JPH0224937B2 - - Google Patents
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- JPH0224937B2 JPH0224937B2 JP55185202A JP18520280A JPH0224937B2 JP H0224937 B2 JPH0224937 B2 JP H0224937B2 JP 55185202 A JP55185202 A JP 55185202A JP 18520280 A JP18520280 A JP 18520280A JP H0224937 B2 JPH0224937 B2 JP H0224937B2
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- Japan
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- yarn
- fluid
- hole
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明はマルチフイラメント糸条の流体噴射加
工による嵩高加工糸の製造方法に関するものであ
り、フイラメント相互の交絡性がよく、堅牢性の
優れた小さい均一なループ、たるみをも適度に有
する混繊性良好なる嵩高加工糸を高能率で製造す
る加工方法を提供するものである。 従来流体処理によつて単フイラメント相互に交
絡を付与した糸条はいわゆるインターレース糸と
してすでに公知であり、幾多の製造方法および装
置が提案されている。これらのインターレース糸
は嵩高性を指向するものではなく、製編織工程あ
るいはその準備工程などにおける欠点(例えば糸
の解舒不良、毛羽など)をなくして、作業性の向
上を計ることを主たる目的とするものであり、
各々のフイラメントをループ、たるみが起生され
ることなく交絡させて、真撚糸の如き作業性を得
んとするものである。また従来のインターレース
装置において、糸がたるむほどの高オーバーフイ
ード率下で処理を行なうとループやちぢれが発生
することも例えば特公昭37−1175号公報により公
知である。しかしながら従来方法において発生す
るこのようなループやちぢれはネツプ様の大きな
形状を呈し、いわゆるフアンシーヤーンに属する
ものであり、更に該ループ、ちぢれは形態の安定
性(堅牢度)が極めて悪い等実用上の多くの問題
を内在している。従つてこのようなループ、ちぢ
れは一般にインターレース糸においては欠点とし
て取り扱われているものである。 次にループ、たるみを有する糸条については、
従来からフイラメント糸のスパンライク化を目的
として流体噴射加工によつて、糸条にループ、た
るみを与える加工装置および加工方法が数多く提
案されている。一般にこの種の加工糸は大きなル
ープ、たるみを多数有するために、共通して糸解
舒性が悪い、ガサツキ風合になり易いなどの欠点
を有している。これら欠点の解消策としてルー
プ、たるみの小形化、均一化、減少化など
が有効とされている。このため従来の小さい、均
一なループを起生させるべく流体噴射加工と併用
して加撚あるいは合撚手段が広く用いられている
が、かかる手段は生産性が低く、コスト高をまぬ
がれない。またループやたるみを減少しようとす
ると各フイラメント相互の絡まりが減少し、ルー
プ、たるみの堅牢性が悪くなり、更に混繊効果も
低下する等の欠点を誘発し易いなどの問題点を有
していた。 本発明はかかる従来技術の問題点を解消すべく
鋭意研究を行なつた結果完成されたものである。 即ち本発明は同じ噴流で2度の作用を付与せし
めることにより、交絡性およびループ、たるみの
堅牢性を高めんとするものであり、極めて効率的
な流体の活用による混繊性の優れた嵩高加工糸の
製造方法を提供することを目的とするものであ
る。 本発明は前記目的を達成するため次の如き構成
を有する。すなわち、本発明は、マルチフイラメ
ント糸条を流体噴射加工するに際し、出口側に向
かつて漸次大きく開口するテーパー状の糸条通糸
孔と、該糸条通糸孔に開口し、該糸条通糸孔との
なす角度αが45〜70゜の流体導入孔を有する流体
噴射ノズルを用い、糸条通糸孔への流体導入孔の
開口位置における糸条通糸孔と流体導入孔との断
面比が1以上の場合には渦流を発生させ、前記
断面比が1未満の場合には角度αを小さくして
平行流を発生させて、糸条通糸孔内において通過
する糸条に噴流による予備交絡を付与した後、前
記流体噴射ノズルの噴流および糸条の出口におい
て糸条を流体の噴射方向と異なる方向に引出して
再度噴流により交絡を付与すると同時にループ、
たるみをも起生させることを特徴とする嵩高加工
糸の製造方法である。 具体的には、任意の1本のマルチフイラメント
糸条を、使用するフイラメント糸条の内容(組
成、物性、繊度、フイラメント数など)、処理条
件(圧力、糸速など)などによつて異なるが、3
%以下のオーバーフイード率で流体処理した時に
マルチフイラメントを構成する個々の単フイラメ
ントがループ、たるみを起生することなく交絡さ
れ、5%以上のオーバーフイード率で流体処理し
た時にループ、たるみを形成するような流体噴射
ノズルを使用することによつて実施される。 ここに交絡とはマルチフイラメント糸条を構成
する個々の単フイラメントが間歇的に交叉または
絡み合わされている状態をいう。 本発明は前記構成により、(1)均斉度の優れた小
さなループ、たるみを有する嵩高加工糸が得られ
る。(2)ループ、たるみの堅牢性が良い。(3)フイラ
メント相互の交絡性が良いため混繊効果の優れた
加工糸が得られる。(4)必要に応じてループ、たる
み数を容易に調節、変更することができる。また
ループ、たるみ数の減少により、糸条の交絡性、
混繊効果がほとんど低下されることがない。(5)前
記(1)および(4)の理由により、糸の解舒性が極めて
良く、製編織工程あるいはその準備工程における
糸の工程通過性が極めて良い、等々の効果を奏す
る。 以下本発明を更に詳しく説明する。 (1) 流体噴射ノズルは糸条の入口と出口、および
入口から出口にいたる糸条通糸孔に開口する1
個もしくは複数個の流体導入孔以外は壁によつ
て囲まれた密閉型のノズルを使用して、該ノズ
ルの流体導入孔から流体を噴射させ、糸条を流
体導入孔に対向する糸条通糸孔の内面に押し当
てるとともに、該内面に当たつて生ずる平行
流、渦流あるいは乱流によつて糸条通糸孔内で
糸条に予備交絡を付与する。この場合糸条通糸
孔内においては、平行流もしくは渦流を生じさ
せることがより効率的である。例えば、糸条通
糸孔内に開口した流体導入孔の大きさ(第1図
における5の部分の断面積)が、その位置にお
ける糸条通糸孔の大きさ(断面積)より小さく
するか、あるいは第1図、第2図に示すごとき
2個もしくは複数個の流体導入孔を設けること
によつて渦流の発生を容易にしうる。また、糸
条通糸孔への流体導入孔の開口位置における前
記流体導入孔面積が糸条通糸孔面積と同等もし
くはそれより大きい場合においても、糸条通糸
孔と流体導入孔のなす角度(第1図のα)を小
さくすることによつて平行流の発生を容易にし
うる。この場合、前記予備交絡よりも、前述の
糸条出口での交絡度合を格段に強くしうる。 (2) 予備交絡度合と糸条出口での交絡度合は前記
のごとくして選択しうるが、通常の用法として
は糸条通糸孔と流体導入孔のなす角度(第1図
α)を略45〜70゜に設定することにより、糸条
通糸孔内において前段の効果を付与しうると共
に、糸条出口において、第1図に示す如く、噴
流方向に対しほぼ垂直に引下げられた糸条の側
面に噴流を作用させ、再度の交絡およびループ
たるみの効率的な起生を可能にする。 なおこのようにすることにより、糸条通糸孔
内にある糸条は、糸条出口からの噴流の噴射力
によつて実質上のフイード率が減少されるため
糸条通糸孔内においてはループやたるみをほと
んど生じることがなく交絡され、均一性が保証
される。 (3) さらにノズルの糸条通糸孔を、出口側に向か
つて漸次大きく開口するテーパー状とし、糸条
出口の断面を糸条入口のそれより大きくするこ
とによつて、噴射流の速度低下を防ぐと共に糸
条に対する噴射流の接触時間を長くして、交絡
及びループ、たるみ起生の効果を高めうる。 (4) また、前記の如くマルチフイラメント糸条を
オーバーフイードさせてノズルに供給し、ノズ
ルの糸条出口において流体の噴射方向に対して
ほぼ垂直な方向に糸条を導くことにより、糸条
の側面に噴流を効率よく作用させうる。 (5) 該流体処理ゾーンのオーバーフイード率は高
くなるに従つてループ、たるみの起生量が増し
交絡性も向上するが、高過ぎる場合にはノズル
の糸条出口において糸条の揺れが大きくなつ
て、糸条の走行状態が不安定となり、ついには
糸条が流体の噴射方向に吹出し、加工出来なく
なる。従つて該オーバーフイード率は所望する
ループ、たるみの量、交絡度合、加工性等を勘
案して適宜選定する必要がある。 本発明は前記の如く、同じ噴流により糸条に2
度の作用を付与するので、きわめて能率的にフイ
ラメントの交絡効果を高めうる。このため仮撚加
工糸などの交絡性の悪い糸条を使用した場合特に
格段の効果を奏する。仮撚加工糸にループ、たる
みを起生させた加工糸は特に嵩高性の優れたもの
となり、従来から数多くの提案があるが、これら
の糸条はいずれも原糸使いのものに比べて、ルー
プ、たるみの堅牢性が悪く、交絡性、混繊性にも
劣る欠点を有していた。その原因としては、仮撚
加工糸がフイラメント間に原糸のような平行性が
なく、フイラメントの開繊性が極めて悪いことが
あげられる。これらの改良を目的として従来技術
においては低仮撚数で仮撚加工した低捲縮糸を供
給するなどの方法も行われていた。 本発明の方法に従えば開繊、交絡、ループ起生
が効果的に行われるために、通常の仮撚加工糸を
供給して嵩高性が高く且つ堅牢性の優れたルー
プ、たるみを有し、交絡性、混繊性の優れた加工
糸を容易に製造することができる。 第1図は本発明の方法で用いる流体噴射ノズル
の1例を示す縦断面概略図であり、第2図はその
側面図を示す。 糸条通糸孔2はその断面積が糸条の入口3に比
べて出口4が大きく設計されている。流体導入孔
1,1′は走行中の糸条に約65゜の角度で流体が噴
出するように糸条通糸孔2内に開口して設けられ
ている。この角度(実質的には糸条通糸孔の中心
線と流体導入孔の中心線のなす角度で、図中のα
は、大きくなるに従つて糸条出口での噴射力が弱
まり、均一なループ、たるみが得られなくなる。
一方この角度が小さくなるに従い予備交絡効果が
減少し、交絡性、ループ、たるみの堅牢性が低下
する。従つてこの角度は糸条通糸孔内での噴流と
糸条出口での噴射力との関係において制限範囲が
存在する。本発明者の実験結果によれば45〜70゜
に設定するのが好ましい。次に糸条通糸孔の内部
で渦流を有効に生ぜしめるため2コの流体導入孔
1,1′を設ける。該渦流は1部糸条通糸孔の入
口3から噴出されるが、その大部分のものは出口
4より噴出される。通糸孔断面形状は必ずしも円
形である必要はなく、本発明の目的に合えばどの
ような形状のものでもよい。 本発明の方法は供給糸条を直接流体噴射ノズル
に供給して、流体処理を行なう加工工法および仮
撚加工と流体処理を連続して一連で行なう加工方
法のいずれにも適用し得る。また供給糸条は1本
もしくは2本以上のマルチフイラメント糸の原糸
および種々の加工糸を適用し得る。 次に実施例により更に詳しく説明する。 実施例 供給糸としてポリエステル150d/48f仮撚糸と
ナイロン140d/48f仮撚糸を引揃えて供給し、
種々の流体噴射ノズルを使用して流体噴射加工を
行なつた。その代表的な結果を第1表に示した。
なお流体処理条件にいずれもオーバーフイード率
5%、圧力8Kg/cm2、糸速200m/minで実施し
た。
工による嵩高加工糸の製造方法に関するものであ
り、フイラメント相互の交絡性がよく、堅牢性の
優れた小さい均一なループ、たるみをも適度に有
する混繊性良好なる嵩高加工糸を高能率で製造す
る加工方法を提供するものである。 従来流体処理によつて単フイラメント相互に交
絡を付与した糸条はいわゆるインターレース糸と
してすでに公知であり、幾多の製造方法および装
置が提案されている。これらのインターレース糸
は嵩高性を指向するものではなく、製編織工程あ
るいはその準備工程などにおける欠点(例えば糸
の解舒不良、毛羽など)をなくして、作業性の向
上を計ることを主たる目的とするものであり、
各々のフイラメントをループ、たるみが起生され
ることなく交絡させて、真撚糸の如き作業性を得
んとするものである。また従来のインターレース
装置において、糸がたるむほどの高オーバーフイ
ード率下で処理を行なうとループやちぢれが発生
することも例えば特公昭37−1175号公報により公
知である。しかしながら従来方法において発生す
るこのようなループやちぢれはネツプ様の大きな
形状を呈し、いわゆるフアンシーヤーンに属する
ものであり、更に該ループ、ちぢれは形態の安定
性(堅牢度)が極めて悪い等実用上の多くの問題
を内在している。従つてこのようなループ、ちぢ
れは一般にインターレース糸においては欠点とし
て取り扱われているものである。 次にループ、たるみを有する糸条については、
従来からフイラメント糸のスパンライク化を目的
として流体噴射加工によつて、糸条にループ、た
るみを与える加工装置および加工方法が数多く提
案されている。一般にこの種の加工糸は大きなル
ープ、たるみを多数有するために、共通して糸解
舒性が悪い、ガサツキ風合になり易いなどの欠点
を有している。これら欠点の解消策としてルー
プ、たるみの小形化、均一化、減少化など
が有効とされている。このため従来の小さい、均
一なループを起生させるべく流体噴射加工と併用
して加撚あるいは合撚手段が広く用いられている
が、かかる手段は生産性が低く、コスト高をまぬ
がれない。またループやたるみを減少しようとす
ると各フイラメント相互の絡まりが減少し、ルー
プ、たるみの堅牢性が悪くなり、更に混繊効果も
低下する等の欠点を誘発し易いなどの問題点を有
していた。 本発明はかかる従来技術の問題点を解消すべく
鋭意研究を行なつた結果完成されたものである。 即ち本発明は同じ噴流で2度の作用を付与せし
めることにより、交絡性およびループ、たるみの
堅牢性を高めんとするものであり、極めて効率的
な流体の活用による混繊性の優れた嵩高加工糸の
製造方法を提供することを目的とするものであ
る。 本発明は前記目的を達成するため次の如き構成
を有する。すなわち、本発明は、マルチフイラメ
ント糸条を流体噴射加工するに際し、出口側に向
かつて漸次大きく開口するテーパー状の糸条通糸
孔と、該糸条通糸孔に開口し、該糸条通糸孔との
なす角度αが45〜70゜の流体導入孔を有する流体
噴射ノズルを用い、糸条通糸孔への流体導入孔の
開口位置における糸条通糸孔と流体導入孔との断
面比が1以上の場合には渦流を発生させ、前記
断面比が1未満の場合には角度αを小さくして
平行流を発生させて、糸条通糸孔内において通過
する糸条に噴流による予備交絡を付与した後、前
記流体噴射ノズルの噴流および糸条の出口におい
て糸条を流体の噴射方向と異なる方向に引出して
再度噴流により交絡を付与すると同時にループ、
たるみをも起生させることを特徴とする嵩高加工
糸の製造方法である。 具体的には、任意の1本のマルチフイラメント
糸条を、使用するフイラメント糸条の内容(組
成、物性、繊度、フイラメント数など)、処理条
件(圧力、糸速など)などによつて異なるが、3
%以下のオーバーフイード率で流体処理した時に
マルチフイラメントを構成する個々の単フイラメ
ントがループ、たるみを起生することなく交絡さ
れ、5%以上のオーバーフイード率で流体処理し
た時にループ、たるみを形成するような流体噴射
ノズルを使用することによつて実施される。 ここに交絡とはマルチフイラメント糸条を構成
する個々の単フイラメントが間歇的に交叉または
絡み合わされている状態をいう。 本発明は前記構成により、(1)均斉度の優れた小
さなループ、たるみを有する嵩高加工糸が得られ
る。(2)ループ、たるみの堅牢性が良い。(3)フイラ
メント相互の交絡性が良いため混繊効果の優れた
加工糸が得られる。(4)必要に応じてループ、たる
み数を容易に調節、変更することができる。また
ループ、たるみ数の減少により、糸条の交絡性、
混繊効果がほとんど低下されることがない。(5)前
記(1)および(4)の理由により、糸の解舒性が極めて
良く、製編織工程あるいはその準備工程における
糸の工程通過性が極めて良い、等々の効果を奏す
る。 以下本発明を更に詳しく説明する。 (1) 流体噴射ノズルは糸条の入口と出口、および
入口から出口にいたる糸条通糸孔に開口する1
個もしくは複数個の流体導入孔以外は壁によつ
て囲まれた密閉型のノズルを使用して、該ノズ
ルの流体導入孔から流体を噴射させ、糸条を流
体導入孔に対向する糸条通糸孔の内面に押し当
てるとともに、該内面に当たつて生ずる平行
流、渦流あるいは乱流によつて糸条通糸孔内で
糸条に予備交絡を付与する。この場合糸条通糸
孔内においては、平行流もしくは渦流を生じさ
せることがより効率的である。例えば、糸条通
糸孔内に開口した流体導入孔の大きさ(第1図
における5の部分の断面積)が、その位置にお
ける糸条通糸孔の大きさ(断面積)より小さく
するか、あるいは第1図、第2図に示すごとき
2個もしくは複数個の流体導入孔を設けること
によつて渦流の発生を容易にしうる。また、糸
条通糸孔への流体導入孔の開口位置における前
記流体導入孔面積が糸条通糸孔面積と同等もし
くはそれより大きい場合においても、糸条通糸
孔と流体導入孔のなす角度(第1図のα)を小
さくすることによつて平行流の発生を容易にし
うる。この場合、前記予備交絡よりも、前述の
糸条出口での交絡度合を格段に強くしうる。 (2) 予備交絡度合と糸条出口での交絡度合は前記
のごとくして選択しうるが、通常の用法として
は糸条通糸孔と流体導入孔のなす角度(第1図
α)を略45〜70゜に設定することにより、糸条
通糸孔内において前段の効果を付与しうると共
に、糸条出口において、第1図に示す如く、噴
流方向に対しほぼ垂直に引下げられた糸条の側
面に噴流を作用させ、再度の交絡およびループ
たるみの効率的な起生を可能にする。 なおこのようにすることにより、糸条通糸孔
内にある糸条は、糸条出口からの噴流の噴射力
によつて実質上のフイード率が減少されるため
糸条通糸孔内においてはループやたるみをほと
んど生じることがなく交絡され、均一性が保証
される。 (3) さらにノズルの糸条通糸孔を、出口側に向か
つて漸次大きく開口するテーパー状とし、糸条
出口の断面を糸条入口のそれより大きくするこ
とによつて、噴射流の速度低下を防ぐと共に糸
条に対する噴射流の接触時間を長くして、交絡
及びループ、たるみ起生の効果を高めうる。 (4) また、前記の如くマルチフイラメント糸条を
オーバーフイードさせてノズルに供給し、ノズ
ルの糸条出口において流体の噴射方向に対して
ほぼ垂直な方向に糸条を導くことにより、糸条
の側面に噴流を効率よく作用させうる。 (5) 該流体処理ゾーンのオーバーフイード率は高
くなるに従つてループ、たるみの起生量が増し
交絡性も向上するが、高過ぎる場合にはノズル
の糸条出口において糸条の揺れが大きくなつ
て、糸条の走行状態が不安定となり、ついには
糸条が流体の噴射方向に吹出し、加工出来なく
なる。従つて該オーバーフイード率は所望する
ループ、たるみの量、交絡度合、加工性等を勘
案して適宜選定する必要がある。 本発明は前記の如く、同じ噴流により糸条に2
度の作用を付与するので、きわめて能率的にフイ
ラメントの交絡効果を高めうる。このため仮撚加
工糸などの交絡性の悪い糸条を使用した場合特に
格段の効果を奏する。仮撚加工糸にループ、たる
みを起生させた加工糸は特に嵩高性の優れたもの
となり、従来から数多くの提案があるが、これら
の糸条はいずれも原糸使いのものに比べて、ルー
プ、たるみの堅牢性が悪く、交絡性、混繊性にも
劣る欠点を有していた。その原因としては、仮撚
加工糸がフイラメント間に原糸のような平行性が
なく、フイラメントの開繊性が極めて悪いことが
あげられる。これらの改良を目的として従来技術
においては低仮撚数で仮撚加工した低捲縮糸を供
給するなどの方法も行われていた。 本発明の方法に従えば開繊、交絡、ループ起生
が効果的に行われるために、通常の仮撚加工糸を
供給して嵩高性が高く且つ堅牢性の優れたルー
プ、たるみを有し、交絡性、混繊性の優れた加工
糸を容易に製造することができる。 第1図は本発明の方法で用いる流体噴射ノズル
の1例を示す縦断面概略図であり、第2図はその
側面図を示す。 糸条通糸孔2はその断面積が糸条の入口3に比
べて出口4が大きく設計されている。流体導入孔
1,1′は走行中の糸条に約65゜の角度で流体が噴
出するように糸条通糸孔2内に開口して設けられ
ている。この角度(実質的には糸条通糸孔の中心
線と流体導入孔の中心線のなす角度で、図中のα
は、大きくなるに従つて糸条出口での噴射力が弱
まり、均一なループ、たるみが得られなくなる。
一方この角度が小さくなるに従い予備交絡効果が
減少し、交絡性、ループ、たるみの堅牢性が低下
する。従つてこの角度は糸条通糸孔内での噴流と
糸条出口での噴射力との関係において制限範囲が
存在する。本発明者の実験結果によれば45〜70゜
に設定するのが好ましい。次に糸条通糸孔の内部
で渦流を有効に生ぜしめるため2コの流体導入孔
1,1′を設ける。該渦流は1部糸条通糸孔の入
口3から噴出されるが、その大部分のものは出口
4より噴出される。通糸孔断面形状は必ずしも円
形である必要はなく、本発明の目的に合えばどの
ような形状のものでもよい。 本発明の方法は供給糸条を直接流体噴射ノズル
に供給して、流体処理を行なう加工工法および仮
撚加工と流体処理を連続して一連で行なう加工方
法のいずれにも適用し得る。また供給糸条は1本
もしくは2本以上のマルチフイラメント糸の原糸
および種々の加工糸を適用し得る。 次に実施例により更に詳しく説明する。 実施例 供給糸としてポリエステル150d/48f仮撚糸と
ナイロン140d/48f仮撚糸を引揃えて供給し、
種々の流体噴射ノズルを使用して流体噴射加工を
行なつた。その代表的な結果を第1表に示した。
なお流体処理条件にいずれもオーバーフイード率
5%、圧力8Kg/cm2、糸速200m/minで実施し
た。
【表】
第1表において、αは糸条通糸孔と流体導入孔
のなす角度、断面比は下記式で算出される値、 断面比=糸条通糸孔の出口断面積/糸条通糸孔
の入口断面積 断面比は糸条通糸孔への流体導入孔の開口位
置(第1図における5の位置)における糸条通糸
孔の断面積と流体導入孔の断面積との比、すなわ
ち、下記式で算出される値である。 断面比=糸条通糸孔の断面積/流体導入孔の
断面積 また交絡性は便宜的に糸条に緊張−弛緩を数回
くり返して、糸条の集束状態を観察して評価した
もので、 〇:優れている、△:やや優れている、×:極
めて不良を示す。 更にループ、たるみの堅牢性については、製編
織工程でループ、たるみがほとんど消失されない
程度の堅牢性を有するものを〇、やや消失される
ものを△、ほとんど消失されてしまうものを×で
評価した。 実験No.A、B、Cは本発明の方法によるもので
あり、得られる糸条は加工性、交絡性、ループ、
たるみの堅牢性がいずれも良好である。 実験No.C、Dは糸条通糸孔内に開口した流体導
入孔の大きさが、その位置における糸条通糸孔の
大きさより大きい(断面比<1)ノズルを使用
した例である。この場合は、角度αを50゜まで小
さくするとよい結果が得られた(実験No.C)。し
かしながら、角度αが小さ過ぎる場合(15゜)に
は、逆によい結果が得られなかつた(実験No.F)。 実験No.E、Hはノズルの糸条通糸孔入口近辺で
糸がたるみ、加工出来なかつた。これは糸条走行
方向への流体の噴射力が弱過ぎるためと考えられ
る。 実験No.G、Hは糸条通糸孔入口に比べ出口の断
面積が小さい(断面比<1)ノズルを使用した
例であるが、良好な結果は得られず、特にこの断
面比が極度に小さい時にループ糸は得られなか
つた(実験No.H)。 なお第1表に示した実験No.A〜Hで使用したノ
ズルについてオーバーフイード率3%、圧力6
Kg/cm2下で流体処理を行ない、交絡性を観察し
た。 得られた加工糸にはループ、たるみは全く起生
されておらず、この交絡性は流体噴射ノズルの予
備交絡作用の目安になり得るものである。その結
果交絡性はNo.DとFが悪く(No.Fは極めて悪い)、
他のものは比較的良好(No.Eが最も良い)であつ
た。
のなす角度、断面比は下記式で算出される値、 断面比=糸条通糸孔の出口断面積/糸条通糸孔
の入口断面積 断面比は糸条通糸孔への流体導入孔の開口位
置(第1図における5の位置)における糸条通糸
孔の断面積と流体導入孔の断面積との比、すなわ
ち、下記式で算出される値である。 断面比=糸条通糸孔の断面積/流体導入孔の
断面積 また交絡性は便宜的に糸条に緊張−弛緩を数回
くり返して、糸条の集束状態を観察して評価した
もので、 〇:優れている、△:やや優れている、×:極
めて不良を示す。 更にループ、たるみの堅牢性については、製編
織工程でループ、たるみがほとんど消失されない
程度の堅牢性を有するものを〇、やや消失される
ものを△、ほとんど消失されてしまうものを×で
評価した。 実験No.A、B、Cは本発明の方法によるもので
あり、得られる糸条は加工性、交絡性、ループ、
たるみの堅牢性がいずれも良好である。 実験No.C、Dは糸条通糸孔内に開口した流体導
入孔の大きさが、その位置における糸条通糸孔の
大きさより大きい(断面比<1)ノズルを使用
した例である。この場合は、角度αを50゜まで小
さくするとよい結果が得られた(実験No.C)。し
かしながら、角度αが小さ過ぎる場合(15゜)に
は、逆によい結果が得られなかつた(実験No.F)。 実験No.E、Hはノズルの糸条通糸孔入口近辺で
糸がたるみ、加工出来なかつた。これは糸条走行
方向への流体の噴射力が弱過ぎるためと考えられ
る。 実験No.G、Hは糸条通糸孔入口に比べ出口の断
面積が小さい(断面比<1)ノズルを使用した
例であるが、良好な結果は得られず、特にこの断
面比が極度に小さい時にループ糸は得られなか
つた(実験No.H)。 なお第1表に示した実験No.A〜Hで使用したノ
ズルについてオーバーフイード率3%、圧力6
Kg/cm2下で流体処理を行ない、交絡性を観察し
た。 得られた加工糸にはループ、たるみは全く起生
されておらず、この交絡性は流体噴射ノズルの予
備交絡作用の目安になり得るものである。その結
果交絡性はNo.DとFが悪く(No.Fは極めて悪い)、
他のものは比較的良好(No.Eが最も良い)であつ
た。
第1図、第2図は本発明の方法で用いる流体噴
射ノズルの1例を示す縦断面概略図、第2図は同
じく側面図であり、図中Yは糸条、1および1′
は流体導入孔、2は糸条通糸孔、3は糸条通糸孔
入口、4は糸条通糸孔出口、αは糸条通糸孔と流
体導入孔とのなす角度を示す。
射ノズルの1例を示す縦断面概略図、第2図は同
じく側面図であり、図中Yは糸条、1および1′
は流体導入孔、2は糸条通糸孔、3は糸条通糸孔
入口、4は糸条通糸孔出口、αは糸条通糸孔と流
体導入孔とのなす角度を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 マルチフイラメント糸条を流体噴射加工する
に際し、出口側に向かつて漸次大きく開口するテ
ーパー状の糸条通糸孔と、該糸条通糸孔に開口
し、該糸条通糸孔とのなす角度αが45〜70゜の流
体導入孔を有する流体噴射ノズルを用い、糸条通
糸孔への流体導入孔の開口位置における糸条通糸
孔と流体導入孔との断面比が1以上の場合には
渦流を発生させ、前記断面比が1未満の場合に
は角度αを小さくして平行流を発生させて、糸条
通糸孔内において通過する糸条に噴流による予備
交絡を付与した後、前記流体噴射ノズルの噴流お
よび糸条の出口において糸条を流体の噴射方向と
異なる方向に引出して再度噴流により交絡を付与
すると同時にループ、たるみをも起生させること
を特徴とする嵩高加工糸の製造方法。 2 供給マルチフイラメント糸条が仮撚加工糸で
ある特許請求の範囲第1項に記載の嵩高加工糸の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18520280A JPS57112427A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Production of bulky processed yarn |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18520280A JPS57112427A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Production of bulky processed yarn |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57112427A JPS57112427A (en) | 1982-07-13 |
| JPH0224937B2 true JPH0224937B2 (ja) | 1990-05-31 |
Family
ID=16166647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18520280A Granted JPS57112427A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Production of bulky processed yarn |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57112427A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0139719Y2 (ja) * | 1985-06-26 | 1989-11-29 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2328556A1 (de) * | 1973-06-05 | 1975-01-02 | Kraftwerk Union Ag | Waermetauscheranordnung fuer einen geschlossenen gaskreislauf z.b. einer waermekraftanlage |
| JPS5576135A (en) * | 1978-12-04 | 1980-06-09 | Unitika Ltd | Air jet process |
-
1980
- 1980-12-27 JP JP18520280A patent/JPS57112427A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57112427A (en) | 1982-07-13 |
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