JPH0261963B2 - - Google Patents
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- JPH0261963B2 JPH0261963B2 JP16307682A JP16307682A JPH0261963B2 JP H0261963 B2 JPH0261963 B2 JP H0261963B2 JP 16307682 A JP16307682 A JP 16307682A JP 16307682 A JP16307682 A JP 16307682A JP H0261963 B2 JPH0261963 B2 JP H0261963B2
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- ethylene
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、収縮包装用ポリプロピレン系樹脂フ
イルムに関し、更に詳しくは極めて収縮特性に優
れ、フイルム強度、特に低温での耐衝撃性に優
れ、しかも透明性の良好な収縮包装用ポリプロピ
レン系樹脂フイルムに関する。 ポリプロピレンの収縮包装用フイルムは、既に
良く知られている通り、例えば、透明性に優れ、
内容物が美麗に見え、フイルムの表面光沢が優
れ、傷つきによつて美観を損わないなどの特性を
有するが、低温収縮性に劣るため低温での収縮包
装が難しく、高温で収縮包装する必要があり、従
つて内容物への熱の影響が避けられないという欠
点がある。 本発明者らは、低温で収縮包装できかつ透明性
及び耐ブロツキング性の優れた収縮包装用ポリプ
ロピレン系樹脂フイルムを開発すべく鋭意検討し
た結果、C13−NMRで測定したエチレン含量8
〜14モル%、後述するブロツク指数が1.1以下、
MLMFI/MFI比が16〜10、及びMFIが0.5〜15
g/10minの特性を有するプロピレン−エチレン
ランダム共重合体を用いて製造した収縮包装用フ
イルムが、従来のポリプロピレン系収縮包装用フ
イルムに比較して、低温収縮性及び透明性が格段
に優れていることを認め本発明に到達した。 本発明に従つた収縮包装用ポリプロピレン系樹
脂フイルムは下記特性(イ)〜(ニ)を有するプロピレン
−エチレンランダム共重合体樹脂をチユーブ状に
溶融押出後、二軸延伸せしめて成る。 (イ) C13−NMR法で求めたエチレン含量:8〜
14モル% (ロ) C13−NMR法で算出した以下に定義したブ
ロツク指数:1.1以下 (ハ) MFI(230℃、荷重2.16Kg):0.5〜15g/min (ニ) MLMFI(230℃、荷重10.0Kg)とMFI(230
℃、荷重2.16Kg)との比 MLMFI/MFI:10〜16 本明細書において使用する「ブロツク指数」な
る語は、C13−NMR法によりモノマーシークエ
ンスをトリアドで求め、エチレンがブロツク的に
付加する分率、即ちプロピレンユニツト:1、エ
チレンユニツト:0として〔(100)+(000)〕を、
エチレンを含む全トリアド分率の総和 〔(101)+(100)+(000)〕で除した百分率を100
−〔100−CE(モル%)〕2で除した値をいう。 ブロツク指数=(100)+(000)/(101)
+(100)+(000)×100100−〔100−CE(モル%)〕2
(注)但しCEはエチレン含量(モル%)を示す。 本発明において用いられる共重合体はC13−
NMR法で求めたエチレン含量(以下単にエチレ
ン含量という場合がある)が8〜14モル%である
ことが必要である。ホモポリマーやエチレン含量
が8モル%未満のランダム共重合体では、他の要
件は満足していても収縮性に劣るので好ましくな
い。一方、エチレン含量が14モル%を超えると、
フイルムの耐ブロツキング性が悪化し、ブロツキ
ング防止剤(例えば、シリカ等)を多量添加する
必要が生じ、このため透明性のすぐれたフイルム
を得ることが困難となるので好ましくない。 更に、上に示したような含量のエチレンが共重
合体の中でより均一に分布していることが、後述
する如く、肝要であり、ブロツク指数が1.1以下
である必要がある。ブロツク指数が1.1を超える
と、特に透明性が悪化して好ましくない。いわゆ
るプロピレン−エチレンブロツク共重合体は本発
明において使用するには不適当である。 共重合体中のエチレンの分布を判断する手段と
して前に定義したブロツク指数を測定して用い
た。C13−NMRのトリアドで見て、エチレンを
含む全トリアドの分率の総和に対するエチレンが
ブロツク的に入つたトリアドの分率の比は低エチ
レン含量(3モル%以下)ではほとんど0に近
く、エチレン含量の増加に従つて値が大きくな
る。 従つて、ブロツク指数は共重合しているエチレ
ンの分布のブロツク性を表現するものであり、本
発明においては、この指数が1.1以下であること
が必要である。先に述べたエチレンプロピレンブ
ロツク共重合体や、高エチレン含量共重合体を低
温重合したり、特殊な触媒系で重合した共重合体
はブロツク指数がこの値より大きくなり、ブロツ
ク共重合体では3以上の値をとる。ブロツク指数
が1.1より大となると、フイルムの透明性が低下
し、ブロツキング防止剤(例えばシリカ)や滑り
剤(例えばアマイド)の量をコントロールしても
透明性と耐ブロツキング性とのバランスが良好な
域に達しないので好ましくない。 本発明において使用する前記共重合体の溶融流
れ比、即ちMLMFI(230℃10.0Kg荷重)とMFI
(230℃、2.16Kg荷重)の流出量比MLMFI/MFI
は10〜16であることが重要である。市販の通常の
プロピレン−エチレン共重合体のMLMFI/MFI
の比は18〜25である。従つてMLMFI/MFIは分
子量減成の程度を表わしていると考えることも出
来る。例えばMFIが0.09g/minの共重合体を1.3
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼンの使用量を変えて分子量減成したときの減成
後のMLMFI/MFIの変化をみると以下の通りで
ある。 MFI MLMFI/MFI 0.09 20.1(減成前) 0.13 18.6 0.56 15.8 1.8 13.1 3.4 12.8 8.2 12.6 12.3 12.3 28.6 11.6 即ち、本発明において使用する共重合体の
MLMFI/MFIは10〜16の範囲であるが更に好ま
しい範囲としては、減成された共重合体のMFI
が例えば1g/10min付近では12〜16、10g/
10min付近では10〜14であるといえる。 MLMFI/MFIの比が16を超えると、分子量減
成の程度が小さいため、フイルム成形時の延伸性
が不良になつたり、表面光沢が損われたりする。
逆に10未満では分子量減成の程度が非常に大き
く、ラジカル発生剤が多量に必要となり、色、臭
いなどに問題を生じる。 本発明において使用される分子量減成された共
重合体のMFI(230℃、荷重2.16Kg)は、0.5〜15
g/10minであることが必要であり、好ましくは
1〜10g/10minである。共重合体のMFIが前記
範囲外ではフイルムの成形が困難となるので好ま
しくない。 減成前の共重合体のMFIは、一般的には0.5
g/10minよりも低いものが用いられ、特に0.01
〜0.3g/10minのものが好適である。通常の
MFI領域(MFI=0.5〜60g/10min)の共重合
体を直接重合で製造せず、高分子量共重合体
(MFI=約0.01〜0.3g/10min)を分子量減成し、
MLMFI/MFIの比を10〜16としたフイルムが何
故本発明において有効であるかは明らかではない
が、以下の如く推察される。エチレン含量12.3モ
ル%のプロピレン−エチレン共重合体のMFIを
かえて製造した種々の重合体、粉末のイソブチル
アルコール可溶分とヘキサン可溶分について試験
したところ、アルコール可溶分は一般的に低分子
量の量に比例して抽出され、ヘキサンでは低分子
量の他に結晶性(エチレン含量)に応じて抽出さ
れることが確認された。即ち、ヘキサン可溶分は
MFI0.3g/10min以下で急激に減少するが、こ
の程度はイソブチルアルコール可溶分との対比か
ら考えて分子量が大きくなつた効果だけでは説明
出来ない。低結晶性部の量が大巾に減少したと考
えるのが妥当であろう。高分子量共重合体
(MFI:0.01〜0.3)では、通常のMFI(1〜20)
の共重合体に比較し、同じエチレン含量でもポリ
マー中のコモノマーエチレンの分布が均一である
と考えられる。更に分子量減成により高分子量領
域の最大分子量が低下し、フイルム成形時の延伸
性が高くなるものと思われる。 本発明において用いられる共重合体は、例えば
次のような方法で製造することができる。チーグ
ラー型触媒(例えば、三塩化チタンを主成分とす
る固体触媒成分、有機アルミニウム化合物及び必
要に応じて電子供与性化合物からなる触媒系)の
存在下、プロピレンとエチレンのランダム共重合
を行ない、エチレン含量が8〜14モル%及び
MFIが0.01〜0.3g/10minの共重合体を得、これ
をラジカル発生剤存在下に分子量減成することに
よつて得られる。更にエチレンの他に炭素数4以
上のα−オレフイン、例えば、ブテン−1、4−
メチル−ペンテン−1、ヘキサン−1、オクテン
−1等の2モル%以下を含ませることが可能であ
る。 分子量減成のために用いられる有機又は無機の
フリーラジカル発生剤としてはラジカル重合の開
始剤として一般に用いられるパーオキシド、ハイ
ドロパーオキシド、パーアシド、金属アルキル、
金属アリル、またそれらと無機錯塩形成物との組
合せ等をあげることができる。有機過酸化物とし
ては、液状、固形状、又は無機充填物で固化され
た形のものがあり、この有機過酸化物が実質的に
分解しない温度でポリオレフインと混合及び拡散
される。 本発明に使用できる有機過酸化物としては、そ
の半減期1分の温度が70〜300℃のものから選択
するのが好ましい。例えば、t−ブチルハイドロ
パーオキシド、クメンハイドロパーオキシド等の
ヒドロパーオキシド類、ジクミルパーオキシド、
2,5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−(3)等のジア
ルキルパーオキシド類、ラウロイルパーオキシ
ド、ベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオ
キシド類、t−ブチルパーオキシアセテート、t
−ブチルパーオキシラウレート等のパーオキシエ
ステル類、メチルエチルケトンパーオキシド、メ
チルイソブチルケトンパーオキシド類等を例とし
てあげることができる。その他、例えば、α,α
−アゾビス−(イソブチロニトリル)のようなア
ゾ化合物もフリーラジカル生成剤として用いられ
る。ラジカル発生剤の添加量は本発明組成物の
MFIを決定する重要な因子となるが、その添加
量はポリオレフインに対し0.001〜2重量%、好
ましくは0.01〜0.5重量%であり、少なすぎると
その添加効果は発揮されず、また多すぎると分解
の程度がはなはだしくなり、好ましくない。両主
成分のMFI及び組成物のMFIとを考慮して、そ
の添加量を調整する。 共重合体及びラジカル発生剤を所定の割合で配
合し、例えばスーパーミキサーでドライブレンド
し、プロピレン重合体を押出できる通常の条件、
例えば170℃から300℃の間の温度で溶融混練すれ
ば容易に混合及び解重合が達成される。あるいは
直接添加混入し溶融混練する方法も適用できる。 本発明による共重合体はラジカル発生剤の他
に、通常配合される各種補助成分、例えば、酸化
防止剤、紫外線劣化防止剤、アンチブロツキング
剤、スリツプ剤、帯電防止剤、着色剤等を含有す
ることができる。 本発明に従つて、前記特性(イ)〜(ニ)を有するプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体樹脂から収縮
包装用フイルムを製造する方法は、特に限定され
るものでなく、一般的な収縮包装用フイルムの製
造方法に依ることができる。例えば、前記樹脂を
一般的な方法で200〜280℃、好ましくは210〜250
℃の温度でチユーブ状に溶融押出し、10〜30℃程
度の温度に冷却し、得られたチユーブ状フイルム
を120〜140℃の温度で縦横二方向に同時二軸延伸
することによつて製造することができる。縦横の
延伸倍率は、通常、それぞれ3〜5倍程度とす
る。得られた二軸延伸フイルムは、工業的に一般
的に使用されているコロナ放電処理や火災処理な
どの表面処理を施してもよい。 このようにして、低温収縮性及び低温下におけ
る強度などに優れた収縮包装用プロピレン系樹脂
フイルムを製造することができ、個包装及び集積
包装などに好適に使用することができる。 以下、本発明の内容を実施例により説明するが
本発明はこれらの実施例に限定するものでないこ
とはいうまでもない。下記の実施例及び比較例中
のMFI及びMLMFI、ヘイズ、エチレン含量、収
縮率、並びにブロツキングは下記の方法で測定し
たものである。 a メルトフローインデツクス(MFI) JIS K−6758の方法で測定した。但し、温度
230℃及び荷重2.16Kgとした。また、荷重10.0Kg
の値をMLMFIと呼ぶ。 b フイルムヘイズ ASTM−D−1003−61に準じてヘイズメータ
にて測定した。 c エチレン含量 日本電子(株)のFT核磁気共鳴吸収測定装置(FX
−100)を用いて、下記条件で、 観測巾 1800Hz パルス巾 6μs(45゜パルス) パルス間隔 3s 積算回数 10000以上 測定温度 100℃ 試料を1,2,4−トリクロルベンゼンと
C6D6の混合溶液に溶解して測定し、各ピーク面
積より算出した。 d 収縮率 JIS−Z−1709−1976に準じてフイルムの収縮
率を測定した。 e ブロツキング 40℃の雰囲気下において100g/cm2の荷重をか
け、48時間後にフイルム同士の密着度及び板状性
を1〜5までの指数で位置づけた。指数1が最良
の状態を示す。 実施例 1 290の連続式環状反応器に三塩化チタン組成
物(市販のAA型三塩化チタン5.0Kgとγ−ブチロ
ラクトン0.75gを共粉砕した粉体)39g/H、
Et2AICIのヘプタン溶液(2mol/I)0.30/
H、プロピレン91Kg/H、エチレン4Kg/H及び
水素4.1NI/Hを供給し、60℃において連続重合
した。この粗重合体をイソブタノールで洗浄精製
乾燥し、白色粉末を得た。得られた重合体の
MFIは0.08g/10min、エチレン含量は12.0モル
%であつた。 このランダム共重合体100重量部に、第1表記
載の量のラジカル発生剤2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(日本
油脂(株)製パーヘキサ2,5B−40)、テトラキス
〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−
ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メタン
0.25重量部及びステアリン酸カルシウム0.1重量
部を添加し、ヘンシエルミキサーで混合後、押出
機にて温度240℃で押出しペレツトを作成した。
このペレツトのMFIは5.1g/10minであつた。
このときのMLMFI/MFIは12.7、C13−NMRで
のブロツク指数は0.92、融点は126.8℃であつた。 このペレツトに合成シリカ(ブロツキング防止
剤)0.55%及びオレイン酸アマイド(滑り剤)
0.30%を添加し、一般に使用されている40mm径の
押出機及びダイス径100mm、リツプ巾0.8mmからな
る冷却水温25℃の水冷インフレーシヨン成形機に
よつて、ダイス温度220℃で、厚み300μ、折径が
190mmのチユーブ状フイルムを得た。このフイル
ムを管状のまま125℃において3.5倍ずつ二軸延伸
し、得られた収縮性フイルムを評価した。結果を
第1表に示す。 実施例2及び3並びに比較例1〜3 エチレンの供給量を変えた以外は、実施例1と
同様にしてエチレン含量の異なる高分子量共重合
体粉末を製造した。これから実施例1と全く同様
にして、ブロツキング防止剤及び滑り剤を添加し
分子量減成した後、収縮フイルムを成形した。結
果を第1表に示す。 なお、比較例3は水素使用量を変えて重合し、
分子量減成されていない、ブロツク指数及び
MLMFI/MFIが上限を超えた例を示す。 実施例 4 エチレンの供給量4Kg/Hrの他に、同時にブ
テン−1を4Kg/H供給した以外は実施例1と同
様にして共重合体を製造した。得られた共重合体
のブテン含量は1.6モル%、融点は126℃であつ
た。 この共重合体から実施例1と同様にして、分子
量減成を行ない、収縮フイルムを成形した。結果
を下記第1表に示す。 実施例 5 エチレン供給量を3Kg/Hrに変え、他にブテ
ン−1を3Kg/Hr供給した以外は実施例1と同
様にして、MFIが0.08g/10min、エチレン含量
が9.6モル%、ブテン−1含量が1.3モル%の重合
体粉末を得た。実施例1と全く同様にして、分子
量減成した後、収縮フイルムを得た。得られた結
果を第1表に示す。 比較例 4 エチレン含量が7.4モル%、MFIが5.1g/
10min、ブロツク指数が3.7、MLMFI/MFIが
19.6のプロピレン−エチレンブロツク共重合体
(昭和電工(株)製シヨウアロマーMK311C)を用い
て実施例1と同様にして収縮フイルムを得た。結
果を第1表に示す。 【表】 * フイルムのブロツキング指数を1にする最低量の
シリカ及びアマイドを添加した時の比較
イルムに関し、更に詳しくは極めて収縮特性に優
れ、フイルム強度、特に低温での耐衝撃性に優
れ、しかも透明性の良好な収縮包装用ポリプロピ
レン系樹脂フイルムに関する。 ポリプロピレンの収縮包装用フイルムは、既に
良く知られている通り、例えば、透明性に優れ、
内容物が美麗に見え、フイルムの表面光沢が優
れ、傷つきによつて美観を損わないなどの特性を
有するが、低温収縮性に劣るため低温での収縮包
装が難しく、高温で収縮包装する必要があり、従
つて内容物への熱の影響が避けられないという欠
点がある。 本発明者らは、低温で収縮包装できかつ透明性
及び耐ブロツキング性の優れた収縮包装用ポリプ
ロピレン系樹脂フイルムを開発すべく鋭意検討し
た結果、C13−NMRで測定したエチレン含量8
〜14モル%、後述するブロツク指数が1.1以下、
MLMFI/MFI比が16〜10、及びMFIが0.5〜15
g/10minの特性を有するプロピレン−エチレン
ランダム共重合体を用いて製造した収縮包装用フ
イルムが、従来のポリプロピレン系収縮包装用フ
イルムに比較して、低温収縮性及び透明性が格段
に優れていることを認め本発明に到達した。 本発明に従つた収縮包装用ポリプロピレン系樹
脂フイルムは下記特性(イ)〜(ニ)を有するプロピレン
−エチレンランダム共重合体樹脂をチユーブ状に
溶融押出後、二軸延伸せしめて成る。 (イ) C13−NMR法で求めたエチレン含量:8〜
14モル% (ロ) C13−NMR法で算出した以下に定義したブ
ロツク指数:1.1以下 (ハ) MFI(230℃、荷重2.16Kg):0.5〜15g/min (ニ) MLMFI(230℃、荷重10.0Kg)とMFI(230
℃、荷重2.16Kg)との比 MLMFI/MFI:10〜16 本明細書において使用する「ブロツク指数」な
る語は、C13−NMR法によりモノマーシークエ
ンスをトリアドで求め、エチレンがブロツク的に
付加する分率、即ちプロピレンユニツト:1、エ
チレンユニツト:0として〔(100)+(000)〕を、
エチレンを含む全トリアド分率の総和 〔(101)+(100)+(000)〕で除した百分率を100
−〔100−CE(モル%)〕2で除した値をいう。 ブロツク指数=(100)+(000)/(101)
+(100)+(000)×100100−〔100−CE(モル%)〕2
(注)但しCEはエチレン含量(モル%)を示す。 本発明において用いられる共重合体はC13−
NMR法で求めたエチレン含量(以下単にエチレ
ン含量という場合がある)が8〜14モル%である
ことが必要である。ホモポリマーやエチレン含量
が8モル%未満のランダム共重合体では、他の要
件は満足していても収縮性に劣るので好ましくな
い。一方、エチレン含量が14モル%を超えると、
フイルムの耐ブロツキング性が悪化し、ブロツキ
ング防止剤(例えば、シリカ等)を多量添加する
必要が生じ、このため透明性のすぐれたフイルム
を得ることが困難となるので好ましくない。 更に、上に示したような含量のエチレンが共重
合体の中でより均一に分布していることが、後述
する如く、肝要であり、ブロツク指数が1.1以下
である必要がある。ブロツク指数が1.1を超える
と、特に透明性が悪化して好ましくない。いわゆ
るプロピレン−エチレンブロツク共重合体は本発
明において使用するには不適当である。 共重合体中のエチレンの分布を判断する手段と
して前に定義したブロツク指数を測定して用い
た。C13−NMRのトリアドで見て、エチレンを
含む全トリアドの分率の総和に対するエチレンが
ブロツク的に入つたトリアドの分率の比は低エチ
レン含量(3モル%以下)ではほとんど0に近
く、エチレン含量の増加に従つて値が大きくな
る。 従つて、ブロツク指数は共重合しているエチレ
ンの分布のブロツク性を表現するものであり、本
発明においては、この指数が1.1以下であること
が必要である。先に述べたエチレンプロピレンブ
ロツク共重合体や、高エチレン含量共重合体を低
温重合したり、特殊な触媒系で重合した共重合体
はブロツク指数がこの値より大きくなり、ブロツ
ク共重合体では3以上の値をとる。ブロツク指数
が1.1より大となると、フイルムの透明性が低下
し、ブロツキング防止剤(例えばシリカ)や滑り
剤(例えばアマイド)の量をコントロールしても
透明性と耐ブロツキング性とのバランスが良好な
域に達しないので好ましくない。 本発明において使用する前記共重合体の溶融流
れ比、即ちMLMFI(230℃10.0Kg荷重)とMFI
(230℃、2.16Kg荷重)の流出量比MLMFI/MFI
は10〜16であることが重要である。市販の通常の
プロピレン−エチレン共重合体のMLMFI/MFI
の比は18〜25である。従つてMLMFI/MFIは分
子量減成の程度を表わしていると考えることも出
来る。例えばMFIが0.09g/minの共重合体を1.3
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼンの使用量を変えて分子量減成したときの減成
後のMLMFI/MFIの変化をみると以下の通りで
ある。 MFI MLMFI/MFI 0.09 20.1(減成前) 0.13 18.6 0.56 15.8 1.8 13.1 3.4 12.8 8.2 12.6 12.3 12.3 28.6 11.6 即ち、本発明において使用する共重合体の
MLMFI/MFIは10〜16の範囲であるが更に好ま
しい範囲としては、減成された共重合体のMFI
が例えば1g/10min付近では12〜16、10g/
10min付近では10〜14であるといえる。 MLMFI/MFIの比が16を超えると、分子量減
成の程度が小さいため、フイルム成形時の延伸性
が不良になつたり、表面光沢が損われたりする。
逆に10未満では分子量減成の程度が非常に大き
く、ラジカル発生剤が多量に必要となり、色、臭
いなどに問題を生じる。 本発明において使用される分子量減成された共
重合体のMFI(230℃、荷重2.16Kg)は、0.5〜15
g/10minであることが必要であり、好ましくは
1〜10g/10minである。共重合体のMFIが前記
範囲外ではフイルムの成形が困難となるので好ま
しくない。 減成前の共重合体のMFIは、一般的には0.5
g/10minよりも低いものが用いられ、特に0.01
〜0.3g/10minのものが好適である。通常の
MFI領域(MFI=0.5〜60g/10min)の共重合
体を直接重合で製造せず、高分子量共重合体
(MFI=約0.01〜0.3g/10min)を分子量減成し、
MLMFI/MFIの比を10〜16としたフイルムが何
故本発明において有効であるかは明らかではない
が、以下の如く推察される。エチレン含量12.3モ
ル%のプロピレン−エチレン共重合体のMFIを
かえて製造した種々の重合体、粉末のイソブチル
アルコール可溶分とヘキサン可溶分について試験
したところ、アルコール可溶分は一般的に低分子
量の量に比例して抽出され、ヘキサンでは低分子
量の他に結晶性(エチレン含量)に応じて抽出さ
れることが確認された。即ち、ヘキサン可溶分は
MFI0.3g/10min以下で急激に減少するが、こ
の程度はイソブチルアルコール可溶分との対比か
ら考えて分子量が大きくなつた効果だけでは説明
出来ない。低結晶性部の量が大巾に減少したと考
えるのが妥当であろう。高分子量共重合体
(MFI:0.01〜0.3)では、通常のMFI(1〜20)
の共重合体に比較し、同じエチレン含量でもポリ
マー中のコモノマーエチレンの分布が均一である
と考えられる。更に分子量減成により高分子量領
域の最大分子量が低下し、フイルム成形時の延伸
性が高くなるものと思われる。 本発明において用いられる共重合体は、例えば
次のような方法で製造することができる。チーグ
ラー型触媒(例えば、三塩化チタンを主成分とす
る固体触媒成分、有機アルミニウム化合物及び必
要に応じて電子供与性化合物からなる触媒系)の
存在下、プロピレンとエチレンのランダム共重合
を行ない、エチレン含量が8〜14モル%及び
MFIが0.01〜0.3g/10minの共重合体を得、これ
をラジカル発生剤存在下に分子量減成することに
よつて得られる。更にエチレンの他に炭素数4以
上のα−オレフイン、例えば、ブテン−1、4−
メチル−ペンテン−1、ヘキサン−1、オクテン
−1等の2モル%以下を含ませることが可能であ
る。 分子量減成のために用いられる有機又は無機の
フリーラジカル発生剤としてはラジカル重合の開
始剤として一般に用いられるパーオキシド、ハイ
ドロパーオキシド、パーアシド、金属アルキル、
金属アリル、またそれらと無機錯塩形成物との組
合せ等をあげることができる。有機過酸化物とし
ては、液状、固形状、又は無機充填物で固化され
た形のものがあり、この有機過酸化物が実質的に
分解しない温度でポリオレフインと混合及び拡散
される。 本発明に使用できる有機過酸化物としては、そ
の半減期1分の温度が70〜300℃のものから選択
するのが好ましい。例えば、t−ブチルハイドロ
パーオキシド、クメンハイドロパーオキシド等の
ヒドロパーオキシド類、ジクミルパーオキシド、
2,5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−(3)等のジア
ルキルパーオキシド類、ラウロイルパーオキシ
ド、ベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオ
キシド類、t−ブチルパーオキシアセテート、t
−ブチルパーオキシラウレート等のパーオキシエ
ステル類、メチルエチルケトンパーオキシド、メ
チルイソブチルケトンパーオキシド類等を例とし
てあげることができる。その他、例えば、α,α
−アゾビス−(イソブチロニトリル)のようなア
ゾ化合物もフリーラジカル生成剤として用いられ
る。ラジカル発生剤の添加量は本発明組成物の
MFIを決定する重要な因子となるが、その添加
量はポリオレフインに対し0.001〜2重量%、好
ましくは0.01〜0.5重量%であり、少なすぎると
その添加効果は発揮されず、また多すぎると分解
の程度がはなはだしくなり、好ましくない。両主
成分のMFI及び組成物のMFIとを考慮して、そ
の添加量を調整する。 共重合体及びラジカル発生剤を所定の割合で配
合し、例えばスーパーミキサーでドライブレンド
し、プロピレン重合体を押出できる通常の条件、
例えば170℃から300℃の間の温度で溶融混練すれ
ば容易に混合及び解重合が達成される。あるいは
直接添加混入し溶融混練する方法も適用できる。 本発明による共重合体はラジカル発生剤の他
に、通常配合される各種補助成分、例えば、酸化
防止剤、紫外線劣化防止剤、アンチブロツキング
剤、スリツプ剤、帯電防止剤、着色剤等を含有す
ることができる。 本発明に従つて、前記特性(イ)〜(ニ)を有するプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体樹脂から収縮
包装用フイルムを製造する方法は、特に限定され
るものでなく、一般的な収縮包装用フイルムの製
造方法に依ることができる。例えば、前記樹脂を
一般的な方法で200〜280℃、好ましくは210〜250
℃の温度でチユーブ状に溶融押出し、10〜30℃程
度の温度に冷却し、得られたチユーブ状フイルム
を120〜140℃の温度で縦横二方向に同時二軸延伸
することによつて製造することができる。縦横の
延伸倍率は、通常、それぞれ3〜5倍程度とす
る。得られた二軸延伸フイルムは、工業的に一般
的に使用されているコロナ放電処理や火災処理な
どの表面処理を施してもよい。 このようにして、低温収縮性及び低温下におけ
る強度などに優れた収縮包装用プロピレン系樹脂
フイルムを製造することができ、個包装及び集積
包装などに好適に使用することができる。 以下、本発明の内容を実施例により説明するが
本発明はこれらの実施例に限定するものでないこ
とはいうまでもない。下記の実施例及び比較例中
のMFI及びMLMFI、ヘイズ、エチレン含量、収
縮率、並びにブロツキングは下記の方法で測定し
たものである。 a メルトフローインデツクス(MFI) JIS K−6758の方法で測定した。但し、温度
230℃及び荷重2.16Kgとした。また、荷重10.0Kg
の値をMLMFIと呼ぶ。 b フイルムヘイズ ASTM−D−1003−61に準じてヘイズメータ
にて測定した。 c エチレン含量 日本電子(株)のFT核磁気共鳴吸収測定装置(FX
−100)を用いて、下記条件で、 観測巾 1800Hz パルス巾 6μs(45゜パルス) パルス間隔 3s 積算回数 10000以上 測定温度 100℃ 試料を1,2,4−トリクロルベンゼンと
C6D6の混合溶液に溶解して測定し、各ピーク面
積より算出した。 d 収縮率 JIS−Z−1709−1976に準じてフイルムの収縮
率を測定した。 e ブロツキング 40℃の雰囲気下において100g/cm2の荷重をか
け、48時間後にフイルム同士の密着度及び板状性
を1〜5までの指数で位置づけた。指数1が最良
の状態を示す。 実施例 1 290の連続式環状反応器に三塩化チタン組成
物(市販のAA型三塩化チタン5.0Kgとγ−ブチロ
ラクトン0.75gを共粉砕した粉体)39g/H、
Et2AICIのヘプタン溶液(2mol/I)0.30/
H、プロピレン91Kg/H、エチレン4Kg/H及び
水素4.1NI/Hを供給し、60℃において連続重合
した。この粗重合体をイソブタノールで洗浄精製
乾燥し、白色粉末を得た。得られた重合体の
MFIは0.08g/10min、エチレン含量は12.0モル
%であつた。 このランダム共重合体100重量部に、第1表記
載の量のラジカル発生剤2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(日本
油脂(株)製パーヘキサ2,5B−40)、テトラキス
〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−
ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メタン
0.25重量部及びステアリン酸カルシウム0.1重量
部を添加し、ヘンシエルミキサーで混合後、押出
機にて温度240℃で押出しペレツトを作成した。
このペレツトのMFIは5.1g/10minであつた。
このときのMLMFI/MFIは12.7、C13−NMRで
のブロツク指数は0.92、融点は126.8℃であつた。 このペレツトに合成シリカ(ブロツキング防止
剤)0.55%及びオレイン酸アマイド(滑り剤)
0.30%を添加し、一般に使用されている40mm径の
押出機及びダイス径100mm、リツプ巾0.8mmからな
る冷却水温25℃の水冷インフレーシヨン成形機に
よつて、ダイス温度220℃で、厚み300μ、折径が
190mmのチユーブ状フイルムを得た。このフイル
ムを管状のまま125℃において3.5倍ずつ二軸延伸
し、得られた収縮性フイルムを評価した。結果を
第1表に示す。 実施例2及び3並びに比較例1〜3 エチレンの供給量を変えた以外は、実施例1と
同様にしてエチレン含量の異なる高分子量共重合
体粉末を製造した。これから実施例1と全く同様
にして、ブロツキング防止剤及び滑り剤を添加し
分子量減成した後、収縮フイルムを成形した。結
果を第1表に示す。 なお、比較例3は水素使用量を変えて重合し、
分子量減成されていない、ブロツク指数及び
MLMFI/MFIが上限を超えた例を示す。 実施例 4 エチレンの供給量4Kg/Hrの他に、同時にブ
テン−1を4Kg/H供給した以外は実施例1と同
様にして共重合体を製造した。得られた共重合体
のブテン含量は1.6モル%、融点は126℃であつ
た。 この共重合体から実施例1と同様にして、分子
量減成を行ない、収縮フイルムを成形した。結果
を下記第1表に示す。 実施例 5 エチレン供給量を3Kg/Hrに変え、他にブテ
ン−1を3Kg/Hr供給した以外は実施例1と同
様にして、MFIが0.08g/10min、エチレン含量
が9.6モル%、ブテン−1含量が1.3モル%の重合
体粉末を得た。実施例1と全く同様にして、分子
量減成した後、収縮フイルムを得た。得られた結
果を第1表に示す。 比較例 4 エチレン含量が7.4モル%、MFIが5.1g/
10min、ブロツク指数が3.7、MLMFI/MFIが
19.6のプロピレン−エチレンブロツク共重合体
(昭和電工(株)製シヨウアロマーMK311C)を用い
て実施例1と同様にして収縮フイルムを得た。結
果を第1表に示す。 【表】 * フイルムのブロツキング指数を1にする最低量の
シリカ及びアマイドを添加した時の比較
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記特性(イ)〜(ニ)を有するプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体樹脂をチユーブ状に溶融押出
後二軸延伸せしめて成る収縮包装用ポリプロピレ
ン系樹脂フイルム。 (イ) C13−NMR法で求めたエチレン含量:8〜
14モル% (ロ) C13−NMR法で算出した本文中で定義した
ブロツク指数:1.1以下 (ハ) MFI(230℃、荷重2.16Kg):0.5〜15g/min (ニ) MLMFI(230℃、荷重10.0Kg)とMFI(230
℃、荷重2.16Kg)との比 MLMFI/MFI:10〜16
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16307682A JPS5952619A (ja) | 1982-09-21 | 1982-09-21 | 収縮包装用ポリプロピレン系樹脂フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16307682A JPS5952619A (ja) | 1982-09-21 | 1982-09-21 | 収縮包装用ポリプロピレン系樹脂フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5952619A JPS5952619A (ja) | 1984-03-27 |
| JPH0261963B2 true JPH0261963B2 (ja) | 1990-12-21 |
Family
ID=15766721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16307682A Granted JPS5952619A (ja) | 1982-09-21 | 1982-09-21 | 収縮包装用ポリプロピレン系樹脂フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5952619A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6256117A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-11 | Mitsui Toatsu Chem Inc | ラベル用収縮フイルム |
| JP2006016597A (ja) * | 2004-06-01 | 2006-01-19 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系樹脂組成物およびフィルムへの応用 |
-
1982
- 1982-09-21 JP JP16307682A patent/JPS5952619A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5952619A (ja) | 1984-03-27 |
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