JPH024215B2 - - Google Patents
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- JPH024215B2 JPH024215B2 JP58021617A JP2161783A JPH024215B2 JP H024215 B2 JPH024215 B2 JP H024215B2 JP 58021617 A JP58021617 A JP 58021617A JP 2161783 A JP2161783 A JP 2161783A JP H024215 B2 JPH024215 B2 JP H024215B2
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- JP
- Japan
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- expression
- carbon atoms
- substituted
- group
- alkyl group
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類及びその製造法に関する。 更に詳細には本発明は優れた制癌作用を有する
新規な4−置換−5−アルキリデン−2−シクロ
ペンテノン類、その製造法に関する。 <従来技術> プロスタグランデインは、血小板凝集抑制作
用、血圧降下作用等の特異な生物活性を有する化
合物であり、近年医療の領域において末梢循環治
療薬として用いられている有用な天然物である。
プロスタグランデインのなかで、そのシクロペン
タン環に二重結合を有するものとしてプロスタグ
ランデインA類が知られており、例えばプロスタ
グランデインA2は血圧降下作用を有する薬物と
して期待されている(E.J.Corey,J.Amer.Chem.
Soc.,95,6831(1973)参照。)。 本発明者らは、プロスタグランデインA類の誘
導体として、新規な7,8−デヒドロプロスタグ
ランデインA類を合成しかかる化合物の薬理作用
を検討したところ、優れた制癌活性を有すること
を認めた。本発明はかかる知見に基づき累更に鋭
意研究した結果達成されたものである。 <本発明の目的> 本発明の目的は、優れた制癌活性を有し、プロ
スタグランデイン様の生理活性は比較的低いプロ
スタグランデインA誘導体、その製造法を提供す
ることにある。 <発明の構成> 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は下記式[] 〔式中、表示〓は単結合又は三重結合を表わ
し、表示〓は単結合又は二重結合を表わす。 R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基又は一当量のカチオンを表わ
す。)で置換された炭素数3〜5のアルキル基を
表わす。 R2は炭素数1〜7のアルキル基もしくは炭素
数5のシクロアルキル基を表わす。 R3は水素原子、水酸基又はt−ブチルジメチ
ルシリルオキシ基を表わす。 ただし
クロペンテノン類及びその製造法に関する。 更に詳細には本発明は優れた制癌作用を有する
新規な4−置換−5−アルキリデン−2−シクロ
ペンテノン類、その製造法に関する。 <従来技術> プロスタグランデインは、血小板凝集抑制作
用、血圧降下作用等の特異な生物活性を有する化
合物であり、近年医療の領域において末梢循環治
療薬として用いられている有用な天然物である。
プロスタグランデインのなかで、そのシクロペン
タン環に二重結合を有するものとしてプロスタグ
ランデインA類が知られており、例えばプロスタ
グランデインA2は血圧降下作用を有する薬物と
して期待されている(E.J.Corey,J.Amer.Chem.
Soc.,95,6831(1973)参照。)。 本発明者らは、プロスタグランデインA類の誘
導体として、新規な7,8−デヒドロプロスタグ
ランデインA類を合成しかかる化合物の薬理作用
を検討したところ、優れた制癌活性を有すること
を認めた。本発明はかかる知見に基づき累更に鋭
意研究した結果達成されたものである。 <本発明の目的> 本発明の目的は、優れた制癌活性を有し、プロ
スタグランデイン様の生理活性は比較的低いプロ
スタグランデインA誘導体、その製造法を提供す
ることにある。 <発明の構成> 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は下記式[] 〔式中、表示〓は単結合又は三重結合を表わ
し、表示〓は単結合又は二重結合を表わす。 R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基又は一当量のカチオンを表わ
す。)で置換された炭素数3〜5のアルキル基を
表わす。 R2は炭素数1〜7のアルキル基もしくは炭素
数5のシクロアルキル基を表わす。 R3は水素原子、水酸基又はt−ブチルジメチ
ルシリルオキシ基を表わす。 ただし
【式】が
【式】の場合で
【式】
が
【式】の場合を除
く。〕
で表わされる。
上記式[]において、表示〓は単結合又は三
重結合であることを表わす。表示〓は単結合又は
二重結合を表わす。R1は置換の炭素数3〜5の
アルキル基を表わす。 ここで、炭素数3〜5のアルキル基としては、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec
−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルのごとき
直鎖状又は分岐状のものをあげることができる。 かかる置換の炭素数3〜5のアルキル基の置換
基としては、−COOR4(ここでR4は水素原子、炭
素数1〜10のアルキル基又は一当量のカチオンを
表わす。)をあげることができる。 かかる−COOR4のR4としては水素原子、炭素
数1〜10のアルキル基、一当量のカチオンをあげ
ることができ、炭素数1〜10のアルキル基として
は例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso
−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプ
チル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシ
ル等の直鎖状又は分岐状のものをあげることがで
きる。一当量のカチオンとしては、例えば
NH4 +、テトラメチルアンモニウム、モノメチル
アンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチ
ルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、フエネ
チルアンモニウム、モルホリニウムカチオン、モ
ノエタノールアンモニウム、ピベリジニウムカチ
オンなどのアンモニウムカチオン;Na+,K+な
どのアルカリ金属カチオン;1/2Ca2+,1/
2Mg2+,1/2Zn2+,1/3Al3+などの2価もし
くは3価の金属カチオン等を挙げることができ
る。 上記式[]において、R2は非置換の炭素数
1〜7のアルキル基又は非置換の炭素数5のシク
ロアルキル基を表わす。ここで非置換の炭素数1
〜7のアルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、
sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−
ヘキシル、2−メチル−1−ヘキシル、2−メチ
ル−2−ヘキシル、n−ヘプチル等を挙げること
ができる。 R2が非置換の炭素数5のシクロアルキル基を
表わす時の、炭素数5のシクロアルキル基として
は、例えばシクロペンチルを挙げることができ
る。 上記式[]において、R3は水素原子、水酸
基又は保護された水酸基(水酸基の水素原子を保
護基で置換した基)を表わす。保護された水酸基
の保護基としては、トリ(C1〜C7)炭化水素−
シリル基を挙げることができる。 トリ(C1−C7)炭化水素シリル基としては、
例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、t
−ブチルジメチルシリル基の如きトリ(C1−C4)
アルキルシリル等を好ましいものとして挙げるこ
とができる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は、特に下記式[′] 〔式中、表示〓,〓,R2,R3は前記定義に同
じであり、R4は水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基又は一当量のカチオンを表わす。〕 で表わされる化合物がが好ましい。上記式[′]
において、R4は水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基又は一当量のカチオンを表わす。これらの
具体例は前記したものと同様である。またR2,
R3及び表示〓,〓も前記したと同様のものであ
る。 かかる4−置換−5−アルキリデン−2−シク
ロペンテノン類の具体例としては例えば (1) 4−ブチル−5−(6−カルボキシヘキシリ
デン)−2−シクロペンテノン (2) 4−オクチル−5−(6−カルボキシヘキシ
リデン)−2−(シクロペンテノン (3) 4−((1E)−1−オクテニル)−5−(6−カ
ルボキシヘキシリデン)−2−シクロペンテノ
ン (4) 4−ブチル−5−(6−カルボキシ−2−ヘ
キシニリデン)−2−シクロペンテノン (5) 4−ブチル−5−[2−(3−カルボキシプロ
ピルチオ)エチリデン]2−シクロペンテノン (6) (1)〜(5)のメチルエステル (7) (1)〜(5)のエチルエステル (8) (1)〜(5)のナトリウム塩 (9) (1)〜(5)のアンモニウム塩 (10) 4−(3−ヒドロキシ−5−メチル−(E)−
1−ノネニル)−5−(6−カルボキシヘキシリ
デン)−2−シクロペンテノン などがあげられる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は下記式[] 〔式中、表示〓,〓,R1,R2,R3は前記定義
に同じである。〕 で表わされる4−置換−5−アルキリデン−3−
ヒドロキシシクロペンタノン類を脱水反応に付
し、次いで必要に応じて脱保護、加水分解、塩生
成反応に付すことによつて製造される。 上記式[]においてR1は置換の炭素数3〜
5のアルキル基を表わし、上記式[]であげた
ものと同様のものが例示される。R2は非置換の
炭素数1〜7のアルキル基、又は非置換の炭素数
5のシクロアルキル基を表わし、前記したと同様
のアルキル基が例示される。表示〓,〓も前記し
たと同様である。 上記式[]の4−置換−5−アルキリデン−
3−ヒドロキシシクロペンタノン類は下記の合成
経路で表わされる合成方法により製造される。 すなわち対応する5−ヒドロキシメチルシクロ
ペンタノン誘導体を、塩基性化合物の存在下、メ
タンスルホニルクロリドと反応せしめ、次いで保
護基を脱離することによつて得られる。 上記式[]の4−置換−5−アルキリデン−
3−ヒドロキシシクロペンタノン類を脱水反応に
付す際に用いられる脱水剤としては例えば、塩
酸、臭化水素酸、フツ化水素酸、リン酸などの無
機酸;酢酸、プロピオン酸、蓚酸、クエン酸、マ
イレイン酸などの有機カルボン酸;メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸などの有機スルホン酸等
があげられ、なかでも無機、有機カルボン酸が好
ましい。かかる脱水剤の使用量は、4−置換−5
−アルキリデン−3−ヒドロキシシクロペンタノ
ン類に対し、好ましくは0.5〜100当量、特に好ま
くは1〜50当量を用いる。反応溶媒はテトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チルエーテル等のエーテル類;メタノール、エタ
ノール等のアルコール類;ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホ
リツクトリアミド、アセトニトリル、水等を単一
もしくはそれらの任意の組合せで用いる。 反応温度は好ましくは0〜80℃、特に好ましく
は10〜50℃の範囲であつ。 反応時間は使用する原料化合物、脱水剤、反応
溶媒によて異なるが通常10分〜10日間の範囲で行
なわれ、好ましくは20分〜5日間の範囲である。 脱水反応においては、原料化合物として上記式
[]の4−置換−5−アルキリデン−3−ヒド
ロキシシクロペンタノン類を用いる代りに、その
3位の水酸基が例えばt−ブチルジメチルシリル
基で保護された4−置換−5−アルキリデン−3
−ヒドロキシシクロペンタノン類を用い、これを
例えば酢酸の如き脱保護助剤で脱保護反応を行な
うことによつてその3位の脱保護反応を行ないそ
のまま引き続き脱水反応を行なつて目的化合物を
得ることもできる。 脱水反応の後に、目的化合物は、例えばシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー、シリカゲル薄層
クロマトグラフイー、フロリジルカラムクロマト
グラフイー、高速液体クロマトグラフイーなどの
手段により単離精製することができる。 目的化合物はその分子内に保護基を有するとき
脱保護反応に付すことができる。 保護基の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と
共にアセタール結合を形成する基の場合には、例
えば酢酸、p−トルエンスルホン酸のピリジニウ
ム塩又は陽イオン交換樹脂等を触媒とし、例えば
水、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオ
キサン、アセトン、アセトニトリル等を反応溶媒
とすることにより好適に実施される。反応は通常
−78℃〜+30℃の温度範囲で10分〜3日間程度行
なわれる。また、保護基がトリ(C1−C7)炭化
水素−シリル基の場合には、例えば酢酸、テトラ
ブチルアンモニウムフルオライド、セシウムフル
オライド等の存在下に、上記した如き反応溶媒中
で同様の温度で同様の時間実施される。また保護
基がアシル基の場合には、例えば苛性ソーダ、苛
性カリ、水酸化カルシウムの水溶液もしくは水−
アルコール混合溶液、あるいはナトリウムメトキ
シド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ドを含むメタノール、エタノー溶液中で、加水分
解せしめることにより実施することができる。 目的化合物中にエステル基がある場合、これを
加水分解に付すことができ、例えばリパーゼ等の
酵素を用い、水又は水を含む溶媒中で−10℃〜+
60℃の温度範囲で10分〜24時間程度行なわれる。 目的化合物の分子内にカルボキシル基を有する
場合、次いで必要により更に塩生成反応に付され
相当するカルボン酸塩を得ることができる。塩生
成反応はそれ自体公知であり、カルボン酸とほぼ
等量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウムなどの塩基性化合物、あるいはアンモ
ニア、トリメチルアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリンなどと通常の方法で中和反応せし
めることにより行なわれる。 かくして上記式[]の4−置換−5−アルキ
リデン−2−シクロペンテノン類が製造される。 <発明の効果> 本発明の4−置換−5−アルキリンデン−2−
シクロペンテノン類は、特にL1210白血病細胞に
対して極めて低濃度で強力な抗ガン作用を示し、
制癌剤として極めて有用である。また抗ウイルス
活性を有する化合物としても有用である。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は経口的にあるは直腸内、皮
下、筋肉内、静脈内等の非経口的に投与され得
る。経口投与のためには、固形製剤あるいは液体
製剤とすることができる。固形製剤としては例え
ば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤などがある。このよ
うな固形製剤においては1つまたはそれ以上の4
−置換−5−アルキリデン−2−シクロペンテノ
ン類が、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、バレイシヨデンプン、シヨ糖、マンニトー
ル、カルボキシメチルセルロースなどと混合され
る。製剤操作は常法に従つて行なわれる。また固
形製剤には、例えばステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム、グリセリンなどの潤滑
剤、甘味剤、安定剤、防腐剤などを含有せしめて
もよい。 経口投与のための液体製剤としては例えば、乳
濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロツプ剤、エリキシル
剤などが挙げられる。また湿潤剤、懸濁補助剤、
甘味剤、風味剤、芳香剤、安定剤などを含有せし
めることができる。液体製剤はゼラチンのような
吸収される物質でつくられたカプセルに入れて用
いることもできる。 直腸内投与のためには、ゼラチンソフトカプセ
ルなどの通常の坐剤が用いられる。 直腸内投与以外の非経口投与の製剤としては、
例えば、無菌の水性あるいは非水性溶液剤、懸濁
ざい、乳濁剤などにした皮下、筋肉内、静脈内注
射用製剤が挙げられる。非水性溶液、懸濁剤には
例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、オリーブ油、あるいはオレイン酸などが
用いられる。またこのような製剤には、防腐剤、
乳化剤、分散剤、安定剤などを含有せしめること
ができる。またこれら注射用製剤は、バクテリア
保留フイルターをとおす濾過、殺菌剤の配合、あ
るいは照射等の処理を適宜行なうことによつて無
菌化できる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は、α,β又はγ−サイクロデ
キストリン等と包接化合物を形成せしめて用いる
こともできる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類の投与量は、投与を受ける対象
の状態、年令、性別、体重、投与経路等により異
なるが、通常約1μg〜100mg/Kg−体重/日の量
で投与することができる。かかる投与量は日に1
回あるいは数回、例えば2〜6回に分けて投与す
ることもできる。 以上に詳述したように本発明によれば癌患者の
治療に極めて有用な4−置換−5−アルキリデン
−2−シクロペンテノン類、その製造法およびそ
れを有効成分として含有する制癌剤が提供され
る。 以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例 1 4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニルヘ
キシリデン)−3−ヒドロキシシクロペンタノン
(81mg、0.27mmol)を酢酸(2ml)、テトラヒド
ロフラン(1ml)、水(1ml)の混合溶媒に溶か
し、60℃で7時間、90℃で50時間加熱撹拌した。
反応終了後反応液を減圧で濃縮し、炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出した。
分離した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過濃縮後シリカゲル
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル10g;ヘ
キサン:酢酸エチル=6:1)に供して精製し、
4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニルヘキ
シリデン)−2−シクロペンテノン(化合物A)
(61mg、0.22mmol、81%)を得た。 IR(液膜;cm-1); 1739,1703,1656,1580 NMR(CDCl3;δ(ppm)); 0.89(3H,t)、1.0〜2.0(12H,m)、2.0〜2.6
(4H,m)、3.3〜3.8(1H,m)、3.67(3H,S)、
6.35(1H,dd,J=6.0,2.0Hz)、6.56(1H,
t)、7.59(1H,dd,J=6.0,3.0Hz) 実施例 2 4−オクチル−5−(6−カルボキシヘキシリ
デン)3−ヒドロキシシクロペンタノン(169mg、
0.5mmol)をテトラヒドロフラン(3ml)に溶か
し、0.5N塩酸2mlを加え室温で4日間撹拌した。
飽和食塩水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過濃縮後調製用シリンダ薄層クロマト
グラフイーにて分離精製し、4−オクチル−5−
(6−カルボキシヘキシリデン)−2−シクロペン
テノン(112mg、0.35mmol、70%)を得た。 IR(CHCl3溶液;cm-1); 3650〜2400,1700,1645,1580 NMR(CDCl3δ(ppm)); 0.89(3H,t)、1.0〜2.0(20H,m)、2.0〜2.6
(4H,m)、3.3〜3.8(1H,m)、6.33(1H,dd,
J=6,2Hz)、6.60(1H,t)、7.53(1H,dd,
J=6.3Hz)、11.5(1H) 実施例 3 4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニル−
2−ヘキシニリデン)−3−ヒドロキシシクロペ
ンタノン(29mg,0.1mmol)を実施例1と同様に
酢酸(1ml))、テトラヒドロフラン(0.5ml)、水
(0.5ml)に溶かし、50℃で18時間加熱撹拌した。
実施例1と同様に後処理、分離して4−ブチル−
5−(6−メトキシカルボニル−2−ヘキシニリ
デン)−2−シクロペンテノン(13mg,
0.047mmol、47%)を得た。 IR(液膜;cm-1); 2190,1730,1680,1620,1565 NMR(CDCl3;δ(ppm)); 0.88(3H,t)、1.0〜2.2(8H,m)、2.2〜2.8
(4H,m)、3.3〜3.8(1H,m)、3.67(3H,s)、
6.40(1H,dd,J=6.0,2.0Hz)、6.55(1H)、
7.53(1H,dd,J=6.0,3.0Hz) 実施例 4 3−t−ブチジメチルシリルオキシ−4−(3
−t−ブチルジメチルシリルオキシ−3−シクロ
ペンチル−1−プロペニル)−5−(6−メトキシ
カルボニル−2−ヘキシニリデン)シクロペンタ
ノン(48mg,81μmol)を酢酸(1.5ml)テトラヒ
ドロフラン(1ml)、水(1ml)の混合溶媒溶か
し、40℃で35時撹拌した。[反応初期に、3−ヒ
ドロキシ−4−(3−ヒドロキシ−3−シクロペ
ンチル−1−プロペニル)−5−(6−メトキシカ
ルボニル−2−ヘキシニリデン)シクロペンタノ
ンが生じていることが、別途合成サンプルと薄層
クロマトグラフイー上で一致したことにより確認
された。]反応終了後反応液を減圧で濃縮し、炭
酸水素ナトリウムを加え中和後、酢酸エチルで抽
出した。分離した有機層を飽和食塩水で洗浄し無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過濃縮後シリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(シリカゲル3
g;ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に供して精
製し、4−(3−ヒドロキシ−3−シクロペンチ
ル−1−プロペニル)−5−(6−メトキシカルボ
ニル−2−ヘキシニリデン)−2−シクロペンテ
ノン(化合物B)(19mg,55μmol,69%)を得
た。 IR(液膜;cm-1) 3450,2190,1728,1683,1620,1565,743 NMR(CDCl3,δ(ppm)); 0.9〜2.3(m,11H)、2.3〜2.8(m,5H)、3.70
(s,3H)、3.45〜4.35(m,2H)、5.5〜5.9(m,
2H)、6.3〜6.7(m,2H)、7.4〜7.7(m,1H) 実施例 5 実施例4と同様にして7(E)−7,8−デヒド
ロー17(S)、20−ジメチルプロスタグラジンE1
メチルエステル−11,15−ビス−t−ブチルジメ
チルシリルエーテルより7(E)−7,8−デヒド
ロ−17(S),20−ジメチルプロスタグランジン
A1メチルエステル(化合物C)を得た。 nmr(δppm in CDCl3); 0.8〜1.0(6H,m)、1.0〜2.0(15H,m)、2.0〜
2.6(4H,m)、3.65(H,s)、4.15(m,3H)、
5.4(1H,dd,J=15.6Hz)、5.75(1H,dd,J
=15.6Hz)、6.35(1H,dd,J=6.2Hz)、6.6
(1H,t,J=6Hz)、7.4(1H,dd,J=6,
2Hz) 実施例 6 制癌活性の測定 ガン細胞は10%、コウシ血清(fetal calf
serum)を入れたRPMI 1640培地中で生育させ
た。 4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニルヘ
キシリデン)−2−シクロペンテノンは99.5%の
エタノールに溶解し、使用前に終濃度が0.1%以
下のエタノールになるようにして培地中に添加し
た。4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニル
ヘキシリデン)−2−シクロペンテノン(化合物
A)を含有する培地はミソポア濾過した。コント
ロールには0.1%のエタノールを用いた。L1210ガ
ン細胞は1×105ケ/mlの濃度で培地に接種し、
4日間生育させた。生存細胞数はトリパンブルー
染色により測定した。結果を表に示した。
重結合であることを表わす。表示〓は単結合又は
二重結合を表わす。R1は置換の炭素数3〜5の
アルキル基を表わす。 ここで、炭素数3〜5のアルキル基としては、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec
−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルのごとき
直鎖状又は分岐状のものをあげることができる。 かかる置換の炭素数3〜5のアルキル基の置換
基としては、−COOR4(ここでR4は水素原子、炭
素数1〜10のアルキル基又は一当量のカチオンを
表わす。)をあげることができる。 かかる−COOR4のR4としては水素原子、炭素
数1〜10のアルキル基、一当量のカチオンをあげ
ることができ、炭素数1〜10のアルキル基として
は例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso
−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプ
チル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシ
ル等の直鎖状又は分岐状のものをあげることがで
きる。一当量のカチオンとしては、例えば
NH4 +、テトラメチルアンモニウム、モノメチル
アンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチ
ルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、フエネ
チルアンモニウム、モルホリニウムカチオン、モ
ノエタノールアンモニウム、ピベリジニウムカチ
オンなどのアンモニウムカチオン;Na+,K+な
どのアルカリ金属カチオン;1/2Ca2+,1/
2Mg2+,1/2Zn2+,1/3Al3+などの2価もし
くは3価の金属カチオン等を挙げることができ
る。 上記式[]において、R2は非置換の炭素数
1〜7のアルキル基又は非置換の炭素数5のシク
ロアルキル基を表わす。ここで非置換の炭素数1
〜7のアルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、
sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−
ヘキシル、2−メチル−1−ヘキシル、2−メチ
ル−2−ヘキシル、n−ヘプチル等を挙げること
ができる。 R2が非置換の炭素数5のシクロアルキル基を
表わす時の、炭素数5のシクロアルキル基として
は、例えばシクロペンチルを挙げることができ
る。 上記式[]において、R3は水素原子、水酸
基又は保護された水酸基(水酸基の水素原子を保
護基で置換した基)を表わす。保護された水酸基
の保護基としては、トリ(C1〜C7)炭化水素−
シリル基を挙げることができる。 トリ(C1−C7)炭化水素シリル基としては、
例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、t
−ブチルジメチルシリル基の如きトリ(C1−C4)
アルキルシリル等を好ましいものとして挙げるこ
とができる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は、特に下記式[′] 〔式中、表示〓,〓,R2,R3は前記定義に同
じであり、R4は水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基又は一当量のカチオンを表わす。〕 で表わされる化合物がが好ましい。上記式[′]
において、R4は水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基又は一当量のカチオンを表わす。これらの
具体例は前記したものと同様である。またR2,
R3及び表示〓,〓も前記したと同様のものであ
る。 かかる4−置換−5−アルキリデン−2−シク
ロペンテノン類の具体例としては例えば (1) 4−ブチル−5−(6−カルボキシヘキシリ
デン)−2−シクロペンテノン (2) 4−オクチル−5−(6−カルボキシヘキシ
リデン)−2−(シクロペンテノン (3) 4−((1E)−1−オクテニル)−5−(6−カ
ルボキシヘキシリデン)−2−シクロペンテノ
ン (4) 4−ブチル−5−(6−カルボキシ−2−ヘ
キシニリデン)−2−シクロペンテノン (5) 4−ブチル−5−[2−(3−カルボキシプロ
ピルチオ)エチリデン]2−シクロペンテノン (6) (1)〜(5)のメチルエステル (7) (1)〜(5)のエチルエステル (8) (1)〜(5)のナトリウム塩 (9) (1)〜(5)のアンモニウム塩 (10) 4−(3−ヒドロキシ−5−メチル−(E)−
1−ノネニル)−5−(6−カルボキシヘキシリ
デン)−2−シクロペンテノン などがあげられる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は下記式[] 〔式中、表示〓,〓,R1,R2,R3は前記定義
に同じである。〕 で表わされる4−置換−5−アルキリデン−3−
ヒドロキシシクロペンタノン類を脱水反応に付
し、次いで必要に応じて脱保護、加水分解、塩生
成反応に付すことによつて製造される。 上記式[]においてR1は置換の炭素数3〜
5のアルキル基を表わし、上記式[]であげた
ものと同様のものが例示される。R2は非置換の
炭素数1〜7のアルキル基、又は非置換の炭素数
5のシクロアルキル基を表わし、前記したと同様
のアルキル基が例示される。表示〓,〓も前記し
たと同様である。 上記式[]の4−置換−5−アルキリデン−
3−ヒドロキシシクロペンタノン類は下記の合成
経路で表わされる合成方法により製造される。 すなわち対応する5−ヒドロキシメチルシクロ
ペンタノン誘導体を、塩基性化合物の存在下、メ
タンスルホニルクロリドと反応せしめ、次いで保
護基を脱離することによつて得られる。 上記式[]の4−置換−5−アルキリデン−
3−ヒドロキシシクロペンタノン類を脱水反応に
付す際に用いられる脱水剤としては例えば、塩
酸、臭化水素酸、フツ化水素酸、リン酸などの無
機酸;酢酸、プロピオン酸、蓚酸、クエン酸、マ
イレイン酸などの有機カルボン酸;メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸などの有機スルホン酸等
があげられ、なかでも無機、有機カルボン酸が好
ましい。かかる脱水剤の使用量は、4−置換−5
−アルキリデン−3−ヒドロキシシクロペンタノ
ン類に対し、好ましくは0.5〜100当量、特に好ま
くは1〜50当量を用いる。反応溶媒はテトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チルエーテル等のエーテル類;メタノール、エタ
ノール等のアルコール類;ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホ
リツクトリアミド、アセトニトリル、水等を単一
もしくはそれらの任意の組合せで用いる。 反応温度は好ましくは0〜80℃、特に好ましく
は10〜50℃の範囲であつ。 反応時間は使用する原料化合物、脱水剤、反応
溶媒によて異なるが通常10分〜10日間の範囲で行
なわれ、好ましくは20分〜5日間の範囲である。 脱水反応においては、原料化合物として上記式
[]の4−置換−5−アルキリデン−3−ヒド
ロキシシクロペンタノン類を用いる代りに、その
3位の水酸基が例えばt−ブチルジメチルシリル
基で保護された4−置換−5−アルキリデン−3
−ヒドロキシシクロペンタノン類を用い、これを
例えば酢酸の如き脱保護助剤で脱保護反応を行な
うことによつてその3位の脱保護反応を行ないそ
のまま引き続き脱水反応を行なつて目的化合物を
得ることもできる。 脱水反応の後に、目的化合物は、例えばシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー、シリカゲル薄層
クロマトグラフイー、フロリジルカラムクロマト
グラフイー、高速液体クロマトグラフイーなどの
手段により単離精製することができる。 目的化合物はその分子内に保護基を有するとき
脱保護反応に付すことができる。 保護基の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と
共にアセタール結合を形成する基の場合には、例
えば酢酸、p−トルエンスルホン酸のピリジニウ
ム塩又は陽イオン交換樹脂等を触媒とし、例えば
水、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオ
キサン、アセトン、アセトニトリル等を反応溶媒
とすることにより好適に実施される。反応は通常
−78℃〜+30℃の温度範囲で10分〜3日間程度行
なわれる。また、保護基がトリ(C1−C7)炭化
水素−シリル基の場合には、例えば酢酸、テトラ
ブチルアンモニウムフルオライド、セシウムフル
オライド等の存在下に、上記した如き反応溶媒中
で同様の温度で同様の時間実施される。また保護
基がアシル基の場合には、例えば苛性ソーダ、苛
性カリ、水酸化カルシウムの水溶液もしくは水−
アルコール混合溶液、あるいはナトリウムメトキ
シド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ドを含むメタノール、エタノー溶液中で、加水分
解せしめることにより実施することができる。 目的化合物中にエステル基がある場合、これを
加水分解に付すことができ、例えばリパーゼ等の
酵素を用い、水又は水を含む溶媒中で−10℃〜+
60℃の温度範囲で10分〜24時間程度行なわれる。 目的化合物の分子内にカルボキシル基を有する
場合、次いで必要により更に塩生成反応に付され
相当するカルボン酸塩を得ることができる。塩生
成反応はそれ自体公知であり、カルボン酸とほぼ
等量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウムなどの塩基性化合物、あるいはアンモ
ニア、トリメチルアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリンなどと通常の方法で中和反応せし
めることにより行なわれる。 かくして上記式[]の4−置換−5−アルキ
リデン−2−シクロペンテノン類が製造される。 <発明の効果> 本発明の4−置換−5−アルキリンデン−2−
シクロペンテノン類は、特にL1210白血病細胞に
対して極めて低濃度で強力な抗ガン作用を示し、
制癌剤として極めて有用である。また抗ウイルス
活性を有する化合物としても有用である。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は経口的にあるは直腸内、皮
下、筋肉内、静脈内等の非経口的に投与され得
る。経口投与のためには、固形製剤あるいは液体
製剤とすることができる。固形製剤としては例え
ば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤などがある。このよ
うな固形製剤においては1つまたはそれ以上の4
−置換−5−アルキリデン−2−シクロペンテノ
ン類が、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、バレイシヨデンプン、シヨ糖、マンニトー
ル、カルボキシメチルセルロースなどと混合され
る。製剤操作は常法に従つて行なわれる。また固
形製剤には、例えばステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム、グリセリンなどの潤滑
剤、甘味剤、安定剤、防腐剤などを含有せしめて
もよい。 経口投与のための液体製剤としては例えば、乳
濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロツプ剤、エリキシル
剤などが挙げられる。また湿潤剤、懸濁補助剤、
甘味剤、風味剤、芳香剤、安定剤などを含有せし
めることができる。液体製剤はゼラチンのような
吸収される物質でつくられたカプセルに入れて用
いることもできる。 直腸内投与のためには、ゼラチンソフトカプセ
ルなどの通常の坐剤が用いられる。 直腸内投与以外の非経口投与の製剤としては、
例えば、無菌の水性あるいは非水性溶液剤、懸濁
ざい、乳濁剤などにした皮下、筋肉内、静脈内注
射用製剤が挙げられる。非水性溶液、懸濁剤には
例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、オリーブ油、あるいはオレイン酸などが
用いられる。またこのような製剤には、防腐剤、
乳化剤、分散剤、安定剤などを含有せしめること
ができる。またこれら注射用製剤は、バクテリア
保留フイルターをとおす濾過、殺菌剤の配合、あ
るいは照射等の処理を適宜行なうことによつて無
菌化できる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類は、α,β又はγ−サイクロデ
キストリン等と包接化合物を形成せしめて用いる
こともできる。 本発明の4−置換−5−アルキリデン−2−シ
クロペンテノン類の投与量は、投与を受ける対象
の状態、年令、性別、体重、投与経路等により異
なるが、通常約1μg〜100mg/Kg−体重/日の量
で投与することができる。かかる投与量は日に1
回あるいは数回、例えば2〜6回に分けて投与す
ることもできる。 以上に詳述したように本発明によれば癌患者の
治療に極めて有用な4−置換−5−アルキリデン
−2−シクロペンテノン類、その製造法およびそ
れを有効成分として含有する制癌剤が提供され
る。 以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例 1 4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニルヘ
キシリデン)−3−ヒドロキシシクロペンタノン
(81mg、0.27mmol)を酢酸(2ml)、テトラヒド
ロフラン(1ml)、水(1ml)の混合溶媒に溶か
し、60℃で7時間、90℃で50時間加熱撹拌した。
反応終了後反応液を減圧で濃縮し、炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出した。
分離した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過濃縮後シリカゲル
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル10g;ヘ
キサン:酢酸エチル=6:1)に供して精製し、
4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニルヘキ
シリデン)−2−シクロペンテノン(化合物A)
(61mg、0.22mmol、81%)を得た。 IR(液膜;cm-1); 1739,1703,1656,1580 NMR(CDCl3;δ(ppm)); 0.89(3H,t)、1.0〜2.0(12H,m)、2.0〜2.6
(4H,m)、3.3〜3.8(1H,m)、3.67(3H,S)、
6.35(1H,dd,J=6.0,2.0Hz)、6.56(1H,
t)、7.59(1H,dd,J=6.0,3.0Hz) 実施例 2 4−オクチル−5−(6−カルボキシヘキシリ
デン)3−ヒドロキシシクロペンタノン(169mg、
0.5mmol)をテトラヒドロフラン(3ml)に溶か
し、0.5N塩酸2mlを加え室温で4日間撹拌した。
飽和食塩水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過濃縮後調製用シリンダ薄層クロマト
グラフイーにて分離精製し、4−オクチル−5−
(6−カルボキシヘキシリデン)−2−シクロペン
テノン(112mg、0.35mmol、70%)を得た。 IR(CHCl3溶液;cm-1); 3650〜2400,1700,1645,1580 NMR(CDCl3δ(ppm)); 0.89(3H,t)、1.0〜2.0(20H,m)、2.0〜2.6
(4H,m)、3.3〜3.8(1H,m)、6.33(1H,dd,
J=6,2Hz)、6.60(1H,t)、7.53(1H,dd,
J=6.3Hz)、11.5(1H) 実施例 3 4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニル−
2−ヘキシニリデン)−3−ヒドロキシシクロペ
ンタノン(29mg,0.1mmol)を実施例1と同様に
酢酸(1ml))、テトラヒドロフラン(0.5ml)、水
(0.5ml)に溶かし、50℃で18時間加熱撹拌した。
実施例1と同様に後処理、分離して4−ブチル−
5−(6−メトキシカルボニル−2−ヘキシニリ
デン)−2−シクロペンテノン(13mg,
0.047mmol、47%)を得た。 IR(液膜;cm-1); 2190,1730,1680,1620,1565 NMR(CDCl3;δ(ppm)); 0.88(3H,t)、1.0〜2.2(8H,m)、2.2〜2.8
(4H,m)、3.3〜3.8(1H,m)、3.67(3H,s)、
6.40(1H,dd,J=6.0,2.0Hz)、6.55(1H)、
7.53(1H,dd,J=6.0,3.0Hz) 実施例 4 3−t−ブチジメチルシリルオキシ−4−(3
−t−ブチルジメチルシリルオキシ−3−シクロ
ペンチル−1−プロペニル)−5−(6−メトキシ
カルボニル−2−ヘキシニリデン)シクロペンタ
ノン(48mg,81μmol)を酢酸(1.5ml)テトラヒ
ドロフラン(1ml)、水(1ml)の混合溶媒溶か
し、40℃で35時撹拌した。[反応初期に、3−ヒ
ドロキシ−4−(3−ヒドロキシ−3−シクロペ
ンチル−1−プロペニル)−5−(6−メトキシカ
ルボニル−2−ヘキシニリデン)シクロペンタノ
ンが生じていることが、別途合成サンプルと薄層
クロマトグラフイー上で一致したことにより確認
された。]反応終了後反応液を減圧で濃縮し、炭
酸水素ナトリウムを加え中和後、酢酸エチルで抽
出した。分離した有機層を飽和食塩水で洗浄し無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過濃縮後シリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(シリカゲル3
g;ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に供して精
製し、4−(3−ヒドロキシ−3−シクロペンチ
ル−1−プロペニル)−5−(6−メトキシカルボ
ニル−2−ヘキシニリデン)−2−シクロペンテ
ノン(化合物B)(19mg,55μmol,69%)を得
た。 IR(液膜;cm-1) 3450,2190,1728,1683,1620,1565,743 NMR(CDCl3,δ(ppm)); 0.9〜2.3(m,11H)、2.3〜2.8(m,5H)、3.70
(s,3H)、3.45〜4.35(m,2H)、5.5〜5.9(m,
2H)、6.3〜6.7(m,2H)、7.4〜7.7(m,1H) 実施例 5 実施例4と同様にして7(E)−7,8−デヒド
ロー17(S)、20−ジメチルプロスタグラジンE1
メチルエステル−11,15−ビス−t−ブチルジメ
チルシリルエーテルより7(E)−7,8−デヒド
ロ−17(S),20−ジメチルプロスタグランジン
A1メチルエステル(化合物C)を得た。 nmr(δppm in CDCl3); 0.8〜1.0(6H,m)、1.0〜2.0(15H,m)、2.0〜
2.6(4H,m)、3.65(H,s)、4.15(m,3H)、
5.4(1H,dd,J=15.6Hz)、5.75(1H,dd,J
=15.6Hz)、6.35(1H,dd,J=6.2Hz)、6.6
(1H,t,J=6Hz)、7.4(1H,dd,J=6,
2Hz) 実施例 6 制癌活性の測定 ガン細胞は10%、コウシ血清(fetal calf
serum)を入れたRPMI 1640培地中で生育させ
た。 4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニルヘ
キシリデン)−2−シクロペンテノンは99.5%の
エタノールに溶解し、使用前に終濃度が0.1%以
下のエタノールになるようにして培地中に添加し
た。4−ブチル−5−(6−メトキシカルボニル
ヘキシリデン)−2−シクロペンテノン(化合物
A)を含有する培地はミソポア濾過した。コント
ロールには0.1%のエタノールを用いた。L1210ガ
ン細胞は1×105ケ/mlの濃度で培地に接種し、
4日間生育させた。生存細胞数はトリパンブルー
染色により測定した。結果を表に示した。
【表】
従つて上記化合物のL1210ガン細胞増殖抑制の
阻止濃度はIC50=0.3μg/mlとなる。 同様にして化合物B,CのIC50はそれぞれ0.3,
0.2μg/mlの強い阻止活性を示した。 実施例 7 錠剤の製造 1錠が次の組成よりなる錠剤を製造した。 4−ブチル5−(6−メトキシカルボニルヘキ
シリデン)−2−シクロペンテノン 10mg 乳 糖 250mg ジヤガイモデンプン 70mg ポリビニルピロリドン 10mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 実施例1で得られる4−ブチル−5−(6−メ
トキシカルボニルヘキシリデン)−2−シクロペ
ンテノン、乳糖、およびジヤガイモデンプンを混
合し、これをポリビニルピロリドンの20%エタノ
ール溶液で均等に湿潤せしめ、次いでフルイに通
した。こうして得られた顆粒をステアリン酸マグ
ネシウムと混合し、錠剤に圧縮成形した。
阻止濃度はIC50=0.3μg/mlとなる。 同様にして化合物B,CのIC50はそれぞれ0.3,
0.2μg/mlの強い阻止活性を示した。 実施例 7 錠剤の製造 1錠が次の組成よりなる錠剤を製造した。 4−ブチル5−(6−メトキシカルボニルヘキ
シリデン)−2−シクロペンテノン 10mg 乳 糖 250mg ジヤガイモデンプン 70mg ポリビニルピロリドン 10mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 実施例1で得られる4−ブチル−5−(6−メ
トキシカルボニルヘキシリデン)−2−シクロペ
ンテノン、乳糖、およびジヤガイモデンプンを混
合し、これをポリビニルピロリドンの20%エタノ
ール溶液で均等に湿潤せしめ、次いでフルイに通
した。こうして得られた顆粒をステアリン酸マグ
ネシウムと混合し、錠剤に圧縮成形した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式[] 〔式中、表示〓は単結合又は三重結合を表わ
し、表示〓は単結合又は二重結合を表わす。 R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基又は一当量のカチオンを表わ
す。)で置換された炭素数3〜5のアルキル基を
表わす。 R2は炭素数1〜7のアルキル基もしくは炭素
数5のシクロアルキル基を表わす。 R3は水素原子、水酸基又はt−ブチルジメチ
ルシリルオキシ基を表わす。 ただし【式】が 【式】の場合で【式】 が【式】の場合を除 く。〕 で表わされる4−置換−5−アルキリデン−2−
シクロペンテノン類。 2 下記式[] 〔式中、表示〓は単結合又は三重結合を表わ
し、表示〓は単結合又は二重結合を表わす。 R1は−COOR4(ここでR4は水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基又は一当量のカチオンを表わ
す。)で置換された炭素数3〜5のアルキル基を
表わす。 R2は炭素数1〜7のアルキル基もしくは炭素
数5のシクロアルキル基を表わす。 R3は水素原子、水酸基又はt−ブチルジメチ
ルシリルオキシ基を表わす。 ただし【式】が 【式】の場合で【式】 が【式】の場合を除 く。〕 で表わされる4−置換−5−アルキリデン−2−
シガロペンテノン類を脱水反応に付し次いで必要
に応じて脱保護、加水分解、塩生成反応に付すこ
とを特徴とする下記式[] 〔式中、表示〓,〓,R1,R2,R3は前記定義
に同じである。 ただし【式】が 【式】の場合で【式】 が【式】の場合を除 く。〕 で表わされる4−置換−5−アルキリデン−2−
シクロペンテノン類の製造法。 3 脱水反応を有機カルボン酸または無機酸で行
なう特許請求の範囲第2項記載の4−置換−5−
アルキリデン−2−シクロペンテノン類の製造
法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58021617A JPS59148734A (ja) | 1983-02-14 | 1983-02-14 | 4―置換―5―アルキリデン―2―シクロペンテノン類及びその製造法 |
| EP83305650A EP0106576B1 (en) | 1982-10-07 | 1983-09-22 | Novel 5-membered cyclic compounds, process for the production thereof, and pharmaceutical use thereof |
| DE8383305650T DE3375914D1 (en) | 1982-10-07 | 1983-09-22 | Novel 5-membered cyclic compounds, process for the production thereof, and pharmaceutical use thereof |
| US06/823,146 US4766147A (en) | 1982-10-07 | 1986-01-29 | Novel 5-membered cyclic compounds, process for production thereof, and pharmaceutical use thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58021617A JPS59148734A (ja) | 1983-02-14 | 1983-02-14 | 4―置換―5―アルキリデン―2―シクロペンテノン類及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59148734A JPS59148734A (ja) | 1984-08-25 |
| JPH024215B2 true JPH024215B2 (ja) | 1990-01-26 |
Family
ID=12060005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58021617A Granted JPS59148734A (ja) | 1982-10-07 | 1983-02-14 | 4―置換―5―アルキリデン―2―シクロペンテノン類及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59148734A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5965068A (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-13 | Teijin Ltd | 7.8―デヒドロプロスタグランデインa類、その製造法並びにそれを有効成分とする制癌剤 |
-
1983
- 1983-02-14 JP JP58021617A patent/JPS59148734A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59148734A (ja) | 1984-08-25 |
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