JPH0112768B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0112768B2 JPH0112768B2 JP54125631A JP12563179A JPH0112768B2 JP H0112768 B2 JPH0112768 B2 JP H0112768B2 JP 54125631 A JP54125631 A JP 54125631A JP 12563179 A JP12563179 A JP 12563179A JP H0112768 B2 JPH0112768 B2 JP H0112768B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- added
- mixture
- complex
- ethanol
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Description
この発明は高分子鉄ポルフイリン錯体に係り、
特に、近位塩基型5配位高スピン型鉄ポルフイリ
ン錯体を結合してなる高分子鉄ポルフイリン錯体
に関する。 従来、式 (ここで、各R1は水素原子、ビニル基またはエ
チル基)で示される鉄ポルフイリン錯体が中心鉄
がFe()の状態において、適当な軸配位子(ピ
リジンやイミダゾール)の存在の下に酸素分子を
軸配位座に吸着する能力を有することが知られて
いる。 しかしながら、ピリジンやイミダゾールを軸配
位子として加えた場合、その軸配位子は二つの軸
配位座に配位し、例えば、 (ただし、〓〓はポルフイリン環平面の側方向か
ら見た状態を示す。以下同じ)のような6配位
(低スピン)構造を取り、酸素がイミダゾールを
押しのけて配位する必要があるばかりでなく、ス
ピンを低スピンから高スピンに組みかえる必要が
あるため、水中のような酸化劣化を受けやすい条
件下では酸素錯体は生成しにくい。 このようなことから、C.H.ChangおよびT.G.
Traylerは式 で示される近位塩基型鉄ポルフイリン錯体を合成
した(Proc.Nat.Acad.Sci.USA70巻2674頁
1973)。この錯体は、式 で示すような安定5配位(高スピン)構造を取り
やすく、空配位の第6座で酸素を効率よく吸着で
きるとされている。しかしながら、この化合物に
おいて、実際には、イミダゾール基が充分に配位
しないことがわかつた。すなわち、メチル置換基
のポルフイリン環との立体障害が強すぎる結果、
この化合物は5配位構造をとりにくく当該イミダ
ゾール基の配位していない4配位構造との混合体
となる。この4配位錯体は非常に速やかに酸素に
よつて酸化されるので酸素吸着性が著しく劣つた
ものとなる。 この発明は安定な5配位高スピン型構造のみを
取る鉄ポルフイリン錯体を結合してなる近位塩基
型高分子鉄ポルフイリン錯体を提供することを目
的とする。 この発明によれば、一般式 (ここで、Aは{N(H)a}基を主鎖または側鎖に
結合してなる単量体単位、aは0または1、〓は
式 で示されるポルフイリン環を有し、中心に鉄が配
位した鉄ポルフイリン錯体、nは4、5または
6、Rはメチル基またはエチル基、Bは共重合性
単量体単位、lおよびmは各単位のモル%を示
し、l+m=100%、l>0%、m≧0%)で示
される近位塩基型高分子鉄ポルフイリン錯体が提
供される。 式(A)で示される近位塩基型高分子鉄ポルフイリ
ン錯体の錯体部は、アミド結合とイミダゾール基
を連結する基が、従来の−(CH2−)3とは異なり、
−(CH2−)4〜6であり、これによつて驚くべきこと
に、当該錯体は安定な5配位構造を取り、水中、
室温においても酸素を可逆的に吸脱着するという
優れた効果を奏する。この効果はRがメチル基そ
してnが5のとき特に優れている。 式(A)で示される高分子錯体の製造方法の一例を
示すと、まず次のような反応に従つてN−(ω−
アミノアルキル)−2−メチルイミダゾールを合
成する。 上記反応()では、カリウムフタルイミドを
約3倍モル量のアルキレンブロミド例えばペンタ
メチレンブロミドに懸濁させ、190〜200℃で撹拌
する。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留によつて
未反応ペンタメチレンブロミドを除去する。残渣
にエーテルと水を加え、振とう後、エーテル層を
分離する。残つた水層をエーテルで抽出し、エー
テル抽出液をNa2SO4で乾燥し、エーテルを減圧
留去する。得られた油状物をクロロホルムに溶解
し、過後液を減圧濃縮して固体状残渣を得
る。これをエタノールで再結晶させて目的とする
N−(ω−ブロモアルキル)フタルイミドを得る。 反応()では、無水トルエンに油性水素化ナ
トリウムを懸濁させ、2−メチルイミダゾール
(2MeIm)を加えてN2ガスを通じながら沸点還
流させる。これに反応()で得たN−(ω−ブ
ロモアルキル)フタルイミドのトルエン溶液を加
え沸点還流させる。この反応混合物を過し、残
渣をトルエンで洗浄し、液と洗液を併せて溶媒
を減圧留去して油状残渣を得る。これをシリカゲ
ルカラムによりクロロホルム/メタノール(20/
1)で精製し、薄層クロマトグラフ法により第4
流出物を採取する。溶媒を減圧留去して目的のN
−(ω−フタルイミドアルキル)−2−メチルイミ
ダゾールを得る。 反応()では、反応()で得た生成物をメ
タノールに溶解し、100%抱水ヒドラジンを加え
沸点還流させる。これに水を加えた後、メタノー
ルを減圧留去し、濃塩酸を加え沸点還流させる。
この反応混合物を0℃に冷却し、生じる沈でんを
去して液を減圧濃縮し粉末状残渣を得る。こ
れをエタノールから再結晶し、目的のN−(ω−
アミノアルキル)−2−メチルイミダゾール
(AAMI)を得る。 さて、こうして得たAAMIを用いて、次の反
応式に従つて式 で示される錯体を得る。すなわち、 (上記各式において、〇はポルフイリン、 Fe
はFeを導入したポルフイリン、X′はメチル基ま
たはエチル基を示す。) 上記反応()は二つの径路を取ることができ
る。(A)では、ジカルボキシポルフイリンモノエス
テルおよびトリエチルアミノ(Et3N)をCH2Cl2
に溶解し、−10℃でクロルギ酸エチル(ECC)を
加え、ある時間経過後AAMIを加えて反応させ
る。反応生成物をシリカゲルカラムによりクロロ
ホルム/エタノール(15/1)で分解精製する。
(B)ではポルフイリンモノエステルをCH2Cl2に溶
解し、0℃でN,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)を加え、これにAAMIを加え
て室温で終夜反応させる。得られた反応生成物を
(A)と同様に精製する。 反応()では、反応()で得た生成物を
DMFに溶解し、N2気流下でFeCl・nH2Oを加え
還流させる。生成物を塩基性アルミナカラムを用
いてクロロホルム/エタノール(80/1)で精製
して目的の生成物を得る。 反応()では、反応()で得た生成物に水
酸化カリウムを加え、室温で反応させる。しかる
後塩酸で中和し、加水分解生成物を析出させる。 上記反応に用いられるジカルボキシポルフイリ
ンは二つのカルボキシル基を持つポルフイリン環
を有するものであればどのようなものでもよい
が、代表的なものは式 (ここで、各R1は水素原子、ビニル基またはエ
チル基)で示される。 こうして得られる式(B)で示される近位塩基型鉄
ポルフイリン錯体を高分子に結合させるには、一
例として、式(B)で示される錯体をジメチルホルム
アミド(DMF)に溶解し、0〜5℃で等量のエ
チルクロロホルメートおよびトリエチルアミンを
滴下して1時間撹拌する。ついで、アミノ基単位
にして1/5当量の主鎖または側鎖に一級または二
級アミノ基を有する高分子(Poly−NH2で代表
させる)を0〜5℃で加え、1時間撹拌後、室温
で終夜放置する。溶媒を留去し、用いたPoly−
NH2の種類に応じて不溶性の高分子錯体が得ら
れた場合は充分にメタノールで洗浄し、易溶性の
高分子錯体が得られた場合はカラム精製(高分子
の性質により、用いるカラムが異なる)して目的
の立体障害性近位塩基型高分子鉄ポルフイリン錯
体が得られる。 上記反応に用いる高分子は、既述のように、連
鎖主鎖または側鎖に一級または二級アミノ基を有
するもので、一般式 −〔A−{N H(H)a}−〕l−〔B−〕n (ここで、Aは一級または二級アミノ基−{N H(H)
a}を主鎖または側鎖に結合してなる単量体単
位、aは0または1、Bは共重合性単量体単位、
lおよびmは各単位のモル%を示し、l+m=
100%、l>0およびm≧0)で示すことができ
る。このような高分子の例を以下列挙する。 −(CH2CH2N H−)o、
特に、近位塩基型5配位高スピン型鉄ポルフイリ
ン錯体を結合してなる高分子鉄ポルフイリン錯体
に関する。 従来、式 (ここで、各R1は水素原子、ビニル基またはエ
チル基)で示される鉄ポルフイリン錯体が中心鉄
がFe()の状態において、適当な軸配位子(ピ
リジンやイミダゾール)の存在の下に酸素分子を
軸配位座に吸着する能力を有することが知られて
いる。 しかしながら、ピリジンやイミダゾールを軸配
位子として加えた場合、その軸配位子は二つの軸
配位座に配位し、例えば、 (ただし、〓〓はポルフイリン環平面の側方向か
ら見た状態を示す。以下同じ)のような6配位
(低スピン)構造を取り、酸素がイミダゾールを
押しのけて配位する必要があるばかりでなく、ス
ピンを低スピンから高スピンに組みかえる必要が
あるため、水中のような酸化劣化を受けやすい条
件下では酸素錯体は生成しにくい。 このようなことから、C.H.ChangおよびT.G.
Traylerは式 で示される近位塩基型鉄ポルフイリン錯体を合成
した(Proc.Nat.Acad.Sci.USA70巻2674頁
1973)。この錯体は、式 で示すような安定5配位(高スピン)構造を取り
やすく、空配位の第6座で酸素を効率よく吸着で
きるとされている。しかしながら、この化合物に
おいて、実際には、イミダゾール基が充分に配位
しないことがわかつた。すなわち、メチル置換基
のポルフイリン環との立体障害が強すぎる結果、
この化合物は5配位構造をとりにくく当該イミダ
ゾール基の配位していない4配位構造との混合体
となる。この4配位錯体は非常に速やかに酸素に
よつて酸化されるので酸素吸着性が著しく劣つた
ものとなる。 この発明は安定な5配位高スピン型構造のみを
取る鉄ポルフイリン錯体を結合してなる近位塩基
型高分子鉄ポルフイリン錯体を提供することを目
的とする。 この発明によれば、一般式 (ここで、Aは{N(H)a}基を主鎖または側鎖に
結合してなる単量体単位、aは0または1、〓は
式 で示されるポルフイリン環を有し、中心に鉄が配
位した鉄ポルフイリン錯体、nは4、5または
6、Rはメチル基またはエチル基、Bは共重合性
単量体単位、lおよびmは各単位のモル%を示
し、l+m=100%、l>0%、m≧0%)で示
される近位塩基型高分子鉄ポルフイリン錯体が提
供される。 式(A)で示される近位塩基型高分子鉄ポルフイリ
ン錯体の錯体部は、アミド結合とイミダゾール基
を連結する基が、従来の−(CH2−)3とは異なり、
−(CH2−)4〜6であり、これによつて驚くべきこと
に、当該錯体は安定な5配位構造を取り、水中、
室温においても酸素を可逆的に吸脱着するという
優れた効果を奏する。この効果はRがメチル基そ
してnが5のとき特に優れている。 式(A)で示される高分子錯体の製造方法の一例を
示すと、まず次のような反応に従つてN−(ω−
アミノアルキル)−2−メチルイミダゾールを合
成する。 上記反応()では、カリウムフタルイミドを
約3倍モル量のアルキレンブロミド例えばペンタ
メチレンブロミドに懸濁させ、190〜200℃で撹拌
する。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留によつて
未反応ペンタメチレンブロミドを除去する。残渣
にエーテルと水を加え、振とう後、エーテル層を
分離する。残つた水層をエーテルで抽出し、エー
テル抽出液をNa2SO4で乾燥し、エーテルを減圧
留去する。得られた油状物をクロロホルムに溶解
し、過後液を減圧濃縮して固体状残渣を得
る。これをエタノールで再結晶させて目的とする
N−(ω−ブロモアルキル)フタルイミドを得る。 反応()では、無水トルエンに油性水素化ナ
トリウムを懸濁させ、2−メチルイミダゾール
(2MeIm)を加えてN2ガスを通じながら沸点還
流させる。これに反応()で得たN−(ω−ブ
ロモアルキル)フタルイミドのトルエン溶液を加
え沸点還流させる。この反応混合物を過し、残
渣をトルエンで洗浄し、液と洗液を併せて溶媒
を減圧留去して油状残渣を得る。これをシリカゲ
ルカラムによりクロロホルム/メタノール(20/
1)で精製し、薄層クロマトグラフ法により第4
流出物を採取する。溶媒を減圧留去して目的のN
−(ω−フタルイミドアルキル)−2−メチルイミ
ダゾールを得る。 反応()では、反応()で得た生成物をメ
タノールに溶解し、100%抱水ヒドラジンを加え
沸点還流させる。これに水を加えた後、メタノー
ルを減圧留去し、濃塩酸を加え沸点還流させる。
この反応混合物を0℃に冷却し、生じる沈でんを
去して液を減圧濃縮し粉末状残渣を得る。こ
れをエタノールから再結晶し、目的のN−(ω−
アミノアルキル)−2−メチルイミダゾール
(AAMI)を得る。 さて、こうして得たAAMIを用いて、次の反
応式に従つて式 で示される錯体を得る。すなわち、 (上記各式において、〇はポルフイリン、 Fe
はFeを導入したポルフイリン、X′はメチル基ま
たはエチル基を示す。) 上記反応()は二つの径路を取ることができ
る。(A)では、ジカルボキシポルフイリンモノエス
テルおよびトリエチルアミノ(Et3N)をCH2Cl2
に溶解し、−10℃でクロルギ酸エチル(ECC)を
加え、ある時間経過後AAMIを加えて反応させ
る。反応生成物をシリカゲルカラムによりクロロ
ホルム/エタノール(15/1)で分解精製する。
(B)ではポルフイリンモノエステルをCH2Cl2に溶
解し、0℃でN,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)を加え、これにAAMIを加え
て室温で終夜反応させる。得られた反応生成物を
(A)と同様に精製する。 反応()では、反応()で得た生成物を
DMFに溶解し、N2気流下でFeCl・nH2Oを加え
還流させる。生成物を塩基性アルミナカラムを用
いてクロロホルム/エタノール(80/1)で精製
して目的の生成物を得る。 反応()では、反応()で得た生成物に水
酸化カリウムを加え、室温で反応させる。しかる
後塩酸で中和し、加水分解生成物を析出させる。 上記反応に用いられるジカルボキシポルフイリ
ンは二つのカルボキシル基を持つポルフイリン環
を有するものであればどのようなものでもよい
が、代表的なものは式 (ここで、各R1は水素原子、ビニル基またはエ
チル基)で示される。 こうして得られる式(B)で示される近位塩基型鉄
ポルフイリン錯体を高分子に結合させるには、一
例として、式(B)で示される錯体をジメチルホルム
アミド(DMF)に溶解し、0〜5℃で等量のエ
チルクロロホルメートおよびトリエチルアミンを
滴下して1時間撹拌する。ついで、アミノ基単位
にして1/5当量の主鎖または側鎖に一級または二
級アミノ基を有する高分子(Poly−NH2で代表
させる)を0〜5℃で加え、1時間撹拌後、室温
で終夜放置する。溶媒を留去し、用いたPoly−
NH2の種類に応じて不溶性の高分子錯体が得ら
れた場合は充分にメタノールで洗浄し、易溶性の
高分子錯体が得られた場合はカラム精製(高分子
の性質により、用いるカラムが異なる)して目的
の立体障害性近位塩基型高分子鉄ポルフイリン錯
体が得られる。 上記反応に用いる高分子は、既述のように、連
鎖主鎖または側鎖に一級または二級アミノ基を有
するもので、一般式 −〔A−{N H(H)a}−〕l−〔B−〕n (ここで、Aは一級または二級アミノ基−{N H(H)
a}を主鎖または側鎖に結合してなる単量体単
位、aは0または1、Bは共重合性単量体単位、
lおよびmは各単位のモル%を示し、l+m=
100%、l>0およびm≧0)で示すことができ
る。このような高分子の例を以下列挙する。 −(CH2CH2N H−)o、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
および
一般に、アミノ結合の強さの点から一級アミノ
基を有する高分子が好ましい。また、その種類お
よび目的にもよるが、一般に上記高分子の数平均
分子量は約5000以上である。 あるいはまた、次の工程によつて式(A)で示され
る高分子鉄ポルフイリン錯体を製造することがで
きる。すなわち、例えば、 上記反応Aでは、APeMI−|H−COOHにク
ロロホルムおよびトリエチルアミン(Et3N)を
加えた後、氷冷下でクロルギ酸エチルを加える。
ついでエチレンジアミンを加えて反応させた後生
成物を得る。 反応Bでは、反応Aで得たAPeMI−|H−
EDAをジメチルスルホキシド(DMSO)中でデ
キストランカルボネートと室温で暗所において反
応させる。なお、この反応に用いるデキストラン
カルボネートは式 で示すことができ、常法(例えば、デキストラン
をDMSOに加え、45℃で加熱溶解し、室温に冷
却した後、ジオキサンおよびEt3Nを加える。こ
の反応混合物を8℃に保ちながら、クロルギ酸エ
チルのジオキサン溶液をゆつくり滴下する。この
とき、反応混合物の温度が10℃を越えないように
注意する。滴下終了後約1分間撹拌し、反応混合
物の温度が10℃を越えないように注意しながら、
5NHCl加え、エタノール/水(10/1容量)中
に注下再沈させる。沈でんをろ集し、エタノール
で洗浄し、乾燥する。再びDMSOに溶解し、エ
タノール中で再沈させ、エタノールでついでエー
テルで充分洗浄し、乾燥する)により得られる。 なお、式(A)で示す高分子錯体において {N(H)a}基が側鎖にある場合であつてその側
鎖主鎖の側鎖として配位性基を有するものは、例
えば、この発明の高分子錯体を酸素吸脱剤として
用いた場合、酸素錯体の安定性に寄与するか、吸
着した酸素の脱離を容易にする。このような高分
子錯体は、例えば、反応式 目的生成物(上式においてAcはCH3CO−、Et
はC2H5−)または反応式 のようにして得られる。 この発明の高分子錯体は前記高分子の種類を選
択することによつて溶解性や形状特性(粉体、固
体、ゲル、膜形成能等)を任意に変えることがで
きる。また、当該高分子鎖に錯体部を高密度に固
定することによつて錯体間の相互作用を増大させ
て電子移動反応を初めとする各種触媒反応に有利
にすることもできるし、逆に、錯体を低密度に固
定することによつて錯体間の相互作用を完全に断
ち切り副反応を防ぐこともできる。一般に、近位
塩基型鉄ポルフイリン錯体(B・Fe()〓と表
記する)は酸素の存在下に式 B・Fe()〓+O2〔B・Fe()〓・O2〓B・Fe(
)〓−O- 2−〕 B・Fe()〓 ―――――→ B・Fe()〓−O2- 2−Fe()〓−B−2B ―――→ 2〔Fe()〓−O-〓Fe()〓=O〕2B・Fe()〓 ――――――→ −2B2Fe()〓−O2-−Fe()〓 に従つて二量体を形成し、可逆的酸素吸脱着能を
失うが、前述したように、錯体部を低密度に固定
すれば、錯体間の相互作用が断ち切れるので、可
逆的吸脱着能が著しく改善される。この観点で、
出発高分子は多糖類ことにデキストランが好まし
く、錯体部を有する単位のモル%(l)は1〜10%程
度がよい。 この発明の高分子鉄金属錯体は、以上の性質を
利用して、酸化還元触媒、酸素添加反応触媒、酸
素運搬体、酸素吸脱着剤(とくに高分子としてデ
キストランのような多糖類を用いると、水中でも
酸素を可逆的に吸脱着する)等に利用でき、高分
子として生体適合性のよいもの(例えば、デキス
トラン)を選べば、輸血用代用血液、臓器保存用
潅流液としての用途も可能である。 以下、実施例に沿つてこの発明を詳述するがそ
れに先立ち、低分子鉄ポルフイン錯体誘導体の合
成例を記す。 合成例 1 N−(5−アミノペンチル)−2−メチルイミダ
ゾールの合成 (A) カリウムフタルイミド60.0g(0.324モル)
をペンタメチレンブロミド250g(1.0モル)に
懸濁させ、190〜200℃の油浴中で12時間加熱撹
拌した。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留によ
つて未反応ペンタメチレンブロミドを除去し
た。残渣にエーテルと水を加え、振とう後、エ
ーテル層を分離した。残つた水層をエーテルで
2回抽出し、エーテル抽出液をNa2SO4で乾燥
し、エーテルを減圧留去して褐色油状残渣を得
た。得られた油状残渣をクロロホルムに溶解
し、ろ過後ろ液を減圧濃縮して褐色固体状残渣
(63.8g)を得た。これをエタノールから再結
晶させて目的とするN−(5−ブロモペンチル)
フタルイミドを得た。収量48.0g(収率50.1
%)。 (B) 無水トルエン50mlに50%油性水素化ナトリウ
ム1.17gを懸濁させ、2−メチルイミダゾール
2.0g(24.4ミリモル)を加えて、N2ガスを通
じながら、5時間沸点還流させた。これに上記
(A)で得たN−(5−ブロモペンチル)フタルイ
ミド7.2g(24.4ミリモル)のトルエン溶液を
加え15時間沸点還流させた。放冷後、反応混合
物をろ過し、褐色沈でん物をトルエンで洗浄
し、ろ液と洗液を合30分後これに合成例1で得
たAPeMI94gを加えて室温で終夜反応させた。
得られた反応生成物をシリカゲルカラム(φ3
×45cm)によりクロロホルム/メタノール
(20/1)で精製し、薄層クロマトグラフ法
(TLC)(Rf=0.42、クロロホルム/メタノー
ル(10/1);Rf=0.19、クロロホルム/メタ
ノール(20/1))により第4流出物を採取し
た。溶媒を減圧留去して目的のN−(5−フタ
ルイミドペンチル)−2−メチルイミダゾール
を淡黄色粉末として得た。収量2.63g(収率
36.3%)。 (C) 上記(B)で得た生成物17.7g(59.5ミリモル)
をメタノール250mlに溶解し、100%抱水ヒドラ
ジン2.98g(59.5ミリモル)を加え1.5時間沸点
還流させた。これに水200mlを加えた後、メタ
ノールを減圧留去し、濃塩酸200mlを加え2時
間沸点還流させた。この反応混合物を0℃に冷
却し、生じる白色沈でんをろ去してろ液を減圧
濃縮し、淡黄色粉末状残渣を得た。これをエタ
ノールから再結晶してE的のN−(5−アミノ
ペンチル)−2−メチルイミダゾール
(APeMI)を淡黄色結晶として得た。収量12.1
g(収率84.7%)。 APeMIの構造確認はNMRによりおこない、
次に示す結果を得た。
基を有する高分子が好ましい。また、その種類お
よび目的にもよるが、一般に上記高分子の数平均
分子量は約5000以上である。 あるいはまた、次の工程によつて式(A)で示され
る高分子鉄ポルフイリン錯体を製造することがで
きる。すなわち、例えば、 上記反応Aでは、APeMI−|H−COOHにク
ロロホルムおよびトリエチルアミン(Et3N)を
加えた後、氷冷下でクロルギ酸エチルを加える。
ついでエチレンジアミンを加えて反応させた後生
成物を得る。 反応Bでは、反応Aで得たAPeMI−|H−
EDAをジメチルスルホキシド(DMSO)中でデ
キストランカルボネートと室温で暗所において反
応させる。なお、この反応に用いるデキストラン
カルボネートは式 で示すことができ、常法(例えば、デキストラン
をDMSOに加え、45℃で加熱溶解し、室温に冷
却した後、ジオキサンおよびEt3Nを加える。こ
の反応混合物を8℃に保ちながら、クロルギ酸エ
チルのジオキサン溶液をゆつくり滴下する。この
とき、反応混合物の温度が10℃を越えないように
注意する。滴下終了後約1分間撹拌し、反応混合
物の温度が10℃を越えないように注意しながら、
5NHCl加え、エタノール/水(10/1容量)中
に注下再沈させる。沈でんをろ集し、エタノール
で洗浄し、乾燥する。再びDMSOに溶解し、エ
タノール中で再沈させ、エタノールでついでエー
テルで充分洗浄し、乾燥する)により得られる。 なお、式(A)で示す高分子錯体において {N(H)a}基が側鎖にある場合であつてその側
鎖主鎖の側鎖として配位性基を有するものは、例
えば、この発明の高分子錯体を酸素吸脱剤として
用いた場合、酸素錯体の安定性に寄与するか、吸
着した酸素の脱離を容易にする。このような高分
子錯体は、例えば、反応式 目的生成物(上式においてAcはCH3CO−、Et
はC2H5−)または反応式 のようにして得られる。 この発明の高分子錯体は前記高分子の種類を選
択することによつて溶解性や形状特性(粉体、固
体、ゲル、膜形成能等)を任意に変えることがで
きる。また、当該高分子鎖に錯体部を高密度に固
定することによつて錯体間の相互作用を増大させ
て電子移動反応を初めとする各種触媒反応に有利
にすることもできるし、逆に、錯体を低密度に固
定することによつて錯体間の相互作用を完全に断
ち切り副反応を防ぐこともできる。一般に、近位
塩基型鉄ポルフイリン錯体(B・Fe()〓と表
記する)は酸素の存在下に式 B・Fe()〓+O2〔B・Fe()〓・O2〓B・Fe(
)〓−O- 2−〕 B・Fe()〓 ―――――→ B・Fe()〓−O2- 2−Fe()〓−B−2B ―――→ 2〔Fe()〓−O-〓Fe()〓=O〕2B・Fe()〓 ――――――→ −2B2Fe()〓−O2-−Fe()〓 に従つて二量体を形成し、可逆的酸素吸脱着能を
失うが、前述したように、錯体部を低密度に固定
すれば、錯体間の相互作用が断ち切れるので、可
逆的吸脱着能が著しく改善される。この観点で、
出発高分子は多糖類ことにデキストランが好まし
く、錯体部を有する単位のモル%(l)は1〜10%程
度がよい。 この発明の高分子鉄金属錯体は、以上の性質を
利用して、酸化還元触媒、酸素添加反応触媒、酸
素運搬体、酸素吸脱着剤(とくに高分子としてデ
キストランのような多糖類を用いると、水中でも
酸素を可逆的に吸脱着する)等に利用でき、高分
子として生体適合性のよいもの(例えば、デキス
トラン)を選べば、輸血用代用血液、臓器保存用
潅流液としての用途も可能である。 以下、実施例に沿つてこの発明を詳述するがそ
れに先立ち、低分子鉄ポルフイン錯体誘導体の合
成例を記す。 合成例 1 N−(5−アミノペンチル)−2−メチルイミダ
ゾールの合成 (A) カリウムフタルイミド60.0g(0.324モル)
をペンタメチレンブロミド250g(1.0モル)に
懸濁させ、190〜200℃の油浴中で12時間加熱撹
拌した。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留によ
つて未反応ペンタメチレンブロミドを除去し
た。残渣にエーテルと水を加え、振とう後、エ
ーテル層を分離した。残つた水層をエーテルで
2回抽出し、エーテル抽出液をNa2SO4で乾燥
し、エーテルを減圧留去して褐色油状残渣を得
た。得られた油状残渣をクロロホルムに溶解
し、ろ過後ろ液を減圧濃縮して褐色固体状残渣
(63.8g)を得た。これをエタノールから再結
晶させて目的とするN−(5−ブロモペンチル)
フタルイミドを得た。収量48.0g(収率50.1
%)。 (B) 無水トルエン50mlに50%油性水素化ナトリウ
ム1.17gを懸濁させ、2−メチルイミダゾール
2.0g(24.4ミリモル)を加えて、N2ガスを通
じながら、5時間沸点還流させた。これに上記
(A)で得たN−(5−ブロモペンチル)フタルイ
ミド7.2g(24.4ミリモル)のトルエン溶液を
加え15時間沸点還流させた。放冷後、反応混合
物をろ過し、褐色沈でん物をトルエンで洗浄
し、ろ液と洗液を合30分後これに合成例1で得
たAPeMI94gを加えて室温で終夜反応させた。
得られた反応生成物をシリカゲルカラム(φ3
×45cm)によりクロロホルム/メタノール
(20/1)で精製し、薄層クロマトグラフ法
(TLC)(Rf=0.42、クロロホルム/メタノー
ル(10/1);Rf=0.19、クロロホルム/メタ
ノール(20/1))により第4流出物を採取し
た。溶媒を減圧留去して目的のN−(5−フタ
ルイミドペンチル)−2−メチルイミダゾール
を淡黄色粉末として得た。収量2.63g(収率
36.3%)。 (C) 上記(B)で得た生成物17.7g(59.5ミリモル)
をメタノール250mlに溶解し、100%抱水ヒドラ
ジン2.98g(59.5ミリモル)を加え1.5時間沸点
還流させた。これに水200mlを加えた後、メタ
ノールを減圧留去し、濃塩酸200mlを加え2時
間沸点還流させた。この反応混合物を0℃に冷
却し、生じる白色沈でんをろ去してろ液を減圧
濃縮し、淡黄色粉末状残渣を得た。これをエタ
ノールから再結晶してE的のN−(5−アミノ
ペンチル)−2−メチルイミダゾール
(APeMI)を淡黄色結晶として得た。収量12.1
g(収率84.7%)。 APeMIの構造確認はNMRによりおこない、
次に示す結果を得た。
【表】
【表】
合成例 2
近位塩基型鉄ポルフイリン錯体誘導体の合成
(A) プロトポルフイリンモノエチルエステル
3C3gをCH2Cl28に溶解し、0℃でN,N′−
ジシクロヘキシルカルボジイミド116gを加え
30分後これに合成例1で得たAPeMI94gを加
えて室温で終夜反応させた。得られた反応生成
物をシリカゲルカラム(φ4×20cm)によりク
ロロホルム/エタノール(15/1)で分離精製
した。収量32g。 (B) 上記(A)で得た生成物30gをDMFに溶解し、
N2気流下でFeCl2・nH2O18gを加え1時間還
流させた。生成物を塩基性アルミナカラム
(φ3×15cm)を用いてクロロホルム/エタノー
ル(80/1)で2回精製して目的の生成物を得
た。収量17.2g。この錯体の可視吸収極大
(λmax)の値は室温、クロロホルム中で387、
511、540および640nmであつた。 (C) 上記(B)で得た生成物10gに1N水酸化カリウ
ム水溶液25を加え、室温で反応させた。しか
る後、1N塩酸で中和し、PH5に綻製して加水
分解生成物(APeMI−1H−COOH)を析出さ
せた。 これをろ集、水洗し、加熱乾燥した。収量
9.67。 (D) 上記(C)で得たAPeMI−1H−COOH3gに
CHCl3150mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
1.5mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.64mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.05mlを加えた。5分間撹拌後TLC
法(活性アルミナ、CHCl3/メタノール=10/
1)でEC体(Rf=0.8)の生成を確認した。そ
の後、エチレンジアミン4.8mlを一度で加え15
分間反応させた。目的物(モノアミド体)の生
成をTLC法(シリカゲル、CHCl3/メタノー
ル=10/1、Rf=0.7)で確認した後、室温に
もどした。150mlの水による洗浄を4回おこな
つた後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水し、ろ
過し、蒸発乾固した。これを活性アルミナカラ
ム(φ5×15cm、CHCl3/エタノール=80/1)
で2回精製した。収量2.7g。 生成物(APeMI−1H−EDA)の元素分析 N:15.0%(14.9%)、C:64.0%(64.1%)、
H:6.4%(6.3%)(括弧内は計算値) 合成例 3 N−(4−アミノブチル)−2−メチルイミダゾ
ールの合成 (A) カリウムフタルイミド60.0g(0.324モル)
をテトラメチレンブロミド223g(1.03モル)
に懸濁させ、190〜200℃の油浴中で12時間で加
熱撹拌した。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留
によつて未反応テトラメチレンブロミドを除去
した。残渣にエーテルと水を加え、振とう後、
エーテル層を分離した。残つた水層をエーテル
で2回抽出し、エーテル抽出液をNa2SO4で乾
燥し、エーテルを減圧留去して褐色油状残渣を
得た。得られた油状残渣をクロロホルムに溶解
し、過後液を減圧濃縮して褐色固体状残渣
(64.1g)を得た。これをエタノールから再結
晶させて目的とするN−(4−ブロモブチル)
フタルイミドを得た。収量48.1g(収率52.6
%)。 (B) 無水トルエン250mlに50%油性水素化ナトリ
ウム5.85gを懸濁させ、2−メチルイミダゾー
ル10.0g(0.122モル)を加えてN2ガスを通じ
ながら5時間沸点還流させた。これに上記(A)で
得たN−(4−ブロモブチル)フタルイミド
34.4g(0.122モル)のトルエン溶液を加え15
時間沸点還流させた。放冷後、反応混合物を
過し、褐色沈でん物をトルエンで洗浄し、液
と洗液を合せて溶媒を減圧留去して褐色油状残
渣を得た。これをシリカゲルカラム(φ3×45
cm)によりクロロホルム/メタノール(20/
1)で精製し薄層クロマトグラフ法(Rf=
0.42、クロロホルム/メタノール(10/1);
=0.19、クロロホルム/メタノール(20/1)
により第4流出物を採取した。溶媒を減圧留去
して目的のN−(4−フタルイミドブチル)−2
−メチルイミダゾールを淡黄色粉末として得
た。収量19.4g(収率56.2%)。 (C) 上記(B)で得た生成物17.0g(60.0ミリモル)
をメタノール250mlに溶解し、100%抱水ヒドラ
ジン3.01g(60.0ミリモル)を加え1.5時間沸点
還流させた。これに水200mlを加えた後、メタ
ノールを減圧留去し、濃塩酸200mlを加え2時
間沸点還流させた。この反応混合物を0℃に冷
却し、生じる白色沈でんを去して液を減圧
濃縮し淡黄色粉末状残渣を得た。これをエタノ
ールから再結晶して目的のN−(4−アミノブ
チル)−2−メチルイミダゾール(ABuMI)
を淡黄色結晶として得た。収量12.0g(収率
88.4%)。 ABuMIの構造確認はNMRによりおこない、
次表に示す結果を得た。
3C3gをCH2Cl28に溶解し、0℃でN,N′−
ジシクロヘキシルカルボジイミド116gを加え
30分後これに合成例1で得たAPeMI94gを加
えて室温で終夜反応させた。得られた反応生成
物をシリカゲルカラム(φ4×20cm)によりク
ロロホルム/エタノール(15/1)で分離精製
した。収量32g。 (B) 上記(A)で得た生成物30gをDMFに溶解し、
N2気流下でFeCl2・nH2O18gを加え1時間還
流させた。生成物を塩基性アルミナカラム
(φ3×15cm)を用いてクロロホルム/エタノー
ル(80/1)で2回精製して目的の生成物を得
た。収量17.2g。この錯体の可視吸収極大
(λmax)の値は室温、クロロホルム中で387、
511、540および640nmであつた。 (C) 上記(B)で得た生成物10gに1N水酸化カリウ
ム水溶液25を加え、室温で反応させた。しか
る後、1N塩酸で中和し、PH5に綻製して加水
分解生成物(APeMI−1H−COOH)を析出さ
せた。 これをろ集、水洗し、加熱乾燥した。収量
9.67。 (D) 上記(C)で得たAPeMI−1H−COOH3gに
CHCl3150mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
1.5mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.64mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.05mlを加えた。5分間撹拌後TLC
法(活性アルミナ、CHCl3/メタノール=10/
1)でEC体(Rf=0.8)の生成を確認した。そ
の後、エチレンジアミン4.8mlを一度で加え15
分間反応させた。目的物(モノアミド体)の生
成をTLC法(シリカゲル、CHCl3/メタノー
ル=10/1、Rf=0.7)で確認した後、室温に
もどした。150mlの水による洗浄を4回おこな
つた後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水し、ろ
過し、蒸発乾固した。これを活性アルミナカラ
ム(φ5×15cm、CHCl3/エタノール=80/1)
で2回精製した。収量2.7g。 生成物(APeMI−1H−EDA)の元素分析 N:15.0%(14.9%)、C:64.0%(64.1%)、
H:6.4%(6.3%)(括弧内は計算値) 合成例 3 N−(4−アミノブチル)−2−メチルイミダゾ
ールの合成 (A) カリウムフタルイミド60.0g(0.324モル)
をテトラメチレンブロミド223g(1.03モル)
に懸濁させ、190〜200℃の油浴中で12時間で加
熱撹拌した。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留
によつて未反応テトラメチレンブロミドを除去
した。残渣にエーテルと水を加え、振とう後、
エーテル層を分離した。残つた水層をエーテル
で2回抽出し、エーテル抽出液をNa2SO4で乾
燥し、エーテルを減圧留去して褐色油状残渣を
得た。得られた油状残渣をクロロホルムに溶解
し、過後液を減圧濃縮して褐色固体状残渣
(64.1g)を得た。これをエタノールから再結
晶させて目的とするN−(4−ブロモブチル)
フタルイミドを得た。収量48.1g(収率52.6
%)。 (B) 無水トルエン250mlに50%油性水素化ナトリ
ウム5.85gを懸濁させ、2−メチルイミダゾー
ル10.0g(0.122モル)を加えてN2ガスを通じ
ながら5時間沸点還流させた。これに上記(A)で
得たN−(4−ブロモブチル)フタルイミド
34.4g(0.122モル)のトルエン溶液を加え15
時間沸点還流させた。放冷後、反応混合物を
過し、褐色沈でん物をトルエンで洗浄し、液
と洗液を合せて溶媒を減圧留去して褐色油状残
渣を得た。これをシリカゲルカラム(φ3×45
cm)によりクロロホルム/メタノール(20/
1)で精製し薄層クロマトグラフ法(Rf=
0.42、クロロホルム/メタノール(10/1);
=0.19、クロロホルム/メタノール(20/1)
により第4流出物を採取した。溶媒を減圧留去
して目的のN−(4−フタルイミドブチル)−2
−メチルイミダゾールを淡黄色粉末として得
た。収量19.4g(収率56.2%)。 (C) 上記(B)で得た生成物17.0g(60.0ミリモル)
をメタノール250mlに溶解し、100%抱水ヒドラ
ジン3.01g(60.0ミリモル)を加え1.5時間沸点
還流させた。これに水200mlを加えた後、メタ
ノールを減圧留去し、濃塩酸200mlを加え2時
間沸点還流させた。この反応混合物を0℃に冷
却し、生じる白色沈でんを去して液を減圧
濃縮し淡黄色粉末状残渣を得た。これをエタノ
ールから再結晶して目的のN−(4−アミノブ
チル)−2−メチルイミダゾール(ABuMI)
を淡黄色結晶として得た。収量12.0g(収率
88.4%)。 ABuMIの構造確認はNMRによりおこない、
次表に示す結果を得た。
【表】
【表】
合成例 4
近位塩基型鉄ポルフイリン錯体の合成
(A) プロトポルフイリンモノエチルエステル59
gをジクロルメタン1に溶解し、Et3N10.1
gを加えた後、−10℃以下に冷却し、エチルク
ロロホーメイト10.8gを加えた。10分後これに
合成例3で得たABuMI15.3g〔ABuMI・
2HCl22.6gのジクロルメタン懸濁液に
Et3N20.2gを加えて脱塩酸したもの〕を加え、
室温で3時間反応させた。得られた反応生成物
をシリカゲルカラム(φ6×20cm)により、ク
ロロホルム/エタノール(15/1)で分離精製
した。収量23.2g (B) 上記(A)で得た生成物20.0gをDMFに溶解し、
N2気流下でFeCl2・nH2O13.0gを加え、80℃、
2時間加熱撹拌した。 生成物を塩基性アルミナカラム(φ6×15cm)
を用いてクロロホルム/エタノール(80/1)
で2回精製して目的の精製物を得た。収量12.4
g。この錯体の可視吸収極大(λmax)の値は
室温、クロロホルム中で387、511、541および
640nmであつた。 (C) 上記(B)で得た生成物10gをメタノール100ml
に溶解し2N−水酸化カリウム水溶液25mlを加
え室温で反応させた。しかる後2N塩酸で中和
し、PH5に調節して加水分解生成物(ABuMI
−1H−COOH)を析出させた。これを集水
洗し、加熱乾燥した。収量9.5g (D) 上記(C)で得たABuMI−1H−COOH3gに
CHCl3150mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
1.5mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.64mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.05mlを加た。5分間撹拌後TLC法
(活性アルミナ、CHCl3/メタノール=10/1)
でEC体(Rf=0.8)の生成を確認した。その
後、エチレンジアミン4.8mlを一度で加え15分
間反応させた。目的物(モノアミド体)の生成
をTLC法(シリカゲル、CHCl3/メタノール
=10/1、Rf=0.7)で確認した後、室温にも
どした。150mlの水による洗浄を4回おこなつ
た後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水し、ろ過
し、蒸発乾固した。これを活性アルミナカラム
(φ5×15cm、CHCl3/エタノール=80/1)で
2回精製した。収量2.5g。 生成物(ABuMI−1H−EDA)の元素分析 N:15.2%(15.2%)、C:63.8%(63.7%)、
H:6.3%(6.2%)(括弧内は計算値) 合成例 5 N−(6−アミノヘキシル)−2−メチルイミダ
ゾールの合成 (A) カリウムフタルイミド60.0g(0.324モル)
をヘキサメチレンブロミド268g(1.10モル)
に懸濁させ、190〜200℃の油浴中で12時間で加
熱撹拌した。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留
によつて未反応ヘキサメチレンブロミドを除去
した。残渣にエーテルと水を加え、振とう後、
エーテル層を分離した。残つた水層をエーテル
で2回抽出し、エーテル抽出液をNa2SO4で乾
燥し、エーテルを減圧留去して渇色油状残渣を
得た。得られた油状残渣をクロロホルムに溶解
し、過後液を減圧濃縮して褐色固体状残渣
(67.3g)を得た。これをエタノールから再結
晶させて目的とするN−(6−ブロモヘキシル)
フタルイミドを得た。収量51.2g(収率50.9
%)。 (B) 無水トルエン250mlに50%油性水素化ナトリ
ウム5.85gを懸濁させ、2−メチルイミダゾー
ル10.0g(0.122モル)を加えてN2ガスを通じ
ながら5時間沸点還流させた。これに上記(A)で
得たN−(6−ブロモヘキシル)フタルイミド
37.8g(0.122モル)のトルエン溶液を加え15
時間沸点還流させた。放冷後、反応混合物を
過し、褐色沈でん物をトルエンで洗浄し、液
と洗液を併せて溶媒を減圧留去して褐色油状残
渣を得た。これをシリカゲルカラム(φ3×45
cm)によりクロロホルム/メタノール(20/
1)で精製し薄層クロマトグラフ法(Rf=
0.42、クロロホルム/メタノール(10/1);
Rf=0.19、クロロホルム/メタノール(20/
1)により第4流出物を採取した。溶媒を減圧
留去して目的のN−(6−フタルイミドヘキシ
ル)−2−メチルイミダゾールを淡黄色粉末と
して得た。収量20.8g(収率54.8%)。 (C) 上記(B)で得た生成物18.7g(60.0ミリモル)
をメタノール250mlに溶解し、100%抱水ヒドラ
ジン3.01g(60.0ミリモル)を加え1.5時間沸点
還流させた。これに水200mlを加えた後、メタ
ノールを減圧留去し、濃塩酸200mlを加え2時
間沸点還流させた。この反応混合物を0℃に冷
却し、生じる白色沈でんを去して液を減圧
濃縮し淡黄色粉末残渣を得た。これをエタノー
ルから再結晶して目的のN−(6−アミノヘキ
シル)−2−メチルイミダゾール(AHeMI)
を淡黄色結晶として得た。収量13.3g(収率
87.0%)。 AHeMIの構造確認はNMRによりおこない、
次表に示す結果を得た。
gをジクロルメタン1に溶解し、Et3N10.1
gを加えた後、−10℃以下に冷却し、エチルク
ロロホーメイト10.8gを加えた。10分後これに
合成例3で得たABuMI15.3g〔ABuMI・
2HCl22.6gのジクロルメタン懸濁液に
Et3N20.2gを加えて脱塩酸したもの〕を加え、
室温で3時間反応させた。得られた反応生成物
をシリカゲルカラム(φ6×20cm)により、ク
ロロホルム/エタノール(15/1)で分離精製
した。収量23.2g (B) 上記(A)で得た生成物20.0gをDMFに溶解し、
N2気流下でFeCl2・nH2O13.0gを加え、80℃、
2時間加熱撹拌した。 生成物を塩基性アルミナカラム(φ6×15cm)
を用いてクロロホルム/エタノール(80/1)
で2回精製して目的の精製物を得た。収量12.4
g。この錯体の可視吸収極大(λmax)の値は
室温、クロロホルム中で387、511、541および
640nmであつた。 (C) 上記(B)で得た生成物10gをメタノール100ml
に溶解し2N−水酸化カリウム水溶液25mlを加
え室温で反応させた。しかる後2N塩酸で中和
し、PH5に調節して加水分解生成物(ABuMI
−1H−COOH)を析出させた。これを集水
洗し、加熱乾燥した。収量9.5g (D) 上記(C)で得たABuMI−1H−COOH3gに
CHCl3150mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
1.5mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.64mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.05mlを加た。5分間撹拌後TLC法
(活性アルミナ、CHCl3/メタノール=10/1)
でEC体(Rf=0.8)の生成を確認した。その
後、エチレンジアミン4.8mlを一度で加え15分
間反応させた。目的物(モノアミド体)の生成
をTLC法(シリカゲル、CHCl3/メタノール
=10/1、Rf=0.7)で確認した後、室温にも
どした。150mlの水による洗浄を4回おこなつ
た後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水し、ろ過
し、蒸発乾固した。これを活性アルミナカラム
(φ5×15cm、CHCl3/エタノール=80/1)で
2回精製した。収量2.5g。 生成物(ABuMI−1H−EDA)の元素分析 N:15.2%(15.2%)、C:63.8%(63.7%)、
H:6.3%(6.2%)(括弧内は計算値) 合成例 5 N−(6−アミノヘキシル)−2−メチルイミダ
ゾールの合成 (A) カリウムフタルイミド60.0g(0.324モル)
をヘキサメチレンブロミド268g(1.10モル)
に懸濁させ、190〜200℃の油浴中で12時間で加
熱撹拌した。反応終了後、放冷し、水蒸気蒸留
によつて未反応ヘキサメチレンブロミドを除去
した。残渣にエーテルと水を加え、振とう後、
エーテル層を分離した。残つた水層をエーテル
で2回抽出し、エーテル抽出液をNa2SO4で乾
燥し、エーテルを減圧留去して渇色油状残渣を
得た。得られた油状残渣をクロロホルムに溶解
し、過後液を減圧濃縮して褐色固体状残渣
(67.3g)を得た。これをエタノールから再結
晶させて目的とするN−(6−ブロモヘキシル)
フタルイミドを得た。収量51.2g(収率50.9
%)。 (B) 無水トルエン250mlに50%油性水素化ナトリ
ウム5.85gを懸濁させ、2−メチルイミダゾー
ル10.0g(0.122モル)を加えてN2ガスを通じ
ながら5時間沸点還流させた。これに上記(A)で
得たN−(6−ブロモヘキシル)フタルイミド
37.8g(0.122モル)のトルエン溶液を加え15
時間沸点還流させた。放冷後、反応混合物を
過し、褐色沈でん物をトルエンで洗浄し、液
と洗液を併せて溶媒を減圧留去して褐色油状残
渣を得た。これをシリカゲルカラム(φ3×45
cm)によりクロロホルム/メタノール(20/
1)で精製し薄層クロマトグラフ法(Rf=
0.42、クロロホルム/メタノール(10/1);
Rf=0.19、クロロホルム/メタノール(20/
1)により第4流出物を採取した。溶媒を減圧
留去して目的のN−(6−フタルイミドヘキシ
ル)−2−メチルイミダゾールを淡黄色粉末と
して得た。収量20.8g(収率54.8%)。 (C) 上記(B)で得た生成物18.7g(60.0ミリモル)
をメタノール250mlに溶解し、100%抱水ヒドラ
ジン3.01g(60.0ミリモル)を加え1.5時間沸点
還流させた。これに水200mlを加えた後、メタ
ノールを減圧留去し、濃塩酸200mlを加え2時
間沸点還流させた。この反応混合物を0℃に冷
却し、生じる白色沈でんを去して液を減圧
濃縮し淡黄色粉末残渣を得た。これをエタノー
ルから再結晶して目的のN−(6−アミノヘキ
シル)−2−メチルイミダゾール(AHeMI)
を淡黄色結晶として得た。収量13.3g(収率
87.0%)。 AHeMIの構造確認はNMRによりおこない、
次表に示す結果を得た。
【表】
【表】
合成例 6
近位塩基型鉄ポルフイリン錯体の合成
(A) プロトポルフイリンモノエチルエステル59
gをジクロルメタン1に溶解し、Et3N10.1
gを加えた後、−10℃以下に冷却し、エチルク
ロロホーメイト10.8gを加えた。10分後これに
合成例5で得たAHeMI18.1g〔AHeMI・
2HCl25.4gのジクロルメタン懸濁液に
Et3N20.2gを加えて脱塩酸したもの〕を加え
室温で3時間反応させた。得られた反応生成物
をシリカゲルカラム(φ6×20cm)により、ク
ロロホルム/エタノール(15/1)で分離精製
した。収量24.0g (B) 上記(A)で得た生成物20.0gをDMFに溶解し、
N2気流下でFeCl2・nH2O13.0gを加え、80℃、
2時間加熱撹拌した。 生成物を塩基性アルミナカラム(φ6×15cm)
を用いてクロロホルム/エタノール(80/1)
で2回精製して目的の精製物を得た。 収量11.7g。この錯体の可視吸収極大
(λmax)の値は室温、クロロホルム中で387、
511、541および640nmであつた。 (C) 上記(B)で得た生成物10.0gをメタノール100
mlに溶解し2N−水酸化カリウム水溶液25mlを
加え室温で反応させた。しかる後2N塩酸で中
和し、PH5に調整して加水分解生成物
(AHeMI−1H−COOH)を析出させた。これ
を集、水洗し、加熱乾燥した。収量9.4g (D) 上記(C)で得たAHeMI−1H−COOH3gに
CHCl3150mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
1.5mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.64mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.05mlを加えた。5分間撹拌後TLC
法(活性アルミナ、CHCl3/メタノール=10/
1)でEC体(Rf=0.8)の生成を確認した。そ
の後、エチレンジアミン4.8mlを一度で加え15
分間反応させた。目的物(モノアミド体)の生
成をTLC法(シリカゲル、CHCl3/メタノー
ル=10/1、Rf=0.7)で確認した後、室温に
もどした。150mlの水による洗浄を4回おこな
つた後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水し、ろ
過し、蒸発乾固した。これを活性アルミナカラ
ム(φ5×15cm、CHCl3/エタノール=80/1)
で2回精製した。収量2.5g。 生成物(AHeMI−1H−EDA)の元素分析 N:14.6%(14.7%)、C:64.5%(64.4%)、
H:6.5%(6.5%)(括弧内は計算値) 合成例 7 (A) 合成例2(C)で得た錯体1.3gをN,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF)75mlに溶解し、ト
リエチルアミン(Et3N)0.15mlを加えた。次
に0℃にてエチルクロロホルメートを0.15ml加
え、0℃で2時間撹拌した。ヒスチジンメチル
エステルの塩酸塩0.38gとEt3N0.3mlを加え、
室温で終夜放置後、過、エーテル中に再沈精
製した。さらにシリカゲルカラム(φ6×25cm)
用い、クロロホルム/エタノール(10/1)に
て分離精製した。収量0.63g。この錯体の可視
吸収極大(λmax)の値は室温、DMF中で
412、534および565nmであつた。 (B) 上記(A)で得たAPeMI−1H−COOH0.5gに
CHCl325mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
0.25mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.11mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.01mlを加えた。5分間撹拌後TLC
法(活性アルミナ、CHDl3/エタノール=
10/1)でEC体(Rf=0.7)の生成を確認し
た。その後、エチレンジアミン0.8mlを一度で
加え15分間反応させた。目的物(モノアミド
体)の生成をTLC法(シリカゲル、CHCl3/
メタノール=10/1、Rf=0.6)で確認した後、
室温にもどした。15mlの水による洗浄を4回お
こなつた後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水
し、ろ過し、蒸発乾固した。これを活性アルミ
ナカラム(φ2×15cm、CHCl3/エタノール=
80/1)で2回精製した。収量0.45g。 生成物(APeMI−1H−His−EDA)の元素分
析 N:17.2%(17.2%)、C:62.7%(62.6%)、
H:6.1%(6.0%)(括弧内は計算値) 実施例 1 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート3.0gおよび合
成例2で得たAPeMI−1H−EDA1.3gを
DMSO20mlに溶解し、これにジオキサン4mlを
加え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。これ
をエタノール300ml中に注下再沈させ、沈でんを
ろ集した。これを酢酸エチルで、ついで大量のエ
タノールで洗浄した。さらに酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧乾燥した。セフアーデツクスG−50カ
ラム(φ2.5×40cm、水)による分画をおこない遊
離ヘミンの存在しないことを確認した。カラム充
填剤に着色はなかつた。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−EDA:ε=9.06×104/モル・
cm 生成物(APeMI−1H−Dex):E=22.2/g・
cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は4100であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.050であることが算出された。 実施例 2 (a) N−ビニルピロリドン20ml、p−アミノスチ
レン0.5ml、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)0.144g、テトラヒドロフラン
(THF)40mlを重合管に仕込み、3回凍結脱気
をくり返した後封管した。恒温槽中で60℃にて
6時間振とうし、重合を行なつた。重合後
THF溶液をエーテル中へ3回再沈精製した。
生成高分子(PPA)のアミノ基含量は氷酢酸
中電位差滴定により決定した。PPAのアミノ
基導入率2mol%であつた。 (b) 合成例2(C)で得たAPeMI−1H−COOH30mg
をDMF10mlに溶解し、Et3N0.09gを加え、0
℃にてエチルクロロホーメイト0.10gを加え
た。0℃にて1時間撹拌後上記(a)で得た
PPA0.3gを加え、室温で終夜放置した。その
後、過、エーテル中に3回再沈精製した。セ
フアデツクスカラム(LH−20、φ2×30cm)を
用いDMFにて展開精製した。 PPAに対するヘミン導入率はDMF中での可
視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−COOH:ε=9.71×104/モ
ル・cm 生成物(APeMI−1H−PPA):E=10.1/
g・cm この結果からヘミン当りの平均分子量
()は9600であり、ヘミン導入率(ヘミン
を有する単位)は0.018であることが算出され
た。 実施例 3 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート3.0gおよび合
成例4で得たABuMI−1H−EDA1.3gを
DMSO20mlに溶解し、これにジオキサン4mlを
加え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。これ
をエタノール300ml中に注下再沈させ、沈でんを
ろ集した。これを酢酸エチルで、ついで大量のエ
タノールで洗浄した。さらに酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧乾燥した。セフアーデツクスG−50カ
ラム(φ2.5×40cm、水)による分画をおこない遊
離ヘミンの存在しないことを確認した。カラム充
填剤に着色はなかつた。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 ABuMI−1H−EDA:ε=9.10×104/モル・
cm 生成物(ABuMI−1H−Dex):E=18.6/
g・cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は4900であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.040であることが算出された。同様にし
て合成例6で得たAHeMI−1H−EDAを用いて
AHeMI−1H−Dexを合成した。 実施例 4 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート1.0gおよび合
成例7で得たAPeMI−1H−His−0.4gを
DMSO7mlに溶解し、これにジオキサン1.5mlを加
え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。これを
エタノール100ml中に注下再沈させ、沈でんをろ
集した。これを酢酸エチルで、ついで大量のエタ
ノールで洗浄した。さらに酢酸エチルで洗浄した
後、減圧乾燥した。セフアーデツクスG−50カラ
ム(φ1.5×40cm、水)による分画をおこない遊離
ヘミンの存在しないことを確認した。カラム充填
剤に着色はなかつた。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−His:ε=1.21×105/モル・cm 生成物(APeMI−1H−Dex):E=21.6/g・
cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は5600であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.035であることが算出された。 実施例 5 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート9.0gを
DMSO60mlに溶かし、DMSO−水−エチレンジ
アミン(90ml−30ml−30ml)混合溶液を加え室温
で一晩撹拌した。これをエタノール2.5中に注
下再沈させ沈殿を集した。これをエタノールで
洗浄し、さらにエーテルで洗浄した後減圧乾燥し
た。得られた白色粉末をDMSO100mlに溶かし、
エタノール1.5中に注下再沈した。沈殿を集
しエタノールで洗浄後エーテルにて洗浄し減圧乾
燥して白色粉末状のデキストラン・アミノ体8.7
gを得た。 APeMI−1H−COOH250mgをDMSO5mlに溶か
し、N−ヒドロキシ・ベンズトリアゾール
(HOBt)52mgを加えた後、氷浴にて冷却し、
DCC71mgを加えた。1時間後に上で得たデキス
トランアミノ体560mgのDMSO溶液(5ml)を加
え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。 反応混合物を過し、液をエタノール300ml
中に注下再沈させ、沈殿を集した。これを大量
のエタノールで洗浄し、さらにエーテルで洗浄し
た後減圧乾燥し褐色粉末540mgを得た。セフアデ
ツクスG−25ゲルカラム(φ2.5×40cm、水)によ
る分画を行ない、高分子分画を集めて凍結乾燥
し、褐色粉末480mgを得た。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−COOEt:ε=1.65×105/mol・
cm 生成物(APeMI−1H−Dex):E=1.73/g・
cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は9000であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.020であることが算出された。 比較例 1 実施例1で得た錯体(APeMI−1H−Dex)を
ヘミン濃度が1×10-4モル/となるように水に
溶解し、これにNa2S2O4(還元剤)を5×10-4モ
ル/の割合で加えた。N2ガスを充分に吹き込
んでから1時間放置すると、中心鉄がFe()か
らFe()となり、それに伴なつて水溶液が赤色
となつた。これに室温でO2(酸素)またはCOを
吹き込んで、可視吸収スペクトルを記録した。ま
た、真空脱気後(またはN2やアルゴンガスを吹
き込んだ後)の可視吸収スペクトルも記録した。
結果をミオグロビンの場合と比較して下記表Aに
示す。
gをジクロルメタン1に溶解し、Et3N10.1
gを加えた後、−10℃以下に冷却し、エチルク
ロロホーメイト10.8gを加えた。10分後これに
合成例5で得たAHeMI18.1g〔AHeMI・
2HCl25.4gのジクロルメタン懸濁液に
Et3N20.2gを加えて脱塩酸したもの〕を加え
室温で3時間反応させた。得られた反応生成物
をシリカゲルカラム(φ6×20cm)により、ク
ロロホルム/エタノール(15/1)で分離精製
した。収量24.0g (B) 上記(A)で得た生成物20.0gをDMFに溶解し、
N2気流下でFeCl2・nH2O13.0gを加え、80℃、
2時間加熱撹拌した。 生成物を塩基性アルミナカラム(φ6×15cm)
を用いてクロロホルム/エタノール(80/1)
で2回精製して目的の精製物を得た。 収量11.7g。この錯体の可視吸収極大
(λmax)の値は室温、クロロホルム中で387、
511、541および640nmであつた。 (C) 上記(B)で得た生成物10.0gをメタノール100
mlに溶解し2N−水酸化カリウム水溶液25mlを
加え室温で反応させた。しかる後2N塩酸で中
和し、PH5に調整して加水分解生成物
(AHeMI−1H−COOH)を析出させた。これ
を集、水洗し、加熱乾燥した。収量9.4g (D) 上記(C)で得たAHeMI−1H−COOH3gに
CHCl3150mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
1.5mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.64mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.05mlを加えた。5分間撹拌後TLC
法(活性アルミナ、CHCl3/メタノール=10/
1)でEC体(Rf=0.8)の生成を確認した。そ
の後、エチレンジアミン4.8mlを一度で加え15
分間反応させた。目的物(モノアミド体)の生
成をTLC法(シリカゲル、CHCl3/メタノー
ル=10/1、Rf=0.7)で確認した後、室温に
もどした。150mlの水による洗浄を4回おこな
つた後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水し、ろ
過し、蒸発乾固した。これを活性アルミナカラ
ム(φ5×15cm、CHCl3/エタノール=80/1)
で2回精製した。収量2.5g。 生成物(AHeMI−1H−EDA)の元素分析 N:14.6%(14.7%)、C:64.5%(64.4%)、
H:6.5%(6.5%)(括弧内は計算値) 合成例 7 (A) 合成例2(C)で得た錯体1.3gをN,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF)75mlに溶解し、ト
リエチルアミン(Et3N)0.15mlを加えた。次
に0℃にてエチルクロロホルメートを0.15ml加
え、0℃で2時間撹拌した。ヒスチジンメチル
エステルの塩酸塩0.38gとEt3N0.3mlを加え、
室温で終夜放置後、過、エーテル中に再沈精
製した。さらにシリカゲルカラム(φ6×25cm)
用い、クロロホルム/エタノール(10/1)に
て分離精製した。収量0.63g。この錯体の可視
吸収極大(λmax)の値は室温、DMF中で
412、534および565nmであつた。 (B) 上記(A)で得たAPeMI−1H−COOH0.5gに
CHCl325mlおよびトリエチルアミン(Et3N)
0.25mlを加えた。これに氷冷下でクロルギ酸エ
チル(EC)0.11mlを加え、5分間撹拌した後、
さらにEC0.01mlを加えた。5分間撹拌後TLC
法(活性アルミナ、CHDl3/エタノール=
10/1)でEC体(Rf=0.7)の生成を確認し
た。その後、エチレンジアミン0.8mlを一度で
加え15分間反応させた。目的物(モノアミド
体)の生成をTLC法(シリカゲル、CHCl3/
メタノール=10/1、Rf=0.6)で確認した後、
室温にもどした。15mlの水による洗浄を4回お
こなつた後、CHCl3層を無水Na2SO4で脱水
し、ろ過し、蒸発乾固した。これを活性アルミ
ナカラム(φ2×15cm、CHCl3/エタノール=
80/1)で2回精製した。収量0.45g。 生成物(APeMI−1H−His−EDA)の元素分
析 N:17.2%(17.2%)、C:62.7%(62.6%)、
H:6.1%(6.0%)(括弧内は計算値) 実施例 1 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート3.0gおよび合
成例2で得たAPeMI−1H−EDA1.3gを
DMSO20mlに溶解し、これにジオキサン4mlを
加え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。これ
をエタノール300ml中に注下再沈させ、沈でんを
ろ集した。これを酢酸エチルで、ついで大量のエ
タノールで洗浄した。さらに酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧乾燥した。セフアーデツクスG−50カ
ラム(φ2.5×40cm、水)による分画をおこない遊
離ヘミンの存在しないことを確認した。カラム充
填剤に着色はなかつた。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−EDA:ε=9.06×104/モル・
cm 生成物(APeMI−1H−Dex):E=22.2/g・
cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は4100であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.050であることが算出された。 実施例 2 (a) N−ビニルピロリドン20ml、p−アミノスチ
レン0.5ml、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)0.144g、テトラヒドロフラン
(THF)40mlを重合管に仕込み、3回凍結脱気
をくり返した後封管した。恒温槽中で60℃にて
6時間振とうし、重合を行なつた。重合後
THF溶液をエーテル中へ3回再沈精製した。
生成高分子(PPA)のアミノ基含量は氷酢酸
中電位差滴定により決定した。PPAのアミノ
基導入率2mol%であつた。 (b) 合成例2(C)で得たAPeMI−1H−COOH30mg
をDMF10mlに溶解し、Et3N0.09gを加え、0
℃にてエチルクロロホーメイト0.10gを加え
た。0℃にて1時間撹拌後上記(a)で得た
PPA0.3gを加え、室温で終夜放置した。その
後、過、エーテル中に3回再沈精製した。セ
フアデツクスカラム(LH−20、φ2×30cm)を
用いDMFにて展開精製した。 PPAに対するヘミン導入率はDMF中での可
視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−COOH:ε=9.71×104/モ
ル・cm 生成物(APeMI−1H−PPA):E=10.1/
g・cm この結果からヘミン当りの平均分子量
()は9600であり、ヘミン導入率(ヘミン
を有する単位)は0.018であることが算出され
た。 実施例 3 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート3.0gおよび合
成例4で得たABuMI−1H−EDA1.3gを
DMSO20mlに溶解し、これにジオキサン4mlを
加え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。これ
をエタノール300ml中に注下再沈させ、沈でんを
ろ集した。これを酢酸エチルで、ついで大量のエ
タノールで洗浄した。さらに酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧乾燥した。セフアーデツクスG−50カ
ラム(φ2.5×40cm、水)による分画をおこない遊
離ヘミンの存在しないことを確認した。カラム充
填剤に着色はなかつた。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 ABuMI−1H−EDA:ε=9.10×104/モル・
cm 生成物(ABuMI−1H−Dex):E=18.6/
g・cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は4900であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.040であることが算出された。同様にし
て合成例6で得たAHeMI−1H−EDAを用いて
AHeMI−1H−Dexを合成した。 実施例 4 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート1.0gおよび合
成例7で得たAPeMI−1H−His−0.4gを
DMSO7mlに溶解し、これにジオキサン1.5mlを加
え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。これを
エタノール100ml中に注下再沈させ、沈でんをろ
集した。これを酢酸エチルで、ついで大量のエタ
ノールで洗浄した。さらに酢酸エチルで洗浄した
後、減圧乾燥した。セフアーデツクスG−50カラ
ム(φ1.5×40cm、水)による分画をおこない遊離
ヘミンの存在しないことを確認した。カラム充填
剤に着色はなかつた。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−His:ε=1.21×105/モル・cm 生成物(APeMI−1H−Dex):E=21.6/g・
cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は5600であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.035であることが算出された。 実施例 5 分子量40000のデキストランから常法により誘
導したデキストランカルボネート9.0gを
DMSO60mlに溶かし、DMSO−水−エチレンジ
アミン(90ml−30ml−30ml)混合溶液を加え室温
で一晩撹拌した。これをエタノール2.5中に注
下再沈させ沈殿を集した。これをエタノールで
洗浄し、さらにエーテルで洗浄した後減圧乾燥し
た。得られた白色粉末をDMSO100mlに溶かし、
エタノール1.5中に注下再沈した。沈殿を集
しエタノールで洗浄後エーテルにて洗浄し減圧乾
燥して白色粉末状のデキストラン・アミノ体8.7
gを得た。 APeMI−1H−COOH250mgをDMSO5mlに溶か
し、N−ヒドロキシ・ベンズトリアゾール
(HOBt)52mgを加えた後、氷浴にて冷却し、
DCC71mgを加えた。1時間後に上で得たデキス
トランアミノ体560mgのDMSO溶液(5ml)を加
え、暗所において室温で2昼夜撹拌した。 反応混合物を過し、液をエタノール300ml
中に注下再沈させ、沈殿を集した。これを大量
のエタノールで洗浄し、さらにエーテルで洗浄し
た後減圧乾燥し褐色粉末540mgを得た。セフアデ
ツクスG−25ゲルカラム(φ2.5×40cm、水)によ
る分画を行ない、高分子分画を集めて凍結乾燥
し、褐色粉末480mgを得た。 デキストランに対するヘミン導入率はDMSO
中での可視吸光係数を用いて決定した。 APeMI−1H−COOEt:ε=1.65×105/mol・
cm 生成物(APeMI−1H−Dex):E=1.73/g・
cm この結果からヘミン当りの平均分子量()
は9000であり、ヘミン導入率(ヘミンを有する単
位)は0.020であることが算出された。 比較例 1 実施例1で得た錯体(APeMI−1H−Dex)を
ヘミン濃度が1×10-4モル/となるように水に
溶解し、これにNa2S2O4(還元剤)を5×10-4モ
ル/の割合で加えた。N2ガスを充分に吹き込
んでから1時間放置すると、中心鉄がFe()か
らFe()となり、それに伴なつて水溶液が赤色
となつた。これに室温でO2(酸素)またはCOを
吹き込んで、可視吸収スペクトルを記録した。ま
た、真空脱気後(またはN2やアルゴンガスを吹
き込んだ後)の可視吸収スペクトルも記録した。
結果をミオグロビンの場合と比較して下記表Aに
示す。
【表】
この結果からわかるように、この発明のガス吸
着剤は酸素または一酸化炭素の吸脱着に対しミオ
グロビンと同様の挙動を示しO2錯体またはCO錯
体が生成していることがわかる。また、これらガ
スの吸脱着は10回繰返しても同様の結果が得られ
た。 実施例1で得た錯体(APeMI−1H−Dex)を
ヘミン濃度が1×10-4モル/となるように水に
溶解し、これに分子量6000のデキストランを5重
量/容量%の割合で添加し、N2ガスを充分に吹
き込んだ後、室温で1日放置した。この水溶液に
酸素を吹き込んだところ、得られた酸素錯体は2
日間も安定であつた。 合成例2(C)で得たAPeMI−1H−COOH自身を
用いて同様の実験を行なつたところ酸素錯体は3
日間安定であつた。APeMI−1H−Dexを用いた
本比較例の結果は酸素錯体の安定性は若干劣るこ
とを示している。しかし、APeMI−1H−Dexは
水溶液の粘性、生体適合性などに優れた性質を備
えている。 比較例 2および3 比較例1で用いた錯体の代りに実施例3で得た
ABuMI−1H−DexおよびAHeMI−1H−Dexを
用いて比較例1と全く同じ操作をおこなつた。結
果を表Bに示す。
着剤は酸素または一酸化炭素の吸脱着に対しミオ
グロビンと同様の挙動を示しO2錯体またはCO錯
体が生成していることがわかる。また、これらガ
スの吸脱着は10回繰返しても同様の結果が得られ
た。 実施例1で得た錯体(APeMI−1H−Dex)を
ヘミン濃度が1×10-4モル/となるように水に
溶解し、これに分子量6000のデキストランを5重
量/容量%の割合で添加し、N2ガスを充分に吹
き込んだ後、室温で1日放置した。この水溶液に
酸素を吹き込んだところ、得られた酸素錯体は2
日間も安定であつた。 合成例2(C)で得たAPeMI−1H−COOH自身を
用いて同様の実験を行なつたところ酸素錯体は3
日間安定であつた。APeMI−1H−Dexを用いた
本比較例の結果は酸素錯体の安定性は若干劣るこ
とを示している。しかし、APeMI−1H−Dexは
水溶液の粘性、生体適合性などに優れた性質を備
えている。 比較例 2および3 比較例1で用いた錯体の代りに実施例3で得た
ABuMI−1H−DexおよびAHeMI−1H−Dexを
用いて比較例1と全く同じ操作をおこなつた。結
果を表Bに示す。
【表】
なお、ABuMI−1H−DexおよびAHeMI−1H
−Dexにおいてガスの吸脱着はそれぞれ8回およ
び4回繰返しても同様の結果が得られた。 またABuMI−1H−DexおよびAHeMI−1H−
Dexを1×10-4モル/となるように水に溶解
し、これに分子量6000のデキストランを5重量/
容量%の割合で添加し、N2ガスを充分に吹き込
んだ後、室温で1日放置した。この水溶液に酸素
を吹き込んだところ、得られ酸素錯体はそれぞれ
1日および半日間安定であつた。
−Dexにおいてガスの吸脱着はそれぞれ8回およ
び4回繰返しても同様の結果が得られた。 またABuMI−1H−DexおよびAHeMI−1H−
Dexを1×10-4モル/となるように水に溶解
し、これに分子量6000のデキストランを5重量/
容量%の割合で添加し、N2ガスを充分に吹き込
んだ後、室温で1日放置した。この水溶液に酸素
を吹き込んだところ、得られ酸素錯体はそれぞれ
1日および半日間安定であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここで、Aは{N(H)a}基を主鎖または側鎖に
結合してなるデキストランもしくはスチレン単量
体単位、Bは、デキストランもしくははN−ビニ
ルピロリドン単量体単位、aは0または1、 Fe
は で示されるボルフイリン環を有し、中心に鉄Fe
が配位した鉄ボルフイリン錯体、nは4、5また
は6、Rはメチル基またはエチル基、lおよびm
は各単量体単位のモル%を示し、l+m=100%
であつてlは1〜10モル%)で示され、該高分子
鎖の数平均分子量は約5000以上である近位塩基型
高分子鉄ボルフイリン錯体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12563179A JPS5649713A (en) | 1979-09-29 | 1979-09-29 | Proximal base type high-molecular iron porphyrin complex |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12563179A JPS5649713A (en) | 1979-09-29 | 1979-09-29 | Proximal base type high-molecular iron porphyrin complex |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5649713A JPS5649713A (en) | 1981-05-06 |
| JPH0112768B2 true JPH0112768B2 (ja) | 1989-03-02 |
Family
ID=14914819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12563179A Granted JPS5649713A (en) | 1979-09-29 | 1979-09-29 | Proximal base type high-molecular iron porphyrin complex |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5649713A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7126247B2 (ja) * | 2017-09-06 | 2022-08-26 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 共重合体、免疫アジュバントおよび非ヒト動物を免疫する方法 |
| CN109712822B (zh) * | 2018-12-27 | 2020-09-08 | 东莞理工学院 | 基于四对羟基苯基锰卟啉-邻苯二甲酸酯的超级电容器 |
-
1979
- 1979-09-29 JP JP12563179A patent/JPS5649713A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5649713A (en) | 1981-05-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5236914A (en) | Derivatives of metalloporphyrins and application thereof for therapeutic purposes and in preparing hybrid molecules | |
| JPS63502659A (ja) | 抱合化合物 | |
| EP0118913B1 (en) | Porphyrin derivatives | |
| CN103588818A (zh) | 一种具有抗癌活性的化合物及其制备方法 | |
| CN101735134A (zh) | 一种手性3-羟基吡咯酮类化合物及其制备方法与应用 | |
| US7754879B2 (en) | Porphyrin compound, albumin inclusion compound thereof and artificial oxygen carrier | |
| JPH0725678B2 (ja) | がん治療用白金挿入組成物 | |
| JPS6213051B2 (ja) | ||
| JPS62167783A (ja) | ポルフイリン誘導体 | |
| JPS5813216B2 (ja) | 酸素吸脱着剤 | |
| Tsuchida et al. | The preparation of protoheme mono-N-(5-(2-methyl-1-imidazolyl) pentyl) amide and its oxygenation. | |
| JPS5856521B2 (ja) | 立体障害性近位塩基型高分子鉄ポルフイリン錯体 | |
| US5837866A (en) | Phosphoramidite derivatives of macrocycles | |
| JPS5810388B2 (ja) | 近位塩基型鉄ポルフィリン錯体 | |
| US20070142290A1 (en) | Surface-modified serum albumin-metal porphyrin composite, and oxygen infusion solution containing the same | |
| CN115353476A (zh) | 一种马来酰亚胺-酰胺-低聚乙二醇-丙酸的合成方法 | |
| Zajac Jr et al. | 1-Amino-3, 5, 7-trinitroadamantane: an unexpected oxidation product of 1, 3, 5, 7-tetraaminoadamantane. An improved synthesis of 1, 3, 5, 7-tetranitroadamantane | |
| JP3455174B2 (ja) | 塩基性軸配位子を有する置換テトラフェニルポルフィリン化合物 | |
| US6310202B1 (en) | Nitric oxide carriers based on polyazamacrocycle complexes | |
| CN106083737A (zh) | 一种可用于肿瘤治疗的嘧啶类丙氨酸衍生物及其制备方法和应用 | |
| JPS635032B2 (ja) | ||
| JPS5810132B2 (ja) | 酸素吸脱着剤 | |
| JP4511125B2 (ja) | フェニルアゾメチンデンドリマーとデンドロン誘導体の合成方法 | |
| CN107056738B (zh) | 含荧光发色团的缀合物、嵌段共聚物、靶向药物及其制备方法和应用 | |
| JPH0210162B2 (ja) |