JPH0128739B2 - - Google Patents
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- JPH0128739B2 JPH0128739B2 JP57012916A JP1291682A JPH0128739B2 JP H0128739 B2 JPH0128739 B2 JP H0128739B2 JP 57012916 A JP57012916 A JP 57012916A JP 1291682 A JP1291682 A JP 1291682A JP H0128739 B2 JPH0128739 B2 JP H0128739B2
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Description
本発明は、新規ペプチド化合物及びその塩、並
びにこれを主成分として含有してなる呈味剤に関
する。 近時、食生活の高度化に伴ない、特に糖分の摂
取過多による肥満及びこれに伴なう各種の疾病が
問題となつており、砂糖に代る人工甘味剤の開発
が望まれている。 本発明者らは、先にある種のアミノ酸誘導体が
緩徐な甘味と多様の呈味作用を有することを見出
したが(特願昭56−123628号)、さらに研究を重
ねた結果、新規なペプチド化合物が改善された甘
味とマイルドな呈味作用を有し、しかも安全性の
高い呈味剤として有用な化合物であることを見出
し本発明を完成した。 本発明化合物は次の一般式()で表わされ
る。 〔式中、R1、R2は水素、炭素数1乃至4のアル
キル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、ベンゾイル基、t−ブトキシカルボニル基、
t−ペンチルオキシカルボニル基又はクロロ、メ
トキシ若しくはニトロの置換基を有してもよいベ
ンジルオキシカルボニル基、R3は水素、炭素数
1乃至4のアルキル基又はベンジル基、Xは水
素、ヒドロキシ基、炭素数1乃至4のアルコキシ
基又はベンジルオキシ基、Yは水素又はアミノ
基、Aはヒドロキシ基を有していてもよい炭素数
2乃至4のアルキレンを表わす。〕 前記一般式()において、R1、R2はそれぞ
れ同一若しくは異なつて水素;直鎖状若しくは分
岐状のアルキル基、好ましくは例えばメチル、エ
チル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル等の炭素数1乃
至4の低級アルキル基;アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、ベンゾイル等の脂肪族若しくは芳
香族アシル基;t−ブトキシカルボニル、t−ペ
ンチルオキシカルボニル等のアルコキシカルボニ
ル基;又はベンジルオキシカルボニル等のアラル
キルオキシカルボニル基であり、この場合o−ク
ロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオ
キシカルボニル等の置換基を有するものであつて
もよい。 R3は水素;直鎖状若しくは分岐状のアルキル
基、好ましくは例えばメチル、エチル、プロピ
ル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル等の炭素数1乃至4の低級ア
ルキル基;又はベンジル等のアラルキル基、Xは
水素;ヒドロキシ基;直鎖状若しくは分岐状のア
ルコキシ基、好ましくは例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、若しくはこれらの分
岐状の炭素数1乃至4のアルコキシ基;又はベン
ジルオキシ等のアラルキルオキシ基、Yは水素又
はアミノ基である。 また、Aは分岐を有していてもよいアルキレン
であり、特に好ましくは炭素数2乃至4の直鎖ア
ルキレンである。該アルキレンはヒドロキシ基を
有していてもよい。 本発明化合物は、一般式()で表わされるα
−アミノ酸と、 一般式()で表わされるω−アミノ酸若しく
は塩基性α−アミノ酸とのペプチド化合物である
が、 本発明化合物を構成するアミノ酸としては、例
えば次のものが挙げられる。 α−アミノ酸()としてはフエニルアラニ
ン、チロシン、3−ヒドロキシフエニルアラニ
ン、3,4−ジヒドロキシフエニルアラニン、メ
トキシフエニルアラニン、ベンジルオキシフエニ
ルアラニン、スリナミン及びこれらの誘導体、ω
−アミノ酸(、Y=H)としては4−アミノ酪
酸、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸及びこれら
の誘導体、塩基性α−アミノ酸(、Y=NH2)
としては2,4−ジアミノ酪酸、オルニチン、リ
ジン、ヒドロキシオルニチン、ヒドロキシリジン
及びこれらの誘導体等であるが、本発明構成アミ
ノ酸は特にこれら例示のものに限定されない。ま
た、前記アミノ酸はD−、L−、DL−体のいず
れであつてもよい。 本発明は、前記本発明化合物の塩を包含し、例
えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝
酸、リン酸等の無機酸及び酢酸、ギ酸、スルフア
ミン酸、ピルビン酸、桂皮酸、アスコルビン酸、
トリフルオロ酢酸、シユウ酸、安息香酸、クエン
酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、マ
ロン酸、マレイン酸、グルコン酸、コハク酸、サ
リチル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との塩、
又はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カ
ルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属及
びモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
ジメチルアミノエタノール、トリス(ヒドロキシ
メチル)メチルアミン、ピペリジン、ピペラジ
ン、モルホリン等のアミン類との塩が挙げられ
る。 本発明化合物は、前記一般式()の化合物と
一般式()の化合物から、通常のアミド化反応
を用いて製造することができる。例えば、化合物
()を常法に従いトリエチルアミン存在下、ク
ロルギ酸エチル、クロルギ酸イソブチル等のクロ
ルギ酸アルキルで処理して混合酸無水物とし、こ
れを化合物()と反応させるか、あるいは化合
物()及び化合物()をジシクロヘキシルカ
ルボジイミド等の縮合剤存在下で反応させる。反
応に用いられる溶媒としてはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、トルエン、酢酸エチル、ジメチ
ルホルムアミド、塩化メチレン等であり、冷却な
いし室温下で行なうことができる。 反応に際しては、化合物()の基R1若しく
はR2が水素以外のものを用いることが好ましく、
反応後自体公知の方法により、例えば接触還元、
酸分解等により他の本発明化合物に導くことがで
きる。又、ω−アミノ酸(、Y=H)の場合、
必要に応じエステル体を用いてもよいが、遊離カ
ルボン酸をそのまま用いることができ、反応後加
水分解、脱アラルキルあるいはエステル化によ
り、さらに他の本発明化合物が得られる。 塩基性α−アミノ酸(、Y=NH2)を用い
る場合、α位アミノ基及びカルボキシル基を銅錯
体として保護し、アミド化反応後エチレンジアミ
ン四酢酸若しくはその塩、又はイオン交換樹脂に
より銅を除去する方法が用いられる。銅錯体は塩
基性α−アミノ酸若しくはその塩を塩基性炭酸銅
と水中、加熱することにより得られる。 本発明化合物は遊離若しくは塩の形で得られ、
これをさらに公知の方法により他の本発明化合物
に変換することができる。 本発明化合物の単離、精製は、通常の方法で行
なうことができ、適当な溶媒を用いて再結晶、ク
ロマトグラフイー、再沈澱等によつて目的を達成
し得る。 得られた化合物は、融点、IR、NMR、UV、
マススペクトル、TLC、比旋光度、元素分析等
により同定を行なつた。 以下、実施例によつて本発明化合物の製造例を
示す。各実施例において、特に示さない限りアミ
ノ酸はL−体を表わし、又、ヒドロキシ化合物
(、A=ヒドロキシアルキレン)はerythro、
threo混合体を用いた。 使用する置換基、化合物等の略号は以下のとお
りである。 Z;ベンジルオキシカルボニル Boc;t−ブトキシカルボニル Bzl;ベンジル OBzl;ベンジルオキシ Hor;γ−ヒドロキシオルニチン Hly;δ−ヒドロキシリジン また、TLCはシリカゲル上で、以下の溶媒系
を用いた。 (a) 酢酸エチル:ヘキサン=1:1 (b) ブタノール:水:酢酸=6:2:1 (c) ブタノール:酢酸:ピリジン:水=42:24:
4:30 (d) ブタノール:水:酢酸=4:5:1(上層) 尚、本発明化合物の表示において、例えば− 〓
N−HorはHorのδ位アミノ基が結合しているこ
とを示す。 実施例 1 Z−Phe18.0g、4−アミノ酪酸ベンジル11.6
gを塩化メチレン180mlに溶解し、冷却下ジシク
ロヘキシルカルボジイミド12.5gを加え、−20〜
−15℃で1時間さらに室温で15時間撹拌した。濾
過後溶媒を留去、残渣を酢酸エチルで抽出し、ク
エン酸水溶液、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後溶媒を留去した。さらに酢酸エチルに加温溶
解、冷後ヘキサンを加えて析出したた結晶を濾取
し、酢酸エチルから再結晶してZ−Phe−NH−
(CH2)3−COOBzl10.4gを得た。 mp:129−132℃ Rf:0.41(a) 同様にして以下の化合物を得た。 Z−Phe−NH−(CH2)3−COOCH3 mp:112−116℃ Rf:0.29(a) Z−Phe−NH−CH2−CH(OH)−CH2 −COOBzl mp:129−132℃ Rf:0.12(a) Z−Tyr(Z)−NH−CH2−CH(OH) −CH2−COOBzl mp:124−127℃ Rf:0.06(a) 実施例 2 Hor・HCl3.69gを水11.3mlに煮沸溶解し、塩
基性炭酸銅9.56gを添加、2分間煮沸後濾過し
た。濾過物を熱水で洗浄し濾液全容を20.2mlとし
た。 Z−Tyr(CH3)6.59g、トルエン250ml、トリ
エチルアミン2.78mlの均一冷溶液にクロルギ酸エ
チル1.98mlを撹拌下添加し、8分後前記銅錯体溶
液、2N−水酸化ナトリウム10.1mlを加えて一夜
室温で撹拌した。沈澱物を濾取、水、エーテルで
洗浄後風乾した。これをEDTA・2Na7.4g、水
100mlとともに2時間室温で撹拌した後濾過、水
洗した。メタノールより再結晶してZ−Tyr
(CH3)− 〓N−Hor3.04gを得た。 mp:175℃(分解) Rf:0.38(b) 同様にして以下の化合物を得た。 Z−Phe− 〓N−Lys mp:214−216℃ Rf:0.42(b) Boc−Tyr(Bzl)− 〓N−Lys mp:185−192℃ Rf:0.77(c) Z−Phe− 〓N−Hor mp:182℃(分解) Rf:0.50(b) CH3CO−Phe− 〓N−Hor mp:203−205℃(分解) Rf:0.32(b) Boc−D−Phe− 〓N−Hor mp:173−175℃(分解) Rf:0.34(b) Z、CH3−Tyr(CH3)− 〓N−Hor Rf:0.30(b) Z−Tyr(Bzl)− 〓N−Hor mp:175−180℃ Rf:0.40(b) Z−Phe− 〓N−DL−Hly mp:234−237℃ 実施例 3 氷冷下50%トリフルオロ酢酸の塩化メチレン溶
液100ml中にBoc−D−Phe− 〓N−Hor3.1gを
加え、30分間撹拌を続けた。塩化メチレン及びト
リフルオロ酢酸を留去し、残渣にエーテルを加え
て結晶化し濾取、乾燥した。これを水に溶かし強
酸性イオン交換樹脂(NH4 +タイプ)に添着し、
水で洗浄後2N−アンモニア水で溶出した。溶媒
を留去した後エーテルを加えて結晶化、乾燥後エ
タノールで再結晶してD−Phe− 〓N−Hor1.1g
を得た。 mp:175−176℃(分解) Rf:0.09(b) 同様に反応を行ない、Boc−Tyr(Bzl)− 〓N
−LysよりTyr(Bzl)− 〓N−Lys・2CF3COOHを
得た。 Rf:0.31(b) 実施例 4 Z−Phe− 〓N−DL−Hly1.5gを水−メタノ
ール混合溶媒30ml中に加え、パラジウム−炭素存
在下室温常圧で接触還元した。触媒を濾去、濾液
を濃縮乾固して得られた白色固体をエタノールよ
り再結晶してPhe− 〓N−DL−Hly0.9gを得た。 mp:210℃(分解) Rf:0.07(b) 同様にして、相当するZ−置換体より以下の化
合物を得た。 Phe− 〓N−Lys mp:248℃(分解) Rf:0.12(b) Phe− 〓N−Hor mp:188−189℃(分解) Rf:0.11(b) Tyr(CH3)− 〓N−Hor mp:202−204℃(分解) Rf:0.11(b) CH3−Tyr(CH3)− 〓N−Hor Rf:0.07(b) 〔α〕18 D:+26.4゜(c=1、H2O) Phe−NH−(CH2)3−COOCH3・HCl mp:74−78℃ Rf:0.24(d) 同様の反応により、Tyr(Bzl)− 〓N−Lys・
2CF3COOHよりTyr− 〓N−Lysを得た。 mp:244−246℃(分解) Rf:0.15(b) 又、Z−Phe−NH−(CH2)3−COOBzl、Z−
Phe−NH−CH2−CH(OH)−CH2−COOBzl、
Z−Tyr(Z)−NH−CH2−CH(OH)−CH2−
COOBzl及びZ−Tyr(Bzl)− 〓N−Horから、同
様にしてZ及びBzlを除去し以下の化合物を得
た。 Phe−NH−(CH2)3−COOH mp:169−171℃ Rf:0.15(d) Phe−NH−CH2−CH(OH)−CH2−COOH mp:188℃ Rf:0.42(b) Tyr−NH−CH2−CH(OH)−CH2−COOH mp:119−121℃ Rf:0.38(b) Tyr− 〓N−Hor mp:102−105℃(分解) Rf:0.11(b) 本発明化合物又はその塩は、以下に示すように
単独若しくは併用することにより美味を作り出す
呈味剤として有用であり、人工甘味料その他の調
味料として有用である。 官能試験; 本発明化合物の0.5%水溶液を作り、これを
倍々希釈して、各希釈度のサンプルを残しながら
0.5×1/210%まで希釈した。純水との差を識別
しながら最も薄い溶液から順次検査を行なつた。 その結果、次の化合物では0.5〜0.5×1/23%
の濃度でいずれもまろやかな甘味を呈した。 Phe− 〓N−Lys、Tyr− 〓N−Lys、Phe− 〓
N−Hor、D−Phe− 〓N−Hor、CH3CO−Phe
− 〓N−Hor、Tyr− 〓N−Hor、Phe− 〓N−
Hly、Tyr(CH3)− 〓N−Hor、 殊に、Phe− 〓N−Lysでは0.5×1/210%の濃
度まで希釈しても甘味が消失せず、まろやかさが
向上した。 又、次の化合物では0.5×1/22〜0.5×1/25
%の濃度でソフトな甘味を呈した。 CH3−Tyr(CH3)− 〓N−Hor、Phe−NH−
(CH2)3−COOH、Phe−NH−CH2CH(OH)
CH2COOH 以下に、具体的な官能試験結果の一例を第1表
乃至第3表に示した。試験は0.5×1/2n%に希
釈した水溶液で行い、表中において希釈度をnで
表わし、呈味の強さは強い順に、、+で表わ
した。
びにこれを主成分として含有してなる呈味剤に関
する。 近時、食生活の高度化に伴ない、特に糖分の摂
取過多による肥満及びこれに伴なう各種の疾病が
問題となつており、砂糖に代る人工甘味剤の開発
が望まれている。 本発明者らは、先にある種のアミノ酸誘導体が
緩徐な甘味と多様の呈味作用を有することを見出
したが(特願昭56−123628号)、さらに研究を重
ねた結果、新規なペプチド化合物が改善された甘
味とマイルドな呈味作用を有し、しかも安全性の
高い呈味剤として有用な化合物であることを見出
し本発明を完成した。 本発明化合物は次の一般式()で表わされ
る。 〔式中、R1、R2は水素、炭素数1乃至4のアル
キル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、ベンゾイル基、t−ブトキシカルボニル基、
t−ペンチルオキシカルボニル基又はクロロ、メ
トキシ若しくはニトロの置換基を有してもよいベ
ンジルオキシカルボニル基、R3は水素、炭素数
1乃至4のアルキル基又はベンジル基、Xは水
素、ヒドロキシ基、炭素数1乃至4のアルコキシ
基又はベンジルオキシ基、Yは水素又はアミノ
基、Aはヒドロキシ基を有していてもよい炭素数
2乃至4のアルキレンを表わす。〕 前記一般式()において、R1、R2はそれぞ
れ同一若しくは異なつて水素;直鎖状若しくは分
岐状のアルキル基、好ましくは例えばメチル、エ
チル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル等の炭素数1乃
至4の低級アルキル基;アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、ベンゾイル等の脂肪族若しくは芳
香族アシル基;t−ブトキシカルボニル、t−ペ
ンチルオキシカルボニル等のアルコキシカルボニ
ル基;又はベンジルオキシカルボニル等のアラル
キルオキシカルボニル基であり、この場合o−ク
ロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオ
キシカルボニル等の置換基を有するものであつて
もよい。 R3は水素;直鎖状若しくは分岐状のアルキル
基、好ましくは例えばメチル、エチル、プロピ
ル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル等の炭素数1乃至4の低級ア
ルキル基;又はベンジル等のアラルキル基、Xは
水素;ヒドロキシ基;直鎖状若しくは分岐状のア
ルコキシ基、好ましくは例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、若しくはこれらの分
岐状の炭素数1乃至4のアルコキシ基;又はベン
ジルオキシ等のアラルキルオキシ基、Yは水素又
はアミノ基である。 また、Aは分岐を有していてもよいアルキレン
であり、特に好ましくは炭素数2乃至4の直鎖ア
ルキレンである。該アルキレンはヒドロキシ基を
有していてもよい。 本発明化合物は、一般式()で表わされるα
−アミノ酸と、 一般式()で表わされるω−アミノ酸若しく
は塩基性α−アミノ酸とのペプチド化合物である
が、 本発明化合物を構成するアミノ酸としては、例
えば次のものが挙げられる。 α−アミノ酸()としてはフエニルアラニ
ン、チロシン、3−ヒドロキシフエニルアラニ
ン、3,4−ジヒドロキシフエニルアラニン、メ
トキシフエニルアラニン、ベンジルオキシフエニ
ルアラニン、スリナミン及びこれらの誘導体、ω
−アミノ酸(、Y=H)としては4−アミノ酪
酸、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸及びこれら
の誘導体、塩基性α−アミノ酸(、Y=NH2)
としては2,4−ジアミノ酪酸、オルニチン、リ
ジン、ヒドロキシオルニチン、ヒドロキシリジン
及びこれらの誘導体等であるが、本発明構成アミ
ノ酸は特にこれら例示のものに限定されない。ま
た、前記アミノ酸はD−、L−、DL−体のいず
れであつてもよい。 本発明は、前記本発明化合物の塩を包含し、例
えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝
酸、リン酸等の無機酸及び酢酸、ギ酸、スルフア
ミン酸、ピルビン酸、桂皮酸、アスコルビン酸、
トリフルオロ酢酸、シユウ酸、安息香酸、クエン
酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、マ
ロン酸、マレイン酸、グルコン酸、コハク酸、サ
リチル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との塩、
又はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カ
ルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属及
びモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
ジメチルアミノエタノール、トリス(ヒドロキシ
メチル)メチルアミン、ピペリジン、ピペラジ
ン、モルホリン等のアミン類との塩が挙げられ
る。 本発明化合物は、前記一般式()の化合物と
一般式()の化合物から、通常のアミド化反応
を用いて製造することができる。例えば、化合物
()を常法に従いトリエチルアミン存在下、ク
ロルギ酸エチル、クロルギ酸イソブチル等のクロ
ルギ酸アルキルで処理して混合酸無水物とし、こ
れを化合物()と反応させるか、あるいは化合
物()及び化合物()をジシクロヘキシルカ
ルボジイミド等の縮合剤存在下で反応させる。反
応に用いられる溶媒としてはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、トルエン、酢酸エチル、ジメチ
ルホルムアミド、塩化メチレン等であり、冷却な
いし室温下で行なうことができる。 反応に際しては、化合物()の基R1若しく
はR2が水素以外のものを用いることが好ましく、
反応後自体公知の方法により、例えば接触還元、
酸分解等により他の本発明化合物に導くことがで
きる。又、ω−アミノ酸(、Y=H)の場合、
必要に応じエステル体を用いてもよいが、遊離カ
ルボン酸をそのまま用いることができ、反応後加
水分解、脱アラルキルあるいはエステル化によ
り、さらに他の本発明化合物が得られる。 塩基性α−アミノ酸(、Y=NH2)を用い
る場合、α位アミノ基及びカルボキシル基を銅錯
体として保護し、アミド化反応後エチレンジアミ
ン四酢酸若しくはその塩、又はイオン交換樹脂に
より銅を除去する方法が用いられる。銅錯体は塩
基性α−アミノ酸若しくはその塩を塩基性炭酸銅
と水中、加熱することにより得られる。 本発明化合物は遊離若しくは塩の形で得られ、
これをさらに公知の方法により他の本発明化合物
に変換することができる。 本発明化合物の単離、精製は、通常の方法で行
なうことができ、適当な溶媒を用いて再結晶、ク
ロマトグラフイー、再沈澱等によつて目的を達成
し得る。 得られた化合物は、融点、IR、NMR、UV、
マススペクトル、TLC、比旋光度、元素分析等
により同定を行なつた。 以下、実施例によつて本発明化合物の製造例を
示す。各実施例において、特に示さない限りアミ
ノ酸はL−体を表わし、又、ヒドロキシ化合物
(、A=ヒドロキシアルキレン)はerythro、
threo混合体を用いた。 使用する置換基、化合物等の略号は以下のとお
りである。 Z;ベンジルオキシカルボニル Boc;t−ブトキシカルボニル Bzl;ベンジル OBzl;ベンジルオキシ Hor;γ−ヒドロキシオルニチン Hly;δ−ヒドロキシリジン また、TLCはシリカゲル上で、以下の溶媒系
を用いた。 (a) 酢酸エチル:ヘキサン=1:1 (b) ブタノール:水:酢酸=6:2:1 (c) ブタノール:酢酸:ピリジン:水=42:24:
4:30 (d) ブタノール:水:酢酸=4:5:1(上層) 尚、本発明化合物の表示において、例えば− 〓
N−HorはHorのδ位アミノ基が結合しているこ
とを示す。 実施例 1 Z−Phe18.0g、4−アミノ酪酸ベンジル11.6
gを塩化メチレン180mlに溶解し、冷却下ジシク
ロヘキシルカルボジイミド12.5gを加え、−20〜
−15℃で1時間さらに室温で15時間撹拌した。濾
過後溶媒を留去、残渣を酢酸エチルで抽出し、ク
エン酸水溶液、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後溶媒を留去した。さらに酢酸エチルに加温溶
解、冷後ヘキサンを加えて析出したた結晶を濾取
し、酢酸エチルから再結晶してZ−Phe−NH−
(CH2)3−COOBzl10.4gを得た。 mp:129−132℃ Rf:0.41(a) 同様にして以下の化合物を得た。 Z−Phe−NH−(CH2)3−COOCH3 mp:112−116℃ Rf:0.29(a) Z−Phe−NH−CH2−CH(OH)−CH2 −COOBzl mp:129−132℃ Rf:0.12(a) Z−Tyr(Z)−NH−CH2−CH(OH) −CH2−COOBzl mp:124−127℃ Rf:0.06(a) 実施例 2 Hor・HCl3.69gを水11.3mlに煮沸溶解し、塩
基性炭酸銅9.56gを添加、2分間煮沸後濾過し
た。濾過物を熱水で洗浄し濾液全容を20.2mlとし
た。 Z−Tyr(CH3)6.59g、トルエン250ml、トリ
エチルアミン2.78mlの均一冷溶液にクロルギ酸エ
チル1.98mlを撹拌下添加し、8分後前記銅錯体溶
液、2N−水酸化ナトリウム10.1mlを加えて一夜
室温で撹拌した。沈澱物を濾取、水、エーテルで
洗浄後風乾した。これをEDTA・2Na7.4g、水
100mlとともに2時間室温で撹拌した後濾過、水
洗した。メタノールより再結晶してZ−Tyr
(CH3)− 〓N−Hor3.04gを得た。 mp:175℃(分解) Rf:0.38(b) 同様にして以下の化合物を得た。 Z−Phe− 〓N−Lys mp:214−216℃ Rf:0.42(b) Boc−Tyr(Bzl)− 〓N−Lys mp:185−192℃ Rf:0.77(c) Z−Phe− 〓N−Hor mp:182℃(分解) Rf:0.50(b) CH3CO−Phe− 〓N−Hor mp:203−205℃(分解) Rf:0.32(b) Boc−D−Phe− 〓N−Hor mp:173−175℃(分解) Rf:0.34(b) Z、CH3−Tyr(CH3)− 〓N−Hor Rf:0.30(b) Z−Tyr(Bzl)− 〓N−Hor mp:175−180℃ Rf:0.40(b) Z−Phe− 〓N−DL−Hly mp:234−237℃ 実施例 3 氷冷下50%トリフルオロ酢酸の塩化メチレン溶
液100ml中にBoc−D−Phe− 〓N−Hor3.1gを
加え、30分間撹拌を続けた。塩化メチレン及びト
リフルオロ酢酸を留去し、残渣にエーテルを加え
て結晶化し濾取、乾燥した。これを水に溶かし強
酸性イオン交換樹脂(NH4 +タイプ)に添着し、
水で洗浄後2N−アンモニア水で溶出した。溶媒
を留去した後エーテルを加えて結晶化、乾燥後エ
タノールで再結晶してD−Phe− 〓N−Hor1.1g
を得た。 mp:175−176℃(分解) Rf:0.09(b) 同様に反応を行ない、Boc−Tyr(Bzl)− 〓N
−LysよりTyr(Bzl)− 〓N−Lys・2CF3COOHを
得た。 Rf:0.31(b) 実施例 4 Z−Phe− 〓N−DL−Hly1.5gを水−メタノ
ール混合溶媒30ml中に加え、パラジウム−炭素存
在下室温常圧で接触還元した。触媒を濾去、濾液
を濃縮乾固して得られた白色固体をエタノールよ
り再結晶してPhe− 〓N−DL−Hly0.9gを得た。 mp:210℃(分解) Rf:0.07(b) 同様にして、相当するZ−置換体より以下の化
合物を得た。 Phe− 〓N−Lys mp:248℃(分解) Rf:0.12(b) Phe− 〓N−Hor mp:188−189℃(分解) Rf:0.11(b) Tyr(CH3)− 〓N−Hor mp:202−204℃(分解) Rf:0.11(b) CH3−Tyr(CH3)− 〓N−Hor Rf:0.07(b) 〔α〕18 D:+26.4゜(c=1、H2O) Phe−NH−(CH2)3−COOCH3・HCl mp:74−78℃ Rf:0.24(d) 同様の反応により、Tyr(Bzl)− 〓N−Lys・
2CF3COOHよりTyr− 〓N−Lysを得た。 mp:244−246℃(分解) Rf:0.15(b) 又、Z−Phe−NH−(CH2)3−COOBzl、Z−
Phe−NH−CH2−CH(OH)−CH2−COOBzl、
Z−Tyr(Z)−NH−CH2−CH(OH)−CH2−
COOBzl及びZ−Tyr(Bzl)− 〓N−Horから、同
様にしてZ及びBzlを除去し以下の化合物を得
た。 Phe−NH−(CH2)3−COOH mp:169−171℃ Rf:0.15(d) Phe−NH−CH2−CH(OH)−CH2−COOH mp:188℃ Rf:0.42(b) Tyr−NH−CH2−CH(OH)−CH2−COOH mp:119−121℃ Rf:0.38(b) Tyr− 〓N−Hor mp:102−105℃(分解) Rf:0.11(b) 本発明化合物又はその塩は、以下に示すように
単独若しくは併用することにより美味を作り出す
呈味剤として有用であり、人工甘味料その他の調
味料として有用である。 官能試験; 本発明化合物の0.5%水溶液を作り、これを
倍々希釈して、各希釈度のサンプルを残しながら
0.5×1/210%まで希釈した。純水との差を識別
しながら最も薄い溶液から順次検査を行なつた。 その結果、次の化合物では0.5〜0.5×1/23%
の濃度でいずれもまろやかな甘味を呈した。 Phe− 〓N−Lys、Tyr− 〓N−Lys、Phe− 〓
N−Hor、D−Phe− 〓N−Hor、CH3CO−Phe
− 〓N−Hor、Tyr− 〓N−Hor、Phe− 〓N−
Hly、Tyr(CH3)− 〓N−Hor、 殊に、Phe− 〓N−Lysでは0.5×1/210%の濃
度まで希釈しても甘味が消失せず、まろやかさが
向上した。 又、次の化合物では0.5×1/22〜0.5×1/25
%の濃度でソフトな甘味を呈した。 CH3−Tyr(CH3)− 〓N−Hor、Phe−NH−
(CH2)3−COOH、Phe−NH−CH2CH(OH)
CH2COOH 以下に、具体的な官能試験結果の一例を第1表
乃至第3表に示した。試験は0.5×1/2n%に希
釈した水溶液で行い、表中において希釈度をnで
表わし、呈味の強さは強い順に、、+で表わ
した。
【表】
まろやかな甘味。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の一般式()で表わされる新規ペプチド
化合物及びその塩。 〔式中、R1、R2は水素、炭素数1乃至4のアル
キル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、ベンゾイル基、t−ブトキシカルボニル基、
t−ペンチルオキシカルボニル基又はクロロ、メ
トキシ若しくはニトロの置換基を有してもよいベ
ンジルオキシカルボニル基、R3は水素、炭素数
1乃至4のアルキル基又はベンジル基、Xは水
素、ヒドロキシ基、炭素数1乃至4のアルコキシ
基又はベンジルオキシ基、Yは水素又はアミノ
基、Aはヒドロキシ基を有していてもよい炭素数
2乃至4のアルキレンを表わす。〕 2 次の一般式()で表わされる新規ペプチド
化合物又はその塩を主成分として含有してなる呈
味剤。 〔式中、R1、R2は水素、炭素数1乃至4のアル
キル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、ベンゾイル基、t−ブトキシカルボニル基、
t−ペンチルオキシカルボニル基又はクロロ、メ
トキシ若しくはニトロの置換基を有してもよいベ
ンジルオキシカルボニル基、R3は水素、炭素数
1乃至4のアルキル基又はベンジル基、Xは水
素、ヒドロキシ基、炭素数1乃至4のアルコキシ
基又はベンジルオキシ基、Yは水素又はアミノ
基、Aはヒドロキシ基を有していてもよい炭素数
2乃至4のアルキレンを表わす。〕
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57012916A JPS58128352A (ja) | 1982-01-28 | 1982-01-28 | 新規ペプチド化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57012916A JPS58128352A (ja) | 1982-01-28 | 1982-01-28 | 新規ペプチド化合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58128352A JPS58128352A (ja) | 1983-07-30 |
| JPH0128739B2 true JPH0128739B2 (ja) | 1989-06-05 |
Family
ID=11818665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57012916A Granted JPS58128352A (ja) | 1982-01-28 | 1982-01-28 | 新規ペプチド化合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58128352A (ja) |
-
1982
- 1982-01-28 JP JP57012916A patent/JPS58128352A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58128352A (ja) | 1983-07-30 |
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