JPH0116793B2 - - Google Patents
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- JPH0116793B2 JPH0116793B2 JP59096095A JP9609584A JPH0116793B2 JP H0116793 B2 JPH0116793 B2 JP H0116793B2 JP 59096095 A JP59096095 A JP 59096095A JP 9609584 A JP9609584 A JP 9609584A JP H0116793 B2 JPH0116793 B2 JP H0116793B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、切削工具や耐摩耗工具などとして
用いた場合に著しくすぐれた耐摩耗性を示し、更
に高温強度及び耐熱衝撃性の特に良好なサイアロ
ン基セラミツクスに関するものである。 〔従来技術及びその問題点〕 近年、切削工具用および摩摩耗工具用材料とし
て、窒化けい素(以下、Si3N4で示す)基セラミ
ツクスが注目されているが、このセラミツクス
は、Si3N4が共有結合性の強い化合物であること
から、焼結性が悪く、したがつて、その製造に際
してはホツトプレス法を用いる場合が多く、この
場合複雑な形状のものを製造することは難しく、
かつ生産性の低いものとなる。 さらに、Si3N4よりも焼結性が高く、かつ耐熱
衝撃性および耐酸化性などにもすぐれた、β−
Si3N4格子のSiの一部をAlで、Nの一部をOで置
換した化合物、すなわち組成式: Si6-zAlzOzN8-z(ただしO<Z≦4.3)で表わさ
れるβ−サイアロンを主成分とするサイアロン基
セラミツクスを、切削工具や耐摩耗工具として用
いる試みもなされているが、このサイアロン基セ
ラミツクスは、靭性は高いものの、硬さがロツク
ウエル硬さAスケール92程度とあまり高くないた
め、所望の耐摩耗性を示さないのが現状である。 〔先行技術〕 そこで、本出願人は、先に、 組成式:Si6−zAlzOzN8−z(ただしO<Z≦
4.3)で表わされるβ−サイアロンと、組成式:
Mx(Si、Al)12(O、N)16(ただしO<x≦2、
M:Li、Na、Ca、Mg、Y、希土類元素のうち
の1種または2種以上を示す)で表わされるα−
サイアロンとを主成分とし、このほかに 分散相形成成分としてのTi、Zr、およびHfの
炭化物、窒化物、炭窒化物、および炭窒酸化物の
うちの1種または2種以上:1〜40容量%と、 結合相形成成分としての上記Mに含まれる元
素、上記分散相を構成する金属元素、Si、および
Alの酸化物および窒化物のうちの1種または2
種以上:1〜20容量%、 を含有し、上記α−サイアロン/β−サイアロン
の容量比が25/75〜95/5の範囲にあることを特
徴とする耐摩耗性のすぐれたサイアロン基セラミ
ツクス を提案した。 この提案されたサイアロン基セラミツクスにお
いては、 β−サイアロンと共に、α−Si3N4格子のSiの
一部をAlで、Nの一部をOで置換し、さらに同
格子間にLi、Na、Ca、Mg、Y、および希土類
元素のうちの1種または2種以上(以下、これら
の元素を総合してMで示す)が侵入し固溶した構
造をもつ化合物、すなわち組成式: Mx(Si、Al)12(O、N))16(ただしO<x≦2)
で表わされるα−サイアロンを共存させるので、
得られたセラミツクスは、硬さが向上するのであ
り、 さらに、α−サイアロンとβ−サイアロンとが
共存するセラミツクスに、分散相形成成分として
Ti等の炭化物、窒化物、炭窒化物、および炭窒
酸化物のうちの1種または2種以上を含有させる
ので、焼結時におけるサイアロンの粒成長が抑制
されるようになると共に、焼結性も向上するよう
になるから、得られたセラミツクスの硬さはさら
に向上し、耐摩耗性も一層改善されるようになる
のである。 〔発明が解決しようとする問題点及び知見事項〕 本発明者らは、上記の先に提案されたサイアロ
ン基セラミツクスについて、その後さらに試験研
究を重ねた所、原料粉末であるTiの炭化物、窒
化物、炭窒化物、および炭窒酸化物のうちの1種
または2種以上(以下、これらの化合物を総合し
てS1で示す)の粉末の粒度及び配合割合に依り、
得られるセラミツクスの高温強度及び耐熱衝撃性
が大きく左右されることがわかつた。そこで、さ
らに精査した結果、原料粉末であるS1粉末の粒度
が細かく、その配合割合も多くない場合には、得
られたセラミツクスの高温強度や耐熱衝撃性が特
にすぐれていること、そして、その作用は、得ら
れたセラミツクスの組織の顕微鏡による観察など
から、原料粉末であるS1粉末の粒度が細かいと、
その結果得られたセラミツクス中の分散相形成成
分としてのS1の粒度も細かくなり、又、S1の配合
割合が多くない場合、得られたセラミツクス中の
分散相形成成分としてのS1の含有量も多くないの
で、サイアロン本来の熱膨張係数が小さいという
特性を活かすことができ、したがつてこれら両者
が相俟つて高温強度と耐熱衝撃性の特にすぐれた
セラミツクスとなること、それ故、製造されたセ
ラミツクス中の分散相形成成分としてのS1の粒度
が特定の粒度以下であり、しかも、前記のS1の含
有量が特定の含有量以下の場合に、高温強度と耐
熱衝撃性の特にすぐれたセラミツクスとなること
を見い出した。 〔発明の構成に欠くことができない事項〕 この発明は、上記知見に基いて発明された耐摩
耗性、高温強度及び耐熱衝撃性のすぐれたサイア
ロン基セラミツクスであり、 組成式:Si6-zAlzOzN8-z(ただしO<Z≦4.3)
で表わされるβ−サイアロンと、組成式:Mx
(Si、Al)12(O、N)16(ただしO<X≦2、M:
Li、Na、Ca、Mg、Y、希土類元素のうちの1
種または2種以上を示す)で表わされるα−サイ
アロンとを主成分とし、このほかに、 分散相形成成分としての、平均粒径0.05〜0.5μ
mの、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物、および
炭窒酸化物のうちの1種または2種以上:1〜20
容量%と、 結合相形成成分としての上記Mに含まれる元
素、Ti、Si、およびAlの酸化物並びに酸窒化物
のうちの1種または2種以上:1〜20容量% を含有し、上記α−サイアロン/β−サイアロン
の容量比が25/75〜95/5の範囲にあることを特
徴とするものである。 〔発明の構成要件と限定理由〕 この発明のサイアロン基セラミツクスの構成に
ついて、以下詳しく説明する。 (i) Siの粒度及び含有量 セラミツクス中のS1の平均粒径は0.05〜0.5μ
mでしかも、含有量は1〜20容量%であること
が必要である。 というのは、サイアロンの熱膨張係数が3.4〜
3.8×10-6/℃であるのに対し、S1のそれは8
〜10×10-6/℃と大きい。このため、S1の含有
量が多くなればなる程、全体の熱膨張係数が大
きくなつてしまい、熱変化や熱衝撃に対して弱
くなつてしまう。つまり、前記のS1の含有量が
20容量%を超えると、高温強度の低下が著し
く、さらに熱衝撃を受けたときの強度の低下が
大きくなりすぎ、逆に、1容量%未満では、サ
イアロンに対する粒成長抑制効果が不足しサイ
アロン粒が粗くなり、硬度及び強度の低下を招
くので、その含有量を1〜20容量%と定めた。 セラミツクス中のS1の平均粒径は実際上
0.05μm未満とすることは困難であり、逆に、
平均粒径が0.5μmを超えると、熱衝撃を受けた
ときの強度の低下が著しくなり、しかも、高温
強度も低下するので、0.05μmから0.5μmと定
めた。セラミツクス中のS1の平均粒径は好まく
は0.3μm以下である。 (ii) 結合相形成成分の作用及び含有量 結合相形成成分として、上記Mに含まれる元
素、Ti、Si、およびAlの酸化物並びに酸窒化
物のうちの1種または2種以上を含有させる
と、これらの結合相形成成分は、低融点を有
し、したがつて焼結時に液相を形成して焼結を
促進し、かつ焼結後はサイアロンの粒界部にガ
ラス質または結晶質として存在するようになる
ことから、セラミツクスは十分に緻密化し、よ
り高い強度を持つようになる。 この場合、上記結合相形成成分の含有量は、
1〜20容量%とすることが必要で、これは、そ
の含有量が1容量%未満では所望の高密度化を
はかることができず、一方、20容量%を超える
と、セラミツクスの強度が低下するようになる
という理由によるものである。 (iii) α−サイアロン/β−サイアロンの容量比 α−サイアロンとβ−サイアロンの比率
(α/β)は、容量比で25/75〜95/5とする
ことが必要で、これはサイアロン中のα−サイ
アロンの割合が25容量%未満では所望の硬さ向
上効果が得られず、一方、95容量%を越えた割
合になると焼結性が低下するようになるという
理由にもとづくものである。 〔発明の附帯的事項〕 この発明のセラミツクスは、原料粉末として、 Si3N4粉末+Al2O3粉未+AlN粉末、 Si3N4粉末+SiO2粉末+AlN粉末、 Si2ON2粉末+AlN粉末、 以上〜のいずれかに組合せたαおよびβ−
サイアロン形成化合物粉末、 α−サイアロンに固溶し、また結合相も形成し
得るMの酸化物および酸窒化物粉末のうちの1種
または2種以上、 分散相を形成するSiの粉末、 さらに、必要に応じて結合相形成成分として、
Tiの酸化物粉末および酸窒化物粉末のうちの1
種または2種を用意し、 これら原料粉末を、所定組成に配合し、この場
合β−サイアロンの組成式から計算されるものよ
りAlおよびNが多くなるように配合し、混合し、 ついで、この混合粉末を、1550〜1800℃の範囲
内の温度でホツトプレスするか、あるいは前記混
合粉末より成形した圧粉体を前記温度で焼結する
ことによつて製造する際に、 上記のS1の粉末として、後の混合工程の条件に
もよるが、平均粒径0.1〜1.1μmの原料粉末を、
およそ1〜20容量%の配合割合で用いることによ
り、製造することができる。 前記のような平均粒径S1の粉末(原料粉末)と
しては、次のようなものが挙げられる。 即ち、通常市販されているS1の粉末をサイアロ
ンボールやアルミナボールを使つたボールミルな
どで粉砕したもの(この場合、ボールからの異成
分の混入がある)、 ブラズマアーク法やCVD法などで作つた超微
粉(例えば、サイアロン形成用原料であるSi3N4
と、Tiの窒化物を同一炉で同時にアークを使つ
て作つた超微粉混合物なども)。 また、Tiと他の金属との複合金属窒化物、炭
窒化物、炭窒酸化物粉末を配合原料とし焼結中に
分解させることにより、セラミツク中にTiの窒
化物、炭窒化物、炭窒酸化物の微粉末を生成させ
て、その結果この微粉末を含有させる方法もあ
る。例えば、Ti2AlNを配合原料として用い、焼
結中にTiNを析出させる方法がある。場合によ
つては、Ti2Nなどが生成しないよう、オートク
レープによつて、あるいは熱間静水圧加圧焼結法
において、高い窒素圧で焼結を行うことが好まし
い。 〔実施例〕 以下、比較例とともに実施例により、この発明
の構成及び効果を詳しく述べる。 実施例及び比較例 原料粉末として、平均粒径0.8μmのSi3N4粉末、
同0.6μmのα−Al2O3の粉末およびMgOの粉末、
同1.5μmのAlN粉末、同1.0μmのY2O3粉末および
LiO2粉末、同0.5μmのTiC粉末およびTiN粉末、
同1.1μmのTiCN粉末、同0.4μmのTiCNO粉末、
同2.5μmのTi2AlN粉末、比較用に同3.5μmの
TiN粉末を用意し、これら原料粉末を第1表に
示される配合組成に配合し、湿式ボールミルにて
72時間混合粉砕した後、乾燥し、1.5t/cm2の圧力
でプレス成型し圧粉体とした後、得られた圧粉体
を常圧の窒素雰囲気中において1700℃で2時間焼
結し、更に1700℃、圧力1500Kg/cm2の窒素中で1
時間熱間静水圧加圧焼結することによつて、本発
明セラミツクス1〜6と比較セラミツクス1〜2
を製造した。 なお、比較セラミツクス1および2は、それぞ
れ分散相形成成分としてのS1の粒度あるいは成分
含有量(第1表に*印を付してある)がこの発明
の範囲から外れたものである。 この結果得られた本発明セラミツクス1〜6お
よび比較セラミツクス1〜2について、顕微鏡観
察およびX線回折などにより組成を調べると共
に、硬さ(ロツクウエル硬さAスケール)を測定
し、また、JIS規格3mm×4mm×40mm(スパン間
距離:30mm)の抗折力試験片を切り出し、1000℃
での高温抗折力の測定を行い、それらの結果を第
1表に示した。 さらに、本発明セラミツクス1〜6および比較
セラミツクス1〜2からSNG432に則した切削チ
ツプを切り出し、 被削材:FCD45(ブリネル硬さ:290) 切削速度:300m/分 一刃当りの送り:0.28mm/刃 切込み量:2mm 切削時間:15分 の条件の湿式フライス切削試験を行い、切刃の逃
げ面摩耗幅、チツピング、クラツクなどを測定な
いし観察した。この結果も第1表に示す。 第1表に示される結果から、本発明セラミツク
ス1〜6は、いずれも高い硬さと、約110Kg/cm2
用いた場合に著しくすぐれた耐摩耗性を示し、更
に高温強度及び耐熱衝撃性の特に良好なサイアロ
ン基セラミツクスに関するものである。 〔従来技術及びその問題点〕 近年、切削工具用および摩摩耗工具用材料とし
て、窒化けい素(以下、Si3N4で示す)基セラミ
ツクスが注目されているが、このセラミツクス
は、Si3N4が共有結合性の強い化合物であること
から、焼結性が悪く、したがつて、その製造に際
してはホツトプレス法を用いる場合が多く、この
場合複雑な形状のものを製造することは難しく、
かつ生産性の低いものとなる。 さらに、Si3N4よりも焼結性が高く、かつ耐熱
衝撃性および耐酸化性などにもすぐれた、β−
Si3N4格子のSiの一部をAlで、Nの一部をOで置
換した化合物、すなわち組成式: Si6-zAlzOzN8-z(ただしO<Z≦4.3)で表わさ
れるβ−サイアロンを主成分とするサイアロン基
セラミツクスを、切削工具や耐摩耗工具として用
いる試みもなされているが、このサイアロン基セ
ラミツクスは、靭性は高いものの、硬さがロツク
ウエル硬さAスケール92程度とあまり高くないた
め、所望の耐摩耗性を示さないのが現状である。 〔先行技術〕 そこで、本出願人は、先に、 組成式:Si6−zAlzOzN8−z(ただしO<Z≦
4.3)で表わされるβ−サイアロンと、組成式:
Mx(Si、Al)12(O、N)16(ただしO<x≦2、
M:Li、Na、Ca、Mg、Y、希土類元素のうち
の1種または2種以上を示す)で表わされるα−
サイアロンとを主成分とし、このほかに 分散相形成成分としてのTi、Zr、およびHfの
炭化物、窒化物、炭窒化物、および炭窒酸化物の
うちの1種または2種以上:1〜40容量%と、 結合相形成成分としての上記Mに含まれる元
素、上記分散相を構成する金属元素、Si、および
Alの酸化物および窒化物のうちの1種または2
種以上:1〜20容量%、 を含有し、上記α−サイアロン/β−サイアロン
の容量比が25/75〜95/5の範囲にあることを特
徴とする耐摩耗性のすぐれたサイアロン基セラミ
ツクス を提案した。 この提案されたサイアロン基セラミツクスにお
いては、 β−サイアロンと共に、α−Si3N4格子のSiの
一部をAlで、Nの一部をOで置換し、さらに同
格子間にLi、Na、Ca、Mg、Y、および希土類
元素のうちの1種または2種以上(以下、これら
の元素を総合してMで示す)が侵入し固溶した構
造をもつ化合物、すなわち組成式: Mx(Si、Al)12(O、N))16(ただしO<x≦2)
で表わされるα−サイアロンを共存させるので、
得られたセラミツクスは、硬さが向上するのであ
り、 さらに、α−サイアロンとβ−サイアロンとが
共存するセラミツクスに、分散相形成成分として
Ti等の炭化物、窒化物、炭窒化物、および炭窒
酸化物のうちの1種または2種以上を含有させる
ので、焼結時におけるサイアロンの粒成長が抑制
されるようになると共に、焼結性も向上するよう
になるから、得られたセラミツクスの硬さはさら
に向上し、耐摩耗性も一層改善されるようになる
のである。 〔発明が解決しようとする問題点及び知見事項〕 本発明者らは、上記の先に提案されたサイアロ
ン基セラミツクスについて、その後さらに試験研
究を重ねた所、原料粉末であるTiの炭化物、窒
化物、炭窒化物、および炭窒酸化物のうちの1種
または2種以上(以下、これらの化合物を総合し
てS1で示す)の粉末の粒度及び配合割合に依り、
得られるセラミツクスの高温強度及び耐熱衝撃性
が大きく左右されることがわかつた。そこで、さ
らに精査した結果、原料粉末であるS1粉末の粒度
が細かく、その配合割合も多くない場合には、得
られたセラミツクスの高温強度や耐熱衝撃性が特
にすぐれていること、そして、その作用は、得ら
れたセラミツクスの組織の顕微鏡による観察など
から、原料粉末であるS1粉末の粒度が細かいと、
その結果得られたセラミツクス中の分散相形成成
分としてのS1の粒度も細かくなり、又、S1の配合
割合が多くない場合、得られたセラミツクス中の
分散相形成成分としてのS1の含有量も多くないの
で、サイアロン本来の熱膨張係数が小さいという
特性を活かすことができ、したがつてこれら両者
が相俟つて高温強度と耐熱衝撃性の特にすぐれた
セラミツクスとなること、それ故、製造されたセ
ラミツクス中の分散相形成成分としてのS1の粒度
が特定の粒度以下であり、しかも、前記のS1の含
有量が特定の含有量以下の場合に、高温強度と耐
熱衝撃性の特にすぐれたセラミツクスとなること
を見い出した。 〔発明の構成に欠くことができない事項〕 この発明は、上記知見に基いて発明された耐摩
耗性、高温強度及び耐熱衝撃性のすぐれたサイア
ロン基セラミツクスであり、 組成式:Si6-zAlzOzN8-z(ただしO<Z≦4.3)
で表わされるβ−サイアロンと、組成式:Mx
(Si、Al)12(O、N)16(ただしO<X≦2、M:
Li、Na、Ca、Mg、Y、希土類元素のうちの1
種または2種以上を示す)で表わされるα−サイ
アロンとを主成分とし、このほかに、 分散相形成成分としての、平均粒径0.05〜0.5μ
mの、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物、および
炭窒酸化物のうちの1種または2種以上:1〜20
容量%と、 結合相形成成分としての上記Mに含まれる元
素、Ti、Si、およびAlの酸化物並びに酸窒化物
のうちの1種または2種以上:1〜20容量% を含有し、上記α−サイアロン/β−サイアロン
の容量比が25/75〜95/5の範囲にあることを特
徴とするものである。 〔発明の構成要件と限定理由〕 この発明のサイアロン基セラミツクスの構成に
ついて、以下詳しく説明する。 (i) Siの粒度及び含有量 セラミツクス中のS1の平均粒径は0.05〜0.5μ
mでしかも、含有量は1〜20容量%であること
が必要である。 というのは、サイアロンの熱膨張係数が3.4〜
3.8×10-6/℃であるのに対し、S1のそれは8
〜10×10-6/℃と大きい。このため、S1の含有
量が多くなればなる程、全体の熱膨張係数が大
きくなつてしまい、熱変化や熱衝撃に対して弱
くなつてしまう。つまり、前記のS1の含有量が
20容量%を超えると、高温強度の低下が著し
く、さらに熱衝撃を受けたときの強度の低下が
大きくなりすぎ、逆に、1容量%未満では、サ
イアロンに対する粒成長抑制効果が不足しサイ
アロン粒が粗くなり、硬度及び強度の低下を招
くので、その含有量を1〜20容量%と定めた。 セラミツクス中のS1の平均粒径は実際上
0.05μm未満とすることは困難であり、逆に、
平均粒径が0.5μmを超えると、熱衝撃を受けた
ときの強度の低下が著しくなり、しかも、高温
強度も低下するので、0.05μmから0.5μmと定
めた。セラミツクス中のS1の平均粒径は好まく
は0.3μm以下である。 (ii) 結合相形成成分の作用及び含有量 結合相形成成分として、上記Mに含まれる元
素、Ti、Si、およびAlの酸化物並びに酸窒化
物のうちの1種または2種以上を含有させる
と、これらの結合相形成成分は、低融点を有
し、したがつて焼結時に液相を形成して焼結を
促進し、かつ焼結後はサイアロンの粒界部にガ
ラス質または結晶質として存在するようになる
ことから、セラミツクスは十分に緻密化し、よ
り高い強度を持つようになる。 この場合、上記結合相形成成分の含有量は、
1〜20容量%とすることが必要で、これは、そ
の含有量が1容量%未満では所望の高密度化を
はかることができず、一方、20容量%を超える
と、セラミツクスの強度が低下するようになる
という理由によるものである。 (iii) α−サイアロン/β−サイアロンの容量比 α−サイアロンとβ−サイアロンの比率
(α/β)は、容量比で25/75〜95/5とする
ことが必要で、これはサイアロン中のα−サイ
アロンの割合が25容量%未満では所望の硬さ向
上効果が得られず、一方、95容量%を越えた割
合になると焼結性が低下するようになるという
理由にもとづくものである。 〔発明の附帯的事項〕 この発明のセラミツクスは、原料粉末として、 Si3N4粉末+Al2O3粉未+AlN粉末、 Si3N4粉末+SiO2粉末+AlN粉末、 Si2ON2粉末+AlN粉末、 以上〜のいずれかに組合せたαおよびβ−
サイアロン形成化合物粉末、 α−サイアロンに固溶し、また結合相も形成し
得るMの酸化物および酸窒化物粉末のうちの1種
または2種以上、 分散相を形成するSiの粉末、 さらに、必要に応じて結合相形成成分として、
Tiの酸化物粉末および酸窒化物粉末のうちの1
種または2種を用意し、 これら原料粉末を、所定組成に配合し、この場
合β−サイアロンの組成式から計算されるものよ
りAlおよびNが多くなるように配合し、混合し、 ついで、この混合粉末を、1550〜1800℃の範囲
内の温度でホツトプレスするか、あるいは前記混
合粉末より成形した圧粉体を前記温度で焼結する
ことによつて製造する際に、 上記のS1の粉末として、後の混合工程の条件に
もよるが、平均粒径0.1〜1.1μmの原料粉末を、
およそ1〜20容量%の配合割合で用いることによ
り、製造することができる。 前記のような平均粒径S1の粉末(原料粉末)と
しては、次のようなものが挙げられる。 即ち、通常市販されているS1の粉末をサイアロ
ンボールやアルミナボールを使つたボールミルな
どで粉砕したもの(この場合、ボールからの異成
分の混入がある)、 ブラズマアーク法やCVD法などで作つた超微
粉(例えば、サイアロン形成用原料であるSi3N4
と、Tiの窒化物を同一炉で同時にアークを使つ
て作つた超微粉混合物なども)。 また、Tiと他の金属との複合金属窒化物、炭
窒化物、炭窒酸化物粉末を配合原料とし焼結中に
分解させることにより、セラミツク中にTiの窒
化物、炭窒化物、炭窒酸化物の微粉末を生成させ
て、その結果この微粉末を含有させる方法もあ
る。例えば、Ti2AlNを配合原料として用い、焼
結中にTiNを析出させる方法がある。場合によ
つては、Ti2Nなどが生成しないよう、オートク
レープによつて、あるいは熱間静水圧加圧焼結法
において、高い窒素圧で焼結を行うことが好まし
い。 〔実施例〕 以下、比較例とともに実施例により、この発明
の構成及び効果を詳しく述べる。 実施例及び比較例 原料粉末として、平均粒径0.8μmのSi3N4粉末、
同0.6μmのα−Al2O3の粉末およびMgOの粉末、
同1.5μmのAlN粉末、同1.0μmのY2O3粉末および
LiO2粉末、同0.5μmのTiC粉末およびTiN粉末、
同1.1μmのTiCN粉末、同0.4μmのTiCNO粉末、
同2.5μmのTi2AlN粉末、比較用に同3.5μmの
TiN粉末を用意し、これら原料粉末を第1表に
示される配合組成に配合し、湿式ボールミルにて
72時間混合粉砕した後、乾燥し、1.5t/cm2の圧力
でプレス成型し圧粉体とした後、得られた圧粉体
を常圧の窒素雰囲気中において1700℃で2時間焼
結し、更に1700℃、圧力1500Kg/cm2の窒素中で1
時間熱間静水圧加圧焼結することによつて、本発
明セラミツクス1〜6と比較セラミツクス1〜2
を製造した。 なお、比較セラミツクス1および2は、それぞ
れ分散相形成成分としてのS1の粒度あるいは成分
含有量(第1表に*印を付してある)がこの発明
の範囲から外れたものである。 この結果得られた本発明セラミツクス1〜6お
よび比較セラミツクス1〜2について、顕微鏡観
察およびX線回折などにより組成を調べると共
に、硬さ(ロツクウエル硬さAスケール)を測定
し、また、JIS規格3mm×4mm×40mm(スパン間
距離:30mm)の抗折力試験片を切り出し、1000℃
での高温抗折力の測定を行い、それらの結果を第
1表に示した。 さらに、本発明セラミツクス1〜6および比較
セラミツクス1〜2からSNG432に則した切削チ
ツプを切り出し、 被削材:FCD45(ブリネル硬さ:290) 切削速度:300m/分 一刃当りの送り:0.28mm/刃 切込み量:2mm 切削時間:15分 の条件の湿式フライス切削試験を行い、切刃の逃
げ面摩耗幅、チツピング、クラツクなどを測定な
いし観察した。この結果も第1表に示す。 第1表に示される結果から、本発明セラミツク
ス1〜6は、いずれも高い硬さと、約110Kg/cm2
実施例からもわかるように、この発明のサイア
ロン基セラミツクスは、高い硬度、ひいては高い
耐摩耗性と特にすぐれた高温強度及び耐熱衝撃性
を有しているので、実施例記載のような切削工具
として、又、耐摩耗工具としても用いることがで
きる有用な材料である。
ロン基セラミツクスは、高い硬度、ひいては高い
耐摩耗性と特にすぐれた高温強度及び耐熱衝撃性
を有しているので、実施例記載のような切削工具
として、又、耐摩耗工具としても用いることがで
きる有用な材料である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 組成式:Si6-zAlzOzN8-z(ただしO<Z≦
4.3)で表わされるβ−サイアロンと、組成式:
Mx(Si、Al)12(O、N)16(ただしO<X≦2、
M:Li、Na、Ca、Mg、Y、希土類元素のうち
の1種または2種以上を示す)で表わされるα−
サイアロンとを主成分とし、このほかに、 分散相形成成分としての、平均粒径0.05〜0.5μ
mの、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物、および
炭窒酸化物のうちの1種または2種以上:1〜20
容量%と、 結合相形成成分としての上記Mに含まれる元
素、Ti、Si、およびAlの酸化物並びに酸窒化物
のうちの1種または2種以上:1〜20容量%を含
有し、上記α−サイアロン/β−サイアロンの容
量比が25/75〜95/5の範囲にあることを特徴と
する耐摩耗性、高温強度及び耐熱衝撃性のすぐれ
たサイアロン基セラミツクス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59096095A JPS60239364A (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 耐熱・耐摩耗性のすぐれたサイアロン基セラミツクス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59096095A JPS60239364A (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 耐熱・耐摩耗性のすぐれたサイアロン基セラミツクス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60239364A JPS60239364A (ja) | 1985-11-28 |
| JPH0116793B2 true JPH0116793B2 (ja) | 1989-03-27 |
Family
ID=14155831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59096095A Granted JPS60239364A (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 耐熱・耐摩耗性のすぐれたサイアロン基セラミツクス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60239364A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE530252C2 (sv) * | 2006-12-27 | 2008-04-08 | Sandvik Intellectual Property | Keramiskt material och skär tillverkat av materialet |
-
1984
- 1984-05-14 JP JP59096095A patent/JPS60239364A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60239364A (ja) | 1985-11-28 |
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