JPH0153037B2 - - Google Patents
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- JPH0153037B2 JPH0153037B2 JP56134561A JP13456181A JPH0153037B2 JP H0153037 B2 JPH0153037 B2 JP H0153037B2 JP 56134561 A JP56134561 A JP 56134561A JP 13456181 A JP13456181 A JP 13456181A JP H0153037 B2 JPH0153037 B2 JP H0153037B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sam
- medium
- glycylglycine
- producing
- culture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
本発明は発酵法によるS−アデノシルメチオニ
ン(以下、SAMと略称する)の製造方法に関し、
さらに詳しくは、グリシルグリシンを0.04g/dl
以上添加したメチオニン含有液体培地中で酵母を
培養し、SAMを効率的に製造する方法に関する。 SAMは生体内において脂肪、蛋白質、糖類等
の代謝に関与する重要な物質である。しかして近
時かかるSAMに肝血症、過度脂血症、動脈硬化
症、抑うつ病および神経病型の精神病発現、変性
関節症神経病痛覚、不眠症等に対する治療効果の
あることが見いだされており、その大量生産が期
待されている。 従来、SAMの製造方法としては種々の微生物
を用いる培養法が知られているが、なかでも酵母
を用いる方法が好ましいとされており、その具体
例としてはサツカロマイセス属またはキヤンデイ
ダ属の微生物を用いる方法(例えばJournal of
Bacteriology、vol.121、267(1975)等)、ピヒア
属、ロドトルラ属、クリプトコツカス属、ハンゼ
ヌラ属、トリコスポロン属、クレケラ属、ハンゼ
ニアスポラ属、スポロボロミセス属、リポミセス
属またはデバリオミセス属の微生物を用いる方法
(特公昭52−17118号)等が知られている。しかし
ながら、これらの方法においてもSAMの蓄積量
は必ずしも充分満足できるものとはいえず、より
一層の改良が求められていた。 そこで本発明者らは発酵法によるSAMの蓄積
量向上につき鋭意検討を加えた結果、SAMの前
駆体であるメチオニンとともにグリシルグリシン
を0.04g/dl以上添加した培地を用いることが有
効であることを見いだし、本発明を完成した。 すなわち本発明の目的は生産能に優れた発酵法
によるSAMの製造方法を提供することにあり、
かかる本発明の目的は、SAM生産能を有する酵
母をメチオニン含有培地で培養してSAMを製造
する方法において、グリシルグリシンを0.04g/
dl以上培地に添加することにより達成される。 本発明において用いられる酵母はメチオニン含
有培地中でSAMを蓄積する能力を有するもので
あればいずれでもよいが、なかでもサツカロマイ
セス(Saccharomyces)属、キヤンデイダ
(Candida)属、ハンゼヌラ(Hansenula)属に
属する酵母が好ましく、その具体例としてサツカ
ロマイセス・セレビジエIFO2346、キヤンデイ
ダ・マセドニエンシスIFO0960、ハンゼヌラ・フ
アビアニイIFO1370等が上げられる。またこれの
天然及び人工変異菌であつてもSAM生産能を有
するかぎり同様に使用することができる。 本発明においては、メチオニン含有培地中にグ
リシルグリシンを添加することが必須の要件であ
る。グリシルグリシンは通常培地中に0.04g/dl
以上の濃度で添加される。 本発明で用いる培地の他の条件は常法に従えば
よく、例えば炭素源としてグルコース、シユクロ
ース、フラクトース等の糖類、酢酸などの有機酸
類、炭化水素類、メタノール、エタノール等のア
ルコール類などを用いることができる。また培地
中にはさらに通常の窒素源、無機塩、有機微量栄
養素が必要に応じて使用される。 培養は好気的条件が良く、培養温度が20℃から
40℃の範囲が好ましい。培養の際、培地のPHを3
から8の範囲に調節すれば通常最も好ましい結果
が得られる。かくして培養2日から10日後には菌
体中および/または培養液中にSAMが生成蓄積
するので、これを常法に従つて処理することによ
りSAMを取得することができる。 例えばSAM含有菌体を過塩素酸で抽出し、抽
出液を氷冷下に炭酸水素カリウムで中和した後、
必要に応じて強酸性カチオン交換樹脂に接触さ
せ、次いでSAMを吸着した後、硫酸で溶出し、
溶出液にリンタングステン酸を加えてSAMを沈
澱させることによつて単離することができる。 いかに実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。なお、実施例におけるSAMの定量は次の
ようにして行つた。すなわち、培養終了後、遠心
分離にて菌体と培養液を分離し、菌体を約5倍量
の1.5N過塩素酸で抽出した。次いで得られた抽
出上澄み液を培養液と混合した後、ペーパークロ
マトグラフイー(展開溶媒:エタノール/1−ブ
タノール/水/酢酸/1%ピロリン酸ナトリウム
水溶液=35/30/30/1/1)で分離し、紫外線
検出器でSAM相当のスポツトを検出し、これを
0.1N塩酸で抽出して、その260nmの吸光度より
試料中のSAM量を検出した。 実施例 1 グルコース5g/dl、ポリペプトン0.5g/dl、
KH2PO40.4g/dl、K2HPO40.4g/dl、
MgSO4・7H2O0.02g/dl、酵母エキス0.2g/
dl、寒天2g/dlからなる寒天斜面培地(PH6.0)
に2日間生育させたサツカロマイセス・セレビジ
エIFO2346の1白金耳を、シユクロース10g/
dl、酵母エキス1g/dl、KH2PO40.4g/dl、
MgSO4・7H2O0.01g/dl、尿素(別滅菌)1.5
g/dl、L−メチオニン0.75g/dl、CaCl2・
2H2O0.25mg/dl、ZnSO4・7H2O0.25mg/dl、
FeSO4・7H2O0.25mg/dl、MnSO4・4〜
6H2O1.25mg/dl、CuSo4・5H2O2μg/dl、
H2BO32μg/dl、CoCl2・6H2O0.2μg/dl、
Kl1μg/dl及び所定量のグリシルグリシンから
なり、PH6.0に調整、加熱滅菌した培地5mlに植
菌し、28℃で5日間振盪した。次いでSAMの蓄
積量を測定し、結果を第1表に示した。 この結果から、グリシルグリシンを0.04g/dl
以上添加することにより、SAMの生成量を向上
させうることがわかつた。
ン(以下、SAMと略称する)の製造方法に関し、
さらに詳しくは、グリシルグリシンを0.04g/dl
以上添加したメチオニン含有液体培地中で酵母を
培養し、SAMを効率的に製造する方法に関する。 SAMは生体内において脂肪、蛋白質、糖類等
の代謝に関与する重要な物質である。しかして近
時かかるSAMに肝血症、過度脂血症、動脈硬化
症、抑うつ病および神経病型の精神病発現、変性
関節症神経病痛覚、不眠症等に対する治療効果の
あることが見いだされており、その大量生産が期
待されている。 従来、SAMの製造方法としては種々の微生物
を用いる培養法が知られているが、なかでも酵母
を用いる方法が好ましいとされており、その具体
例としてはサツカロマイセス属またはキヤンデイ
ダ属の微生物を用いる方法(例えばJournal of
Bacteriology、vol.121、267(1975)等)、ピヒア
属、ロドトルラ属、クリプトコツカス属、ハンゼ
ヌラ属、トリコスポロン属、クレケラ属、ハンゼ
ニアスポラ属、スポロボロミセス属、リポミセス
属またはデバリオミセス属の微生物を用いる方法
(特公昭52−17118号)等が知られている。しかし
ながら、これらの方法においてもSAMの蓄積量
は必ずしも充分満足できるものとはいえず、より
一層の改良が求められていた。 そこで本発明者らは発酵法によるSAMの蓄積
量向上につき鋭意検討を加えた結果、SAMの前
駆体であるメチオニンとともにグリシルグリシン
を0.04g/dl以上添加した培地を用いることが有
効であることを見いだし、本発明を完成した。 すなわち本発明の目的は生産能に優れた発酵法
によるSAMの製造方法を提供することにあり、
かかる本発明の目的は、SAM生産能を有する酵
母をメチオニン含有培地で培養してSAMを製造
する方法において、グリシルグリシンを0.04g/
dl以上培地に添加することにより達成される。 本発明において用いられる酵母はメチオニン含
有培地中でSAMを蓄積する能力を有するもので
あればいずれでもよいが、なかでもサツカロマイ
セス(Saccharomyces)属、キヤンデイダ
(Candida)属、ハンゼヌラ(Hansenula)属に
属する酵母が好ましく、その具体例としてサツカ
ロマイセス・セレビジエIFO2346、キヤンデイ
ダ・マセドニエンシスIFO0960、ハンゼヌラ・フ
アビアニイIFO1370等が上げられる。またこれの
天然及び人工変異菌であつてもSAM生産能を有
するかぎり同様に使用することができる。 本発明においては、メチオニン含有培地中にグ
リシルグリシンを添加することが必須の要件であ
る。グリシルグリシンは通常培地中に0.04g/dl
以上の濃度で添加される。 本発明で用いる培地の他の条件は常法に従えば
よく、例えば炭素源としてグルコース、シユクロ
ース、フラクトース等の糖類、酢酸などの有機酸
類、炭化水素類、メタノール、エタノール等のア
ルコール類などを用いることができる。また培地
中にはさらに通常の窒素源、無機塩、有機微量栄
養素が必要に応じて使用される。 培養は好気的条件が良く、培養温度が20℃から
40℃の範囲が好ましい。培養の際、培地のPHを3
から8の範囲に調節すれば通常最も好ましい結果
が得られる。かくして培養2日から10日後には菌
体中および/または培養液中にSAMが生成蓄積
するので、これを常法に従つて処理することによ
りSAMを取得することができる。 例えばSAM含有菌体を過塩素酸で抽出し、抽
出液を氷冷下に炭酸水素カリウムで中和した後、
必要に応じて強酸性カチオン交換樹脂に接触さ
せ、次いでSAMを吸着した後、硫酸で溶出し、
溶出液にリンタングステン酸を加えてSAMを沈
澱させることによつて単離することができる。 いかに実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。なお、実施例におけるSAMの定量は次の
ようにして行つた。すなわち、培養終了後、遠心
分離にて菌体と培養液を分離し、菌体を約5倍量
の1.5N過塩素酸で抽出した。次いで得られた抽
出上澄み液を培養液と混合した後、ペーパークロ
マトグラフイー(展開溶媒:エタノール/1−ブ
タノール/水/酢酸/1%ピロリン酸ナトリウム
水溶液=35/30/30/1/1)で分離し、紫外線
検出器でSAM相当のスポツトを検出し、これを
0.1N塩酸で抽出して、その260nmの吸光度より
試料中のSAM量を検出した。 実施例 1 グルコース5g/dl、ポリペプトン0.5g/dl、
KH2PO40.4g/dl、K2HPO40.4g/dl、
MgSO4・7H2O0.02g/dl、酵母エキス0.2g/
dl、寒天2g/dlからなる寒天斜面培地(PH6.0)
に2日間生育させたサツカロマイセス・セレビジ
エIFO2346の1白金耳を、シユクロース10g/
dl、酵母エキス1g/dl、KH2PO40.4g/dl、
MgSO4・7H2O0.01g/dl、尿素(別滅菌)1.5
g/dl、L−メチオニン0.75g/dl、CaCl2・
2H2O0.25mg/dl、ZnSO4・7H2O0.25mg/dl、
FeSO4・7H2O0.25mg/dl、MnSO4・4〜
6H2O1.25mg/dl、CuSo4・5H2O2μg/dl、
H2BO32μg/dl、CoCl2・6H2O0.2μg/dl、
Kl1μg/dl及び所定量のグリシルグリシンから
なり、PH6.0に調整、加熱滅菌した培地5mlに植
菌し、28℃で5日間振盪した。次いでSAMの蓄
積量を測定し、結果を第1表に示した。 この結果から、グリシルグリシンを0.04g/dl
以上添加することにより、SAMの生成量を向上
させうることがわかつた。
【表】
比較例 1
グリシルグリシンの代わりに第2表に示す添加
物を0.1g/dlの濃度で培地に添加すること以外
は実施例1と同じ条件で培養を行つた。結果を第
2表に示した。
物を0.1g/dlの濃度で培地に添加すること以外
は実施例1と同じ条件で培養を行つた。結果を第
2表に示した。
【表】
加した。
実施例 2 サツカロマイセス・セレビジエIFO2346の代わ
りに第3表に示す菌株を用いること及び第3表に
示す低級ペプチドを0.1g/dlの濃度で培地に添
加すること以外は、実施例1と同じ条件で培養を
行つた。結果を第3表に示した。
実施例 2 サツカロマイセス・セレビジエIFO2346の代わ
りに第3表に示す菌株を用いること及び第3表に
示す低級ペプチドを0.1g/dlの濃度で培地に添
加すること以外は、実施例1と同じ条件で培養を
行つた。結果を第3表に示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 S−アデノシルメチオニン生産能を有する酵
母をメチオニン含有培地で培養してS−アデノシ
ルメチオニンを製造する方法において、グリシル
グリシンを培地に0.04g/dl以上添加することを
特徴とするS−アデノシルメチオニンの製造方
法。 2 酵母がサツカロマイセス属、キヤンデイダ属
またはハンゼヌラ属に属するものである特許請求
の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13456181A JPS5836397A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | S−アデノシルメチオニンの製造方法 |
| CH5083/82A CH648864A5 (en) | 1981-08-27 | 1982-08-26 | Process for the preparation of S-adenosylmethionine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13456181A JPS5836397A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | S−アデノシルメチオニンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5836397A JPS5836397A (ja) | 1983-03-03 |
| JPH0153037B2 true JPH0153037B2 (ja) | 1989-11-10 |
Family
ID=15131205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13456181A Granted JPS5836397A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | S−アデノシルメチオニンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5836397A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6881837B2 (en) | 2001-06-07 | 2005-04-19 | Orchid Chemicals & Pharmaceuticals Ltd. | Chemical synthesis of S-adenosyl-L-methionine with enrichment of (S,S)-isomer |
| RU2007102295A (ru) | 2004-06-23 | 2008-07-27 | Орчид Кемикалз Энд Фармасьютикалз Лимитед (In) | Способ химического синтеза s-аденозил-l-метионина с обогащением (s, s)-изомером |
| JP5641192B2 (ja) * | 2010-03-02 | 2014-12-17 | 独立行政法人酒類総合研究所 | S−アデノシルメチオニン高蓄積酵母の取得方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5217118B2 (ja) * | 1973-11-27 | 1977-05-13 |
-
1981
- 1981-08-27 JP JP13456181A patent/JPS5836397A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5836397A (ja) | 1983-03-03 |
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