JPH0213047B2 - - Google Patents
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- JPH0213047B2 JPH0213047B2 JP57163968A JP16396882A JPH0213047B2 JP H0213047 B2 JPH0213047 B2 JP H0213047B2 JP 57163968 A JP57163968 A JP 57163968A JP 16396882 A JP16396882 A JP 16396882A JP H0213047 B2 JPH0213047 B2 JP H0213047B2
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- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Description
本発明は、溶融紡糸した合成繊維未延伸糸条を
2500m/分以上の高速度で捲取るに際し、製品パ
ツケージの側面に段が生ずるという問題を解消
し、捲姿の良い製品パツケージを得る溶融紡糸方
法に関する。 近年、溶融紡糸した合成繊維未延伸糸条を2500
m/分以上で捲取り、製品パツケージを得る、所
謂高速紡糸方法が広く採用されるようになつてき
ており、その捲取速度はますます高速化の傾向を
示している。 しかしながら、捲取速度が高速化されるに従い
以下のような欠点が顕われ、2500m/分以上の捲
取が困難となる。 すなわち、捲取速度が2500m/分を越えると、
捲取終了時に製品の回転を停止させる際に、製品
パツケージ端面に、所謂「の字段」と呼ばれるの
字状の段が発生し、後工程において解舒不良を誘
発し、断糸に到る問題が顕在化している。 一方、製品の回転の自然停止を待てば、「の字
段」はある程度は減少できるものの、捲取速度が
高速化するにつれ、製品の停止には多大の時間を
要し、非常に非効率的であり、実際の生産には適
せず、採用は、不可能である。 本発明者らは、溶融紡糸された合成繊維未延伸
糸条を、2500m/分以上の高速度で捲取りを実施
する際に発生する上述の如き欠点を解消すべく研
究の結果、溶融紡糸された合成繊維未延伸糸条を
捲取る際に、付与する水性油剤液中に、SO3M基
(Mは水素又は金属イオンを示す)を有する水溶
性ポリエステルを配合することによつて、高速度
での捲取においても品質上の問題もなく、「の字
段」を解消できることを見い出し本発明に到達し
た。 すなわち、本発明は、溶融紡糸した合成繊維未
延伸糸条をジカルボン酸、アルキレングリコール
及びSO3M基(Mは水素または金属イオンを示
す)を有する二官能性化合物からなる水溶性ポリ
エステル又はジカルボン酸、アルキレングリコー
ル、SO3M基(Mは水素または金属イオンを示
す)を有する二官能性化合物及びポリアルキレン
グリコールからなる水溶性ポリエステルであつ
て、極限粘度(IV)が0.15〜0.50の水溶性ポリエ
ステルが全油剤成分の1〜10重量%含まれている
水性油剤液で処理した後、2500m/分以上にて流
体交絡処理を施すことなく捲取ることを特徴とす
る溶融紡糸方法である。 本発明が適用される合成繊維としては、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維等の溶融紡糸の可能
なすべての合成繊維をあげることができるが特に
ポリエステル繊維を用いた時効果が顕著である。 また、本発明において用いられる水性油剤は、
通常繊維用油剤として知られる任意の油剤を水溶
液、または水エマルジヨンとしたものを意味す
る。 水性油剤を付与する方法としては、ローラーを
用いる方法、メタリングポンプを用いる方法等が
挙げられる。 また、水性油剤液の濃度および合成繊維未延伸
糸条への付与量は、特に限定されないが、通常濃
度5〜20重量%、付与量0.1〜1.0重量%程度が適
当である。 本発明方法は、SO3M基(Mは水素又は金属イ
オンを示す)を有する水溶性ポリエステルを含有
する水性油剤液を用いることを特徴とするもので
あり、水性油剤液に添加される水溶性ポリエステ
ルは、ジカルボン酸、アルキレングリコール及び
SO3M基(Mは水素または金属イオンを示す)を
有する二官能性化合物からなるか、あるいはジカ
ルボン酸、アルキレングリコール、SO3M基(M
は水素または金属イオンを示す)及びポリアルキ
レングリコールからなつている。 ジカルボン酸成分は、芳香族、脂肪族、脂環族
ジカルボン酸であり、蓚酸、マロン酸、ジメチル
マロン酸、コハク酸、グルタール酸、アジピン
酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2
ジメチルグルタール酸、アゼライン酸、セバシン
酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、1,
3シクロペンタンジカルボン酸、1,2シクロヘ
キサンジカルボン酸、1,3シクロペンタンジカ
ルボン酸、1,4シクロヘキサンジカルボン酸、
フタール酸、テレフタール酸、イソフタール酸、
2,6ノルボルナンジカルボン酸、1,4ナフタ
ール酸、ジフエニン酸、4,4′オキシ安息香酸、
ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、4,4′ス
ルホニルジ安息香酸及び2,5ナフタレンジカル
ボン酸があり、この中でもテレフタール酸、イソ
フタール酸が望ましい。 アルキレングリコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、2,4ジメチル2エチルヘキサン
1,3ジオール、2エチル2ブチル1,3プロパ
ンジオール、2,2ジメチル1,3プロパンジオ
ール、2エチル2イソブチル1,3プロパンジオ
ール、1,3ブタンジオール、1,4ブタンジオ
ール、1,5ペンタンジオール、1,6ヘキサン
ジオール、2,2,4トリメチル1,6ヘキサン
ジオール、1,2シクロヘキサンジメタノール、
1,3シクロヘキサンジメタノール、1,4シク
ロヘキサンジメタノール、2,2,4,4テトラ
メチル1,3シクロブタンジオール、4,4′チオ
ジフエノール、4,4′メチレンジフエノール、
4,4′(2・ノルボルニリデン)ジフエノール、
4,4′ジヒドロキシビフエノール、o−,m−及
びp−ジヒドロヘキシベンゼン、4,4′イソプロ
ピリデンジフエノール、4,4イソプロピリデン
ビス(2,6ジクロロフエノール)、2,5ナフ
タレンジオール及びp−キシレンジオール等が挙
げられ、この中でもエチレングリコール、ジエチ
レングリコールが好ましい。 ポリアルキレングリコール成分としては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール
等が挙げられる。 ポリアルキレングリコールの役割は繊維と水溶
性ポリエステルとの結合を強固ならしめると共
に、水溶性ポリエステルに柔かさを与えるもので
ある。 −SO3M基(Mは水素又は金属イオン)を有す
る二官能性化合物成分としては、−SO3M基含有
ジカルボン酸シオール、オキシ酸がある。 MとしてはLi+、Na+、K+、Mg++、Ca++、Cu+
+、Fe++又はFe+++等があり、Na+、Li+が好まし
い。 化合物としては、−SO3M基が芳香族核に直結
したもので、一般式 (Xは3価の芳香族炭化水素基、 Yは2価の芳香族炭化水素基、 Rは水素又は炭素1〜4のアルキル基、 Mは水素、Li+、Na+、K+、Mg++、Ca++、Fe++
又はFe+++、 aは1、2又は3である。) (Rは水素、炭素数1〜8のアルキル基又はフエ
ニル基、 MはNa+、Li+、K+、Mg++、Ca++、Cu++、Fe++
+又はFe+++、 aは1、2又は3である。) で示される化合物が挙げられ、具体的にはスルホ
イソフタール酸、スルホテレフタール酸、スルホ
フタール酸又は4−スルホナフタレン2,7ジカ
ルボン酸等の金属塩、4−ソジオスルホフエニル
−3−5−ジカルボメトキシベンゼンスルホネー
ト、4−リチオスルホフエニール3,5−ジカル
ボメトキシベンゼンスルホネート及び6−ソジオ
スルホ−2−ナフチル3,5ジカルボメトキシベ
ンゼンスルホネート、5−〔4−(ソジオスルホ)
−フエノキシ〕イソフタール酸ジメチル、5・
〔(ソジオスルホ)・フエノキシ〕テレフタール酸
ジスチル及び5・〔4・(ソジオスルホ)・フエノ
キシ〕イソフタール酸等がある。 このうち、Na金属が結合しているソジオスル
ホイソフタール酸が特に好ましい。これらの組成
及び割合は、得られたポリエステルが水溶性にな
れば特に限定しないが、ソジオスルホイソフター
ル酸20〜40モル%共重合ポリエステルが望まし
い。 得られたポリエステルは極限粘度(IV)が0.15
〜0.5程度で常温では固体で安定なポリマーであ
り、水又は熱水に溶解した場合、透明若しくは懸
濁状態となる。なお、水溶性ポリエステルの極限
粘度(IV)は、小さくなりすぎると本発明の効
果が低下する傾向にあり、一方大きくなりすぎる
と水又は熱水に溶解する所要時間が長くなる傾向
にあるので、0.15〜0.50とするのが望ましい。 この水溶性ポリエステルの効果は、水溶性ポリ
エステルのもつ収束作用ならびに後工程に影響を
及ぼさない程度に繊維・繊維間摩擦を上昇させ、
捲取られた糸条間の滑り、ずれ等をおさえる作用
に起因するものであり、これらの作用により、溶
融紡糸された合成繊維未延伸糸条を高速度で捲取
る際に生ずる「の字段」を解消することができ
る。 以上、説明した如く、本発明によれば、2500
m/分以上の高速度で捲取を実施する場合でも
「の字段」を発生させることなく捲取が可能とな
り、しかも後工程において解舒不良を誘発し、断
糸等に到る問題は解消される。 以下、実施例により、本発明をさらに詳述す
る。 実施例 1 紡糸速度3300m/分にて、115デニール/36フ
イラメントのポリエチレンテレフタレート未延伸
マルチフイラメントを紡糸し、下記仕込み組成よ
り通常のポリエステル重合法にしたがつて製造し
た3種の水溶性ポリエステルをポリエーテル(分
子量2700)63重量%、ポリオキシエチレン付加ア
ルキルオクタノエート20重量%、アルキルフエニ
ルエーテル15重量%、アルキルスルホネートナト
リウム塩2重量%からなる油剤に、それぞれ10重
量%添加し、水性油剤液にしたもので処理し、捲
取実施し、パツケージの端面の状態を比較した。
その結果を第1表に示す。尚、水性油剤液濃度は
8重量%、糸条への付着量は0.32重量%であつ
た。本願発明の水溶性ポリエステルを添加した水
性油剤液で処理したものは、パツケージ端面の
「の字段」の発生はまつたく認められなかつた。 Γ水溶性ポリエステルA IV=0.36 5・ソジオスルホイソフタル酸 40重量部 テレフタル酸 60重量部 エチレングリコール 56重量部 Γ水溶性ポリエステルB IV=0.48 5・ソジオスルホイソフタル酸 20重量部 テレフタル酸 80重量部 エチレングリコール 76重量部 ポリエチレングリコール(MW600) 5重量部 Γ水溶性ポリエステル C IV=0.48 5・ソジオスルホイソフタル酸 10重量部 テレフタル酸 90重量部 エチレングリコール 85重量部 ポリエチレングリコール 15重量部
2500m/分以上の高速度で捲取るに際し、製品パ
ツケージの側面に段が生ずるという問題を解消
し、捲姿の良い製品パツケージを得る溶融紡糸方
法に関する。 近年、溶融紡糸した合成繊維未延伸糸条を2500
m/分以上で捲取り、製品パツケージを得る、所
謂高速紡糸方法が広く採用されるようになつてき
ており、その捲取速度はますます高速化の傾向を
示している。 しかしながら、捲取速度が高速化されるに従い
以下のような欠点が顕われ、2500m/分以上の捲
取が困難となる。 すなわち、捲取速度が2500m/分を越えると、
捲取終了時に製品の回転を停止させる際に、製品
パツケージ端面に、所謂「の字段」と呼ばれるの
字状の段が発生し、後工程において解舒不良を誘
発し、断糸に到る問題が顕在化している。 一方、製品の回転の自然停止を待てば、「の字
段」はある程度は減少できるものの、捲取速度が
高速化するにつれ、製品の停止には多大の時間を
要し、非常に非効率的であり、実際の生産には適
せず、採用は、不可能である。 本発明者らは、溶融紡糸された合成繊維未延伸
糸条を、2500m/分以上の高速度で捲取りを実施
する際に発生する上述の如き欠点を解消すべく研
究の結果、溶融紡糸された合成繊維未延伸糸条を
捲取る際に、付与する水性油剤液中に、SO3M基
(Mは水素又は金属イオンを示す)を有する水溶
性ポリエステルを配合することによつて、高速度
での捲取においても品質上の問題もなく、「の字
段」を解消できることを見い出し本発明に到達し
た。 すなわち、本発明は、溶融紡糸した合成繊維未
延伸糸条をジカルボン酸、アルキレングリコール
及びSO3M基(Mは水素または金属イオンを示
す)を有する二官能性化合物からなる水溶性ポリ
エステル又はジカルボン酸、アルキレングリコー
ル、SO3M基(Mは水素または金属イオンを示
す)を有する二官能性化合物及びポリアルキレン
グリコールからなる水溶性ポリエステルであつ
て、極限粘度(IV)が0.15〜0.50の水溶性ポリエ
ステルが全油剤成分の1〜10重量%含まれている
水性油剤液で処理した後、2500m/分以上にて流
体交絡処理を施すことなく捲取ることを特徴とす
る溶融紡糸方法である。 本発明が適用される合成繊維としては、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維等の溶融紡糸の可能
なすべての合成繊維をあげることができるが特に
ポリエステル繊維を用いた時効果が顕著である。 また、本発明において用いられる水性油剤は、
通常繊維用油剤として知られる任意の油剤を水溶
液、または水エマルジヨンとしたものを意味す
る。 水性油剤を付与する方法としては、ローラーを
用いる方法、メタリングポンプを用いる方法等が
挙げられる。 また、水性油剤液の濃度および合成繊維未延伸
糸条への付与量は、特に限定されないが、通常濃
度5〜20重量%、付与量0.1〜1.0重量%程度が適
当である。 本発明方法は、SO3M基(Mは水素又は金属イ
オンを示す)を有する水溶性ポリエステルを含有
する水性油剤液を用いることを特徴とするもので
あり、水性油剤液に添加される水溶性ポリエステ
ルは、ジカルボン酸、アルキレングリコール及び
SO3M基(Mは水素または金属イオンを示す)を
有する二官能性化合物からなるか、あるいはジカ
ルボン酸、アルキレングリコール、SO3M基(M
は水素または金属イオンを示す)及びポリアルキ
レングリコールからなつている。 ジカルボン酸成分は、芳香族、脂肪族、脂環族
ジカルボン酸であり、蓚酸、マロン酸、ジメチル
マロン酸、コハク酸、グルタール酸、アジピン
酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2
ジメチルグルタール酸、アゼライン酸、セバシン
酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、1,
3シクロペンタンジカルボン酸、1,2シクロヘ
キサンジカルボン酸、1,3シクロペンタンジカ
ルボン酸、1,4シクロヘキサンジカルボン酸、
フタール酸、テレフタール酸、イソフタール酸、
2,6ノルボルナンジカルボン酸、1,4ナフタ
ール酸、ジフエニン酸、4,4′オキシ安息香酸、
ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、4,4′ス
ルホニルジ安息香酸及び2,5ナフタレンジカル
ボン酸があり、この中でもテレフタール酸、イソ
フタール酸が望ましい。 アルキレングリコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、2,4ジメチル2エチルヘキサン
1,3ジオール、2エチル2ブチル1,3プロパ
ンジオール、2,2ジメチル1,3プロパンジオ
ール、2エチル2イソブチル1,3プロパンジオ
ール、1,3ブタンジオール、1,4ブタンジオ
ール、1,5ペンタンジオール、1,6ヘキサン
ジオール、2,2,4トリメチル1,6ヘキサン
ジオール、1,2シクロヘキサンジメタノール、
1,3シクロヘキサンジメタノール、1,4シク
ロヘキサンジメタノール、2,2,4,4テトラ
メチル1,3シクロブタンジオール、4,4′チオ
ジフエノール、4,4′メチレンジフエノール、
4,4′(2・ノルボルニリデン)ジフエノール、
4,4′ジヒドロキシビフエノール、o−,m−及
びp−ジヒドロヘキシベンゼン、4,4′イソプロ
ピリデンジフエノール、4,4イソプロピリデン
ビス(2,6ジクロロフエノール)、2,5ナフ
タレンジオール及びp−キシレンジオール等が挙
げられ、この中でもエチレングリコール、ジエチ
レングリコールが好ましい。 ポリアルキレングリコール成分としては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール
等が挙げられる。 ポリアルキレングリコールの役割は繊維と水溶
性ポリエステルとの結合を強固ならしめると共
に、水溶性ポリエステルに柔かさを与えるもので
ある。 −SO3M基(Mは水素又は金属イオン)を有す
る二官能性化合物成分としては、−SO3M基含有
ジカルボン酸シオール、オキシ酸がある。 MとしてはLi+、Na+、K+、Mg++、Ca++、Cu+
+、Fe++又はFe+++等があり、Na+、Li+が好まし
い。 化合物としては、−SO3M基が芳香族核に直結
したもので、一般式 (Xは3価の芳香族炭化水素基、 Yは2価の芳香族炭化水素基、 Rは水素又は炭素1〜4のアルキル基、 Mは水素、Li+、Na+、K+、Mg++、Ca++、Fe++
又はFe+++、 aは1、2又は3である。) (Rは水素、炭素数1〜8のアルキル基又はフエ
ニル基、 MはNa+、Li+、K+、Mg++、Ca++、Cu++、Fe++
+又はFe+++、 aは1、2又は3である。) で示される化合物が挙げられ、具体的にはスルホ
イソフタール酸、スルホテレフタール酸、スルホ
フタール酸又は4−スルホナフタレン2,7ジカ
ルボン酸等の金属塩、4−ソジオスルホフエニル
−3−5−ジカルボメトキシベンゼンスルホネー
ト、4−リチオスルホフエニール3,5−ジカル
ボメトキシベンゼンスルホネート及び6−ソジオ
スルホ−2−ナフチル3,5ジカルボメトキシベ
ンゼンスルホネート、5−〔4−(ソジオスルホ)
−フエノキシ〕イソフタール酸ジメチル、5・
〔(ソジオスルホ)・フエノキシ〕テレフタール酸
ジスチル及び5・〔4・(ソジオスルホ)・フエノ
キシ〕イソフタール酸等がある。 このうち、Na金属が結合しているソジオスル
ホイソフタール酸が特に好ましい。これらの組成
及び割合は、得られたポリエステルが水溶性にな
れば特に限定しないが、ソジオスルホイソフター
ル酸20〜40モル%共重合ポリエステルが望まし
い。 得られたポリエステルは極限粘度(IV)が0.15
〜0.5程度で常温では固体で安定なポリマーであ
り、水又は熱水に溶解した場合、透明若しくは懸
濁状態となる。なお、水溶性ポリエステルの極限
粘度(IV)は、小さくなりすぎると本発明の効
果が低下する傾向にあり、一方大きくなりすぎる
と水又は熱水に溶解する所要時間が長くなる傾向
にあるので、0.15〜0.50とするのが望ましい。 この水溶性ポリエステルの効果は、水溶性ポリ
エステルのもつ収束作用ならびに後工程に影響を
及ぼさない程度に繊維・繊維間摩擦を上昇させ、
捲取られた糸条間の滑り、ずれ等をおさえる作用
に起因するものであり、これらの作用により、溶
融紡糸された合成繊維未延伸糸条を高速度で捲取
る際に生ずる「の字段」を解消することができ
る。 以上、説明した如く、本発明によれば、2500
m/分以上の高速度で捲取を実施する場合でも
「の字段」を発生させることなく捲取が可能とな
り、しかも後工程において解舒不良を誘発し、断
糸等に到る問題は解消される。 以下、実施例により、本発明をさらに詳述す
る。 実施例 1 紡糸速度3300m/分にて、115デニール/36フ
イラメントのポリエチレンテレフタレート未延伸
マルチフイラメントを紡糸し、下記仕込み組成よ
り通常のポリエステル重合法にしたがつて製造し
た3種の水溶性ポリエステルをポリエーテル(分
子量2700)63重量%、ポリオキシエチレン付加ア
ルキルオクタノエート20重量%、アルキルフエニ
ルエーテル15重量%、アルキルスルホネートナト
リウム塩2重量%からなる油剤に、それぞれ10重
量%添加し、水性油剤液にしたもので処理し、捲
取実施し、パツケージの端面の状態を比較した。
その結果を第1表に示す。尚、水性油剤液濃度は
8重量%、糸条への付着量は0.32重量%であつ
た。本願発明の水溶性ポリエステルを添加した水
性油剤液で処理したものは、パツケージ端面の
「の字段」の発生はまつたく認められなかつた。 Γ水溶性ポリエステルA IV=0.36 5・ソジオスルホイソフタル酸 40重量部 テレフタル酸 60重量部 エチレングリコール 56重量部 Γ水溶性ポリエステルB IV=0.48 5・ソジオスルホイソフタル酸 20重量部 テレフタル酸 80重量部 エチレングリコール 76重量部 ポリエチレングリコール(MW600) 5重量部 Γ水溶性ポリエステル C IV=0.48 5・ソジオスルホイソフタル酸 10重量部 テレフタル酸 90重量部 エチレングリコール 85重量部 ポリエチレングリコール 15重量部
【表】
実施例 2
紡糸速度3300m/分にて、115デニール/36フ
イラメントのポリエチレンテレフタレート未延伸
マルチフイラメントを紡糸し、各濃度の水溶性ポ
リエステルを含有した水性油剤液にて処理し、捲
取を実施し、そのパツケージの端面の状態を比較
した。その結果を第2表に示す。 水溶性ポリエステルとしては、実施例1記載の
水溶性ポリエステルBを用い、水性油剤液濃度
は、8重量%、糸条への付着量は0.32重量%であ
つた。 次に、上記の如くして得た製品をスピンドル仮
撚加工(スピンドル回転数60万rpm)に供し、加
工毛羽の発生状況を検討した。その結果を第2表
にあわせて示す。 第2表からも明らかなように、紡糸油剤に1〜
10重量%の水溶性ポリエステルを添加すると、後
加工性に影響を与えずに、パツケージの「の字
段」を解消できることがわかる。水溶性ポリエス
テルの添加量が1重量%未満では「の字段」発生
防止の効果がなく、添加量が10重量%を越えると
加工毛羽が増大する。
イラメントのポリエチレンテレフタレート未延伸
マルチフイラメントを紡糸し、各濃度の水溶性ポ
リエステルを含有した水性油剤液にて処理し、捲
取を実施し、そのパツケージの端面の状態を比較
した。その結果を第2表に示す。 水溶性ポリエステルとしては、実施例1記載の
水溶性ポリエステルBを用い、水性油剤液濃度
は、8重量%、糸条への付着量は0.32重量%であ
つた。 次に、上記の如くして得た製品をスピンドル仮
撚加工(スピンドル回転数60万rpm)に供し、加
工毛羽の発生状況を検討した。その結果を第2表
にあわせて示す。 第2表からも明らかなように、紡糸油剤に1〜
10重量%の水溶性ポリエステルを添加すると、後
加工性に影響を与えずに、パツケージの「の字
段」を解消できることがわかる。水溶性ポリエス
テルの添加量が1重量%未満では「の字段」発生
防止の効果がなく、添加量が10重量%を越えると
加工毛羽が増大する。
【表】
実施例 3
紡糸速度を種々変更して115デニール/36フイ
ラメントのポリエチレンテレフタレート未延伸マ
ルチフイラメントを紡糸し、10重量%の実施例1
記載の水溶性ポリエステルAを実施例1に示した
紡糸油剤に添加し、濃度12%に調整した水性油剤
液にて処理し、各種の捲取速度にて捲取を実施し
た。 また、その製品を、スピンドル仮撚加工(スピ
ンドル回転数60万rpm)に供し、加工毛羽の検討
を行なつた。 その結果を第3表に示す。一方比較のために、
紡糸油剤中に水溶性ポリエステルを添加しなかつ
たものについて、実施例3と同様のテストを行な
い、その結果をあわせて第3表に示した。 第3表からも明らかなように、紡糸油剤に水溶
性ポリエステルを添加すると、捲取速度が高速度
となつても、仮撚加工性にほとんど影響なく「の
字段」を解消できることがわかる。
ラメントのポリエチレンテレフタレート未延伸マ
ルチフイラメントを紡糸し、10重量%の実施例1
記載の水溶性ポリエステルAを実施例1に示した
紡糸油剤に添加し、濃度12%に調整した水性油剤
液にて処理し、各種の捲取速度にて捲取を実施し
た。 また、その製品を、スピンドル仮撚加工(スピ
ンドル回転数60万rpm)に供し、加工毛羽の検討
を行なつた。 その結果を第3表に示す。一方比較のために、
紡糸油剤中に水溶性ポリエステルを添加しなかつ
たものについて、実施例3と同様のテストを行な
い、その結果をあわせて第3表に示した。 第3表からも明らかなように、紡糸油剤に水溶
性ポリエステルを添加すると、捲取速度が高速度
となつても、仮撚加工性にほとんど影響なく「の
字段」を解消できることがわかる。
【表】
* 水溶性ポリエステル添加せず
Claims (1)
- 1 溶融紡糸した合成繊維未延伸糸条を、ジカル
ボン酸、アルキレングリコール及びSO3M基(M
は水素または金属イオンを示す)を有する二官能
性化合物からなる水溶性ポリエステル又はジカル
ボン酸、アルキレングリコール、SO3M基(Mは
水素または金属イオンを示す)を有する二官能性
化合物及びポリアルキレングリコールからなる水
溶性ポリエステルであつて、極限粘度(IV)が
0.15〜0.50の水溶性ポリエステルが全油剤成分の
1〜10重量%含まれている水性油剤液で処理した
後、2500m/分以上にて流体交絡処理を施すこと
なく捲取ることを特徴とする溶融紡糸方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57163968A JPS5953721A (ja) | 1982-09-22 | 1982-09-22 | 溶融紡糸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57163968A JPS5953721A (ja) | 1982-09-22 | 1982-09-22 | 溶融紡糸方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5953721A JPS5953721A (ja) | 1984-03-28 |
| JPH0213047B2 true JPH0213047B2 (ja) | 1990-04-03 |
Family
ID=15784234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57163968A Granted JPS5953721A (ja) | 1982-09-22 | 1982-09-22 | 溶融紡糸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5953721A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61245307A (ja) * | 1985-04-23 | 1986-10-31 | Toray Ind Inc | ポリエステル特殊フイラメントの製造法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58174624A (ja) * | 1982-04-02 | 1983-10-13 | Teijin Ltd | 高速紡糸における交絡糸の製造方法 |
-
1982
- 1982-09-22 JP JP57163968A patent/JPS5953721A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5953721A (ja) | 1984-03-28 |
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