JPH0254833B2 - - Google Patents
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- JPH0254833B2 JPH0254833B2 JP57229693A JP22969382A JPH0254833B2 JP H0254833 B2 JPH0254833 B2 JP H0254833B2 JP 57229693 A JP57229693 A JP 57229693A JP 22969382 A JP22969382 A JP 22969382A JP H0254833 B2 JPH0254833 B2 JP H0254833B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pyrane Compounds (AREA)
Description
本発明は一般式()
で示されるチオジプロピオン酸エステル及びその
製造方法に関する。 上記式中、R1は水素原子又はメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基などの低級アルキル
基を表わす。R2及びR3は同一又は異なり水素原
子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
などの低級アルキル基;若しくはメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの低級
アルコキシ基を表わすか、又はR2とR3は一緒に
なつて−CH=CH−CH=CH−基を形成する。
R4は水素原子、アシル基、メチル基、t−ブチ
ル基、トリフエニルメチル基、ベンジル基又はト
リメチルシリル基を表わす。アシル基としてはア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンジ
ル基などが挙げられる。上記のアシル基、メチル
基、t−ブチル基、トリフエニルメチル基、ベン
ジル基及びトリメチルシリル基は水酸基保護の目
的で用いられる保護基である。 本発明により提供される一般式()で示され
るチオジプロピオン酸エステルは公知文献に未記
載の新規化合物である。これらチオジプロピオン
酸エステルのうち、一般式()中のR4が水素
原子であるものは優れた酸化防止作用を有してお
り、酸素感性な有機材料、例えば油脂、ゴム製
品、プラスチツクスなどの酸化防止剤として有用
である。また一般式()中のR4がアシル基、
メチル基、t−ブチル基、トリフエニルメチル
基、ベンジル基又はトリメチルシリル基であるも
のは、これらの基を常法により水素原子と置換え
ることにより上記の酸化防止作用を有する化合物
とすることができる。 最近、ビタミンEは安全性の高い酸化防止剤と
して注目されているが、比較的高価であり、しか
も容易に酸化されて着色するため、汎用の酸化防
止剤と成るには至つていない。 本発明者らはビタミンEを凌駕する新しい酸化
防止剤を開発すべく鋭意研究した結果、前記一般
式()で示されるチオジプロピオン酸エステル
がビタミンEよりも優れた酸化防止作用を有する
か又はその酸化防止作用を有する化合物の前駆体
となること、しかもこれらのチオジプロピオン酸
エステルが安価にかつ容易に製造できることを見
出し、本発明に至つた。 本発明によれば、一般式() 〔式中、R1、R2及びR3は一般式()における
と同じ意味を有し、Rは一般式()の中のR4
と同一又は異なり水素原子、アシル基、メチル
基、t−ブチル基、トリフエニルメチル基、ベン
ジル基又はトリメチルシリル基を表わす。〕 で示される2−置換エチルアルコール又はその反
応性誘導体とチオジプロピオン酸又はその反応性
誘導体とを反応させることにより前記一般式
()で示されるチオジプロピオン酸エステルを
製造することができる。ここで、2−置換エチル
アルコールの反応性誘導体としてはハライド、ア
ルキルスルホネート、アリールスルホネート、カ
ルボキシレートが挙げられる。チオジプロピオン
酸の反応性誘導体としては低級アルキルエステ
ル、酸ハライド、混合酸無水物、アルカリ金属
塩、銀塩又は有機第3級若しくは第4級塩基の塩
が挙げられる。一般式()で示される2−置換
エチルアルコール又はその反応性誘導体とチオジ
プロピオン酸又はその反応性誘導体との反応は従
来知られている一般的なエステル合成反応条件下
にて行なうことができるが、以下にそのエステル
合成反応の代表例を示す。 反応例 イ アルコールとチオジプロピオン酸ハライドとの
反応 アルコール()とチオジプロピオン酸のハラ
イド、好ましくはチオジプロピオン酸クロライド
とをベンゼン、トルエン、エーテル、クロロホル
ムなどの不活性溶媒中、アルコールに対して1〜
3モル当量のピリジン、トリエチルアミンなどの
第3級アミンの存在下に、室温で反応させること
により目的とするチオジプロピオン酸エステル
()を得る。 反応例 ロ アルコールと混合酸無水物との反応 アルコール()と、チオジプロピオン酸とピ
バリン酸、p−トルエンスルホルン酸などの混合
酸無水物とをベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサンなどの不活性溶媒中、好ましくは硫酸、p
−トルエンスルホン酸などの酸又はピリジン、ト
リエチルアミンなどの第3級アミンの存在下に、
室温又は加温下に反応させることにより目的とす
るチオジプロピオン酸エステル()を得る。 反応例 ハ アルコールとチオジプロピオン酸との反応 アルコール()とをベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの不活性溶媒中、例えばジシクロヘキ
シルカルボジイミド、又はヨウ化2−クロル−1
−メチルピリジニウムとトリエチルアミンなどの
脱水縮合剤の存在下に、室温又は加温下に反応さ
せるか、あるいは共沸脱水条件下で反応させるこ
とにより目的とするチオジプロピオン酸エステル
()を得る。 反応例 ニ アルコールとチオジプロピオン酸の低級アルキ
ルエステルとの反応 アルコール()とチオジプロピオン酸の低級
アルキルエステルとを適当なエステル交換触媒、
例えばp−トルエンスルホン酸、又はチタン酸テ
トラメチルのようなチタン化合物の存在下に、ト
ルエン、キシレンなどの不活性溶媒中で加熱反応
させ、発生する低沸点アルコールを反応系外に除
去することにより目的とするチオジプロピオン酸
エステル()を得る。 反応例 ホ アルコールのハライド、アルキルスルホネート
又はアリールスルホネートとチオジプロピオン
酸のアルカリ金属塩、銀塩又は有機第3級若し
くは第4級塩基の塩との反応 アルコール()のハライド、アルキルスルホ
ネート又はアリールスルホネートとチオジプロピ
オン酸のアルカリ金属塩、銀塩又は有機第3級若
しくは第4級塩基の塩とをジメチルホルムアミ
ド、ベンゼン、アセトンなどの溶媒中、室温又は
加温下に反応させることにより目的とするチオジ
プロピオン酸エステル()を得る。 上記のエステル合成反応により得られたチオジ
プロピオン酸エステルの分離回収は通常の方法に
より行なうことができる。例えば、反応混合物に
水を加え、ついでエーテルなどで抽出し、抽出液
を水洗、乾燥したのち、溶媒を留去し、ついでそ
の残渣を再結晶するか又はラムクロマトグラフイ
ーで精製することにより一般式()で示される
チオジプロピオン酸エステルを得ることができ
る。 原料として用いる一般式()で示される2−
置換エチルアルコールはその大部分が自体公知の
化合物であるが(特開昭49−88876号公報及び特
開昭56−145282号公報参照)、本発明者らが先に
見出した方法によれば、一般式() 〔式中、R、R1、R2及びR3は一般式()にお
けると同じ意味を有する。〕 で示されるハイドロキノン又はその誘導体と4−
メチル、−5,6−ジヒドロ−2H−ピランとをル
イス酸の存在下に反応させることにより容易に得
ることができる(特開昭57−83654号明細書参照
(特公平−1−49153号公報))。この縮合反応で用
いるルイス酸としては例えば、三フツ化ホウ酸・
エーテル錯体、塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、塩化第1鉄、塩化第2鉄、塩化第1スズ、
塩化第2スズ、塩化亜鉛、硫酸、p−トルエンス
ルホン酸などを挙げることができるが、好ましく
は塩化アルミニウム、三フツ化ホウ酸・エーテル
錯体である。ルイス酸の使用量は一般式()で
示されるハイドロキノン又はその誘導体に対して
0.1〜2倍モル量、好ましくは0.5〜1.0モル量であ
る。この縮合反応は溶媒中で行なうのが好まし
く、例えば1,2−ジクロルエタン、ジクロルメ
タン、クロロホルム、1,1,2−トリクロルエ
チレン、四塩化炭素、クロルベンゼンなどのハロ
ゲン化炭素水素;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、リグロイン
などの炭化水素;ニトロメタン、ニトロベンゼ
ン、ベンゾニトリル、アセトニトリルなどの含窒
素化合物;メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどの含窒素化合物又はこれらの混合物
を溶媒として使用できるが、特に1,2−ジクロ
ルエタンが好適である。溶媒の使用量は一般式
()で示されるハイドロキノン又はその誘導体
に対して約2〜100倍重量、好ましくは約5〜20
倍重量である。この縮合反応は通常−40℃〜150
℃、好ましくは0℃〜100℃で行なう。 一般式()で示される2−置換エチルアルコ
ールを常法によりハロゲン化、アルカンスルホニ
ル化、アレーンスルホニル化又はアシル化するこ
とにより前記の2−置換エチルアルコールの反応
性誘導体とすることができる。 また一方の原料であるチオジプロピオン酸は公
知化合物であり、常法によりチオジプロピオン酸
の反応性誘導体である低級アルキルエステル、酸
ハライド、混合酸無水物、アルカリ金属塩、銀塩
又は有機第3級若しくは第4級塩基の塩に容易に
誘導される。 また本発明によれば、前記一般式()で示さ
れるハイドロキノン又はその誘導体と一般式
() (式中、Xはハロゲン原子を表わす。) で示されるチオジプロピオン酸置換ペンテニルエ
ステルとをルイス酸の存在下に反応させることに
よつても前記一般式()で示されるチオジプロ
ピオン酸エステルを製造することができる。 この縮合反応で用いるルイス酸としては例え
ば、三フツ化ホウ酸・エーテル錯体、塩化アルミ
ニウム、臭化アルミニウム、塩化第1鉄、塩化第
2鉄、塩化第1スズ、塩化第2スズ、塩化亜鉛な
どを挙げることができるが、好ましくは塩化亜塩
である。ルイス酸の使用量は一般式()で示さ
れるハイドロキノン又はその誘導体に対して
0.0001〜1倍モル量、好ましくは0.001〜0.1倍モ
ル量である。この縮合反応は溶媒中で行なうのが
好ましく、前記の一般式()で示されるハイド
ロキノン又はその誘導体と4−メチル−5,6−
ジヒドロ−2H−ピランとの縮合反応で使用され
る溶媒が同様に用いられる。溶媒の使用量は一般
式()で示されるハイドロキノン又はその誘導
体に対して約2〜100倍重量、好ましくは約5〜
20倍重量である。この縮合反応は通常−40℃〜
150℃、好ましくは0℃〜100℃で行なう。 原料として用いる一般式()で示されるチオ
ジプロピオン酸置換ペンテニルエステルは、4−
メチル5,6−ジヒドロ−2H−ピランとチオジ
プロピオン酸のハライドとをルイス酸の存在下に
反応させることにより容易に得ることができる。
この縮合反応は、上記の一般式()で示される
ハイドロキノン又はその誘導体と一般式()で
示されるチオジプロピオン酸置換ペンテニルエス
テルとの縮合反応で用いると同じルイス酸の存在
下に行なうことができる。ルイス酸の使用量は4
−メチル−5,6−ヒドロ−2H−ピランに対し
て0.001〜0.5倍モル量、好ましくは0.01〜0.5倍モ
ル量である。この縮合反応は溶媒中で行なうのが
好ましく、前記の一般式()で示されるハイド
ロキノン又はその誘導体と一般式()で示され
るチオジプロピオン酸置換ペンテニルエステルと
の縮合反応で使用される溶媒が同様に用いられ
る。溶媒の使用量は4−メチル−5,6−ヒドロ
−2H−ピランに対して約2〜100倍重量、好まし
くは約5〜20倍重量である。この縮合反応は通常
−5℃〜70℃、好ましくは0℃〜50℃で行なう。
このようにして得られた一般式()で示される
チオジプロピオン酸置換ペンテニルエステルを含
む反応化混物をそのまま一般式()で示される
ハイドロキノン又はその誘導体との反応に供する
こともできる。 4−メチル−5,6−ヒドロ−2H−ピランと
チオジプロピオン酸のハライドとの反応により一
般式()で示されるチオジプロピオン酸置換ペ
ンテニルエステルを得、ついで該チオジプロピオ
ン酸置換ペンテニルエステルと一般式()で示
されるハイドロキノン又はその誘導体とを反応さ
せることによつて一般式()で示されるチオジ
プロピオン酸エステルを製造する場合の好適な実
施態様を次に示す。4−メチル−5,6−ヒドロ
−2H−ピラン及びルイス酸を溶媒に溶解又は懸
濁させ、ついでチオジプロピオン酸のハライドを
添加し、約0.5〜4時間撹拌を続けることにより
一般式()で示されるチオジプロピオン酸置換
ペンテニルエステルを含む反応混合物が得られ
る。この反応混合物から例えば、蒸留操作により
一般式()で示されるチオジプロピオン酸置換
ペンテニルエステルを単離する。次に、一般式
()で示されるハイドロキノン又はその誘導体
及びルイス酸を溶媒に溶解又は懸濁させ、窒素等
の不活性ガス雰囲気下に撹拌加熱しながら一般式
()で示されるハイドロキノン又はその誘導体
に対して0.5モル〜0.6倍モル量の一般式()で
示されるチオジプロピオン酸置換ペンテニルエス
テルを約0.5〜8時間に渡つて添加し反応させる。
一般式()で示されるチオジプロピオン酸置換
ペンテニルエステルを添加後さらに約0.5〜4時
間撹拌を続けることにより一般式()で示され
るチオジプロピオン酸エステルを含む反応混合物
が得られる。この反応混合物からのチオジプロピ
オン酸エステルの分離回収は前述の方法により容
易に行なうことができる。 さらに本発明によれば、一般式() 〔式中、R、R1、R2及びR3は一般式()にお
けると同じ意味を有する。〕 で示されるアクリル酸2−置換エチルエステルと
硫化水素とを塩基触媒の存在下に反応させること
によつても前記一般式()で示されるチオジプ
ロピオン酸エステルを製造することができる。 この反応で用いる塩基触媒としては例えば、酢
酸ナトリウム;水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラ
ート、カリウムエチラート、カリウムt−ブチラ
ートなどのアルカリ金属アルコラート;ピリジ
ン、トリエチルアミンなどの第3級アミン;塩基
性イオン交換体などを挙げることができる。塩基
触媒の使用量は一般式()で示されるアクリル
酸2−置換エチルエステルに対して0.1〜10重量
%が好ましい。この反応は溶媒中で行なうのが好
ましく、例えば1,2−ジクロルエタン、塩化メ
チレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、トルエン、キシレン、エタノール、イソプロ
パノールなどを溶媒として使用できる。溶媒の使
用量は一般式()で示されるアクリル酸2−置
換エチルエステルに対して約2〜100倍重量、好
ましくは約5〜20倍重量である。この反応は室温
で行なうこともできるが、約100℃までの加温又
は加熱下に行なうことが好ましい。 原料として用いる一般式()で示されるアク
リル酸2−置換エチルエステルの大部分は公知化
合物であり、前記一般式()で示される2−置
換エチルアルコールとアクリル酸メチルとを常法
によりエステル交換反応させることにより容易に
得られる。 上記の一般式()で示されるアクリル酸2−
置換エチルエステルと硫化水素との反応性により
得られた一般式()で示されるチオジプロピオ
ン酸エステルの反応混合物からの分離回収は、前
述の方法により容易に行なうことができる。 以下に実施例及び試験例を挙げて本発明を具体
的に説明する。 実施例 1 窒素雰囲気下に3,4−ジヒドロ−2−(2−
ヒドロキシエチル−2,5,7,8−テトラメチ
ル−2H−ベンゾピラン−6−オール5.0g、チオ
ジプロピオン酸1.78g、p−トルエンスルホン酸
0.3g及びトルエン100mlから成る混合液を加熱
し、共沸脱水しながら20時間還流した。反応液を
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフイーで
精製することにより下記のスペクトルを有するジ
〔2−(3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン
−2−イル)エチル〕3,3′−チオジプロピオネ
ートを5.27g得た(収率82%)。 NMRスペクトル(90MHz)δHMS CDCl3:1.2(s、
6H);1.68〜2.17(m、26H);2.37〜2.9(m、
12H);3.7〜4.5(m、6H) FD−質量スペクトル:〔M〕+642 実施例 2 実施例1においてチオジプロピオン酸1.78gの
代りにチオジプロピオン酸エチル2.34gを用いた
以外は実施例1と同様に反応及び分離回収を行な
うことにより、ジ〔2−(3,4−ジヒドロ−6
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−2−イル)エチル〕3,
3′−チオジプロピオネートを5.23g得た(収率81
%)。 実施例 3 窒素雰囲気下に3,4−ジヒドロ−2−(2−
ヒドロキシエチル−2,5,7,8−テトラメチ
ル−2H−ベンゾピラン−6−オール5.0g、チオ
ジプロピオン酸クロライド2.2g及び塩化メチレ
ン50mlから成る溶液にピリジン1.6gと塩化メチ
レン10mlとの溶液を徐々に滴下した。滴下後、室
温で一夜撹拌したのち、反応液を水にあけ、ジエ
チルエーテルで抽出した。抽出液を希塩酸ついで
飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、濃縮し、得られた濃縮液をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーで精製することによ
り、ジ〔2−(3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキ
シ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオジプ
ロピオネートを5.64g得た(収率88%)。 実施例 4〜11 実施例1において3,4−ジヒドロ−2−ヒド
ロキシエチル−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−6−オール5.0gの代りに下
記の第1表に示す2−置換エチルアルコール20m
molを用いた以外は実施例1と同様に反応及び分
離回収を行なうことにより、それぞれ対応するチ
オジプロピオン酸エステルを得た。その結果を第
1表に示す。
製造方法に関する。 上記式中、R1は水素原子又はメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基などの低級アルキル
基を表わす。R2及びR3は同一又は異なり水素原
子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
などの低級アルキル基;若しくはメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの低級
アルコキシ基を表わすか、又はR2とR3は一緒に
なつて−CH=CH−CH=CH−基を形成する。
R4は水素原子、アシル基、メチル基、t−ブチ
ル基、トリフエニルメチル基、ベンジル基又はト
リメチルシリル基を表わす。アシル基としてはア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンジ
ル基などが挙げられる。上記のアシル基、メチル
基、t−ブチル基、トリフエニルメチル基、ベン
ジル基及びトリメチルシリル基は水酸基保護の目
的で用いられる保護基である。 本発明により提供される一般式()で示され
るチオジプロピオン酸エステルは公知文献に未記
載の新規化合物である。これらチオジプロピオン
酸エステルのうち、一般式()中のR4が水素
原子であるものは優れた酸化防止作用を有してお
り、酸素感性な有機材料、例えば油脂、ゴム製
品、プラスチツクスなどの酸化防止剤として有用
である。また一般式()中のR4がアシル基、
メチル基、t−ブチル基、トリフエニルメチル
基、ベンジル基又はトリメチルシリル基であるも
のは、これらの基を常法により水素原子と置換え
ることにより上記の酸化防止作用を有する化合物
とすることができる。 最近、ビタミンEは安全性の高い酸化防止剤と
して注目されているが、比較的高価であり、しか
も容易に酸化されて着色するため、汎用の酸化防
止剤と成るには至つていない。 本発明者らはビタミンEを凌駕する新しい酸化
防止剤を開発すべく鋭意研究した結果、前記一般
式()で示されるチオジプロピオン酸エステル
がビタミンEよりも優れた酸化防止作用を有する
か又はその酸化防止作用を有する化合物の前駆体
となること、しかもこれらのチオジプロピオン酸
エステルが安価にかつ容易に製造できることを見
出し、本発明に至つた。 本発明によれば、一般式() 〔式中、R1、R2及びR3は一般式()における
と同じ意味を有し、Rは一般式()の中のR4
と同一又は異なり水素原子、アシル基、メチル
基、t−ブチル基、トリフエニルメチル基、ベン
ジル基又はトリメチルシリル基を表わす。〕 で示される2−置換エチルアルコール又はその反
応性誘導体とチオジプロピオン酸又はその反応性
誘導体とを反応させることにより前記一般式
()で示されるチオジプロピオン酸エステルを
製造することができる。ここで、2−置換エチル
アルコールの反応性誘導体としてはハライド、ア
ルキルスルホネート、アリールスルホネート、カ
ルボキシレートが挙げられる。チオジプロピオン
酸の反応性誘導体としては低級アルキルエステ
ル、酸ハライド、混合酸無水物、アルカリ金属
塩、銀塩又は有機第3級若しくは第4級塩基の塩
が挙げられる。一般式()で示される2−置換
エチルアルコール又はその反応性誘導体とチオジ
プロピオン酸又はその反応性誘導体との反応は従
来知られている一般的なエステル合成反応条件下
にて行なうことができるが、以下にそのエステル
合成反応の代表例を示す。 反応例 イ アルコールとチオジプロピオン酸ハライドとの
反応 アルコール()とチオジプロピオン酸のハラ
イド、好ましくはチオジプロピオン酸クロライド
とをベンゼン、トルエン、エーテル、クロロホル
ムなどの不活性溶媒中、アルコールに対して1〜
3モル当量のピリジン、トリエチルアミンなどの
第3級アミンの存在下に、室温で反応させること
により目的とするチオジプロピオン酸エステル
()を得る。 反応例 ロ アルコールと混合酸無水物との反応 アルコール()と、チオジプロピオン酸とピ
バリン酸、p−トルエンスルホルン酸などの混合
酸無水物とをベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサンなどの不活性溶媒中、好ましくは硫酸、p
−トルエンスルホン酸などの酸又はピリジン、ト
リエチルアミンなどの第3級アミンの存在下に、
室温又は加温下に反応させることにより目的とす
るチオジプロピオン酸エステル()を得る。 反応例 ハ アルコールとチオジプロピオン酸との反応 アルコール()とをベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの不活性溶媒中、例えばジシクロヘキ
シルカルボジイミド、又はヨウ化2−クロル−1
−メチルピリジニウムとトリエチルアミンなどの
脱水縮合剤の存在下に、室温又は加温下に反応さ
せるか、あるいは共沸脱水条件下で反応させるこ
とにより目的とするチオジプロピオン酸エステル
()を得る。 反応例 ニ アルコールとチオジプロピオン酸の低級アルキ
ルエステルとの反応 アルコール()とチオジプロピオン酸の低級
アルキルエステルとを適当なエステル交換触媒、
例えばp−トルエンスルホン酸、又はチタン酸テ
トラメチルのようなチタン化合物の存在下に、ト
ルエン、キシレンなどの不活性溶媒中で加熱反応
させ、発生する低沸点アルコールを反応系外に除
去することにより目的とするチオジプロピオン酸
エステル()を得る。 反応例 ホ アルコールのハライド、アルキルスルホネート
又はアリールスルホネートとチオジプロピオン
酸のアルカリ金属塩、銀塩又は有機第3級若し
くは第4級塩基の塩との反応 アルコール()のハライド、アルキルスルホ
ネート又はアリールスルホネートとチオジプロピ
オン酸のアルカリ金属塩、銀塩又は有機第3級若
しくは第4級塩基の塩とをジメチルホルムアミ
ド、ベンゼン、アセトンなどの溶媒中、室温又は
加温下に反応させることにより目的とするチオジ
プロピオン酸エステル()を得る。 上記のエステル合成反応により得られたチオジ
プロピオン酸エステルの分離回収は通常の方法に
より行なうことができる。例えば、反応混合物に
水を加え、ついでエーテルなどで抽出し、抽出液
を水洗、乾燥したのち、溶媒を留去し、ついでそ
の残渣を再結晶するか又はラムクロマトグラフイ
ーで精製することにより一般式()で示される
チオジプロピオン酸エステルを得ることができ
る。 原料として用いる一般式()で示される2−
置換エチルアルコールはその大部分が自体公知の
化合物であるが(特開昭49−88876号公報及び特
開昭56−145282号公報参照)、本発明者らが先に
見出した方法によれば、一般式() 〔式中、R、R1、R2及びR3は一般式()にお
けると同じ意味を有する。〕 で示されるハイドロキノン又はその誘導体と4−
メチル、−5,6−ジヒドロ−2H−ピランとをル
イス酸の存在下に反応させることにより容易に得
ることができる(特開昭57−83654号明細書参照
(特公平−1−49153号公報))。この縮合反応で用
いるルイス酸としては例えば、三フツ化ホウ酸・
エーテル錯体、塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、塩化第1鉄、塩化第2鉄、塩化第1スズ、
塩化第2スズ、塩化亜鉛、硫酸、p−トルエンス
ルホン酸などを挙げることができるが、好ましく
は塩化アルミニウム、三フツ化ホウ酸・エーテル
錯体である。ルイス酸の使用量は一般式()で
示されるハイドロキノン又はその誘導体に対して
0.1〜2倍モル量、好ましくは0.5〜1.0モル量であ
る。この縮合反応は溶媒中で行なうのが好まし
く、例えば1,2−ジクロルエタン、ジクロルメ
タン、クロロホルム、1,1,2−トリクロルエ
チレン、四塩化炭素、クロルベンゼンなどのハロ
ゲン化炭素水素;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、リグロイン
などの炭化水素;ニトロメタン、ニトロベンゼ
ン、ベンゾニトリル、アセトニトリルなどの含窒
素化合物;メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどの含窒素化合物又はこれらの混合物
を溶媒として使用できるが、特に1,2−ジクロ
ルエタンが好適である。溶媒の使用量は一般式
()で示されるハイドロキノン又はその誘導体
に対して約2〜100倍重量、好ましくは約5〜20
倍重量である。この縮合反応は通常−40℃〜150
℃、好ましくは0℃〜100℃で行なう。 一般式()で示される2−置換エチルアルコ
ールを常法によりハロゲン化、アルカンスルホニ
ル化、アレーンスルホニル化又はアシル化するこ
とにより前記の2−置換エチルアルコールの反応
性誘導体とすることができる。 また一方の原料であるチオジプロピオン酸は公
知化合物であり、常法によりチオジプロピオン酸
の反応性誘導体である低級アルキルエステル、酸
ハライド、混合酸無水物、アルカリ金属塩、銀塩
又は有機第3級若しくは第4級塩基の塩に容易に
誘導される。 また本発明によれば、前記一般式()で示さ
れるハイドロキノン又はその誘導体と一般式
() (式中、Xはハロゲン原子を表わす。) で示されるチオジプロピオン酸置換ペンテニルエ
ステルとをルイス酸の存在下に反応させることに
よつても前記一般式()で示されるチオジプロ
ピオン酸エステルを製造することができる。 この縮合反応で用いるルイス酸としては例え
ば、三フツ化ホウ酸・エーテル錯体、塩化アルミ
ニウム、臭化アルミニウム、塩化第1鉄、塩化第
2鉄、塩化第1スズ、塩化第2スズ、塩化亜鉛な
どを挙げることができるが、好ましくは塩化亜塩
である。ルイス酸の使用量は一般式()で示さ
れるハイドロキノン又はその誘導体に対して
0.0001〜1倍モル量、好ましくは0.001〜0.1倍モ
ル量である。この縮合反応は溶媒中で行なうのが
好ましく、前記の一般式()で示されるハイド
ロキノン又はその誘導体と4−メチル−5,6−
ジヒドロ−2H−ピランとの縮合反応で使用され
る溶媒が同様に用いられる。溶媒の使用量は一般
式()で示されるハイドロキノン又はその誘導
体に対して約2〜100倍重量、好ましくは約5〜
20倍重量である。この縮合反応は通常−40℃〜
150℃、好ましくは0℃〜100℃で行なう。 原料として用いる一般式()で示されるチオ
ジプロピオン酸置換ペンテニルエステルは、4−
メチル5,6−ジヒドロ−2H−ピランとチオジ
プロピオン酸のハライドとをルイス酸の存在下に
反応させることにより容易に得ることができる。
この縮合反応は、上記の一般式()で示される
ハイドロキノン又はその誘導体と一般式()で
示されるチオジプロピオン酸置換ペンテニルエス
テルとの縮合反応で用いると同じルイス酸の存在
下に行なうことができる。ルイス酸の使用量は4
−メチル−5,6−ヒドロ−2H−ピランに対し
て0.001〜0.5倍モル量、好ましくは0.01〜0.5倍モ
ル量である。この縮合反応は溶媒中で行なうのが
好ましく、前記の一般式()で示されるハイド
ロキノン又はその誘導体と一般式()で示され
るチオジプロピオン酸置換ペンテニルエステルと
の縮合反応で使用される溶媒が同様に用いられ
る。溶媒の使用量は4−メチル−5,6−ヒドロ
−2H−ピランに対して約2〜100倍重量、好まし
くは約5〜20倍重量である。この縮合反応は通常
−5℃〜70℃、好ましくは0℃〜50℃で行なう。
このようにして得られた一般式()で示される
チオジプロピオン酸置換ペンテニルエステルを含
む反応化混物をそのまま一般式()で示される
ハイドロキノン又はその誘導体との反応に供する
こともできる。 4−メチル−5,6−ヒドロ−2H−ピランと
チオジプロピオン酸のハライドとの反応により一
般式()で示されるチオジプロピオン酸置換ペ
ンテニルエステルを得、ついで該チオジプロピオ
ン酸置換ペンテニルエステルと一般式()で示
されるハイドロキノン又はその誘導体とを反応さ
せることによつて一般式()で示されるチオジ
プロピオン酸エステルを製造する場合の好適な実
施態様を次に示す。4−メチル−5,6−ヒドロ
−2H−ピラン及びルイス酸を溶媒に溶解又は懸
濁させ、ついでチオジプロピオン酸のハライドを
添加し、約0.5〜4時間撹拌を続けることにより
一般式()で示されるチオジプロピオン酸置換
ペンテニルエステルを含む反応混合物が得られ
る。この反応混合物から例えば、蒸留操作により
一般式()で示されるチオジプロピオン酸置換
ペンテニルエステルを単離する。次に、一般式
()で示されるハイドロキノン又はその誘導体
及びルイス酸を溶媒に溶解又は懸濁させ、窒素等
の不活性ガス雰囲気下に撹拌加熱しながら一般式
()で示されるハイドロキノン又はその誘導体
に対して0.5モル〜0.6倍モル量の一般式()で
示されるチオジプロピオン酸置換ペンテニルエス
テルを約0.5〜8時間に渡つて添加し反応させる。
一般式()で示されるチオジプロピオン酸置換
ペンテニルエステルを添加後さらに約0.5〜4時
間撹拌を続けることにより一般式()で示され
るチオジプロピオン酸エステルを含む反応混合物
が得られる。この反応混合物からのチオジプロピ
オン酸エステルの分離回収は前述の方法により容
易に行なうことができる。 さらに本発明によれば、一般式() 〔式中、R、R1、R2及びR3は一般式()にお
けると同じ意味を有する。〕 で示されるアクリル酸2−置換エチルエステルと
硫化水素とを塩基触媒の存在下に反応させること
によつても前記一般式()で示されるチオジプ
ロピオン酸エステルを製造することができる。 この反応で用いる塩基触媒としては例えば、酢
酸ナトリウム;水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラ
ート、カリウムエチラート、カリウムt−ブチラ
ートなどのアルカリ金属アルコラート;ピリジ
ン、トリエチルアミンなどの第3級アミン;塩基
性イオン交換体などを挙げることができる。塩基
触媒の使用量は一般式()で示されるアクリル
酸2−置換エチルエステルに対して0.1〜10重量
%が好ましい。この反応は溶媒中で行なうのが好
ましく、例えば1,2−ジクロルエタン、塩化メ
チレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、トルエン、キシレン、エタノール、イソプロ
パノールなどを溶媒として使用できる。溶媒の使
用量は一般式()で示されるアクリル酸2−置
換エチルエステルに対して約2〜100倍重量、好
ましくは約5〜20倍重量である。この反応は室温
で行なうこともできるが、約100℃までの加温又
は加熱下に行なうことが好ましい。 原料として用いる一般式()で示されるアク
リル酸2−置換エチルエステルの大部分は公知化
合物であり、前記一般式()で示される2−置
換エチルアルコールとアクリル酸メチルとを常法
によりエステル交換反応させることにより容易に
得られる。 上記の一般式()で示されるアクリル酸2−
置換エチルエステルと硫化水素との反応性により
得られた一般式()で示されるチオジプロピオ
ン酸エステルの反応混合物からの分離回収は、前
述の方法により容易に行なうことができる。 以下に実施例及び試験例を挙げて本発明を具体
的に説明する。 実施例 1 窒素雰囲気下に3,4−ジヒドロ−2−(2−
ヒドロキシエチル−2,5,7,8−テトラメチ
ル−2H−ベンゾピラン−6−オール5.0g、チオ
ジプロピオン酸1.78g、p−トルエンスルホン酸
0.3g及びトルエン100mlから成る混合液を加熱
し、共沸脱水しながら20時間還流した。反応液を
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフイーで
精製することにより下記のスペクトルを有するジ
〔2−(3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン
−2−イル)エチル〕3,3′−チオジプロピオネ
ートを5.27g得た(収率82%)。 NMRスペクトル(90MHz)δHMS CDCl3:1.2(s、
6H);1.68〜2.17(m、26H);2.37〜2.9(m、
12H);3.7〜4.5(m、6H) FD−質量スペクトル:〔M〕+642 実施例 2 実施例1においてチオジプロピオン酸1.78gの
代りにチオジプロピオン酸エチル2.34gを用いた
以外は実施例1と同様に反応及び分離回収を行な
うことにより、ジ〔2−(3,4−ジヒドロ−6
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−2−イル)エチル〕3,
3′−チオジプロピオネートを5.23g得た(収率81
%)。 実施例 3 窒素雰囲気下に3,4−ジヒドロ−2−(2−
ヒドロキシエチル−2,5,7,8−テトラメチ
ル−2H−ベンゾピラン−6−オール5.0g、チオ
ジプロピオン酸クロライド2.2g及び塩化メチレ
ン50mlから成る溶液にピリジン1.6gと塩化メチ
レン10mlとの溶液を徐々に滴下した。滴下後、室
温で一夜撹拌したのち、反応液を水にあけ、ジエ
チルエーテルで抽出した。抽出液を希塩酸ついで
飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、濃縮し、得られた濃縮液をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーで精製することによ
り、ジ〔2−(3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキ
シ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオジプ
ロピオネートを5.64g得た(収率88%)。 実施例 4〜11 実施例1において3,4−ジヒドロ−2−ヒド
ロキシエチル−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−6−オール5.0gの代りに下
記の第1表に示す2−置換エチルアルコール20m
molを用いた以外は実施例1と同様に反応及び分
離回収を行なうことにより、それぞれ対応するチ
オジプロピオン酸エステルを得た。その結果を第
1表に示す。
【表】
【表】
実施例 12
実施例3において3,4−ジヒドロ−2−(2
−ヒドロキシエチル−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−6−オール5.0gの代
りに2−(6−アセトキシ−3,4−ジヒドロ−
2−メチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)エ
タノール5.0gを用いた以外は実施例3と同様に
反応及び分離回収を行なうことにより、下記の
FD質量スペクトルを有するジ〔2−(6−アセト
キシ−3,4−ジヒドロ−2−メチル−2H−ベ
ンゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオジ
プロピオネートを5.81g得た(収率80%)。 FD質量スペクトル:〔M〕+642 実施例 13 窒素雰囲気下に2−(6−ヒドロキシ−3,4
−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−2−イル)エチルアクリレ
ート6.08g、ナトリウムエチラート0.1g及びテ
トラヒドロフラン50mlから成る溶液に硫化水素ガ
ス10mmolを吹き込んだ。反応液を室温で一夜撹
拌した後、水にあけ、ジエチルエーテルで抽出し
た。抽出液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、濃縮し、得られた濃縮液をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーで精製することによ
り、ジ〔2−(6−ヒドロキシ−3,4−ジヒド
ロ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオジプ
ロピオネートを4.72g得た(収率73.5%)。 実施例 14 実施例13においてナトリウムエチラート0.1g
の代りにトリエチルアミン0.1mlを用いた以外は
実施例13と同様に反応及び分離回収を行なうこと
により、ジ〔2−(6−ヒドロキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−
ベンゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオ
ジプロピオネートを4.28g得た(収率67%)。 実施例 15〜23 実施例13において2−(6−ヒドロキシ−3,
4−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−2−イル)エチルアクリレ
ート6.08gの代りに第2表に示すアクリル酸2−
置換エチルエステルを20mmol用いた以外は実施
例13と同様に反応及び分離回収を行なうことによ
り、それぞれ対応するチオジプロピオン酸エステ
ルを得た。これら生成物の確認は、それぞれ実施
例4〜12と同様にして行なつた。それぞれの収率
を第2表に示す。
−ヒドロキシエチル−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−6−オール5.0gの代
りに2−(6−アセトキシ−3,4−ジヒドロ−
2−メチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)エ
タノール5.0gを用いた以外は実施例3と同様に
反応及び分離回収を行なうことにより、下記の
FD質量スペクトルを有するジ〔2−(6−アセト
キシ−3,4−ジヒドロ−2−メチル−2H−ベ
ンゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオジ
プロピオネートを5.81g得た(収率80%)。 FD質量スペクトル:〔M〕+642 実施例 13 窒素雰囲気下に2−(6−ヒドロキシ−3,4
−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−2−イル)エチルアクリレ
ート6.08g、ナトリウムエチラート0.1g及びテ
トラヒドロフラン50mlから成る溶液に硫化水素ガ
ス10mmolを吹き込んだ。反応液を室温で一夜撹
拌した後、水にあけ、ジエチルエーテルで抽出し
た。抽出液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、濃縮し、得られた濃縮液をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーで精製することによ
り、ジ〔2−(6−ヒドロキシ−3,4−ジヒド
ロ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオジプ
ロピオネートを4.72g得た(収率73.5%)。 実施例 14 実施例13においてナトリウムエチラート0.1g
の代りにトリエチルアミン0.1mlを用いた以外は
実施例13と同様に反応及び分離回収を行なうこと
により、ジ〔2−(6−ヒドロキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−
ベンゾピラン−2−イル)エチル〕3,3′−チオ
ジプロピオネートを4.28g得た(収率67%)。 実施例 15〜23 実施例13において2−(6−ヒドロキシ−3,
4−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−
2H−ベンゾピラン−2−イル)エチルアクリレ
ート6.08gの代りに第2表に示すアクリル酸2−
置換エチルエステルを20mmol用いた以外は実施
例13と同様に反応及び分離回収を行なうことによ
り、それぞれ対応するチオジプロピオン酸エステ
ルを得た。これら生成物の確認は、それぞれ実施
例4〜12と同様にして行なつた。それぞれの収率
を第2表に示す。
【表】
【表】
実施例 24
5,6−ジヒドロ−4−メチル−2H−ピラン
1.96g、1,2−ジクロルエタン10ml及び無水塩
化亜鉛0.08gの混合液にチオジプロピオン酸クロ
ライド2,15gを滴下し、室温で1時間撹拌し
た。得られた反応液をトリメチルハイドロキノン
3.04g、無水塩化亜鉛0.05g及び1,2−ジクロ
ルエタン18mlの混合液に加熱還流下に滴下した。
滴下後、2時間加熱還流したのち、反応液を冷却
し、水にあけ、ついでジエチルエーテルで抽出し
た。抽出液を水洗し、乾燥後、低沸点物を留去
し、得られた濃縮液をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーで精製することにより、ジ〔2−(3,
4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8
−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)
エチル〕3,3′−チオジプロピオネートを4.51g
得た(収率70%)。 実施例 25〜27 実施例24においてトリメチルハイドロキノン
3.04gの代りに第3表に示すハイドロキノン誘導
体20mmol用いた以外は実施例24と同様に反応及
び分離回収を行なうことにより、それぞれ対応す
るチオジプロピオン酸エステルを得た。これら生
成物の確認はそれぞれ実施例8、9及び12と同様
にして行なつた。それぞれの収率を第3表に示
す。
1.96g、1,2−ジクロルエタン10ml及び無水塩
化亜鉛0.08gの混合液にチオジプロピオン酸クロ
ライド2,15gを滴下し、室温で1時間撹拌し
た。得られた反応液をトリメチルハイドロキノン
3.04g、無水塩化亜鉛0.05g及び1,2−ジクロ
ルエタン18mlの混合液に加熱還流下に滴下した。
滴下後、2時間加熱還流したのち、反応液を冷却
し、水にあけ、ついでジエチルエーテルで抽出し
た。抽出液を水洗し、乾燥後、低沸点物を留去
し、得られた濃縮液をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーで精製することにより、ジ〔2−(3,
4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8
−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)
エチル〕3,3′−チオジプロピオネートを4.51g
得た(収率70%)。 実施例 25〜27 実施例24においてトリメチルハイドロキノン
3.04gの代りに第3表に示すハイドロキノン誘導
体20mmol用いた以外は実施例24と同様に反応及
び分離回収を行なうことにより、それぞれ対応す
るチオジプロピオン酸エステルを得た。これら生
成物の確認はそれぞれ実施例8、9及び12と同様
にして行なつた。それぞれの収率を第3表に示
す。
【表】
試験例 1〜9
リノール酸エチルに第4表に示す供試化合物を
それぞれ該リノール酸エチル100gに対して0.020
gを添加混合し、試料の溶液を作成した。これら
の試料の20mlをAOM(Antioxygen method)試
験装置を用い、AOM条件下(97.8℃、通気2.33
c.c./sec)で虐待し、POV(過酸化物価)が
100meq/Kgに達する時間を測定した。その結果
を第4表に示す。
それぞれ該リノール酸エチル100gに対して0.020
gを添加混合し、試料の溶液を作成した。これら
の試料の20mlをAOM(Antioxygen method)試
験装置を用い、AOM条件下(97.8℃、通気2.33
c.c./sec)で虐待し、POV(過酸化物価)が
100meq/Kgに達する時間を測定した。その結果
を第4表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を表
わす。R2及びR3は同一又は異なり水素原子、低
級アルキル基若しくは低級アルコキシ基を表わ
し、又はR2とR3は一緒になつて−CH=CH−CH
=CH−基を形成する。R4は水素原子、アシル
基、メチル基、t−ブチル基、トリフエニルメチ
ル基、ベンジル基又はトリメチルシリル基を表わ
す。) で示されるチオジプロピオン酸エステル。 2 一般式 (式中、Rは水素原子、アシル基、メチル基、t
−ブチル基、トリフエニルメチル基、ベンジル基
又はトリメチルシリル基を表わし、R1は水素原
子又は低級アルキル基を表わす。R2及びR3は同
一又は異なり水素原子、低級アルキル基若しくは
低級アルコキシ基を表わし、又はR2とR3は一緒
になつて−CH=CH−CH=CH−基を形成す
る。) で示される2−置換エチルアルコール又はその反
応性誘導体とチオジプロピオン酸又はその反応性
誘導体とを反応させることを特徴とする一般式 (式中、R1、R2及びR3は前記定義のとおりであ
り、R4は前記のRと同一又は異なり水素原子、
アシル基、メチル基、t−ブチル基、トリフエニ
ルメチル基、ベンジル基又はトリメチルシリル基
を表わす。) で示されるチオジプロピオン酸エステルの製造方
法。 3 一般式 (式中、Rは水素原子、アシル基、メチル基、t
−ブチル基、トリフエニルメチル基、ベンジル基
又はトリメチルシリル基を表わし、R1は水素原
子又は低級アルキル基を表わす。R2及びR3は同
一又は異なり水素原子、低級アルキル基若しくは
低級アルコキシ基を表わし、又はR2とR3は一緒
になつて−CH=CH−CH=CH−基を形成す
る。) で示されるハイドロキノン又はその誘導体と一般
式 (式中、Xはハロゲン原子を表わす。) で示されるチオジプロピオン酸置換ペンテニルエ
ステルとをルイス酸の存在下に反応させることを
特徴とする一般式 (式中、R1、R2及びR3は前記定義のとおりであ
り、R4は前記のRと同一又は異なり水素原子、
アシル基、メチル基、t−ブチル基、トリフエニ
ルメチル基、ベンジル基又はトリメチルシリル基
を表わす。) で示されるチオジプロピオン酸エステルの製造方
法。 4 一般式 (式中、Rは水素原子、アシル基、メチル基、t
−ブチル基、トリフエニルメチル基、ベンジル基
又はトリメチルシリル基を表わし、R1は水素原
子又は低級アルキル基を表わす。R2及びR3は同
一又は異なり水素原子、低級アルキル基若しくは
低級アルコキシ基を表わし、又はR2とR3は一緒
になつて−CH=CH−CH=CH−基を形成す
る。) で示されるアクリル酸2−置換エチルエステルと
硫化水素とを塩基触媒の存在下に反応させること
を特徴とする一般式 (式中、R1、R2及びR3は前記定義のとおりであ
り、R4は前記のRと同一又は異なり水素原子、
アシル基、メチル基、t−ブチル基、トリフエニ
ルメチル基、ベンジル基又はトリメチルシリル基
を表わす。) で示されるチオジプロピオン酸エステルの製造方
法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57229693A JPS59118781A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | チオジプロピオン酸エステル及びその製造方法 |
| US06/552,068 US4523024A (en) | 1982-11-26 | 1983-11-15 | 3,4-Dihydro-2H-benzopyran derivatives, a method of producing them, a method of using them as stabilizers for organic materials, and organic compositions containing such stabilizers |
| CA000441762A CA1203809A (en) | 1982-11-26 | 1983-11-23 | 3,4-dihydro-2h-benzopyran derivatives, a method of producing them, a method of using them as stabilizers for organic materials, and organic compositions containing such stabilizers |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57229693A JPS59118781A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | チオジプロピオン酸エステル及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59118781A JPS59118781A (ja) | 1984-07-09 |
| JPH0254833B2 true JPH0254833B2 (ja) | 1990-11-22 |
Family
ID=16896220
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57229693A Granted JPS59118781A (ja) | 1982-11-26 | 1982-12-27 | チオジプロピオン酸エステル及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59118781A (ja) |
-
1982
- 1982-12-27 JP JP57229693A patent/JPS59118781A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59118781A (ja) | 1984-07-09 |
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