JPH0129820B2 - - Google Patents
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- JPH0129820B2 JPH0129820B2 JP56044010A JP4401081A JPH0129820B2 JP H0129820 B2 JPH0129820 B2 JP H0129820B2 JP 56044010 A JP56044010 A JP 56044010A JP 4401081 A JP4401081 A JP 4401081A JP H0129820 B2 JPH0129820 B2 JP H0129820B2
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- carbon atoms
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- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は無帯電性樹脂組成物、特に良好な永久
帯電防止性を有し、かつ熱安定性、耐衝撃性及び
加工性に優れた新規な無帯電性樹脂組成物に関す
る。 熱可塑性樹脂は、そのままでは帯電性が強く、
静電気の発生やその蓄積のため、ホコリが付着し
たり、計器盤指針の狂い等の障害が生じるため、
従来は帯電防止剤を樹脂表面に塗布、噴霧、浸漬
等の方法で付着させこれを防止していた。しか
し、この帯電防止剤処理が面倒であるばかりでな
く、水洗や摩擦により帯電防止剤が樹脂表面から
脱落し、その効果が低下したり無くなつたりして
好ましくない。 そこで、熱可塑性重合体に帯電防止剤を練込む
方法が提案されたが、均一混合の困難性、樹脂と
帯電防止剤の相溶性が無いことに起因するブルー
ミング等の現象が発生するため成形品としても、
又衛生上も好ましくない。さらに、帯電防止剤を
練込むために、樹脂強度の低下、加工温度で樹脂
が劣化して着色したりする欠点がある。 また、高い熱変型温度、耐衝撃性などにすぐれ
た重合体、例えば芳香族ビニル、無水マレイン酸
及び他のビニル化合物よりなる共重合体がある
が、これは無水マレイン酸を共重合させると高い
熱変形温度を有するものの、共重合体連鎖中に無
水マレイン酸による酸無水物基が存在するため、
高温時に水に対しては勿論、熱に対しても化学変
化を起し易く射出成型や押出加工を行う際に著し
い制約を受け、また加工品を水や水蒸気に接触さ
せたり、高温下にさらすと機械的物性特に衝撃強
度の低下を来たすという欠点がある。 本発明者は、酸無水物基を有する重合体の酸無
水物基をイミド化することにより熱安定性、耐衝
撃性及び加工性が著るしく改善されること、ま
た、これを4級化することにより無帯電性を付与
することが出来ること、さらに、これに熱可塑性
樹脂を加えれば流動性が改善され、成形性がより
向上されることを見出し本発明を完成するに至つ
た。 一般式 (但し式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜6個のアルキル基、フエニル基又はク
ロロフエニル基、R2は水素原子又はハロゲン原
子である。)で表わされる不飽和ジカルボン酸無
水物(A)5〜45重量%、芳香族ビニル単量体(B)40〜
80重量%、及びアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれ
た1種以上(C)0〜35重量%を共重合させた共重合
体にイミド化剤及び4級化剤を反応させて得られ
た重合体20〜95重量部と、スチレン重合体、アク
リロニトリル―スチレン共重合体、アクリロニト
リル―α―メチルスチレン共重合体、スチレン―
メタクリル酸メチル共重合体、ゴムにアクリロニ
トリル、スチレン、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸、α―メチルスチレン及びビニルトルエン
より選ばれた1種以上をグラフトした共重合体、
カーボネート重合体及びメチルメタクリレート重
合体から選ばれた1種以上である熱可塑性重合体
80〜5重量部とを含有してなる無帯電性樹脂組成
物である。 一般に、芳香族ビニルと無水マレイン酸とは共
重合性が強く、通常のラジカル重合条件下では、
芳香族ビニルと無水マレイン酸のモル比が1:1
の組成をもつ交互共重合体が生成する。この重合
体をイミド化しても成形品の機械的物性が劣るも
のであるが、本発明に係る樹脂組成物に用いる重
合体は、芳香族ビニルの重合速度より実質的に遅
い速度で不飽和ジカルボン酸無水物を添加しなが
らラジカル重合させることにより前記特性を改良
したものである。また、成形品の高い熱変形温度
及び機械的強度を保持させるには前記(A),(B)及び
(C)化合物の組成を有するものであることが重要で
ある。 (A)成分の具体例としては、マレイン酸、2―ク
ロロマレイン酸、2―ブロモマレイン酸、2,3
―ジフルオロマレイン酸、2,3―ジクロロマレ
イン酸、2,3―ジブロモマレイン酸、2―エチ
ルマレイン酸、2―フエニルマレイン酸、2―
(P―クロロフエニル)マレイン酸等の無水物が
よく、無水マレイン酸が特に好ましい。 (B)成分の具体例としては、スチレン、α―メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、t―ブチルスチレ
ン等があげられるが、この中でスチレン及びα―
メチルスチレンが特に好ましく、2種以上の単量
体を併用する場合はスチレンとα―メチルスチレ
ンとを用いることが好ましい。 (C)成分の具体例としては、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸
から選ばれるが、これらの中でアクリロニトリル
及びメタクリル酸がよく、特にアクリロニトリル
が好ましい。イミド化剤として用いられるジアミ
ンとしては、 H2N―R3―NR4 R5(但し式中、R3は炭素数 2〜3個のアルキレン基、R4及びR5は炭素数1
〜6個のアルキル基である)で表わされる化合物
のうち、ジメチルアミノエチルアミン、ジエチル
アミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルア
ミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブチル
アミノプロピルアミン等が好ましい。また、ジア
ミンと併用してもよいアミンとしては、H2N―
R6(但し式中、R6は水素原子、炭素数1〜12個の
アルキル基、シクロヘキシル基、フエニル基、ア
ルキル基の炭素数1〜6個のアルキルモノ置換フ
エニル基、アルコキシ基の炭素数1〜6個のアル
コキシモノ置換フエニル基、ハロゲンモノ置換フ
エニル基、ニトロフエニル基、ヒドロキシフエニ
ル基、カルボキシフエニル基又はジクロロフエニ
ル基である。)で表わされる化合物のうち、アン
モニア、メチルアミン、エチルアミン、i―プロ
ピルアミン、n―ブチルアミン、2―エチルヘキ
シルアミン、シクロヘキシルアミン、トルイジ
ン、アニリン、エチルアニリン、アニシジン、イ
ソプロポキシアニリン、クロロアニリン、アミノ
安息香酸、ジクロロアニリン等が好ましい。 ジアミンとアミンの使用量は、共重合体中の酸
無水物基に対してジアミンが0.2モル倍以上、ア
ミンが0モル倍以上であり、しかも、ジアミンと
アミンの合計量が0.8〜1.1倍モルである。0.8倍モ
ル未満ではイミド化されない酸無水物基が多く残
り、耐熱、耐衝撃性の低下のみならず帯電防止効
果も半減する。また、1.1倍モルを越えても効果
は変らないが、使用量が多くなるので好ましくな
い。また、この重合体のイミド化は、第3級アミ
ンを触媒とするが、そのうちトリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブ
チルアミン、N,N―ジメチルアニリン、N,N
―ジエチルアニリン等が好ましく、共重合体中の
酸無水物基に対して0.001〜0.5倍モルの範囲で使
用される。 4級化剤としてはR7―X(但し式中、R7は炭素
数1〜6個のアルキル基、ベンジル基から選ば
れ、Xはハロゲン原子、硫酸基、リン酸基から選
ばれたものである。)で表わされる化合物のうち、
ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のアルキル硫酸、
トリメチルホスフエート、アルキルベンジルクロ
ライド、ベンジルクロライド、エチルクロライ
ド、ブチルクロライド、プロピルクロライド、エ
チルブロマイド、ブチルブロマイド、メチルアイ
オダイド、エチルアイオダイド、ブチルアイオダ
イド等が好ましく用いられる。その使用量はジア
ミンに対し0.5倍モル以上好ましくは0.5〜1.05倍
モル用いられ、少な過ぎると良好な帯電防止効果
が得られない。 つぎに、イミド化及び4級化方法について説明
する。 イミド化反応を溶液状態又は非水性媒体中で懸
濁状態で行う場合はオートクレーブが好ましく用
いられる。イミド化の溶剤としては、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
アセトフエノン、テトラヒドロフラン、ジメチル
ホルムアミド、トルエン等があり、これらの中で
メチルエチルケトンが特に好ましい。非水性媒体
としてはヘプタン、ヘキサン、ペンタン、オクタ
ン、2―メチルペンタン、シクロペンタン、シク
ロヘキサン等の脂肪族炭化水素がよい。共重合体
にイミド化剤を一括添加すれば、ゲル化を起すこ
とがあるため、逐次添加することが好ましい。 反応温度は80〜350℃で好ましくは100〜300℃
である。80℃未満では反応速度が遅く、350℃を
越えた場合は共重合体の熱分解による物性低下を
来たす。4級化反応は温度20〜200℃で0.5時間以
上、好ましくは50〜150℃で1時間以上反応させ
る。 イミド化及び4級化の具体的反応方法として
は、 1 共重合体に触媒の存在下、20〜150℃でイミ
ド化剤を逐次添加し、添加終了後、温度100〜
200℃で1時間以上反応させた後、20〜200℃で
4級化剤を0.5時間以上反応させる。 2 上記1)で触媒をイミド化剤の逐次添加後添
加する等がある。 前記イミド化及び4級化共重合体と熱可塑性重
合体の混合割合は、それぞれ20〜95重量部、80〜
5重量部であり、熱可塑性重合体が80重量%を越
えると帯電防止効果が低下し、5重量%未満で
は、用途によつては耐衝撃性が不足する場合があ
る。 本発明に係る無帯電性樹脂組成物は必要に応じ
て安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤、着色剤等を含
有させることができる。 つぎに実施例を示して本発明を更に説明する。
尚、実施例中%は特にことわらない限り重量%を
表わす。 実施例 1 撹拌器を備えたオートクレーブ中にスチレン61
g、アクリロニトリル13g及びメチルエチルケト
ン40gを仕込み、系内を窒素ガス置換した後、85
℃に加熱した。これに無水マレイン酸26g、ベン
ゾイルパーオキサイド0.3gをメチルエチルケト
ン60gに溶解した溶液を7時間で添加した。添加
後さらに2時間80℃に保つた。反応液の一部をサ
ンプリングしてガスクロマトグラフイーにより未
反応単量体の定量を行ない、重合率及び共重合体
の無水マレイン酸の含有率を算出したところ、重
合率97%、重合体中の無水マレイン酸含有率は
26.8%であつた。 つづいて、トリエチルアミン2g及び共重合体
中の無水マレイン酸基に対し、等モルのジエチル
アミノプロピルアミン34.5gをメチルエチルケト
ン100gに溶解した溶液を80℃で共重合体に2時
間で添加し、添加後温度を140℃に昇温し7時間
反応を行ないイミド化重合体を得た。 C13NMR分析により酸無水物基のイミド基へ
の転化率は99%であることが判つた。 得られたイミド化重合体にヨウ化エチル41.4g
を添加し120℃で4時間反応させた。反応後、反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌した水に注
ぎ折出させ了別後乾燥し、樹脂166gを得た。上
記のイミド結合及び4級アンモニウム構造を有す
る樹脂90%及び熱可塑性樹脂としてブタジエン重
合体40重量部にアクリロニトリル30%とスチレン
70%よりなる混合物60重量部をグラフトした
ABS樹脂10%を混合し、この樹脂組成物を脱揮
装置付、口径30mmスクリユー押出機により押出し
ペレツト化した。 組成物の物性を表に示す。 実施例 2 実施例1で使用したイミド結合及び4級アンモ
ニウム構造を有する樹脂80%、ブタジエン重合体
62重量部にアクリロニトリル30%とスチレン70%
よりなる混合物38重量部をグラフトしたABS樹
脂6%及びアクリロニトリル25%を含有するα―
メチルスチレン―アクリロニトリル共重合体14%
よりなる樹脂組成物を実施例1と同様にペレツト
化した。 実施例 3 実施例1においてジエチルアミノプロピルアミ
ンに代えてジブチルアミノプロピルアミンを用い
た以外は同様に行なつた。 実施例 4 実施例1においてヨウ化エチルに代えて臭化ブ
チルを用いた以外は同様に行なつた。 実施例 5 実施例1においてイミド化する際、ジエチルア
ミノプロピルアミン34.5gをメチルエチルケトン
100gに溶解した溶液を80℃で共重合体に2時間
で添加し、添加後トリエチルアミン2gを加え
140℃に昇温し、7時間反応を行ないイミド化共
重合体を得た。 比較例 1 実施例1をイミド化の前段階で中断した。 比較例 2 実施例1を4級化の前段階で中断した。 実施例 6 実施例1において、スチレン54.5g、無水マレ
イン酸36.4g、アクリロニトリル9.1gを仕込み、
共重合体を得た。イミド化反応に使用するジエチ
ルアミノプロピルアミンを47.5g,4級化に使用
するヨウ化エチル57gを用いた以外は同様に行な
つた。 実施例 7 実施例1において、スチレン61g、無水マレイ
ン酸26g、メタクリル酸13gを仕込み、共重合体
を得た。ジエチルアミノプロピルアミン32.8g、
ヨウ化エチル39.4gを用いた以外は同様に行なつ
た。 実施例 8 実施例1において、スチレン75g、無水マレイ
ン酸25gを仕込み、共重合体を得た。ジエチルア
ミノプロピルアミン34.9g、ヨウ化エチル41.9g
を用いた以外は同様に行なつた。 実施例 9 実施例1において、イミド結合及び4級アンモ
ニウム構造を有する樹脂を35%,ABS樹脂を65
%にした以外は実施例1と同様にして樹脂組成物
を製造した。
帯電防止性を有し、かつ熱安定性、耐衝撃性及び
加工性に優れた新規な無帯電性樹脂組成物に関す
る。 熱可塑性樹脂は、そのままでは帯電性が強く、
静電気の発生やその蓄積のため、ホコリが付着し
たり、計器盤指針の狂い等の障害が生じるため、
従来は帯電防止剤を樹脂表面に塗布、噴霧、浸漬
等の方法で付着させこれを防止していた。しか
し、この帯電防止剤処理が面倒であるばかりでな
く、水洗や摩擦により帯電防止剤が樹脂表面から
脱落し、その効果が低下したり無くなつたりして
好ましくない。 そこで、熱可塑性重合体に帯電防止剤を練込む
方法が提案されたが、均一混合の困難性、樹脂と
帯電防止剤の相溶性が無いことに起因するブルー
ミング等の現象が発生するため成形品としても、
又衛生上も好ましくない。さらに、帯電防止剤を
練込むために、樹脂強度の低下、加工温度で樹脂
が劣化して着色したりする欠点がある。 また、高い熱変型温度、耐衝撃性などにすぐれ
た重合体、例えば芳香族ビニル、無水マレイン酸
及び他のビニル化合物よりなる共重合体がある
が、これは無水マレイン酸を共重合させると高い
熱変形温度を有するものの、共重合体連鎖中に無
水マレイン酸による酸無水物基が存在するため、
高温時に水に対しては勿論、熱に対しても化学変
化を起し易く射出成型や押出加工を行う際に著し
い制約を受け、また加工品を水や水蒸気に接触さ
せたり、高温下にさらすと機械的物性特に衝撃強
度の低下を来たすという欠点がある。 本発明者は、酸無水物基を有する重合体の酸無
水物基をイミド化することにより熱安定性、耐衝
撃性及び加工性が著るしく改善されること、ま
た、これを4級化することにより無帯電性を付与
することが出来ること、さらに、これに熱可塑性
樹脂を加えれば流動性が改善され、成形性がより
向上されることを見出し本発明を完成するに至つ
た。 一般式 (但し式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜6個のアルキル基、フエニル基又はク
ロロフエニル基、R2は水素原子又はハロゲン原
子である。)で表わされる不飽和ジカルボン酸無
水物(A)5〜45重量%、芳香族ビニル単量体(B)40〜
80重量%、及びアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれ
た1種以上(C)0〜35重量%を共重合させた共重合
体にイミド化剤及び4級化剤を反応させて得られ
た重合体20〜95重量部と、スチレン重合体、アク
リロニトリル―スチレン共重合体、アクリロニト
リル―α―メチルスチレン共重合体、スチレン―
メタクリル酸メチル共重合体、ゴムにアクリロニ
トリル、スチレン、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸、α―メチルスチレン及びビニルトルエン
より選ばれた1種以上をグラフトした共重合体、
カーボネート重合体及びメチルメタクリレート重
合体から選ばれた1種以上である熱可塑性重合体
80〜5重量部とを含有してなる無帯電性樹脂組成
物である。 一般に、芳香族ビニルと無水マレイン酸とは共
重合性が強く、通常のラジカル重合条件下では、
芳香族ビニルと無水マレイン酸のモル比が1:1
の組成をもつ交互共重合体が生成する。この重合
体をイミド化しても成形品の機械的物性が劣るも
のであるが、本発明に係る樹脂組成物に用いる重
合体は、芳香族ビニルの重合速度より実質的に遅
い速度で不飽和ジカルボン酸無水物を添加しなが
らラジカル重合させることにより前記特性を改良
したものである。また、成形品の高い熱変形温度
及び機械的強度を保持させるには前記(A),(B)及び
(C)化合物の組成を有するものであることが重要で
ある。 (A)成分の具体例としては、マレイン酸、2―ク
ロロマレイン酸、2―ブロモマレイン酸、2,3
―ジフルオロマレイン酸、2,3―ジクロロマレ
イン酸、2,3―ジブロモマレイン酸、2―エチ
ルマレイン酸、2―フエニルマレイン酸、2―
(P―クロロフエニル)マレイン酸等の無水物が
よく、無水マレイン酸が特に好ましい。 (B)成分の具体例としては、スチレン、α―メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、t―ブチルスチレ
ン等があげられるが、この中でスチレン及びα―
メチルスチレンが特に好ましく、2種以上の単量
体を併用する場合はスチレンとα―メチルスチレ
ンとを用いることが好ましい。 (C)成分の具体例としては、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸
から選ばれるが、これらの中でアクリロニトリル
及びメタクリル酸がよく、特にアクリロニトリル
が好ましい。イミド化剤として用いられるジアミ
ンとしては、 H2N―R3―NR4 R5(但し式中、R3は炭素数 2〜3個のアルキレン基、R4及びR5は炭素数1
〜6個のアルキル基である)で表わされる化合物
のうち、ジメチルアミノエチルアミン、ジエチル
アミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルア
ミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブチル
アミノプロピルアミン等が好ましい。また、ジア
ミンと併用してもよいアミンとしては、H2N―
R6(但し式中、R6は水素原子、炭素数1〜12個の
アルキル基、シクロヘキシル基、フエニル基、ア
ルキル基の炭素数1〜6個のアルキルモノ置換フ
エニル基、アルコキシ基の炭素数1〜6個のアル
コキシモノ置換フエニル基、ハロゲンモノ置換フ
エニル基、ニトロフエニル基、ヒドロキシフエニ
ル基、カルボキシフエニル基又はジクロロフエニ
ル基である。)で表わされる化合物のうち、アン
モニア、メチルアミン、エチルアミン、i―プロ
ピルアミン、n―ブチルアミン、2―エチルヘキ
シルアミン、シクロヘキシルアミン、トルイジ
ン、アニリン、エチルアニリン、アニシジン、イ
ソプロポキシアニリン、クロロアニリン、アミノ
安息香酸、ジクロロアニリン等が好ましい。 ジアミンとアミンの使用量は、共重合体中の酸
無水物基に対してジアミンが0.2モル倍以上、ア
ミンが0モル倍以上であり、しかも、ジアミンと
アミンの合計量が0.8〜1.1倍モルである。0.8倍モ
ル未満ではイミド化されない酸無水物基が多く残
り、耐熱、耐衝撃性の低下のみならず帯電防止効
果も半減する。また、1.1倍モルを越えても効果
は変らないが、使用量が多くなるので好ましくな
い。また、この重合体のイミド化は、第3級アミ
ンを触媒とするが、そのうちトリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブ
チルアミン、N,N―ジメチルアニリン、N,N
―ジエチルアニリン等が好ましく、共重合体中の
酸無水物基に対して0.001〜0.5倍モルの範囲で使
用される。 4級化剤としてはR7―X(但し式中、R7は炭素
数1〜6個のアルキル基、ベンジル基から選ば
れ、Xはハロゲン原子、硫酸基、リン酸基から選
ばれたものである。)で表わされる化合物のうち、
ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のアルキル硫酸、
トリメチルホスフエート、アルキルベンジルクロ
ライド、ベンジルクロライド、エチルクロライ
ド、ブチルクロライド、プロピルクロライド、エ
チルブロマイド、ブチルブロマイド、メチルアイ
オダイド、エチルアイオダイド、ブチルアイオダ
イド等が好ましく用いられる。その使用量はジア
ミンに対し0.5倍モル以上好ましくは0.5〜1.05倍
モル用いられ、少な過ぎると良好な帯電防止効果
が得られない。 つぎに、イミド化及び4級化方法について説明
する。 イミド化反応を溶液状態又は非水性媒体中で懸
濁状態で行う場合はオートクレーブが好ましく用
いられる。イミド化の溶剤としては、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
アセトフエノン、テトラヒドロフラン、ジメチル
ホルムアミド、トルエン等があり、これらの中で
メチルエチルケトンが特に好ましい。非水性媒体
としてはヘプタン、ヘキサン、ペンタン、オクタ
ン、2―メチルペンタン、シクロペンタン、シク
ロヘキサン等の脂肪族炭化水素がよい。共重合体
にイミド化剤を一括添加すれば、ゲル化を起すこ
とがあるため、逐次添加することが好ましい。 反応温度は80〜350℃で好ましくは100〜300℃
である。80℃未満では反応速度が遅く、350℃を
越えた場合は共重合体の熱分解による物性低下を
来たす。4級化反応は温度20〜200℃で0.5時間以
上、好ましくは50〜150℃で1時間以上反応させ
る。 イミド化及び4級化の具体的反応方法として
は、 1 共重合体に触媒の存在下、20〜150℃でイミ
ド化剤を逐次添加し、添加終了後、温度100〜
200℃で1時間以上反応させた後、20〜200℃で
4級化剤を0.5時間以上反応させる。 2 上記1)で触媒をイミド化剤の逐次添加後添
加する等がある。 前記イミド化及び4級化共重合体と熱可塑性重
合体の混合割合は、それぞれ20〜95重量部、80〜
5重量部であり、熱可塑性重合体が80重量%を越
えると帯電防止効果が低下し、5重量%未満で
は、用途によつては耐衝撃性が不足する場合があ
る。 本発明に係る無帯電性樹脂組成物は必要に応じ
て安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤、着色剤等を含
有させることができる。 つぎに実施例を示して本発明を更に説明する。
尚、実施例中%は特にことわらない限り重量%を
表わす。 実施例 1 撹拌器を備えたオートクレーブ中にスチレン61
g、アクリロニトリル13g及びメチルエチルケト
ン40gを仕込み、系内を窒素ガス置換した後、85
℃に加熱した。これに無水マレイン酸26g、ベン
ゾイルパーオキサイド0.3gをメチルエチルケト
ン60gに溶解した溶液を7時間で添加した。添加
後さらに2時間80℃に保つた。反応液の一部をサ
ンプリングしてガスクロマトグラフイーにより未
反応単量体の定量を行ない、重合率及び共重合体
の無水マレイン酸の含有率を算出したところ、重
合率97%、重合体中の無水マレイン酸含有率は
26.8%であつた。 つづいて、トリエチルアミン2g及び共重合体
中の無水マレイン酸基に対し、等モルのジエチル
アミノプロピルアミン34.5gをメチルエチルケト
ン100gに溶解した溶液を80℃で共重合体に2時
間で添加し、添加後温度を140℃に昇温し7時間
反応を行ないイミド化重合体を得た。 C13NMR分析により酸無水物基のイミド基へ
の転化率は99%であることが判つた。 得られたイミド化重合体にヨウ化エチル41.4g
を添加し120℃で4時間反応させた。反応後、反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌した水に注
ぎ折出させ了別後乾燥し、樹脂166gを得た。上
記のイミド結合及び4級アンモニウム構造を有す
る樹脂90%及び熱可塑性樹脂としてブタジエン重
合体40重量部にアクリロニトリル30%とスチレン
70%よりなる混合物60重量部をグラフトした
ABS樹脂10%を混合し、この樹脂組成物を脱揮
装置付、口径30mmスクリユー押出機により押出し
ペレツト化した。 組成物の物性を表に示す。 実施例 2 実施例1で使用したイミド結合及び4級アンモ
ニウム構造を有する樹脂80%、ブタジエン重合体
62重量部にアクリロニトリル30%とスチレン70%
よりなる混合物38重量部をグラフトしたABS樹
脂6%及びアクリロニトリル25%を含有するα―
メチルスチレン―アクリロニトリル共重合体14%
よりなる樹脂組成物を実施例1と同様にペレツト
化した。 実施例 3 実施例1においてジエチルアミノプロピルアミ
ンに代えてジブチルアミノプロピルアミンを用い
た以外は同様に行なつた。 実施例 4 実施例1においてヨウ化エチルに代えて臭化ブ
チルを用いた以外は同様に行なつた。 実施例 5 実施例1においてイミド化する際、ジエチルア
ミノプロピルアミン34.5gをメチルエチルケトン
100gに溶解した溶液を80℃で共重合体に2時間
で添加し、添加後トリエチルアミン2gを加え
140℃に昇温し、7時間反応を行ないイミド化共
重合体を得た。 比較例 1 実施例1をイミド化の前段階で中断した。 比較例 2 実施例1を4級化の前段階で中断した。 実施例 6 実施例1において、スチレン54.5g、無水マレ
イン酸36.4g、アクリロニトリル9.1gを仕込み、
共重合体を得た。イミド化反応に使用するジエチ
ルアミノプロピルアミンを47.5g,4級化に使用
するヨウ化エチル57gを用いた以外は同様に行な
つた。 実施例 7 実施例1において、スチレン61g、無水マレイ
ン酸26g、メタクリル酸13gを仕込み、共重合体
を得た。ジエチルアミノプロピルアミン32.8g、
ヨウ化エチル39.4gを用いた以外は同様に行なつ
た。 実施例 8 実施例1において、スチレン75g、無水マレイ
ン酸25gを仕込み、共重合体を得た。ジエチルア
ミノプロピルアミン34.9g、ヨウ化エチル41.9g
を用いた以外は同様に行なつた。 実施例 9 実施例1において、イミド結合及び4級アンモ
ニウム構造を有する樹脂を35%,ABS樹脂を65
%にした以外は実施例1と同様にして樹脂組成物
を製造した。
【表】
表より、本発明組成物は、ビカツト軟化点とメ
ルトフローインデツクスで代表される加工性及び
衝撃強度で代表される機械強度は従来と同等程度
かそれ以上を保持しつつ、オネストメーターで代
表される帯電性は格段優れていることが判る。
ルトフローインデツクスで代表される加工性及び
衝撃強度で代表される機械強度は従来と同等程度
かそれ以上を保持しつつ、オネストメーターで代
表される帯電性は格段優れていることが判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (但し式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜6個のアルキル基、フエニル基又はク
ロロフエニル基、R2は水素原子又はハロゲン原
子である。)で表わされる不飽和ジカルボン酸無
水物(A)5〜45重量%、芳香族ビニル単量体(B)40〜
80重量%、及びアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれ
た1種以上(C)0〜35重量%を共重合させた共重合
体にイミド化剤及び4級化剤を反応させて得られ
た重合体20〜95重量部と、スチレン重合体、アク
リロニトリル―スチレン共重合体、アクリロニト
リル―α―メチルスチレン共重合体、スチレン―
メタクリル酸メチル共重合体、ゴムにアクリロニ
トリル、スチレン、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸、α―メチルスチレン及びビニルトルエン
より選ばれた1種以上をグラフトした共重合体、
カーボネート重合体及びメチルメタクリレート重
合体から選ばれた1種以上である熱可塑性重合体
80〜5重量部とを含有してなる無帯電性樹脂組成
物。 2 イミド化剤が一般式【式】(但 し式中、R3は炭素数2〜3個のアルキレン基、
R4及びR5は炭素数1〜6個のアルキル基であ
る。)で表わされるジアミン及び一般式H2N―R6
(但し式中、R6は水素原子、炭素数1〜12個のア
ルキル基、シクロヘキシル基、フエニル基、アル
キル基の炭素数1〜6個のアルキルモノ置換フエ
ニル基、アルコキシ基の炭素数1〜6個のアルコ
キシモノ置換フエニル基、ハロゲンモノ置換フエ
ニル基、ニトロフエニル基、ヒドロキシフエニル
基、カルボキシフエニル基又はジクロロフエニル
基である。)で表されるアミンであり、そして4
級化剤が一般式R7―X(但し式中、R7は炭素数1
〜6個のアルキル基又はベンジル基であり、Xは
ハロゲン原子、硫酸基又はリン酸基である。)で
表わされる化合物である特許請求の範囲第1記載
の無帯電性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4401081A JPS57159820A (en) | 1981-03-27 | 1981-03-27 | Static-free resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4401081A JPS57159820A (en) | 1981-03-27 | 1981-03-27 | Static-free resin composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57159820A JPS57159820A (en) | 1982-10-02 |
| JPH0129820B2 true JPH0129820B2 (ja) | 1989-06-14 |
Family
ID=12679714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4401081A Granted JPS57159820A (en) | 1981-03-27 | 1981-03-27 | Static-free resin composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57159820A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0699606B2 (ja) * | 1984-04-11 | 1994-12-07 | 住友ダウ株式会社 | 耐熱性樹脂組成物 |
| JP5724647B2 (ja) * | 2010-06-08 | 2015-05-27 | 東レ株式会社 | ポリアクリロニトリル系共重合体およびその製造方法、ならびに炭素繊維前駆体繊維、炭素繊維 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5345392A (en) * | 1976-10-04 | 1978-04-24 | Kao Corp | Dispersant for emulsion polymerization |
-
1981
- 1981-03-27 JP JP4401081A patent/JPS57159820A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57159820A (en) | 1982-10-02 |
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