JPH0141636B2 - - Google Patents

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JPH0141636B2
JPH0141636B2 JP15001881A JP15001881A JPH0141636B2 JP H0141636 B2 JPH0141636 B2 JP H0141636B2 JP 15001881 A JP15001881 A JP 15001881A JP 15001881 A JP15001881 A JP 15001881A JP H0141636 B2 JPH0141636 B2 JP H0141636B2
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JP
Japan
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growth
colorless
rdg
medium
soluble
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JP15001881A
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JPS5852285A (ja
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Setsuo Harada
Kazunori Hatano
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5852285A publication Critical patent/JPS5852285A/ja
Publication of JPH0141636B2 publication Critical patent/JPH0141636B2/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は抗菌作用を有する17員環ラクトン化
合物T―2636Lならびにその塩に関するもの
で、本化合物は豚赤痢の予防、治療、および豚
の成長促進に有用である。 日本特許公告昭45―6071号公報には抗生物質
T―2636A,B,Dの製法、日本特許公告昭47
―20959号公報には抗生物質T―2636Cの製法、
日本特許公告昭47―7355号公報には抗生物質T
―2636E,Fの製法が記載されている。 さらに、日本特許公告昭48―74号公報にはT
―2636Cを原料とし酵素反応によりT―2636A
を製造する方法が、日本特許公告昭47―4691号
公報にはT―2636Aを原料とし、酵素反応によ
りT―2636Cを製造する方法がそれぞれ記載さ
れている。 上記の抗生物質T―2636類はT―2636Bを除
き、いずれも17員環ラクトン化合物であること
が知られている(日本特許公告昭50―10317号
公報)。 このような状況のもとで、本発明者らはさら
に新規な抗生物質の探索を目的として多数の土
壌から微生物を分離し、その産出する抗生物質
を分離探索した結果、ある種の微生物が新規な
抗生物質を産出すること、該微生物はストレプ
トマイセス属に属すること、該微生物を適宜の
培地に培養することによつて新抗生物質を培養
物中に多量蓄積させうること、該抗生物質は物
理化学性状を便宜に利用して任意の純度に採取
しうることなどを知つた。 そして、該抗生物質は上記の抗生物質T―
2636A,B,C,D,E,Fが中性脂溶性物質
であるのに対し、酸性脂溶性の新規な2種の17
員環ラクトン化合物であつて特定の条件下で相
互変換が可能であるとの知見が得られた。本発
明者らは、これら化合物をT―2636K,Lと称
することにした。本発明はかかる知見に基づき
完成されたものある。 すなわち、本発明は17員環ラクトン化合物T
―2636Lまたはその塩である。 本発明のT―2636Lは、ストレプトマイセス
属に属し17員環ラクトン化合物T―2636Kまた
はLの少なくとも一つを生産する菌を用いるこ
とによつて製造することができる。 たとえば、本発明者らは大阪府額田地方の土
壌から分離したNo.T―2636と称する菌株は本発
明の方法に最も有利に供用される菌の一例であ
る。No.T―2636株の培地上の諸性質は、たとえ
ばつぎのとおりである。 (1) 形態 胞子形成菌糸は単純分枝または疑似輪生糸
(Pseudoverticillus)を示し、その先端はルー
プ状または螺旋状であり、鎖状に胞子をつけ
る。胞子は卵形ないし楕円形で大きさは0.1―
1.0μ×0.9−1.5μでありその表面は平滑である。 (2) 培養上の特性 培養上の知見については、一般的に基生菌糸
は無色で、気菌糸は褐色ないし褐色を帯びた灰
色を呈し、ほとんどすべての培地で可溶性色素
は生成せず、ノン・クロモゲニツクである。ま
た、本菌株は培地のPH5〜9および培養温度は
20℃から45℃ではよく発育する。 各種培地における本菌の性質を示した記載中
Rdg・を付した記号はリジウエイ著標準色名表
中のものである。 1 ツアペツク寒天培地 生 育:薄く広がり、無色 気菌糸:貧弱、粉状、白色からライト・ドラ
ブ(淡灰褐色)Rdg・XL,17′′′′―
b) 裏 面:無色 可溶性色素:なし 2 ぶどう糖ツアペツク寒天培地 生 育:薄く広がり、無色 気菌糸:貧弱、白色ないしライト・ドラブ(淡
灰褐色)(Rdg・XL,,17′′′′―b) 裏 面:無色 可溶性色素:なし 3 グリセロール・ツアペツク寒天培地 生 育:薄く広がり、無色 気菌糸:貧弱、粉状、白色からライトシンナモ
ンードラブ(Rdg・XL,13′′′′―b)
またはライト・ドライブ(Rdg・XL
,17′′′′―b) 裏 面:無色 可溶性色素:なし 4 ぶどう糖アスパラギン寒天培地 生 育:広がつてかなりよい発育を示し、無色 気菌糸:かなり豊富で粉状、ライト・ドラブ
(Rdg・XL,17′′′′―b)からドラブ
(Rdg・XL,17)またはドラブ・グ
レイ(Rdg・XL,17′′′′―d)の所
と白色を示すことがある。 裏 面:無色から淡黄色 可溶性色素:なし 5 栄養寒天培地 生 育:広がつてかなりよい生育を示し、無色
から淡黄色 気菌糸:貧弱、白色、わずかにライト・ドラブ
(Rdg・XL,17′′′′―b)の部分があ
る。 裏 面:無色ないし淡褐色 可溶性色素:なし 6 ぶどう糖栄養寒天培地 生 育:広がつてしわのある豊富な発育、無色
から淡黄色 気菌糸:貧弱、白色からドラブ・グレイ
(Rdg・XL,17′′′′―d) 裏 面:淡褐色 可溶性色素:ないかまたは淡褐色の色素を生ず
ることがある。 7 グリセロール栄養寒天培地 生 育:しわのある豊富な発育、無色ないし淡
黄色 気菌糸:かなりの発育を示し、白色 裏 面:淡褐色または所により暗褐色を示す。 可溶性色素:なし、または淡黄色 8 肉 汁 生 育:かなり豊富で無色ないし淡黄色のリン
グ状の発育を示し器底にも発育を示
す。 気菌糸:ないかまたはわずかに発育し、白色 可溶性色素:なし 9 ペプトン寒天培地 生 育:貧弱で薄く広がつて発育し、無色 気菌糸:貧弱、白色 裏 面:無色 可溶性色素:なし 10 でん粉寒天培地 生 育:貧弱、無色 気菌糸:なし 裏 面:無色 可溶性色素:なし 11 酵母エキス寒天培地 生 育:豊富なしわのある発育、無色から淡褐
色 気菌糸:かなり豊富、白色からドラブ・グレイ
(Rdg・XL,17′′′′―d)またはマウ
ス・グレイ(Rdg・LI,15′′′′) 裏 面:黄褐色 可溶性色素:なし 12 全卵培地(37℃) 生 育:広がつて豊富な発育を示し、無色から
後には斜面の上方から湿つた黒色の斑
点を生じ広がつて来る。 気菌糸:豊富、白色からペール・オリーブ・グ
レイ(Rdg・LI,23′′′′―f)または
マウス・グレイ(Rdg・LI,15′′′′)
ないし、ドラブ・グレイ(Rdg・XL
,17′′′′―d) 可溶性色素:なし 13 馬鈴薯切片培地 生 育:豊富で広がり、しわのある発育を示
し、無色 気菌糸:豊富、白色からドラブ・グレイ
(Rdg・XL,17′′′′―d)ないしマウ
ス・グレイ(Rdg・LI,15′′′′) 可溶性色素:なし 14 人参切片培地 生 育:豊富で広がり、しわのある発育を示
し、無色 気菌糸:豊富、粉状、白色からライト・ドラブ
(Rdg・XL,17′′′′―b)からドラブ
(Rdg・XL,17′′′′) 可溶性色素:なし 15 リトマスミルク(37℃) 生 育:リング状の発育を示し、無色から淡黄
色 気菌糸:貧弱、白色 可溶性色素:なし 凝固化せずペプトン化する。PHはほとんど変わ
らない。 16 レフラー氏血清培地(37℃) 生 育:広がつてしわのある発育を示し、無色 気菌糸:ないかまたはわずかに発育し、ドラブ・
グレイ(Rdg・XL,17′′′′―d) 可溶性色素:なし ほとんど液化しないが、弱い液化性を示す。 17 ゼラチン穿刺(24℃、1カ月) 生 育:貧弱、リング状の発育を示し、無色 気菌糸:貧弱、白色ないしペール・ドラブ・ケ
レイ(Rdg・XL,17′′′′―f) 可溶性色素:なし ほとんど液化しないか弱い液を液化性を示す。 18 セルローズ培地 生 育:発育しないかわずかに無色の発育を示
すことがある。 気菌糸:発育しないかわずかに発育し、ドラ
ブ・グレイ(Rdg・XL,17′′′′―d) 19 ベンネツト氏培地 生 育:豊富で広がり、無色 気菌糸:豊富、粉状、ドラブ(Rdg・XL,
17′′′′) 裏 面:褐灰色 可溶性色素:なし 20 リンゴ酸カルシウム培地 生 育:豊富で広がり無色または貧弱で薄い発
育を示すことがある。 気菌糸:かなりの発育を示し、粉状、白色から
ライト・ドラブ(Rdg・XL,17
′′′′―b)または貧弱で白色 裏 面:無色から淡黄色 可溶性色素:なし 21 チロジン寒天培地 生 育:かなりの発育を示し、広がり、無色か
らクリーム・バフ(Rdg・,
19″―d) 気菌糸:貧弱、白色 裏 面:無色から淡黄色 可溶性色素:なし 22 硝酸塩還元 ツアペツク液体培地ではほとんど還元性を示さ
ないが、ペプトン水ではかなり強い還元性を示
す。 23 でん粉加水分解 生育域:7―10mm 酵素域:26―30mm (3) 炭素源利用性 プリダムおよびゴツトリーブの方法(J.
Bacteriol59巻 107頁 1948年)に従つて調べ
た。 エリスリトール + アドニトール ± D―ソルビトール + イノシトール + D―マンニトール ドルシトール + D―キシローズ L―アラビノース L―ソルボーズ + D―ガラクトース D―グルコース D―フラクトース ラムノース + メリビオース + マルトース シユクローズ +〜 ラクトーズ ラフイノース トレハロース サリシン エスキユリン + イヌリン + デキストラン 酢酸ナトリウム こはく酸ナトリウム くえん酸ナトリウム D―マンノース でん粉 グリセリン 対 照 + :非常によく生育する。 :よく生育する。 +:わずかに生育する。 ±:きわめてわずかに生育する。 以上の諸特性とエス・エイ・ワツクスマン著
ジ・アクチノミセテス 第2巻 ザ・ウイリアム
ズ・アンド・ウイルキンス・カンパニー
(1961)・バーヂーズ・マニユアル・オブ・デター
ミネイテイブ・バクチリオロジー 第7版 ザ・ウイリアムス・アンド・ウイルキンス・カ
ンパニー(1957),L・エトリンガー等アルキイ
フ・フユル・ミクロビオロギー31巻 、326〜358
頁(1958)を参照するとストレプトマイセス・ロ
チエイに類似していると考えられる。 ストレプトマイセス・ロチエイはその胞子形成
菌糸が直線状または螺旋状をなし、ゼラチンを早
く液化し淡黄色の可溶性色素を生成する。馬鈴薯
切片が赤褐色になる。でん粉培地の生育が褐色に
なる一方No.T―2636の胞子形成菌は直線状のもの
はほとんどみられず一般的にループ状または螺旋
状をなす。ゼラチンをわずかに液化し、可溶性色
素は生成しない。馬鈴薯切片はほとんど着色せず
でん粉培地の生育は無色である。 しかし、その他の培養上の諸性質はよく類似し
ているのでNo.T―2636はストレプトマイセス・ロ
チエイの変異種と考えられる。そこでNo.T―2636
はストレプトマイセス・ロチエイ・バール・ボル
ビリス(Streptomyces rochei var volubilis)
と命名された。本菌株は工業技術院微生物工業研
究所に申請書受託番号微工研菌寄第6155号とし
て、また財団法人発酵研究所にIFO 12507として
それぞれ寄託されている。 中性のマクロライド型抗生物質およびその他の
T―2636類似抗生物質の生産菌として以下のもの
が報告されているが、No.T―2636はそれらのいず
れとも異なつている。 類似抗生物質生産菌 1 ストレプトマイセス・フラジエ(メガサイジ
ン生産菌)「エル・エトリンガー等・モナチエ
フテ・フエル・ヘミーウント・フエルバンテ・
タイル・アンテ・アビイセンシヤフテン・88巻
989頁(1958)〕 2 ストレプトマイセス・ビオラゼオニガ―(ラ
ンカマイシン・ランカサイジン生産菌)〔イー
ゴルマン等 特公昭37―16700号公報〕 3 ストレプトマイセス・ビキニエンシス(カル
コマイシン生産菌)〔ラジア・フイリツプ・フ
ロハート等・特公昭36―22650号公報〕 4 ストレプトマイセス・アルボグリセオルス
(コミノマイシン生産菌)〔イーゴイマン等ドイ
ツ特許第1110820号明細書〕 5 ストレプトマイセス・ラベンテニレー変異株
(アルドガマイシン生産菌)〔エム・ビークンス
トマン等アンチマイクロビアル・エイジエン
ト・アンド・ケモテラピー87頁 1964〕 6 ストレプトマイセス・ラベンデユレー変異株
(アルジヤ・マイシン株抗生物質生産菌)〔長谷
川徹等 武田研究所年報 25巻 15頁(1966)〕 7 ストレプトマイセス・ゴシキエンシス(パン
ダマイシン生産菌)〔近藤信一等 特公昭38―
26948号公報〕 8 ストレプトマイセス・リモサス(ニニウトラ
マイシン生産菌)〔デーウイーエルフエミン等
アンチマイクロビアル・エイジエント・アン
ド・ケモテラピー・41頁(1963)〕 9 ストレプトマイセス・グリセオフヌクス(バ
ンドリン生産菌)〔ジエー・エム・ジエー・サ
カモト等・ジヤーナル・オブ・アンチビオチク
ス 15巻 A 98頁(1962)〕 もちろん、放射状菌とりわけストレプトマイセ
ス属に属する微生物の諸性質は自然的あるいは人
工的に変異すことは周知のとおりであり、ストレ
プトマイセス・ロチエイ・バール・ボルビリスも
またその例外ではない。すなわち、ストレプトマ
イセス・ロチエイ・バール・ボルビリスは自然的
にまた人為的に変異を起こして培地上の所見を異
する菌となることもある。しかし、それらの菌株
であつてもT―2636KまたはLの少なくとも一つ
の生産する能力を失わない限り、本発明の目的に
供し得ることはいうまでもない。 本発明の方法においては、たとえばストレプト
マイセス・ロチエイ・バール・ボルビリスおよび
その変種またはそれらの変異株(以下T―2636生
産菌と称する。)が培地上に培養される。培地は
液状でも固状でもよいが、液状の培地を使用する
手段がより便宜的に用いられる。培地中にはT―
2636生産菌の同化し得る炭素源たとえばグルコー
ス、可溶性でん粉、消化し得る窒素源たとえばコ
ーンステイープ・リカー、ポリペプトン、生大豆
粉その他無機塩、重金属塩、消泡剤等が含有させ
られる。 これらの栄養物質を含有する培地にT―2636生
産菌を培養するには液状の培地を用いる通気撹拌
培養法が有利であるが、場合によつては振盪培養
によつてもよい。 たとえば、No.T―2636株にあつてはグルコース
5%、グリセリン0.5%、ポリペプトン1.0%、肉
エキス0.5%、生大豆粉1.0%、硫酸マグネシウム
0.1%、炭酸カルシウム0.5%(PH7.0)大豆油0.3
%を含有する培地に30〜72時間培養すると培養液
中にT―2636KおよびLが蓄積される。なお培養
液中にはT―2636A,B,C,D,EおよびFな
どが併産されるが、これらは次に述べる分離法に
より簡単に除去される。培養物から目的とするT
―2636Lを採取するには微生物の生産する代謝物
を、その微生物の培養物から採取するのに通常使
用される分離手段が適宜利用され得る。たとえば
T―2636KおよびLは酸性脂溶物質であり、同時
に併産されるT―2636A,B,C,D,Eおよび
Fなどは中性脂溶物質であるからこの性質を利用
する手段で採取する事ができる。 一方、T―2636KはT―2636Lのアセチル体で
あり、培養液中に含まれる酵素の作用を利用して
両者の培養液中における比率を変えて分離するこ
とができる。すなわち培養液中にアセチル供与体
を含まない非水溶性溶媒、例えばメチルイソブチ
ルケトンまたはn―ブタノールなどで抽出する
と、主としてT―2636Lが含まれる抽出液が得ら
れ、逆にアセチル供与体を含む非水溶性溶媒例え
ば酢酸エチルなどで抽出すると、主としてT―
2636Kが含まれる抽出液が得られる。このように
して得られた抽出液を希アルカリ溶液例えば希炭
酸水素ナトリウム液などで抽出すると目的物は水
層に移動する。次にこれら水層を希酸例えば希塩
酸などでPH2〜4とし、非水溶性溶媒で抽出する
と、目的とするT―2636Lが主成分の抽出液が得
られる。これらの操作中に中性脂溶性物質である
T―2636A,B,C,D,EおよびFなどは効率
良く除去される。得られた抽出液を水洗後濃縮す
ると本発明化合物であるT―2636Lの粗物質が得
られる。これら粗物質をシリカゲル、アルミナな
どの吸着性担体またはハイポーラス樹脂などを用
いてカラムクロマトグラフイーを行なうと精製さ
れたT―2636Lが結晶として得られる。 前述のように、T―2636KはT―2636Lのアセ
チル体であり、酵素反応を利用してT―2636Kか
らLに変換して目的とする化合物を製造すること
ができる。 この変換による製造法は、通常、ストレプトマ
イセス属に属する菌の培養液またはその処理物の
水溶液中に水と良く混和する有機溶媒(例、メタ
ノール、エタノール)に溶解されたT―2636Kを
加えて常温で撹拌せしめることによりT―2636L
を製造することができる。 上記において、培養液とは前述のT―2636Kま
たは(および)L生産菌を培養したときの全培養
液そのものをいう。また、培養液の処理物とは、
培養液を遠心分離、過、洗浄、乾燥、磨砕、抽
出、不溶化などの適宜の処理をして得られる生菌
体、乾燥菌体、菌体磨砕物、粗あるいは精製酵
素、不溶化酵素などT―2636KからLに変換せし
める反応に関係する酵素系を含有するものをい
う。 後述の参考例1および実施例1で得られたT―
2636KまたはLの物理化学的性状は次のとおりで
ある。 T―2636K (1) 形状:無色結晶(酢酸エチル―アセトン) (2) 融点:180℃±10℃(分解点) (3) 比旋光度:[α]31 D−48゜±10゜ (C=0.5、エタノール) (4) 分子式:推定分子式C34H41〜45NO11〜12 (5) 元素分析値(%) (五酸化リン上60℃で8時間真空乾燥した試
料) C, 61.96±1.0 N, 6.32±0.5 N, 2.37±0.5 O, 28.71±1.0 (6) 紫外部吸収スペクトル: エタノール中で測定したスペクトルは第1図
に示すとおりで、その極大値は λEtOH nax229±2nm(E1% 1cm=727±50) (7) 赤外部吸収スペクトル: 臭化カリウム錠として測定したスペクトルは
第2図に示すとおりで、主なピーク(波長)は
次の通りである。 3360,2950,1755,1710,1660,1550,
1460,1375,1310,1260,1190,1150,1080,
1050,1020,970,930,890,810,750,715,
620 (8) 薄層クロマトグラフイー〔シリカゲルF254
(メルク社製)〕 溶媒系 Rf値 メチルエチルケトン:酢酸エチル(2:8)
0.33 ベンゼン:アセトン:酢酸(50:50:2)0.42 (9) 呈色反応 濃硫酸で青紫色に呈色する。 (10) 溶解性 アセトン、アルコール類に易溶、 クロロホルム、酢酸エチルなどにやゝ難溶、
水に不溶。 T―2636L (1) 形状:無色結晶(メタノール―酢酸エチル) (2) 融点:176℃±10℃(分解点) (3) 比旋光度:[α]26 D−38゜±10゜ (C=0.5、エタノール) (4) 分子式:推定分子式C32H41NO10〜11 (5) 元素分析値(%) (五酸化リン上60℃で8時間真空乾燥したも
の) C, 61.80±1.0 H, 6.58±0.5 N, 2.12±0.5 O, 28.39±1.0 (6) 紫外部吸収スペクトル: エタノール中で測定したスペクトルは第3図
に示すとおりで、その極大値は λEtOH nax227±2nm(E1% 1cm=813±50) (7) 赤外部吸収スペクトル: 臭化カリウム錠として測定したスペクトルは
第4図に示すとおりで、主なピーク(波長)は
次の通りである。 3400,2950,1755,1720,1665,1520,
1450,1380,1250,1165,1140,1070,1010,
970,880,705,620,550 (8) 薄層クロマトグラフイー〔シリカゲルF254
(メルク社製)〕 溶媒系 Rf値 ベンゼン:アセトン:酢酸(50:50:2)0.22 (9) 呈色反応 濃硫酸で青紫色に呈色する。 (10) 溶解性 アルコール類に易溶、アセトン、酢酸エチル
などにやゝ難溶、水に不溶。 次にこれらT―2636KおよびLの生物活性につ
いて述べる。すなわち、検定培地として一般細菌
に対してはブイヨン寒天、抗酸性菌にはグリセリ
ンブイヨン寒天またかびおよび酵母にはグルコー
スブイヨン寒天が用いられ、寒天希釈法により測
定したときのT―2636KおよびLの抗菌スペクト
ルは次のとおりである。
【表】 ス
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説
明する。以下において、パーセントは重量/容量
%を示す。 参考例 1 グルコース5%、グリセリン0.5%、ポリペプ
トン1.0%、肉エキス0.5%、生大豆粉1.0%、硫酸
マグネシウム0.1%、炭酸カルシウム0.5%(PH
7.0)からなる培地0.5を2坂口フラスコに分
注して、ストレプトマイセス・ロチエイ・バー
ル・ボルビリス(IFO 12507、微工研申請受託番
号微工研菌寄第6155号の菌株)を斜面培養から1
白金耳接種し37℃40時間往復振盪器上で培養し、
この1.5の培養液を種として、同上の培地を30
注入した50ステンレスタンクに移植される。
消泡剤として大豆油を使い仕込時30gが用いられ
た。培養は通気100%温度37℃撹拌180rpmで20時
間行なわれ、この培養液10が種として次のタン
クに移植され、37℃、43時間培養された。すなわ
ち同上の培地100を注入した200ステンレスタ
ンクに消泡剤として大豆油を培地調製時100g、
培養中500g用い、通気100%、撹拌200rpmで培
養された。得られた培養液100にハイフロース
ーパーセル(2%)を加え、過し液80をPH
7に調整し、酢酸エチル50を加えて、2時間撹
拌した。上層の酢酸エチル層を分離し、水洗後2
%炭酸水素ナトリウム液(10×2)で抗菌性区
分を水層に転溶した。転溶水層のPHを2〜4に希
塩酸で調整し、酢酸エチル(5×2)で抽出し
た。抽出液を水洗後濃縮し、濃縮液をシリカゲル
(0.8、メルク社製)のカラムクロマトグラフイ
ーに付し、トルエン:酢酸エチル(2:8,4
)で抗菌活性区分を溶出した。活性区分を濃
縮、濃縮物をアセトンと酢酸エチルの混合溶媒か
ら結晶化した。T―2636K(10.3g)が無色結晶
として得られた。 実施例 1 参考例1のようにして得られた培養液(75
)をPH7に調整し、n―ブタノール(50)で
抽出した。抽出液を水洗後2%炭酸水素ナトリウ
ム液(10×2)で抗菌性区分を水層に転溶し
た。転溶水層のPHを希塩酸で2〜4に調整し、n
―ブタノール(5×2)で抽出した。抽出液を
水洗後濃縮し、濃縮液をシリカゲル(0.5)の
カラムクロマトグラフイーに付し、酢酸エチル
(5)で活性区分を溶出した。活性分画を濃縮、
濃縮物をアセトンから結晶化した。T―2636L
(8.6g)が無色結晶として得られた。 実施例 2 参考例1のようにして得られたT―2636K(10
g)をメタノール(300ml)にとかし、T―2636
生産菌の培養液からJ.Antibiotics,24,23〜28
(1971)に記載の方法により得られた粗酵素液
(1)に加え、25℃で2.5時間撹拌した。反応液
を濃縮し、濃縮液(1)をPH2.5に調整後同量
のn―ブタノールで抽出した。抽出液を水洗後濃
縮し、濃縮残渣をシリカゲル(40g)のカラムク
ロマトグラフイーに付した。酢酸エチルとアセト
ンの混合液で抗生物質を溶出分画した。有効画分
を濃縮し、濃縮残渣をメタノール/酢酸エチルか
ら結晶化するとT―2636Lの無色結晶(6.38g)
が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は参考例1で得られた17員
環ラクトン化合物T―2636Kの紫外部吸収スペク
トルおよび赤外部吸収スペクトルを、また第3図
および第4図は実施例1で得られた17員環ラクト
ン化合物T―2636Lの紫外部吸収スペクトルおよ
び赤外部吸収スペクトルをそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の性状を有する17員環ラクトン化合物T―
    2636Lまたはその塩 (1) 形状:無色結晶 (2) 融点:176℃±10℃(分解点) (3) 比旋光度:[α]26 D−38゜±10゜ (C=0.5,エタノール) (4) 紫外部吸収スペクトル: λC2H5OH naxnm(E1% 1cm)=227±2 (813±50) (5) 赤外部吸収スペクトル(KBr)、主要ピーク
    (cm-1): 3400,2950,1755,1720,1665,1520,1450,
    1380,1250,1165,1140,1070,1010,970,
    880,705,620,550。 (6) 薄層クロマトグラフイー[シリカゲルF254
    (メルク社製)]: ベンゼン:アセトン:酢酸(50:50:2),Rf
    =0.22 (7) 呈色反応: 濃硫酸で青紫色に呈色する。 (8) 溶解性: アルコール類に易溶、 アセトン、酢酸エチルにやや難溶、 水に不溶。 (9) 元素分析値(%)(五酸化リン上60℃で8時
    間真空乾燥した資料): C,61.80±1.0 H, 6.58±0.5 N, 2.12±0.5 O,28.39±1.0
JP15001881A 1981-09-22 1981-09-22 17員環ラクトン化合物t―2636l Granted JPS5852285A (ja)

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