JPH0244952B2 - - Google Patents
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- JPH0244952B2 JPH0244952B2 JP62328652A JP32865287A JPH0244952B2 JP H0244952 B2 JPH0244952 B2 JP H0244952B2 JP 62328652 A JP62328652 A JP 62328652A JP 32865287 A JP32865287 A JP 32865287A JP H0244952 B2 JPH0244952 B2 JP H0244952B2
- Authority
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- Japan
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- metal
- polyvinyl alcohol
- deodorizing
- fiber
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は消臭機能を有するポリビニルアルコー
ル繊維、詳しくはポリビニルアルコール繊維に動
物質化処理を施し、酸化還元能を有する金属錯体
を担持せしめた消臭機能を有するポリビニルアル
コール繊維に関する。 (従来の技術) ある種の金属錯体、例えば金属ポルフイリン
類、金属ポルフイラジン類及びそれらの誘導体な
らびに高分子金属錯体は強い酸化還元触媒機能を
もつていることは知られている。その機能を有す
る消臭技術については近年開発が進められ特開昭
55−32519号にはこれらの金属錯体をを活性炭、
ゼオライト、繊維、紙、プラスチツク等に担持さ
せて使用する旨の記載がある。また本発明者等は
特開昭61−125353号において高膨潤性再生繊維素
繊維に金属錯体を担持させた消臭繊維を有する繊
維について開示した。 高膨潤性再生繊維素繊維を金属錯体の水溶液に
浸漬した金属錯体は単に吸着されるのではなく、
再生繊維素繊維のOH基などと金属錯体周辺の活
性基との水素結合、もしくはOH基の中心金属へ
の軸配位により、一種の高分子錯体を形成するも
のと推定される。このような金属錯体と再生繊維
素繊維との相互作用によるため、消臭活性は持続
性が大きい。またサイクル反応であるため、触媒
の寿命が長いという特徴があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明等は他の繊維についても研究をすすめた
結果本発明に到達した。上記のように金属ポルフ
イリン、金属ポルフイラジンのような金属錯体を
消臭剤として用いること、及びこれらを繊維に担
持させ消臭繊維とすることは上記特開昭61−
125353号等によりすでに知られている。 またポリビニルアルコール系繊維に金属ポルフ
イリン類、金属ポリフイラジン類を担持した消臭
繊維は特開昭62−6984号ですでに公知である。し
かしながら金属ポリフイリン類、金属ポルフイラ
ジン類の反応置換基がとくに陰イオン性を示す基
である場合、繊維素材であるポリビニルアルコー
ルのOH基と簡単に強固な結合を生成することは
困難である。すなわち、金属ポリフイリン類、金
属ポリフイラジン類の反応置換基の陰イオンとポ
リビニルアルコールのOH基が互いに陰イオンで
反発し合うため、これらの両反応基を結合例させ
るためには、高温、高圧の反応系にしたり、場合
によつては触媒が必要になるのが通常であり、反
応が非常に複雑になるなどの欠点を有している。 このためポリビニルアルコール繊維には消臭効
果を充分に発揮させることができる程度に、金属
ポリフイリン類、金属ポリフイラジン類を多量に
担持させることはできなかつたのである。 本発明はポリビニルアルコール繊維を改質させ
ることにより陰イオン反応基を持つた金属ポリフ
イリン類、金属ポリフイラジン類を簡単に反応か
つ結合させ、繊維として十分な強度をもち、洗濯
堅牢度に優れた消臭機能を有するポリビニルアル
コール繊維を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は酸化還元能を有する金属錯体とく
に陰イオン反応基を有する金属錯体をポリビニル
アルコール繊維に担持させるにあたり、繊維に前
もつて動物質化処理と呼ばれる塩基性窒素の導入
処理をしておくと結合反応が容易に進行すること
を見出し、消臭機能をもつたポリビニルアルコー
ル繊維を得ることができた。本発明に係る消臭機
能を有するポリビニルアルコール繊維は、動物質
化処理を施したポリビニルアルコール繊維に酸化
還元触媒機能を有する金属錯体0.5〜5重量%を
担持させたことを特徴とする。 本発明の消臭機能をもつたポリビニルアルコー
ル繊維は以下のようにして得ることができる。 まず、ポリビニルアルコール繊維に塩基性窒素
を導入し動物質化するには、ポリビニルアルコー
ル繊維をクロルアセトアルデヒドでアセタール化
を行い、これにアンモニアあるいはアミン類を作
用させ、アミノアセタールを形成させる方法、あ
るいはアミノアセタールで直接アミノアセタール
化する方法、またアルデヒドまたはケトンにアン
モニア、第1級または第2級アミンおよび青酸を
作用させ、ついでこれを酸またはアルカリで加水
分解を行い、α−アミノ酸を合成して、塩基性窒
素を導入する方法(ストレツカー反応)がある。 また別の方法としてポリビニルアルコール繊維
に酸アミド基、アセチル基のような、あるいは水
酸基で核置換したベンゼン核のような活性水素を
有する基を導入し、その後アンモニア、第1級ま
たは第2級アミンあるいはこれらの塩類とホルム
アルデヒドを作用させる方法(マンニツヒ反応)
などが挙げられる。これらは単独でまたは2種以
上を組み合わせて用いてもよい。 次に消臭性成分である金属錯体を上記動物質化
したポリビニルアルコール繊維に担持させるに
は、酸性(PH2〜3)、高温(約100℃)に保つた
金属錯体水溶液中に繊維を浸漬し、約1時間処理
すれば良い。 消臭活性成分である金属錯体としては酸化還元
能を有する金属ポルフイリン類、金属ポリフイラ
ジン類およびそれらの誘導体が用いられる。金属
ポリフイリン類およびその誘導体は第1図イに示
す構造式で表されまた、金属ポリフイラジンは第
1図ロに示す構造で表される。両式においてMは
Fe,Co,Mn,Ti,V,Ni,Cu,Zn,Mo,W
等の金属イオンである。 これら金属イオンのうち消臭効果の点からは、
鉄、コバルトが特に好ましい。両式においてXは
水素、または置換基を示す。置換基としては置換
アルキル基(例えばクロルメチル基)、ハロゲン
基、アルボニルクロリド基、ニトリル基、水酸
基、スルホン酸基、スルホニルクロリド基、チオ
ール基などのほか、カルボキシル基、スルホン酸
基のアルカリ塩等が挙げられる。これらは単独ま
たは2種以上が用いられるがなかでもカルボキシ
ル基やスルホン酸基またはこれらのアルカリ塩
類、アミノ基、ハロゲン基、水酸基が好ましく用
いられる。これら金属錯体のなかでも最も好まし
い具体例はコバルトフタロシアニンオクタカルボ
ン酸、コバルトフタロシアニンテトラカルボン
酸、コバルトフタロシアニンテトラスルホン酸ナ
トリウム、鉄フタロシアニンオクタカルボン酸、
鉄フタロシアニンテトラカルボン酸である。これ
ら金属錯体は単独で用いても2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。これら金属錯体の所要担持量
は0.5%以上である。担持量が少ないと所望レベ
ルの消臭活性が得られず、また消臭機能の持続性
も劣る。また金属錯体の担持量を5重量%より大
きくするには長時間の反応が必要である。好まし
い担持量は2〜4重量%である。 (発明の作用) 本発明のポリビニルアルコール繊維の特徴は、
ポリビニルアルコール繊維へ前以て塩基性窒素を
導入することによつて酸性基を持つた酸化還元能
を有する金属錯体の結合を容易にし、それによつ
て消臭効果をより大きくさせることができる点で
ある。 ポリビニルアルコール繊維の動物質化処理と動
物質化されたポリビニルアルコール繊維が金属錯
体と化学結合する機構は次の如くである。 まず、芒硝と硫酸の存在下でポリビニルアルコ
ールとクロルアルデヒドを反応させると脱水素反
応によりポリビニルアルコールは次式のように反
応しクロルアセタール化する。 次にクロルアセタール化されたポリビニルアル
コール繊維にアンモニアを反応させると脱塩酸反
応で塩基性窒素を導入することができる。さらに
動物質化されたポリビニルアルコール繊維の塩基
性窒素に例えば鉄フタロシアニンテトラカルボン
酸のカルボキシル基が反応して第2図に示す構造
式のように造塩結合し、有効な消臭機能を付与す
ることができる。 このように高分子体に結合した金属錯体は、隣
り合う金属錯体間が離れているため第3図イ,ロ
に示すような不活性な2量体構造をとりにくくせ
しめることができ、高い活性状態を保つのでより
一層消臭効果を高めているのである。すなわち、
金属錯体の中心金属のアキシヤル位近傍にポリビ
ニルアルコールのOH基が配位し、酸化活性の高
い5配位高スピン状態の発現が見いだされる。 さらに、金属錯体と高分子体との間には造塩結
合が介在するため、金属錯体を高分子体に直接結
合した場合より、2量体構造をとりにくく一層金
属錯体の酸化活性を高めるので、消臭効果が顕著
に発現するのである。上記のように活性化した金
属錯体は以下のような酸素酸化作用により消臭効
果を発揮するものと思われる。 ポリフイリンおよびポルフイラジン環と配位し
た金属が活性中心となり、悪臭物質の酸化反応が
進行する。例えばメルカプタンの酸化を例にとる
とその酸化は次の化学反応で示される。 2R−SH+2OH-→2R−S-+2H2O ……(1) 2R−S-+2H2O+O2→ R−S−S−R+H2O2+2OH-1 ……(2) 式(1)の反応で生じたチオラートアニオンは酸素
とともにポルフイリン、ポルフイラジンに配位し
て三元錯体である活性種となり、そしてこの活性
種に配位しているチオラートアニオンはチイルラ
ジカルを径てジスルフイドに2量化される。 この他、フエノール系化合物のキノン化(無臭
化)、インドール核2重結合の開裂(無臭化)を
反応させるが、これらの酸化反応は常温下に少量
の水の存在下に進行し、反応速度は早く、反応率
も高い。このように動物質化処理を施されたポリ
ビニルアルコール繊維で担持した金属錯体は水洗
いや洗濯により容易に離脱することがなく、その
消臭活性は持続性が大きい。また、サイクル反応
であるため触媒の寿命が永く、ランニングコスト
が低廉である。このような繊維は寝具類、各種シ
ート類、フイルターあるいは充填物として消臭分
野に広く利用することができる。 (実施例) 以下、本発明の実施例について具体的に説明す
る。 実施例 1 市販の3デニール38mmカツト長のポリビニルア
ルコール繊維にクロルアセトアルデヒド7%、
Na2SO410%、H2SO410%を含む浴比1:50、80
℃で1時間クロルアセタール化した後、エチレン
ジアミンの濃度30%、浴比1:50、80℃で4時間
アミノ化し、水洗、脱水後70℃で3時間乾燥し
た。 次に鉄フタロシアニンオクタカルボン酸5%
(OWF)水浴液中で浴比1:30、蟻酸にてPH=2
に調整し100℃1時間反応させた後、水洗し、乾
燥したところ、鉄フタロシアニンオクタカルボン
酸の繊維に対する担持量は3.1%であつた。担持
量(%)は次式による。 担持量(%)=(担持後の繊維重量−担持前の繊
維重量)/担持後の繊維重量×100 実施例 2 30%ホルマール化された市販のビニロン紡績糸
をクロルアセトアルデヒド12%、Na2SO418%、
H2SO410%を含む浴で浴比1:20、60℃で1時
間30分クロルアセタール化した後、25%アンモニ
ア水を繊維に対し20倍量を用い90℃で4時間反応
させアミノ化を行ない水洗、脱水後、80℃で3時
間乾燥した。次にこの繊維をコバルトフタロシア
ニンテトラスルホネート7%(OWF)水溶液
(PH=2〜3)を用いて浴比1:20で1時間30分
間ボイルした後、水洗、乾燥した。コバルトフタ
ロシアニンテトラスルホネートの繊維に対する担
持量は2.6%であつた。 比較例 1 実施例1において動物質化処理をせず、直接ポ
リビニルアルコールに鉄フタロシアニンオクタカ
ルボン酸を反応させ担持量を測定したところ0.02
%であつた。 比較例 2 動物質化処理を除いた外は、実施例2を同様に
ビニロン紡績糸にコバルトフタロシアニンテトラ
スルホネートを反応させた繊維の担持量は0.01%
であつた。 (発明の効果) 第4図に示す装置を用いて上記各実施例、比較
例の消臭繊維の消臭性能を試験した。装置は直径
16mm、長さ10cmのガラス管1の内部に水分率7〜
10%に保つた消臭繊維2を5g充填した消臭反応
部3に悪臭ガス成分100ppmを含有する空気を毎
分100c.c.の量を通過させたガスを一定時間毎にサ
ンプリングしてバツグ4に収容し、このガスを成
人パネラー5人に嗅がせて臭気の有無を調べた。
その結果を第1表に示す。表の数値は各テスト毎
のパネラーが感じた臭気の強度を全く臭いと感じ
ないを0、ややそれらしい臭いを感じるを1、は
つきり悪臭ガスの臭いがかわるを2、強い悪臭が
するを3とした場合の5人のパネラーによる平均
臭気強度である。 第1表に示すように、本発明による消臭繊維は
試験開始後20時間連続して悪臭ガス成分100ppm
を含む空気を毎分100c.c.、総量120〓の空気を通し
た後も全く悪臭は感じられなかつた。これに対
し、比較例の動物質化されていないポリビニルア
ルコール繊維に直接金属錯体を担持させた消臭繊
維は1時間後の6〓の悪臭空気を通した後では、
ほとんど消臭効果はなくなつていた。 次に、実施例1,2の消臭繊維をJISL−0844
「洗濯に対する染色堅牢試験法」のA法による洗
濯液すなわち石鹸5g/〓、無水炭酸ナトリウム
2g/〓の混合水溶液を用いて70℃、45分間の洗
濯を10回繰り返し行つた。この洗濯後の消臭試験
も同様に5人のパネラーにより行つた。その結果
を第2表に示す。 洗濯後も本発明の消臭繊維は性能が落ちること
がなく、悪臭ガスに対する消臭効果を発揮した。
ル繊維、詳しくはポリビニルアルコール繊維に動
物質化処理を施し、酸化還元能を有する金属錯体
を担持せしめた消臭機能を有するポリビニルアル
コール繊維に関する。 (従来の技術) ある種の金属錯体、例えば金属ポルフイリン
類、金属ポルフイラジン類及びそれらの誘導体な
らびに高分子金属錯体は強い酸化還元触媒機能を
もつていることは知られている。その機能を有す
る消臭技術については近年開発が進められ特開昭
55−32519号にはこれらの金属錯体をを活性炭、
ゼオライト、繊維、紙、プラスチツク等に担持さ
せて使用する旨の記載がある。また本発明者等は
特開昭61−125353号において高膨潤性再生繊維素
繊維に金属錯体を担持させた消臭繊維を有する繊
維について開示した。 高膨潤性再生繊維素繊維を金属錯体の水溶液に
浸漬した金属錯体は単に吸着されるのではなく、
再生繊維素繊維のOH基などと金属錯体周辺の活
性基との水素結合、もしくはOH基の中心金属へ
の軸配位により、一種の高分子錯体を形成するも
のと推定される。このような金属錯体と再生繊維
素繊維との相互作用によるため、消臭活性は持続
性が大きい。またサイクル反応であるため、触媒
の寿命が長いという特徴があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明等は他の繊維についても研究をすすめた
結果本発明に到達した。上記のように金属ポルフ
イリン、金属ポルフイラジンのような金属錯体を
消臭剤として用いること、及びこれらを繊維に担
持させ消臭繊維とすることは上記特開昭61−
125353号等によりすでに知られている。 またポリビニルアルコール系繊維に金属ポルフ
イリン類、金属ポリフイラジン類を担持した消臭
繊維は特開昭62−6984号ですでに公知である。し
かしながら金属ポリフイリン類、金属ポルフイラ
ジン類の反応置換基がとくに陰イオン性を示す基
である場合、繊維素材であるポリビニルアルコー
ルのOH基と簡単に強固な結合を生成することは
困難である。すなわち、金属ポリフイリン類、金
属ポリフイラジン類の反応置換基の陰イオンとポ
リビニルアルコールのOH基が互いに陰イオンで
反発し合うため、これらの両反応基を結合例させ
るためには、高温、高圧の反応系にしたり、場合
によつては触媒が必要になるのが通常であり、反
応が非常に複雑になるなどの欠点を有している。 このためポリビニルアルコール繊維には消臭効
果を充分に発揮させることができる程度に、金属
ポリフイリン類、金属ポリフイラジン類を多量に
担持させることはできなかつたのである。 本発明はポリビニルアルコール繊維を改質させ
ることにより陰イオン反応基を持つた金属ポリフ
イリン類、金属ポリフイラジン類を簡単に反応か
つ結合させ、繊維として十分な強度をもち、洗濯
堅牢度に優れた消臭機能を有するポリビニルアル
コール繊維を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は酸化還元能を有する金属錯体とく
に陰イオン反応基を有する金属錯体をポリビニル
アルコール繊維に担持させるにあたり、繊維に前
もつて動物質化処理と呼ばれる塩基性窒素の導入
処理をしておくと結合反応が容易に進行すること
を見出し、消臭機能をもつたポリビニルアルコー
ル繊維を得ることができた。本発明に係る消臭機
能を有するポリビニルアルコール繊維は、動物質
化処理を施したポリビニルアルコール繊維に酸化
還元触媒機能を有する金属錯体0.5〜5重量%を
担持させたことを特徴とする。 本発明の消臭機能をもつたポリビニルアルコー
ル繊維は以下のようにして得ることができる。 まず、ポリビニルアルコール繊維に塩基性窒素
を導入し動物質化するには、ポリビニルアルコー
ル繊維をクロルアセトアルデヒドでアセタール化
を行い、これにアンモニアあるいはアミン類を作
用させ、アミノアセタールを形成させる方法、あ
るいはアミノアセタールで直接アミノアセタール
化する方法、またアルデヒドまたはケトンにアン
モニア、第1級または第2級アミンおよび青酸を
作用させ、ついでこれを酸またはアルカリで加水
分解を行い、α−アミノ酸を合成して、塩基性窒
素を導入する方法(ストレツカー反応)がある。 また別の方法としてポリビニルアルコール繊維
に酸アミド基、アセチル基のような、あるいは水
酸基で核置換したベンゼン核のような活性水素を
有する基を導入し、その後アンモニア、第1級ま
たは第2級アミンあるいはこれらの塩類とホルム
アルデヒドを作用させる方法(マンニツヒ反応)
などが挙げられる。これらは単独でまたは2種以
上を組み合わせて用いてもよい。 次に消臭性成分である金属錯体を上記動物質化
したポリビニルアルコール繊維に担持させるに
は、酸性(PH2〜3)、高温(約100℃)に保つた
金属錯体水溶液中に繊維を浸漬し、約1時間処理
すれば良い。 消臭活性成分である金属錯体としては酸化還元
能を有する金属ポルフイリン類、金属ポリフイラ
ジン類およびそれらの誘導体が用いられる。金属
ポリフイリン類およびその誘導体は第1図イに示
す構造式で表されまた、金属ポリフイラジンは第
1図ロに示す構造で表される。両式においてMは
Fe,Co,Mn,Ti,V,Ni,Cu,Zn,Mo,W
等の金属イオンである。 これら金属イオンのうち消臭効果の点からは、
鉄、コバルトが特に好ましい。両式においてXは
水素、または置換基を示す。置換基としては置換
アルキル基(例えばクロルメチル基)、ハロゲン
基、アルボニルクロリド基、ニトリル基、水酸
基、スルホン酸基、スルホニルクロリド基、チオ
ール基などのほか、カルボキシル基、スルホン酸
基のアルカリ塩等が挙げられる。これらは単独ま
たは2種以上が用いられるがなかでもカルボキシ
ル基やスルホン酸基またはこれらのアルカリ塩
類、アミノ基、ハロゲン基、水酸基が好ましく用
いられる。これら金属錯体のなかでも最も好まし
い具体例はコバルトフタロシアニンオクタカルボ
ン酸、コバルトフタロシアニンテトラカルボン
酸、コバルトフタロシアニンテトラスルホン酸ナ
トリウム、鉄フタロシアニンオクタカルボン酸、
鉄フタロシアニンテトラカルボン酸である。これ
ら金属錯体は単独で用いても2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。これら金属錯体の所要担持量
は0.5%以上である。担持量が少ないと所望レベ
ルの消臭活性が得られず、また消臭機能の持続性
も劣る。また金属錯体の担持量を5重量%より大
きくするには長時間の反応が必要である。好まし
い担持量は2〜4重量%である。 (発明の作用) 本発明のポリビニルアルコール繊維の特徴は、
ポリビニルアルコール繊維へ前以て塩基性窒素を
導入することによつて酸性基を持つた酸化還元能
を有する金属錯体の結合を容易にし、それによつ
て消臭効果をより大きくさせることができる点で
ある。 ポリビニルアルコール繊維の動物質化処理と動
物質化されたポリビニルアルコール繊維が金属錯
体と化学結合する機構は次の如くである。 まず、芒硝と硫酸の存在下でポリビニルアルコ
ールとクロルアルデヒドを反応させると脱水素反
応によりポリビニルアルコールは次式のように反
応しクロルアセタール化する。 次にクロルアセタール化されたポリビニルアル
コール繊維にアンモニアを反応させると脱塩酸反
応で塩基性窒素を導入することができる。さらに
動物質化されたポリビニルアルコール繊維の塩基
性窒素に例えば鉄フタロシアニンテトラカルボン
酸のカルボキシル基が反応して第2図に示す構造
式のように造塩結合し、有効な消臭機能を付与す
ることができる。 このように高分子体に結合した金属錯体は、隣
り合う金属錯体間が離れているため第3図イ,ロ
に示すような不活性な2量体構造をとりにくくせ
しめることができ、高い活性状態を保つのでより
一層消臭効果を高めているのである。すなわち、
金属錯体の中心金属のアキシヤル位近傍にポリビ
ニルアルコールのOH基が配位し、酸化活性の高
い5配位高スピン状態の発現が見いだされる。 さらに、金属錯体と高分子体との間には造塩結
合が介在するため、金属錯体を高分子体に直接結
合した場合より、2量体構造をとりにくく一層金
属錯体の酸化活性を高めるので、消臭効果が顕著
に発現するのである。上記のように活性化した金
属錯体は以下のような酸素酸化作用により消臭効
果を発揮するものと思われる。 ポリフイリンおよびポルフイラジン環と配位し
た金属が活性中心となり、悪臭物質の酸化反応が
進行する。例えばメルカプタンの酸化を例にとる
とその酸化は次の化学反応で示される。 2R−SH+2OH-→2R−S-+2H2O ……(1) 2R−S-+2H2O+O2→ R−S−S−R+H2O2+2OH-1 ……(2) 式(1)の反応で生じたチオラートアニオンは酸素
とともにポルフイリン、ポルフイラジンに配位し
て三元錯体である活性種となり、そしてこの活性
種に配位しているチオラートアニオンはチイルラ
ジカルを径てジスルフイドに2量化される。 この他、フエノール系化合物のキノン化(無臭
化)、インドール核2重結合の開裂(無臭化)を
反応させるが、これらの酸化反応は常温下に少量
の水の存在下に進行し、反応速度は早く、反応率
も高い。このように動物質化処理を施されたポリ
ビニルアルコール繊維で担持した金属錯体は水洗
いや洗濯により容易に離脱することがなく、その
消臭活性は持続性が大きい。また、サイクル反応
であるため触媒の寿命が永く、ランニングコスト
が低廉である。このような繊維は寝具類、各種シ
ート類、フイルターあるいは充填物として消臭分
野に広く利用することができる。 (実施例) 以下、本発明の実施例について具体的に説明す
る。 実施例 1 市販の3デニール38mmカツト長のポリビニルア
ルコール繊維にクロルアセトアルデヒド7%、
Na2SO410%、H2SO410%を含む浴比1:50、80
℃で1時間クロルアセタール化した後、エチレン
ジアミンの濃度30%、浴比1:50、80℃で4時間
アミノ化し、水洗、脱水後70℃で3時間乾燥し
た。 次に鉄フタロシアニンオクタカルボン酸5%
(OWF)水浴液中で浴比1:30、蟻酸にてPH=2
に調整し100℃1時間反応させた後、水洗し、乾
燥したところ、鉄フタロシアニンオクタカルボン
酸の繊維に対する担持量は3.1%であつた。担持
量(%)は次式による。 担持量(%)=(担持後の繊維重量−担持前の繊
維重量)/担持後の繊維重量×100 実施例 2 30%ホルマール化された市販のビニロン紡績糸
をクロルアセトアルデヒド12%、Na2SO418%、
H2SO410%を含む浴で浴比1:20、60℃で1時
間30分クロルアセタール化した後、25%アンモニ
ア水を繊維に対し20倍量を用い90℃で4時間反応
させアミノ化を行ない水洗、脱水後、80℃で3時
間乾燥した。次にこの繊維をコバルトフタロシア
ニンテトラスルホネート7%(OWF)水溶液
(PH=2〜3)を用いて浴比1:20で1時間30分
間ボイルした後、水洗、乾燥した。コバルトフタ
ロシアニンテトラスルホネートの繊維に対する担
持量は2.6%であつた。 比較例 1 実施例1において動物質化処理をせず、直接ポ
リビニルアルコールに鉄フタロシアニンオクタカ
ルボン酸を反応させ担持量を測定したところ0.02
%であつた。 比較例 2 動物質化処理を除いた外は、実施例2を同様に
ビニロン紡績糸にコバルトフタロシアニンテトラ
スルホネートを反応させた繊維の担持量は0.01%
であつた。 (発明の効果) 第4図に示す装置を用いて上記各実施例、比較
例の消臭繊維の消臭性能を試験した。装置は直径
16mm、長さ10cmのガラス管1の内部に水分率7〜
10%に保つた消臭繊維2を5g充填した消臭反応
部3に悪臭ガス成分100ppmを含有する空気を毎
分100c.c.の量を通過させたガスを一定時間毎にサ
ンプリングしてバツグ4に収容し、このガスを成
人パネラー5人に嗅がせて臭気の有無を調べた。
その結果を第1表に示す。表の数値は各テスト毎
のパネラーが感じた臭気の強度を全く臭いと感じ
ないを0、ややそれらしい臭いを感じるを1、は
つきり悪臭ガスの臭いがかわるを2、強い悪臭が
するを3とした場合の5人のパネラーによる平均
臭気強度である。 第1表に示すように、本発明による消臭繊維は
試験開始後20時間連続して悪臭ガス成分100ppm
を含む空気を毎分100c.c.、総量120〓の空気を通し
た後も全く悪臭は感じられなかつた。これに対
し、比較例の動物質化されていないポリビニルア
ルコール繊維に直接金属錯体を担持させた消臭繊
維は1時間後の6〓の悪臭空気を通した後では、
ほとんど消臭効果はなくなつていた。 次に、実施例1,2の消臭繊維をJISL−0844
「洗濯に対する染色堅牢試験法」のA法による洗
濯液すなわち石鹸5g/〓、無水炭酸ナトリウム
2g/〓の混合水溶液を用いて70℃、45分間の洗
濯を10回繰り返し行つた。この洗濯後の消臭試験
も同様に5人のパネラーにより行つた。その結果
を第2表に示す。 洗濯後も本発明の消臭繊維は性能が落ちること
がなく、悪臭ガスに対する消臭効果を発揮した。
【表】
【表】
【表】
第1図イは本発明の消臭繊維に担持させる金属
ポリフイリンの構造式、ロは同じく金属ポリフイ
ラジンの構造式である。第2図は動物質化された
ポリビニルアルコール繊維と金属錯体の結合状態
を示す構造式である。第3図イ及びロは2つの金
属錯体が2量化して不活性になつた状態を示す図
である。第4図は消臭性能を試験する装置の概略
説明図である。
ポリフイリンの構造式、ロは同じく金属ポリフイ
ラジンの構造式である。第2図は動物質化された
ポリビニルアルコール繊維と金属錯体の結合状態
を示す構造式である。第3図イ及びロは2つの金
属錯体が2量化して不活性になつた状態を示す図
である。第4図は消臭性能を試験する装置の概略
説明図である。
Claims (1)
- 1 酸化還元能を有する金属錯体0.5〜5重量%
を担持していることを特徴とする消臭機能を有す
る動物質化したポリビニルアルコール繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62328652A JPH01168974A (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 消臭機能を有するポリビニルアルコール繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62328652A JPH01168974A (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 消臭機能を有するポリビニルアルコール繊維 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01168974A JPH01168974A (ja) | 1989-07-04 |
| JPH0244952B2 true JPH0244952B2 (ja) | 1990-10-05 |
Family
ID=18212652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62328652A Granted JPH01168974A (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 消臭機能を有するポリビニルアルコール繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01168974A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111235875A (zh) * | 2019-10-14 | 2020-06-05 | 四川大学 | 一种镀银异形聚乙烯醇纤维、制备方法及其应用 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3417378B2 (ja) | 2000-03-24 | 2003-06-16 | 株式会社村田製作所 | コネクタ装置、そのコネクタ装置を用いたインターフェイスモジュール、及びコネクタ芯数変換アダプタ |
-
1987
- 1987-12-24 JP JP62328652A patent/JPH01168974A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111235875A (zh) * | 2019-10-14 | 2020-06-05 | 四川大学 | 一种镀银异形聚乙烯醇纤维、制备方法及其应用 |
| CN111235875B (zh) * | 2019-10-14 | 2021-12-28 | 四川大学 | 一种镀银异形聚乙烯醇纤维、制备方法及其应用 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01168974A (ja) | 1989-07-04 |
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