JP4132532B2 - ゴンドラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ゴンドラ装置に関し、特に、構築物の外壁面に副って縦横に移動し得るゴンドラ装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
たとえば、中高層建築物などの構築物の外壁面に副って縦横に移動し得るゴンドラ装置としては、従来から種々の提案があるが、その多くは、いわゆる一台のゴンドラが移動し得るように構成されている。
【0003】
そこで、一台のゴンドラで、しかも、停止状態で横方向に広範囲に作業範囲をいわゆるカバーしようとする場合には、ゴンドラを横方向に大きく形成する必要がある。
【0004】
しかしながら、ゴンドラは、その搬送などの取り扱いを考慮すれば、自ずと大きさに限度が設けられ、したがって、無闇に横方向に大きく形成する訳にもいかない。
【0005】
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、構築物の外壁面に副って縦横に移動し得るのはもちろんのこと、停止状態で横方向に広範囲に作業範囲をカバーし得るようにして、その汎用性の向上を期待するのに最適となるゴンドラ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するため手段】
上記した目的を達成するために、この発明によるゴンドラ装置の構成を、基本的には、ゴンドラが構築物の外壁面に適宜の間隔を有して対向する複数本の前方柱体と、この前方柱体の後方にそれぞれ配在されて対をなし前方柱体との間に作業者の臨在を許容する空間を形成する複数本の後方柱体と、前方柱体の下端部と後方柱体の下端部との間に配在されて作業者の立ち入りを許容する足場板とを有してなる一方で、このゴンドラを吊持する吊りワイヤの上端が構築物の天端に配在のレールに副って横方向に移動可能とされてなるゴンドラ装置において、吊りワイヤがゴンドラの上方外部からゴンドラの内部に案内されると共に、後方柱体の上端部に配在のワイヤそらし機構を介することで後方柱体に副って垂下されてなり、かつ、吊りワイヤの下端側を巻装させて吊りワイヤの巻き取りあるいは解き出しでゴンドラを昇降させるワイヤ巻取り機構が足場板の下方に配在されてなるとする。
【0007】
そして、上記した基本的な構成において、より具体的には、ゴンドラの側面部が手摺枠を揺動可能にあるいは分離可能に有すると共に、この手摺枠の揺動時にあるいは撤去時に相隣するゴンドラへの作業者の移動を許容する開口部とされてなるとする。
【0008】
また、前方柱体が直線状に設定される一方で、後方柱体が下端側を直線状に設定すると共に上端側を前方柱体側に折り曲げて上端を前方柱体の上端に連結してなり、かつ、相隣する後方柱体との間で防護シートを分離可能に保持してなるとする。
【0009】
さらに、吊りワイヤの上端を連繋させるレールが構築物の屋上部分に配在の適宜の保持機構に分離可能に保持されてなると共に、保持機構が構築物の屋上に着脱可能に配在されてなる
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるゴンドラ装置にあっても、図1に示すように、従来から提供されているこの種のゴンドラ装置と同様に、構築物Aの外壁面に適宜の間隔を有して対向するゴンドラGが構築物Aの天端から垂下される吊りワイヤWに吊持される一方で、吊りワイヤWの上端が構築物Aの天端に配在のレールRに副って横方向に移動可能とされている。
【0011】
そして、図1に示すところでは、この発明によるゴンドラGが適宜の連結手段で横方向に複数台(図示するところでは、3台)が連結され、しかも、この連結された複数台のゴンドラGの内部を作業者が自由に移動し得るとしていて、ゴンドラGを移動させずして、作業者が横方向に広範囲にわたる作業範囲をカバーし得るとしている。
【0012】
また、このゴンドラ装置にあっては、図1中に実線矢印で示すように、ゴンドラGが複数台連結された状態のままで、構築物Aの外壁面に沿って縦横に移動し得るように設定されていて、ゴンドラGの移動回数を少なくし得るとしている。
【0013】
ちなみに、図示するところでは、構築物Aは、高層建築物たる高層住宅とされていて、後述するように、ゴンドラGは、高層住宅の外壁面を形成するベランダV(図3参照)の手摺壁V1に適宜の間隔を有していわゆる仮止め状態に固定されるとしている。
【0014】
一方、このゴンドラ装置にお構築物Aの外壁面にけるゴンドラGは、この発明にあって、図2および図3に示すように、前方柱体1と、後方柱体2と、足場板3とを有してなるとしている。
【0015】
前方柱体1は、所定の機械的強度を有しながら必要以上の重量の増大化を回避し得るように、たとえば、アルミなどの金属製型材からなり、構築物Aの外壁面に適宜の間隔を有して対向する複数本に設定されていて、ほぼ等間隔となる適宜の間隔で起立されてなるとしている。
【0016】
このとき、この前方柱体1は、図示するところでは、直線状に設定されていながら複数本とされることでゴンドラGのいわゆる前面を形成するとしており、相隣する前方柱体1間にラーメン構造に設定された手摺枠4を架設していて、この手摺枠4を作業者の墜落防止用の安全柵とする一方で、この前方柱体1群で形成されるゴンドラGにおけるいわゆる前面の強度アップを図っている。
【0017】
ちなみに、複数本の前方柱体1で形成されるゴンドラGの前面にあっては、作業者が構築物Aの外壁面に対する諸作業を滞りなく実行できるように、上記した手摺枠4以外のカーテンなどのいわゆる遮蔽物を有しないとしている。
【0018】
また、この前方柱体1は、図示するところでは、構築物Aの外壁面に対する固定手段、すなわち、固定ブラケット11を有していて、この固定ブラケット11におけるクランプ部11aが構築物Aの外壁面を形成するベランダVの手摺壁V1の上端を把持するとしている。
【0019】
ちなみに、この固定手段は、図示するところでは、前方柱体1に連繋されてなるとして、その連繋位置を設定するにあって、上下方向に自由度を有し得るとしているが、これに代えて、図示しないが、前記した手摺枠4に連繋されるとして、連繋位置の設定に際して横方向に自由度を有し得るようにしても良い。
【0020】
なお、この固定手段は、いわゆる仮止めである限りには、構築物Aの外壁面の状態などによって、異なる構成のものが採用されることになるのはもちろんである。
【0021】
上記した前方柱体1に対して、後方柱体2は、前方柱体1の後方にそれぞれ配在されて対をなす複数本に設定されていて、前方柱体1との間に作業者の臨在を許容する空間を形成するとしている。
【0022】
このとき、この後方柱体2は、前方柱体1と同様に、所定の機械的強度を有しながら必要以上の重量の増大化を回避し得るように、たとえば、アルミなどの金属製型材からなり、図示するところでは、下端側が直線状に設定される一方で、上端側が前方柱体1側に折り曲げた状態に設定され、かつ、上端を前方柱体1の上端に連結してなるとしている。
【0023】
また、このとき、相隣する後方柱体2の上端間には、頭継ぎ材21が配在されると共に、相隣する後方柱体2の中間部間には、前記した手摺枠4が架設されてなるとして、前記した前方柱体1と同様に、複数本の後方柱体2で形成されるゴンドラGにおけるいわゆる背面の強度アップを図っている。
【0024】
そして、前方柱体1の下端および後方柱体2の下端には、それぞれ巾木12,22が連設されていて、前方柱体1および後方柱体2の各下端における脚固めを図る一方で、足場板3の上に置かれることがある工具やその他の物が外部に出ること、すなわち、落下することをあらかじめ阻止するように配慮している。
【0025】
ところで、後方柱体2は、相隣する後方柱体2との間に、すなわち、図示するところでは、前記した手摺枠4をいわゆる外側から覆うように配在される防護シートS(図2参照)を着脱可能に保持してなるとしている。
【0026】
ところで、後方柱体2に防護シートSを着脱可能に保持させるについては、種々の構成を採用し得るが、図示するところでは、図4に示すように、まず、後方柱体2がいわゆる型材からなり、防護シートSの両端、すなわち、左右方向の端部S1を嵌合させる溝2aを有してなるとしている。
【0027】
このとき、防護シートSの端部S1は、その横断面の形状をほぼ円形としており、後方柱体2における溝2aのいわゆる開口が狭められていて、溝2aに嵌装された防護シートSの端部S1が横方向に抜き出ないように配慮している。
【0028】
それゆえ、防護シートSの両端部S1を相隣する後方柱体2の溝2aに嵌装するとき、この防護シートSが相隣する後方柱体2間にいわゆる展張されてゴンドラGの内部を外部から防護することになる。
【0029】
なお、この防護シートSを後方柱体2に保持させる方策については、任意の方策が採用されて良いが、図示するところでは、図3中に破線図で示すように、後方柱体2の縦方向の中間部に用意されたいわゆる入り口(附示せず)から上下端を挿し込むようにするとしている。
【0030】
また、この防護シートSは、いわゆる上下部分をシート状にして雨水の浸透などを阻止する一方で、いわゆる中間部分は、メッシュ状とされていて通風を許容し、ゴンドラG内における作業環境の改善を図るべく換気を可能にしている。
【0031】
足場板3は、前方柱体1の下端部と後方柱体2の下端部との間に配在されて 作業者の立ち入りを許容するように構成されてなるもので、多くの場合に、軽量にして所定の機械的強度を有すべくアルミなどの金属製型材からなるとしている。
【0032】
ところで、このゴンドラGにあっては、前記した前方柱体1と後方柱体2は、前記した巾木12,22を介して足場板3の下方に配在される枠体5に連設されてなるとしている。
【0033】
すなわち、足場板3は、図示するところでは、枠体5の上に配在されるとしているもので、このとき、足場板3は、図示するところでは、たとえば、溶接で枠体5に一体的に連結されるとしているが、後述するワイヤ巻取り機構6などのメンテナンスのことを考慮すれば、分離可能に連結されるとしても良い。
【0034】
ところで、この枠体5に保持されるワイヤ巻取り機構6は、吊りワイヤWの巻取りのためにこれを引っ張り、あるいは、吊りワイヤWの解き出しのためにこれを繰り出す駆動源たるワインダ61と、このワインダ61で引っ張られた吊りワイヤWを巻装させるリール62とを有してなる。
【0035】
このように、ワイヤ巻取り機構6を足場板3の下方となる枠体5に保持させるとすることで、これを足場板3の上に配在させたりする場合に比較して、作業者の居場所を広くする上で有利になる。
【0036】
のみならず、この発明では、ゴンドラGが複数台連結される場合があることを前提にしているから、このことからしても、ワイヤ巻取り機構6がゴンドラGのいわゆる側面部に配在されていない方が良いことになる。
【0037】
一方、ゴンドラGを吊持する吊りワイヤWは、図示するところでは、いわゆる左右となる一対とされていて、吊持の際にゴンドラGが安定するように配慮している。
【0038】
そして、この一対となる吊りワイヤWは、図示するところでは、ゴンドラGの上方外部からゴンドラGの内部に案内されると共に、後方柱体2の上端部に配在のワイヤそらし機構7を介することで後方柱体2に副って垂下され、かつ、下端側を上記したワイヤ巻取り機構6を構成するリール62に巻装させてなるとしている。
【0039】
このように設定することで、ゴンドラGの内部に案内された吊りワイヤWが作業者に占有されるべき空間を、すなわち、前方柱体1と後方柱体2との間に形成されて作業者を臨在させる空間を吊りワイヤWが通過しなくなる。
【0040】
このとき、このワイヤそらし機構7は、ゴンドラGの外部のいわゆる中央上方から案内される吊りワイヤWを後方柱体2に向けてターンさせる一つ目のシーブ71と、このターンした吊りワイヤWを後方柱体2に副って垂下させる二つ目のシーブ72とを有してなるとしている。
【0041】
それゆえ、このワイヤそらし機構7による場合には、二つのシーブ71,72があれば足りるから、構成を簡単にして効果的な吊りワイヤWのそらしを実現できることになる利点がある。
【0042】
ちなみに、吊りワイヤWがゴンドラG内部における作業者用の空間を通過しないようにするために、吊りワイヤWをゴンドラGの背面外部に臨在させることを検討し得るが、この場合には、吊りワイヤWが後方柱体2あるいは防護シートSを貫通することになる不利があり、好ましくないと言い得る。
【0043】
以上のようの構成されたこの発明によるゴンドラGにあっては、以下のような配慮もしている。
【0044】
すなわち、まず、このゴンドラGの側面部には、相隣するゴンドラG同志の連結を可能にする適宜の連結手段を有してなるとしているが、この連結手段を構成するブラケット23が、図示するところでは、枠体5に連設されていて、このブラケット23に分離可能に連繋されるリンク部材24を介して相隣するゴンドラG同志が連結されるとしている。
【0045】
それゆえ、この連結手段による場合には、相隣するゴンドラG同志の連結を実現して、横方向に複数台連結されたゴンドラGの内部を作業者が自由に移動し得るとするのはもちろんのこと、相隣するゴンドラGが昇降するときに、相隣するゴンドラG間における競り合いが未然に阻止されて、それぞれのゴンドラGの円滑な昇降が実現されることになる。
【0046】
つぎに、枠体5の下端には、車輪51を有していて、このゴンドラGが地上などに置かれるときに、人手によって押すなどしてこれを搬送し得るようにすると共に、枠体5の図3中で右端となる前方端には、落下防止板52が枢支されていて、この落下防止板52の揺動可能とされる先端に吊り材13の下端が連結され、この吊り材13の上端が前方柱体1に連結されてなるとしている。
【0047】
この落下防止板52の配在で、たとえば、作業者が作業中に工具を落とすなどしても、これを下方に落下させないようにすることが可能になる。
【0048】
つぎに、以上のように形成されたゴンドラGを吊持する吊りワイヤWの上端が構築物Aの天端に配在のレールRに副って横方向に移動可能とされてなることについて少し説明する。
【0049】
このとき、この発明にあっては、吊りワイヤWの上端を連繋させるレールRが構築物Aの屋上部分に配在の適宜の保持機構8に分離可能に保持されてなると共に、保持機構8が構築物Aの屋上に着脱可能に配在されてなるとしている。
【0050】
その理由としては、ゴンドラGをレールRに副って移動し得るとすることで、ゴンドラGを横方向に移動するについていわゆる盛り替えをしなくて済み、レールRが保持機構8に保持されることで、吊持されるゴンドラGが構築物Aの外壁面との間に適宜の間隔を保持できることが挙げられる。
【0051】
以下に、まず、この保持機構8について説明すると、この保持機構8は、支持金具81と、アーム82とを有してなり、このアーム82にレールRを保持させる、すなわち、スライド構造下に保持させるとしている。
【0052】
このとき、支持金具81は、いわゆるクランプ構造に形成されていて、下方部で構築物Aにおける天端、すなわち、屋上を構成するパラペットを把持する一方で、上方部でアーム82を、図5に示す実施の形態では、固定状態に保持するとしている。
【0053】
そして、アーム82は、図6に示すように、上端に軸線方向に沿うガイド溝82aを有していて、このガイド溝82aにレールRの端部の下端に配設されたガイド輪rを係合させるとしている。
【0054】
それゆえ、この図5に示す実施の形態の場合には、アーム82上でレールRを構築物Aの屋上側に引き寄せた状態にして、このレールRに吊りワイヤWの上端を連繋し得ることになり、連繋後は、レールRをアーム82上でスライドさせていわゆる先方に送り出すようにして、吊りワイヤWの上端を押し出し得ることになる。
【0055】
その結果、この保持機構8による場合には、吊りワイヤWの上端をレールRに連繋したり、この連繋を解除したりする作業の際に、たとえば、作業者が構築物Aの屋上に居るままで諸作業を実行でき、したがって、外壁面から離れた位置にある保持機構8の先端にレールRを連繋したり、保持機構8の先端からレールRを撤去したりする作業をしなくて済むことになる。
【0056】
上記の保持機構8において、アーム82は、支持金具81に固定状態に保持されてなるとしているが、これに代えて、図7に示すように、支持金具81の上端に設けられているブラケット81aに摺動可能に介装されて前後方向に移動可能なように連結されてなるとしても良い。
【0057】
そして、この実施の形態による場合には、アーム82を摺動させることで、上記したようにレールRを直接移動させることなく、結果的にレールRを移動させ得ることになる。
【0058】
また、図8に示す実施の形態の場合には、支持金具81において、いわゆる折り曲げ可能に設定されていて、この支持金具81を折り曲げることで、アーム82を揺動し得ることになり、その結果、上記した図7に示す実施の形態の場合と同様に、レールRを直接移動させることなく、結果的にレールRを移動させ得ることになる。
【0059】
ところで、以上のように構成されたレールRには、吊りワイヤWの上端が走行可能な状態にして連繋してなるとするもので、以下には、その連繋構造について少し説明する。
【0060】
すなわち、まず、この連繋構造は、図9および図10に示すように、図示するところでは、駆動部91と従動部92とを有してなり、この駆動部91と従動部92がその間に配在の連結棒93にピン93a(図10参照)を利用してヒンジ結合されてなるとしている。
【0061】
このように、駆動部91と従動部92が連結棒93を介してヒンジ結合されることで、たとえば、レールRが水平方向に湾曲する場合にも、駆動部91および従動部92のレールRからのいわゆる脱輪を危惧しなくても済むことになる。
【0062】
つぎに、上記した駆動部91および従動部92の構成について説明すると、この両部91,92は、基本的には、同一の構造に形成されてなるとし、ただ、駆動部91にあって、駆動源91a(図9参照)を有することで差異がある。
【0063】
それ以外では、両部91,92は、レールR上でそれそれでいわゆる前後となって転動する一対の車輪94,95を有し、この一対の車輪94,95をそれぞれ枢支するブラケット94a,95aが吊りワイヤWの上端をその下端に結束させるフック94b,95bを連設させてなるとしている。
【0064】
ちなみに、駆動部91における車輪94が駆動源91aに連繋されてなるとしており、したがって、駆動源91aの駆動で車輪94が回転し、駆動部91がレールR上を移動することになる。
【0065】
そして、このときに、従動部92も連結棒93の介在がゆえに駆動部91に同期してレールR上を移動することになる。
【0066】
一方、レールRは、図11および図12に示すように、図示するところでは、縦断面を角C型にするいわゆるチャンネル材を背中合せにした構造に形成されていて、両側面に横方向に延びるガイド溝たる開口R1を有している。
【0067】
そして、上記した両部91,92を形成するブラケット94a,95aにいわゆる対となる状態に保持されたガイド輪96,97が上記の両方の開口R1にそれぞれ臨在される状態にして、レールR上を走行する車輪94,95の脱輪を阻止するとしている。
【0068】
ところで、上記したレールRに形成された開口R1には、図13および図14に示すように、ケーブルホルダー10が繋合されるとしており、このケーブルホルダー10は、前記した駆動部91における駆動源91aに接続されるいわゆる通電用のケーブル(図示せず)を吊持する。
【0069】
ちなみに、上記のケーブルの総長は、上記した連繋構造がレールRを移動するのを妨げない長さに設定されるから、いわゆる長くなり、したがって、ケーブルホルダー10は、複数とされて上記した開口R1に繋合される。
【0070】
また、このケーブルホルダー10をレールRの開口R1に繋合する方策としては、任意の方策を選択し得るが、この実施の形態では、図15に示すように、既設のレールRに先端が接続される補助レール101を利用して繋合されるとしている。
【0071】
すなわち、この補助レール101は、その断面形状をレールRに類似させる、すなわち、レールRにおける開口R1と同様に設定された開口(図示せず)を有していて、必要な個数のケーブルホルダー10を繋合させ得るように構成されている。
【0072】
そして、この補助レール101は、基端が構築物Aの屋上側に位置決められながらいわゆる自由端とされていて、この基端側に繋合される必要な個数のケーブルホルダー10を順次にいわゆる押しやるようにしてレールRの開口R1に繋合させるように構成されている。
【0073】
そしてまた、この補助レール101は、必要な個数のケーブルホルダー10をレールRの開口R1に繋合させた後に撤去される、すなわち、図示するところでは、前記した保持機構8におけるアーム82に沿ってスライド移動されて構築物Aの屋上側に後退されるとしている。
【0074】
以上からすれば、この補助レール101は、その縦断面形状がレールRの縦断面形状と同一もしくはほぼ同一になるように設定される場合には、前記した連繋構造を構成する駆動部91および従動部92を連結棒93で連結した状態のままでレールRに連繋させることをも可能にすることになり、両部91,92を連繋したレールRをアーム82に沿ってスライド移動させることに比較すれば、連繋構造をレールRに連繋させる作業が一層簡単になる点で有利となる。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、この発明にあっては、ゴンドラを吊持する吊りワイヤがゴンドラの上方外部からゴンドラの内部に案内されると共に、後方柱体の上端部に配在のワイヤそらし機構を介することで後方柱体に副って垂下されてなるから、吊りワイヤがゴンドラの重心に重なる軸心線に沿ってこのゴンドラを吊持することが可能になり、吊りワイヤで吊持したためにゴンドラが前傾したり後傾したりしなくなる。
【0076】
このとき、ゴンドラの内部に案内された吊りワイヤがワイヤそらし機構を介することで後方柱体に副って垂下され、したがって、ゴンドラの内部に案内された吊りワイヤが作業者に占有されるべき空間、すなわち、前方柱体と後方柱体との間に形成されて作業者を臨在させる空間を吊りワイヤが通過しなくなる。
【0077】
そして、この発明にあっては、吊りワイヤの下端側を巻装させて吊りワイヤの巻き取りあるいは解き出しでゴンドラを昇降させるワイヤ巻取り機構が足場板の下方に配在されてなるから、ワイヤ巻取り機構を足場板の下方となる枠体に保持させるとすることで、これを足場板の上に配在させたりする場合に比較して、作業者の居場所を広くすることになる。
【0078】
のみならず、この発明にあっては、ゴンドラの側面部が相隣するゴンドラとの連結部とされると共に、相隣するゴンドラへの作業者の移動を許容する開口部とされることで、ゴンドラを複数台連結すると共に、この複数台連結されたゴンドラの内部を作業者が自由に移動し得ることになり、ゴンドラを移動させずして、作業者が横方向に広範囲にわたる作業範囲をカバーし得ることになる。
【0079】
また、この発明にあっては、前方柱体が直線状に設定される一方で、後方柱体が下端側を直線状に設定すると共に上端側を前方柱体側に折り曲げて上端を前方柱体の上端に連結してなるから、前方柱体の上端と後方柱体の上端との間に梁材などを配在しなくて済み、部材点数を削減できる点で有利となる
そして、このとき、上記の後方柱体、すなわち、相隣する後方柱体との間で防護シートを分離可能に保持してなるから、この防護シートでゴンドラの内部を外部から防護し得ることになる。
【0080】
さらに、この発明にあっては、吊りワイヤの上端を連繋させるレールが構築物の屋上部分に配在の適宜の保持機構に分離可能に保持されてなると共に、保持機構が構築物の屋上に着脱可能に配在されてなるから、吊りワイヤの上端をレールに連繋したり、この連繋を解除したりする作業を安全にして容易に実行し得ることになる。
【0081】
その結果、この発明によれば、構築物の外壁面に副って縦横に移動し得るのはもちろんのこと、停止状態で横方向に広範囲にわたる作業範囲をカバーし得ることになり、その汎用性の向上を期待するのに最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態によるゴンドラ装置の利用状態を示す概略図である。
【図2】図1のゴンドラを示す背面図である。
【図3】図1のゴンドラを構築物の外壁面に連結させた状態を拡大して示す側面図である。
【図4】防護シートが後方柱体に保持されている状態を示す部分斜視図である。
【図5】レールが保持機構によって構築物の天端に配在されている状態を示す部分斜視図である。
【図6】レールが保持機構を構成するアームに連繋している状態を示す部分断面図である。
【図7】他の実施の形態による保持機構を示す側面図である。
【図8】同じく他の実施の形態による保持機構を示す側面図である。
【図9】吊りワイヤの上端をレールに連繋させる連繋構造を一部破段して示す平面図である。
【図10】図9の連繋構造を構築物の外部側から見た立面図である。
【図11】連繋構造を構成する駆動部を示す側面図である。
【図12】連繋構造を構成する従動部を図12と同様に示す図である。
【図13】ケーブルホルダーがレールに繋合されている状態を示す立面図である。
【図14】図13のケーブルホルダーを示す側面図である。
【図15】ケーブルホルダーをレールに繋合させるための補助レールの配設状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 前方柱体
2 後方柱体
2a 溝
3 足場板
4 手摺枠
5 枠体
6 ワイヤ巻取り機構
7 ワイヤそらし機構
8 保持機構
10 ケーブルホルダー
11 固定ブラケット
11a クランプ部
12,22 巾木
13 吊り材
21 頭継ぎ材
23,94a,95a ブラケット
24 リンク部材
51,94,95 車輪
52 落下防止板
61 ワインダ
62 リール
71,72 シーブ
81 支持金具
82,83,84 アーム
82a ガイド溝
91 駆動部
91a 駆動源
92 従動部
93 連結棒
93a ピン
94b,95b フック
96,97 ガイド輪
101 補助レール
A 構築物
G ゴンドラ
R レール
R1 開口
r ガイド輪
S 防護シート
S1 端部
V ベランダ
V1 手摺壁
W 吊りワイヤ
Claims (4)
- ゴンドラが構築物の外壁面に適宜の間隔を有して対向する複数本の前方柱体と、この前方柱体の後方にそれぞれ配在されて対をなし前方柱体との間に作業者の臨在を許容する空間を形成する複数本の後方柱体と、前方柱体の下端部と後方柱体の下端部との間に配在されて作業者の立ち入りを許容する足場板とを有してなる一方で、このゴンドラを吊持する吊りワイヤの上端が構築物の天端に配在のレールに副って横方向に移動可能とされてなるゴンドラ装置において、吊りワイヤがゴンドラの上方外部からゴンドラの内部に案内されると共に、後方柱体の上端部に配在のワイヤそらし機構を介することで後方柱体に副って垂下されてなり、かつ、吊りワイヤの下端側を巻装させて吊りワイヤの巻き取りあるいは解き出しでゴンドラを昇降させるワイヤ巻取り機構が足場板の下方に配在されてなることを特徴とするゴンドラ装置
- ゴンドラの側面部が手摺枠を揺動可能にあるいは分離可能に有すると共に、この手摺枠の揺動時にあるいは撤去時に相隣するゴンドラへの作業者の移動を許容する開口部とされてなる請求項1に記載のゴンドラ装置
- 前方柱体が直線状に設定される一方で、後方柱体が下端側を直線状に設定すると共に上端側を前方柱体側に折り曲げて上端を前方柱体の上端に連結してなり、かつ、相隣する後方柱体との間で防護シートを分離可能に保持してなる請求項1に記載のゴンドラ装置
- 吊りワイヤの上端を連繋させるレールが構築物の屋上部分に配在の適宜の保持機構に分離可能に保持されてなると共に、保持機構が構築物の屋上に着脱可能に配在されてなる請求項1に記載のゴンドラ装置
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