JPH0116268B2 - - Google Patents
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- JPH0116268B2 JPH0116268B2 JP56085116A JP8511681A JPH0116268B2 JP H0116268 B2 JPH0116268 B2 JP H0116268B2 JP 56085116 A JP56085116 A JP 56085116A JP 8511681 A JP8511681 A JP 8511681A JP H0116268 B2 JPH0116268 B2 JP H0116268B2
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- Japan
- Prior art keywords
- acid
- weight
- polyester
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- crystallization
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリエステル組成物に関する。さらに
詳しくは、本発明は成形用途において有用な、結
晶化速度が大きい結晶性ポリエステル樹脂組成物
に関する。 熱可塑性で結晶性のポリエステル、特にポリエ
チレンテレフタレートは繊維、フイルム及び成形
品の製造に対する原料として重要である。これは
部分的に結晶構造をとるため、高い耐摩耗性、好
ましいクリープ性および高い寸法安定性のような
顕著な性質を有し、厳しい機械的応力を受けやす
く、厳しい熱にさらされる成形品の製造に等に適
している。 しかしながら、ポリエチレンテレフタレートは
結晶化速度が遅く、成形品の製造に対しては高い
金型温度(約140℃)と比較的長いプレス時間が
必要であり、射出成形により成形品を製造する場
合、不利である。 さらにまた結晶化速度が大きく、それ故、成形
用ポリエステル樹脂として近年多用されるように
なつたポリエチレンテレフタレートにおいても一
層結晶化速度を大きくすることは、成形サイクル
を短縮し、製造コストを下げることで大きな長所
となる。 本発明者らは、結晶化速度を大きくし、急速に
結晶化させるような結晶化促進剤を得るべく鋭意
検討し、炭素数26以上の高級脂肪酸のアルカリ金
属塩が極めて有効であることを見出し、特願昭55
−42250号として出願した。しかしながら更に詳
細な検討を続けていくとポリエステル樹脂が80℃
〜60℃の金型中へ射出され、急冷された時、ガラ
ス状態で固化されたポリエステル樹脂が、ガラス
状態からでも結晶化し得る状態にしておくこと
が、高い結晶化速度を達成し、結果としてより高
度な機械的性質を具現するのに重要であることに
気付いた。上記の事はとりもなおさず、ガラス状
態においてもポリエステル分子鎖がある程度は運
転し、配向して結晶し得るように、ポリエステル
樹脂を設計することにある。これには、ポリエス
テル樹脂の分子鎖の一部をより易動性に優る分子
鎖におきかえる、即ち、適当なコモノマーを導入
する方法と、マトリツクスポリエステル樹脂に相
溶性の良い適当な添加剤を添加する方法がある。
本発明者らは、後者の方法について鋭意検討した
結果、ある種のエステルが上記目的を達成する添
加剤となることを見出し、本発明に到達した。す
なわち、本発明の要旨は、ポリエステル100重量
部に対し、ポリエチレンオキシジグリコール酸の
ジベンジルエステル0.1〜10重量部を配合してな
るポリエステル組成物及び、ポリエステル100重
量部に対し、ポリエチレンオキシジグリコール酸
のジベンジルエステル0.1〜10重量部のほかに、
結晶化促進剤0.1〜10重量部を配合してなるポリ
エステル組成物に存する。 さらに本発明を詳細に説明するに、本発明にお
いて原料の一つとして使用されるポリエステルと
しては、ポリエチレンテレフタレート及びポリブ
チレンテレフタレートを主たる対象とするが、そ
のテレフタル酸成分又はグリコール成分の一部を
他の共重合成分で置換したものでも良い。共重合
成分として、配成分としては、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、4,4′−ジフエノキシエ
タンジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸等の
2官能ジカルボン酸等、ジオール成分としては、
エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコ
ールのコポリグリコール等を挙げることが出来
る。もちろん、これらのポリエステルは2種以上
を混合して用いても良い。好ましいポリエステル
はポリエチレンテレフタレートもしくは80モル%
以上のエチレンテレフタレート繰返し単位を有す
る結晶性熱可塑性ポリエステル、およびポリブチ
レンテレフタレートもしくは80モル%以上のブチ
レンテレフタレート繰返し単位を有する結晶性熱
可塑性ポリエステルである。ポリエステルの極限
粘度〔フエノール/テトラクロルエタン(重量比
1/1)の混合溶媒を用い30℃で測定した値〕は
通常0.5〜2.0dl/gの範囲である。 次に添加剤として使用されるポリエチレンオキ
シジグリコール酸のジベンジルエステルについて
説明する。ポリエチレンオキシジグリコール酸は
下記の一般式で表わされる二塩基酸であり、数平
均分子量は200〜10000である。 HOOCCH2−(OCH2CH2−)oOCH2COOH これは、ポリエチレングリコールを非アルカリ
性溶媒中で白金属触媒の存在下酸素又は酸素含有
ガスで接触酸化して得ることができる。 原料となるポリエチレングリコールとしては、
数平均分子量が約200〜約10000のものよりなる群
から選ばれたポリエチレングリコールである。−(
OCH2CH2−)の繰返しの数としては約4以上約
230以下である。 ポリエチレンオキシジグリコール酸としては、
川研フアインケミカル株式会社より、PEO酸
(PEO酸は商標)として市販されているものも使
用できる。 上記のポリエチレンオキシジグリコール酸は酸
触媒を用いて後述する方法によりジベンジルアル
コールエステルにして用いられる。 ポリエチレンオキシジグリコール酸のジベンジ
ルエステルの配合量は、ポリエステル100重量部
に対し0.1〜10重量部好ましくは1〜7重量部で
ある。配合量が0.1重量部より少いと、本発明に
よる効果が少く、10重量部より多いと機械的性質
や耐熱性が低下し、好ましくない。 本発明においては、ポリエステルに上記ポリエ
チレンオキシジグリコール酸のジベンジルエステ
ルを配合するのみで、かなり結晶化速度を大きく
し得るが、さらに結晶化促進剤を加えることが好
ましい。ここで、ポリエステルの結晶化促進剤と
しては、公知のものがいずれも使用しうる。 例えば、タルク、マイカ、クレイ、シリカなど
の硅酸塩:ステアリン酸、モンタン酸、炭素数12
〜400のα−オレフインにプロピオン酸のような
低級脂肪酸を前記公知の方法により付加して得ら
れるカルボン酸などの炭素数15〜405の高級脂肪
酸の塩例えばナトリウム、カリウムまたはカルシ
ウム塩、オレフインとアクリル酸又はメタアクリ
ル酸の共重合体のナトリウム又はカリウム塩が挙
げられる。これらはもちろん混合して用いても良
い。結晶化促進剤はポリエステル100重量部に対
し0.1〜10重量部好ましくは0.5〜5重量部配合さ
れる。配合量が0.1重量部より少いと添加による
結晶化促進効果が充分ではなく、10重量部より多
いと組成物の機械物性が悪くなり好ましくない。 本発明のポリエステル組成物には、その実用性
を損なわない範囲で、ガラス繊維、炭素繊維、ア
スベスト、ワラストナイト、ウイスカーなどの強
化材を加えることが出来る。とくにガラス繊維を
全組成物中5〜60重量%加えると機械的物性が著
るしく向上できて好ましい。更に公知の離燃剤、
紫外線安定剤、酸化防止剤、離型剤、着色剤を配
合しても良い。さらにまた他の熱可塑性樹脂、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリ
オレフイン、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ポリウレタン、等を配合しても良
い。 本発明のポリエステル組成物は通常公知の方法
で製造される。例えばポリエステル、上記ポリエ
チレンオキシグリコール酸のジベンジルエステ
ル、好ましくはさらに結晶化促進剤、必要に応じ
て強化材、さらに酸化防止剤等を任意の適当な混
合機中で乾燥混合し、押出機、ニーダー、バンバ
リーミキサー中で溶融混合して製造される。 以上のようにして得られるポリエステル組成物
は、結晶化速度が大きい利点を有する。 次に本発明を実施例および比較例によりさらに
詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により
なんら限定されるものではない。なお、以下にお
いて結晶化速度の測定はこの業界で周知の差動熱
量計(以下においてDSCと略す。パーキンエル
マー社製IB型を使用)によりおこなつた。測定
法は溶融押出後、水冷し、ペレツトカツターにか
けてペレツトに切つたサンプル約10mgを秤り取
り、16℃/minで昇温、降温して、昇温時の結晶
化温度(Tcc)、融解温度(Tm)及び300℃で5
分間融解した後、降温する時の結晶化温度
(Tc300)を測定した。結晶化速度が大きければ大
きいほどTc300が高くなりTccが低くなる。 後記の比較例から明らかなように、公知の結晶
化促進剤はTc300を相当程度高く上げうるが、
Tccの降下にはやや不充分である。本発明では前
述した様に、低温におけるポリマー分子鎖の易動
性を助ける効果をもつある種のエステルを用いる
ものであり、後記の実施例から明らかなように、
Tccを大きく低下させる。そして、このようなエ
ステルと公知の結晶化促進剤を組み合せると、
Tc300が充分高く、Tccの降下が大きい組成物が
得られる。 参考例 〔数平均分子量400のポリエチレンオキシジグ
リコール酸のジベンジルエステルの製造〕 川研フアインケミカル株式会社製PEO酸#400
(数平均分子量380〜420のポリエチレンオキシジ
グリコール酸)200g、ベンジルアルコール114.4
g、パラトルエンスルホン酸20g、キシレン200
mlを水抜き装置の付いた四ツ口フラスコに仕込
み、生成水を反応系外に除きながら、130〜140℃
で3時間反応させる。反応終了時の生成水は17.3
mlである。 次いで、40%NaOH水溶液1.5gを添加した後、
溶媒のキシレン、未反応のベンジルアルコールを
蒸留により留去し、苛性ソーダで中和されたソー
ダ塩を過すると、ジベンジルエステル280gを
得る。これをPEO−BZ400と称することにする。 PEO酸#1000(数平均分子量950〜1050)、PEO
酸#4000(数平均分子量3000〜3700)、及びPEO
酸#6000(数平均分子量7800〜9000)も上記と同
様に反応して、それぞれのジベンジルエステルを
得た。それぞれPEO−BZ1000、PEO−BZ4000、
PEO−BZ6000と称することにする。 実施例1〜9および比較例1〜6 ポリエチレンテレフタレート“ノバペツト”
(三菱化学工業(株)製ノバペツトは商標、〔η〕:
0.66dl/g、以下においてPETと称する。)と各
種結晶化促進剤及びポリエチレンオキシジグリコ
ール酸のジベンジルエステルを所定割合でドライ
ブレンドした後、20mm径ダルメージ単軸スクリユ
ー(L/D=28)を備えた押出機を用いて溶融混
合し、得られたストランドを水冷後カツテイング
し、ペレツトとした。このペレツトを前記した方
法でDSCを用いて結晶化挙動を測定した。 表−1において (i) 結晶化促進剤Aは以下のように合成した。 ダイヤレン30(三菱化学工業(株)製の炭素数30
以上のα−オレフイン混合物、ヨウ素価により
計算した平均炭素数43、ダイヤレンは登録商
標)167.5gとプロピオン酸185gを、ガラス反
応器に仕込んだ後、窒素雰囲気下135〜140℃ま
で昇温した。次いでジ−t−ブチルパーオキサ
イド9.2gを4時間かけて滴下し、さらに同温
度で10時間加熱撹拌した。未反応プロピオン酸
を減圧下蒸留除去すると炭素数33以上をもつα
−メチルモノカルボン酸を主成分とする高級脂
肪酸(ヨウ素価より計算した平均炭素数46)
178.6gが得られた。これをα−脂肪酸30と称
する。 上のα−脂肪酸30100gにキシレン10mlを加
え140℃に加熱した後、30%苛性ソーダ溶液9
gを約1時間かけて滴下し、水を反応系外に除
去しながら、加熱撹拌した。約7.5mlの水が除
去された後減圧下、キシレンを蒸留することに
より、α−脂肪酸のナトリウム塩115gが得ら
れた。これが結晶化促進剤Aである。 (ii) 結晶化促進剤Bはタルクであり、林化成製ミ
クロンホワイト−5000S(ミクロンホワイトは
商標)である。 (iii) 結晶化促進剤Cはエチレンとメタアクリル酸
の共重合体の金属塩であり、米国デユポン社製
サーリン(サーリンはデユポンの登録商標)の
グレードナンバー1601(ナトリウム塩)である。 (iv) 添加量は結晶化促進剤Aが3重量%、Bが
1.5重量%、Cが5重量%、ポリエチレンオキ
シジグリコール酸のジベンジルエステルが4重
量%である。PETは100から、各添加剤の総量
を差し引いた分(重量%)である。 【表】
詳しくは、本発明は成形用途において有用な、結
晶化速度が大きい結晶性ポリエステル樹脂組成物
に関する。 熱可塑性で結晶性のポリエステル、特にポリエ
チレンテレフタレートは繊維、フイルム及び成形
品の製造に対する原料として重要である。これは
部分的に結晶構造をとるため、高い耐摩耗性、好
ましいクリープ性および高い寸法安定性のような
顕著な性質を有し、厳しい機械的応力を受けやす
く、厳しい熱にさらされる成形品の製造に等に適
している。 しかしながら、ポリエチレンテレフタレートは
結晶化速度が遅く、成形品の製造に対しては高い
金型温度(約140℃)と比較的長いプレス時間が
必要であり、射出成形により成形品を製造する場
合、不利である。 さらにまた結晶化速度が大きく、それ故、成形
用ポリエステル樹脂として近年多用されるように
なつたポリエチレンテレフタレートにおいても一
層結晶化速度を大きくすることは、成形サイクル
を短縮し、製造コストを下げることで大きな長所
となる。 本発明者らは、結晶化速度を大きくし、急速に
結晶化させるような結晶化促進剤を得るべく鋭意
検討し、炭素数26以上の高級脂肪酸のアルカリ金
属塩が極めて有効であることを見出し、特願昭55
−42250号として出願した。しかしながら更に詳
細な検討を続けていくとポリエステル樹脂が80℃
〜60℃の金型中へ射出され、急冷された時、ガラ
ス状態で固化されたポリエステル樹脂が、ガラス
状態からでも結晶化し得る状態にしておくこと
が、高い結晶化速度を達成し、結果としてより高
度な機械的性質を具現するのに重要であることに
気付いた。上記の事はとりもなおさず、ガラス状
態においてもポリエステル分子鎖がある程度は運
転し、配向して結晶し得るように、ポリエステル
樹脂を設計することにある。これには、ポリエス
テル樹脂の分子鎖の一部をより易動性に優る分子
鎖におきかえる、即ち、適当なコモノマーを導入
する方法と、マトリツクスポリエステル樹脂に相
溶性の良い適当な添加剤を添加する方法がある。
本発明者らは、後者の方法について鋭意検討した
結果、ある種のエステルが上記目的を達成する添
加剤となることを見出し、本発明に到達した。す
なわち、本発明の要旨は、ポリエステル100重量
部に対し、ポリエチレンオキシジグリコール酸の
ジベンジルエステル0.1〜10重量部を配合してな
るポリエステル組成物及び、ポリエステル100重
量部に対し、ポリエチレンオキシジグリコール酸
のジベンジルエステル0.1〜10重量部のほかに、
結晶化促進剤0.1〜10重量部を配合してなるポリ
エステル組成物に存する。 さらに本発明を詳細に説明するに、本発明にお
いて原料の一つとして使用されるポリエステルと
しては、ポリエチレンテレフタレート及びポリブ
チレンテレフタレートを主たる対象とするが、そ
のテレフタル酸成分又はグリコール成分の一部を
他の共重合成分で置換したものでも良い。共重合
成分として、配成分としては、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、4,4′−ジフエノキシエ
タンジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸等の
2官能ジカルボン酸等、ジオール成分としては、
エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコ
ールのコポリグリコール等を挙げることが出来
る。もちろん、これらのポリエステルは2種以上
を混合して用いても良い。好ましいポリエステル
はポリエチレンテレフタレートもしくは80モル%
以上のエチレンテレフタレート繰返し単位を有す
る結晶性熱可塑性ポリエステル、およびポリブチ
レンテレフタレートもしくは80モル%以上のブチ
レンテレフタレート繰返し単位を有する結晶性熱
可塑性ポリエステルである。ポリエステルの極限
粘度〔フエノール/テトラクロルエタン(重量比
1/1)の混合溶媒を用い30℃で測定した値〕は
通常0.5〜2.0dl/gの範囲である。 次に添加剤として使用されるポリエチレンオキ
シジグリコール酸のジベンジルエステルについて
説明する。ポリエチレンオキシジグリコール酸は
下記の一般式で表わされる二塩基酸であり、数平
均分子量は200〜10000である。 HOOCCH2−(OCH2CH2−)oOCH2COOH これは、ポリエチレングリコールを非アルカリ
性溶媒中で白金属触媒の存在下酸素又は酸素含有
ガスで接触酸化して得ることができる。 原料となるポリエチレングリコールとしては、
数平均分子量が約200〜約10000のものよりなる群
から選ばれたポリエチレングリコールである。−(
OCH2CH2−)の繰返しの数としては約4以上約
230以下である。 ポリエチレンオキシジグリコール酸としては、
川研フアインケミカル株式会社より、PEO酸
(PEO酸は商標)として市販されているものも使
用できる。 上記のポリエチレンオキシジグリコール酸は酸
触媒を用いて後述する方法によりジベンジルアル
コールエステルにして用いられる。 ポリエチレンオキシジグリコール酸のジベンジ
ルエステルの配合量は、ポリエステル100重量部
に対し0.1〜10重量部好ましくは1〜7重量部で
ある。配合量が0.1重量部より少いと、本発明に
よる効果が少く、10重量部より多いと機械的性質
や耐熱性が低下し、好ましくない。 本発明においては、ポリエステルに上記ポリエ
チレンオキシジグリコール酸のジベンジルエステ
ルを配合するのみで、かなり結晶化速度を大きく
し得るが、さらに結晶化促進剤を加えることが好
ましい。ここで、ポリエステルの結晶化促進剤と
しては、公知のものがいずれも使用しうる。 例えば、タルク、マイカ、クレイ、シリカなど
の硅酸塩:ステアリン酸、モンタン酸、炭素数12
〜400のα−オレフインにプロピオン酸のような
低級脂肪酸を前記公知の方法により付加して得ら
れるカルボン酸などの炭素数15〜405の高級脂肪
酸の塩例えばナトリウム、カリウムまたはカルシ
ウム塩、オレフインとアクリル酸又はメタアクリ
ル酸の共重合体のナトリウム又はカリウム塩が挙
げられる。これらはもちろん混合して用いても良
い。結晶化促進剤はポリエステル100重量部に対
し0.1〜10重量部好ましくは0.5〜5重量部配合さ
れる。配合量が0.1重量部より少いと添加による
結晶化促進効果が充分ではなく、10重量部より多
いと組成物の機械物性が悪くなり好ましくない。 本発明のポリエステル組成物には、その実用性
を損なわない範囲で、ガラス繊維、炭素繊維、ア
スベスト、ワラストナイト、ウイスカーなどの強
化材を加えることが出来る。とくにガラス繊維を
全組成物中5〜60重量%加えると機械的物性が著
るしく向上できて好ましい。更に公知の離燃剤、
紫外線安定剤、酸化防止剤、離型剤、着色剤を配
合しても良い。さらにまた他の熱可塑性樹脂、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリ
オレフイン、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ポリウレタン、等を配合しても良
い。 本発明のポリエステル組成物は通常公知の方法
で製造される。例えばポリエステル、上記ポリエ
チレンオキシグリコール酸のジベンジルエステ
ル、好ましくはさらに結晶化促進剤、必要に応じ
て強化材、さらに酸化防止剤等を任意の適当な混
合機中で乾燥混合し、押出機、ニーダー、バンバ
リーミキサー中で溶融混合して製造される。 以上のようにして得られるポリエステル組成物
は、結晶化速度が大きい利点を有する。 次に本発明を実施例および比較例によりさらに
詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により
なんら限定されるものではない。なお、以下にお
いて結晶化速度の測定はこの業界で周知の差動熱
量計(以下においてDSCと略す。パーキンエル
マー社製IB型を使用)によりおこなつた。測定
法は溶融押出後、水冷し、ペレツトカツターにか
けてペレツトに切つたサンプル約10mgを秤り取
り、16℃/minで昇温、降温して、昇温時の結晶
化温度(Tcc)、融解温度(Tm)及び300℃で5
分間融解した後、降温する時の結晶化温度
(Tc300)を測定した。結晶化速度が大きければ大
きいほどTc300が高くなりTccが低くなる。 後記の比較例から明らかなように、公知の結晶
化促進剤はTc300を相当程度高く上げうるが、
Tccの降下にはやや不充分である。本発明では前
述した様に、低温におけるポリマー分子鎖の易動
性を助ける効果をもつある種のエステルを用いる
ものであり、後記の実施例から明らかなように、
Tccを大きく低下させる。そして、このようなエ
ステルと公知の結晶化促進剤を組み合せると、
Tc300が充分高く、Tccの降下が大きい組成物が
得られる。 参考例 〔数平均分子量400のポリエチレンオキシジグ
リコール酸のジベンジルエステルの製造〕 川研フアインケミカル株式会社製PEO酸#400
(数平均分子量380〜420のポリエチレンオキシジ
グリコール酸)200g、ベンジルアルコール114.4
g、パラトルエンスルホン酸20g、キシレン200
mlを水抜き装置の付いた四ツ口フラスコに仕込
み、生成水を反応系外に除きながら、130〜140℃
で3時間反応させる。反応終了時の生成水は17.3
mlである。 次いで、40%NaOH水溶液1.5gを添加した後、
溶媒のキシレン、未反応のベンジルアルコールを
蒸留により留去し、苛性ソーダで中和されたソー
ダ塩を過すると、ジベンジルエステル280gを
得る。これをPEO−BZ400と称することにする。 PEO酸#1000(数平均分子量950〜1050)、PEO
酸#4000(数平均分子量3000〜3700)、及びPEO
酸#6000(数平均分子量7800〜9000)も上記と同
様に反応して、それぞれのジベンジルエステルを
得た。それぞれPEO−BZ1000、PEO−BZ4000、
PEO−BZ6000と称することにする。 実施例1〜9および比較例1〜6 ポリエチレンテレフタレート“ノバペツト”
(三菱化学工業(株)製ノバペツトは商標、〔η〕:
0.66dl/g、以下においてPETと称する。)と各
種結晶化促進剤及びポリエチレンオキシジグリコ
ール酸のジベンジルエステルを所定割合でドライ
ブレンドした後、20mm径ダルメージ単軸スクリユ
ー(L/D=28)を備えた押出機を用いて溶融混
合し、得られたストランドを水冷後カツテイング
し、ペレツトとした。このペレツトを前記した方
法でDSCを用いて結晶化挙動を測定した。 表−1において (i) 結晶化促進剤Aは以下のように合成した。 ダイヤレン30(三菱化学工業(株)製の炭素数30
以上のα−オレフイン混合物、ヨウ素価により
計算した平均炭素数43、ダイヤレンは登録商
標)167.5gとプロピオン酸185gを、ガラス反
応器に仕込んだ後、窒素雰囲気下135〜140℃ま
で昇温した。次いでジ−t−ブチルパーオキサ
イド9.2gを4時間かけて滴下し、さらに同温
度で10時間加熱撹拌した。未反応プロピオン酸
を減圧下蒸留除去すると炭素数33以上をもつα
−メチルモノカルボン酸を主成分とする高級脂
肪酸(ヨウ素価より計算した平均炭素数46)
178.6gが得られた。これをα−脂肪酸30と称
する。 上のα−脂肪酸30100gにキシレン10mlを加
え140℃に加熱した後、30%苛性ソーダ溶液9
gを約1時間かけて滴下し、水を反応系外に除
去しながら、加熱撹拌した。約7.5mlの水が除
去された後減圧下、キシレンを蒸留することに
より、α−脂肪酸のナトリウム塩115gが得ら
れた。これが結晶化促進剤Aである。 (ii) 結晶化促進剤Bはタルクであり、林化成製ミ
クロンホワイト−5000S(ミクロンホワイトは
商標)である。 (iii) 結晶化促進剤Cはエチレンとメタアクリル酸
の共重合体の金属塩であり、米国デユポン社製
サーリン(サーリンはデユポンの登録商標)の
グレードナンバー1601(ナトリウム塩)である。 (iv) 添加量は結晶化促進剤Aが3重量%、Bが
1.5重量%、Cが5重量%、ポリエチレンオキ
シジグリコール酸のジベンジルエステルが4重
量%である。PETは100から、各添加剤の総量
を差し引いた分(重量%)である。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリエステル100重量部に対し、ポリエチレ
ンオキシジグリコール酸のジベンジルエステル
0.1〜10重量部を配合してなるポリエステル組成
物。 2 ポリエステル100重量部に対し、ポリエチレ
ンオキシジグリコール酸のジベンジルエステル
0.1〜10重量部のほかに、結晶化促進剤0.1〜10重
量部を配合してなるポリエステル組成物。 3 結晶化促進剤が硅酸塩、炭素数15〜405の高
級脂肪酸塩及びオレフインとアクリル酸又はメタ
アクリル酸との共重合体のナトリウム又はカリウ
ム塩からなる群より選ばれた少くとも1つの化合
物である特許請求の範囲第2項記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8511681A JPS57200441A (en) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | Polyester composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8511681A JPS57200441A (en) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | Polyester composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57200441A JPS57200441A (en) | 1982-12-08 |
| JPH0116268B2 true JPH0116268B2 (ja) | 1989-03-23 |
Family
ID=13849650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8511681A Granted JPS57200441A (en) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | Polyester composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57200441A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007063307A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Toray Ind Inc | ポリエステル組成物、その製造方法、およびポリエステルシート |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5632537A (en) * | 1979-08-27 | 1981-04-02 | Toray Ind Inc | Polyester composition for molding |
-
1981
- 1981-06-03 JP JP8511681A patent/JPS57200441A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57200441A (en) | 1982-12-08 |
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