JPH0156827B2 - - Google Patents
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- JPH0156827B2 JPH0156827B2 JP55019062A JP1906280A JPH0156827B2 JP H0156827 B2 JPH0156827 B2 JP H0156827B2 JP 55019062 A JP55019062 A JP 55019062A JP 1906280 A JP1906280 A JP 1906280A JP H0156827 B2 JPH0156827 B2 JP H0156827B2
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Description
本発明は塗被紙用顔料の分散剤に関するもので
あり、さらに詳しくは高濃度且つ低粘度で経時的
に安定な塗被紙用顔料分散液を、より少量の使用
量で得ることが出来るような分散剤を提供するも
のである。 従来からカオリン、炭酸カルシウム、クレー、
サチンホワイト、水酸化アルミニウム、酸化チタ
ン等の如き、各種顔料を使用して、塗被加工紙が
製造されていることは周知である。 即ち、塗被加工紙は、一般に、上記の如き顔料
に、ある種の分散剤を添加し、水分散化し、これ
に顔料バインダーとして、カゼイン、澱粉、又は
ビニル系合成ラテツクス等の単独、もしくは混合
物を添加し、かくして得た塗被液を原紙に塗布
し、次いで乾燥し、更にスーパーカレンダーにか
ける等の機械的処理を施して製造されている。こ
れ等塗被紙の製造において、今日では、最良の印
刷適正効果を得るため、及びこれらの効果を比較
的安価な塗被液の製造条件の下に得んとするため
に、種々の点に考慮が払われている。即ち顔料分
散液の調整にあたつては、一種類の顔料だけが使
用されることはなく、各種の異なつた顔料が混合
物として使用される傾向にある事、水分含有量の
少ない高濃度の顔料分散液の調製が望まれる様に
なつた事、及び塗布加工法も従来のコート方式か
ら、更に高速度のブレードコーターの如きコーテ
イングマシン塗工される傾向にある事から、今日
要求される塗被紙用顔料分散剤として、広く求め
られている条件としては、次のような点が挙げら
れている。 (1) 各種の広範囲な顔料に有効な分散効果を示す
もの。 (2) 経済性及び塗被紙の品質の点で、より少量の
使用量で、高濃度の顔料分散液の調製が可能で
あるもの。 (3) 顔料分散物の粘度の経時的、熱的安定性に優
れていること。 特に高速度のコーテイングマシンによる場合の
様にハイスピードの塗布時においては、顔料の分
散状態の不良な塗被液を使用しても、粘度の増大
と流動性の低下により良好な塗布が施こされない
ばかりか、得られた塗被紙の印刷適正が劣悪であ
つて目的を果せない。この様な、分散状態の不良
性は、使用した分散剤の機能が劣ること、即ち、
配合直後の粘度が高いか或いは、たとえ配合直後
には、塗工作業にほぼ適用し得る様な粘度のもの
が得られても、経時的に粘度が増加することに起
因するのである。 従来は塗被紙用の顔料に好適な分散剤として、
ヘキサメタ燐酸ソーダ及び一部で既知の界面活性
剤、例えばある種の非イオン界面活性剤、及びナ
フタレン縮合物などが使用されており、又、有機
高分子系分散剤として、例えば、ポリアクリル酸
ソーダ等の如きポリアクリル酸のアルカリ金属塩
が良好な分散剤として広く知られているが、前述
の如き、今日要求されている塗被紙用顔料の分散
剤としては、未だ不満足である。 本発明者等は、既に塗被紙用顔料の分散剤につ
いて、既知の分散剤であるポリアクリル酸ソーダ
の分散改良に取組み、αβ不飽和カルボン酸とア
クリル酸テステルなど、或る種のビニル系単量体
との特定割合の共重合物のアルカリ金属塩又はア
ンニウム塩が水酸化アルミの分散性に有効である
ことを見出している(特公昭50−23850、特許No.
811068)。 本発明者等は、上記特公昭50−23850の周辺技
術を更に深く継続して検討を押し進めた結果、水
酸化アルミの分散性に限らず、サチンホワイト、
カオリン、クレーおよび炭酸カルシウムなど多種
類の顔料に対して、前記の欠点がなく更に、好適
な分散性を有する分散剤を見出し本発明を完成し
た。本発明に係る分散剤は各種顔料に対して有効
であるが、それらの中でも特にサチンホワイト、
炭酸カルシウムに対して有効である。 即ち本発明は、αβ−不飽和カルボン酸100重量
部(以下部と略記する)あたり炭素数1〜4のア
ルキル基を有するアクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステル、スチレン及び酢酸ビニルから選
ばれたビニル系単量体5〜185部、及びスルホン
酸系単量体0.5〜233部からなる共重合体と、アル
カリ金属含有化合物およびアンモニアから選ばれ
た少なくとも1種のアルカリ化合物との塩または
前記共重合体とカルシウム含有化合物、マグネシ
ウム含有化合物、亜鉛含有化合物およびアルミニ
ウム含有化合物から選ばれた少なくとも1種の化
合物と前記アルカリ化合物との塩よりなる塗被紙
用顔料の分散剤である。 本発明の分散剤については、共重合体の必須構
成成分の種類が前記3種の成分に限定されるこ
と、即ちアクリル酸、マレイン酸の如きα,β不
飽和カルボン酸とビニル系単量体の他に、これら
と全く構造的に異質であるスルホン酸系モノマー
を構成単量体とすることを特長とするもので又、
係る重合に要するモノマーの配合割合に於ても極
めて特徴を有するものである。 本発明分散剤について更に詳述すると、本発明
の分散剤における共重合体を構成し得るα,β不
飽和カルボン酸とは、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、フマール酸、マレ
イン酸などが代表的なものであるが、その他一般
に既知のものが使用出来る。 又、ビニル系単量体としては、アルキル基の炭
素数が1〜4のアクリル酸アルキルエステル又は
メタクリル酸アルキルエステル例えば、アクリル
酸メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチ
ルエステル又はそれらのメタクリル酸エステル、
スチレン、酢酸ビニルが用いられる。これらビニ
ル系単量体は、例えば、サチンホワイト等の如き
多価金属イオンに抵抗性を有しており、従つてこ
れらのイオンをかなりの濃度で含有している顔料
系に対してその分散安定性を向上させる。 又、スルホン酸系単量体とはスルホン基を有す
る重合性単量体であり、例えばスチレンスルホン
酸、ビニルスルホン酸、メタリルスルホン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、アリルスルホン酸、メタクリレートエチルス
ルホン酸、等が代表的なものであるが、その他一
般に既知のものが使用出来る。又、前記各種スル
ホン酸の塩等のスルホ基を有する重合性単量体も
勿論使用することができる。これらスルホン酸単
量体は、前記したビニル系単量体と併せて用いる
ことにより効果が充分発揮されるものであつて、
その特徴はα,β不飽和カルボン酸とりわけ、
α,β−不飽和ジカルボン酸の重合反応性の向上
に極めて有用である。即ち、α,β−不飽和ジカ
ルボン酸との共重合においてビニル系単量体、及
びスルホン酸系単量体の夫々単独使用の場合でも
前記α,β−不飽和ジカルボン酸の重合反応性の
向上に或る程度の寄与効果は認められるが、未だ
不充分であり、これに対し併用使用時の効果は、
極めて著しく、而して前記ビニル系単量体の使用
効果、即ち、金属イオンに対する抵抗性とα,β
−不飽和ジカルボン酸の特性である顔料分散系の
粘度低下能、及び経時安定性の相乗効果が発揮さ
れ、従来、公知の分散剤と比較して改良効果が顕
著となる。又これらの効果は、各種の顔料に広く
適用しても十分に発揮されるものである。 本発明分散剤は前記した如く、α,β−不飽和
カルボン酸/特定のビニル系単量体/スルホン酸
系単量体からなる単量体の共重合体とアンモニウ
ムおよび/または金属含有化合物との塩よりな
り、金属含有化合物のうちのアルカリ金属含有化
合物の代表的な例としては、ナトリウム、カリウ
ム、リチウムなどの一般に既知のアルカリ金属の
水酸化物を挙げることが出来る。これ以外の金属
含有化合物はカルシウム、アルミニウム、亜鉛、
マグネシウムより選ばれた金属を含む化合物(以
下これを特定金属化合物と称する)であり、具体
的にはこれら金属の酸化物、水酸化物、ハロゲン
化物、カルボン酸塩、酸素酸塩等の形で使用され
る。それらの特に代表的かつ具体的な例は、酢酸
カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸亜鉛、酢酸
アルミニウム、塩化カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、乳酸亜鉛、酒石酸亜鉛などがあり、これら
が好適に使用される。 前記単量体からなる共重合体を、アルカリ金属
含有化合物およびアンモニアからなる群から選ば
れたアルカリ化合物および特定金属化合物の両者
との塩とする場合、特定金属化合物はアルカリと
反応させる前の共重合体又はアルカリと反応させ
た後の共重合体のいずれとも反応させることがで
き、又特定金属化合物をアルカリと同時に反応さ
せることも可能である。特定金属化合物は共重合
体100部(共重合体がアルカリとの反応物を形成
している場合は、反応前の共重合体即ち、α,β
不飽和カルボン酸、ビニル系単量体およびスルホ
ン酸系単量体からなる共重合体に換算した量とす
る)に対し、最高70部まで反応させることが望ま
しい。 特定金属化合物の量が70部を越える場合は、分
散剤としての安定性に乏しくなるか、際立つた分
散剤の向上がなく、逆に分散性の劣化を来たしか
ねない。 本発明に係る分散剤にその能力を充分発現させ
るためには、分散剤自体のPH値を4以上で11以
下、望ましくは5以上11以下とするのが適してお
り、共重合体とアルカリ金属含有化合物及び/又
はアンモニアとの反応物はもとより、これらと特
定金属化合物を併用したときの塩のPHも、上記範
囲内にあることが望ましい。上記塩のPHが低い場
合は、アルカリ金属含有化合物及び/又はアンモ
ニアをさらに添加することによつて、所定のPH値
に調整することが望ましい。 本発明に於て共重合組成物として炭素数4を越
えるアクリル酸アルキルエステル又は、メタクリ
ル酸アルキルエステルを用いた場合、顔料の分散
性が悪く好ましくない。又ビニル系単量体はα,
β不飽和カルボン酸100部あたり5〜185部とする
ことが必要であり、さらに望ましい共重合割合は
10〜140部である。その共重合割合が5部未満及
び185部を越えた場合、何れも従来使用されてい
る分散剤に比べて極立つた分散性の向上は認めら
れない。又、スルホン酸系単量体の共重合割合
は、α,β不飽和カルボン酸100部あたり0.5〜
233部とすることが必要であり、さらに望ましい
共重合割合は2〜180部である。その共重合割合
が0.5部未満及び233部を越える場合、顔料分散系
の経時的及び熱的安定性などに対する効果が不充
分となる。 ここで本発明の分散剤を得る方法の一例を示す
ならば次のごとくである。 即ち、先ず分散剤における共重合体成分は、通
常公知の方法で容易に製造出来る。 例えば、重合性を有するαβ−不飽和カルボン
酸/ビニル系単量体/スルホン酸単量体からなる
単量体を通常の重合開始剤、例えば過硫酸塩、又
はアゾビスイソブチルイソブチロニトリル等を単
量体に対して、例えば0.1〜10重量%程度の範囲
で用い、水又はアルコール系などの溶媒中でほぼ
50〜150℃で1〜10時間程度で重合させ、必要に
応じて溶媒の一部又は、全部を留出させることに
より、所定濃度の重合体を得る。重合率は90%以
上が好ましく、95%以上がさらに好ましい。又、
かくして得た上記重合体水溶液に既述の通り、苛
性ソーダなどのようなアルカリ金属含有化合物及
び/又はアンモニアの水溶液を添加して、共重合
体における不飽和カルボン酸及びスルホン酸単位
の所定量を中和反応せしめ、PHを調整することで
前記共重合体とアルカリ金属含有化合物及び/又
はアンモニアとの塩を容易に得ることが出来る。 共重合体とアルカリ金属含有化合物及び/又は
アンモニアとの反応は、上述のような共重合体の
形成後に行なわせるのが一般的であるが、単量体
の状態にあるα,β−不飽和カルボン酸をあらか
じめ反応させておいてから共重合する方法によつ
ても可能であり、本発明はこのような態様をも包
含するものである。 次に特定金属化合物を併用して共重合体の塩を
得る方法としては、特開昭54−82416号に既述さ
れているが如き常法がある。例えば共重合体とア
ルカリ金属含有化合物及び/又は、アンモニアと
の反応物の水溶液に、前記特定金属化合物の水溶
液を添加混合して反応させることにより製造する
ことが出来、又他の方法としては同じく、前記の
如き方法で得た、共重合体水溶液に対し、アルカ
リ金属含有化合物及び/又は、アンモニアの水溶
液と、前記の特定金属化合物水溶液との混合液を
添加し、反応させることにより、得ることが出来
るが、本発明分散剤は、これらの製造方法によつ
て得られたもののみに限定されるものではない。 共重合体とアルカリ金属含有化合物やアンモニ
アとの反応はいわゆる中和反応であり、また特定
金属化合物との反応もこれに準じるものであつ
て、その反応条件はすでに知られているごとくで
ある。 ここで、顔料の分散効果と重合体の分子量の関
係は、例えば、従来のポリアクリル酸ソーダの如
き重合体の場合、比較的低分子量のものであるこ
とが、必須条件とされているが、意外にも本発明
に於ける共重合体の塩の場合には、性能が分子量
によつてそれ程影響されず、水溶液樹脂として得
た場合、濃度20%の共重合体塩の溶液の粘度が
500cpsという様な比較的高分子側でも良好な分散
効果を得ることが出来、これ以下の溶液粘度を示
すものについては、更に良好な分散効果が得られ
る。 本発明の分散剤は、従来の分散剤に比べて、よ
り少量の使用で、高濃度且つ低粘度で経時的に安
定な顔料分散液が得られる。 以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。 実施例1及び比較例1 市販サチンホワイトペースト(固形分25%)
に、第一表に示した所定量の水と分散剤を加え
(サチンホワイト固形分が20%になる様調整)混
練器で20分間撹拌した後、得られた分散スラリー
の直後の粘度及びそれを常温で24時間放置した場
合及び更にそれを60℃に加熱した場合の粘度を第
一表に示した。 結果にみられる通り、実施例1の試料(試料No.
1、2、3、4、5)を分散剤として作成したサ
チンホワイトスラリーは、比較例1の試料(試料
No.10、11、12)を分散剤としたスラリーに比べ、
明らかに、分散粘度の経時安定性及び熱安定性に
優れていた。 実施例2及び比較例2 市販の水酸化アルミニウムに、第一表に示した
所定量の水と分散剤を加え(水酸化アルミ固形分
が70%になる様調整)、混練器で15分間撹拌した
後、得られた分散スラリーの直後の粘度及びそれ
を常温で24時間放置した場合の粘度を第一表に示
した。 結果にみられる通り、実施例2の試料(試料No.
6、7、8、9)を分散剤として作成した水酸化
アルミスラリーは、比較例2の試料(試料No.13、
14、15)を分散剤としたスラリーに比べ、明らか
にスラリー粘度が低くく、又経時安安性に優れて
いた。
あり、さらに詳しくは高濃度且つ低粘度で経時的
に安定な塗被紙用顔料分散液を、より少量の使用
量で得ることが出来るような分散剤を提供するも
のである。 従来からカオリン、炭酸カルシウム、クレー、
サチンホワイト、水酸化アルミニウム、酸化チタ
ン等の如き、各種顔料を使用して、塗被加工紙が
製造されていることは周知である。 即ち、塗被加工紙は、一般に、上記の如き顔料
に、ある種の分散剤を添加し、水分散化し、これ
に顔料バインダーとして、カゼイン、澱粉、又は
ビニル系合成ラテツクス等の単独、もしくは混合
物を添加し、かくして得た塗被液を原紙に塗布
し、次いで乾燥し、更にスーパーカレンダーにか
ける等の機械的処理を施して製造されている。こ
れ等塗被紙の製造において、今日では、最良の印
刷適正効果を得るため、及びこれらの効果を比較
的安価な塗被液の製造条件の下に得んとするため
に、種々の点に考慮が払われている。即ち顔料分
散液の調整にあたつては、一種類の顔料だけが使
用されることはなく、各種の異なつた顔料が混合
物として使用される傾向にある事、水分含有量の
少ない高濃度の顔料分散液の調製が望まれる様に
なつた事、及び塗布加工法も従来のコート方式か
ら、更に高速度のブレードコーターの如きコーテ
イングマシン塗工される傾向にある事から、今日
要求される塗被紙用顔料分散剤として、広く求め
られている条件としては、次のような点が挙げら
れている。 (1) 各種の広範囲な顔料に有効な分散効果を示す
もの。 (2) 経済性及び塗被紙の品質の点で、より少量の
使用量で、高濃度の顔料分散液の調製が可能で
あるもの。 (3) 顔料分散物の粘度の経時的、熱的安定性に優
れていること。 特に高速度のコーテイングマシンによる場合の
様にハイスピードの塗布時においては、顔料の分
散状態の不良な塗被液を使用しても、粘度の増大
と流動性の低下により良好な塗布が施こされない
ばかりか、得られた塗被紙の印刷適正が劣悪であ
つて目的を果せない。この様な、分散状態の不良
性は、使用した分散剤の機能が劣ること、即ち、
配合直後の粘度が高いか或いは、たとえ配合直後
には、塗工作業にほぼ適用し得る様な粘度のもの
が得られても、経時的に粘度が増加することに起
因するのである。 従来は塗被紙用の顔料に好適な分散剤として、
ヘキサメタ燐酸ソーダ及び一部で既知の界面活性
剤、例えばある種の非イオン界面活性剤、及びナ
フタレン縮合物などが使用されており、又、有機
高分子系分散剤として、例えば、ポリアクリル酸
ソーダ等の如きポリアクリル酸のアルカリ金属塩
が良好な分散剤として広く知られているが、前述
の如き、今日要求されている塗被紙用顔料の分散
剤としては、未だ不満足である。 本発明者等は、既に塗被紙用顔料の分散剤につ
いて、既知の分散剤であるポリアクリル酸ソーダ
の分散改良に取組み、αβ不飽和カルボン酸とア
クリル酸テステルなど、或る種のビニル系単量体
との特定割合の共重合物のアルカリ金属塩又はア
ンニウム塩が水酸化アルミの分散性に有効である
ことを見出している(特公昭50−23850、特許No.
811068)。 本発明者等は、上記特公昭50−23850の周辺技
術を更に深く継続して検討を押し進めた結果、水
酸化アルミの分散性に限らず、サチンホワイト、
カオリン、クレーおよび炭酸カルシウムなど多種
類の顔料に対して、前記の欠点がなく更に、好適
な分散性を有する分散剤を見出し本発明を完成し
た。本発明に係る分散剤は各種顔料に対して有効
であるが、それらの中でも特にサチンホワイト、
炭酸カルシウムに対して有効である。 即ち本発明は、αβ−不飽和カルボン酸100重量
部(以下部と略記する)あたり炭素数1〜4のア
ルキル基を有するアクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステル、スチレン及び酢酸ビニルから選
ばれたビニル系単量体5〜185部、及びスルホン
酸系単量体0.5〜233部からなる共重合体と、アル
カリ金属含有化合物およびアンモニアから選ばれ
た少なくとも1種のアルカリ化合物との塩または
前記共重合体とカルシウム含有化合物、マグネシ
ウム含有化合物、亜鉛含有化合物およびアルミニ
ウム含有化合物から選ばれた少なくとも1種の化
合物と前記アルカリ化合物との塩よりなる塗被紙
用顔料の分散剤である。 本発明の分散剤については、共重合体の必須構
成成分の種類が前記3種の成分に限定されるこ
と、即ちアクリル酸、マレイン酸の如きα,β不
飽和カルボン酸とビニル系単量体の他に、これら
と全く構造的に異質であるスルホン酸系モノマー
を構成単量体とすることを特長とするもので又、
係る重合に要するモノマーの配合割合に於ても極
めて特徴を有するものである。 本発明分散剤について更に詳述すると、本発明
の分散剤における共重合体を構成し得るα,β不
飽和カルボン酸とは、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、フマール酸、マレ
イン酸などが代表的なものであるが、その他一般
に既知のものが使用出来る。 又、ビニル系単量体としては、アルキル基の炭
素数が1〜4のアクリル酸アルキルエステル又は
メタクリル酸アルキルエステル例えば、アクリル
酸メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチ
ルエステル又はそれらのメタクリル酸エステル、
スチレン、酢酸ビニルが用いられる。これらビニ
ル系単量体は、例えば、サチンホワイト等の如き
多価金属イオンに抵抗性を有しており、従つてこ
れらのイオンをかなりの濃度で含有している顔料
系に対してその分散安定性を向上させる。 又、スルホン酸系単量体とはスルホン基を有す
る重合性単量体であり、例えばスチレンスルホン
酸、ビニルスルホン酸、メタリルスルホン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、アリルスルホン酸、メタクリレートエチルス
ルホン酸、等が代表的なものであるが、その他一
般に既知のものが使用出来る。又、前記各種スル
ホン酸の塩等のスルホ基を有する重合性単量体も
勿論使用することができる。これらスルホン酸単
量体は、前記したビニル系単量体と併せて用いる
ことにより効果が充分発揮されるものであつて、
その特徴はα,β不飽和カルボン酸とりわけ、
α,β−不飽和ジカルボン酸の重合反応性の向上
に極めて有用である。即ち、α,β−不飽和ジカ
ルボン酸との共重合においてビニル系単量体、及
びスルホン酸系単量体の夫々単独使用の場合でも
前記α,β−不飽和ジカルボン酸の重合反応性の
向上に或る程度の寄与効果は認められるが、未だ
不充分であり、これに対し併用使用時の効果は、
極めて著しく、而して前記ビニル系単量体の使用
効果、即ち、金属イオンに対する抵抗性とα,β
−不飽和ジカルボン酸の特性である顔料分散系の
粘度低下能、及び経時安定性の相乗効果が発揮さ
れ、従来、公知の分散剤と比較して改良効果が顕
著となる。又これらの効果は、各種の顔料に広く
適用しても十分に発揮されるものである。 本発明分散剤は前記した如く、α,β−不飽和
カルボン酸/特定のビニル系単量体/スルホン酸
系単量体からなる単量体の共重合体とアンモニウ
ムおよび/または金属含有化合物との塩よりな
り、金属含有化合物のうちのアルカリ金属含有化
合物の代表的な例としては、ナトリウム、カリウ
ム、リチウムなどの一般に既知のアルカリ金属の
水酸化物を挙げることが出来る。これ以外の金属
含有化合物はカルシウム、アルミニウム、亜鉛、
マグネシウムより選ばれた金属を含む化合物(以
下これを特定金属化合物と称する)であり、具体
的にはこれら金属の酸化物、水酸化物、ハロゲン
化物、カルボン酸塩、酸素酸塩等の形で使用され
る。それらの特に代表的かつ具体的な例は、酢酸
カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸亜鉛、酢酸
アルミニウム、塩化カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、乳酸亜鉛、酒石酸亜鉛などがあり、これら
が好適に使用される。 前記単量体からなる共重合体を、アルカリ金属
含有化合物およびアンモニアからなる群から選ば
れたアルカリ化合物および特定金属化合物の両者
との塩とする場合、特定金属化合物はアルカリと
反応させる前の共重合体又はアルカリと反応させ
た後の共重合体のいずれとも反応させることがで
き、又特定金属化合物をアルカリと同時に反応さ
せることも可能である。特定金属化合物は共重合
体100部(共重合体がアルカリとの反応物を形成
している場合は、反応前の共重合体即ち、α,β
不飽和カルボン酸、ビニル系単量体およびスルホ
ン酸系単量体からなる共重合体に換算した量とす
る)に対し、最高70部まで反応させることが望ま
しい。 特定金属化合物の量が70部を越える場合は、分
散剤としての安定性に乏しくなるか、際立つた分
散剤の向上がなく、逆に分散性の劣化を来たしか
ねない。 本発明に係る分散剤にその能力を充分発現させ
るためには、分散剤自体のPH値を4以上で11以
下、望ましくは5以上11以下とするのが適してお
り、共重合体とアルカリ金属含有化合物及び/又
はアンモニアとの反応物はもとより、これらと特
定金属化合物を併用したときの塩のPHも、上記範
囲内にあることが望ましい。上記塩のPHが低い場
合は、アルカリ金属含有化合物及び/又はアンモ
ニアをさらに添加することによつて、所定のPH値
に調整することが望ましい。 本発明に於て共重合組成物として炭素数4を越
えるアクリル酸アルキルエステル又は、メタクリ
ル酸アルキルエステルを用いた場合、顔料の分散
性が悪く好ましくない。又ビニル系単量体はα,
β不飽和カルボン酸100部あたり5〜185部とする
ことが必要であり、さらに望ましい共重合割合は
10〜140部である。その共重合割合が5部未満及
び185部を越えた場合、何れも従来使用されてい
る分散剤に比べて極立つた分散性の向上は認めら
れない。又、スルホン酸系単量体の共重合割合
は、α,β不飽和カルボン酸100部あたり0.5〜
233部とすることが必要であり、さらに望ましい
共重合割合は2〜180部である。その共重合割合
が0.5部未満及び233部を越える場合、顔料分散系
の経時的及び熱的安定性などに対する効果が不充
分となる。 ここで本発明の分散剤を得る方法の一例を示す
ならば次のごとくである。 即ち、先ず分散剤における共重合体成分は、通
常公知の方法で容易に製造出来る。 例えば、重合性を有するαβ−不飽和カルボン
酸/ビニル系単量体/スルホン酸単量体からなる
単量体を通常の重合開始剤、例えば過硫酸塩、又
はアゾビスイソブチルイソブチロニトリル等を単
量体に対して、例えば0.1〜10重量%程度の範囲
で用い、水又はアルコール系などの溶媒中でほぼ
50〜150℃で1〜10時間程度で重合させ、必要に
応じて溶媒の一部又は、全部を留出させることに
より、所定濃度の重合体を得る。重合率は90%以
上が好ましく、95%以上がさらに好ましい。又、
かくして得た上記重合体水溶液に既述の通り、苛
性ソーダなどのようなアルカリ金属含有化合物及
び/又はアンモニアの水溶液を添加して、共重合
体における不飽和カルボン酸及びスルホン酸単位
の所定量を中和反応せしめ、PHを調整することで
前記共重合体とアルカリ金属含有化合物及び/又
はアンモニアとの塩を容易に得ることが出来る。 共重合体とアルカリ金属含有化合物及び/又は
アンモニアとの反応は、上述のような共重合体の
形成後に行なわせるのが一般的であるが、単量体
の状態にあるα,β−不飽和カルボン酸をあらか
じめ反応させておいてから共重合する方法によつ
ても可能であり、本発明はこのような態様をも包
含するものである。 次に特定金属化合物を併用して共重合体の塩を
得る方法としては、特開昭54−82416号に既述さ
れているが如き常法がある。例えば共重合体とア
ルカリ金属含有化合物及び/又は、アンモニアと
の反応物の水溶液に、前記特定金属化合物の水溶
液を添加混合して反応させることにより製造する
ことが出来、又他の方法としては同じく、前記の
如き方法で得た、共重合体水溶液に対し、アルカ
リ金属含有化合物及び/又は、アンモニアの水溶
液と、前記の特定金属化合物水溶液との混合液を
添加し、反応させることにより、得ることが出来
るが、本発明分散剤は、これらの製造方法によつ
て得られたもののみに限定されるものではない。 共重合体とアルカリ金属含有化合物やアンモニ
アとの反応はいわゆる中和反応であり、また特定
金属化合物との反応もこれに準じるものであつ
て、その反応条件はすでに知られているごとくで
ある。 ここで、顔料の分散効果と重合体の分子量の関
係は、例えば、従来のポリアクリル酸ソーダの如
き重合体の場合、比較的低分子量のものであるこ
とが、必須条件とされているが、意外にも本発明
に於ける共重合体の塩の場合には、性能が分子量
によつてそれ程影響されず、水溶液樹脂として得
た場合、濃度20%の共重合体塩の溶液の粘度が
500cpsという様な比較的高分子側でも良好な分散
効果を得ることが出来、これ以下の溶液粘度を示
すものについては、更に良好な分散効果が得られ
る。 本発明の分散剤は、従来の分散剤に比べて、よ
り少量の使用で、高濃度且つ低粘度で経時的に安
定な顔料分散液が得られる。 以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。 実施例1及び比較例1 市販サチンホワイトペースト(固形分25%)
に、第一表に示した所定量の水と分散剤を加え
(サチンホワイト固形分が20%になる様調整)混
練器で20分間撹拌した後、得られた分散スラリー
の直後の粘度及びそれを常温で24時間放置した場
合及び更にそれを60℃に加熱した場合の粘度を第
一表に示した。 結果にみられる通り、実施例1の試料(試料No.
1、2、3、4、5)を分散剤として作成したサ
チンホワイトスラリーは、比較例1の試料(試料
No.10、11、12)を分散剤としたスラリーに比べ、
明らかに、分散粘度の経時安定性及び熱安定性に
優れていた。 実施例2及び比較例2 市販の水酸化アルミニウムに、第一表に示した
所定量の水と分散剤を加え(水酸化アルミ固形分
が70%になる様調整)、混練器で15分間撹拌した
後、得られた分散スラリーの直後の粘度及びそれ
を常温で24時間放置した場合の粘度を第一表に示
した。 結果にみられる通り、実施例2の試料(試料No.
6、7、8、9)を分散剤として作成した水酸化
アルミスラリーは、比較例2の試料(試料No.13、
14、15)を分散剤としたスラリーに比べ、明らか
にスラリー粘度が低くく、又経時安安性に優れて
いた。
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 α,β−不飽和カルボン酸100重量部あたり、
アルキル基の炭素数が1〜4のアクリル酸アルキ
ルエステル又はメタクリル酸アルキルエステル、
スチレンおよび酢酸ビニルから選ばれたビニル系
単量体5〜185重量部およびスルホン酸系単量体
0.5〜233重量部からなる共重合体と、アルカリ金
属含有化合物およびアンモニアから選ばれた少な
くとも1種のアルカリ化合物との塩または前記共
重合体とカルシウム含有化合物、マグネシウム含
有化合物、亜鉛含有化合物およびアルミニウム含
有化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物と
前記アルカリ化合物との塩よりなる塗被紙用顔料
の分散剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1906280A JPS56115630A (en) | 1980-02-20 | 1980-02-20 | Dispersant of pigment for coated paper |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1906280A JPS56115630A (en) | 1980-02-20 | 1980-02-20 | Dispersant of pigment for coated paper |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56115630A JPS56115630A (en) | 1981-09-10 |
| JPH0156827B2 true JPH0156827B2 (ja) | 1989-12-01 |
Family
ID=11988939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1906280A Granted JPS56115630A (en) | 1980-02-20 | 1980-02-20 | Dispersant of pigment for coated paper |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56115630A (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS57167728A (en) * | 1981-04-07 | 1982-10-15 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | Emulsifier for production of high viscous aqueous emulsion |
| JPS60181167A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-14 | Sanyo Chem Ind Ltd | 無機顔料用分散剤 |
| JPS61254672A (ja) * | 1985-05-07 | 1986-11-12 | Tanabe Nitto Kako Kk | 着色骨材とその処理工法 |
| JP2592803B2 (ja) * | 1985-06-26 | 1997-03-19 | ロ−ム アンド ハ−ス コンパニ− | 水性系の安定化法 |
| DE4209632A1 (de) * | 1992-03-25 | 1993-09-30 | Basf Ag | Sulfogruppenhaltige Polymere |
| DE4225922A1 (de) * | 1992-08-05 | 1994-02-10 | Bayer Ag | Verwendung von Salzen mehrbasiger organischer Säuren mit mehrwertigen Kationen als Dispergiermittel für wäßrige Dispersionen und wäßriger Dispersionen, die derartige Dispergiermittel enthalten |
| US5380782A (en) * | 1993-10-04 | 1995-01-10 | Rohm And Haas Company | Polymeric dispersants for ceramic materials |
| DE19811791A1 (de) | 1998-03-18 | 1999-09-23 | Borchers Gmbh | Wäßrige Dispersionen mit einer speziellen Dispergiermittelkombination |
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Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1980
- 1980-02-20 JP JP1906280A patent/JPS56115630A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56115630A (en) | 1981-09-10 |
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