JPH0217420B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0217420B2 JPH0217420B2 JP56182099A JP18209981A JPH0217420B2 JP H0217420 B2 JPH0217420 B2 JP H0217420B2 JP 56182099 A JP56182099 A JP 56182099A JP 18209981 A JP18209981 A JP 18209981A JP H0217420 B2 JPH0217420 B2 JP H0217420B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polyethylene terephthalate
- bottle
- molding
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はポリエチレンテレフタレート樹脂を主
成分とする二軸延伸ブロー成形体からなる壜体に
関するものである。 [従来の技術] ポリエチレンテレフタレート樹脂による二軸延
伸ブロー成形壜体は、無毒性であること、水分や
ガスに対するバリヤー性が他の樹脂による成形壜
体に比較して優れていること等の理由によつて、
例えば、化粧料用壜体、医療用壜体、プレーンジ
ユースや炭酸ガス含有ジユース等の液体充填用壜
体等として広範囲に利用されている。 しかしながら、前記従来のポリエチレンテレフ
タレート樹脂による二軸延伸ブロー成形壜体は、
空気の存在により変質しやすい食料品や医薬品等
を長期間に亙つて安定した状態で保存するには、
末だガスバリヤー性が十分ではなく、しかも、該
壜体の成形段階では、成形原料中のポリエチレン
テレフタレートの熱分解によつてアセトアルデヒ
ドが副生し、これが壜体中に収容される内填物、
主として液状の内填物の味香を悪化させることが
ある等の欠点をも有している。 なお、前記ガスバリヤー性における欠点を解消
するため、ガスバリヤー性に対して優れた特性を
有する樹脂により樹脂層が積層されているところ
の多層構成からなるポリエチレンテレフタレート
樹脂による二軸延伸ブロー成形壜体が利用され始
めている。 [発明が解決しようとする課題] ところで、前記多層構成からなるポリエチレン
テレフタレート樹脂の二軸延伸ブロー成形壜体
は、その成形工程が複雑なこと、成形壜体におけ
る層間接着強度が十分ではないこと、使用済みの
成形壜体をプラスチツク成形原料として使用する
リサイクル使用が出来ないこと等の欠点を有して
いる。 これに対して、本発明のポリエチレンテレフタ
レート樹脂製二軸延伸ブロー成形壜体は、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂中に少量のキシリレン
基含有ポリアミド樹脂が混合されている混合樹脂
を成形用原料とすることによつて、ガスバリヤー
性に対して優れた特性を有するとともに、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂を成形する際にはその
副生を避けることの出来ないアセトアルデヒドの
生成量が、すなわち、ポリエチレンテレフタレー
トが熱分解を受ける際にその分子構造に起因して
副生されるアセトアルデヒドの生成量が極めて少
なく、しかも、二軸延伸ブロー成形時の成形特性
が良好である等の特徴を有する二軸延伸ブロー成
形体からなるポリエチレンテレフタレート樹脂製
壜体を提供し得たものである。 [課題を解決するための手段] 本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂製壜
体は、該壜体を成形するための成形用原料がポリ
エチレンテレフタレート樹脂100重量部とキシリ
レン基含有ポリアミド樹脂5〜30重量部との混合
樹脂からなる二軸延伸ブロー成形体からなるもの
である。 前記構成からなる本発明のポリエチレンテレフ
タレート樹脂製壜体において、該壜体の成形用原
料中におけるキシリレン基含有ポリアミド樹脂
は、二軸延伸ブロー成形で得られる壜体のガスバ
リヤー性を高める作用を奏するとともに、成形工
程中に副生されるアセトアルデヒドの生成量を抑
制する作用をも奏するものである。 しかして、前記壜体の成形用原料中において、
ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部に対
する前記キシリレン基含有ポリアミド樹脂の量が
30重量部を越えるような場合には、得られる二軸
延伸ブロー成形体の壁構造が、積層状態からなる
箔構造となるため各箔層同士の間の層間剥離が生
じやすくなり、また、前記箔構造となる結果、壜
体の耐衝撃性や耐内圧特性等の機械的特性が急激
に低下し、更には、壜体を二軸延伸ブロー成形す
る際の成形特性も大幅に低下する等の弊害が現出
される関係から、前記キシリレン基含有ポリアミ
ド樹脂の量はポリエチレンテレフタレート樹脂
100重量部に対して30重量部以下の量で添加され
るものである。また、前記キシリレン基含有ポリ
アミド樹脂の量が5重量部に満たないような場合
には、得られる二軸延伸ブロー成形体からなる壜
体のガスバリヤー性の改良効果が十分ではなくな
るため、ポリエチレンテレフタレート樹脂100重
量部に対して前記キシリレン基含有ポリアミド樹
脂は5重量部以上の添加量で添加されるもので
る。 [発明の作用・効果] 本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂製壜
体は、ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量
部とキシリレン基含有ポリアミド樹脂5〜30重量
部との混合樹脂を成形用原料とする二軸延伸ブロ
ー成形体からなるものである。 前記混合樹脂からなる成形用原料中のキシリレ
ン基含有ポリアミド樹脂は、二軸延伸ブロー成形
によつて得られる壜体のガスバリヤー性を高める
作用を奏するとともに、壜体の成形工程中に副生
されるアセトアルデヒドの生成量を抑制する作用
をも奏するものである。 前記成形用原料中における前記キシリレン基含
有ポリアミド樹脂が奏するところの前記壜体のガ
スバリヤー性を高める作用は、成形用原料中のポ
リエチレンテレフタレート樹脂に対するキシリレ
ン基含有ポリアミド樹脂の添加量が大きくなり過
ぎると、得られる壜体の壁構造が積層状態を呈す
る箔構造となり、各箔層同士の間の層間剥離の発
生が生じ易くなる事実からして、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂に添加されたキシリレン基含有
ポリアミド樹脂が、ポリエチレンテレフタレート
樹脂の分子を多層状の箔構造に配列させるように
作用するとともに、箔構造をなす各層におけるポ
リエチレンテレフタレート樹脂の分子間同士の結
合を強化させるように作用し、かかる結果、得ら
れる壜体の壁構造が擬似多層構造とされて、該壜
体に高度のガスバリヤー性が具備されることにな
るものと推定される。 キシリレン基含有ポリアミド樹脂が添加されて
いるポリエチレンテレフタレート樹脂からなる成
形用原料中におけるキシリレン基含有ポリアミド
樹脂は、ポリエチレンテレフタレート樹脂の分子
を多層の層状に配列させるとともに、各層中にお
けるポリエチレンテレフタレート樹脂の分子間の
結合を強化させるものであること、層間同士の間
のポリエチレンテレフタレート樹脂の分子結合力
を弱めることになるため、キシリレン基含有ポリ
アミド樹脂の添加量が多量になりすぎると、得ら
れる壜体の壁構造が積層状態を呈する箔構造とな
つて各箔層同士の間の層間剥離が生じ易くなり、
壜体の機械的強度の低下が生ずるとともに、各箔
層が延伸方向に沿つて成形されるものであること
から、その成形特性の低下も生ずるものと推定さ
れる。 前記混合樹脂からなる成形用原料中における前
記キシリレン基含有ポリアミド樹脂が奏するとこ
ろの、副生するアセトアルデヒドの生成量の抑制
作用は明確ではないが、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂とその他の種々の樹脂との混合樹脂によ
る二軸延伸ブロー成形体の製造実験結果から、前
記キシリレン基含有ポリアミド樹脂が、二軸延伸
ブロー成形体の成形工程中で副生されるアセトア
ルデヒドを化学的に変化させる化学反応を生ずる
ものではなく、前記混合樹脂による成形体の成形
工程中において、前記キシリレン基含有ポリアミ
ド樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂に対し
て潤滑油的な作用を果すために、成形に付されて
いる成形用原料である混合樹脂の発熱量を低下さ
せる結果、アセトアルデヒドの副生量が抑制され
るものと推定される。 すなわち、通常の熱可塑性樹脂の射出成形にお
いては、射出成形機のバルブ内に溶融樹脂をチヤ
ージする際に、スクリユーを後退させながら高速
で回転させることによつて、溶融樹脂の均質化を
図つているが、前記バルブ内にチヤージされた溶
融樹脂には前述のスクリユーの回転によるシエア
ーが掛るために、成形用原料である溶融樹脂自身
が発熱することとなり、前記発熱によつて、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂を成形用原料とする
成形体の成形の際には、より多量のアセトアルデ
ヒドが副生されるものである。 然るに、前記キシリレン基含有ポリアミド樹脂
が添加されているポリエチレンテレフタレート樹
脂の混合樹脂の場合には、前記キシリレン基含有
ポリアミド樹脂の融点がポリエチレンテレフタレ
ート樹脂の融点よりも低く、しかも、前記キシリ
レン基含有ポリアミド樹脂の熱分解温度がポリエ
チレンテレフタレート樹脂を成形する際の成形温
度よりも高いため、この混合樹脂による成形工程
中では、ポリエチレンテレフタレート樹脂同士の
間に前述の融点の低いキシリレン基含有ポリアミ
ド樹脂が介在して、これが、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂に対して潤滑油的な作用を奏し、か
かる結果、成形用素材である溶融樹脂の発熱が抑
制され、副生されるアセトアルデヒドの生成量を
大幅に低下させる作用を奏するものと推定され
る。 [実施例] 以下本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂
製壜体の具体的な構成を実施例に基づいて説明す
る。 実施例 1 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
キシリレン基含有ポリアミド樹脂10重量部との混
合樹脂74gからなる成形用原料を、射出成形して
得られた平均壁厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体
からなるプリフオームを、延伸適性温度に再加熱
して二軸延伸ブロー成形し、本発明の1実施例品
たる平均壁厚0.55mm、容量1500mlの二軸延伸ブロ
ー成形体からなる壜体[]を得た。 実施例 2 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
キシリレン基含有ポリアミド樹脂20重量部との混
合樹脂74gからなる成形用原料を、射出成形して
得られた平均壁厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体
からなるプリフオームを、延伸適性温度に再加熱
して二軸延伸ブロー成形し、本発明の1実施例品
たる平均壁厚0.55mm、容量1500mlの二軸延伸ブロ
ー成形体からなる壜体[]を得た。 比較例 1 ポリエチレンテレフタレート樹脂74gからなる
成形用原料を射出成形して得られた平均壁厚4.3
mm、長さ147mmの有底円筒体からなるプリフオー
ムを、延伸適性温度に再加熱して二軸延伸ブロー
成形し、本発明の比較例品たる平均壁厚0.55mm、
容量1500mlの二軸延伸ブロー成形体からなる壜体
[]を得た。 比較例 2 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂10重量
部との混合樹脂74gからなる成形用原料を、射出
成形して得られた平均壁厚4.3mm、長さ147mmの有
底円筒体からなるプリフオームを、延伸適性温度
に再加熱して二軸延伸ブロー成形し、本発明の比
較例品たる平均壁厚0.55mm、容量1500mlの二軸延
伸ブロー成形体からなる壜体[]を得た。 比較例 3 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
6・ナイロン樹脂10重量部との混合樹脂74gから
なる成形用原料を、射出成形して得られた平均壁
厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体からなるプリフ
オームを、延伸適性温度の再加熱して二軸延伸ブ
ロー成形し、本発明の比較例品たる平均壁厚0.55
mm、容量1500mlの二軸延伸ブロー成形体からなる
壜体[]を得た。 比較例 4 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
6・ナイロン樹脂20重量部との混合樹脂74gから
なる成形用原料を、射出成形して得られた平均壁
厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体からなるプリフ
オームを、延伸適性温度に再加熱して二軸延伸ブ
ロー成形し、本発明の比較例品たる平均壁厚0.55
mm、容量1500mlの二軸延伸ブロー成形体からなる
壜体[]を得た。 比較例 5 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
キシリレン基含有ポリアミド樹脂50重量部との混
合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂100重
量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
20重量部との混合樹脂、および、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂100重量部と6・ナイロン樹脂
50重量部の混合樹脂からなる3種類の混合樹脂に
よる射出成形体からなるプリフオームを、それぞ
れ延伸適性温度に再加熱して二軸延伸ブロー成形
を試みたところ、延伸適性が悪く、肉廻りの良好
な壜体を成形することができなかつた。 実 験 前記実施例で得られた二軸延伸ブロー成形体か
らなる壜体[]および[]、ならびに前記比
較例で得られた二軸延伸ブロー成形体からなる壜
体[]、[]、[]および[]についての酸
素ガスバリヤー性(透過性)、壜体中のアセトア
ルデヒドの含有量、壜体の透明性等の測定結果
を、各壜体の予備成形体であるところのプリフオ
ームを射出成形する際の成形用原料の成形特性と
ともに表にて示す。 なお、酸素ガスバリヤー性(透過性)は、内部
に、22℃、100%RHのN2ガスが封入されている
壜体を、22℃、55%RHの大気中に放置した際の
壜体1本当たりのO2ガス透過量(c.c./day)であ
り、また、壜体中のアセトアルデヒドの含有量
は、セラニーズ法による測定結果である。
成分とする二軸延伸ブロー成形体からなる壜体に
関するものである。 [従来の技術] ポリエチレンテレフタレート樹脂による二軸延
伸ブロー成形壜体は、無毒性であること、水分や
ガスに対するバリヤー性が他の樹脂による成形壜
体に比較して優れていること等の理由によつて、
例えば、化粧料用壜体、医療用壜体、プレーンジ
ユースや炭酸ガス含有ジユース等の液体充填用壜
体等として広範囲に利用されている。 しかしながら、前記従来のポリエチレンテレフ
タレート樹脂による二軸延伸ブロー成形壜体は、
空気の存在により変質しやすい食料品や医薬品等
を長期間に亙つて安定した状態で保存するには、
末だガスバリヤー性が十分ではなく、しかも、該
壜体の成形段階では、成形原料中のポリエチレン
テレフタレートの熱分解によつてアセトアルデヒ
ドが副生し、これが壜体中に収容される内填物、
主として液状の内填物の味香を悪化させることが
ある等の欠点をも有している。 なお、前記ガスバリヤー性における欠点を解消
するため、ガスバリヤー性に対して優れた特性を
有する樹脂により樹脂層が積層されているところ
の多層構成からなるポリエチレンテレフタレート
樹脂による二軸延伸ブロー成形壜体が利用され始
めている。 [発明が解決しようとする課題] ところで、前記多層構成からなるポリエチレン
テレフタレート樹脂の二軸延伸ブロー成形壜体
は、その成形工程が複雑なこと、成形壜体におけ
る層間接着強度が十分ではないこと、使用済みの
成形壜体をプラスチツク成形原料として使用する
リサイクル使用が出来ないこと等の欠点を有して
いる。 これに対して、本発明のポリエチレンテレフタ
レート樹脂製二軸延伸ブロー成形壜体は、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂中に少量のキシリレン
基含有ポリアミド樹脂が混合されている混合樹脂
を成形用原料とすることによつて、ガスバリヤー
性に対して優れた特性を有するとともに、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂を成形する際にはその
副生を避けることの出来ないアセトアルデヒドの
生成量が、すなわち、ポリエチレンテレフタレー
トが熱分解を受ける際にその分子構造に起因して
副生されるアセトアルデヒドの生成量が極めて少
なく、しかも、二軸延伸ブロー成形時の成形特性
が良好である等の特徴を有する二軸延伸ブロー成
形体からなるポリエチレンテレフタレート樹脂製
壜体を提供し得たものである。 [課題を解決するための手段] 本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂製壜
体は、該壜体を成形するための成形用原料がポリ
エチレンテレフタレート樹脂100重量部とキシリ
レン基含有ポリアミド樹脂5〜30重量部との混合
樹脂からなる二軸延伸ブロー成形体からなるもの
である。 前記構成からなる本発明のポリエチレンテレフ
タレート樹脂製壜体において、該壜体の成形用原
料中におけるキシリレン基含有ポリアミド樹脂
は、二軸延伸ブロー成形で得られる壜体のガスバ
リヤー性を高める作用を奏するとともに、成形工
程中に副生されるアセトアルデヒドの生成量を抑
制する作用をも奏するものである。 しかして、前記壜体の成形用原料中において、
ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部に対
する前記キシリレン基含有ポリアミド樹脂の量が
30重量部を越えるような場合には、得られる二軸
延伸ブロー成形体の壁構造が、積層状態からなる
箔構造となるため各箔層同士の間の層間剥離が生
じやすくなり、また、前記箔構造となる結果、壜
体の耐衝撃性や耐内圧特性等の機械的特性が急激
に低下し、更には、壜体を二軸延伸ブロー成形す
る際の成形特性も大幅に低下する等の弊害が現出
される関係から、前記キシリレン基含有ポリアミ
ド樹脂の量はポリエチレンテレフタレート樹脂
100重量部に対して30重量部以下の量で添加され
るものである。また、前記キシリレン基含有ポリ
アミド樹脂の量が5重量部に満たないような場合
には、得られる二軸延伸ブロー成形体からなる壜
体のガスバリヤー性の改良効果が十分ではなくな
るため、ポリエチレンテレフタレート樹脂100重
量部に対して前記キシリレン基含有ポリアミド樹
脂は5重量部以上の添加量で添加されるもので
る。 [発明の作用・効果] 本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂製壜
体は、ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量
部とキシリレン基含有ポリアミド樹脂5〜30重量
部との混合樹脂を成形用原料とする二軸延伸ブロ
ー成形体からなるものである。 前記混合樹脂からなる成形用原料中のキシリレ
ン基含有ポリアミド樹脂は、二軸延伸ブロー成形
によつて得られる壜体のガスバリヤー性を高める
作用を奏するとともに、壜体の成形工程中に副生
されるアセトアルデヒドの生成量を抑制する作用
をも奏するものである。 前記成形用原料中における前記キシリレン基含
有ポリアミド樹脂が奏するところの前記壜体のガ
スバリヤー性を高める作用は、成形用原料中のポ
リエチレンテレフタレート樹脂に対するキシリレ
ン基含有ポリアミド樹脂の添加量が大きくなり過
ぎると、得られる壜体の壁構造が積層状態を呈す
る箔構造となり、各箔層同士の間の層間剥離の発
生が生じ易くなる事実からして、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂に添加されたキシリレン基含有
ポリアミド樹脂が、ポリエチレンテレフタレート
樹脂の分子を多層状の箔構造に配列させるように
作用するとともに、箔構造をなす各層におけるポ
リエチレンテレフタレート樹脂の分子間同士の結
合を強化させるように作用し、かかる結果、得ら
れる壜体の壁構造が擬似多層構造とされて、該壜
体に高度のガスバリヤー性が具備されることにな
るものと推定される。 キシリレン基含有ポリアミド樹脂が添加されて
いるポリエチレンテレフタレート樹脂からなる成
形用原料中におけるキシリレン基含有ポリアミド
樹脂は、ポリエチレンテレフタレート樹脂の分子
を多層の層状に配列させるとともに、各層中にお
けるポリエチレンテレフタレート樹脂の分子間の
結合を強化させるものであること、層間同士の間
のポリエチレンテレフタレート樹脂の分子結合力
を弱めることになるため、キシリレン基含有ポリ
アミド樹脂の添加量が多量になりすぎると、得ら
れる壜体の壁構造が積層状態を呈する箔構造とな
つて各箔層同士の間の層間剥離が生じ易くなり、
壜体の機械的強度の低下が生ずるとともに、各箔
層が延伸方向に沿つて成形されるものであること
から、その成形特性の低下も生ずるものと推定さ
れる。 前記混合樹脂からなる成形用原料中における前
記キシリレン基含有ポリアミド樹脂が奏するとこ
ろの、副生するアセトアルデヒドの生成量の抑制
作用は明確ではないが、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂とその他の種々の樹脂との混合樹脂によ
る二軸延伸ブロー成形体の製造実験結果から、前
記キシリレン基含有ポリアミド樹脂が、二軸延伸
ブロー成形体の成形工程中で副生されるアセトア
ルデヒドを化学的に変化させる化学反応を生ずる
ものではなく、前記混合樹脂による成形体の成形
工程中において、前記キシリレン基含有ポリアミ
ド樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂に対し
て潤滑油的な作用を果すために、成形に付されて
いる成形用原料である混合樹脂の発熱量を低下さ
せる結果、アセトアルデヒドの副生量が抑制され
るものと推定される。 すなわち、通常の熱可塑性樹脂の射出成形にお
いては、射出成形機のバルブ内に溶融樹脂をチヤ
ージする際に、スクリユーを後退させながら高速
で回転させることによつて、溶融樹脂の均質化を
図つているが、前記バルブ内にチヤージされた溶
融樹脂には前述のスクリユーの回転によるシエア
ーが掛るために、成形用原料である溶融樹脂自身
が発熱することとなり、前記発熱によつて、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂を成形用原料とする
成形体の成形の際には、より多量のアセトアルデ
ヒドが副生されるものである。 然るに、前記キシリレン基含有ポリアミド樹脂
が添加されているポリエチレンテレフタレート樹
脂の混合樹脂の場合には、前記キシリレン基含有
ポリアミド樹脂の融点がポリエチレンテレフタレ
ート樹脂の融点よりも低く、しかも、前記キシリ
レン基含有ポリアミド樹脂の熱分解温度がポリエ
チレンテレフタレート樹脂を成形する際の成形温
度よりも高いため、この混合樹脂による成形工程
中では、ポリエチレンテレフタレート樹脂同士の
間に前述の融点の低いキシリレン基含有ポリアミ
ド樹脂が介在して、これが、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂に対して潤滑油的な作用を奏し、か
かる結果、成形用素材である溶融樹脂の発熱が抑
制され、副生されるアセトアルデヒドの生成量を
大幅に低下させる作用を奏するものと推定され
る。 [実施例] 以下本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂
製壜体の具体的な構成を実施例に基づいて説明す
る。 実施例 1 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
キシリレン基含有ポリアミド樹脂10重量部との混
合樹脂74gからなる成形用原料を、射出成形して
得られた平均壁厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体
からなるプリフオームを、延伸適性温度に再加熱
して二軸延伸ブロー成形し、本発明の1実施例品
たる平均壁厚0.55mm、容量1500mlの二軸延伸ブロ
ー成形体からなる壜体[]を得た。 実施例 2 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
キシリレン基含有ポリアミド樹脂20重量部との混
合樹脂74gからなる成形用原料を、射出成形して
得られた平均壁厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体
からなるプリフオームを、延伸適性温度に再加熱
して二軸延伸ブロー成形し、本発明の1実施例品
たる平均壁厚0.55mm、容量1500mlの二軸延伸ブロ
ー成形体からなる壜体[]を得た。 比較例 1 ポリエチレンテレフタレート樹脂74gからなる
成形用原料を射出成形して得られた平均壁厚4.3
mm、長さ147mmの有底円筒体からなるプリフオー
ムを、延伸適性温度に再加熱して二軸延伸ブロー
成形し、本発明の比較例品たる平均壁厚0.55mm、
容量1500mlの二軸延伸ブロー成形体からなる壜体
[]を得た。 比較例 2 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂10重量
部との混合樹脂74gからなる成形用原料を、射出
成形して得られた平均壁厚4.3mm、長さ147mmの有
底円筒体からなるプリフオームを、延伸適性温度
に再加熱して二軸延伸ブロー成形し、本発明の比
較例品たる平均壁厚0.55mm、容量1500mlの二軸延
伸ブロー成形体からなる壜体[]を得た。 比較例 3 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
6・ナイロン樹脂10重量部との混合樹脂74gから
なる成形用原料を、射出成形して得られた平均壁
厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体からなるプリフ
オームを、延伸適性温度の再加熱して二軸延伸ブ
ロー成形し、本発明の比較例品たる平均壁厚0.55
mm、容量1500mlの二軸延伸ブロー成形体からなる
壜体[]を得た。 比較例 4 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
6・ナイロン樹脂20重量部との混合樹脂74gから
なる成形用原料を、射出成形して得られた平均壁
厚4.3mm、長さ147mmの有底円筒体からなるプリフ
オームを、延伸適性温度に再加熱して二軸延伸ブ
ロー成形し、本発明の比較例品たる平均壁厚0.55
mm、容量1500mlの二軸延伸ブロー成形体からなる
壜体[]を得た。 比較例 5 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部と
キシリレン基含有ポリアミド樹脂50重量部との混
合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂100重
量部とエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
20重量部との混合樹脂、および、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂100重量部と6・ナイロン樹脂
50重量部の混合樹脂からなる3種類の混合樹脂に
よる射出成形体からなるプリフオームを、それぞ
れ延伸適性温度に再加熱して二軸延伸ブロー成形
を試みたところ、延伸適性が悪く、肉廻りの良好
な壜体を成形することができなかつた。 実 験 前記実施例で得られた二軸延伸ブロー成形体か
らなる壜体[]および[]、ならびに前記比
較例で得られた二軸延伸ブロー成形体からなる壜
体[]、[]、[]および[]についての酸
素ガスバリヤー性(透過性)、壜体中のアセトア
ルデヒドの含有量、壜体の透明性等の測定結果
を、各壜体の予備成形体であるところのプリフオ
ームを射出成形する際の成形用原料の成形特性と
ともに表にて示す。 なお、酸素ガスバリヤー性(透過性)は、内部
に、22℃、100%RHのN2ガスが封入されている
壜体を、22℃、55%RHの大気中に放置した際の
壜体1本当たりのO2ガス透過量(c.c./day)であ
り、また、壜体中のアセトアルデヒドの含有量
は、セラニーズ法による測定結果である。
【表】
〓表中、◎:極めて良好、○:良好、△
:やや不良、×:不良を示す〓
:やや不良、×:不良を示す〓
Claims (1)
- 1 ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部
とキシリレン基含有ポリアミド樹脂5〜30重量部
との混合樹脂による二軸延伸ブロー成形体からな
ることを特徴とするポリエチレンテレフタレート
樹脂製壜体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56182099A JPS5890033A (ja) | 1981-11-13 | 1981-11-13 | ポリエチレンテレフタレート樹脂製壜体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56182099A JPS5890033A (ja) | 1981-11-13 | 1981-11-13 | ポリエチレンテレフタレート樹脂製壜体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5890033A JPS5890033A (ja) | 1983-05-28 |
| JPH0217420B2 true JPH0217420B2 (ja) | 1990-04-20 |
Family
ID=16112322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56182099A Granted JPS5890033A (ja) | 1981-11-13 | 1981-11-13 | ポリエチレンテレフタレート樹脂製壜体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5890033A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0678094B2 (ja) * | 1985-09-17 | 1994-10-05 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製耐熱壜体とその製造方法 |
| JPS62181336A (ja) * | 1986-02-06 | 1987-08-08 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製成形品 |
| JPH01139334A (ja) * | 1987-11-27 | 1989-05-31 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | パリソンおよびブロー成形容器 |
| US8192676B2 (en) * | 2004-02-12 | 2012-06-05 | Valspar Sourcing, Inc. | Container having barrier properties and method of manufacturing the same |
| JP6028343B2 (ja) | 2012-03-09 | 2016-11-16 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリエステル系樹脂組成物 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH570731A5 (ja) * | 1972-11-30 | 1975-12-15 | Sulzer Constr Mecan | |
| JPS5273966A (en) * | 1975-12-17 | 1977-06-21 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Blow molded structure |
| JPS5664866A (en) * | 1979-11-02 | 1981-06-02 | Toyo Boseki | Multilayer vessel |
| JPS5742493A (en) * | 1980-08-21 | 1982-03-10 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | Housing device for boom of bending type crane |
-
1981
- 1981-11-13 JP JP56182099A patent/JPS5890033A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5890033A (ja) | 1983-05-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5281360A (en) | Barrier composition and articles made therefrom | |
| US5972448A (en) | Nanocomposite polymer container | |
| US5106693A (en) | Transparent gas-barrier multilayer structure | |
| EP1736300B1 (en) | Multi-layered biaxial stretch blow molded bottle and method for production thereof | |
| JPH0427094B2 (ja) | ||
| JPH11314335A (ja) | 高強度の曇りのない透明物品を形成するための同時加工可能な多層積層体及びそれを製造する方法 | |
| EP0932497A4 (en) | NANOCOMPOSITE POLYMER CONTAINER | |
| JPH0813499B2 (ja) | 多層容器及びその製造法 | |
| JPS58183243A (ja) | 合成樹脂製2軸延伸ブロ−成形壜体 | |
| JPH0420784B2 (ja) | ||
| KR20180025920A (ko) | 다층 프리폼 및 다층 연신 블로우 성형 용기 | |
| EP4143096B1 (en) | Light-weight hot-fill container and methods for making the same | |
| JPH0217420B2 (ja) | ||
| CA2904261C (en) | Poly(ethylene terephthalate) multilayer oxygen-scavenging containers | |
| US9370916B2 (en) | Poly(ethylene terephthalate)(CPET) multilayer oxygen-scavenging containers and methods of making | |
| WO1998013266A9 (en) | Transparent oxygen-scavenging article including biaxially-oriented polyester | |
| EP0934201A1 (en) | Transparent oxygen-scavenging article including biaxially-oriented polyester | |
| JPH0331126B2 (ja) | ||
| JPS6279258A (ja) | ポリエステルボトル | |
| JPS6251442A (ja) | 多層容器 | |
| JP7779859B2 (ja) | 多層プリフォームおよび容器 | |
| JPH01153444A (ja) | 中空容器 | |
| JPS61203334A (ja) | 多層プラスチツク容器 | |
| MXPA99002736A (en) | Transparent oxygen-scavenging article including biaxially-oriented polyester | |
| JPS61211034A (ja) | 積層体 |