JPH0253030B2 - - Google Patents
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- JPH0253030B2 JPH0253030B2 JP63048673A JP4867388A JPH0253030B2 JP H0253030 B2 JPH0253030 B2 JP H0253030B2 JP 63048673 A JP63048673 A JP 63048673A JP 4867388 A JP4867388 A JP 4867388A JP H0253030 B2 JPH0253030 B2 JP H0253030B2
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- JP
- Japan
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- urease
- culture
- urea
- sake
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- Prior art date
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- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(発明の目的)
本発明は、酒類又は酒類のもろみ中に含まれ、
酒質の劣化の原因となる尿素を分解するためのウ
レアーゼの製造法に関するものである。
酒質の劣化の原因となる尿素を分解するためのウ
レアーゼの製造法に関するものである。
(従来の技術及び問題点)
酒類の発酵食品は、発酵に関与する酵母及び糸
状菌の代謝生産物として尿素が含まれている。例
えば、清酒中には数ppmから50ppm程度の尿素が
含まれている。尿素が多くなるような発酵条件で
製造した清酒は苦味や雑味が多く、貯蔵熟成中に
着色しやすく、老香(ひねか)も発生しやすい。
状菌の代謝生産物として尿素が含まれている。例
えば、清酒中には数ppmから50ppm程度の尿素が
含まれている。尿素が多くなるような発酵条件で
製造した清酒は苦味や雑味が多く、貯蔵熟成中に
着色しやすく、老香(ひねか)も発生しやすい。
また、酒類中から発ガン性物質とされているカ
ルバミン酸エチルが検出されている(J.Agric.
Food Chem.、24.323(1976))。カルバミン酸エチ
ルの生成系路の一つとして、酒類中の尿素とエタ
ノールから非酵素的に生成する系が考えられてい
る。
ルバミン酸エチルが検出されている(J.Agric.
Food Chem.、24.323(1976))。カルバミン酸エチ
ルの生成系路の一つとして、酒類中の尿素とエタ
ノールから非酵素的に生成する系が考えられてい
る。
酒質の安定化のため、尿素を酒類から除去する
手段として発明者らの一人はウレアーゼ活性を有
する酵素剤を酒類に添加する方法を発明した(特
許公告 昭56−20830)。通常、ウレアーゼの多く
は中性〜微アルカリ性に反応至適PHをもち、酒類
はもろみのような酸性かつアルコール存在下では
ほとんど活性を示さず、しかも不安定であること
が知られている(Eur.J.Biochem.、73、185
(1977),The Enzymes 3rd ed.4、1(1971))。
手段として発明者らの一人はウレアーゼ活性を有
する酵素剤を酒類に添加する方法を発明した(特
許公告 昭56−20830)。通常、ウレアーゼの多く
は中性〜微アルカリ性に反応至適PHをもち、酒類
はもろみのような酸性かつアルコール存在下では
ほとんど活性を示さず、しかも不安定であること
が知られている(Eur.J.Biochem.、73、185
(1977),The Enzymes 3rd ed.4、1(1971))。
酸性領域に反応至適PHをもつウレアーゼとして
ラクトバチルス・フアーメンタム
(Lactobacillus fermentum)の生成するウレア
ーゼが知られている(Appl.Environ.Microbiol.、
37、379(1979))。
ラクトバチルス・フアーメンタム
(Lactobacillus fermentum)の生成するウレア
ーゼが知られている(Appl.Environ.Microbiol.、
37、379(1979))。
しかし、本菌は嫌気性菌であり、培養効率は著
しく悪く、また、耐熱性であるため、清酒の火入
れ後もその活性が残存することが問題である。
しく悪く、また、耐熱性であるため、清酒の火入
れ後もその活性が残存することが問題である。
(問題点を解決するための手段)
そこで、本発明者らは、酒類に使用するに適す
るウレアーゼの特性として、下記の条件を設定
し、それに適するウレアーゼを生産する微生物を
広く自然界より検索した。
るウレアーゼの特性として、下記の条件を設定
し、それに適するウレアーゼを生産する微生物を
広く自然界より検索した。
本発明の目的とする微生物の条件
酸性領域のPHで活性を示すウレアーゼを生産
する。
する。
高濃度アルコール存在下で活性を示すウレア
ーゼを生産する。
ーゼを生産する。
培養効率のよい好気性菌である。
微生物の生産したウレアーゼは反応終了後速
やかに失活する性質を有する。
やかに失活する性質を有する。
なお、前記の条件は、尿路に感染した細菌の
ウレアーゼの作用で生じたアンモニアが尿道結石
の原因の1つである(家庭薬研究No.4、3
(1985))といわれていることから、酒類に添加し
たウレアーゼ活性は目的の反応が終了後、火入れ
等により容易に失活することが実用上望ましい。
ウレアーゼの作用で生じたアンモニアが尿道結石
の原因の1つである(家庭薬研究No.4、3
(1985))といわれていることから、酒類に添加し
たウレアーゼ活性は目的の反応が終了後、火入れ
等により容易に失活することが実用上望ましい。
以上の条件を満たす菌株として、ズーグレア属
に属する一菌株(U168)が兵庫県の下水溝から
分離された。本菌株を液体培養又は固体培養し、
生産されたウレアーゼを必要に応じ精製して酒類
中の尿素を分解除去するための酵素剤として利用
することができる。
に属する一菌株(U168)が兵庫県の下水溝から
分離された。本菌株を液体培養又は固体培養し、
生産されたウレアーゼを必要に応じ精製して酒類
中の尿素を分解除去するための酵素剤として利用
することができる。
本菌株は微工研菌寄第9872号(FERMP−
9872)として工業技術院微生物工業技術研究所に
寄託されている。
9872)として工業技術院微生物工業技術研究所に
寄託されている。
本発明の菌株の菌学的性質の検討には微生物の
分類と同定下巻(長谷川武治編著、学会出版セン
ター)、医学細菌同定の手びき(Cowan and
Steel著、坂崎利一訳、近代出版)及び新細菌培
地学講座・上(坂崎利一著、近代出版)に記載さ
れている方法及び培地組成を用いた。
分類と同定下巻(長谷川武治編著、学会出版セン
ター)、医学細菌同定の手びき(Cowan and
Steel著、坂崎利一訳、近代出版)及び新細菌培
地学講座・上(坂崎利一著、近代出版)に記載さ
れている方法及び培地組成を用いた。
A 形 態
(1) 細胞の形:桿菌
(2) 細胞の大きさ:0.4〜0.6ミクロン×1.7〜
4.2ミクロン (3) 細胞の多形性の有無:なし (4) 運動性:あり (5) 鞭毛の着生状態:極鞭毛 (6) 胞子の有無:なし (7) グラム染色性:陰性 (8) 抗酸性:なし B 各種培地における生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養:コロニーの生育状況は
適度、形状は円形、隆起は隆起状、周縁は全
縁、色状は無色半透明。
4.2ミクロン (3) 細胞の多形性の有無:なし (4) 運動性:あり (5) 鞭毛の着生状態:極鞭毛 (6) 胞子の有無:なし (7) グラム染色性:陰性 (8) 抗酸性:なし B 各種培地における生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養:コロニーの生育状況は
適度、形状は円形、隆起は隆起状、周縁は全
縁、色状は無色半透明。
(2) 肉汁寒天斜面培養:生育状態は適度、表面
の状態は円滑、色状は無色半透明、形状は糸
状。
の状態は円滑、色状は無色半透明、形状は糸
状。
(3) 肉汁液体培養:混濁の程度は適度、液面の
生育は絮状、沈殿を生じる。
生育は絮状、沈殿を生じる。
(4) 肉汁ゼラチン穿刺培養:層状の液化
(5) リトマス・ミルク:凝固後液化しリトマス
を還元する。
を還元する。
C 生理学的性質
(1) 硝酸塩の還元:+
(2) 脱窒反応:+
(3) MRテスト:−
(4) VPテスト:−
(5) インドールの生成:−
(6) 硫化水素の生成:−
(7) デンプンの加水分解:−
(8) クエン酸の利用Koserの培地:−
(9) 〃 Christensenの培地:+
(10) 硝酸塩の利用:−
(11) アンモニウム塩の利用:+(微弱)
(12) 色素の生成:なし
(13) ウレアーゼ:+
(14) オキシダーゼ:+
(15) カタラーゼ:+
(16) 生育できるPH範囲:5〜10
(17) 生育限界最高温度:41℃
(18) 4℃における生育:−(9℃で成育遅し)
(19) 酸素に対する態度:好気性(硝酸呼吸に
より嫌気条件下でも生育) (20) O−Fテスト:− (21) 糖から酸及びガスの生成 糖 類 酸 ガス L−アラビノース + − D−キシロース + − D−グルコース − − D−マンノース − − D−フラクトース − − D−ガラクトース − − 麦芽糖 − − シヨ糖 − − 乳糖 − − トレハロース − − D−ソルビツト − − D−マンニツト − − イノシツト − − グリセリン − − デンプン − − (22) カゼインの分解:+ (23) 栄養要求性:あり 以上の菌学的性質に従い、本発明の菌株 U
168株の分類学的地位をバージエイズ・マニユア
ル・オブ・システマテイツク・バクテリオロジー
(Bergey′s Manual of Systematic
Bacteriology)第1巻に基づいて検索した結果、
この菌株はグラム陰性桿菌、極鞭毛を有し、
運動性がある、好気性、硝酸呼吸を行う、
カタラーゼ及びオキシターゼ陽性、ゼラチンを
液化する、ウレアーゼ陽性であることからズー
グレア(Zoogloea)属に含まれる細菌であると
考えられる。
より嫌気条件下でも生育) (20) O−Fテスト:− (21) 糖から酸及びガスの生成 糖 類 酸 ガス L−アラビノース + − D−キシロース + − D−グルコース − − D−マンノース − − D−フラクトース − − D−ガラクトース − − 麦芽糖 − − シヨ糖 − − 乳糖 − − トレハロース − − D−ソルビツト − − D−マンニツト − − イノシツト − − グリセリン − − デンプン − − (22) カゼインの分解:+ (23) 栄養要求性:あり 以上の菌学的性質に従い、本発明の菌株 U
168株の分類学的地位をバージエイズ・マニユア
ル・オブ・システマテイツク・バクテリオロジー
(Bergey′s Manual of Systematic
Bacteriology)第1巻に基づいて検索した結果、
この菌株はグラム陰性桿菌、極鞭毛を有し、
運動性がある、好気性、硝酸呼吸を行う、
カタラーゼ及びオキシターゼ陽性、ゼラチンを
液化する、ウレアーゼ陽性であることからズー
グレア(Zoogloea)属に含まれる細菌であると
考えられる。
なお、ズーグレア属のウレアーゼが酸性条件か
つアルコール存在下で活性を示すことは本発明に
より初めて見出されたものである。
つアルコール存在下で活性を示すことは本発明に
より初めて見出されたものである。
本菌株の培養は通常行なわれている通気攪拌培
養、振とう培養、静置培養などの液体培養法もし
くは固体培養法を用いて行うことができる。
養、振とう培養、静置培養などの液体培養法もし
くは固体培養法を用いて行うことができる。
培地組成としては、炭素源としてグルコース、
シユクロース、デンプンなど、窒素源としてペプ
トン、酵母エキス、尿素、硫安など、無機塩とし
てリン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カル
シウムなど、その他必要に応じてZn2+、Cu2+、
Fe2+、Co2+、Mn2+、Mo6+などの微量金属やパ
ントテン酸、ビオチン、チアミン、ビタミンB12
などのビタミン、メチオニン、シスチン、トリプ
トフアン、アルギニン、ヒスチジンなどのアミノ
酸、EDTAなどのキレート剤を適宜加えたもの
を用いるが、通常の培養にはブイヨンなどの天然
培地が簡便である。培地のPHは、5〜9の間でウ
レアーゼの生産にほとんど影響しない。培養温度
は生育できる範囲ならとくに限定されないが、30
℃付近か30℃よりもやや低めの温度が望ましい。
培養はいずれの培養法においても5〜72時間行
う。
シユクロース、デンプンなど、窒素源としてペプ
トン、酵母エキス、尿素、硫安など、無機塩とし
てリン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カル
シウムなど、その他必要に応じてZn2+、Cu2+、
Fe2+、Co2+、Mn2+、Mo6+などの微量金属やパ
ントテン酸、ビオチン、チアミン、ビタミンB12
などのビタミン、メチオニン、シスチン、トリプ
トフアン、アルギニン、ヒスチジンなどのアミノ
酸、EDTAなどのキレート剤を適宜加えたもの
を用いるが、通常の培養にはブイヨンなどの天然
培地が簡便である。培地のPHは、5〜9の間でウ
レアーゼの生産にほとんど影響しない。培養温度
は生育できる範囲ならとくに限定されないが、30
℃付近か30℃よりもやや低めの温度が望ましい。
培養はいずれの培養法においても5〜72時間行
う。
このような方法で得られた培養物からウレアー
ゼを採取するには、はじめに遠心分離法やロ過法
により培養物を遠沈上澄と菌体に分画する。得ら
れた菌体をガラスビーズ法、フレンチプレス法、
超音波処理法、浸透圧シヨツク法、リゾチーム処
理、有機溶媒処理、自己溶解法などを単独あるい
は組合せて菌対破砕を行い、菌体残渣を除去する
ことにより粗酵素標品を得ることができる。
ゼを採取するには、はじめに遠心分離法やロ過法
により培養物を遠沈上澄と菌体に分画する。得ら
れた菌体をガラスビーズ法、フレンチプレス法、
超音波処理法、浸透圧シヨツク法、リゾチーム処
理、有機溶媒処理、自己溶解法などを単独あるい
は組合せて菌対破砕を行い、菌体残渣を除去する
ことにより粗酵素標品を得ることができる。
更に、必要に応じた濃縮標品や精製標品を得る
ためには、限外ロ過、透析、塩析、溶媒沈殿、イ
オン変換クロマトグラフイー、ゲルロ過クロマト
グラフイー、吸着クロマトグラフイー、等電点沈
殿など周知の精製方法を単独あるいは組合せて達
成することができる。このようにして精製された
本菌体のウレアーゼの酵素学的性質は以下のとお
りである。
ためには、限外ロ過、透析、塩析、溶媒沈殿、イ
オン変換クロマトグラフイー、ゲルロ過クロマト
グラフイー、吸着クロマトグラフイー、等電点沈
殿など周知の精製方法を単独あるいは組合せて達
成することができる。このようにして精製された
本菌体のウレアーゼの酵素学的性質は以下のとお
りである。
熱安定性
0.1M酢酸緩衝液(PH4.5)及び20%(V/
V)エタノール含有0.1M酢酸緩衝液(PH4.5)
中で10℃〜70℃、15分間処理し、各温度におけ
る残存活性を測定した。エタノール無添加では
50℃まで活性を示したが、エタノール含有条件
では温度が上昇するに従つて急速に失活し、50
℃では完全に失活した。(図1) 至適温度 0.1Mコハク酸緩衝液(PH4.3)及び20%
(V/V)エタノール含有0.1Mコハク酸緩衝液
(PH4.3)中における至適温度はエタノール無添
加では50℃付近、エタノール含有条件では35℃
付近にある。
V)エタノール含有0.1M酢酸緩衝液(PH4.5)
中で10℃〜70℃、15分間処理し、各温度におけ
る残存活性を測定した。エタノール無添加では
50℃まで活性を示したが、エタノール含有条件
では温度が上昇するに従つて急速に失活し、50
℃では完全に失活した。(図1) 至適温度 0.1Mコハク酸緩衝液(PH4.3)及び20%
(V/V)エタノール含有0.1Mコハク酸緩衝液
(PH4.3)中における至適温度はエタノール無添
加では50℃付近、エタノール含有条件では35℃
付近にある。
また、35℃付近までは20%アルコールの存在
は酵素活性に影響を及ぼさない。(図2) PH安定性 0.1M酢酸緩衝液(PH3〜7)、0.1Mリン酸
緩衝液(PH6〜8)及び20%(V/V)エタノ
ール含有0.1M酢酸緩衝液(PH3〜7)、0.1M
リン酸緩衝液(PH6〜8)中で30℃、20時間処
理後の残存活性はエタノール添加の有無によら
ず中性付近が最も安定である。(図3) 至適PH PH安定性と同一条件下で30℃、10分間反応に
より至適PHは、エタノール無添加の場合PH3〜
5、20%エタノール含有の場合PH5.5付近であ
る。(図4) 尿素に対するKm値 20%エタノール含有0.1Mコハク酸緩衝液
(PH4.3)30℃におけるKm値は約4.3mMである。
は酵素活性に影響を及ぼさない。(図2) PH安定性 0.1M酢酸緩衝液(PH3〜7)、0.1Mリン酸
緩衝液(PH6〜8)及び20%(V/V)エタノ
ール含有0.1M酢酸緩衝液(PH3〜7)、0.1M
リン酸緩衝液(PH6〜8)中で30℃、20時間処
理後の残存活性はエタノール添加の有無によら
ず中性付近が最も安定である。(図3) 至適PH PH安定性と同一条件下で30℃、10分間反応に
より至適PHは、エタノール無添加の場合PH3〜
5、20%エタノール含有の場合PH5.5付近であ
る。(図4) 尿素に対するKm値 20%エタノール含有0.1Mコハク酸緩衝液
(PH4.3)30℃におけるKm値は約4.3mMである。
以上の酵素活性は特に断わらない限り、0.25ml
の40%エタノール含有コハク酸緩衝液(PH4.3)、
0.15mlの2%尿素液を混合した反応液に0.10mlの
酵素液を加え、30℃で10分間インキユベーシヨン
を行つた後に、メソツズ・オブ・バイオケミカ
ル・アナリシス(Methods of Biochemical
Analysis)第17巻313頁(1969年)に記載のベル
トロー(Berthlot)反応により生じた青色を625n
mの波長の吸光度を測定し、同時に塩化アンモニ
ウムを標準物質として作成した検量線から酵素活
性を算出した。酵素の活性単位(ユニツト)は尿
素分解量μmol/分として定義した。
の40%エタノール含有コハク酸緩衝液(PH4.3)、
0.15mlの2%尿素液を混合した反応液に0.10mlの
酵素液を加え、30℃で10分間インキユベーシヨン
を行つた後に、メソツズ・オブ・バイオケミカ
ル・アナリシス(Methods of Biochemical
Analysis)第17巻313頁(1969年)に記載のベル
トロー(Berthlot)反応により生じた青色を625n
mの波長の吸光度を測定し、同時に塩化アンモニ
ウムを標準物質として作成した検量線から酵素活
性を算出した。酵素の活性単位(ユニツト)は尿
素分解量μmol/分として定義した。
(発明の効果)
本発明の生菌体及びウレアーゼ標品を用いるこ
とにより、清酒など醸造酒中の尿素がほとんど完
全に分解されることが認められた。また、清酒な
どの醸造酒あるいはウイスキーなどの蒸留酒用も
ろみ等に本ウレアーゼ標品を添加しても同様な効
果が認められた。
とにより、清酒など醸造酒中の尿素がほとんど完
全に分解されることが認められた。また、清酒な
どの醸造酒あるいはウイスキーなどの蒸留酒用も
ろみ等に本ウレアーゼ標品を添加しても同様な効
果が認められた。
なお、生菌体及びウレアーゼ標品を常法により
固定化したものを用いて清酒等を処理しても尿素
の除去が可能である。
固定化したものを用いて清酒等を処理しても尿素
の除去が可能である。
次に、本発明の実施例を示す。
実施例 1
本菌体を常法により殺菌したブイヨンに接種
し、27℃で24時間振とう培養した培養物から遠心
分離して得た菌体を蒸留水で3回洗浄したものに
培養液に対し25倍濃縮になるように懸濁した(ウ
レアーゼ活性 105.5U/ml)。この懸濁液10μ
を清酒(アルコール分18.9%、日本酒度+8、酸
度2.1、アミノ酸度1.4)10mlに添加した。このと
きのウレアーゼ活性は0.11U/mlと算出された。
15℃で保存し、経時的に清酒中の尿素濃度を尿素
定量試薬キツト(東洋醸造社製)を用いて測定し
た結果、9日で尿素は1/4に減少した。(図5) 実施例 2 5mlのブイヨンをL字管に入れ、120℃にて10
分間オートクレーブ殺菌したものに、本菌株を1
白金耳接種し、27℃で15時間振とう培養したもの
を、500mlのブイヨンを2リツトル容バツフル付
フラスコに入れ、120℃にて10分間オートクレー
ブ殺菌したものに接種し、27℃で24時間回転振と
う培養した(回転数120rpm)。培養物を
8000rpm10分間遠心して菌体を集め、300mlの蒸
留水で洗浄後、遠心により菌体を集め、20mlの50
mMリン酸ナトリウム緩衝液(PH7.0)−1m
MEDTAに懸濁した菌体をフレンチ・プレスを
用い15000psiの条件で破砕した。菌体破砕物を遠
心し、その上澄液を50mMリン酸ナトリウム緩衝
液(PH7.0)−1mMEDTA(緩衝液A)に対して
透析した。透析後の粗酵素溶液10mlを陰イオン交
換カラム(Synchropak A×300、φ10mm×25cm)
に吸着させ、3ml/minの流速で高速液体クロマ
トグラフイーを行つた。粗酵素溶液を吸着後緩衝
液Aを36分間流し、その後、緩衝液Aに0.5Mに
なるようにNaClに関して直線勾配をつけて60分
間溶出を行い、9mlずつ分取した。ウレアーゼ活
性はフラクシヨン35〜39に溶出した。この区分を
ミリポアイマーシブル10で濃縮後緩衝液Aに対
し、透析した。部分精製されたウレアーゼ活性は
培養液の約5.5倍(23.1U/ml)に上昇し、回収は
73%であつた。
し、27℃で24時間振とう培養した培養物から遠心
分離して得た菌体を蒸留水で3回洗浄したものに
培養液に対し25倍濃縮になるように懸濁した(ウ
レアーゼ活性 105.5U/ml)。この懸濁液10μ
を清酒(アルコール分18.9%、日本酒度+8、酸
度2.1、アミノ酸度1.4)10mlに添加した。このと
きのウレアーゼ活性は0.11U/mlと算出された。
15℃で保存し、経時的に清酒中の尿素濃度を尿素
定量試薬キツト(東洋醸造社製)を用いて測定し
た結果、9日で尿素は1/4に減少した。(図5) 実施例 2 5mlのブイヨンをL字管に入れ、120℃にて10
分間オートクレーブ殺菌したものに、本菌株を1
白金耳接種し、27℃で15時間振とう培養したもの
を、500mlのブイヨンを2リツトル容バツフル付
フラスコに入れ、120℃にて10分間オートクレー
ブ殺菌したものに接種し、27℃で24時間回転振と
う培養した(回転数120rpm)。培養物を
8000rpm10分間遠心して菌体を集め、300mlの蒸
留水で洗浄後、遠心により菌体を集め、20mlの50
mMリン酸ナトリウム緩衝液(PH7.0)−1m
MEDTAに懸濁した菌体をフレンチ・プレスを
用い15000psiの条件で破砕した。菌体破砕物を遠
心し、その上澄液を50mMリン酸ナトリウム緩衝
液(PH7.0)−1mMEDTA(緩衝液A)に対して
透析した。透析後の粗酵素溶液10mlを陰イオン交
換カラム(Synchropak A×300、φ10mm×25cm)
に吸着させ、3ml/minの流速で高速液体クロマ
トグラフイーを行つた。粗酵素溶液を吸着後緩衝
液Aを36分間流し、その後、緩衝液Aに0.5Mに
なるようにNaClに関して直線勾配をつけて60分
間溶出を行い、9mlずつ分取した。ウレアーゼ活
性はフラクシヨン35〜39に溶出した。この区分を
ミリポアイマーシブル10で濃縮後緩衝液Aに対
し、透析した。部分精製されたウレアーゼ活性は
培養液の約5.5倍(23.1U/ml)に上昇し、回収は
73%であつた。
実施例 3
実施例2で得た部分精製ウレアーゼを0.1U/
mlになるように実施例1で用いた清酒に添加し、
15℃で保存し、清酒中の尿素濃度を経時的に測定
した。また、ウレアーゼ添加清酒を60℃で20分間
火入れしたものについても尿素の濃度を測定し
た。約9日の保存により清酒中の尿素はウレアー
ゼにより1/4程度に減少したが、ウレアーゼ添加
した清酒を火入れするとウレアーゼ活性は完全に
失活した。(図6)
mlになるように実施例1で用いた清酒に添加し、
15℃で保存し、清酒中の尿素濃度を経時的に測定
した。また、ウレアーゼ添加清酒を60℃で20分間
火入れしたものについても尿素の濃度を測定し
た。約9日の保存により清酒中の尿素はウレアー
ゼにより1/4程度に減少したが、ウレアーゼ添加
した清酒を火入れするとウレアーゼ活性は完全に
失活した。(図6)
図1は部分精製ウレアーゼの熱安定性、図2は
至適温度、図3はPH安定性、図4は至適PHを示し
たグラフである。図5は生菌体を清酒に添加した
場合の尿素の分解を経時的に測定したグラフ、図
6は清酒に部分精製したウレアーゼを添加したと
きの清酒中の尿素濃度の変化を示すグラフであ
る。
至適温度、図3はPH安定性、図4は至適PHを示し
たグラフである。図5は生菌体を清酒に添加した
場合の尿素の分解を経時的に測定したグラフ、図
6は清酒に部分精製したウレアーゼを添加したと
きの清酒中の尿素濃度の変化を示すグラフであ
る。
Claims (1)
- 1 ズーグレア属に属し、酸性領域に反応至適PH
をもつウレアーゼ生産能を有する菌株を培養し
て、菌体内及び/又は培養液中にウレアーゼを生
産せしめ、これを採取することを特徴とするウレ
アーゼの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63048673A JPH01222781A (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | ウレアーゼの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63048673A JPH01222781A (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | ウレアーゼの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01222781A JPH01222781A (ja) | 1989-09-06 |
| JPH0253030B2 true JPH0253030B2 (ja) | 1990-11-15 |
Family
ID=12809842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63048673A Granted JPH01222781A (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | ウレアーゼの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01222781A (ja) |
-
1988
- 1988-03-03 JP JP63048673A patent/JPH01222781A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01222781A (ja) | 1989-09-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |