JPH0226503B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0226503B2 JPH0226503B2 JP19116584A JP19116584A JPH0226503B2 JP H0226503 B2 JPH0226503 B2 JP H0226503B2 JP 19116584 A JP19116584 A JP 19116584A JP 19116584 A JP19116584 A JP 19116584A JP H0226503 B2 JPH0226503 B2 JP H0226503B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flask
- resin
- container
- denture base
- softened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Dental Prosthetics (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は熱可塑性樹脂を用いて、簡易な設備で
良好な成形が可能な義歯床製作法に関する。 従来の技術 従来の樹脂製義歯床は、長年の間アクリル系樹
脂を用い、ポリマーとモノマーの加熱重合による
加圧成形法により得られていた。これは取扱いが
簡易で複雑な工程が存しないため、設備的にも安
価であるという利点があつた。 しかし、この様なアクリル系樹脂の加熱重合に
より得られた義歯床は脆く、薄い部分は咬合力に
より破折することが多い強度的な欠点とともに、
加熱重合反応が不十分な場合が多いため、残留モ
ノマーが溶出してアレルギー症状を起すといつた
衛生上の欠点をも有するものであつた。 そこで、このような欠点を除去するものとして
ポリサルホン樹脂を石膏型を用いて射出成形する
ものが堤案され、実用化されるようになつてき
た。 しかしながら、該射出成形法は、高粘度のポリ
サルホン樹脂を所定の義歯床形空洞の中に過不足
なく射出注入しなければならず、また過度の射出
圧や保持圧は石膏型の破損や、義歯床成形品の残
留歪を発生させる。したがつて案定的に良好な成
形品を得るためには、極めて厳密な温度製御、圧
力制御、射出速度制御等が必要であり、成形機が
極めて大型化し、高価なものとなる欠点があつ
た。 発明が解決しようとする問題点 本発明はかかる従来欠点を除去し得る、熱可塑
性樹脂を用いて簡易な設備で安定的に良好な義歯
床が得られる製作法を提供することを目的とする
ものである。 すなわち、残留モノマーの溶出が懸念される従
来のアクリル系樹脂でなく、ポリサルホン等の熱
可塑性樹脂を用い、射出成形法のような大型で複
雑、高価な設備でなく、取扱いが簡単で、装置が
大型化せず、低廉な設備費用で成形が可能な義歯
床製作法を提供するものである。 問題点を解決するための手段 本発明の特徴とするところは、内部に所望の義
歯床形空洞を有する上下フラスコからなる型を上
下に開くことによつて両フラスコ間に若干の空隙
を設け、下フラスコの底部注入口下方に、加熱軟
化せしめた一床分の熱可塑性樹脂が収容された容
器を配置し、該容器を下フラスコで押圧し、圧し
潰すことにより該樹脂を下フラスコの該注入口を
通じてフラスコ内へ注入した後、上下フラスコを
圧接することにある。 本発明において、上下フラスコの内部に所望の
義歯床形空洞を設ける方法は特に制限されない。
すなわち、通法に従い、パラフインで作成された
蝋義歯を上下フラスコ内に石膏埋没させ、加熱軟
化させた後、パラフインを除去するいわゆるロス
トワツクス法等が適用される。 本発明において、上フラスコと下フラスコを若
干の空隙を設けて配置する方法についても特に制
限はない。例えば、上フラスコと下フラスコの間
に、板バネやコイルバネ等を載置し、上下フラス
コが加圧されない状態では板バネ、コイルバネの
弾力で上下フラスコの間に空隙が形成され、軟化
樹脂がフラスコ内に注入された後、上下フラスコ
を加圧した時、加圧力が板バネ、コイルバネ等の
弾力を上まわり、上下フラスコが圧接され、密着
されるような方法が適用される。 上フラスコと下フラスコの空隙は成形を目的と
する義歯床の大きさに応じて任意に選択される
が、通常0.5〜5mm程度が好ましいが、軟化樹脂
の空洞への填入性、樹脂の冷却による粘度上昇等
のバランスから1〜3mmの時最も良好な成形状態
が得られるため特に好ましい。 本発明において、一床分の熱可塑性樹脂が収容
される容器についても特に制限はない。下フラス
コで該容器を圧し潰し、熱可塑性樹脂がフラスコ
内に注入されればよく、従つて該容器としては筒
状、箱状等が任意に選ばれるが、例えば筒状では
肉厚0.05〜1mm程度、直径20〜50mm、深さ20〜80
mm程度のものが、目的とする義歯床の大きさ、形
状に応じて選択される。 該容器で熱可塑性樹脂を加熱軟化せしめる方法
についても制限はないが、熱可塑性樹脂を粉状、
粒状、板状等にして該容器に収容し、電気炉や熱
風循環乾燥機等により、樹脂の種類に応じて200
〜400℃の間で軟化される。板状の成形品は軟化
により成形品の間に空気を包含しにくいため好ま
しく用いられる。 本発明において、下フラスコは真ちゆう、アル
ミニウム等の金属で形成され、底部に樹脂注入の
ための孔が設けられ内部に石膏型が埋没されたも
のが通常用いられるが、金属製底板は必ずしも装
着されてなくてもよく、樹脂注入口が設けられた
下石膏型で直接、軟化樹脂が収容された容器を押
圧し、該容器を圧し潰し、該樹脂を上下フラスコ
内の義歯床形空洞へ注入することも可能である。 軟化樹脂がフラスコ内に注入された後、上下フ
ラスコを圧接する方法についても特に限定はな
い。例えば、油圧駆動により上フラスコまたは下
フラスコを作動し、上下フラスコの間に介在する
板バネ、コイルバネ等のバネの弾力に抗し、さら
に、フラスコ内に注入された軟化樹脂を展延させ
ながら、上下フラスコを加圧、密着させる方法が
適用される。また、電動モーターによる駆動、ハ
ンドルの手動操作による駆動で上または下フラス
コを作動させ、圧接させる方法も適用が可能であ
る。 本発明において使用される熱可塑性樹脂として
は該成形方法で熱的に劣化を起さず、かつ適度な
粘度を有し、良好な賦型性をもち、歯肉に近似し
た色に着色が可能で、適度な剛性と耐湿性を有
し、かつ使用時にストレスクラツクを起さない強
靭性を備えた樹脂であることが要求される。した
がつて、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルルペンテン−1、透明ナイロン、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステ
ルカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
透明ABS、ポリサルホン系樹脂などが使用され
るが、特にポリサルホン、ポリエーテルサルホン
などポリサルホン系の樹脂が耐湿性、剛性、耐ス
トレスクラツキング性などにすぐれており、好ま
しい。本発明で好ましい態様として使用されるポ
リサルホン系樹脂はアリーレン単位がエーテルお
よびスルホン結合と共に無秩序にまたは秩序正し
く位置するポリアリーレンポリエーテルポリサル
ホンとして定義される。たとえば 構造を有するUCC製ポリサルホンUdelや
良好な成形が可能な義歯床製作法に関する。 従来の技術 従来の樹脂製義歯床は、長年の間アクリル系樹
脂を用い、ポリマーとモノマーの加熱重合による
加圧成形法により得られていた。これは取扱いが
簡易で複雑な工程が存しないため、設備的にも安
価であるという利点があつた。 しかし、この様なアクリル系樹脂の加熱重合に
より得られた義歯床は脆く、薄い部分は咬合力に
より破折することが多い強度的な欠点とともに、
加熱重合反応が不十分な場合が多いため、残留モ
ノマーが溶出してアレルギー症状を起すといつた
衛生上の欠点をも有するものであつた。 そこで、このような欠点を除去するものとして
ポリサルホン樹脂を石膏型を用いて射出成形する
ものが堤案され、実用化されるようになつてき
た。 しかしながら、該射出成形法は、高粘度のポリ
サルホン樹脂を所定の義歯床形空洞の中に過不足
なく射出注入しなければならず、また過度の射出
圧や保持圧は石膏型の破損や、義歯床成形品の残
留歪を発生させる。したがつて案定的に良好な成
形品を得るためには、極めて厳密な温度製御、圧
力制御、射出速度制御等が必要であり、成形機が
極めて大型化し、高価なものとなる欠点があつ
た。 発明が解決しようとする問題点 本発明はかかる従来欠点を除去し得る、熱可塑
性樹脂を用いて簡易な設備で安定的に良好な義歯
床が得られる製作法を提供することを目的とする
ものである。 すなわち、残留モノマーの溶出が懸念される従
来のアクリル系樹脂でなく、ポリサルホン等の熱
可塑性樹脂を用い、射出成形法のような大型で複
雑、高価な設備でなく、取扱いが簡単で、装置が
大型化せず、低廉な設備費用で成形が可能な義歯
床製作法を提供するものである。 問題点を解決するための手段 本発明の特徴とするところは、内部に所望の義
歯床形空洞を有する上下フラスコからなる型を上
下に開くことによつて両フラスコ間に若干の空隙
を設け、下フラスコの底部注入口下方に、加熱軟
化せしめた一床分の熱可塑性樹脂が収容された容
器を配置し、該容器を下フラスコで押圧し、圧し
潰すことにより該樹脂を下フラスコの該注入口を
通じてフラスコ内へ注入した後、上下フラスコを
圧接することにある。 本発明において、上下フラスコの内部に所望の
義歯床形空洞を設ける方法は特に制限されない。
すなわち、通法に従い、パラフインで作成された
蝋義歯を上下フラスコ内に石膏埋没させ、加熱軟
化させた後、パラフインを除去するいわゆるロス
トワツクス法等が適用される。 本発明において、上フラスコと下フラスコを若
干の空隙を設けて配置する方法についても特に制
限はない。例えば、上フラスコと下フラスコの間
に、板バネやコイルバネ等を載置し、上下フラス
コが加圧されない状態では板バネ、コイルバネの
弾力で上下フラスコの間に空隙が形成され、軟化
樹脂がフラスコ内に注入された後、上下フラスコ
を加圧した時、加圧力が板バネ、コイルバネ等の
弾力を上まわり、上下フラスコが圧接され、密着
されるような方法が適用される。 上フラスコと下フラスコの空隙は成形を目的と
する義歯床の大きさに応じて任意に選択される
が、通常0.5〜5mm程度が好ましいが、軟化樹脂
の空洞への填入性、樹脂の冷却による粘度上昇等
のバランスから1〜3mmの時最も良好な成形状態
が得られるため特に好ましい。 本発明において、一床分の熱可塑性樹脂が収容
される容器についても特に制限はない。下フラス
コで該容器を圧し潰し、熱可塑性樹脂がフラスコ
内に注入されればよく、従つて該容器としては筒
状、箱状等が任意に選ばれるが、例えば筒状では
肉厚0.05〜1mm程度、直径20〜50mm、深さ20〜80
mm程度のものが、目的とする義歯床の大きさ、形
状に応じて選択される。 該容器で熱可塑性樹脂を加熱軟化せしめる方法
についても制限はないが、熱可塑性樹脂を粉状、
粒状、板状等にして該容器に収容し、電気炉や熱
風循環乾燥機等により、樹脂の種類に応じて200
〜400℃の間で軟化される。板状の成形品は軟化
により成形品の間に空気を包含しにくいため好ま
しく用いられる。 本発明において、下フラスコは真ちゆう、アル
ミニウム等の金属で形成され、底部に樹脂注入の
ための孔が設けられ内部に石膏型が埋没されたも
のが通常用いられるが、金属製底板は必ずしも装
着されてなくてもよく、樹脂注入口が設けられた
下石膏型で直接、軟化樹脂が収容された容器を押
圧し、該容器を圧し潰し、該樹脂を上下フラスコ
内の義歯床形空洞へ注入することも可能である。 軟化樹脂がフラスコ内に注入された後、上下フ
ラスコを圧接する方法についても特に限定はな
い。例えば、油圧駆動により上フラスコまたは下
フラスコを作動し、上下フラスコの間に介在する
板バネ、コイルバネ等のバネの弾力に抗し、さら
に、フラスコ内に注入された軟化樹脂を展延させ
ながら、上下フラスコを加圧、密着させる方法が
適用される。また、電動モーターによる駆動、ハ
ンドルの手動操作による駆動で上または下フラス
コを作動させ、圧接させる方法も適用が可能であ
る。 本発明において使用される熱可塑性樹脂として
は該成形方法で熱的に劣化を起さず、かつ適度な
粘度を有し、良好な賦型性をもち、歯肉に近似し
た色に着色が可能で、適度な剛性と耐湿性を有
し、かつ使用時にストレスクラツクを起さない強
靭性を備えた樹脂であることが要求される。した
がつて、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルルペンテン−1、透明ナイロン、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステ
ルカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
透明ABS、ポリサルホン系樹脂などが使用され
るが、特にポリサルホン、ポリエーテルサルホン
などポリサルホン系の樹脂が耐湿性、剛性、耐ス
トレスクラツキング性などにすぐれており、好ま
しい。本発明で好ましい態様として使用されるポ
リサルホン系樹脂はアリーレン単位がエーテルお
よびスルホン結合と共に無秩序にまたは秩序正し
く位置するポリアリーレンポリエーテルポリサル
ホンとして定義される。たとえば 構造を有するUCC製ポリサルホンUdelや
【式】の構造を有す
るICI製のポリエーテルサルホンVictrexが挙
げられる。 作 用 本発明における熱可塑性樹脂の加熱軟化は、一
床分の熱可塑性樹脂を筒状や箱状等の簡易な容器
に入れて、汎用的に使用されている電気炉や乾燥
機で行うことが可能であるので射出成形法で実施
されているような特別の加熱装置、例えばシリン
ダー、スクリユー等が不要であり、極めて簡易な
設備で十分目的を達することができる。 また、フラスコ内への樹脂の注入は該軟化した
熱可塑性樹脂が収容された容器を下フラスコで圧
し潰す方法により行なわれるため、フラスコを破
壊しない程度の強度を有する容器を選択すればよ
く、特別のフラスコ、特別の容器を必要とせず、
高価な設備が不要である。 さらに、該容器が圧し潰され、軟化した熱可塑
性樹脂は下フラスコの注入口を通じてフラスコ内
に注入されるが、上下フラスコ間に若干の空隙が
設けられているので、口がい部などの薄肉部でも
樹脂の流入が停止することなく、義歯床形空洞の
末端に近いところまで填入される。一床分の樹脂
の注入が完了した後で、上下フラスコを加圧、密
着させることによつて、口がい部等薄肉部に位置
した樹脂が展延され、所定の肉厚になるとともに
歯槽堤、人工歯近傍等厚肉部や樹脂の填入が不十
分になり易い部分へも過不足なく樹脂が充填さ
れ、ひけ等の原因になる圧力不足も起らない。 すなわち、加熱軟化された一床分の熱可塑性樹
脂の収容された容器を下フラスコで圧し潰して、
上下フラスコ内に軟化樹脂を注入し、予め若干の
空隙の設けられていた上下フラスコを樹脂注入後
に圧接するという技術的手段の有機的結合によつ
て、従来の射出成形法で必要とされた厳密な温度
制御、圧力制御、射出速度制御等を不要にし、そ
れに伴なう装置の大型化、高価格化を解消し、極
めて取扱いの容易な簡便で安価な方法を提供し得
たのである。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、これは好適な態様の例示であつて実施例の範
囲に限定されるものではない。 実施例 義歯床ワツクス模型の埋没されたフラスコを加
熱し、ワツクスを軟化、流ろうさせて、第1図に
示すように人工歯1を内蔵する所定の義歯床形空
洞2をフラスコ内部に形成させた。上フラスコ3
と下フラスコ4の間に、板バネ5を置いて、上下
フラスコの間に2mmの空隙6が設けられるよう、
上下フラスコを配置させた。 他方、肉厚0.1mm、直径30mm、深さ40mmのアル
ミニウム製の円筒形容器7に、歯肉様に着色され
た熱可塑性樹脂ポリエーテルサルホン(ICI社製
Victrex4100G)の3mm厚の板状成形品を一床分
収容した後、360℃の熱風循環乾燥機に入れ、10
分間加熱し、軟化させた。加熱軟化したポリエー
テルサルホン8の収容されたアルミニウム容器7
を下フラスコの下方7cmの所に位置させた後、第
2図に示すように容器7を上昇させ、下フラスコ
4に設けられた樹脂注入口9を接触させ、さらに
容器7を下フラスコ4に強く圧しつけ、容器7を
圧し潰しながら軟化したポリエーテルサルホン8
を樹脂注入口9を通してフラスコ内の義歯床形空
洞2内へ填入せしめた。 所定値の軟化ポリエーテルサルホンを注入した
後、第3図に示すように上フラスコ3を下方に加
圧し、板バネ5を押し広げて、上フラスコ3と下
フラスコ4を密着させた。 冷却後、石膏を粉砕して義歯床成形品を取り出
した。 該義歯床成形品はすみずみまで完全に樹脂が充
填されており、肉厚部においてもひけが認められ
ず、義歯床ワツクス模型に忠実な肉厚、寸法を有
する良好なものであつた。 発明の効果 以上に述べたように本発明は簡易な容器に収容
された軟化した一床分の熱可塑性樹脂を、下フラ
スコで該容器を圧し潰すことによつて、フラスコ
内に注入した後、上下フラスコを圧接することに
より、軟化樹脂を所定の空洞のすみずみまで充填
させる方法としたので以下のような効果を有す
る。 (1) 従来の射出成形法に比べ、厳密な温度制御、
射出圧力制御、射出速度制御が不要であるので
装置が小型で安価に製造できる。 (2) 軟化樹脂の注入後、加圧により樹脂を展延
し、填入させる方法なので、射出成形における
樹脂注入部(ゲート部)での過大な残留歪が生
じない。 (3) 軟化樹脂が空洞を完全充填するまで圧が十分
に加わるので、歯槽堤など厚肉部もひけること
がない。 (4) 熱可塑性樹脂を使用しているので、従来のア
クリル加熱重合方式で問題とされる残留モノマ
ーがない。
げられる。 作 用 本発明における熱可塑性樹脂の加熱軟化は、一
床分の熱可塑性樹脂を筒状や箱状等の簡易な容器
に入れて、汎用的に使用されている電気炉や乾燥
機で行うことが可能であるので射出成形法で実施
されているような特別の加熱装置、例えばシリン
ダー、スクリユー等が不要であり、極めて簡易な
設備で十分目的を達することができる。 また、フラスコ内への樹脂の注入は該軟化した
熱可塑性樹脂が収容された容器を下フラスコで圧
し潰す方法により行なわれるため、フラスコを破
壊しない程度の強度を有する容器を選択すればよ
く、特別のフラスコ、特別の容器を必要とせず、
高価な設備が不要である。 さらに、該容器が圧し潰され、軟化した熱可塑
性樹脂は下フラスコの注入口を通じてフラスコ内
に注入されるが、上下フラスコ間に若干の空隙が
設けられているので、口がい部などの薄肉部でも
樹脂の流入が停止することなく、義歯床形空洞の
末端に近いところまで填入される。一床分の樹脂
の注入が完了した後で、上下フラスコを加圧、密
着させることによつて、口がい部等薄肉部に位置
した樹脂が展延され、所定の肉厚になるとともに
歯槽堤、人工歯近傍等厚肉部や樹脂の填入が不十
分になり易い部分へも過不足なく樹脂が充填さ
れ、ひけ等の原因になる圧力不足も起らない。 すなわち、加熱軟化された一床分の熱可塑性樹
脂の収容された容器を下フラスコで圧し潰して、
上下フラスコ内に軟化樹脂を注入し、予め若干の
空隙の設けられていた上下フラスコを樹脂注入後
に圧接するという技術的手段の有機的結合によつ
て、従来の射出成形法で必要とされた厳密な温度
制御、圧力制御、射出速度制御等を不要にし、そ
れに伴なう装置の大型化、高価格化を解消し、極
めて取扱いの容易な簡便で安価な方法を提供し得
たのである。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、これは好適な態様の例示であつて実施例の範
囲に限定されるものではない。 実施例 義歯床ワツクス模型の埋没されたフラスコを加
熱し、ワツクスを軟化、流ろうさせて、第1図に
示すように人工歯1を内蔵する所定の義歯床形空
洞2をフラスコ内部に形成させた。上フラスコ3
と下フラスコ4の間に、板バネ5を置いて、上下
フラスコの間に2mmの空隙6が設けられるよう、
上下フラスコを配置させた。 他方、肉厚0.1mm、直径30mm、深さ40mmのアル
ミニウム製の円筒形容器7に、歯肉様に着色され
た熱可塑性樹脂ポリエーテルサルホン(ICI社製
Victrex4100G)の3mm厚の板状成形品を一床分
収容した後、360℃の熱風循環乾燥機に入れ、10
分間加熱し、軟化させた。加熱軟化したポリエー
テルサルホン8の収容されたアルミニウム容器7
を下フラスコの下方7cmの所に位置させた後、第
2図に示すように容器7を上昇させ、下フラスコ
4に設けられた樹脂注入口9を接触させ、さらに
容器7を下フラスコ4に強く圧しつけ、容器7を
圧し潰しながら軟化したポリエーテルサルホン8
を樹脂注入口9を通してフラスコ内の義歯床形空
洞2内へ填入せしめた。 所定値の軟化ポリエーテルサルホンを注入した
後、第3図に示すように上フラスコ3を下方に加
圧し、板バネ5を押し広げて、上フラスコ3と下
フラスコ4を密着させた。 冷却後、石膏を粉砕して義歯床成形品を取り出
した。 該義歯床成形品はすみずみまで完全に樹脂が充
填されており、肉厚部においてもひけが認められ
ず、義歯床ワツクス模型に忠実な肉厚、寸法を有
する良好なものであつた。 発明の効果 以上に述べたように本発明は簡易な容器に収容
された軟化した一床分の熱可塑性樹脂を、下フラ
スコで該容器を圧し潰すことによつて、フラスコ
内に注入した後、上下フラスコを圧接することに
より、軟化樹脂を所定の空洞のすみずみまで充填
させる方法としたので以下のような効果を有す
る。 (1) 従来の射出成形法に比べ、厳密な温度制御、
射出圧力制御、射出速度制御が不要であるので
装置が小型で安価に製造できる。 (2) 軟化樹脂の注入後、加圧により樹脂を展延
し、填入させる方法なので、射出成形における
樹脂注入部(ゲート部)での過大な残留歪が生
じない。 (3) 軟化樹脂が空洞を完全充填するまで圧が十分
に加わるので、歯槽堤など厚肉部もひけること
がない。 (4) 熱可塑性樹脂を使用しているので、従来のア
クリル加熱重合方式で問題とされる残留モノマ
ーがない。
第1〜3図は本発明の方法の実施態様の工程を
示す断面図である。 1……人工歯、2……義歯床形空洞、3……上
フラスコ、4……下フラスコ、5……板バネ、6
……空隙、7……容器、8……熱可塑性樹脂、9
……樹脂注入口。
示す断面図である。 1……人工歯、2……義歯床形空洞、3……上
フラスコ、4……下フラスコ、5……板バネ、6
……空隙、7……容器、8……熱可塑性樹脂、9
……樹脂注入口。
Claims (1)
- 1 内部に所望の義歯床形空洞を有する上下フラ
スコからなる型を上下に開くことによつて両フラ
スコ間に若干の空隙を設け、下フラスコの底部注
入口下方に加熱軟化せしめた一床分の熱可塑性樹
脂が収容された容器を配置し、該容器を下フラス
コで押圧し、圧し潰すことにより該樹脂を下フラ
スコの該注入口を通じてフラスコ内へ注入した
後、上下フラスコを圧接することを特徴とする義
歯床製作法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59191165A JPS6168037A (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 義歯床製作法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59191165A JPS6168037A (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 義歯床製作法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6168037A JPS6168037A (ja) | 1986-04-08 |
| JPH0226503B2 true JPH0226503B2 (ja) | 1990-06-11 |
Family
ID=16269980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59191165A Granted JPS6168037A (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 義歯床製作法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6168037A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69106260T2 (de) * | 1990-07-31 | 1995-08-10 | Sharp Kk | Papierzufuhrvorrichtung. |
-
1984
- 1984-09-12 JP JP59191165A patent/JPS6168037A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6168037A (ja) | 1986-04-08 |
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