JP3148416B2 - 芳香族ポリエステルとその製法 - Google Patents
芳香族ポリエステルとその製法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、新規な芳香族ポリエステルとそ
の製法に関する。
の製法に関する。
【0002】
【従来技術】従来からジオール成分もジカルボン酸成分
も芳香族系のものを用いたポリエステルは多数知られて
おり、ヒドロキノンとイソフタル酸とのポリエステルや
ヒドロキノンとテレフタル酸とのポリエステル、イソフ
タル酸、テレフタル酸とビスフェノール−Aとのポリエ
ステルが提案されているが、これらは耐熱性は優れる
が、各種溶剤に不溶で成形性が劣る。また成形性は優れ
るが耐熱性が劣るという問題がある。
も芳香族系のものを用いたポリエステルは多数知られて
おり、ヒドロキノンとイソフタル酸とのポリエステルや
ヒドロキノンとテレフタル酸とのポリエステル、イソフ
タル酸、テレフタル酸とビスフェノール−Aとのポリエ
ステルが提案されているが、これらは耐熱性は優れる
が、各種溶剤に不溶で成形性が劣る。また成形性は優れ
るが耐熱性が劣るという問題がある。
【0003】
【目的】本発明は、耐熱性であり、各種溶剤にも可溶で
あるため成形性に優れる新規芳香族ポリエステルとその
製法を提供する点にある。
あるため成形性に優れる新規芳香族ポリエステルとその
製法を提供する点にある。
【0004】
【構成】本発明の第1は、式
【化2】 で示される繰り返し単位を有する芳香族ポリエステルに
関する。本発明の第2は、4,4′−ヘキサフルオロイ
ソプロピリデンジフェノールを含む水性媒体(水性相)
と、2,7−ナフタレンジカルボン酸ハライドを前記水
性媒体と非混和性の有機溶媒に溶解した有機媒体(有機
相)とを、相関移動触媒の存在下に接触させ、界面重縮
合反応を行うことを特徴とする請求項1記載の芳香族ポ
リエステルの製法に関する。
関する。本発明の第2は、4,4′−ヘキサフルオロイ
ソプロピリデンジフェノールを含む水性媒体(水性相)
と、2,7−ナフタレンジカルボン酸ハライドを前記水
性媒体と非混和性の有機溶媒に溶解した有機媒体(有機
相)とを、相関移動触媒の存在下に接触させ、界面重縮
合反応を行うことを特徴とする請求項1記載の芳香族ポ
リエステルの製法に関する。
【0005】この界面重縮合法によれば、溶融エステル
交換法で得られたポリマーに較べて一般に着色が少な
く、かつ高重合度のポリマーが得られるのでこの重合法
が最も好適である。4,4′−ヘキサフルオロイソプロ
ピリデンジフェノールを溶解するのに使用される水性媒
体としては通常水が用いられる。該水性媒体中における
4,4′−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフェノー
ル類の濃度は厳密に制限されるものではないが、一般に
は0.1〜10mol/l、好ましくは0.2〜5mo
l/lの範囲内が好都合である。また、この水性相に
は、重縮合反応で副生するハロゲン化水素を捕捉中和す
るための中和剤を含ませておくことが好ましく、そのよ
うな中和剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩又は炭酸
水素塩等が挙げられるが、中でも水酸化ナトリウムが好
適である。これらの中和剤は通常、0.5〜2M、好ま
しくは0.9〜1.1M程度の濃度で水性相中に存在さ
せることができる。一方、有機相における2,7−ナフ
タレンジカルボン酸ハライドとしては、クロライド、ブ
ロマイド、フルオライドのいずれであってもよいが、一
般にはクロライドが好適であり、これら酸ハライド成分
を溶解するのに使用しうる有機溶媒としては、例えば、
ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン、sym−テトラクロロエタン等のハロゲン化脂肪族
炭化水素や、ベンゼン、トルエン、アニソール、クロロ
ベンゼン、アセトフェノン、ベンゾニトリル、ニトロベ
ンゼン等の芳香族炭化水素が包含されるが、特にトルエ
ンが好適である。これら溶媒中における上記ナフタレン
ジカルボン酸ハライドの濃度には特に制限はないが、一
般には、2,7−ナフタレンジカルボン酸ハライドの濃
度が0.05〜1mol/l、特に0.1〜0.5mo
l/lの範囲内となるようにするのが適当である。さら
に相関移動触媒としては、例えば、テトラブチルアンモ
ニウムクロリド(TBAC)、ベンジルトリエチルアン
モニウムクロリド、ベンジルトリフェニルフォスホニウ
ムブロマイド(CTBPB)、18−クラウン−6、ジ
ベンゾ−18−クラウン−6、ジシクロヘキシル−18
−クラウン−6等が使用可能であり、中でもベンジルト
リエチルアンモニウムクロリドが有利に使用できる。こ
れらの触媒は通常、酸クロライド成分を基準にして0〜
4モル%、好ましくは1〜3モル%の範囲内で使用する
ことができる。上記水性相と有機相の接触は通常、撹拌
下に行なわれる。反応は一般に室温ないし約100℃ま
での温度、好ましくは室温において、常圧下に約5〜約
120分程度行なうことができる。また、水性相と有機
相の混合割合は、通常、有機相中の酸ハライド成分の合
計量1モルに対して水性相中の4,4′−ヘキサフルオ
ロイソプロピリデンジフェノールが1〜1.5モルとな
るように調整するのが適当である。
交換法で得られたポリマーに較べて一般に着色が少な
く、かつ高重合度のポリマーが得られるのでこの重合法
が最も好適である。4,4′−ヘキサフルオロイソプロ
ピリデンジフェノールを溶解するのに使用される水性媒
体としては通常水が用いられる。該水性媒体中における
4,4′−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフェノー
ル類の濃度は厳密に制限されるものではないが、一般に
は0.1〜10mol/l、好ましくは0.2〜5mo
l/lの範囲内が好都合である。また、この水性相に
は、重縮合反応で副生するハロゲン化水素を捕捉中和す
るための中和剤を含ませておくことが好ましく、そのよ
うな中和剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩又は炭酸
水素塩等が挙げられるが、中でも水酸化ナトリウムが好
適である。これらの中和剤は通常、0.5〜2M、好ま
しくは0.9〜1.1M程度の濃度で水性相中に存在さ
せることができる。一方、有機相における2,7−ナフ
タレンジカルボン酸ハライドとしては、クロライド、ブ
ロマイド、フルオライドのいずれであってもよいが、一
般にはクロライドが好適であり、これら酸ハライド成分
を溶解するのに使用しうる有機溶媒としては、例えば、
ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン、sym−テトラクロロエタン等のハロゲン化脂肪族
炭化水素や、ベンゼン、トルエン、アニソール、クロロ
ベンゼン、アセトフェノン、ベンゾニトリル、ニトロベ
ンゼン等の芳香族炭化水素が包含されるが、特にトルエ
ンが好適である。これら溶媒中における上記ナフタレン
ジカルボン酸ハライドの濃度には特に制限はないが、一
般には、2,7−ナフタレンジカルボン酸ハライドの濃
度が0.05〜1mol/l、特に0.1〜0.5mo
l/lの範囲内となるようにするのが適当である。さら
に相関移動触媒としては、例えば、テトラブチルアンモ
ニウムクロリド(TBAC)、ベンジルトリエチルアン
モニウムクロリド、ベンジルトリフェニルフォスホニウ
ムブロマイド(CTBPB)、18−クラウン−6、ジ
ベンゾ−18−クラウン−6、ジシクロヘキシル−18
−クラウン−6等が使用可能であり、中でもベンジルト
リエチルアンモニウムクロリドが有利に使用できる。こ
れらの触媒は通常、酸クロライド成分を基準にして0〜
4モル%、好ましくは1〜3モル%の範囲内で使用する
ことができる。上記水性相と有機相の接触は通常、撹拌
下に行なわれる。反応は一般に室温ないし約100℃ま
での温度、好ましくは室温において、常圧下に約5〜約
120分程度行なうことができる。また、水性相と有機
相の混合割合は、通常、有機相中の酸ハライド成分の合
計量1モルに対して水性相中の4,4′−ヘキサフルオ
ロイソプロピリデンジフェノールが1〜1.5モルとな
るように調整するのが適当である。
【0006】本発明の芳香族ポリエステルの製法は前記
の界面重縮合法に限らず、それ自体既知の溶融エステル
交換法(例えば、特公昭50−31918号公報参照)
で行なうことができる。溶融エステル交換法による本発
明の芳香族ポリエステルの製法は、(a)4,4′−ヘ
キサフルオロイソプロピリデンジフェノールをジエステ
ルに変え、そのジエステルを2,7−ナフタレンジカル
ボン酸と混合し、エステル交換触媒の存在下に溶融し反
応させるか、(b)4,4′−ヘキサフルオロイソプロ
ピリデンジフェノールを2,7−ナフタレンジカルボン
酸ジアリールエステルと混合し、エステル交換触媒の存
在下に溶融し反応させる方法によって行なうことができ
る。ここで使用しうる4,4′−ヘキサフルオロイソプ
ロピリデンジフェノールのジエステルとしては、例えば
4,4′−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフェノー
ルのジアセテート、プロピオネート、ベンゾエート等が
挙げられる。また、2,7−ナフタレンジカルボン酸の
ジアリールエステルとしては特にジフェニルエステルが
好適である。このエステル交換方法は、両モノマー成分
が溶融する温度、一般には180℃以上、好ましくは2
50℃以上で、且つ該モノマー成分が熱分解しない範囲
の温度、さらに好ましくは280〜310℃の範囲内の
温度において、任意の圧力下、好ましくは減圧下に実施
することができる。また、前記反応に使用しうるエステ
ル交換触媒としては、例えば、チタニウムテトラブトキ
シド、チタニウムテトラエトキシド、シュウ酸チタニル
などのチタン化合物が好適であるが、その他に三酸化ア
ンチモン、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等も使用可能であ
る。これらは触媒量、例えば酸成分の合計量に対して
0.005〜1.0モル%、特に0.05〜0.5モル
%程度の量で用いるのが好都合である。
の界面重縮合法に限らず、それ自体既知の溶融エステル
交換法(例えば、特公昭50−31918号公報参照)
で行なうことができる。溶融エステル交換法による本発
明の芳香族ポリエステルの製法は、(a)4,4′−ヘ
キサフルオロイソプロピリデンジフェノールをジエステ
ルに変え、そのジエステルを2,7−ナフタレンジカル
ボン酸と混合し、エステル交換触媒の存在下に溶融し反
応させるか、(b)4,4′−ヘキサフルオロイソプロ
ピリデンジフェノールを2,7−ナフタレンジカルボン
酸ジアリールエステルと混合し、エステル交換触媒の存
在下に溶融し反応させる方法によって行なうことができ
る。ここで使用しうる4,4′−ヘキサフルオロイソプ
ロピリデンジフェノールのジエステルとしては、例えば
4,4′−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフェノー
ルのジアセテート、プロピオネート、ベンゾエート等が
挙げられる。また、2,7−ナフタレンジカルボン酸の
ジアリールエステルとしては特にジフェニルエステルが
好適である。このエステル交換方法は、両モノマー成分
が溶融する温度、一般には180℃以上、好ましくは2
50℃以上で、且つ該モノマー成分が熱分解しない範囲
の温度、さらに好ましくは280〜310℃の範囲内の
温度において、任意の圧力下、好ましくは減圧下に実施
することができる。また、前記反応に使用しうるエステ
ル交換触媒としては、例えば、チタニウムテトラブトキ
シド、チタニウムテトラエトキシド、シュウ酸チタニル
などのチタン化合物が好適であるが、その他に三酸化ア
ンチモン、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等も使用可能であ
る。これらは触媒量、例えば酸成分の合計量に対して
0.005〜1.0モル%、特に0.05〜0.5モル
%程度の量で用いるのが好都合である。
【0007】また、本発明の芳香族ポリエステルの製造
に際して、ジオール成分として、4,4′−ヘキサフル
オロイソプロピリデンジフェノールの他に、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタン
ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネ
オペンチルグリコール、2−エチル−2−メチル−1,
3−プロパンジオール、トリエチレングリコール、2,
2,4,4−テトラメチルシクロブタンジオールなどの
ジオール類、及び/又はジカルボン酸成分として、2,
7−ナフタレンジカルボン酸に加えて、例えば、2,7
−ナフタレンジカルボン酸以外の他のナフタレンジカル
ボン酸の異性体;テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェ
ニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸などのジカルボン酸
類、及び/又はp−オキシ安息香酸、m−オキシ安息香
酸、3−クロル−4−オキシ安息香酸、3−メトキシ−
4−安息香酸、2,6−オキシナフトエ酸、1,4−オ
キシナフトエ酸などのオキシ酸を、生成する本発明の芳
香族コポリエステルの物性を実質的に損わない程度の少
量、例えば15モル%以下の量で配合してもよい。
に際して、ジオール成分として、4,4′−ヘキサフル
オロイソプロピリデンジフェノールの他に、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタン
ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネ
オペンチルグリコール、2−エチル−2−メチル−1,
3−プロパンジオール、トリエチレングリコール、2,
2,4,4−テトラメチルシクロブタンジオールなどの
ジオール類、及び/又はジカルボン酸成分として、2,
7−ナフタレンジカルボン酸に加えて、例えば、2,7
−ナフタレンジカルボン酸以外の他のナフタレンジカル
ボン酸の異性体;テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェ
ニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸などのジカルボン酸
類、及び/又はp−オキシ安息香酸、m−オキシ安息香
酸、3−クロル−4−オキシ安息香酸、3−メトキシ−
4−安息香酸、2,6−オキシナフトエ酸、1,4−オ
キシナフトエ酸などのオキシ酸を、生成する本発明の芳
香族コポリエステルの物性を実質的に損わない程度の少
量、例えば15モル%以下の量で配合してもよい。
【0008】本発明の芳香族ポリエステルは、ガラス転
移温度が高くて耐熱性に優れており、各種の有機溶媒に
可溶性で成形性にも優れており、さらに高強度、高弾性
率を有しており、電気分野、自動車分野、機械分野、医
療雑貨分野の成型品、フィルム、繊維、塗料、接着剤等
の用途に対して広範囲に使用することができる。かかる
用途に対して使用するに際して、本発明の芳香族コポリ
エステルには、ガラス繊維、炭素繊維、アスベストなど
の強化剤;充填剤、核剤、難燃化剤、顔料、酸化防止
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、着色防止剤、可塑剤、滑
剤、離型剤などの添加剤を配合することができ、或いは
他の熱可塑性樹脂と混練することもできる。
移温度が高くて耐熱性に優れており、各種の有機溶媒に
可溶性で成形性にも優れており、さらに高強度、高弾性
率を有しており、電気分野、自動車分野、機械分野、医
療雑貨分野の成型品、フィルム、繊維、塗料、接着剤等
の用途に対して広範囲に使用することができる。かかる
用途に対して使用するに際して、本発明の芳香族コポリ
エステルには、ガラス繊維、炭素繊維、アスベストなど
の強化剤;充填剤、核剤、難燃化剤、顔料、酸化防止
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、着色防止剤、可塑剤、滑
剤、離型剤などの添加剤を配合することができ、或いは
他の熱可塑性樹脂と混練することもできる。
【0009】
【実施例】つぎに、実施例により本発明をさらに具体的
に説明する。なお、物性の測定は以下の方法に従った。 粘度 ηinh:ポリマー0.1gをフェノール/テト
ラクロロエタン(50/50)20mlに溶かし(0.
5g/dl)、そのうち10mlをオストワルド粘度計
にとり、30℃の恒温層に入れ、落下時間を測定する
(t)。次に測定溶媒だけで同様に測定する(t0)。
これらの値より次の式を使って固有粘度ηinhを求め
る。
に説明する。なお、物性の測定は以下の方法に従った。 粘度 ηinh:ポリマー0.1gをフェノール/テト
ラクロロエタン(50/50)20mlに溶かし(0.
5g/dl)、そのうち10mlをオストワルド粘度計
にとり、30℃の恒温層に入れ、落下時間を測定する
(t)。次に測定溶媒だけで同様に測定する(t0)。
これらの値より次の式を使って固有粘度ηinhを求め
る。
【数1】ηinh=1n(t/t0)/0.5 注)t0の目安として120秒ぐらいの粘度計で測る。 ガラス転移点(Tg):セイコー電子工業社製示差走差
熱量計(DSC−20型)を用いて測定した。得られた
ポリマーをアルミ製パンに約10mgを精秤し、窒素ガ
ス気流中で50℃から400℃まで10℃/minで昇
温し、最初の変曲点ピークをTgとした。 熱分解温度:セイコー電子工業社製示差熱熱重量同時測
定装置(Tg/DTA−20型)を用いて測定した。白
金製パンに約10mgを精秤し、空気ガス気流10℃/
minで昇温し10%wt減量点を熱分解温度とした。 軟化温度:島津熱機械分析装置(TMA−40型)を用
いて測定した。厚さ約50μmの試料を試料台の上にの
せ、荷重5gで直径0.5mmの石英ガラス製針を試料
の上にのせる。窒素ガス気流中10℃/minで上昇さ
せ石英ガラス針が試料に針入し始める温度を測定する。 溶解性:試験管に測定溶媒をとり、1〜3%のポリマー
を入れ室温で24hr放置し、目視により溶解性を判断
した。また、24時間放置後、熱により溶解し冷却して
もポリマーの析出しないものについては溶解したものと
みなした。 引っ張り強度、伸度、引っ張り弾性率:東洋ボールドウ
ィン社製のRTM−25rtmを用いてASTM D−
822−83に従い測定した。フィルムを縦120m
m、幅100mmに切断し、試験片をグリップからすべ
らないように両端10mmを紙で抑え接着する。厚さ計
で5点厚さを測りその平均を厚さとする。試験片グリッ
プで挾み、グリップ間距離を100mmに合わせる。荷
重10kgで50mm/minの引っ張り速度で荷重−
伸び曲線を記録し、下式より引っ張り強度、伸度を算出
する。
熱量計(DSC−20型)を用いて測定した。得られた
ポリマーをアルミ製パンに約10mgを精秤し、窒素ガ
ス気流中で50℃から400℃まで10℃/minで昇
温し、最初の変曲点ピークをTgとした。 熱分解温度:セイコー電子工業社製示差熱熱重量同時測
定装置(Tg/DTA−20型)を用いて測定した。白
金製パンに約10mgを精秤し、空気ガス気流10℃/
minで昇温し10%wt減量点を熱分解温度とした。 軟化温度:島津熱機械分析装置(TMA−40型)を用
いて測定した。厚さ約50μmの試料を試料台の上にの
せ、荷重5gで直径0.5mmの石英ガラス製針を試料
の上にのせる。窒素ガス気流中10℃/minで上昇さ
せ石英ガラス針が試料に針入し始める温度を測定する。 溶解性:試験管に測定溶媒をとり、1〜3%のポリマー
を入れ室温で24hr放置し、目視により溶解性を判断
した。また、24時間放置後、熱により溶解し冷却して
もポリマーの析出しないものについては溶解したものと
みなした。 引っ張り強度、伸度、引っ張り弾性率:東洋ボールドウ
ィン社製のRTM−25rtmを用いてASTM D−
822−83に従い測定した。フィルムを縦120m
m、幅100mmに切断し、試験片をグリップからすべ
らないように両端10mmを紙で抑え接着する。厚さ計
で5点厚さを測りその平均を厚さとする。試験片グリッ
プで挾み、グリップ間距離を100mmに合わせる。荷
重10kgで50mm/minの引っ張り速度で荷重−
伸び曲線を記録し、下式より引っ張り強度、伸度を算出
する。
【数2】引っ張り強度(kgf/mm2)=最大荷重k
gf/断面積mm2
gf/断面積mm2
【数3】 伸度(%)=(伸びmm−100mm)/100mm フィルムを縦270mm、幅10mmに切断し、両端1
0mmを紙で抑え接着し試験片を作成する。厚さ計によ
り5点の厚さを測りその平均を厚さとする。試験片をグ
リップで挾み、グリップ間距離を250mmにあわせ
る。荷重10kgで25mm/minの引っ張り速度で
荷重−伸び曲線を記録し、下式より引っ張り弾性率を算
出する。
0mmを紙で抑え接着し試験片を作成する。厚さ計によ
り5点の厚さを測りその平均を厚さとする。試験片をグ
リップで挾み、グリップ間距離を250mmにあわせ
る。荷重10kgで25mm/minの引っ張り速度で
荷重−伸び曲線を記録し、下式より引っ張り弾性率を算
出する。
【数4】引っ張り弾性率(kgf/mm2)=1mm伸
ばすのに必要な荷重kgf/mm・250mm/断面積
mm2
ばすのに必要な荷重kgf/mm・250mm/断面積
mm2
【0010】実施例1 メカニカル撹拌機のついた三ツ口フラスコに1M水酸化
ナトリウム水溶液20.4mlをとり4,4′−ヘキサ
フルオロイソプロピリデンジフェノール3.362g
(10mmol)とベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリド0.06gを加えて溶解する。この溶液に2,7
−ナフタレンジカルボニルジクロリド2.531g(1
0mmol)を28mlのニトロベンゼンに溶解した溶
液を撹拌しながら一度に加え、室温で100分間撹拌速
度800rpmで撹拌する。その後重合溶液を静置分離
してポリマーを含んだニトロベンゼン溶液を分離し、つ
いで酢酸水で洗浄し、さらにイオン交換水で洗浄した
後、アセトンに投入してポリマーを析出させる。析出し
たポリマーを濾過し、水洗後減圧下で乾燥した。得られ
たポリマー3gを、20mlのテトラクロロエタンに完
全に溶解しこの溶液を、表面を洗浄したガラス板上に、
ガラス棒を使って流延させる。このガラス板を真空乾燥
器に水平に入れて室温で12時間、80℃で12時間、
150℃で24時間乾燥させ、フィルムを作成した。ポ
リマーの固有粘度ηinh、ガラス転移温度Tg、軟化
温度、熱分解温度、溶解性、フィルムの性質を後記表1
〜2に示す。
ナトリウム水溶液20.4mlをとり4,4′−ヘキサ
フルオロイソプロピリデンジフェノール3.362g
(10mmol)とベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリド0.06gを加えて溶解する。この溶液に2,7
−ナフタレンジカルボニルジクロリド2.531g(1
0mmol)を28mlのニトロベンゼンに溶解した溶
液を撹拌しながら一度に加え、室温で100分間撹拌速
度800rpmで撹拌する。その後重合溶液を静置分離
してポリマーを含んだニトロベンゼン溶液を分離し、つ
いで酢酸水で洗浄し、さらにイオン交換水で洗浄した
後、アセトンに投入してポリマーを析出させる。析出し
たポリマーを濾過し、水洗後減圧下で乾燥した。得られ
たポリマー3gを、20mlのテトラクロロエタンに完
全に溶解しこの溶液を、表面を洗浄したガラス板上に、
ガラス棒を使って流延させる。このガラス板を真空乾燥
器に水平に入れて室温で12時間、80℃で12時間、
150℃で24時間乾燥させ、フィルムを作成した。ポ
リマーの固有粘度ηinh、ガラス転移温度Tg、軟化
温度、熱分解温度、溶解性、フィルムの性質を後記表1
〜2に示す。
【0011】比較例1 メカニカル撹拌機のついた三ツ口フラスコに1M水酸化
ナトリウム水溶液20.4mlをとり4,4′−イソプ
ロピリデンジフェノール2.284g(10mmol)
とベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.06g
を加えて溶解する。この溶液に2,7−ナフタレンジカ
ルボニルジクロリド2.531g(10mmol)を4
2mlのニトロベンゼンに溶解した溶液を撹拌しながら
一度に加え、室温で100分間撹拌速度800rpmで
撹拌する。その後重合溶液を静置分離してポリマーを含
んだニトロベンゼン溶液を分離し、ついで酢酸水で洗浄
し、さらにイオン交換水で洗浄した後、アセトンに投入
してポリマーを析出させる。析出したポリマーを濾過
し、水洗後減圧下で乾燥した。得られたポリマー3g
を、20mlのテトラクロロエタンに完全に溶解しこの
溶液を、表面を洗浄したガラス板上に、ガラス棒を使っ
て流延させる。このガラス板を真空乾燥器に水平に入れ
て室温で12時間、80℃で12時間、150℃で24
時間乾燥させ、フィルムを作成した。ポリマーの固有粘
度ηinh、ガラス転移温度Tg、軟化温度、熱分解温
度、溶解性、フィルムの性質を後記表1に、そして引っ
張り強度、伸度、引っ張り弾性率を後記表2に示す。 (以下余白)
ナトリウム水溶液20.4mlをとり4,4′−イソプ
ロピリデンジフェノール2.284g(10mmol)
とベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.06g
を加えて溶解する。この溶液に2,7−ナフタレンジカ
ルボニルジクロリド2.531g(10mmol)を4
2mlのニトロベンゼンに溶解した溶液を撹拌しながら
一度に加え、室温で100分間撹拌速度800rpmで
撹拌する。その後重合溶液を静置分離してポリマーを含
んだニトロベンゼン溶液を分離し、ついで酢酸水で洗浄
し、さらにイオン交換水で洗浄した後、アセトンに投入
してポリマーを析出させる。析出したポリマーを濾過
し、水洗後減圧下で乾燥した。得られたポリマー3g
を、20mlのテトラクロロエタンに完全に溶解しこの
溶液を、表面を洗浄したガラス板上に、ガラス棒を使っ
て流延させる。このガラス板を真空乾燥器に水平に入れ
て室温で12時間、80℃で12時間、150℃で24
時間乾燥させ、フィルムを作成した。ポリマーの固有粘
度ηinh、ガラス転移温度Tg、軟化温度、熱分解温
度、溶解性、フィルムの性質を後記表1に、そして引っ
張り強度、伸度、引っ張り弾性率を後記表2に示す。 (以下余白)
【0012】
【表1】 *:A=o−クロロフェノール、B=sym−テトラク
ロロエタン、C=クロロホルム、D=ピリジン、E=
1,2−ジクロロエタン、F=アニソール、G=o−ジ
クロロベンゼン、H=アセトフェノン、I=アクリロニ
トリル、J=ニトロベンゼン、K=フェノール、L=m
−クレゾール、M=N−メチル−2−ピロリドン、N=
ジメチルアセトアミド、O=THF、P=フェノール/
sym−テトラクロロエタン(50/50)
ロロエタン、C=クロロホルム、D=ピリジン、E=
1,2−ジクロロエタン、F=アニソール、G=o−ジ
クロロベンゼン、H=アセトフェノン、I=アクリロニ
トリル、J=ニトロベンゼン、K=フェノール、L=m
−クレゾール、M=N−メチル−2−ピロリドン、N=
ジメチルアセトアミド、O=THF、P=フェノール/
sym−テトラクロロエタン(50/50)
【表2】
【0013】
【効果】本発明の芳香族ポリエステルは、新規な芳香族
ポリエステルであり、ガラス転移温度が高くて耐熱性に
優れており、さらに各種の有機溶媒に可溶性であるた
め、成形加工がしやすいという特徴をもっている。その
上、この樹脂は無色透明であり、高強度、高弾性率を示
すなど機械的性質にも優れている。
ポリエステルであり、ガラス転移温度が高くて耐熱性に
優れており、さらに各種の有機溶媒に可溶性であるた
め、成形加工がしやすいという特徴をもっている。その
上、この樹脂は無色透明であり、高強度、高弾性率を示
すなど機械的性質にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 繁徳 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 昭和シェル石油株式会社内 (72)発明者 門倉 芳夫 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 昭和シェル石油株式会社内 (56)参考文献 米国特許4866155(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 式 【化1】 で示される繰り返し単位を有する芳香族ポリエステル。
- 【請求項2】 4,4′−ヘキサフルオロイソプロピリ
デンジフェノールを含む水性媒体と、2,7−ナフタレ
ンジカルボン酸ハライドを前記水性媒体と非混和性の有
機溶媒に溶解した有機媒体とを、相関移動触媒の存在下
に接触させ、界面重縮合反応を行うことを特徴とする請
求項1記載の芳香族ポリエステルの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29920592A JP3148416B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 芳香族ポリエステルとその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29920592A JP3148416B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 芳香族ポリエステルとその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06122757A JPH06122757A (ja) | 1994-05-06 |
| JP3148416B2 true JP3148416B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17869512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29920592A Expired - Fee Related JP3148416B2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 芳香族ポリエステルとその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3148416B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113789036B (zh) * | 2021-09-08 | 2022-12-06 | 宁波聚嘉新材料科技有限公司 | 一种低介电常数液晶聚合物薄膜及其制备方法 |
| CN114479032A (zh) * | 2022-01-06 | 2022-05-13 | 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 | 基于2,3,5,6-四氟-1,4-对苯二甲醇的聚酯及其制备方法和制品 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4866155A (en) | 1987-11-24 | 1989-09-12 | Hoechst Celanese Corporation | Polester of bis(2-(hydroxyphenyl)-hexafluoroisopropyl)diphenyl ether |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP29920592A patent/JP3148416B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4866155A (en) | 1987-11-24 | 1989-09-12 | Hoechst Celanese Corporation | Polester of bis(2-(hydroxyphenyl)-hexafluoroisopropyl)diphenyl ether |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06122757A (ja) | 1994-05-06 |
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