JPH0229621B2 - - Google Patents
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- JPH0229621B2 JPH0229621B2 JP59026711A JP2671184A JPH0229621B2 JP H0229621 B2 JPH0229621 B2 JP H0229621B2 JP 59026711 A JP59026711 A JP 59026711A JP 2671184 A JP2671184 A JP 2671184A JP H0229621 B2 JPH0229621 B2 JP H0229621B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrophilic group
- group
- ethylenically unsaturated
- cement admixture
- cement
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
A 本発明の技術分野
本発明は、セメントの機械的強度の向上効果に
優れたセメント混和剤に関する。 B 従来技術およびその問題点 近年、セメントを使用してコンクリート、モル
タル、ペースト等を製造する際に、その流動性の
改善による作業上の向上、強度や耐久性の向上、
耐クラツク性、接着性その他の物性の向上のた
め、各種混和剤が使用されている。 このような混和剤としては従来各種のポリマー
エマルジヨン(ラテツクス)が知られている。し
かし、ポリマーエマルジヨンの場合にはセメント
の機械的特性を改善するためには多量に添加する
必要があり、その為場合によつては硬化が遅れた
りし、却つて強度低下を生じたり、適用範囲に制
限がある。 一方、作業時の簡便性に優れたプレミツクスト
タイプのインスタントモルタル用として粉末状混
和剤も知られている。例えば再乳化型の粉末エマ
ルジヨン、メチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール(以下PVAと称す)などの粉末状水溶性ポ
リマーなどであるが、これらは作業時の簡便性に
は優れていても、前記のポリマーエマルジョンほ
どの効果は期待できない。 従つて作業時の簡便性に優れた粉末状混和剤
で、かつ少量の使用でも、セメントの強度物性の
改善効果の大なるセメント混和剤が切望されてい
る。 C 本発明の構成、目的、および作用効果 本発明はこの様な状況下、種々検討した結果、
炭素数4以上の炭化水素基を有し、イオン性親水
基を有しない疎水基単位およびイオン性親水基単
位を有する変性PVAをセメント混和剤として用
いることにより、粉末状混和剤であるにもかかわ
らず、少量の添加で、接着強度、曲げ強度、圧縮
強度などの機械的強度が優れたセメントが得られ
ることを見出し、本発明を完成するに到つた。 粉末状混和剤として従来使用されている、通常
のPVAが添加されたプレミツクストセメントは、
現場で注水され使用に供されるのであるが、その
際、セメントの強アルカリによりケン化が進行
し、その結果セメント粒子に対する分散安定化作
用は低下してしまう。従つて機械的強度に優れた
セメントを得ることができなくなる。 一方、本発明の変性PVAは、従来のPVAと同
様の注水条件で極めて容易に溶解するという良好
な作業性を有し、かつ、セメントの強アルカリ環
境下でも、セメント粒子に対する高い分散安定化
作用は変化しない。このことが機械的特性に優れ
た高性能なセメント製品を製造し得る理由である
と思われる。 つまり本発明の変性PVAは、上述の様に、常
温水への溶解をすみやかならしめるイオン性親水
基単位と、強アルカリ環境下でも切断しないイオ
ン性親水基を有しない疎水基単位を有し、イオン
性親水基と疎水基とPVA中のOH基との作用効果
が相乗的に機能して、強アルカリ下でのセメント
粒子の分散性を良好に維持し得、その結果、粉末
状混和剤であるにもかかわらず、少量の添加で、
接着強度、曲げ強度、圧縮強度などの機械的強度
が優れたセメントが得られるものと思われる。 D 本発明のより詳細な説明 本発明で用いる変性PVAのイオン性親水基を
有しない疎水基単位としては、炭素数が4以上の
いわゆる大きな脂肪族炭化水素基が有効であり、
好ましい炭素数は6〜20、最適には8〜18であ
る。また炭化水素としてはアルキル基が好適であ
る。炭素数が3以下では少量の使用で機械的強度
の優れるセメントが得られるという効果が十分発
揮されない。 導入される疎水基の量は0.1モル%から15モル
%の範囲であることが望ましく、0.1モル%未満
では疎水基が少量すぎる為、セメントの強度向上
効果が十分発揮されず、一方15モル%を越えて導
入する時は、後述する親水基の導入量にもよる
が、変性PVA水溶性が低下し、良い結果が得ら
れない。より好ましい疎水基の量は0.5モル%〜
10モル%である。 また本発明において使用される変性PVA中に
導入されるイオン性親水基は0.2モル%から15モ
ル%の範囲であることが望ましい。疎水基の量が
少ない場合では、イオン性親水基がなくとも水溶
性ではあるが、常温の水には溶けにくく、従つ
て、作業性を良くする為には0.2モル%以上のイ
オン性親水基の導入は必須である。疎水基の量が
多い場合はイオン性親水基を多く導入する必要が
あるが、15モル%を越えて導入しても、もはやそ
の効果は飽和してしまい、それ以上の性能向上は
期待できず、従つて15モル%以上の導入は経済的
に不利となる。 本発明において炭素数4以上の炭化水素を有
し、イオン性親水基を有しない疎水基単位とイオ
ン性親水基単位とを有する変性PVAの製造方法
としては、例えば酢酸ビニルと、炭素数4以上の
炭化水素基を有し、イオン性親水基を有しないエ
チレン性不飽和単量体と、イオン性親水性基を有
するエチレン性不飽和単量体とを共重合せしめて
ケン化する方法があげられる。 ここで炭素数4以上の炭化水素基を有し、イオ
ン性親水基を有しないエチレン性不飽和単量体と
しては、例えばブチルビニルエーテル、ラウリル
ビニルエーテル、ステアリルビニルエーテルなど
のアルキルビニルエーテル類、ヘプテン−1、オ
クテン−1、ドデセン−1などのα−オレフイン
類、ラウリン酸ビニルエステル、ステアリン酸ビ
ニルエステルなどのビニルエステル類があげられ
るが、なかでもイソアミルビニルエーテル、平均
炭素数が10の分岐脂肪酸ビニルエステル(シエル
化学製VeoVa−10)などの分岐状炭化水素基を
有する単量体が好適に用いられる。 イオン性親水基を有するエチレン性不飽和単量
体とは、アニオン性またはカチオン性親水性基を
有するエチレン性不飽和単量体を意味する。 そしてアニオン性親水性基を有するエチレン性
不飽和単量体としては、たとえばクロトン酸、イ
タコン酸、マレイン酸モノメチル、アクリル酸メ
チル、無水マレイン酸などのエチレン性不飽和カ
ルボン酸もしくはその塩、もしくはその低級アル
キルエステル、もしくは酸無水物、またはビニル
スルホン酸、アリルスルホン酸、N−(メタ)ア
クリルアミドプロパンスルホン酸などのエチレン
性不飽和スルホン酸もしくはその塩があげられ
る。 またカチオン性親水性基を有するエチレン性不
飽和単量体としては下記一般式()、()およ
び()で表わされるエチレン性不飽和単量体が
あげられる。 ただし、 R1、R2;水素原子または低級アルキル基。 A;B中の窒素原子とアミド基の窒素原子を連結
する基。 B;
優れたセメント混和剤に関する。 B 従来技術およびその問題点 近年、セメントを使用してコンクリート、モル
タル、ペースト等を製造する際に、その流動性の
改善による作業上の向上、強度や耐久性の向上、
耐クラツク性、接着性その他の物性の向上のた
め、各種混和剤が使用されている。 このような混和剤としては従来各種のポリマー
エマルジヨン(ラテツクス)が知られている。し
かし、ポリマーエマルジヨンの場合にはセメント
の機械的特性を改善するためには多量に添加する
必要があり、その為場合によつては硬化が遅れた
りし、却つて強度低下を生じたり、適用範囲に制
限がある。 一方、作業時の簡便性に優れたプレミツクスト
タイプのインスタントモルタル用として粉末状混
和剤も知られている。例えば再乳化型の粉末エマ
ルジヨン、メチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール(以下PVAと称す)などの粉末状水溶性ポ
リマーなどであるが、これらは作業時の簡便性に
は優れていても、前記のポリマーエマルジョンほ
どの効果は期待できない。 従つて作業時の簡便性に優れた粉末状混和剤
で、かつ少量の使用でも、セメントの強度物性の
改善効果の大なるセメント混和剤が切望されてい
る。 C 本発明の構成、目的、および作用効果 本発明はこの様な状況下、種々検討した結果、
炭素数4以上の炭化水素基を有し、イオン性親水
基を有しない疎水基単位およびイオン性親水基単
位を有する変性PVAをセメント混和剤として用
いることにより、粉末状混和剤であるにもかかわ
らず、少量の添加で、接着強度、曲げ強度、圧縮
強度などの機械的強度が優れたセメントが得られ
ることを見出し、本発明を完成するに到つた。 粉末状混和剤として従来使用されている、通常
のPVAが添加されたプレミツクストセメントは、
現場で注水され使用に供されるのであるが、その
際、セメントの強アルカリによりケン化が進行
し、その結果セメント粒子に対する分散安定化作
用は低下してしまう。従つて機械的強度に優れた
セメントを得ることができなくなる。 一方、本発明の変性PVAは、従来のPVAと同
様の注水条件で極めて容易に溶解するという良好
な作業性を有し、かつ、セメントの強アルカリ環
境下でも、セメント粒子に対する高い分散安定化
作用は変化しない。このことが機械的特性に優れ
た高性能なセメント製品を製造し得る理由である
と思われる。 つまり本発明の変性PVAは、上述の様に、常
温水への溶解をすみやかならしめるイオン性親水
基単位と、強アルカリ環境下でも切断しないイオ
ン性親水基を有しない疎水基単位を有し、イオン
性親水基と疎水基とPVA中のOH基との作用効果
が相乗的に機能して、強アルカリ下でのセメント
粒子の分散性を良好に維持し得、その結果、粉末
状混和剤であるにもかかわらず、少量の添加で、
接着強度、曲げ強度、圧縮強度などの機械的強度
が優れたセメントが得られるものと思われる。 D 本発明のより詳細な説明 本発明で用いる変性PVAのイオン性親水基を
有しない疎水基単位としては、炭素数が4以上の
いわゆる大きな脂肪族炭化水素基が有効であり、
好ましい炭素数は6〜20、最適には8〜18であ
る。また炭化水素としてはアルキル基が好適であ
る。炭素数が3以下では少量の使用で機械的強度
の優れるセメントが得られるという効果が十分発
揮されない。 導入される疎水基の量は0.1モル%から15モル
%の範囲であることが望ましく、0.1モル%未満
では疎水基が少量すぎる為、セメントの強度向上
効果が十分発揮されず、一方15モル%を越えて導
入する時は、後述する親水基の導入量にもよる
が、変性PVA水溶性が低下し、良い結果が得ら
れない。より好ましい疎水基の量は0.5モル%〜
10モル%である。 また本発明において使用される変性PVA中に
導入されるイオン性親水基は0.2モル%から15モ
ル%の範囲であることが望ましい。疎水基の量が
少ない場合では、イオン性親水基がなくとも水溶
性ではあるが、常温の水には溶けにくく、従つ
て、作業性を良くする為には0.2モル%以上のイ
オン性親水基の導入は必須である。疎水基の量が
多い場合はイオン性親水基を多く導入する必要が
あるが、15モル%を越えて導入しても、もはやそ
の効果は飽和してしまい、それ以上の性能向上は
期待できず、従つて15モル%以上の導入は経済的
に不利となる。 本発明において炭素数4以上の炭化水素を有
し、イオン性親水基を有しない疎水基単位とイオ
ン性親水基単位とを有する変性PVAの製造方法
としては、例えば酢酸ビニルと、炭素数4以上の
炭化水素基を有し、イオン性親水基を有しないエ
チレン性不飽和単量体と、イオン性親水性基を有
するエチレン性不飽和単量体とを共重合せしめて
ケン化する方法があげられる。 ここで炭素数4以上の炭化水素基を有し、イオ
ン性親水基を有しないエチレン性不飽和単量体と
しては、例えばブチルビニルエーテル、ラウリル
ビニルエーテル、ステアリルビニルエーテルなど
のアルキルビニルエーテル類、ヘプテン−1、オ
クテン−1、ドデセン−1などのα−オレフイン
類、ラウリン酸ビニルエステル、ステアリン酸ビ
ニルエステルなどのビニルエステル類があげられ
るが、なかでもイソアミルビニルエーテル、平均
炭素数が10の分岐脂肪酸ビニルエステル(シエル
化学製VeoVa−10)などの分岐状炭化水素基を
有する単量体が好適に用いられる。 イオン性親水基を有するエチレン性不飽和単量
体とは、アニオン性またはカチオン性親水性基を
有するエチレン性不飽和単量体を意味する。 そしてアニオン性親水性基を有するエチレン性
不飽和単量体としては、たとえばクロトン酸、イ
タコン酸、マレイン酸モノメチル、アクリル酸メ
チル、無水マレイン酸などのエチレン性不飽和カ
ルボン酸もしくはその塩、もしくはその低級アル
キルエステル、もしくは酸無水物、またはビニル
スルホン酸、アリルスルホン酸、N−(メタ)ア
クリルアミドプロパンスルホン酸などのエチレン
性不飽和スルホン酸もしくはその塩があげられ
る。 またカチオン性親水性基を有するエチレン性不
飽和単量体としては下記一般式()、()およ
び()で表わされるエチレン性不飽和単量体が
あげられる。 ただし、 R1、R2;水素原子または低級アルキル基。 A;B中の窒素原子とアミド基の窒素原子を連結
する基。 B;
【式】または
【式】
R3、R4、R5;水素原子或いは低級アルキル基
(置換基を含んでいてもよい)。 X-;アニオン R6、R7、R8、R9;水素原子或いは低級アルキル
基またはフエニル基 Y-;アニオン 具体的にはN−(1、1ジメチル−3ジメチル
アミノプロピル)アクリルアミド、トリメチル−
3−(1−アクリルアミド−1、1−ジメチルプ
ロピル)アンモニウムクロライド、N−(1、1
−ジメチル−3−ジメチルアミノブチル)アクリ
ルアミド、トリメチル−3−(1−アクリルアミ
ド−3−ジメチルアミノブチル)アンモニウムク
ロライド、N−(1−メチル−1、3−ジフエニ
ル−3−ジエチルアミノプロピル)メタクリルア
ミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)アク
リルアミド、トリメチル−3−(1−アクリルア
ミドプロピル)アンモニウムクロライド、ジメチ
ルアクリルアミドプロピル−4−トリメチルアン
モニウムブテニル−2−アンモニウムクロライ
ド、2−(アクリルアミドメトキシ)エチルトリ
メチルアンモニウムクロライド、N−(3−ジメ
チルアミノプロピル)メタアクリルアミド、トリ
メチル−3−(1−メタアクリル−アミノプロピ
ル)アンモニウムクロライド、1−ビニルイミダ
ゾール、1−ビニル−2−メチルイミダゾール、
1−ビニル−エチルイミダゾール、1−ビニル−
2−フエニルイミダゾール、1−ビニル−2、3
−ジメチルイミダゾール、1−ビニル−2、4、
5−トリメチルイミダゾールおよびこれらのイミ
ダゾールの四級化塩があげられる。 本発明の変性PVAを得るための、その他の方
法としては、両者をともに後変性により含有せし
める方法、例えば未変性PVAをブチルアルデヒ
ド、ラウリルアルデヒド等の脂肪族モノアルデヒ
ドでアセタール化し、さらに硫酸、クロルスルホ
ン酸などを反応させてエステル化する方法などが
あげられる。 あるいは酢酸ビニルとイオン性親水性基を有す
るエチレン性不飽和単量体との共重合体ケン化物
にイオン性親水基を有しない疎水性基を後変性に
より含有せしめる方法などがあげられる。 本発明において使用される変性PVAのケン化
度については特に制限はなく、水溶性の範囲であ
ればよい。重合度は通常100〜3000の範囲が適当
である。 本発明の変性PVAの添加量は、セメントに対
して0.05〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ま
しい。0.05重量%より少い添加量では、セメント
の強度物性向上の効果が小さいし、また20重量%
を越えて添加すると、流動性が低下し、従つて、
流動性を良好に維持する為に多量の水の添加が必
要になるなどの不都合を生じる。 本発明のセメントとは、ボルトランドセメン
ト、アルミナセメント、各種混合セメント等の水
硬セメント、および、例えば石膏等の、水により
硬化する水硬材料も含む。そして本発明のセメン
ト混和剤は、とりわけ、ボルトランドセメント、
アルミナセメント、各種混合セメント等の水硬セ
メントに対して、著効を有するものである。 これらは土木、建築用のコンクリート、モルタ
ル、ペーストとして使用される他、パイル、ブロ
ツク等のコンクリート製品やプレス成形したシー
ト製品の製造にも好適に用いられる。 また本発明のセメント混和剤は単独で使用して
その効果を十分発揮するものであるが、他の公知
の混和剤を少量併用しても何らさしつかえはな
い。 以下、本発明を実施例をあげて説明する。 なお、実施例中、「部」および「%」は重量基
準である 実施例1および比較例1〜5 (イ) 変性PVA(A)の製造 酢酸ビニル2100部、平均炭素数が10の分岐状
脂肪酸ビニルエステル(シエル化学製、Veo
Va−10)55部、メチルアルコール3600部、エ
チレン性不飽和スルホン酸塩としてのアリルス
ルホン酸ナトリウム58部を用い常法により重合
し、未反応の酢酸ビニルを追出し、得られた重
合体溶液を常法により、苛性ソーダを触媒とし
てケン化した。 得られた変性PVA(A)は、炭化水素基(パー
サチツク酸エステル部)を1.2モル%、スルホ
ン酸基を2.0モル%含み、ケン化度97.0モル%、
20℃における4%水溶液粘度が7センチポイズ
であつた。 (ロ) セメントモルタルの物性試験 曲げ強さ、圧縮強さ、接着強さ、吸水率、透
水量、長さ変化率、の各項目について、変性
PVA(A)のセメント混和剤としての評価をJISA
−6203に準じておこなつた。なおスランプ値を
35±5mmになる様に調整した。添加量に関して
は普通ポルトランドセメント100部に対して、
変性PVA(A)を粉末状で0.5部添加して、混和剤
としての評価を行つた。 結果の詳細を、表1の実施例1の欄に示す。 なお比較の為、平均重合度1700、ケン化度88
モル%の未変性PVA(クラレポバール217)、モ
ルタル添加用メチルセルロース、エチレン含有
率17重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体水性
エマルジヨン(EVAエマルジヨン)、をそれぞれ
普通ボルトランドセメント100部に対して、0.5部
(固形分)添加使用した場合、またエチレン含
有率17重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体水
性エマルジヨンを、普通ボルトランドセメント
100部に対して、10部(固形分)と大量に使用し
た場合、および混和剤無添加の場合について、
実施例1と同一条件で評価した。 結果を表1の比較例1〜5の欄に示す。 実施例 2 変性PVA(B)の製造 酢酸ビニル770部、メチルアルコール1370部、
ラウリルビニルエーテル25.1部を重合缶に仕込ん
で常法により重合し、未反応の酢酸ビニルを追出
し、ついで苛性ソーダを触媒してケン化した。得
られたPVAをピリジン媒体中でクロルスルホン
酸を反応させた後、中和して変性PVA(B)を得た。 分析結果より該変性PVA(B)は、ラウリルエー
テル基を0.9モル%、スルホン酸エステル基を1.0
モル%含有し、ケン化度99.1モル%、20℃におけ
る4%水溶液粘度は10センチポイズであつた。 該変性PVA(B)を粉末状で用いて、実施例1と
同様に混和剤としての評価を行つた。結果を表1
に示す。 実施例 3 変性PVA(C)の製造 実施例1と同様の方法で、パーサチツク酸エス
テル部を2.0モル%、トリメチル−3−(1−メタ
クリルアミノプロピル)アンモニウムクロリド部
を1.0モル%含有する変性PVA(C)を得た。該変性
PVA(C)を粉末状で用いて、実施例1と同様に、
混和剤としての評価を行つた。結果を表1に示
す。
(置換基を含んでいてもよい)。 X-;アニオン R6、R7、R8、R9;水素原子或いは低級アルキル
基またはフエニル基 Y-;アニオン 具体的にはN−(1、1ジメチル−3ジメチル
アミノプロピル)アクリルアミド、トリメチル−
3−(1−アクリルアミド−1、1−ジメチルプ
ロピル)アンモニウムクロライド、N−(1、1
−ジメチル−3−ジメチルアミノブチル)アクリ
ルアミド、トリメチル−3−(1−アクリルアミ
ド−3−ジメチルアミノブチル)アンモニウムク
ロライド、N−(1−メチル−1、3−ジフエニ
ル−3−ジエチルアミノプロピル)メタクリルア
ミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)アク
リルアミド、トリメチル−3−(1−アクリルア
ミドプロピル)アンモニウムクロライド、ジメチ
ルアクリルアミドプロピル−4−トリメチルアン
モニウムブテニル−2−アンモニウムクロライ
ド、2−(アクリルアミドメトキシ)エチルトリ
メチルアンモニウムクロライド、N−(3−ジメ
チルアミノプロピル)メタアクリルアミド、トリ
メチル−3−(1−メタアクリル−アミノプロピ
ル)アンモニウムクロライド、1−ビニルイミダ
ゾール、1−ビニル−2−メチルイミダゾール、
1−ビニル−エチルイミダゾール、1−ビニル−
2−フエニルイミダゾール、1−ビニル−2、3
−ジメチルイミダゾール、1−ビニル−2、4、
5−トリメチルイミダゾールおよびこれらのイミ
ダゾールの四級化塩があげられる。 本発明の変性PVAを得るための、その他の方
法としては、両者をともに後変性により含有せし
める方法、例えば未変性PVAをブチルアルデヒ
ド、ラウリルアルデヒド等の脂肪族モノアルデヒ
ドでアセタール化し、さらに硫酸、クロルスルホ
ン酸などを反応させてエステル化する方法などが
あげられる。 あるいは酢酸ビニルとイオン性親水性基を有す
るエチレン性不飽和単量体との共重合体ケン化物
にイオン性親水基を有しない疎水性基を後変性に
より含有せしめる方法などがあげられる。 本発明において使用される変性PVAのケン化
度については特に制限はなく、水溶性の範囲であ
ればよい。重合度は通常100〜3000の範囲が適当
である。 本発明の変性PVAの添加量は、セメントに対
して0.05〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ま
しい。0.05重量%より少い添加量では、セメント
の強度物性向上の効果が小さいし、また20重量%
を越えて添加すると、流動性が低下し、従つて、
流動性を良好に維持する為に多量の水の添加が必
要になるなどの不都合を生じる。 本発明のセメントとは、ボルトランドセメン
ト、アルミナセメント、各種混合セメント等の水
硬セメント、および、例えば石膏等の、水により
硬化する水硬材料も含む。そして本発明のセメン
ト混和剤は、とりわけ、ボルトランドセメント、
アルミナセメント、各種混合セメント等の水硬セ
メントに対して、著効を有するものである。 これらは土木、建築用のコンクリート、モルタ
ル、ペーストとして使用される他、パイル、ブロ
ツク等のコンクリート製品やプレス成形したシー
ト製品の製造にも好適に用いられる。 また本発明のセメント混和剤は単独で使用して
その効果を十分発揮するものであるが、他の公知
の混和剤を少量併用しても何らさしつかえはな
い。 以下、本発明を実施例をあげて説明する。 なお、実施例中、「部」および「%」は重量基
準である 実施例1および比較例1〜5 (イ) 変性PVA(A)の製造 酢酸ビニル2100部、平均炭素数が10の分岐状
脂肪酸ビニルエステル(シエル化学製、Veo
Va−10)55部、メチルアルコール3600部、エ
チレン性不飽和スルホン酸塩としてのアリルス
ルホン酸ナトリウム58部を用い常法により重合
し、未反応の酢酸ビニルを追出し、得られた重
合体溶液を常法により、苛性ソーダを触媒とし
てケン化した。 得られた変性PVA(A)は、炭化水素基(パー
サチツク酸エステル部)を1.2モル%、スルホ
ン酸基を2.0モル%含み、ケン化度97.0モル%、
20℃における4%水溶液粘度が7センチポイズ
であつた。 (ロ) セメントモルタルの物性試験 曲げ強さ、圧縮強さ、接着強さ、吸水率、透
水量、長さ変化率、の各項目について、変性
PVA(A)のセメント混和剤としての評価をJISA
−6203に準じておこなつた。なおスランプ値を
35±5mmになる様に調整した。添加量に関して
は普通ポルトランドセメント100部に対して、
変性PVA(A)を粉末状で0.5部添加して、混和剤
としての評価を行つた。 結果の詳細を、表1の実施例1の欄に示す。 なお比較の為、平均重合度1700、ケン化度88
モル%の未変性PVA(クラレポバール217)、モ
ルタル添加用メチルセルロース、エチレン含有
率17重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体水性
エマルジヨン(EVAエマルジヨン)、をそれぞれ
普通ボルトランドセメント100部に対して、0.5部
(固形分)添加使用した場合、またエチレン含
有率17重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体水
性エマルジヨンを、普通ボルトランドセメント
100部に対して、10部(固形分)と大量に使用し
た場合、および混和剤無添加の場合について、
実施例1と同一条件で評価した。 結果を表1の比較例1〜5の欄に示す。 実施例 2 変性PVA(B)の製造 酢酸ビニル770部、メチルアルコール1370部、
ラウリルビニルエーテル25.1部を重合缶に仕込ん
で常法により重合し、未反応の酢酸ビニルを追出
し、ついで苛性ソーダを触媒してケン化した。得
られたPVAをピリジン媒体中でクロルスルホン
酸を反応させた後、中和して変性PVA(B)を得た。 分析結果より該変性PVA(B)は、ラウリルエー
テル基を0.9モル%、スルホン酸エステル基を1.0
モル%含有し、ケン化度99.1モル%、20℃におけ
る4%水溶液粘度は10センチポイズであつた。 該変性PVA(B)を粉末状で用いて、実施例1と
同様に混和剤としての評価を行つた。結果を表1
に示す。 実施例 3 変性PVA(C)の製造 実施例1と同様の方法で、パーサチツク酸エス
テル部を2.0モル%、トリメチル−3−(1−メタ
クリルアミノプロピル)アンモニウムクロリド部
を1.0モル%含有する変性PVA(C)を得た。該変性
PVA(C)を粉末状で用いて、実施例1と同様に、
混和剤としての評価を行つた。結果を表1に示
す。
【表】
表1より明らかな様に、本発明の、側鎖に炭素
数4以上の炭化水素を有する疎水基と、イオン性
親水基を有する変性ポリビニルアルコールをセメ
ント混和剤として使用した場合には、極めて少量
の添加使用で、曲げ強さ、圧縮強さ、接着強さに
優れたセメントを得ることができる。また、吸水
率、透水率、長さ変化率も極めて小さく、優れた
ものである。 一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジ
ヨンの場合には、比較例3から明らかな様に、本
発明の変性PVAと同程度の添加量では、強度等
の向上は全く見られない。また比較例4に明らか
な様に、強度等に、ある程度の向上を図る為に
は、普通ポルトランドセメント100部に対して、
EVAエマルジヨンを10部(固形分)と極端に大
量に添加する必要があり、硬化時間が遅くなつて
しまうとか、経済的に不利である、といつた不都
合を生じた。
数4以上の炭化水素を有する疎水基と、イオン性
親水基を有する変性ポリビニルアルコールをセメ
ント混和剤として使用した場合には、極めて少量
の添加使用で、曲げ強さ、圧縮強さ、接着強さに
優れたセメントを得ることができる。また、吸水
率、透水率、長さ変化率も極めて小さく、優れた
ものである。 一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジ
ヨンの場合には、比較例3から明らかな様に、本
発明の変性PVAと同程度の添加量では、強度等
の向上は全く見られない。また比較例4に明らか
な様に、強度等に、ある程度の向上を図る為に
は、普通ポルトランドセメント100部に対して、
EVAエマルジヨンを10部(固形分)と極端に大
量に添加する必要があり、硬化時間が遅くなつて
しまうとか、経済的に不利である、といつた不都
合を生じた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭素数4以上の炭化水素基を有し、イオン性
親水基を有しないエチレン性不飽和単量体単位お
よびイオン性親水基を有する単量体単位を有する
変性ポリビニルアルコールからなるセメント混和
剤。 2 炭素数4以上の炭化水素基を有し、イオン性
親水基を有しないエチレン性不飽和単量体が、脂
肪酸ビニルエステル、アルキルビニルエーテル、
N−アルキル(メタ)アクリルアミドおよびα−
オレフインより選ばれる単量体の少くとも一種で
ある特許請求の範囲第1項記載のセメント混和
剤。 3 イオン性親水基が、アニオン性親水基である
特許請求の範囲第1項記載のセメント混和剤。 4 アニオン性親水基が、アニオン性親水基を有
するエチレン性不飽和単量体の重合単位によつて
生ずるアニオン性親水基である特許請求の範囲第
3項記載のセメント混和剤。 5 アニオン性親水基を有するエチレン性不飽和
単量体が、エチレン性不飽和カルボン酸、その
塩、その低級アルキルエステル、その酸無水物、
エチレン性不飽和スルホン酸およびその塩より選
ばれる単量体の少くとも一種である特許請求の範
囲第4項記載のセメント混和剤。 6 イオン性親水基が、カチオン性親水基である
特許請求の範囲第1項記載のセメント混和剤。 7 カチオン性親水基が、カチオン性親水基を有
するエチレン性不飽和単量体の重合単位によつて
生ずるカチオン性親水基である特許請求の範囲第
6項記載のセメント混和剤。 8 カチオン性親水基を有するエチレン性不飽和
単量体が、下記一般式()、()および()
で示される単量体の少くとも一種である特許請求
の範囲第7項記載のセメント混和剤。 R1、R2;水素原子または低級アルキル基 A;B中のN原子とアミド基のN原子を連結する
基 B;【式】または【式】 R3、R4、R5;水素原子または低級アルキル基
(置換基を含んでもよい。) X-;アニオン R6、R7、R8、R9;水素原子、低級アルキル基ま
たはフエニル基 Y-;アニオン
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2671184A JPS60171258A (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | セメント混和剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2671184A JPS60171258A (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | セメント混和剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60171258A JPS60171258A (ja) | 1985-09-04 |
| JPH0229621B2 true JPH0229621B2 (ja) | 1990-07-02 |
Family
ID=12200943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2671184A Granted JPS60171258A (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | セメント混和剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60171258A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4509272B2 (ja) * | 1999-12-14 | 2010-07-21 | 電気化学工業株式会社 | セメント混和材及びそれを用いたコンクリートの製造方法 |
| JP5456242B2 (ja) * | 2007-05-25 | 2014-03-26 | 日本酢ビ・ポバール株式会社 | ポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする、金属酸化物又は金属塩を含む水性エマルジョンの分散剤安定剤又は水性バインダー樹脂 |
| JP7594934B2 (ja) * | 2021-02-22 | 2024-12-05 | デンカ株式会社 | モルタル組成物 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5547256A (en) * | 1978-09-26 | 1980-04-03 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Cement admixing agent |
| JPS5826062A (ja) * | 1981-08-04 | 1983-02-16 | 信越化学工業株式会社 | セメント系セルフレベリング組成物 |
| JPS5869764A (ja) * | 1981-10-15 | 1983-04-26 | 株式会社クラレ | セメント用混和剤 |
-
1984
- 1984-02-14 JP JP2671184A patent/JPS60171258A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60171258A (ja) | 1985-09-04 |
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