JP3239959B2 - マイクロ波用非可逆回路素子 - Google Patents
マイクロ波用非可逆回路素子Info
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Description
れる非可逆回路素子に関し、例えばサーキュレータやア
イソレータなどに用いられるマイクロ波用非可逆回路素
子の構造に関する。
機器の小型化及び汎用化が進行しており、使用される非
可逆回路素子においても小型化及び低コスト化が強く求
められている。上記のような非可逆回路素子としては、
例えば、電気的に絶縁された状態で、かつ交叉するよう
に配置された複数の中心電極と、該複数の中心電極の上
部及び下部にマイクロ波用磁性体を配置し、さらに永久
磁石により直流磁界が上記複数の中心電極部分に印加さ
れるように構成されている素子、いわゆる集中定数型非
可逆回路素子があり、例えば、集中定数型サーキュレー
タやアイソレータなどがあげられる。
法の一例を図12を参照して説明する。円板状のマイク
ロ波用磁性体31a上に中心電極32aを配置する。中
心電極32aは、マイクロ波用磁性体31aの上面の中
心を通り径方向に延び、さらにマイクロ波用磁性体31
aの側面に至る形状とされている。次に、上記中心電極
32a上に絶縁性材料よりなる絶縁膜33aを配置し、
その上に中心電極32aと交叉するように中心電極32
bを配置する。さらに、上記中心電極32b上に絶縁膜
33b、中心電極32c、絶縁膜33cと順に配置し、
マイクロ波用磁性体31bを配置し固定する。しかる
後、上記マイクロ波用磁性体31a,31bで挟持され
た構造体に直流磁界が印加されるように永久磁石を上部
及び下部に配置する。
したように、従来のマイクロ波用非可逆回路素子の製造
にあたっては、上記中心電極32a〜32cは、手作業
により絶縁膜33a〜33cと交互に配置されていた。
しかしながら、マイクロ波用非可逆回路素子の小型化が
進むに従い、上記中心電極32a〜32cは、その長さ
が数mm程度となってきており、手作業による組み立て
が非常に困難となってきている。その結果、小型のマイ
クロ波非可逆回路素子では、中心電極32a〜32cの
相対的な位置ずれ等の組み立て不良が発生し、信頼性に
優れたマイクロ波非可逆回路素子を得ることが困難であ
った。
られていたため、組み立て不良が多く発生し、製造コス
トが高くつくという問題もあった。さらに、上記のよう
に比較的多くの部品を必要とするが、個々の部品の低コ
スト化にも限界が生じてきており、マイクロ波用非可逆
回路素子の低コスト化が難しくなってきている。本発明
の目的は、小型化及び低コスト化を果たすことができ、
かつ信頼性を高め得る構造を備えたマイクロ波用非可逆
回路素子を提供することにある。
に配置された複数の中心電極とマイクロ波用磁性体とを
備え、永久磁石により直流磁界が印加されてなるマイク
ロ波用非可逆回路素子において、前記交叉するように配
置された複数の中心電極がマイクロ波用磁性体内で一体
的に包括された状態で埋設され、かつマイクロ波用磁性
体層を隔てて互いに電気的に絶縁された状態で配置さ
れ、前記中心電極の両端が前記マイクロ波用磁性体の側
面に露出されていることを特徴とする、マイクロ波用非
可逆回路素子である。
回路素子とは、上記のように互いに電気的に絶縁された
状態でかつ交叉状に配置された複数の中心電極の交叉部
分にマイクロ波用磁性体を有し、永久磁石により直流磁
界が印加されるように構成されている非可逆回路素子一
般を含むものであり、例えばサーキュレータやアイソレ
ータとして用いられるマイクロ波用集中定数型非可逆回
路素子をいうものとする。また、本発明においては、複
数の中心電極をマイクロ波用磁性体内に埋設して配置す
るものであるが、これは、中心電極がマイクロ波用磁性
体内に包括されて一体化された構造をとることを意味す
るものである。
性体内に埋設して配置されている。この構造は、後述の
実施例から明らかなように、磁性体グリーンシートと中
心電極材を印刷した磁性体グリーンシートを積層し一体
焼成する方法や、磁性体薄膜及び中心電極を印刷・焼成
する方法等により構成され得る。従って、本発明では、
中心電極部分を構成するための手作業による組み立て工
程を省略することができる。
路素子の実施例を図面を参照しつつ説明することによ
り、本発明を明らかにする。
逆回路素子を示す斜視図である。マイクロ波用非可逆回
路素子1は、円板状のマイクロ波用磁性体2内に中心電
極3a〜3cを埋設して一体化した構造を有する。該複
数の中心電極3a〜3cは、図示のように、マイクロ波
用磁性体2内において、中心付近で略120°の間隔を
もって交叉するように、但し磁性体を介して互いに電気
的に絶縁された状態で配置されている。また、中心電極
3a〜3cの両端は、マイクロ波用磁性体2の側面に露
出されている。
えば、サーキュレータやアイソレータ等として用いられ
る。マイクロ波用非可逆回路素子1の製造方法の一例を
図2を参照して説明する。まず、例えば酸化イットリウ
ム(Y2 O3 )及び酸化鉄(Fe2 O3 )を主成分とす
る磁性体粉末を有機バインダ及び有機溶剤とともに混合
し、磁性体スラリーを得る。得られた磁性体スラリー
を、ドクターブレード法により、厚さ十数〜数十μmの
磁性体グリーンシートに成形する。
上面に、パラジウムもしくは白金等の導電性粉末及び有
機溶剤を混合してなる導電ペーストをスクリーン印刷法
により印刷し、中心電極3a〜3cを形成する。しかる
後、上記磁性体グリーンシート2a〜2cを中心電極3
a〜3cが互いに略120°の間隔をもって交叉するよ
うに配置して積層し、さらに上下に適宜の枚数の中心電
極が印刷されていない磁性体グリーンシートを積層し、
厚み方向に圧着して成形体を得る。次に、得られた成形
体を焼成炉内において1300〜1600℃の温度で焼
成することにより、中心電極3a〜3cが磁性体内に埋
設して配置されたマイクロ波用非可逆回路素子1を得
る。
可逆回路素子1では、導電ペーストを磁性体グリーンシ
ート2a〜2cの上面に印刷することにより複数の中心
電極3a〜3cが形成されており、しかも該複数の中心
電極3a〜3c同士が、磁性体グリーンシート2a〜2
bで構成される磁性体層によって電気的に絶縁されてい
る。よって、複数の中心電極部分を手作業により組み立
てる作業を省略することができるだけでなく、複数の中
心電極3a〜3c間の位置決めを高精度に行い得る。よ
って、より小型であり、かつ信頼性に優れたマイクロ波
用非可逆回路素子1を安価に製造することができる。
子では、円板状のマイクロ波用磁性体層2内に上記複数
の中心電極3a〜3cが交叉するように、但し磁性体層
を隔てて互いの間を電気的に絶縁された状態で包括され
ていた。しかしながら、第1の実施例のマイクロ波用非
可逆回路素子は、その他の形状及び回路構成を有するよ
うに構成されてもよい。例えば、図3に示すように矩形
板状のマイクロ波用磁性体層2内に、複数の中心電極3
a〜3cを交叉するように、但し磁性体を介して互いの
間が電気的に絶縁されるように配置し、さらに各中心電
極3a〜3cと電気的に接続するコンデンサを構成する
容量用電極4a〜4cを上記マイクロ波用磁性体2内に
埋設して配置することにより、整合用コンデンサも一体
構造とすることもできる。
ぞれ、端子電極を示し、上記複数の中心電極3a〜3c
の両端に電気的に接続されるように、上記矩形板状のマ
イクロ波用磁性体2の両側面に形成されている。また、
磁性体グリーンシート2a〜2cは、ドクターブレード
法以外の方法、例えば押し出し成形等により成形しても
よい。同様に、中心電極3a〜3cについても、スクリ
ーン印刷以外の方法、例えばグラビア転写により成形し
てもよい。
可逆回路素子の製造方法を説明することにより、第2の
実施例のマイクロ波用非可逆回路素子の構造を明らかに
する。まず、図2に示した磁性体グリーンシート2a〜
2cと同一の磁性体グリーンシートを用意し、その上面
に導電ペーストではなく、磁性体グリーンシートの焼成
の際に分解または燃焼するカーボンペースト等の可燃性
材料を含むペーストまたは該可燃性材料と磁性体粉末と
の混合物よりなるペーストを用い、中心電極3a〜3c
と同一形状に印刷する。
ストが交叉するように、磁性体グリーンシートを積層
し、上下に電極の印刷されていない磁性体グリーンシー
トを適宜の枚数積層し、厚み方向に圧着して成形体を得
る。しかる後、焼成炉内において1300℃〜1600
℃の温度で焼成し、それによって図4に示す円筒状のマ
イクロ波用磁性体2を得る。マイクロ波用磁性体2にお
いては、上記可燃性材料あるいは可燃性材料と磁性体粉
末とからなるペーストが印刷されていた部分に空洞2
d,2e,2fが形成されている。即ち、中心電極が形
成されるべき位置に、側面に露出した空洞2d〜2fが
形成されている。
しくはこれらの合金などの低融点金属が溶融された状態
で貯留されている槽に浸漬し、加圧することにより、上
記空洞2d〜2f内に溶融金属を充填する。しかる後、
槽からマイクロ波用磁性体2を取り出し、自然冷却する
ことにより、空洞2d〜2fが形成されている部分に中
心電極を形成する。上記の工程によって、図1に示した
マイクロ波用非可逆回路素子1と同様の構造を有する、
即ち複数の中心電極3a〜3cがマイクロ波用磁性体2
内に埋設して配置されて一体化されている構造体を得る
ことができる。従って、第1の実施例の場合と同様に小
型かつ高信頼性のマイクロ波用非可逆回路素子を安価に
製造することができる。
可逆回路素子の製造方法を説明することにより、第3の
実施例のマイクロ波用非可逆回路素子の構造を明らかに
する。まず、酸化イットリウム(Y2 O3 )及び酸化鉄
(Fe2 O3 )を主成分とする磁性体粉末を、有機バイ
ンダ及び有機溶剤などと混合し、磁性体ペーストを得
る。この磁性体ペーストを、例えばポリエステルのよう
な合成樹脂フィルム上に塗布し、乾燥させ、図5に示す
磁性体6aを形成する。
パラジウム粉末及び有機溶剤を混合してなる導電ペース
トを塗布し、中心電極7aを形成し、乾燥させる。さら
に、磁性体6a及び中心電極7a上に再度磁性体ペース
トを塗布し、乾燥させ図7に示す磁性体6bを形成す
る。次に、磁性体6b上に再度導電ペーストを塗布し、
乾燥させ、中心電極7bを形成する。さらに、図8に示
すように、上記磁性体6b及び中心電極7b上に、再度
磁性体ペーストを塗布し、乾燥させ磁性体6cを形成
し、その上に導電ペーストを塗布し、乾燥させることに
より中心電極7cを形成する。しかる後、上記磁性体6
c及び中心電極7c上に磁性体ペーストを塗布し、乾燥
させ、中心電極の交叉部分が中心に位置するように円筒
型の成形体を得る。
1600℃の温度で焼成し、これによって図1に示した
マイクロ波用非可逆回路素子1と同様の構造を有するマ
イクロ波用非可逆回路素子を得る。上記のように、第3
の実施例では、磁性体膜及び中心電極を交互に塗布もし
くは印刷し、乾燥させ、積層していくことにより積層体
が得られ、該積層体を第1の実施例の場合と同様にして
焼成することにより、マイクロ波用磁性体内に複数の中
心電極が埋設して配置されて一体化されたマイクロ波用
非可逆回路素子が得られる。
に比べて小型であり、かつ信頼性の高いマイクロ波用非
可逆回路素子を安価に製造することができる。なお、第
3の実施例では、最初に磁性体ペーストを塗布し、乾燥
させることにより磁性体層6aを形成したが、該磁性体
層6aに代えて第1,第2の実施例で用いた磁性体グリ
ーンシートを用い、その上に中心電極及び残りの磁性体
層を塗布もしくは印刷により形成し、積層体を得てもよ
い。
及び天板部8a〜10aの両端から垂下された一対の側
板部8b,8b,9b,9b,10b,10bを有する
3本の中心電極8〜10を用意する。図9から明らかな
ように、上記各側板部の長さは、中心電極8から中心電
極10に至るにつれて長くなるように構成されている。
bとを有する成形金型11を用意し、該下型11a内に
第1の実施例で用いたのと同様の磁性体グリーンシート
2a〜2c(但し、上面には中心電極は印刷されていな
いもの)を、上記中心電極8〜10と交互に挿入し、さ
らに最上部に磁性体グリーンシートを適宜の枚数挿入
し、上型11bを降下させることにより圧縮し、成形体
を得る。次に、得られた成形体を1300℃〜1600
℃の温度で焼成することにより、図1に示したマイクロ
波用非可逆回路素子1と同様の構造を有するマイクロ波
用非可逆回路素子を得ることができる。
記のように予め金属板を加工することにより構成されて
いたが、上記のように磁性体グリーンシートと交互に積
層し最後に一体焼成することにより、中心電極8〜10
がマイクロ波用磁性体内に埋設して配置されて一体化さ
れたマイクロ波用非可逆回路素子1を得ることができ
る。
逆回路素子においても、中心電極8〜10の周囲にマイ
クロ波用磁性体が均一かつ高密度に配置されているた
め、さらに、上記成形用金型11を用いて成形体を得る
ものであるため、小型かつ信頼性に優れたマイクロ波用
非可逆回路素子を得ることができる。しかも、中心電極
8〜10及び磁性体グリーンシートを用いた成形体の製
造は、上記成形金型11を用いて行われるため、手作業
で中心電極及びマイクロ波用磁性体並びに絶縁膜等を組
み立てていた従来法に比べて、マイクロ波用非可逆回路
素子を安価に製造することができる。なお、第4の実施
例においても、上記磁性体グリーンシートに代えて、第
2の実施例で用いた磁性体ペーストを用いてもよい。即
ち、中心電極8〜10を金型11内に挿入した後に上記
磁性体ペーストを注入してもよい。のみならず、上記磁
性体グリーンシートに代えて、磁性体粉末を用いてもよ
い。
回路素子の製造方法を説明することにより、第5の実施
例にかかるマイクロ波用非可逆回路素子を説明する。図
11を参照して、スパッタリング装置の真空槽12内に
は、例えば銅板からなる蒸着用基板13が、例えばイッ
トリウム鉄ガーネットからなる焼結体ターゲット14と
所定距離を隔てて対向配置されている。そして、スパッ
タリング法により、上記蒸着用基板13の表面に、上記
ターゲット14と同一組成の磁性体膜を形成する。次
に、形成された磁性体膜上に、中心電極を形成すべき部
分以外を覆うマスク15を被せ、前述した焼結体ターゲ
ット14に代えて、銅などの導電性材料からなるターゲ
ットを配置し、スパッタリングを行い、中心電極を形成
する。このスパッタリングにより磁性体膜及び中心電極
を形成する工程を繰り返すことにより、図1に示したよ
うに中心電極が磁性体内に埋設して配置された一体的な
構造体を得ることができる。
タリング法により磁性体膜及び中心電極が積層形成され
ていくため、第1の実施例と同様に、より小型で信頼性
の高いマイクロ波用非可逆回路素子を安価に製造するこ
とができる。なお、上記蒸着用基板13は、実際の非可
逆回路素子を構成する際のアース電極としてそのまま使
用することができる。
及び中心電極の形成をスパッタリング法により行ってい
たが、イオンプレーティング法、溶射法、イオンビーム
法、気相成長法、真空蒸着法等の他の薄膜形成技術を用
いることも可能であり、同様にしてマイクロ波用非可逆
回路素子を製造することができる。さらに、これらの薄
膜形成法により磁性体膜を形成するに際しては、金属を
酸化処理することにより酸化物磁性体膜を形成してもよ
い。
用非可逆回路素子における中心電極部分がマイクロ波用
磁性体内に埋設して配置された一体的な構造となってい
る。従って、手作業により組み立てられる中心電極部分
を有する従来のマイクロ波用非可逆回路素子に比べて、
はるかに小型のマイクロ波用非可逆回路素子を得ること
ができる。また、上記のように、手作業等による組み立
て工程を省略することができるため、中心電極の位置ず
れ等の組みたて不良が発生し難く、かつ製造コストを効
果的に低減することができる。
ロ波用非可逆回路素子を安価に提供することが可能とな
る。よって、本発明によれば、移動体通信等に用いられ
る高周波機器の小型化、汎用化及び低コスト化に寄与す
ることができる。
示す斜視図。
作製する工程を示す斜視図であり、中心電極が印刷され
た複数の磁性体グリーンシートを示す。
の中心電極を形成すべき部分に空洞が形成されている状
態を示す斜視図。
した状態を示す平面図。
刷した状態を示す平面図。
印刷した状態を示す平面図。
刷した状態を示す平面図。
おいて用いられる中心電極を説明するための斜視図。
ーンシートとを積層し成形体を得る工程を説明するため
の断面図。
となる金属膜をスパッタリングにより形成する装置を説
明するための概略構成図。
てる工程を説明するための斜視図。
Claims (1)
- 【請求項1】 交叉するように配置された複数の中心電
極とマイクロ波用磁性体とを備え、永久磁石により直流
磁界が印加されてなるマイクロ波用非可逆回路素子にお
いて、 前記交叉するように配置された複数の中心電極がマイク
ロ波用磁性体内で一体的に包括された状態で埋設され、
かつマイクロ波用磁性体層を隔てて互いに電気的に絶縁
された状態で配置され、前記中心電極の両端が前記マイ
クロ波用磁性体の側面に露出されていることを特徴とす
る、マイクロ波用非可逆回路素子。
Priority Applications (6)
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|---|---|---|---|
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Publications (2)
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