JPH0225898B2 - - Google Patents

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JPH0225898B2
JPH0225898B2 JP61298605A JP29860586A JPH0225898B2 JP H0225898 B2 JPH0225898 B2 JP H0225898B2 JP 61298605 A JP61298605 A JP 61298605A JP 29860586 A JP29860586 A JP 29860586A JP H0225898 B2 JPH0225898 B2 JP H0225898B2
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acid
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chloride
mol
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JP61298605A
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Maruchin Pieeru
Guroitaa Hansu
Sutainaa Eginharuto
Berusu Danieru
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication of JPH0225898B2 publication Critical patent/JPH0225898B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/45Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by condensation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C53/00Saturated compounds having only one carboxyl group bound to an acyclic carbon atom or hydrogen
    • C07C53/38Acyl halides
    • C07C53/46Acyl halides containing halogen outside the carbonyl halide group
    • C07C53/50Acyl halides containing halogen outside the carbonyl halide group of acids containing three or more carbon atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は次式: (式中R1及びR2のうち一方はメチル基を、そ
して他方は水素原子またはメチル基を表わすか、
またはR1とR2は一緒になつて炭素原子数2ない
し4のアルキレン基を表わし、X及びYはそれぞ
れ塩素または臭素原子を表わし、但しXが臭素原
子を表わす場合はYも常に臭素原子を表わす。) で表わされる新規2−(2′,2′,2′−トリハロエチ
ル)−4−ハロ−シクロブタン−1−オンの製造
のための中間体に関する。
〔従来の技術〕
α−ハロシクロアルカノンを例えばアルカリ金
属水酸化物やアルカリ金属アルコラートのような
塩基の存在下に加熱すると環の縮小が起り、同一
炭素原子数のシクロアルカンカルボン酸またはそ
のエステルに変化する(フアボルスキー反応)こ
とは知られている。この反応は、α−ハロシクロ
ブタノンからシクロプロパンカルボン酸誘導体及
びその殺虫活性を有するエステル、即ちピレスロ
イドの工業的に重要な製造法の基となつている。
この工業的に容易に実施し得る方法を2−(2′,
2′,−ジハロビニル)−シクロプロパンカルボン酸
に由来するピレスロイドの製造に応用すること
は、そのようなシクロプロパンカルボン酸誘導体
の製造に適した相当するα−ハロシクロブタノン
が入手し得なかつたので、可能ではなかつた。
α−ハロシクロブタノンを、ハロケテンとオレ
フインの反応により製造することも既に提案され
ている。このような方法は例えばドイツ特許公開
第2539048号公報、英国特許第1194604号明細書、
ジヤーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イエテイ87巻5257−5259頁(1965年)及びテトラ
ヘドロン・レターズNo.1、135−139頁(1966年)
に記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この合成法はこれまで、2−(2′,2′−ジハロ
ビニル)−シクロプロパンカルボン酸及びその殺
虫活性を有するエステルの製造の中間体として適
したα−ハロブタノンの製造には利用されていな
い。これはまず第一に、上記方法に基ずいて考え
られる合成の可能性、即ち a 次の反応式によるハロゲン化オレフインとハ
ロケテンの反応: ないしは または b 次の反応式による未ハロゲン化オレフインと
ハロケテンの反応: (式中R1,R2、X及びYは前記の意味を表
わす。) が、中間体として必要な式の2−(2′,2′,
2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シクロブタ
ン−1−オンへ導かないことに帰せられる。即
ち上記aの反応は、ハロゲン置換によるオレフ
インの不活性化のために起らず、またbの反応
は、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属
アルコラートにより2−(2′,2′−ジハロビニ
ル)−シクロプロパンカルボン酸またはそのエ
ステルに転換することができない2−(2′,2′,
2′−トリハロエチル)−2−ハロ−シクロブタ
ン−1−オンを与える。
従つて本発明の目的は、式の2−(2′,2′,
2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シクロブタ
ン−1−オンの製造に使用し得る、容易に入手
し得る中間体を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、次式: (式中X及びYは前記の意味を表わす。) で表わされる2,4,4,4−テトラハロ酪酸ク
ロライドを、有機塩基の存在下に次式: (式中R1及びR2は前記の意味を表わす。) で表わされるオレフインと反応させて次式: (式中R1,R2,X及びYは前記の意味を表わ
す。) で表わされる2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)
−2−ハロ−シクロブタン−1−オンとし、次に
これを触媒の存在下に転位させると、式の2−
(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シク
ロブタン−1−オンを容易に製造し得ることを見
出した。
式の2,4,4,4−テトラハロ酪酸クロラ
イドは新規化合物である。それらは、次式: (式中X及びYは前記の意味を表わす。) で表わされるテトラハロメタンを次式: CH2=CH−Z () (式中Zはクロロカルボニル基、カルボキシル
基、アルキル部の炭素原子数1ないし4のアルコ
キシカルボニル基またはシアノ基を表わす。) で表わされる化合物に付加させ、生成する次式
(式中X及びYは前記の意味を表わし、Zはカ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基またはシ
アノ基を表わす。) で表わされる化合物を、Zがクロロカルボニル基
を表わす式の化合物に変えることにより、それ
自体公知の方法で製造することができる。
式の2,4,4,4−テトラハロ酪酸クロラ
イドの他の合成法は次式a: (式中Zは式に記載の意味を表わす。) で表わされる化合物を1,1−ジクロロエチレン
に付加させ、生成する次式a: (式中Zはカルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基またはシアノ基を表わす。) で表わされる化合物を、Zがクロロカルボニル基
を表わす式aの化合物に変える方法である。
式のテトラハロメタンの式のアクリル酸誘
導体への付加及び式aのジクロロ酢酸誘導体の
1,1−ジクロロエチレンへの付加において、式
のテトラハロメタンまたは式aのジクロロ酢
酸誘導体を化学量論量使用することができる。し
かし好ましくは式のテトラハロメタンまたは式
aのジクロロ酢酸誘導体を過剰に、例えば約
0.5ないし2倍モル過剰に使用する。この場合式
のテトラハロメタンは溶媒としても役立て得
る。
式のテトラハロメタンの式の化合物への付
加及び式aの化合物の1,1−ジクロロエチレ
ンへの付加は触媒の存在下に行われる。触媒とし
ては周期表の第族、a,a及びb亜族の
金族例えばFe,Co,Ni,Ru,Rh,Pd,Cr,
Mo,Mn及びCuが適する。これらの金属は元素
状で、または化合物の形で使用することができ
る。これら金属に適当な化合物は例えば酸化物、
ハライド、硫酸塩、亜硫酸塩、硫化物、硝酸塩、
酢酸塩、クエン酸塩、炭酸塩、シアン化物及びチ
オシアン酸塩並びにホスフイン、ホスフアイト、
ベンゾイン、ベンゾイル−及びアセチルアセトネ
ート、ニトリル、イソニトリル及び一酸化炭素の
ようなリガンドを有する錯体である。
触媒として適当な前記金属化合物の例を次に挙
げる:酸化銅()、酸化鉄();臭化−及び就
中塩化−銅()、−銅()、−鉄()及び鉄
()、並びにRu,Rh,Pd,Co及びNiの塩化
物;硫酸銅()、硫酸鉄()、硫酸鉄();
硝酸銅()及び硝酸鉄();酢酸マンガン
()、酢酸銅();ステアリン酸銅();クエ
ン酸鉄();シアン化銅();ルテニウム
()ジクロロ−トリス−トリフエニルホスフイ
ン、ロジウム−トリス(トリフエニルホスフイ
ン)クロライド;クロム−及びニツケル−アセチ
ルアセトネート、銅()−アセチルアセトネー
ト、鉄()−アセチルアセトネート、コバルト
()−及びコバルト()−アセチルアセトネー
ト、マンガン()−アセチルアセトネート、銅
()−ベンゾイルアセトネート;鉄カルボニル−
シクロペンタジエニル錯体;モリブデンカルボニ
ル−シクロペンタジエニル錯体、クロムトリカル
ボニル−アリール錯体、ルテニウム()アセテ
ート錯体、クロム−及びモリブデン−ヘキサカル
ボニル、ニツケルテトラカルボニル、鉄ペンタカ
ルボニル、コバルト−及びマンガン−カルボニ
ル。
前記金属と金属化合物及び/または他の添加物
の混合物例えば、銅粉と上記銅化合物の一つとの
混合物;銅粉とリチウムハライド例えばリチウム
クロライド、またはイソシアナイド例えば第三ブ
チルイソシアナイドとの混合物;鉄粉と塩化鉄
()及び場合によつては一酸化炭素の混合物;
塩化鉄()とベンゾインの混合物;塩化鉄
()または塩化鉄()とトリアルキルホスフ
アイトの混合物;鉄ペンタカルボニルと沃素の混
合物を使用することもできる。
鉄()−及び鉄()−塩及び−錯体並びに鉄
粉、しかし就中銅粉、銅()−及び銅()−塩
及び−錯体例えば塩化銅()、塩化銅()、臭
化銅()、臭化銅()、銅()アセチルアセ
トネート、銅()ベンゾイルアセトネート、硫
酸銅()、硝酸銅()及びシアン化銅()
が好ましい。
銅粉、塩化−または臭化−銅()及び−銅
()並びにその混合物が特に好ましい。
上記触媒は一般に、式の化合物または1,1
−ジクロルエチレンに対し約0.01ないし10モル
%、好ましくは0.1ないし5モル%の量で使用さ
れる。
該付加反応は有機溶媒中で行われる。適当な有
機溶媒は、触媒をよく溶解するかまたは触媒と錯
体を形成し得るが、しかし出発物質に対しては不
活性なものである。そのような溶媒の例はアルキ
ルニトリル、特に炭素原子数2ないし5のもの、
例えばアセトニトリル、プロピオニトリル及びプ
チロニトリル;アルコキシ部の炭素原子数1また
は2の3−アルコキシプロピオニトリル例えば3
−メトキシプロピオニトリル及び3−エトキシプ
ロピオニトリル;芳香族ニトリル就中ベンゾニト
リル;全炭素原子数が好ましくは3ないし8の脂
肪族ケトン例えばアセトン、ジエチルケトン、メ
チルイソプロピルケトン、ジイソプロピルケト
ン、メチル第三ブチルケトン;全炭素原子数2な
いし6の脂肪族モノカルボン酸アルキル−及びア
ルコキシアルキルエステル例えばギ酸−メチル及
び−エチルエステル、酢酸−メチル、−エチル、−
n−ブチル及び−イソブチルエステル並びに1−
アセトキシ−2−メトキシエタン;環状エーテル
例えばテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン
及びジオキサン;アルキル部炭素原子数それぞれ
1ないし4のジアルキルエーテル例えばジエチル
エーテル、ジ−n−プロピルエーテル及びジ−イ
ソプロピルエーテル;酸部分の炭素原子数1ない
し3の脂肪族モノカルボン酸N,N−ジアルキル
アミド例えばN,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチ
ルアセトアミド及びN,N−ジメチルメトキシア
セトアミド;アルキル部炭素原子数それぞれ1な
いし4のエチレングリコール−及びジエチレング
リコール−ジアルキルエーテル例えばエチレング
リコール−ジメチル−、−ジエチル−及び−ジ−
n−ブチル−エーテル;ジエチレングリコール−
ジエチル−及び−ジ−n−ブチル−エーテル;ヘ
キサメチル燐酸トリアミド(ヘキサメタポール)
である。
好ましい溶媒は炭素原子数2ないし5のアルキ
ルニトリル及びアルコキシ部炭素原子数1または
2の3−アルコキシプロピオニトリル、特にアセ
トニトリル及び3−メトキシプロピオニトリルで
ある。
反応温度には一般に制限はなく、応範囲に変え
ることができる。好ましい反応温度は約60ないし
200℃、特に約80ないし170℃である。
式またはaの化合物としては、アクリル酸
クロライドまたはジクロロアセチルクロライドを
使用するのが好ましい。これにより所望の2,
4,4,4−テトラハロ酪酸クロライドが直接純
粋な形で、そして高収率で得られる。式または
aの他の好ましい化合物はアクリル酸またはジ
クロロ酢酸である。この場合得られる遊離形の
2,4,4,4−テトラハロ酪酸は次に、公知方
法により無機酸塩化物例えば三塩化燐、五塩化
燐、オキシ塩化燐、ホスゲン及び塩化チオニルと
反応させて容易に相当する酸クロライドに変える
ことができる。
Zがアルコキシカルボニル基またはシアノ基を
表わす式またはaの化合物の使用により得ら
れる式(Z=アルコキシカルボニル基またはシ
アノ基)の2,4,4,4−テトラハロ酪酸エス
テルまたはニトリルは、次に例えば濃塩酸のよう
な強酸の存在下に加水分解して相当する遊離形の
2,4,4,4−テトラハロ酪酸とし、更に前記
方法により、相当する酸クロライドに変えられ
る。
式の2,4,4,4−テトラハロ酪酸クロラ
イドと式のオレフインの反応は、不活性有機溶
媒の存在下に行うのが有利である。そのような溶
媒としては例えば、場合によつてはハロゲン化し
た芳香族または脂肪族炭化水素例えばベンゼン、
トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロ
−及びトリクロロ−ベンゼン、n−ペンタン、n
−ヘキサン、n−オクタン、メチレンクロライ
ド、クロロホルム、四塩化炭素、1,1,2,2
−テトラクロロエタン及びトリクロロエチレンが
適当である。その他の適当な溶媒は脂環式炭化水
素例えばシクロペンタン及びシクロヘキサン、脂
環式ケトン例えばシクロペンタノン及びシクロヘ
キサノン、並びに脂肪族ケトン、脂肪族及び環状
エーテル、アルキルニトリル、アルコキシ部炭素
原子数1または2の3−アルコキシプロピオニト
リル特にアセトニトリル及び3−メトキシプロピ
オニトリルである。
特に好適な溶媒は脂肪族、脂環式及び芳香族炭
化水素、就中炭素原子数5ないし8のアルカン、
ベンゼン、トルエン及び特にn−ヘキサン及びシ
クロヘキサンである。
溶媒としては、式のオレフインを過剰に使用
することもできる。
式の2,4,4,4−テトラハロ酪酸クロラ
イドと式のオレフインの反応を行う場合に存在
させる適当な有機塩基は例えば三級アミン、就中
アルキル基の炭素原子数がそれぞれ1ないし4の
トリアルキルアミン、環状アミン例えばピリジ
ン、キノリン、N−アルキルピロリジン、N−ア
ルキルピペリジン、N,N−ジアルキルピペラジ
ン及びN−アルキルモルホリンまたはアルキル基
の炭素原子数がそれぞれ1または2のジアルキル
アニリン、例えばN−メチルピロリジン、N−エ
チルピペリジン、N,N′−ジメチルピペラジン、
N−エチルモルホリン及びN,N−ジメチルアニ
リン、並びに二環式アミジン例えば1,5−ジア
ザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−5−エン及び1,
5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−エン、
及び二環式ジアミン例えば1,4−ジアザビシク
ロ〔2.2.2〕オクタンである。
式の2,4,4,4−テトラハロ酪酸クロラ
イドと式のオレフインの反応は、就中アルキル
基の炭素原子数がそれぞれ1ないし4のトリアル
キルアミンの存在下に行われる。特に好適な塩基
はトリエチルアミンとピリジンである。
有機塩基は式の2,4,4,4−テトラハロ
酪酸クロライドに対して少くとも等モル量または
僅かに過剰に使用される。
式のオレフインもまた、式の2,4,4,
4−テトラハロ酪酸クロライドに対して少くとも
等モル量使用される。しかし一般にオレフインを
過剰に使用するのが有利であり、この場合前記の
ようにオレフインは溶媒としても役立たせ得る。
易揮発性オレフインを使用する場合には反応を加
圧下に行うこともできる。
式のオレフインとしては特に、R1及びR2
うち一方がメチル基を、そして他方が水素原子ま
たはメチル基を表わすか、またはR1とR2が一緒
になつて炭素原子数2または3のアルキレン基を
表わすもの、即ちイソブチレン、プロペン、メチ
レンシクロプロパン及びメチレンシクロブタンが
言及される。特に好適なのはイソブチレン及びメ
チレンシクロプロパンである。
反応温度は広範囲に変えることができる。一般
には0ないし200℃、好ましくは20ないし160℃で
ある。
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−2
−ハロ−シクロブタン−1−オンもまた新規化合
物である。上記反応で生成する式の2−(2′,
2′,2′−トリハロエチル)−2−ハロ−シクロブ
タン−1−オンを次に式の2−(2′,2′,2′−ト
リハロエチル)−4−ハロ−シクロブタン−1−
オンに転位させるための触媒としては、酸、塩基
または第四級アンモニウムハライドを使用するこ
とができる。
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−2
−ハロ−シクロブタン−1−オンの式の2−
(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シク
ロブタン−1−オンへの本発明による転位は予期
されなかつたものであり、そしてα−位がモノハ
ロゲン化されたシクロブタノンについては知られ
ていなかつた。特に意外なのは、塩基性触媒の存
在下に転位を行つても、トリハロエチル基におけ
るHX脱離が全く起らないことである。この転位
は高収率で、しばしば定量的収率で進行する。
本発明による式の2−(2′,2′,2′−トリハロ
エチル)−2−ハロ−シクロブタン−1−オンの
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4−
ハロ−シクロブタン−1−オンへの転位は、塩基
性触媒の存在下に行うのが好ましい。塩基性触媒
としては、有機塩基例えば次式: (式中Q1は炭素原子数1ないし8のアルキル
基、炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基、
ベンジル基またはフエニル基を表わし、Q2及び
Q3は互いに独立して水素原子または炭素原子数
1ないし8のアルキル基を表わす。) で表わされる一級、二級及び特に三級アミンが挙
げられる。適当な塩基性触媒は例えばトリエチル
アミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−イソペ
ンチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、N,
N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、N,N−ジメチル−2−
エチルヘキシルアミン、N,N−ジエチルアニリ
ン、並びに環状アミン例えばピリジン、キノリ
ン、ルチジン、N−アルキルモルホリン例えばN
−メチルモルホリン、N−アルキルピペリジン例
えばN−メチル−及びN−エチル−ピペリジン、
N−アルキルピロリジン例えばN−メチル−及び
N−エチル−ピロリジン、ジアミン例えばN,
N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、
N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ジア
ミノブタン、N,N′−ジアルキルピペラジン例
えばN,N′−ジメチルピペラジン、二環式アミ
ン例えば1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オク
タン及び二環式アミジン例えば1,5−ジアザビ
シクロ〔5.4.0〕ウンデセ−5−エン及び1,5
−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネ−5−エン及び
重合体状塩基性化合物例えばp−ジメチルアミノ
メチルポリスチレンである。
更に本発明による式の2−(2′,2′,2′−トリ
ハロエチル)−2−ハロ−シクロブタン−1−オ
ンの式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−
4−ハロ−シクロブタン−1−オンへの転位のた
めの塩基性触媒としては、ホスフイン特にトリア
ルキルホスフイン例えばトリブチルホスフインも
好適である。
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−2
−ハロ−シクロブタン−1−オンの式の2−
(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シク
ロブタン−1−オンへの転位のための酸触媒とし
ては、無機または有機プロトン酸を使用すること
ができる。好適な無機プロトン酸は例えばハロゲ
ン化水素酸例えば塩化水素、臭化水素、弗化水素
及び沃化水素、硝酸、燐酸及び硫酸である。特に
好ましい無機プロトン酸はハロゲン化水素酸であ
る。
酸または塩基を過剰に使用した場合には、それ
らは溶媒としても役立たせ得る。
更にプロトン酸特にハロゲン化水素酸とアンモ
ニアまたは窒素含有有機塩基の塩並びに第四級ア
ンモニウムハライド、第四級ホスホニウムハライ
ド及びスルホニウムハライドを使用することもで
きる。窒素含有有機塩基としては脂肪族、脂環
式、芳香−脂肪族及び芳香族一級、二級及び三級
アミン並びに複素環式窒素塩基が適する。その例
を次に挙げる:炭素原子数12以下の脂肪族一級ア
ミン例えばメチルアミン、エチルアミン、n−ブ
チルアミン、n−オクチルアミン、n−ドデシル
アミン、ヘキサメチレンジアミン、シクロヘキシ
ルアミン、ベンジルアミン;炭素原子数12以下の
脂肪族二級アミン例えばジメチルアミン、ジエチ
ルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラ
ジン、モルホリン;脂肪族三級アミン特にアルキ
ル基の炭素原子数1ないし4のトリアルキルアミ
ン例えばトリエチルアミン、トリ−n−ブチルア
ミン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホ
リン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン、キヌクリジン;場合によつては置換された一
級、二級及び三級芳香族アミン例えばアニリン、
トルイジン、ナフチルアミン、N−メチルアニリ
ン、ジフエニルアミン及びN,N−ジエチルアニ
リン;更にピリジン、ピコリン、インドリン及び
キノリン。
四級ホスホニウムハライドとしては例えばヘキ
サデシルトリブチルホスホニウムブロマイド、メ
チル−及びエチル−トリフエニルホスホニウムブ
ロマイドが、スルホニウムハライドとしては例え
ばトリメチルスルホニウムアイオダイドが挙げら
れる。
次式: (式中Mは弗素、臭素、沃素または特に塩素原
子を表わし、 Q4は水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
キル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、フエニ
ル基またはナフチル基を表わし、 Q5,Q6及びQ7は互いに独立して水素原子また
は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表わす。) で表わされる塩並びにアルキル基炭素原子数1な
いし18のN−アルキル−ピリジニウムハライド特
に相当するクロライドが好ましい。これらの塩の
例を次に挙げる:塩化アンモニウム、臭化アンモ
ニウム、メチルアミン塩酸塩、シクロヘキシルア
ミン塩酸塩、アニリン塩酸塩、ジメチルアミン塩
酸塩、ジ−イソブチルアミン塩酸塩、トリエチル
アミン塩酸塩、トリエチルアミン臭化水素酸塩、
トリ−n−オクチルアミン塩酸塩、ベンジル−ジ
メチルアミン塩酸塩、テトラメチル−、テトラエ
チル−、テトラ−n−プロピル−、テトラ−n−
ブチル−アンモニウム−クロライド、−ブロマイ
ド及びアイオダイド、トリメチル−ヘキサデシル
アンモニウムクロライド、ベンジルジメチルヘキ
サデシルアンモニウムクロライド、ベンジルジメ
チルテトラデシルアンモニウムクロライド、ベン
ジル−トリメチル−、−トリエチル−及び−トリ
−n−ブチル、アンモニウムクロライド、n−ブ
チル−トリ−n−プロピルアンモニウムブロマイ
ド、オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマ
イド、フエニルトリメチルアンモニウム−ブロマ
イドまたは−クロライド、ヘキサデシルピリジニ
ウム−ブロマイド及び−クロライド。
使用し得る他の補助触媒はアルカリ金属ハライ
ド例えば沃化カリウム、沃化ナトリウム、沃化リ
チウム、臭化カリウム、臭化ナトリウム、臭化リ
チウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化リ
チウム、弗化カリウム、弗化ナトリウム及び弗化
リチウムである。
これらの補助触媒は、前記アンモニウム塩が存
在しなくても反応を触媒するが、その場合は閉鎖
または大環状ポリエーテル(クラウンエーテル)
を添加して反応を速めるのが有利である。そのよ
うなクラウンエーテルの例は15−クラウン−5,
18−クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−
6、ジシクロヘキシル−18−クラウン−6及び
5,6,14,15−ジベンゾ−7,13−ジアザ−
1,4−ジオキサ−シクロペンタデカ−5,14−
ジエンである。
使用する触媒の量は広い範囲で変化させ得る。
ある場合には触媒は痕跡量存在すれば充分であ
る。しかし一般には式の化合物に対し約0.1な
いし15重量%の触媒を使用するのが好ましい。
転位は溶融状態で、または不活性有機溶媒中で
実施し得る。溶融状態での転位反応温度は一般に
約60ないし150℃、特に約80ないし130℃である。
溶融状態での転位に適当な触媒は特に前記有機
塩基特にアルキル基炭素原子数1ないし8のトリ
アルキルアミンである。またハロゲン化水素酸と
アンモニアまたは有機窒素塩基との塩例えば各ア
ルキル基の炭素原子数が1ないし8のトリアルキ
ルアミンの塩酸塩及び臭化水素酸塩も好適であ
り、そして極めて好適なのはテトラアルキルアン
モニウム・ハライド特に各アルキル基の炭素原子
数が1ないし18のテトラアルキルアンモニウム・
クロライド、ブロマイド及びアイオダイドであ
る。
適当な不活性有機溶媒の例は、場合によつては
ニトロ化またはハロゲン化されていてもよい脂肪
族、脂環式または芳香族炭化水素例えばn−ヘキ
サン、n−ペンタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ニトロベンゼン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、
1,1,2,2−テトラクロロエタン、ニトロメ
タン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン及びト
リクロロベンゼン;低級脂肪族アルコール例えば
炭素原子数6以下のもの例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタ
ノール及びペンタノール;脂肪族ジオール例えば
エチレングリコール及びジエチレングリコール;
アルキル部の炭素原子数それぞれ1ないし4のエ
チレングリコールモノアルキルエーテル及びジエ
チレングリコールモノアルキルエーテル例えばエ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル及びジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル;環状アミド例えばN−
メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピ
ロリドン及びN−メチル−ε−カプロラクタム;
カルボン酸アミド例えばテトラメチル尿素及びジ
モルホリノカルボニル;亜燐酸のアミド、燐酸の
アミド、フエニルホスホン酸のアミドまたは酸部
の炭素原子数1ないし3の脂肪族ホスホン酸のア
ミド例えば燐酸トリアミド、燐酸トリス−(ジメ
チルアミド)、燐酸トリモルホリド、燐酸トリピ
ロリジド、燐酸ビス−(ジメチルアミド)−モルホ
リド、燐酸−ジメチルアミド−ジエチルアミド−
モルホリド、亜燐酸トリス−(ジメチルアミド)
及びメタンホスホン酸のテトラメチルジアミド;
硫酸のアミド及び脂肪族または芳香族スルホン酸
のアミド例えばテトラメチルスルフアミド、メタ
ンスルホン酸のジメチルアミドまたはp−トルエ
ンスルホン酸アミド;含硫溶媒例えば有機スルホ
ン及びスルホキサイド例えばジメチルスルホキサ
イド及びスルホラン;脂肪族及び芳香族ニトリ
ル、3−アルコキシプロピオニトリル、脂肪族ケ
トン、脂肪族モノカルボン酸のアルキル及びアル
コキシアルキルエステル、環状エーテル、ジアル
キルエーテル、脂肪族モノカルボン酸のN,N−
ジ置換アミド及び第1工程で述べた型のエチレン
グリコールジアルキルエーテル及びジエチレング
リコールジアルキルエーテルである。
酸触媒の存在下における転位には、極性溶媒特
に低級アルコール例えばメタノール、エタノール
及びブタノール、酸部の炭素原子数1ないし3の
脂肪族モノカルボン酸のN,N−ジアルキルアミ
ド特にN,N−ジメチルホルムアミド、またはジ
アルキルスルホキサイド例えばジメチルスルホキ
サイドを使用するのが有利である。
非プロトン性で極性の強い溶媒例えば前記脂肪
族モノカルボン酸のN,N−ジ置換アミド、環状
アミド、炭酸のアミド、亜燐酸のアミド、燐酸の
アミド、フエニルホスホン酸のアミドまたは脂肪
族ホスホン酸のアミド、硫酸のアミド、脂肪族ま
たは芳香族スルホン酸のアミド、及びジアルキル
スルホキサイド例えばジメチルスルホキサイド中
では、塩基または酸を添加しなくても反応は進行
する。この場合、溶媒が触媒として作用する。
しかし一般には、転位を不活性有機溶媒の存在
下に行う場合には、触媒好ましくはpKa値が9よ
り大きい有機塩基特に各アルキル基が炭素原子数
1ないし8のトリアルキルアミン例えばトリエチ
ルアミン、トリ−n−ブチルアミン及びトリ−n
−オクチルアミン;ハロゲン化水素酸特にHCl及
びHBr、並びにテトラアルキルアンモニウム・
ハライド特に各アルキル基の炭素原子数1ないし
18のテトラアルキルアンモニウム・クロライド、
ブロマイド及びアイオダイドを添加する。
特に好ましい溶媒は炭素原子数1ないし4の脂
肪族アルコール、トルエン、キシレン、クロロベ
ンゼン、ジオキサン、アセトニトリル、3−メト
キシプロピオニトリル、エチレングリコールジエ
チルエーテル及びジ−イソプロピルケトンであ
る。
不活性有機溶媒の存在下における転位反応温度
は一般に約0ないし150℃、好ましくは80ないし
130℃である。
本発明の方法により、3位が置換された2−
(2′,2′−ジハロビニル)−シクロプロパンカルボ
ン酸誘導体の合成中間体として適当な、3位が置
換された式の新規2−(2′,2′,2′−トリハロエ
チル)−4−ハロ−シクロブタン−1−オンが容
易に入手し得る出発物質を使用して簡便に、そし
て良好な収率で得られる。
本発明の方法は、3位が置換された式の2−
(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−4−ハロ−シ
クロブタン−1−オンの製造に特に好適である。
本発明の方法は、式の2,4,4,4−テトラ
ハロ酪酸クロライドまたはそれから塩化水素が脱
離して生成するハロケテンを式のオレフインと
反応させて、3位が置換された2−(2′,2′−ジ
ハロビニル)−シクロプロパンカルボン酸誘導体
に転換するのに適さない式の2−(2′,2′,2′−
トリハロエチル)−2−ハロ−シクロブタン−1
−オンをまず生成させ、次にこれを、従来α−位
がモノハロゲン化されたシクロブタノンの場合に
はみられなかつた新規な転位反応により、3位が
置換された2−(2′,2′−ジハロビニル)−シクロ
プロパンカルボン酸誘導体に転換するのに適した
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4−
ハロ−シクロブタン−1−オンに変えるものであ
るから、極めて意外でそして全く予見し得なかつ
た方法である。
出発物質として式の新規2−(2′,2′,2′−ト
リハロエチル)−4−ハロ−シクロブタン−1−
オンを使用して製造し得る、3位が置換された2
−(2′,2′−ジハロビニル)−シクロプロパンカル
ボン酸は、次式: 〔式中X,R1及びR2は式に記載の意味を表
わし、Rは水素原子、炭素原子数1ないき4のア
ルキル基または次式: (式中R3は酸素原子、硫黄原子またはビニレ
ン基を表わし、 R4は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
キル基、ベンジル基、フエノキシ基またはフエニ
ルメルカプト基を表わし、 R5は水素原子または炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表わし、 R6は水素原子、シアノ基またはエチニル基を
表わすか、またはR1及びR2のうち一方はメチル
基を表わし、そして他方は水素原子またはメチル
基を表わし、R3はビニレン基を表わし、R4はフ
エノキシ基を表わし、そしてR5は水素原子を表
わす場合には、炭素原子数1ないし5のアルキル
基をも表わす。) で表わされる基を表わす。〕 で表わすことができる。
Rが式の基である式の2−(2′,2′−ジハ
ロビニル)−シクロプロパンカルボン酸誘導体は、
種々の動物及び植物に対する有害生物、特に昆虫
の防除に好適である。これら活性化合物の性質、
適用分野及び適用剤形は例えば次の文献に記載さ
れている:Nature246 169−170頁(1973);
Nature248 710−711頁(1974);Proceedings
7th British Insecticide and Fungicide
Conference,721−728頁(1973);Proceedings
8th British Insecticide and Fungicide
Conference,373−378頁(1975);J.Agr.Food
Chem.23 115頁(1973);米国特許第3961070号
明細書;ドイツ特許公開第2553991号、2439177
号、2326077号及び2614648号公報。
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4
−ハロ−シクロブタン−1−オンの式の2−
(2′,2′−ジハロビニル)−シクロプロパンカルボ
ン酸誘導体への転換は、それ自体公知の方法で、
適当な塩基の存在下に加熱することにより実施さ
れる。適当な塩基の例はアルカリ金属水酸化物及
びアルカリ土類金属水酸化物例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム及び水
酸化バリウムである。アルカリ金属炭酸塩及び重
炭酸塩並びにアルカリ土類金属炭酸塩及び重炭酸
塩例えば炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及び
重炭酸カリウムも塩基として使用し得る。その他
の適当な塩基は、前記定義による基Rから誘導さ
れるアルコラート、特に相当するナトリウムアル
コラート及びカリウムアルコラートである。この
ようなアルコラートを使用すると、相当するエス
テルが直接得られるという利点がある。一方アル
カリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物
を使用した場合には、これらの塩基と生成した2
−(2′,2′−ジハロビニル)−シクロプロパンカル
ボン酸の塩がまず生成する。しかしこれらの塩
は、それ自体公知の簡単な方法で、例えばそれら
を相当する酸クロライドに変え、そして基Rから
誘導されるアルコールと反応させることにより、
エステルに変えることもできる。
使用する塩基の性質によつて、式の2−(2′,
2′,2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シクロブ
タン−1−オンの式の2−(2′,2′−ジハロビ
ニル)−シクロプロパンカルボン酸誘導体への転
換は、水性媒体、水性−有機媒体または有機媒体
中で有利に実施される。使用する塩基がアルカリ
金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸塩の場合
には、反応は水性または水性−有機媒体中で実施
される。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土
類金属水酸化物及びアルカリ金属炭酸塩の存在下
での反応も水性または水性−有機媒体中で有利に
行われる。この場合、反応混合物に例えば濃塩酸
を添加して酸性化すると遊離形の式(R=H)
の2−(2′,2′−ジハロビニル)−シクロプロパン
カルボン酸が得られる。
水性−有機媒体または有機媒体中での式の2
−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シ
クロブタン−1−オンの式の2−(2′,2′−ジ
ハロビニル)−シクロプロパンカルボン酸誘導体
への転換のための適当な溶媒は、低級アルコール
例えば炭素原子数1ないし6のもの、ベンジルア
ルコール、脂肪族または環状エーテル例えばジエ
チルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン及び
ジオキサン、及び脂肪族、脂環式または芳香族炭
化水素例えばn−ペンタン、n−ヘキサン、シク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン及びキシレンで
ある。
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4
−ハロ−シクロブタン−1−オンの式の2−
(2′,2′−ジハロビニル)−シクロプロパンカルボ
ン酸誘導体への転換は一般に、選ばれた反応媒体
の沸点で行われる。40ないし120℃の反応温度が
特に好ましい。
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4
−ハロ−シクロブタン−1−オンが式の2−
(2′,2′−ジハロビニル)−シクロプロパンカルボ
ン酸誘導体へ転換される場合、次式X: (式中R,R1,R2及びXは前記の意味を表わ
す。) で表わされる相当する2−(2′,2′,2′−トリハロ
エチル)−シクロプロパンカルボン酸誘導体が、
中間体として生成する。この生成物は、反応温度
を40℃以下に保持した場合及び/または当量より
少い量の塩基を使用した場合に、単離することが
できる。40℃以上では、これら中間体は、更に塩
基を添加することにより、HXの脱離を伴つて相
当する式の2−(2′,2′−ジハロビニル)−シク
ロプロパンカルボン酸誘導体へ転換される。
式の2−(2′,2′,2′−トリハロエチル)−シ
クロプロパンカルボン酸誘導体は、式の2−
(2′,2′,2′−トリハロエチル)−4−ハロ−シク
ロブタン−1−オンから、同時に溶媒としても役
立たせ得る水酸基含有試薬の存在下に、必要なら
通常の増感剤(例えばケトン例えばアセトン、シ
クロヘキサノン、ベンゾフエノン、アセトフエノ
ン及びより高級なアルキルアリールケトン、チオ
キサントン等)を添加して、紫外線照射すること
により光化学的に合成することもできる。水酸基
含有試薬の例は、アルカノール例えばメタノー
ル、エタノール等、及び特に水である。
〔実施例〕
次に本発明の方法を実施例により更に詳細に説
明する。
実施例 1 2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロライド
の製造 アクリル酸クロライド(工業用)452.5g(5
モル)、四塩化炭素1.5、アセトニトリル1.5
及び塩化銅()30gを115℃に24時間保持した。
この反応混合物を過して得た透明な液を水流
ポンプ減圧下に蒸発させた。残渣を蒸留して沸点
78−80℃/11mmHgの2,4,4,4−テトラク
ロロ酪酸クロライド922g(理論量の76%)を得
た。
赤外吸収(IR)スペクトル(CHC3)(cm
-1): 1780(C=O) 核磁気共鳴(NMR)スペクトル〔100メガヘ
ルツ(MHz)、(CDC3〕(pmm): 3.16−3.94(m、2H、CH2) 4.84−4.96(m,1H,CH) 2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロライド
は次のようにして製造することもできる: アクリル酸クロライド90.5g(1モル)、四塩
化炭素0.5、ブチロニトリル0.2及び銅粉3g
を115℃で20時間加熱した。反応混合物を過し、
液を蒸発させ、残渣を蒸留した。これにより
2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロライド
167.8g(理論量の69%)を得た(沸点80−81
℃/12mmHg)。スペクトルデータは上記第1節で
製造した2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロ
ライドのそれと同一であつた。
銅粉を塩化銅()に代え、そしてブチロニト
リルを3−メトキシプロピオニトリルに代え、そ
の他は同様に行つて2,4,4,4−テトラクロ
ロ酪酸クロライドを71%の収率で得た。
2,4,4,4−テトラクロロ酪酸〔イスラエ
ル特許第18771号明細書=C.A.63 13089e(1965)
に従つて製造した。〕226g(1モル)、塩化チオ
ニル600g及びN,N−ジメチルホルムアミド1
mlを50℃で2時間、そして75℃で2時間加熱し
た。過剰の塩化チオニルを留去した後、残渣を蒸
留した。これにより2,4,4,4−テトラクロ
ロ酪酸クロライド227.6g(理論量の93%)を得
た(沸点90−91℃/15mmHg)。
1,1−ジクロロエチレン145.9g(1.5モル)、
ジクロロアセチルクロライド147.4g(1モル)、
アセトニトリル200ml及び塩化銅()3gを130
℃で8時間加熱した。この反応混合物を蒸発さ
せ、残渣を分別蒸留した。これにより2,4,
4,4−テトラクロロ酪酸クロライドを無色液体
の形で得た(沸点78−80℃/11mmHg)。得られた
物質のスペクトルデータは前記第1節で製造した
2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロライドの
それと同一であつた。
参考例 1 a 2−クロロ−2−(2′,2′,2′−トリクロロエ
チル)−3,3−ジメチルシクロブタン−1−
オンの製造 オートクレーブ内で、シクロヘキサン600ml中
の2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロライド
122g(0.5モル)中にイソブチレン280gを注入
した。シクロヘキサン500ml中のトリエチルアミ
ン51g(0.5モル)の溶液を65℃で4時間にわた
りポンプで送入した。次に反応混合物を65℃で更
に3時間保持した。沈澱したトリエチルアミン塩
酸塩を過し、液を蒸発した。このようにして
得た結晶を過した。これにより2−クロロ−2
−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3,3−ジ
メチルシクロブタン−1−オン79.4g(理論量の
60%)を得た(融点75−76℃)。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1805(C=O) 1H NMRスペクトル(100MHz,CDCl3
(ppm): 1.42及び1.45(それぞれ1s,6H及び1CH3) 2.91−3.28(m,2H,CH2) 3.37−3.76(m,2H,CH213C NMRスペクトル(CDCl3)(ppm): 196(s,CO);95.3(s,CH3);80.8(s,C−
2);57.0(t,CH2);56.4(t,CH2);37.9
(s,C−3);25.1(q,CH3);28.8(q,
CH3) 元素分析 C8H10Cl4O(分子量263.98)として: C H O Cl 計算値(%) 36.40 3.82 6.02 53.72 測定値(%) 36.4 3.9 6.2 53.5 b 2−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3,
3−ジメチル−4−クロロシクロブタン−1−
オンの製造 得られた2−クロロ−2−(2′,2′,2′−トリク
ロロエチル)−3,3−ジメチルシクロブタン−
1−オン132g(0.5モル)をトルエン700mlに溶
解し、トリエチルアミン1mlを加えてこの混合物
を還流下に沸とうさせた。13時間反応させた後、
トリエチルアミン更に1mlを添加し、この混合物
を更に7時間沸とうさせた。反応混合物を冷却
後、最初希塩酸で、次に水で洗滌し、乾燥し、蒸
発させた。固化した残渣(124g:理論量の94%)
は薄層クロマトグラフイーによると単一化合物で
あり、これをn−ヘキサンから晶出させた。これ
により2−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3

5−ジメチル−4−クロロ−シクロブタン−1−
オン105.8gを得た(融点56−57℃)。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1800(C=O) 1H NMRスペクトル(100MHz,CDCl3
(ppm): 4.77(d,J=2Hz,1H,C−4上のH) 3.47(m,1H,C−2上のH) 2.73−3.26(m,2H,CH2) 2.63(s,3H,CH3) 1.14(s,3H,CH313C NMRスペクトル(CDCl3)(ppm): 197.0(s,CO);97.8(s,CCl3);69.4(d,C
−4);60.6(d,C−2);49.5(t,CH2
CCl3);36.8(s,C−3);27.4(q,CH3);
18.6(q,CH3) 元素分析 C8H10Cl4O(分子量263.98)として: C H O Cl 計算値(%) 36.40 3.82 6.02 53.72 測定値(%) 36.6 3.8 6.2 53.6 上記化合物は次のようにして製造することもで
きる。
2−クロロ−2−(2′,2′,2′−トリクロロエチ
ル)−3,3−ジメチルシクロブタノン2.64g
(0.01モル)及びテトラ−n−ブチルアンモニウ
ム・クロライド220mg(0.0008モル)を124℃で
6.5時間撹拌した。溶融物を冷却し、熱n−ヘキ
サンで沸とうさせ、過して澄明な液を得た。
液を冷却すると2−(2′,2′,2′−トリクロロエ
チル)−3,3−ジメチル−4−クロロ−シクロ
ブタノン2.19g(理論量の83%)が沈澱した(融
点53−56℃)。
c 2−(2′,2′−ジクロロビニル)−3,3−ジ
メチルシクロプロパン−1−カルボン酸の製造 2−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3,3
−ジメチル−4−クロロ−シクロブタン−1−オ
ン13.2g(0.05モル)を10%水酸化ナトリウム溶
液150ml中に加え、この混合物を強く撹拌した。
5分後に澄明な溶液が生成し、これを100℃(浴
温)で1時間加熱した。この反応溶液をジエテル
エーテルで洗滌し、冷却下に濃塩酸で酸性化し、
ジエチルエーテルで抽出した。エーテル相を水洗
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。
NMRスペクトルによると、固体残渣(10.35g)
はシス−2−(2′,2′−ジクロロビニル)−3,5
−ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸80重
量%と、トランス−2−(2′,2′−ジクロロビニ
ル)−3′,3−ジメチルシクロプロパン−1−カ
ルボン酸20重量%から成る。n−ヘキサンから晶
析すると純シス−酸が得られた(融点85−87℃)。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1710(C=
O)、1625(C=C) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3/D2O)
(ppm): 1.30(s,6H,2×CH3) 1.85(d,J=8.5Hz,1H,HC−1) 2.02−2.19(m,1H,HC−2) 6.17(d,J=8Hz,1H,CH=CCl2) 参考例 2 プロピレン421g、2,4,4,4−テトラク
ロロ酪酸クロライド244g(1モル)及びシクロ
ヘキサン1.25を最初に6.3オートクレープ中
に導入した。シクロヘキサン1中のトリエチル
アミン101g(1モル)の溶液を50℃で4時間に
わたりポンプで送入し、そしてこの反応混合物を
50℃で3時間保持した。この反応混合物を過
し、得られた液を希塩酸で、次に水で洗滌し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣を
n−ヘキサンから晶出させた。これにより2−ク
ロロ−2−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3
−メチルシクロブタン−1−オン77.2gを得た
(融点80−81℃)。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1785(CO) 1H NMRスペクトル(100MHz,CDCl3
(ppm): 3.28−3.73(m,3H) 2.65−2.95(m,2H) 1.43(d,J=6.5Hz,3H,CH313C NMRスペクトル(CDCl3)(ppm): 196.5(s,CO);95.1(s,CCl3);77.8(s,C
−2);55.3(t,CH2−CCl3);50.9(t,C−
4);38.1(d,C−3);15.8(q,CH3) トリエチルアミン1mlを、トルエン500ml中の
得られた2−クロロ−2−(2′,2′,2′−トリクロ
ロエチル)−3−メチルシクロブタン−1−オン
50g(0.2モル)中に加え、この混合物を浴温120
℃で18時間撹拌した。冷却後、反応混合物を過
して澄明な液を得、この液を最初希塩酸で、
次に水で洗滌し、活性炭を加えて短時間沸とうさ
せ、再び過し、蒸発させた。残渣を蒸留して2
−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3−メチル
−4−クロロシクロブタン−1−オン38.7g(理
論量の77%)を得た(沸点130−131℃/12mm
Hg)。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1805(CO) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 1.20(d,J=7Hz,0.6H,CH3) 1.46(d,J=7Hz,0.45H,CH3) 1.66(d,J=6.5Hz,1.95H,CH3) 2.1−3.5(m,4H) 4.55(dd,J=8及び2Hz,0.65H,CH) 5.00(dd,J=9及び2.5Hz,0.15H,CH) 5.15(dd,J=9及び1.5Hz,0.2H,CH) NMRスペクトル及びガスクロマトグラムによ
ると、この化合物は3種の立体異性体から成る
(重量比13:4:3)。
得られた2−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)
−3−メチル−4−クロロシクロブタン−1−オ
ン10.5gを10%水酸化ナトリウム溶液100mlと50
分間撹拌した。次に生成した溶液を100℃で1時
間加熱した。反応混合物をジエチルエーテルで洗
滌し、濃塩酸で注意深く酸性化した。次にこれを
ジエチルエーテルで抽出した。エーテル抽出相を
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発
させた。これにより2−(2′,2′−ジクロロビニ
ル)−3−メチルシクロプロパン−1−カルボン
酸を得た。融点75−78℃(n−ヘキサンから再結
晶)。
IRスペクトル(KBr)(cm-1):1685(C=O)、
1625(C=C) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3/D2O)
(ppm): 1.25(d,J=5.5Hz,3H,CH3) 1.54−2.18(m,3H) 3.96(d,J=8Hz,1H,CH−CCl2) 参考例 3 n−ヘキサン50ml中のトリエチルアミン25.3g
(0.25モル)の溶液を還流下に保持されたn−ヘ
キサン200ml中のメチレンシクロブタン2g
(0.37モル)及び2,4,4,4−テトラクロロ
酪酸クロライド61.1g(0.25モル)の溶液中に、
撹拌しつゝ7時間で滴下した。この反応混合物を
還流下に更に2時間撹拌した後、未だ熱いうち
に、生成したアンモニウム塩を過により除い
た。液を約1/3の容量に濃縮した。冷却すると
次式: で表わされる1−クロロ−1−(2′,2′,2′−トリ
クロロエチル)−スピロ〔3,3〕ヘプタン−2
−オンが結晶の形で沈澱した。融点93−94℃。
IRスペクトル(CCl4)(cm-1):1790(C=O) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 1.70−2.80(m,6H) 3.15−3.60(m,4H) トルエン100ml中の生成した1−クロロ−1−
(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−スピロ〔3,
3〕ヘプタン−2−オン27.6g(0.1モル)の溶
液を、トリブチルアミン0.93g(5ミリモル)と
共に9時間還流させた。次にこの反応混合物を蒸
発させ、残渣を減圧蒸留した。これにより次式: で表わされる1−クロロ−3−(2′,2′,2′−トリ
クロロエチル)スピロ〔3,3〕ヘプタン−2−
オンが微黄色油状物の形で得られた。沸点85−90
℃/0.005mmHg。n20 D=1.5242。
IRスペクトル(フイルム)(cm-1):1795(C=
O) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 1.80−3.85(m,9H) 4.68,4.93(それぞれd,1H) 生成した1−クロロ−3−(2′,2′,2′−トリク
ロロエチル)スピロ〔3,3〕ヘプタン−2−オ
ン11.0g(40ミリモル)を10%水酸化ナトリウム
溶液95ml(約240ミリモル)と共に95℃で6時間
撹拌した。冷却後、この混合物をジエチルエーテ
ルで数回洗滌し、硫酸で酸性化し、そしてジエチ
ルエーテルで抽出した。エーテル抽出相を硫酸ナ
トリウムで乾燥後蒸発させた。残渣を10倍重量の
シリカゲルから過〔溶離剤n−ヘキサン/ジエ
チルエーテル=1:1(容量比)〕して少量の極性
の強い不純物を除いた。液を濃縮後、次式: で表わされる2−(2′,2′−ジクロロビニル)−ス
ピロ〔2.3〕ヘキサン−1−カルボン酸が2:1
のシス/トランス混合物の形で得られた。融点
121−28℃。
IRスペクトル(CCl4)(cm-1):1705(C=O) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 1.60−2.60(m,8H) 5.34,5.97(それぞれd,1H) 11.80−11.50(ブロードなs,1H) 参考例 4 オートクレーブ内で、シクロヘキサン600ml中
の2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロライド
122g(0.5モル)中にイソブチレン280gを注入
した。シクロヘキサン500ml中のトリエチルアミ
ン51g(0.5モル)を65℃で4時間にわたりポン
プで送入した。次に反応混合物を65℃で3時間保
持し、そして次に125℃で18時間加熱した。この
間、シクロヘキサン50ml中のトリエチルアミン
2.0gを3時間毎にポンプで送入した。反応混合
物を氷上に注ぎ、塩酸で酸性化し、そしてシクロ
ヘキサンで抽出した。抽出相を蒸発させ、トルエ
ン/シクロヘキサン(容量比1:1混合物)中
で、シリカゲル1Kgを通して過して極性の強い
不純物を除いた。液を蒸発させ、残渣をn−ヘ
キサンから晶析した。これにより2−(2′,2′,
2′−トリクロロエチル)−3,3−ジメチル−4
−クロロシクロブタン−1−オン31.8gを得た。
融点56−57℃。
参考例 5 a 2−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3,
3−ジメチル−4−クロロシクロブタノン26.1
g(99ミリモル)を10%水酸化ナトリウム溶液
260ml中に11℃で撹拌しつつ加えた。温度は2.4
時間で28℃に上り、そして更に2時間後に20℃
下つた。反応混合物を水200mlで希釈し、ジエ
チルエーテルで洗滌し、濃塩酸で強酸性とし、
そしてジエチルエーテルで抽出した。抽出液を
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ
た。これにより、シス−及びトランス−2−
(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3,3−ジ
メチルシクロプロパンカルボン酸のみから成る
淡黄色残渣(融点80−81℃)24.3g(理論量の
100%)を得た。この混合物は分別結晶または
カラムクロマトグラフイーにより純シス及びト
ランス化合物に分離することができた。
NMRスペクトル(100MHz,CDCl3/D2O)
(ppm): 2.75−3.33(m,2H) 1.50−1.97(m,2H) 1.32(s,2×CH3シス) 1.27及び1.38(2×s,2×CH3トランス) b アセトン400ml及び水100ml中の2−(2′,2′,
2′−トリクロロエチル)−3,3−ジメチル−
4−クロロシクロブタノン8.0g(30.3ミリモ
ル)を、パイレツクスガラスを通して、フイリ
ツプスHPK125ワツトランプで、クロマトグラ
フイーによりもはや出発物質が検出されなくな
る迄、照射した。反応混合物を蒸発させ、残渣
をa)に記載したのと同様に処理して酸とし
た。これにより2−(2′,2′,2′−トリクロロエ
チル)−3,3−ジメチル−シクロプロパンカ
ルボン酸のシス/トランス混合物6.95g(理論
量の93%)を得、そのスペクトルデータはa)
で得られた混合物のそれと同一であつた。
c 2−(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3,
3−ジメチルシクロプロパンカルボン酸24.55
g(0.1モル)を10%水酸化ナトリウム溶液350
ml中に懸濁させ、この懸濁液を浴温100℃で4.5
時間撹拌した。反応溶液をジエチルエーテルで
洗滌し、塩酸で酸性化し、そしてクロロホルム
で抽出した。抽出液を水洗し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥、そして蒸発させた。n−ヘキサンか
ら晶析して、無色の2−(2′,2′−ジクロロビ
ニル)−3,3−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸17.55g(理論量の84%)を得た。
実施例 2 2−ブロモ−4,4,4−トリクロロ酪酸クロ
ライドの製造 アクリル酸クロライド90.5g(1モル)、ブロ
モトリクロロメタン218.1g(1.1モル)、アセト
ニトリル200ml及び塩化銅()5.0gを120℃に
6時間保持した。次いで反応混合物を過し、そ
の液を水流ポンプ減圧下で蒸留処理した。この
方法で沸点100〜104℃/12mmHgの2−ブロモ−
4,4,4−トリクロロ酪酸クロライド89.5g
(理論量の31%)を得た。
赤外吸収(IR)スペクトル(CHCl2)(cm-1): 1775(C=O) 核磁気共鳴(NMR)スペクトル〔100メガヘ
ルツ(MHz)、CDCl3〕(ppm): 3.93(d×d,CH2) 4.29(d×d,CH) 参考例 6 2−ブロモ−4,4,4−トリクロロ酪酸クロ
ライド145g(0.5モル)、イソブチレン280g(5
モル)及びシクロヘキサン600mlを最初にオート
クレープ中に導入した。シクロヘキサン500ml中
のトリエチルアミン51g(0.5モル)を65℃で4
時間にわたりポンプで送入した。次にこの混合物
をこの温度で更に3時間撹拌した。反応混合物を
過し、液を蒸発させ、残渣をn−ヘキサンか
ら晶析した。これにより2−ブロモ−2−(2′,
2′,2′−トリクロロエチル)−3,3−ジメチル
シクロブタノン74.5g(理論量の48%)を淡ベー
ジユ色粉末の形で得た。融点46−49℃。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1885(CO) 1H NMRスペクトル(100MHz、ピリジン−
d5)(ppm): 3.79(AB,2H,CH2) 3.10(AB,2H,CH2) 1.37及び1.42(それぞれ1s、合計6H、それぞれ
CH313C NMRスペクトル(CDCl3)(ppm): 196.8(CO);95.6(CCl3);74.8(C−2);56.5
及び56.3(それぞれCH2);38.0(C−3);27.4
及び24.7(それぞれCH3) 2−ブロモ−2−(2′,2′,2′−トリクロロエチ
ル)−3,3−ジメチルシクロブタノン20g
(0.065モル)及びテトラブチルアンモニウム・ブ
ロマイド5gを80℃で30分及び100℃で10分撹拌
した。固化した溶融物をシリカゲルクロマトグラ
フイーにかけた(溶離剤トルエン/シクロヘキサ
ン=1:1)。このようにして2−(2′,2′,2′−
トリクロロエチル)−3,3−ジメチル−4−ブ
ロモシクロブタノンが得られ、これは放置すると
結晶化した。融点56℃。
1H NMRスペクトル(100MHz,CDCl3
(ppm): 4.99(d,J=2Hz,1H,C−4上のH) 3.58(ABXのX部、更にJ=2Hzで解析、1H,
C−2上のH) 3.05(ABXのAB部、2H,CH2) 1.22及び2.67(それぞれ1s,3H,CH313C NMRスペクトル(CDCl3)(ppm): 196.7(s,CO);97.7(s,CCl3);60.7(d,C
−2);59.8(d,C−4);50.0(t,CH2
CCl3);36.4(s,C−3);27.6(q,CH3);
21.0(q,CH3) 水70ml中のNaOH3.2gの溶液を2−(2′,2′,
2′−トリクロロエチル)−3,3−ジメチル−4
−ブロモシクロブタノン3.1g(10.6ミリモル)
に加え、この混合物を2時間撹拌した。次にこれ
を100℃で更に3時間撹拌した。反応混合物をジ
エチルエーテルで洗滌し、そして希塩酸で酸性に
した。この水相をジエチルエーテルで抽出した。
抽出液を水洗し、硫酸マグネシユムで乾燥し、そ
して蒸発させた。残渣をn−ヘキサンから晶析し
た。これによりシス−2−(2′,2′−ジクロロビ
ニル)−3,3−ジメチルシクロプロパンカルボ
ン酸2.55gを得た。融点86℃ IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1710(CO)、
1625(C=C) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3/D2O)
(ppm): 1.30(s,6H,2×CH3) 1.85(d,J=8.5Hz,1H,HC−1) 2.02−2.19(m,1H,HC−2) 6.17(d,J=8Hz,1H,CH=CCl2) 実施例 3 アクリル酸クロライド90.5g(1モル)、四臭
化炭素364.8g(1.1モル)、アセトニトリル200ml
及び塩化銅()5.0gを115℃で6時間加熱し
た。冷却後、反応混合物を直接蒸留した。これに
より、2,4,4,4−テトラブロモ酪酸クロラ
イド136.6g(理論量の33%)を得た。沸点135−
140℃/12mmHg。
参考例 7 シクロヘキサン350mlを室温(20−25℃)でイ
ソブチレンで飽和させた。これに2,4,4,4
−テトラブロモ酪酸クロライド42.2g(0.1モル)
を溶解した。次にシクロヘキサン50ml中のトリエ
チルアミン10.1g(0.1モル)を室温で撹拌下に
イソブチレンを緩やかに通じつつ2時間にわたり
滴下した。得られる反応混合物を3時間撹拌し、
次に水を添加した。有機相を分離し、水洗し、硫
酸マグネシユウムで乾燥し、蒸発させた。残渣を
シリカゲルを通して過した〔溶離剤:シクロヘ
キサン/トルエン=1:1(容量)〕。液を蒸発
させ、残渣をn−ヘキサンから晶析した。2−ブ
ロモ−2−(2′,2′,2′−トリブロモエチル)−3

3−ジメチルシクロブダノンを得た。融点61−63
℃。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1780(CO) 1H NMRスペクトル(100MHz,CDCl3
(ppm): 3.97(AB,2H,CH2) 3.13(AB,2H,CH2) 1.51及び1.61(それぞれ1s,3H,CH313C NMRスペクトル(CDCl3)(ppm): 196.7(CO);76.8(C−2);60.0及び56.6(それ
ぞれCH2);38.1(C−3);31.7(CBr2);27.7及
び25.0(それぞれCH3) 2−ブロモ−2−(2′,2′,2′−トリブロモエチ
ル)−3,3−ジメチルシクロブタノン9.6g
(21.8ミリモル)及びテトラブチルアンモニウ
ム・ブロマイド20.gを90℃で30分撹拌した。冷
却した溶融物をシリカゲルクロマトグラフイーに
かけた(トルエン/シクロヘキサン=1:1の混
合物で溶離)。これにより2−(2′,2′,2′−トリ
ブロモエチル)−3,3−ジメチル−4−ブロモ
シクロブタノンを徐々に結晶化する油状物の形で
得、これをジエチルエーテル/n−ヘキサンから
再結晶した。融点91−93℃。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1795(CO) 1H NMRスペクトル(100MHz,CDCl3
(ppm): 4.96(d,J=2Hz,1H,C−4上のH) 3.12−3.67(ABX,X部を更にJ=2Hzで解析、
3H,CH2−CH) 1.18及び1.67(それぞれ1s,3H,CH313C NMRスペクトル(CDCl3): 196.4(s,CO);63.2(d,C−2);59.9(d,
C−4);54.6(t,CH2);38.4(s,CBr3);
36.4(s,C−3);27.8及び21.3(それぞれq,
CH3) ジオキサン0.5mlを加えた水5ml中のNaOH190
mgの溶液を、2−(2′,2′,2′−トリブロモエチ
ル)−3,3−ジメチル−4−ブロモシクロブタ
ノン700mg(1.56ミリモル)と、室温で2時間撹
拌した。次にこの混合物を80℃で1時間撹拌し
た。この澄明溶液を常法により処理して酸とし
た。シス−2−(2′,2′−ジブロモビニル)−3,
3−ジメチルシクロプロパンカルボン酸410mg
(理論量の88%)を得た。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1695(CO) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3/D2O)
(ppm): 6.70(6d,J=8Hz,1H,CH−CBr2) 1.82−2.14(m,2H) 1.30及び1.33(それぞれ1s、合計6H、それぞれ
CH3) 参考例 8 シクロヘキサン100ml中のトリエチルアミン
10.1g(0.1モル)を、65℃で、シクロヘキサン
220ml中のメチレンシクロペンタン14g(0.17モ
ル)及び2,4,4,4−テトラクロロ酪酸クロ
ライド26.4g(0.1モル)の溶液中に撹拌しつつ
2時間で滴下した。次にこの混合物をこの温度で
更に3時間撹拌した。反応混合物を希塩酸で、次
に水で洗滌し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発
させた。残渣をn−ヘキサンから結晶化させた。
これにより次式: で表わされる1−クロロ−1−(2′,2′,2′−トリ
クロロエチル)スピロ〔3.4〕オクタン−2−オ
ン16.6gを得た。融点70−73℃。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1775(CO) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 1.60−2.30(m,8H) 3.08(AB,2H,CH2) 3.60(AB,2H,CH2) 1−クロロ−1−(2′,2′,2′−トリクロロエチ
ル)スピロ〔3.4〕オクタン−2−オン12.0g
(0.041モル)をテトラブチルアンモニウム・クロ
ライド3.6gと浴温125℃で撹拌した。1.5時間後、
反応混合物をシリカゲルクロマトグラフイーにか
けた(トルエン/シクロヘキサン=1:1混合物
で溶離)。このようにして次式: で表わされる1−クロロ−3−(2′,2′,2′−トリ
クロロエチル)スピロ〔3.4〕オクタン−2−オ
ン9.7g(理論量の81%)を無色油状物の形で得
た。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1800(CO) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 4.87(d,J=2Hz,1H,CHCl) 3.70(ABXのX部、更にJ=2Hzで解析、1H,
CH) 2.73−3.29(ABXのAB部、2H,CH2) 1.45−2.23(m,8H) 1−クロロ−3−(2′,2′,2′−トリクロロエチ
ル)スピロ〔3.4〕オクタン−2−オン4.83g
(16.6ミリモル)を、水40ml及びジオキサン3ml
中のNaOH2.0gの溶液に添加し、そしてこの混
合物を室温で2時間、次に100℃で3時間撹拌し
た。反応溶液をジエチルエーテルで洗滌し、希塩
酸で酸性化した。この酸性溶液をジエチルエーテ
ルで抽出した。抽出液を水洗し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、そして蒸発させた。残渣をn−ヘキ
サンから結晶化した。これにより次式: で表わされる2−(2′,2′−ジクロロビニル)ス
ピロ〔2.4〕ヘプタン−1−カルボン酸3.3gを白
色粉末の形で得た。融点90−105℃。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1705(CO)、
1620(C=C) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3/D2O)
(ppm): 6.15(d,J=9Hz,0.8H,CH=CCl3シス) 5.51(d,J=9Hz,0.2H,CH=CCl2トラン
ス) 2.00−2.40(m,2H) 1.60−1.95(m,8H) 参考例 9 n−ベンタン620ml中のメチレンシクロプロパ
ン33.6g(0.62モル)及び2,4,4,4−テト
ラクロロ酪酸クロライド152g(0.62モル)を最
初に2.5オートクレーブ中に導入した。n−ペ
ンタン120ml中のトリエチルアミン62.8g(0.62
モル)を60℃で6時間にわたりポンプで送入し
た。次にこの反応混合物を60℃で6時間保持し
た。反応混合物を過し、液を蒸発させ、残渣
を減圧蒸留した。次に沸点範囲45−80℃/0.09mm
Hgの留分を、シリカゲル250g上でヘキサン/ト
ルエン混合物(トルエン0−50重量%)を使用し
てクロマトグラフイーにかけた。純粋なフラクシ
ヨンを蒸発させ、残渣を蒸留した。これにより次
式: で表わされる1−クロロ−1−(2′,2′,2′−トリ
クロロエチル)スピロ〔3.2〕ヘキサン−2−オ
ンを得た。沸点70−71℃/0.08mmHg。
IRスペクトル(CHCl3)(cm-1):1776(CO) 1H NMRスペクトル(100MHz,CDCl3
(ppm): 0.8−1.8(m,4H) 2.6−3.8(m,4H) トルエン15ml中の1−クロロ−1−(2′,2′,
2′−トリクロロエチル)スピロ〔3.2〕ヘキサン
−2−オン11.0g(42ミリモル)及びトリブチル
アミン1.17g(6.3ミリモル)の溶液を5時間還
流させた。冷却後、反応混合物をn−ペンタンで
希釈した。この混合物を2N硫酸で、次に飽和塩
化ナトリウム溶液で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾
燥し、蒸発させた。残渣を減圧蒸留した。これに
より、次式: で表わされる1−クロロ−3−(2′,2′,2′−トリ
クロロエチル)スピロ〔3.2〕ヘキサン−2−オ
ンを得た。沸点60℃/0.01mmHg。
IRスペクトル(CCl4)(cm-1):1780(CO) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 0.8−1.7(m,4H) 2.6−4.2(m,3H) 4.75及び5.15(それぞれ1個のd、共に1H) 1−クロロ−3−(2′,2′,2′−トリクロロエチ
ル)−スピロ〔3.2〕ヘキサン−2−オン7.1g
(27ミリモル)を10%NaOH54ml(約135ミリモ
ル)と共に2時間還流した。冷却後、混合物をジ
エチルエーテルで数回洗滌し、硫酸で酸性化し、
そしてジエチルエーテルで抽出した。エーテル抽
出液を硫酸ナトリウムで乾燥後蒸発させた。シリ
カゲル上で過(溶離剤:ジエチルエーテル)し
て少量の極性の強い不純物を除去した。液を濃
縮して次式: で表わされる2−(2′,2′−ジクロロビニル)ス
ピロ〔2.2〕ペンタン−1−カルボン酸を、シ
ス/トランス約3:1の混合物として得た。融点
77−78℃ IRスペクトル(CCl4)(cm-1):1675(CO) NMRスペクトル(100MHz,CDCl3)(ppm): 0.8−2.85(m,6H) 5.56及び6.11(それぞれ1個のd、共に1H) 10.8(ブロードs,1H) 以下の参考例は、いくつかの殺虫活性化合物の
製造を記載したものである。
参考例 10 2−(2′,2′−ジクロロビニル)−3,3−ジメ
チルシクロプロパン−1−カルボン酸のm−フ
エノキシベンジルエステルの製造 a 2−(2′,2′−ジクロロビニル)−3,3−ジ
メチルシクロプロパン−1−カルボン酸4.18g
(0.02モル)及び塩化チオニル20mlを70℃で3
時間加熱した。次に過剰の塩化チオニルを留去
し、残渣をベンゼン100ml中に取出し、混合物
を再び蒸発させた。この残渣〔2−(2′,2′−
ジクロロビニル)−3,3−ジメチルシクロプ
ロパンカルボン酸クロライド〕に、無水ベンゼ
ン40ml中のm−フエノキシベンジルアルコール
4.0g(0.02モル)の溶液を加え、この混合物
を40℃に加熱した。この混合物に、無水ベンゼ
ン10ml中のトリエチルアミン2.2g(0.022モ
ル)を1時間で滴下し、そしてこの反応混合物
を室温で更に1時間撹拌した反応混合物を希塩
酸で洗滌し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そし
て蒸発させた。残渣をシリカゲル上で、溶離剤
としてジエチルエーテル/n−ヘキサン(容量
で1:4の混合物)を使用してクロマトグラフ
イーにかけた。これにより2−(2′,2′−ジク
ロロビニル)−3,3−ジメチルシクロプロパ
ン−1−カルボン酸のm−フエノキシベンジル
エステルを得た。屈折率n20 D=1.5628。
b 無水ジメトキシエタン25mlに溶解した2−
(2′,2′,2′−トリクロロエチル)−3,3−ジ
メチル−4−クロロシクロブタン−1−オン
5.28g(0.02モル)を、m−フエノキシベンジ
ルアルコール4.0g(0.02モル)、NaH0.5g
(0.021モル)及び無水ジメトキシエタン40mlの
溶液中に滴下した。次に反応混合物を45℃で1
時間撹拌し、次にカリウム第三ブチラート2.25
g(0.02モル)を加え、この混合物を3時間還
流させた。これを水中にあけた後、希塩酸で酸
性化し、そしてベンゼンで抽出した。抽出液を
蒸発させ、シリカゲル上で、溶離剤としてジエ
チルエーテル/n−ヘキサン(容量で1:4の
混合物)を使用してクロマトグラフイーにかけ
た。これにより2−(2′,2′−ジクロロビニル)
−3,3−ジメチルシクロプロパン−1−カル
ボン酸のm−フエノキシベンジルエステルが粘
稠油状物の形で得られ、これはa)により得ら
れた物質と同じ性質を示した。
参考例 11 シス−2−(2′,2′−ジクロロビニル)−3,3
−ジメチルシクロプロパンカルボン酸β−シア
ノ−m−フエノキシベンジル 1 ベンゼン100ml中のシス−2−(2′,2′−ジク
ロロビニル)−3,3−ジメチルシクロプロパ
ンカルボン酸10g(0.047モル)を、オキザリ
ル・クロライド12.1ml(0.141モル)と共に室
温で24時間撹拌した。反応溶液を蒸発後、褐色
の残渣を減圧蒸留した。これにより、沸点50
℃/0.04mmHgの澄明液体9.1gを得た。この澄
明液体3.0gをトルエン30mlに溶解し、そして
ピリジン2mlを加えた。この混合物に、トルエ
ン20ml中のα−シアノ−m−フエノキシベンジ
ルアルコール2.9gを室温で滴下し、次にこの
反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合
物をまず水で、次に飽和重炭酸ナトリウム溶液
で、そして更に塩水で洗滌し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、そして蒸発させた。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフイーにかけた(ジエチルエ
ーテル/n−ヘキサン=1:2で溶離)。これ
により純粋なシス−2−(2′,2′−ジクロロビ
ニル)−3,3−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸α−シアノ−m−フエノキシベンジルを
ジアステレオマー混合物として得た。
NMRスペクトル(60MHz,CDCl3)(ppm): 1.20−1.43(m,6H,CH3) 1.67−2.35(m,2H,2×CH) 6.25(d,J=9Hz,1H,CH−CCl2) 6.40及び6.45(それぞれ1s,0.5H,CH−CN) 6.98−7.65(m,9H) 参考例 12 無水トルエン250ml中の粗2−(2′,2′−ジクロ
ロビニル)−3,3−ジメチルシクロプロパンカ
ルボン酸クロライド(実施例1aにより製造)
22.75g(0.1モル)及び3−フエノキシ−α−ヒ
ドロキシエチルベンゼン21.5g(0.1モル)の溶
液に、室温で無水ピリジン7.8g(0.1モル)を滴
下した。この反応混合物を室温(20−25℃)で15
時間撹拌し、希塩酸で洗滌し、次に水洗し、硫酸
ナトリウムで乾燥し、そして蒸発させた。残渣を
シリカゲル上で、溶離剤としてn−ヘキサン/ジ
エチルエーテル(容量で1:1の混合物)を使用
してクロマトグラフイーにかけた。これにより2
−(2′,2′−ジクロロビニル)−3,3−ジメチル
シクロプロパンカルボン酸α−メチル−m−フエ
ノキシベンジルを無色油状物の形で得た。屈折率
n20 D=1.563。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式: X3C−CH2−CHY−COCl () (式中、X及びYはそれぞれ塩素原子または臭
    素原子を表わすが、但しXが臭素原子を表わす場
    合はYも常に臭素原子を表わす) で表わされる2,4,4,4−テトラハロ酪酸ク
    ロライド。 2 次式: CCl3−CH2−CHCl−COCl で表わされる特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 3 次式: CBr3−CH2−CHBr−COCl で表わされる特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 4 次式: CCl3−CH2−CHBr−COCl で表わされる特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。
JP61298605A 1977-03-31 1986-12-15 2,4,4,4−テトラハロ酪酸クロライド Granted JPS62277339A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH407177 1977-03-31
CH4071/77 1977-03-31
CH14404/77 1977-11-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62277339A JPS62277339A (ja) 1987-12-02
JPH0225898B2 true JPH0225898B2 (ja) 1990-06-06

Family

ID=4269275

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61298605A Granted JPS62277339A (ja) 1977-03-31 1986-12-15 2,4,4,4−テトラハロ酪酸クロライド
JP61299825A Granted JPS62223151A (ja) 1977-03-31 1986-12-16 2−クロル−4,4,4−トリブロモ酪酸クロライド

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61299825A Granted JPS62223151A (ja) 1977-03-31 1986-12-16 2−クロル−4,4,4−トリブロモ酪酸クロライド

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JP (2) JPS62277339A (ja)
BE (1) BE865481A (ja)
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ZA781808B (en) 1979-03-28
JPH0214341B2 (ja) 1990-04-06
JPS62223151A (ja) 1987-10-01
BE865481A (fr) 1978-10-02
JPS62277339A (ja) 1987-12-02

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