの動力はミッションケース4の主
変速装置(多段のギヤ変速型式)(図示せず)から、第
1副変速装置(高中低3段のギヤ変速型式)(図示せ
ず)、又は第2副変速装置(中立及び超低速の2段のギ
ヤ変速型式)(図示せず)を介して、後輪デフ機構5か
ら左右の後輪2に伝達される。後輪デフ機構5の直前か
ら分岐した動力が前輪変速装置6、前輪出力軸7及び前
輪デフ機構8を介して左右の前輪1に伝達される。
【0038】図1に示す前輪変速装置6は、前輪1が後
輪2と略同じ速度で駆動される状態で伝動する標準状態
と、前輪1が後輪2よりも高速で駆動される状態で伝動
する増速状態の2状態に切換操作可能である。図1に示
すように、標準状態及び増速状態の切換操作用のシフト
部材9が、バネ10によって標準ギヤ20との咬合側に
付勢されており、通常はシフト部材9が標準ギヤ20に
咬合して標準状態となっている。シフト部材9と標準ギ
ヤ20との間に形成された油室(図示せず)に作動油を
供給すると、シフト部材9が紙面左方にスライドし摩擦
クラッチ21を押圧入り操作して増速状態が得られる。
【0039】図1に示すように左右の後輪2に対して、
各々独立に制動可能なサイドブレーキ11R,11Lが
設けられている。図1及び図9に示すように、操縦部の
床面の右側にサイドブレーキペダル12R,12Lが左
右一対配置されており、左右のサイドブレーキペダル1
2R,12Lとサイドブレーキ11R,11Lとが、シ
リンダ13R,13L及び連係ロッド14を介して連動
連結されている。
【0040】以上の構造により、左右のサイドブレーキ
ペダル12R,12Lを踏み操作することによって、左
右のサイドブレーキ11R,11Lを各々独立に制動側
に操作することができる。図9に示すようにシリンダ1
3R,13Lはバネ13aで伸長側に付勢されており、
作動油を供給してシリンダ13R,13Lを収縮操作す
ることにより、左右のサイドブレーキ11R,11Lを
制動側に操作することができる。
【0041】次に、前輪1の操向操作と左右のサイドブ
レーキ11R,11L及び前輪変速装置6との連係につ
いて説明する。図1及び図2に示すように、ポンプ15
からの作動油が切換弁24、油路28及び制御弁16を
介して、左右のサイドブレーキ11R,11L及び前輪
変速装置6に供給されている。制御弁16は、前輪変速
装置6におけるシフト部材9と標準ギヤ20との間の油
室、及び左右のサイドブレーキペダル12R,12Lの
シリンダ13R,13Lを排油状態とする直進位置16
N、ポンプ15からの作動油を前輪変速装置6の油室及
び右側のシリンダ13Rに供給し、左側のシリンダ13
Lを排油状態とする右旋回位置16R、並びに、作動油
を前輪変速装置6の油室及び左側のシリンダ13Lに供
給し、右側のシリンダ13Rを排油状態とする左旋回位
置16Lの3位置切換式である。
【0042】図1に示すように前輪1の操向操作用のピ
ットマンアーム17に、扇型のカム板18が固定されて
おり、制御弁16のスプール16aがカム板18に接当
し、スプール16aを接当側に付勢するバネ16bが備
えられている。図1に示す状態は、前輪1を直進位置に
操作している状態であり、制御弁16が直進位置16N
に操作されている状態である。この状態で左右のサイド
ブレーキ11R,11Lが非制動状態となり、前輪変速
装置6のシフト部材9が標準ギヤ20に咬合して、前輪
1が後輪2と略同じ速度で駆動される標準状態となって
いる。
【0043】図1に示す状態から前輪1を右に設定角度
以上に操向操作すると、カム板18により制御弁16の
スプール16aが紙面右方に押し操作されて、右旋回位
置16Rとなり、作動油が右のシリンダ13R及び前輪
変速装置6に供給される。従って、前輪変速装置6の摩
擦クラッチ21が入り操作されて、前輪1が後輪2より
も高速で駆動される増速状態になり、右のシリンダ13
Rが収縮して右のサイドブレーキ11Rが制動側に操作
される。
【0044】逆に、図1に示す状態から前輪1を左に設
定角度以上に操向操作すると、制御弁16のスプール1
6aが紙面左方に移動し左旋回位置16Lとなり、作動
油が左のシリンダ13L及び前輪変速装置6に供給され
る。従って、前輪変速装置6の摩擦クラッチ21が入り
操作されて、前輪1が後輪2よりも高速で駆動される増
速状態になり、左のシリンダ13Lが収縮して左のサイ
ドブレーキ11Lが制動側に操作される。
【0045】この農用トラクタでは切換レバー3によ
り、前述のような自動的なサイドブレーキ11R,11
Lの制動側への操作及び、前輪変速装置6の増速状態へ
の切換操作が行われる状態と、行われない状態に切換操
作するように構成しており、次にこの切換構造について
説明する。図2及び図1に示すように油路28に調圧弁
19が接続されており、調圧弁19は弁体19a、弁体
19aを閉側に付勢するバネ19b及びバネ19bの後
端を支持する支持部材19cを備えて構成されている。
これにより、油路28の圧力がバネ19bにより設定さ
れる圧力を越えると、弁体19aが紙面右方に開いて作
動油がドレン油路38を介して排出されるのであり、制
御弁16に供給される作動油圧が調圧弁19のバネ19
bの付勢力、つまり、バネ19bの支持部材19cの位
置によって決定される。
【0046】図2に示すように切換弁24のスプール2
9は、一対の切欠き部29a,29b及びドレン孔29
c備えた第1ランド部29A、並びに、第1円弧面29
dと第2円弧面29eとを備えた第2ランド部29Bを
備えて構成されており、調圧弁19の支持部材19cの
後端が第1円弧面29dに当て付けられて、支持部材1
9cの位置が決められている。切換弁24のスプール2
9の先端に操作板30が固定されており、切換レバー3
と操作板30とが連係ロッド22により連動連結されて
いる。
【0047】図1に示す状態は、切換レバー3を第1位
置B1に操作している状態である。この状態においてポ
ンプ15からの作動油は、切換弁24のスプール29に
おける第1切欠き部29a、及び油路28を介して制御
弁16に供給されている。調圧弁19の支持部材19c
がスプール29の第1円弧面29dにより紙面左方に押
された状態となっており、調圧弁19のバネ19bが圧
縮されて調圧弁19の作用により、制御弁16に供給さ
れる作動油圧が後述する第2設定圧P2に維持されてい
る。
【0048】図7に示すように、前輪変速装置6は比較
的低い第1設定圧P1で標準状態から増速状態に切換操
作されるが、第1設定圧P1ではサイドブレーキ11
R,11Lは制動側に操作されない。第1設定圧P1よ
りも高い第2設定圧P2において、サイドブレーキ11
R,11Lが弱制動状態に操作され、前輪変速装置6も
標準状態から増速状態に切換操作される。サイドブレー
キ11R,11Lの弱制動状態とは、制動側の後輪2が
機体の進行に伴って引きずられるような状態となった場
合、この引きずり作用がサイドブレーキ11R,11L
に打ち勝って、制動側の後輪2が回転させられるような
状態である。
【0049】図2及び図1に示すように切換レバー3を
第1位置B1に操作している状態において、前述のよう
に前輪1を右又は左に設定角度以上に操向操作すると、
カム板18により制御弁16のスプール16aがスライ
ド操作されて、作動油が右又は左のシリンダ13R,1
3Lに供給され、前輪変速装置6に供給される。
【0050】この場合、前述のように供給される作動油
圧が調圧弁19の作用により第2設定圧P2に維持され
ている。従って、図7の実線A2に示すように前輪変速
装置6の摩擦クラッチ21が入り操作されて、前輪1が
後輪2よりも高速で駆動される増速状態になり、右又は
左のシリンダ13R,13Lが収縮して右又は左のサイ
ドブレーキ11R,11Lが弱制動状態に操作される。
これにより、増速された前輪1による旋回方向への引っ
張り作用、及び旋回中心側の後輪2に対する弱制動作用
により非常に小さな小回り旋回が行える。この場合、機
体の旋回に伴って制動側の後輪2が引きずられるような
状態となると、制動側の後輪2が回転させられるので、
制動側の後輪2により地面が荒らされることが少ない。
【0051】次に、切換レバー3を第2位置B2に操作
すると、切換弁24のスプール29が、図2に示す状態
から紙面時計方向に所定角度だけ回動操作される。この
場合にスプール29の第1円弧面29dにおいて、調圧
弁19の支持部材19cに接触する部分が紙面右方に少
し後退する。これに伴い支持部材19cも紙面右方にス
ライドしてバネ19bの付勢力が少し弱められ、制御弁
16に供給される作動油圧が第2設定圧P2よりも低い
第1設定圧P1に維持される。
【0052】この状態において前輪1を右又は左に設定
角度以上に操向操作して、作動油が右又は左のシリンダ
13R,13L及び前輪変速装置6に供給されると、図
7の一点鎖線A1に示すように、前輪変速装置6の摩擦
クラッチ21が入り操作されて、前輪1が後輪2よりも
高速で駆動される増速状態が現出される。これに対し右
又は左のシリンダ13R,13Lは収縮せず、右又は左
のサイドブレーキ11R,11Lは制動側に操作されな
い。これにより、増速された前輪1による旋回方向への
引っ張り作用により、円滑な小回り旋回が行える。この
場合、左右の後輪2も駆動されているので、旋回中心側
の後輪2が引きずられるようなことがなく、旋回中心側
の後輪2で地面を荒らしてしまうようなことがない。
【0053】次に図2に示すように切換レバー3を第3
位置B3に操作すると、切換弁24のスプール29が、
図2に示す状態から紙面時計方向にさらに所定角度だけ
回動操作される。この場合、スプール29における第1
ランド部29Aのドレン孔29cが、ドレン油路39に
連通する。これにより、ポンプ15からの作動油が第1
ランド部29Aのドレン孔29c及びドレン油路39を
介して排出される。
【0054】この状態において前輪1を右又は左に設定
角度以上に操向操作しても、図7の二点鎖線A4に示す
ように、右又は左のシリンダ13R,13L及び前輪変
速装置6には作動油は供給されない。これにより、旋回
操作時に前輪変速装置6は標準状態を維持し、右又は左
のサイドブレーキ11R,11Lも制動側に操作される
ことはなく、前輪1及び後輪2の四輪が略同じ速度で駆
動された状態で旋回が行われる。
【0055】この農用トラクタにおいては、高速走行で
の旋回操作時には前述のような自動的なサイドブレーキ
11R,11Lの制動側への操作、及び前輪変速装置6
の増速状態への切換操作が行われないように構成してお
り、次にこの構造について説明する。図3に示すよう
に、ミッションケース4の横側面に第1副変速装置の操
作軸23、及び第2副変速装置の操作軸25が突出し
て、操作軸23,25に逆L字状の第1操作部材26及
び操作板27が固定されている。第1及び第2副変速装
置の副変速レバー(図示せず)と第1操作部材26及び
操作板27とが、連係ロッド28,31より連動連結さ
れている。操作板27にト字状の長孔27aが開孔され
ており、第1操作部材26に連結される連係ロッド28
の先端28aが操作板27の長孔27aに挿入されてい
る。
【0056】ミッションケース4の横軸芯P1周りに、
へ字状の第2操作部材32が揺動自在に支持されてお
り、第2操作部材32の下端が操作板27にピン連結さ
れている。第1操作部材23の上端にブラケット34が
横軸芯P2周りに自由揺動自在に支持されており、レリ
ーズワイヤ33におけるインナー33aがブラケット3
4に接続されている。レリーズワイヤ33におけるアウ
ター33bの端部が、第2操作部材32の上端の横軸芯
P3周りに自由揺動自在に支持されている。図3及び図
2に示すように、レリーズワイヤ33におけるインナー
33aの他端が、切換弁24の操作板30に接続されて
いる。
【0057】副変速レバーにより変速操作される第1及
び第2副変速装置は、伝動系に対して並列関係で配置さ
れており、一方がある変速位置に操作されていると他方
は中立位置に在る。図3に示す状態は、副変速レバーを
低速位置(第1副変速装置が低速位置で第2副変速装置
が中立位置)に操作している状態であり、第1操作部材
26が低速位置F1に位置している。この状態におい
て、レリーズワイヤ33のインナー33aは、第1及び
第2操作部材26,32側には引き操作されていない。
【0058】これにより、図2に示すように切換レバー
3を第1位置B1に操作可能となって、旋回操作時に前
述のような自動的なサイドブレーキ11R,11Lの弱
制動状態への操作、及び前輪変速装置6の増速状態への
切換操作が行われる。切換レバー3を第2及び第3位置
B2,B3に操作することも可能であり、旋回操作時に
前輪変速装置6の増速状態への切換操作のみが行われる
状態、旋回操作時に自動的なサイドブレーキ11R,1
1Lの制動側への操作、及び前輪変速装置6の増速状態
への切換操作の両方が行われない状態を選択できる。以
上のように、副変速レバーを低速位置に操作している状
態においては、切換レバー3を第1,2,3位置B1,
B2,B3に操作して3状態を選択できる(図8参
照)。
【0059】次に図4に示すように、副変速レバーを中
速位置(第1副変速装置が中速位置で第2副変速装置が
中立位置)に操作すると、第1操作部材26が紙面時計
方向に揺動操作されて中速位置F2に達する。この状態
において、レリーズワイヤ33のインナー33aが、第
1及び第2操作部材26,32側に少し引き操作され
る。これにより、切換弁24の操作板30が図2に示す
状態から紙面時計方向に所定角度だけ回動操作される。
【0060】この状態において、切換レバー3を図2に
ような第1位置B1に操作することは不可能になり、切
換レバー3を第2及び第3位置B2,B3に操作するこ
とは可能になる。切換レバー3を第1位置B1に操作し
ている状態で、副変速レバーを低速位置から中速位置に
操作すると、インナー33aの引き作用により切換レバ
ー3が第1位置B1から第2位置B2に切換操作され
る。以上のように、副変速レバーを中速位置に操作して
いる状態においては、切換レバー3を第2,3位置B
2,B3に操作して2状態を選択できる(図8参照)。
【0061】次に図5に示すように、副変速レバーを高
速位置(第1副変速装置が高速位置で第2副変速装置が
中立位置)に操作すると、第1操作部材26が紙面時計
方向に揺動操作されて高速位置F3に達する。この状態
においてレリーズワイヤ33のインナー33aが、第1
及び第2操作部材26,32側に大きく引き操作され
る。これにより、図2の切換弁24の操作板30が紙面
時計方向に大きく回動操作される。
【0062】この状態において、切換レバー3を第1及
び第2位置B1,B2に操作することは不可能となり、
切換レバー3を第3位置B3にしか操作できない。切換
レバー3を第1及び第2位置B1,B2に操作している
状態で、副変速レバーを低速及び中速位置から高速位置
に操作すると、インナー33aの引き作用により切換レ
バー3が第1及び第2位置B1,B2から第3位置B3
に切換操作される。以上のように、副変速レバーを高速
位置に操作している状態においては、切換レバー3を第
3位置B3にしか操作できない(図8参照)。
【0063】次に副変速レバーを超低速位置に操作すれ
ば、図6に示すように第1操作部材26が中立位置Nに
操作され、操作板27により第2操作部材32が図3に
示す状態から図6の超低速位置Cに操作される。この場
合、第1操作部材26の動作によりレリーズワイヤ33
のインナー33aが第1操作部材26側に引き操作され
るが、これに伴ってアウター33b側の第2操作部材3
2も同方向に揺動操作されるので、実際にはインナー3
3aが第1操作部材26側に引き操作された状態とはな
らない。これによって、副変速レバーを低速位置に操作
した場合と同様に、切換レバー3を第1,2,3位置B
1,B2,B3に操作して3状態を選択できる(図8参
照)。
【0064】図2に示す切換弁24のスプール29を引
き抜いて180度回転させ再び挿入すると、スプール2
9の第2ランド部29Bの第2円弧面29eが、調圧弁
19の支持部材19cに接当し、ポンプ15からの作動
油が第1ランド部29Aの切欠き部29bを介して制御
弁16に供給される。この場合、調圧弁19の支持部材
19cは、切換レバー3を第1位置B1に操作している
状態において、第2ランド部29Bの第1円弧面29d
に接当している状態よりも、紙面左方に押された状態と
なる。
【0065】これにより、調圧弁19の作用によって制
御弁16に供給される作動油圧が、第2設定圧P2より
も高い第3設定圧P3に維持される。図7の実線A3に
示すように第3設定圧P3において、サイドブレーキ1
1R,11Lが強制動状態となり、前輪変速装置6も標
準状態から増速状態に切換操作される。サイドブレーキ
11R,11Lの強制動状態とは、制動側の後輪2が機
体の進行に関係なく略停止するような状態である。
【0066】従って、この状態において前輪1を設定角
度以上に操向操作すれば、増速された前輪1による旋回
方向への引っ張り作用、及び、旋回中心側の後輪2に対
する強い制動作用により、非常に小さな小回り旋回が行
える。この状態から切換レバー3を第2及び第3位置B
2,B3に操作すれば、前述と同様に図7の一点鎖線A
1及び二点鎖線A4の状態が得られる。
【0067】[別実施例] 図3に示す実施例ではレリーズワイヤ33のインナー3
3aを第1操作部材26に接続し、アウター33bを第
2操作部材32に接続したが、この関係を逆にしてイン
ナー33aを第2操作部材32に接続し、アウター33
bを第1操作部材26に接続してもよい。前述の実施例
では第1及び第2副変速装置が伝動系に並列に配置され
ているが、この第1及び第2副変速装置を伝動系に直列
に配置してもよい。
【0068】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】左右のサイドブレーキ、前輪変速装置、制御弁
及び切換弁の連係状態及び油圧回路を示す回路図
【図2】切換弁、制御弁及び調圧弁の油圧回路、並び
に、切換弁と切換レバー及びレリーズワイヤとの連係状
態を示す図
【図3】副変速レバーを低速位置に操作している状態で
の第1及び第2操作部材付近の側面図
【図4】副変速レバーを中速位置に操作している状態で
の第1及び第2操作部材付近の側面図
【図5】副変速レバーを高速位置に操作している状態で
の第1及び第2操作部材付近の側面図
【図6】副変速レバーを超低速位置に操作している状態
での第1及び第2操作部材付近の側面図
【図7】サイドブレーキ及び前輪変速装置の作動圧と前
輪の操向角度の関係を示す図
【図8】副変速レバー(第1及び第2副変速装置)とサ
イドブレーキ及び前輪変速装置の作動状態との関係を示
す図
【図9】サイドブレーキペダルとサイドブレーキとの連
結状態及び連結用のシリンダを示す図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3,24 第1設定手段、第2設定手段 6 前輪変速装置 11R,11L サイドブレーキ 16 第1操作手段、第2操作手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60T 8/58 B60T 8/58 A B62D 11/08 B62D 11/08 S (56)参考文献 特開 平3−243429(JP,A) 特開 平2−290725(JP,A) 特開 平5−262151(JP,A) 特開 平1−114578(JP,A) 特開 平2−20462(JP,A) 特開 昭50−51821(JP,A) 実開 平2−64471(JP,U) 実開 昭53−148441(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/28 - 17/36 B60K 41/00 - 41/28 B60T 7/12 - 7/22 B60T 8/00 - 8/96 B62D 11/00 - 15/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動されるように動力を前輪(1)に伝達する標準状
    態、及び前輪(1)が後輪(2)よりも高速で駆動され
    るように動力を前輪(1)に伝達する増速状態に切換操
    作自在な前輪変速装置(6)と、 左右一対の後輪(2)のうちの選択された一方を制動可
    能な左右一対のサイドブレーキ(11R),(11L)
    と、 前記サイドブレーキ(11R),(11L)を後輪
    (2)が略停止する停止状態まで制動側に操作可能な左
    右一対のサイドブレーキペダル(12R),(12L)
    と、 前輪(1)が直進位置から右又は左に操向操作される
    と、この操向操作に連動して、前記前輪変速装置(6)
    を増速状態に切換操作する第1操作手段(16)と、 前輪(1)が直進位置から右又は左に操向操作される
    と、この操向操作に連動して、前記旋回中心側のサイド
    ブレーキ(11R),(11L)を制動側に操作する第
    2操作手段(16)とを備えると共に、 前輪(1)の直進位置から右又は左への操向操作に連動
    して前記前輪変速装置(6)が増速状態に切換操作され
    る作動状態、及び切換操作されない停止状態を設定する
    第1設定手段(3),(24)と、 前輪(1)の直進位置から右又は左への操向操作に連動
    して前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(1
    1L)が制動側に操作される際の操作行程終端での最大
    制動力を、後輪(2)が略停止する停止状態とはならな
    い弱制動状態、及び前記弱制動状態よりも制動力の強い
    強制動状態の何れか一つの設定された制動力に選択切り
    換え可能な第2設定手段(3),(24)とを備えてあ
    る作業車。
  2. 【請求項2】 機体の走行速度状態に基づいて前記作動
    状態及び停止状態を設定するように、前記第1設定手段
    (3),(24)を構成してある請求項1記載の作業
    車。
  3. 【請求項3】 機体の走行速度状態が低速状態であると
    前記作動状態を設定可能となるように、前記第1設定手
    段(3),(24)を構成してある請求項2記載の作業
    車。
  4. 【請求項4】 機体の走行速度状態が高速状態であると
    前記停止状態が強制的に設定されるように、前記第1設
    定手段(3),(24)を構成してある請求項2又は3
    記載の作業車。
  5. 【請求項5】 エンジンからの動力を、主変速装置と副
    変速装置を介して後輪(2)および前輪(1)へ伝達す
    るように構成してある作業車において、 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度で駆動されるよ
    うに動力を前輪(1)に伝達する標準状態、及び前輪
    (1)が後輪(2)よりも高速で駆動されるように動力
    を前輪(1)に伝達する増速状態に切換操作自在な前輪
    変速装置(6)と、 左右一対の後輪(2)のうちの選択された一方を制動可
    能な左右一対のサイドブレーキ(11R),(11L)
    と、 前記サイドブレーキ(11R),(11L)を後輪
    (2)が略停止する停止状態まで制動側に操作可能な左
    右一対のサイドブレーキペダル(12R),(12L)
    と、 前輪(1)が直進位置から右又は左に操向操作される
    と、この操向操作に連動して、前記前輪変速装置(6)
    を増速状態に切換操作する第1操作手段(16)と、 前輪(1)が直進位置から右又は左に操向操作される
    と、この操向操作に連動して、前記旋回中心側のサイド
    ブレーキ(11R),(11L)を制動側に操作する第
    2操作手段(16)とを備えると共に、 前輪(1)の直進位置から右又は左への操向操作に連動
    して前記前輪変速装置(6)が増速状態に切換操作され
    る作動状態、及び切換操作されない停止状態を設定する
    第1設定手段(3),(24)と、 前輪(1)の直進位置から右又は左への操向操作に連動
    して前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(1
    1L)が制動側に操作される際の操作行程終端 での最大
    制動力を、後輪(2)が略停止する停止状態とはならな
    い弱制動状態、及び前記弱制動状態よりも制動力の強い
    強制動状態の何れか一つの設定された制動力に選択切り
    換え可能な第2設定手段(3),(24)とを備え、さらに、前記第2設定手段(3),(24)による弱制
    動状態、及び強制動の切り換えは、前記副変速装置を操
    作する副変速レバーが低速位置に操作されている状態で
    許し、副変速レバーが高速位置に操作されている状態で
    は強制動状態への切り換えを不能にするように構成して
    ある 作業車。
  6. 【請求項6】 機体の走行速度状態が高速状態であると前
    記制動力が強制的に零に変更操作されるように、前記第
    2設定手段(3),(24)を構成してある請求項5
    載の作業車。
  7. 【請求項7】 機体の走行速度状態が高速状態であると
    前記停止状態が強制的に設定されるように、前記第1設
    定手段(3),(24)を構成し、且つ、前記制動力が
    強制的に零に変更操作されるように、前記第2設定手段
    (3),(24)を構成してある請求項5記載の作業
    車。
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