JP3825314B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、異方性エッチングが行われる膜と、等方性エッチングが行われる膜と、ポリイミド膜とが、この順で積層されている半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13〜18は従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。図13に示すように、配線工程までが実行された半導体基板110上にシリコン酸化膜130及びシリコン窒化膜140から成るパッシベーション膜160を形成する。具体的には、半導体基板110上に形成された配線120を覆って、当該半導体基板110上にシリコン酸化膜130を形成し、そのシリコン酸化膜130上にシリコン窒化膜140を形成する。そして、図14に示すように、パッシベーション膜160上に、具体的にはシリコン窒化膜140上に、バッファーコート膜であるポリイミド膜150を形成する。次に、図15に示すように、写真製版技術によりポリイミド膜150に所定のパターンを形成する。具体的には、ポリイミド膜150が非感光性を示す場合は、ポリイミド膜150上にフォトレジスト(図示せず)を塗布し、そのフォトレジストに対して露光,現像を行い、レジストパターンを形成する。そして、レジストパターンが形成されたフォトレジストをマスクに用いてポリイミド膜150をエッチングすることによって、ポリイミド膜150に所定のパターンを形成する。なお、ポリイミド膜150に所定のパターンが形成された後には、フォトレジストは除去される。一方、ポリイミド膜150が感光性を示す場合にはフォトレジストが不要であり、ポリイミド膜150に対して露光,現像を行うことで、ポリイミド膜150に所定のパターンを形成することができる。
【0003】
次に、ポリイミド膜150をマスクに用いてパッシベーション膜160をエッチングし、配線120を露出させる。具体的には、図16に示すように、まずポリイミド膜150をマスクに用いて、シリコン窒化膜140に対して等方性エッチングを行い、シリコン窒化膜140を選択的に除去する。なお、このときに使用されるエッチング方法は、例えば反応性イオンエッチングである。そして、図17に示すように、再度ポリイミド膜150をマスクに用いて、例えば反応性イオンエッチングを使用して、シリコン酸化膜130に対して異方性エッチングを行い、配線120を部分的に露出させる。次に、図18に示すように、ポリイミド膜150のイミド化及びポリイミド膜150で使用されている溶媒の気散、更にポリイミド膜150が感光性を示す場合には感光剤の気散を目的として、300〜450℃程度で熱処理を行う。その後、図示していないが、ワイヤボンディング工程が実行される。具体的には、露出した配線120と外部端子(図示せず)とがアルミワイヤ等で接続される。
【0004】
ここで、上述の図18に示す工程では熱処理によってポリイミド膜150のイミド化を行っているが、当該熱処理の前後でポリイミド膜150の体積は約50%に収縮し、熱処理後のポリイミド膜150の側壁形状は傾斜を持つようになる。そのため、パッシベーション膜160のエッチング前に、具体的には図16に示すシリコン窒化膜140のエッチング工程の前に、熱処理によってポリイミド膜150のイミド化を行い、その後に、当該ポリイミド膜150をマスクに用いてパッシベーション膜160のエッチングを行うと、所望のエッチングの仕上がり精度が得られないことがあった。しかし、上述の従来の半導体装置の製造方法では、パッシベーション膜160をエッチングし、配線120を露出させた後に、熱処理によってポリイミド膜150のイミド化を行っているため、ポリイミド膜150をマスクに用いてパッシベーション膜160をエッチングする際には、ポリイミド膜150に体積収縮が生じていないため、パッシベーション膜160のエッチングの仕上がり精度を向上することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図17に示すように、シリコン酸化膜130に対して異方性エッチングを行う工程では、ポリイミド膜150、シリコン窒化膜140及びシリコン酸化膜130の側壁に堆積物180が付着するため、その後に、ポリイミド膜150を熱処理でイミド化すると、当該堆積物180が剥がれたり、図18に示すようにポリイミド膜150がシリコン窒化膜140から剥がれたりするといった問題が生じることがあった。具体的には、通常、反応性イオンエッチングのようなドライエッチングを使用してシリコン酸化膜130に対して異方性エッチングを行う場合、エッチングされにくい堆積物180をシリコン酸化膜130の側壁に付着させながらエッチングを行うことにより当該異方性エッチングに異方性を持たせている。そして、当該堆積物180がポリイミド膜150及びシリコン窒化膜140の側壁にも付着する。このように、ポリイミド膜150及びシリコン窒化膜140の側壁にも堆積物180が付着した状態で、熱処理でポリイミド膜150をイミド化すると、ポリイミド膜150の体積収縮及び熱ストレスにより堆積物180が剥がれることがあった。また、熱処理でポリイミド膜150のイミド化を行うと、ポリイミド膜150は収縮するが、堆積物180は殆ど収縮することがない。そのため、ポリイミド膜150の体積収縮時には、その収縮が堆積物180によって拘束され、収縮しきれなかった力がポリイミド膜150とシリコン窒化膜140との界面に加わり、ポリイミド膜150がシリコン窒化膜140から剥がれることがあった。
【0006】
そこで、本発明は上述のような問題を解決するために成されたものであり、異方性エッチングが行われる膜、等方性エッチングが行われる膜及びポリイミド膜がこの順で積層された半導体装置の当該ポリイミド膜を熱処理でイミド化した場合に、等方性エッチングが行われる膜からポリイミド膜が剥がれることを防止し、かつ異方性エッチングによって積層された各膜の側壁に付着する堆積物が剥がれることを防止する、半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明のうち請求項1に記載の半導体装置の製造方法は、(a)第1の膜上に形成されたシリコン窒化膜上に、ポリイミド膜を形成する工程と、(b)前記工程(a)の後に、前記ポリイミド膜に所定のパターンを形成する工程と、(c)前記工程(b)の後に、前記ポリイミド膜をマスクに用いて、前記シリコン窒化膜に対して等方性エッチングを行い前記シリコン窒化膜に穴を形成して、前記第1の膜を露出させる工程と、(d)前記工程(c)の後に、熱処理によって前記ポリイミド膜をイミド化する工程と、(e)前記工程(d)の後に、前記第1の膜の露出部分に対して異方性エッチングを行って前記第1の膜に穴を形成する工程とを備えるものである。
【0008】
また、この発明のうち請求項2に記載の半導体装置の製造方法は、請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、前記異方性エッチングはドライエッチングであるものである。
【0009】
また、この発明のうち請求項3に記載の半導体装置の製造方法は、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法であって、前記第1の膜と前記シリコン窒化膜と前記ポリイミド膜とはパッシベーション膜を構成しているものである。
【0010】
また、この発明のうち請求項4に記載の半導体装置の製造方法は、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法であって、前記シリコン窒化膜と前記ポリイミド膜とはパッシベーション膜を構成しており、前記第1の膜は層間絶縁膜であるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜6は本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図であって、そのうちの図3〜6は後述するパッシベーション膜7に所定のパターンを形成する工程を示している。まず、図1に示すように、配線工程までが実行された半導体基板1上にシリコン酸化膜3及びシリコン窒化膜4から成る2層構造のパッシベーション膜6を形成する。具体的には、半導体基板1上に形成された、例えばアルミニウムから成る配線2を覆って、当該半導体基板1上にシリコン酸化膜3を形成し、そのシリコン酸化膜3上にシリコン窒化膜4を形成する。そして、図2に示すように、パッシベーション膜6上に、具体的にはシリコン窒化膜4上に、バッファーコート膜であるポリイミド膜5を形成する。ここで、パッシベーション膜6と同様に、バッファーコート膜であるポリイミド膜5も半導体装置の表面を保護するために形成されるものであるため、パッシベーション膜6とポリイミド膜5とを合わせてパッシベーション膜7と呼ぶ。つまり、シリコン酸化膜3とシリコン窒化膜4とポリイミド膜5とはパッシベーション膜7を構成している。また、図2に示す工程でシリコン窒化膜4上に形成されるポリイミド膜5はワニス状であり、粘性の高い液状のものである。
【0012】
次に、シリコン酸化膜3、シリコン窒化膜4及びポリイミド膜5から構成されているパッシベーション膜7に所定のパターンを形成する。具体的には、まず、図3に示すように、写真製版技術によりポリイミド膜5に所定のパターンを形成する。図3に示す工程を詳細に説明すると、ポリイミド膜5が非感光性を示す場合は、ポリイミド膜5上にフォトレジスト(図示せず)を塗布し、そのフォトレジストに対して露光,現像を行い、レジストパターンを形成する。そして、レジストパターンが形成されたフォトレジストをマスクに用いてポリイミド膜5をエッチングすることによって、ポリイミド膜5に所定のパターンを形成し、その後フォトレジストを除去する。一方、ポリイミド膜5が感光性を示す場合にはフォトレジストが不要であり、ポリイミド膜5に対して直接露光,現像を行い、ポリイミド膜5に所定のパターンを形成する。そして、ポリイミド膜5に所定のパターンを形成した後には、酸素プラズマを使用してアッシング処理を行う。
【0013】
次に、図4に示すように、ポリイミド膜5をマスクに用いて、シリコン窒化膜4に対して等方性エッチングを行い、シリコン窒化膜4を選択的に除去して、シリコン酸化膜3を部分的に露出させる。なお、このときに使用されるエッチング方法はドライエッチングであって、例えば反応性イオンエッチングである。そして、シリコン窒化膜4を等方性エッチングにて選択的に除去した後には、酸素プラズマを使用してアッシング処理を行う。次に、図5に示すように、熱処理によってポリイミド膜5をイミド化する。具体的には、300〜450℃程度で熱処理を行う。なお、当該熱処理は、ポリイミド膜5で使用されている溶媒の気散、更にポリイミド膜5が感光性を示す場合には感光剤の気散をも目的として行われている。
【0014】
そして、図6に示すように、図5に示す工程を実行することにより得られたシリコン酸化膜3の露出部分8に対して異方性エッチングを行う。具体的には、本実施の形態1では、等方性エッチングが行われたシリコン窒化膜4をマスクに用いて、シリコン酸化膜3に対して異方性エッチングを行い、配線2を部分的に露出させている。このときの異方性エッチングはドライエッチングであって、例えば反応性イオンエッチングであって、図6に示すように、シリコン酸化膜3、シリコン窒化膜4及びポリイミド膜5の側壁には堆積物9が付着する。そして、異方性エッチングにてシリコン酸化膜3を選択的に除去した後には、酸素プラズマを使用してアッシング処理を行い、パッシベーション膜7に所定のパターンが完成する。次に、図示していないが、ワイヤボンディング工程が実行される。具体的には、露出した配線2と外部端子(図示せず)とがアルミワイヤ等で接続される。
【0015】
上述のように本実施の形態1に係る半導体装置の製造方法では、図4に示す等方性エッチングを行う工程と、図6に示す異方性エッチングを行う工程との間に、図5に示す熱処理によってポリイミド膜5をイミド化する工程を実行している。そのため、シリコン酸化膜3、シリコン窒化膜4及びポリイミド膜5で構成されているパッシベーション膜7を備える半導体装置において、ポリイミド膜5を熱処理によってイミド化する際には、異方性を示すドライエッチングによって発生する堆積物9がポリイミド膜5及びシリコン窒化膜4の側壁には付着していない。その結果、上述の従来の半導体装置の製造方法とは異なり、シリコン窒化膜4からポリイミド膜5が剥がれること無く、ポリイミド膜5を熱処理でイミド化することができる。言い換えれば、ポリイミド膜5を熱処理でイミド化した場合に、ポリイミド膜5が等方性エッチングが行われるシリコン窒化膜4から剥がれることを防止することができる。
【0016】
また、本実施の形態1に係る半導体装置の製造方法では、ポリイミド膜5を熱処理によってイミド化した後に、シリコン酸化膜3に対して異方性エッチングを行っているため、ポリイミド膜5を熱処理によってイミド化した後に、異方性エッチングによって発生する堆積物9が、シリコン酸化膜3、シリコン窒化膜4及びポリイミド膜5の各膜の側壁に付着する。そのため、上述の従来の半導体装置の製造方法とは異なり、堆積物9が剥がれることは無い。言い換えれば、積層された各膜の側壁に異方性エッチングによって付着する堆積物9が剥がれることを防止することができる。
【0017】
また、シリコン酸化膜3をエッチングする前にポリイミド膜5が熱処理によってイミド化されているため、シリコン酸化膜3をエッチングする際、図6に示すようにポリイミド膜5には体積収縮が生じており、その側壁形状は傾斜を持つようになっている。しかしながら、本実施の形態1では、体積収縮が生じているポリイミド膜5ではなく、シリコン窒化膜4をマスクに用いてシリコン酸化膜3をエッチングしているため、上述の従来の半導体装置の製造方法よりもエッチングの仕上がり精度が劣化することはない。
【0018】
実施の形態2.
図7〜12は本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。まず、図7に示すように、配線工程までが実行された半導体基板10上にシリコン窒化膜である1層のパッシベーション膜14を形成する。具体的には、半導体基板10上にはシリコン酸化膜である層間絶縁膜13が形成されており、その層間絶縁膜13上には例えばアルミニウムから成る配線12a,12bが所定距離を成して形成されている。そして、その配線12a,12bを覆って、層間絶縁膜13上にパッシベーション膜14を形成する。また、図7に示すように、層間絶縁膜13中には例えばアルミニウムから成るヒューズ17が形成されている。
【0019】
次に、図8に示すように、パッシベーション膜14上に、バッファーコート膜であるポリイミド膜15を形成する。ここで、パッシベーション膜14と同様に、バッファーコート膜であるポリイミド膜15も半導体装置の表面を保護するために形成されるものであるため、パッシベーション膜14とポリイミド膜15とを合わせてパッシベーション膜16と呼ぶ。つまり、シリコン窒化膜であるパッシベーション膜14とポリイミド膜15とはパッシベーション膜16を構成している。また、図8に示す工程でパッシベーション膜14上に形成されるポリイミド膜15はワニス状であり、粘性の高い液状のものである。
【0020】
そして、パッシベーション膜16に所定のパターンを形成する。具体的には、図9に示すように、まず写真製版技術によりポリイミド膜15に所定のパターンを形成する。詳細には、ポリイミド膜15が非感光性を示す場合は、ポリイミド膜15上にフォトレジスト(図示せず)を塗布し、そのフォトレジストに対して露光,現像を行い、レジストパターンを形成する。そして、レジストパターンが形成されたフォトレジストをマスクに用いてポリイミド膜15をエッチングすることによって、ポリイミド膜15に所定のパターンを形成し、その後フォトレジストを除去する。一方、ポリイミド膜15が感光性を示す場合にはフォトレジストが不要であり、ポリイミド膜15に対して直接露光,現像を行い、ポリイミド膜15に所定のパターンを形成する。そして、ポリイミド膜15に所定のパターンを形成した後には、酸素プラズマを使用してアッシング処理を行う。
【0021】
次に、図10に示すように、ポリイミド膜15をマスクに用いて、パッシベーション膜14に対して等方性エッチングを行い、パッシベーション膜14を選択的に除去して、配線12a,12b及び層間絶縁膜13を部分的に露出させる。なお、このときに使用されるエッチング方法はドライエッチングであって、例えば反応性イオンエッチングである。そして、パッシベーション膜14を等方性エッチングにて選択的に除去した後には、酸素プラズマを使用してアッシング処理を行って、パッシベーション膜16に所定パターンが完成する。次に、図11に示すように、熱処理によってポリイミド膜15をイミド化する。具体的には、300〜450℃程度で熱処理を行う。なお、当該熱処理は、ポリイミド膜15で使用されている溶媒の気散、更にポリイミド膜15が感光性を示す場合には感光剤の気散をも目的として行われている。
【0022】
そして、図12に示すように、図10に示す工程を実行することにより得られた層間絶縁膜13の露出部分18に対して異方性エッチングを行う。具体的には、本実施の形態2では、等方性エッチングが行われたパッシベーション膜14及び配線12a,12bをマスクに用いて、層間絶縁膜13に対して異方性エッチングを行い、ヒューズ17上の層間絶縁膜13の膜厚を調整している。ここで使用されている異方性エッチングはドライエッチングであって、例えば反応性イオンエッチングであって、図12に示すように、層間絶縁膜13、パッシベーション膜14及びポリイミド膜15の側壁と、露出した配線12a,12bの表面とには堆積物19が付着する。そして、異方性エッチングにて層間絶縁膜13を部分的に除去した後には、酸素プラズマを使用してアッシング処理を行う。次に、図示していないが、ワイヤボンディング工程が実行される。具体的には、露出した配線12a,12bと外部端子(図示せず)とがアルミワイヤ等で接続される。
【0023】
上述のように本実施の形態2に係る半導体装置の製造方法では、図10に示す等方性エッチングを行う工程と、図12に示す異方性エッチングを行う工程との間に、図11に示す熱処理によってポリイミド膜15をイミド化する工程を実行している。そのため、パッシベーション膜14とポリイミド膜15とで構成されているパッシベーション膜16と、当該パッシベーション膜16の下に形成されている層間絶縁膜13とを備える半導体装置においても、ポリイミド膜15を熱処理によってイミド化する際には、異方性を示すドライエッチングによって発生する堆積物19がポリイミド膜15及びパッシベーション膜14の側壁には付着していない。その結果、パッシベーション膜14からポリイミド膜15が剥がれること無く、ポリイミド膜15を熱処理でイミド化することができる。言い換えれば、ポリイミド膜15を熱処理でイミド化した場合に、ポリイミド膜15が等方性エッチングが行われるパッシベーション膜14から剥がれることを防止することができる。
【0024】
また、本実施の形態2に係る半導体装置の製造方法では、ポリイミド膜15を熱処理によってイミド化した後に、層間絶縁膜13に対して異方性エッチングを行っているため、ポリイミド膜15を熱処理によってイミド化した後に、異方性エッチングによって発生する堆積物19が、層間絶縁膜13、パッシベーション膜14及びポリイミド膜15の各膜の側壁に付着する。そのため、上述の従来の半導体装置の製造方法とは異なり、堆積物19が剥がれることは無い。言い換えれば、積層された各膜の側壁に異方性エッチングによって付着する堆積物19が剥がれることを防止することができる。
【0025】
また、層間絶縁膜13をエッチングする前にポリイミド膜15が熱処理によってイミド化されているため、層間絶縁膜13をエッチングする際、ポリイミド膜15には体積収縮が生じており、その側壁形状は傾斜を持つようになっている。本実施の形態2では、体積収縮が生じているポリイミド膜15ではなく、パッシベーション膜14及び配線12a,12bをマスクに用いて層間絶縁膜13をエッチングしているため、上述の従来の半導体装置の製造方法よりもエッチングの仕上がり精度が劣化することはない。
【0026】
【発明の効果】
この発明のうち請求項1及び請求項2に係る半導体装置の製造方法によれば、等方性エッチングを行う工程(c)と、異方性エッチングを行う工程(e)との間に、熱処理によってポリイミド膜をイミド化する工程(d)を実行している。通常、熱処理によってポリイミド膜をイミド化すると、ポリイミド膜には体積収縮が生じる。また、通常、ドライエッチングを使用して第1の膜に対して異方性エッチングを行うと、第1の膜だけではなくポリイミド膜及びシリコン窒化膜の側壁にも堆積物が付着する。そして、例えば、工程(e)の後に、工程(d)が実行されると、ポリイミド膜及びシリコン窒化膜の側壁に堆積物が付着した状態で、ポリイミド膜のイミド化が行われることになる。このとき、ポリイミド膜は収縮するが、堆積物は殆ど収縮することがない。そのため、ポリイミド膜の体積収縮時には、その収縮が堆積物によって拘束され、収縮しきれなかった力がポリイミド膜とシリコン窒化膜との界面に加わり、ポリイミド膜がシリコン窒化膜から剥がれることがあった。請求項1及び請求項2に係る発明では、工程(e)の前に工程(d)を行っているため、ポリイミド膜を熱処理によりイミド化する際には、ポリイミド膜及びシリコン窒化膜の側壁には堆積物が付着していない。そのため、ポリイミド膜を熱処理でイミド化した場合に、シリコン窒化膜からポリイミド膜が剥がれることを防止することができる。
【0027】
また、ポリイミド膜を熱処理によってイミド化する工程(d)の後に、第1の膜に対して異方性エッチングを行う工程(e)を実行しているため、ポリイミド膜を熱処理によってイミド化した後に、異方性エッチングによって発生する堆積物が、第1の膜、シリコン窒化膜及びポリイミド膜の各膜の側壁に付着する。そのため、積層された各膜の側壁に異方性エッチングによって付着する堆積物が剥がれることを防止することができる。
【0028】
また、この発明のうち請求項3に係る半導体装置の製造方法によれば、第1の膜とシリコン窒化膜とポリイミド膜とで構成されているパッシベーション膜を備える半導体装置においても、ポリイミド膜を熱処理によりイミド化する際には、ポリイミド膜及びシリコン窒化膜の側壁には、異方性を示すドライエッチングによって発生する堆積物が付着していないため、ポリイミド膜を熱処理でイミド化した場合に、シリコン窒化膜からポリイミド膜が剥がれることを防止することができる。
【0029】
また、ポリイミド膜を熱処理によってイミド化した後に、異方性エッチングによって発生する堆積物が、第1の膜、シリコン窒化膜及びポリイミド膜の各膜の側壁に付着するため、当該堆積物が剥がれることを防止することができる。
【0030】
また、この発明のうち請求項4に係る半導体装置の製造方法によれば、シリコン窒化膜とポリイミド膜とで構成されているパッシベーション膜と、当該パッシベーション膜の下に形成されている層間絶縁膜とを備える半導体装置においても、ポリイミド膜を熱処理によりイミド化する際には、ポリイミド膜及びシリコン窒化膜の側壁には、異方性を示すドライエッチングによって発生する堆積物が付着していないため、ポリイミド膜を熱処理でイミド化した場合に、シリコン窒化膜からポリイミド膜が剥がれることを防止することができる。
【0031】
また、ポリイミド膜を熱処理によってイミド化した後に、異方性エッチングによって発生する堆積物が、第1の膜、シリコン窒化膜及びポリイミド膜の各膜の側壁に付着するため、当該堆積物が剥がれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図13】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図14】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図15】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図16】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図17】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図18】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
3 シリコン酸化膜、4 シリコン窒化膜、5,15 ポリイミド膜、6,7,14,16 パッシベーション膜、8,18 露出部分、13 層間絶縁膜。
Claims (5)
- (a)第1の膜上に形成されたシリコン窒化膜上に、ポリイミド膜を形成する工程と、
(b)前記工程(a)の後に、前記ポリイミド膜に所定のパターンを形成する工程と、
(c)前記工程(b)の後に、前記ポリイミド膜をマスクに用いて、前記シリコン窒化膜に対して等方性エッチングを行い前記シリコン窒化膜に穴を形成して、前記第1の膜を露出させる工程と、
(d)前記工程(c)の後に、熱処理によって前記ポリイミド膜をイミド化する工程と、
(e)前記工程(d)の後に、前記第1の膜の露出部分に対して異方性エッチングを行って前記第1の膜に穴を形成する工程と
を備える、半導体装置の製造方法。 - 前記異方性エッチングはドライエッチングである、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1の膜と前記シリコン窒化膜と前記ポリイミド膜とはパッシベーション膜を構成している、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記シリコン窒化膜と前記ポリイミド膜とはパッシベーション膜を構成しており、前記第1の膜は層間絶縁膜である、請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- (a)半導体基板上に配線を形成する工程と、
(b)前記配線上にシリコン酸化膜からなる第1絶縁膜を形成する工程と、
(c)前記第1絶縁膜上にシリコン窒化膜からなる第2絶縁膜を形成する工程と、
(d)前記第2絶縁膜上にポリイミド膜を形成する工程と、
(e)前記ポリイミド膜に所定のパターンを形成する工程と、
(f)前記ポリイミド膜をマスクに用いて、前記第2絶縁膜に対して等方性エッチングを行い前記第2絶縁膜に第1の開口を形成し、前記第1絶縁膜を露出させる工程と、
(g)前記工程(f)の後に、熱処理によって前記ポリイミド膜をイミド化する工程と、
(h)前記工程(g)の後に、前記第1の開口から露出した前記第1絶縁膜に対して異方性エッチングを施し、前記第1絶縁膜に第2の開口を形成し、前記配線を露出する工程と
を備える、半導体装置の製造方法。
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