JPH032157B2 - - Google Patents
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- JPH032157B2 JPH032157B2 JP60221720A JP22172085A JPH032157B2 JP H032157 B2 JPH032157 B2 JP H032157B2 JP 60221720 A JP60221720 A JP 60221720A JP 22172085 A JP22172085 A JP 22172085A JP H032157 B2 JPH032157 B2 JP H032157B2
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Description
【発明の詳細な説明】
(1) 発明の分野
本発明はカルバペネム(carbapenem)および
ペネム(penem)抗生物質の合成に使用する鍵中
間体を製造するための新規な立体制御プロセスに
関する。 (2) 従来技術の説明 本発明は6−アミノペニシラン酸を式、 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基であり、
1′、3および4−位置の炭素における絶対配置は
R、RおよびRである) の光学活性アゼチジノン中間体に転化するための
新規な立体制御プロセスに関する。式の中間体
自体は公知であり、それはカルバペネムまたはペ
ネム核の6−位置に(R)−ヒドロキシエチル置
換基を、並びに5および6−位置のそれぞれRお
よびSの絶対配置を有するカルバペネムおよびペ
ネム抗生物質の合成における鍵中間体である。天
然醗酵生成物のチエナマイシンを含む種々のその
ような化合物が優れた抗菌活性を有することは既
に特許および科学文献に報告された。 前記ペネムおよびカルバペネム抗生物質の製造
についていくつかの全合成手順が報告されたが、
しかし今日まで、そのような手順は多数の段階が
必要なことおよび上記手順で形成されるジアステ
レオマー混合物を分離する必要があることのため
に商業的観点から満足ではなかつた。 前記種類のカルバペネムおよびペネムを合成す
るための1つの方法は、醗酵手順により容易に得
られる入手容易な物質である6−アミノペニシラ
ン酸(6−APA)を出発物質として使用するこ
とであつた。ヒライ他はHeterocycles17;201〜
207(1982)に6−APAを、公知手順により生物
学的活性のペネムおよびカルバペネムに転化でき
る式、 の光学活性4−アセトキシ−3−アゼチジノンに
転化する方法を示している。この方法では、6−
APAは次の図式により前記アゼチジノンに転化
される: 詳述すれば、6−APAをエステル化してメチ
ルエステルを生成させ、次いで公知方法、例えば
英国特許第2045755A号に記載の方法により転化
して6,6−ジブロモペニシリンのメチルエステ
ルを生成させる。次いでこのエステルを、J.0rg.
Chem.,42:2960〜2965(1977)に記載の金属−
ハロゲン交換法によりヒドロキシエチル化してシ
スおよびトランスジアステレオマーの混合物を生
成させる、それは少くとも小規模で、クロマトグ
ラフイー的に分離して所望の(R)−ヒドロキシ
エチルシス−異性体を生成させることができる。
この異性体をt−ブチルジメチルクロロシランで
シリル化して相当するヒドロキシ基を保護した中
間体になし、次いでそれをZnで還元的脱ブロム
化し、所望のトランス異性体を分離することがで
きるシスおよびトランス(R)ヒドロキシエチル
生成物の混合物を生成させる。次いでヒドロキシ
エチル化ペニシリンエステルを酢酸中でHg
(OAc)2で処理してチアゾリジン環を開裂し、4
−アセトキシアゼチジノン中間体を生成させ、そ
れをKMnO4で酸化してβ−メチルクロトナート
部分を除去し、所望の光学活性4−アセトキシア
ゼチジノン中間体を生成させる。 Tetrahedron Letters23(39);4021〜4024
(1982)には次の反応図式が記載されている: 従つて、ジアゾペニシリンエステル出発物質を
ベンジル6,6−ビス(フエニルセレニル)ペニ
シリナートに転化し、それをMeMgBrおよび
CH3CHOで−60℃においてヒドロキシエチル化
し、所望のシス異性体を単離することができるジ
アステレオマーの混合物を生成させた。 光学活性の4−アセトキシアゼチジノンはカル
バペネムおよびペネム抗生物質の合成に公知手順
で使用できる。例えば、Tetrahedron letters23
(22):2293〜2296(1982)にはこの中間体のチエ
ナマイシンへの転化が記載され、またChem.
Pham.Bull.29(11):3158〜3172(1981)にはペ
ネム抗生物質を製造するためのこの中間体の使用
が記載されている。 前記手順は(8R)−ヒドロキシエチルペネムお
よびカルバペネム抗生物質の大規模合成に潜在的
に有用であるけれども、それらの手順はアルドー
ル縮合段階および還元段階において立体特異性を
欠くことが問題であり、すなわち、ジブロモペニ
シリンまたはビス(フエニルセレニル)ペニシリ
ンエステルのヒドロキシエチル化およびそのよう
にヒドロキシ化された中間体のブロモまたはフエ
ニルセレノ基を除去するための還元がジアステレ
オマーの混合物を生じ、それを分割して所望の光
学活性生成物を生成させねばならない。そのよう
な分離が、殊に商業規模において、手順をどちら
かといえば非常に効率の低いものにする。 発明の概要 本発明は6−アミノペニシラン酸を式: (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基であり、
1′、3および4−位置の炭素における絶対配置は
R,RおよびRである) の公知の光学活性アゼチジノン中間体へ転化する
ための新規な立体制御プロセスを提供する。上記
中間体はカルバペネムまたはペネム核の6−位置
に(R)ヒドロキシエチル置換基を、並びに5お
よび6−位置にそれぞれRおよびS(トランス)
の絶対配置を有する先に開示された広範な種類の
カルバペネムおよびペネム抗生物質の合成におけ
る鍵中間体である。また上記方法に使用する一定
の新規中間体が提供される。 より詳しくは、本発明は光学活性アゼチジノン
中間体を製造する改良された方法であつて、 (a) 6−アミノペニシラン酸を、手順自体は公知
の手順により式、 〔式中Xはクロロ、ブロモ、またはヨードで
ある〕 のアンヒドロペニシリンに転化する段階、 (b) 中間体と式R1MgXのグリニヤール試薬ま
たは式R1Liのオルガノリチウム化合物(式中、
R1は(低級)アルキルまたはアリールであり、
Xは前記のとおりである)から選んだ試薬と
を、無水の不活性有機溶媒中で約0〜78℃の範
囲内の温度で反応させ、次にアセトアルデヒド
を加えて式、 (式中、Xは前記のとおりである) の中間体を排他的に生成させる段階、 (c) 中間体aを式、 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基、最
も好ましくはかさ高いトリオルガノシリル基例
えばt−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジ
フエニルシリルまたはトリイソプロピルシリ
ル、であり、Xは前記のとおりである) の相当する中間体に転化する段階、 (d) 中間体bを不活性溶媒中で還元し、生じた
式、 (式中、R″は前記のとおりである) の5,6−トランス異性体を単離する段階、か
らなる。ひき続いて、 (e) 中間体bのチアゾリジン環を開裂して式、 のアセトキシアゼチジノン中間体を生成させる
段階、および (f) 中間体を酸化してβ−メチルクロトナート
部分を除去し、所望の光学活性中間体を生成
させることができる。 上記方法の変法において、中間体aを、ヒド
ロキシ官能基を保護する前に還元することができ
る。 式 および (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードで
あり、R′は水素または普通のヒドロキシ保護基
である) の中間体は新規な化合物である。 詳細な説明 本発明は6−アミノペニシリン酸を、式、 の広範囲スペクトルのカルバペネム、チエナマイ
シン、を含む種々のカルバペネムおよびペネム抗
生物質の合成に使用される鍵光学活性アセトキシ
アゼチジノン中間体に転化する従来技術の方法
における有意な改良を提供する。 前記のように、6−APA経路を経由する
(8R)−ヒドロキシカルバペネムおよびペネム化
合物を製造する従来技術の手順には所望の6−ヒ
ドロキシエチル置換基を導入するためのアルドー
ル縮合反応が含まれる。公知の手順には6−
APAを6−アセチル誘導体に転化し、次いでこ
の誘導体を還元してヒドロキシエチルペニシリン
生成物を生成させることが含まれる(JACS
103:6765〜6767、1981)。しかし還元段階が立体
特異性でなく、所望の光学異性体をジアステレオ
マーの混合物から分離しなければならない。6−
ハロペニシリン、6,6−ジハロペニシリンまた
は6,6−ビス(フエニルセレニル)ペニシリン
の直接ヒドロキシエチル化は、例えばChem.
Pharm.Bull.29(10)、2899〜2909(1981)、J.
ORG.Chem.42:2960〜2965(1977)、
Heterocycles17:201〜207(1982)および
Tetrahedron Letters23(39):4021〜4024
(1982)に開示されているが、しかし、この手順
はペニシリン中間体上のアルドール反応が立体特
異性でなく、合成の残余の段階を続行する前に、
所望の(8R)−ヒドロキシエチル異性体を分離す
ることが必要である事実に問題がある。 本発明は意外にも一定の6,6−二置換アンヒ
ドロペニシリン上のアルドール縮合反応が単に1
つの立体異性体、すなわち、所望の5R,6R,8R
立体化学を有する式、 (式中、Xはハロである) の異性体、が排他的に生ずることを見出したこと
に基礎をおくものである。この立体特異性ヒドロ
キシエチル化は、この段階の後に立体異性体を分
離する必要をなくし、本発明の好ましい条件下の
Xの立体選択性の還元的除去と合せてペネムおよ
びカルバペネム抗生物質の合成に対する6−
APA経路の有用性を非常に改善する。 この方法に対する全体的反応図式が、6,6−
ジブロモペニシリン出発物質を使用する場合につ
いて、次に示される。 上記方法について詳述すると、6−APAはま
ず公知手順により式、 (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードで
ある) の6,6−ジハロアンヒドロペニシリン中間体に
転化される。本発明の新規な反応段階のための出
発物質である式の中間体は公知化合物であるか
または公知方法により製造される。これらの中間
体は、6−APAを相当する6,6−ジハロペニ
シラン酸に転化し、その酸ハロゲン化物または混
成無水物を生成させ、次いで上記酸ハロゲン化物
または酸無水物を第三級アミンと反応させてアン
ヒドロペニシリンを生成させることにより製造す
ることができる。英国特許第2405755A号には
種々のジハロペニシラン酸例えば、6,6−ジブ
ロモペニシラン酸、6−クロロ−6−ヨードペニ
シラン酸、6−ブロモ−6−ヨードペニシラン酸
および6,6−ジヨードペニシラン酸の製法が開
示されている。Tetrahedron Letters23(39):
4021〜4024(1982)には6,6−ビス(フエニル
セレニル)ペニシリンの製法が開示されている。
6,6−ジハロペニシラン酸の相当するアンヒド
ロペニシリンへの転化は例えばJ.Chem.Soc.
(C):2123〜2127、1969、に教示され、それには
6,6−ジブロモアンヒドロペニシリンの製造が
特定的に開示されている。米国特許第3311638号
はペニシリンをアンヒドロペニシリンへ転化する
一般手順を教示する。本発明の方法に使用する最
も好ましいアンヒドロペニシリン出発物質は6,
6−ジハロアンヒドロペニシリン、好ましくは
6,6−ジブロモアンヒドロペニシリンおよび6
−ブロモ−6−ヨードアンヒドロペニシリン、最
も好ましくは6,6−ジブロモアンヒドロペニシ
リンである。 アンヒドロペニシリン出発物質はアルドール縮
合反応されて式、 (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨード最
も好ましくはブロモであり、絶対配置は5R、
6R、8Rである) の所望のヒドロキシエチル化中間体を与える。ア
ンヒドロペニシリン中間体上のアルドール縮合が
所望の光学活性異性体、すなわち5および6位置
の炭素におけにシス−配置並びに位置6における
(8R)−ヒドロキシエチル置換基を有する立体異
性体が排他的に生成されるのでこれが本発明の鍵
段階である。この意外な立体特異性アルドール縮
合が、従来技術の手順に必要であつたジアステレ
オマーの分離を必要でなくし、従つてカルバペネ
ムおよびペネム最終生成物の合成のための6−
APA経路の実用的利用性を高める。 アルドール縮合は実質的にペニシリン類での従
来技術の反応と同様に行なうことができる。例え
ば、J.Org.Chem.42(18)2960〜2965(1977)参
照。オルガノリチウム試薬またはグリニヤール試
薬を用い、約0℃以下、例えば0〜−78℃の温度
における金属−ハロゲン交換法により6,6−ジ
ハロアンヒドロペニシリンからまずエノラートが
生成され、そのように生じたエノラートが次にそ
の場で過剰のアセトアルデヒドと反応してヒドロ
キシエチル化生成物を生成する。 アルドール反応段階は不活性の無水有機試薬、
例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、ジオキ
サン、ジメトキシエタンまたはそれらの混合物中
で、0℃以下、好ましくは約−20℃以下の温度で
行なわれる。エノラートはほぼモル当量のオルガ
ノリチウム試薬またはグリニヤール試薬の使用に
より生成される。 好ましいオルガノリチウム試薬はR1Li(式中、
R1は(低級)アルキル例えばC1〜C6アルキル、
またはアリール、すなわちC6〜C10アリール例え
ばフエニルである)型のものである。適当なオル
ガノリチウム試薬の例はn−ブチルリチウムであ
る。グリニヤール試薬は好ましくはR1MgX(式
中、R1はC1〜C6アルキルまたはC6〜C10アリール
であり、Xはクロロ、ブロモまたはヨードであ
る)型の試薬である。好ましいグリニヤール試薬
はCH3MgBrおよびCH3MgClである。好ましい
態様には約−40〜−45℃の温度における
CH3MgClの使用が含まれる。他の好ましい態様
には約−20℃の温度におけるCH3MgBrの使用が
含まれる。エノラートの形成後モル過剰のアセト
アルデヒドが添加されて所望のヒドロキシエチル
化誘導体が生成される。 中間体aは次に還元されて中間体、 を生成することができ、あるいは、そして好まし
くは、中間体aをまずヒドロキシル基が普通の
ヒドロキシ保護基により保護された相当するアン
ヒドロペニシリン中間体に転化し、次いで還元し
てヒドロキシル保護中間体 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基である) を生成させることができる。還元が直接中間体
aに対して行なわれれば、次のチアゾリジン環開
裂段階の前に生成物aのヒドロキシル基を保護
して中間体bを生成させる。 ヒドロキシル保護は当業者に知られた普通のヒ
ドロキシ保護基を用いて公知手順により達成され
る。中間体aまはaのヒドロキシル官能基の
保護は反応列の後の段階、例えば第二水銀塩によ
る環分解段階における副反応および低収率を防ぐ
ために望ましい。適当なヒドロキシ保護基は例え
ば、アシル基例えばベンジルオキシカルボニル、
ベンズヒドリルオキシカルボニル、トリチルオキ
シカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルおよび2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル、アラルキル基例えばベンジル、ベンズヒ
ドリル、トリチルまたはp−ニトロベンジル、あ
るいはトリオルガノシリル基例えばトリ(C1〜
C6)アルキルシリル(例えば、トリメチルシリ
ル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリ
ル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、メチルジイソプロピルシリルまた
はメチルジ−t−ブチルシリル)、トリアリ−ル
シリル(例えば、トリフエニルシリル、トリ−p
−キシリルシリル)あるいはトリアラルキルシリ
ル(例えばトリベンジルシリル)であることがで
きる。これらおよび他のヒドロキシ保護基並びに
それらを形成および除去する方法は当該技術に知
られている、例えば「有機合成における保護基
(Protective Groups in Organic Synthesis)」
T.W.Greene,John Wiley & Sons,New
York.1981、第2章参照。 任意の普通のヒドロキシ保護基を置換基Xの還
元的除去に使用できるけれども、意外にも、かさ
高いトリオルガノシリルヒドロキシ保護基、例え
ばt−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフエ
ニルシリルまたはトリイソプロピルシリルの使用
が所望のトランス異性体bの実質上排他的な生
成(例えば〜95%)を生ずるが、他のヒドロキシ
保護基または非保護中間体aの使用は分離段階
を必要とするだけの量の望ましくないシス異性体
の副生を生ずることが認められた。従つて、中間
体aを、R″がかさ高いトリオルガノシリル基、
最も好ましくはt−ブチルメチルシリル、t−ブ
チルジフエニルシリルまたはトリイソプロピルシ
リルである相当するヒドロキシル保護中間体b
に転化し、次いでこの中間体をトランス中間体
bの実質上立体選択的な生成を与えるように還元
段階にかけることが本発明の好ましい態様であ
る。 選ばれるヒドロキシ保護基は反応工程の後の段
階において容易に除去できるものであるべきであ
る。トリオルガノシリル保護基は、そのような基
が穏やかな条件のもとで、例えばメタノール性
HClまたはフツ化物イオン(例えば、テトラ−n
−ブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロ
フラン)で処理することにより、敏感なβ−ラク
タム核を破壊することなく容易に除去できるので
有利に使用される(さらに、これらの基のあるも
の、すなわち、かさ高いオルガノシリル基例えば
トリイソプロピルシリル、t−ブチルジフエニル
シリルまたはt−ブチルジメチルシリル、は実質
的に立体制御された還元段階に好ましい)。シリ
ル化は適当なシリル化剤(例えばシリルクロリド
またはシリルトリフレート)の使用により、不活
性有機溶媒例えば塩化メチレン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、、ジメトキシエタン、クロロ
ホルムまたはジエチルエーテル中で、塩基例えば
ピリジン、2,6−ルチジン、イミダゾールまた
はトリエチルアミンのような有機塩基の存在下に
達成することができる。シリル化は広い温度範囲
で行なうことができるけれども、約−40℃〜約+
5℃の範囲内の温度を用いることが好ましい。好
ましい態様では、中間体aまたはaのヒドロ
キシ基はトリイソプロピルシリルトリフレート、
t−ブチルジフエニルシリルトリフレートまたは
t−ブチルジメチルシリルトリフレートで、塩化
メチレン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、
トルエンまたはジエチルエーテル、最も好ましく
はテトラヒドロフランまたは塩化メチレン中で約
0℃の温度でシリル化さる。 中間体aまたはヒドロキシ保護中間体bは
ハロゲンまたはフエニルセレノ基が除去されるよ
うに還元され、所望の5R、6S生成物 (式中、R′は水素または普通のヒドロキシ保
護基であり、最も好ましくはかさ高いトリオルガ
ノシリル基、例えばトリイソプロピルシリル、t
−ブチルジフエニルシリルまたはt−ブチルジメ
チルシリルである) を生ずる。還元は亜鉛−銀カツプル、亜鉛−銅カ
ツプル、Snl2、水素化スズ、亜鉛アマルガム、亜
鉛または、酸(例えばHClまたはCH3COOH)で
活性化された亜鉛のような化学還元剤で、あるい
は接触水素化により行なうことができる。不活性
溶媒例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、酢酸、エーテルとアルコール性溶媒との混合
物などが一般に使用される。好ましい態様におい
て亜鉛−銀カツプルがTHF/CH3OH溶媒系中で
使用される。他の好ましい態様には酸、好ましく
はHClまたは酢酸で活性化された亜鉛の使用が含
まれる。還元は広い温度範囲、例えば−45℃から
室温まで、で行なうことができる。一般に、還元
段階は最も望ましいトランス(5R、6S)異性体
を主生成物として与え、あまり望ましくないシス
異性体は少量にすぎない。上記のように、中間体
aを、R″がかさ高いトリオルガノシリル基例
えばトリイソプロピルシリル、t−ブチルジメチ
ルシリルまたはt−ブチルジフエニルシリルであ
るヒドロキシ保護中間体bに転化すれば、b
の還元は実質的に立体特異性であり、所望のトラ
ンス異性体がほとんど排他的に生成される。従つ
て、そのような好ましい条件のもとで、還元段階
の生成物は初めに望ましくないシス異性体副生物
を分離する必要なく、次の反応段階に直接使用す
ることができる。 還元後アンヒドロペニシリン中間体は、必要
であればヒドロキシル基を保護した後、反応自体
は公知の反応段階により所望のアセトキシアゼチ
ジノン中間体に転化される。従つて、最も好まし
い態様では、5、6および8位置の炭素に所望の
キラリテイーを有するヒドロキシ保護中間体b
が、例えば酢酸中のHg(OAc)2でチアゾリジン環
を分解されて中間体、 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基である) を生成し、次いでこの中間体を酸化すると所望
の光学活性中間体が生成される。チアゾリン環
の分解は文献に記載され、例えば中間体bを、
酢酸あるいは酢酸と不活性有機溶媒例えばテトラ
ヒドロフランまたはジオキサンとの混合物中で約
0〜約40℃の温度で第二水銀塩例えばHg
(OAc)2またはHgCl2と反応させることにより達
成することができる。 クロトナート部分の除去は中間体の酸化によ
り達成される。オゾン分解(例えばCH3OH中で
O3)の使用は酸を直接中間体へ酸化させる。
化学酸化剤例えばKMnO4、KMnO4と相間移動
触媒、KMnO4/NaIO4およびRuO4/NaIO4は一
般に、酸化の前に例えばエステルまたは酸無水物
に転化することによりのカルボン酸官能基を保
護することが必要である。 前記反応は、もちろん溶媒の賢明な選択で、反
応列において1つまたはより多くの中間体を単離
することなく行なうことができる。あるいは、可
能である場合に、中間体を結晶物質として単離
し、場合により例えば再結晶により次の反応段階
へ進む前に精製することができる。 この方法はアセトキシアゼチジノンの製造に
ついて記載されたけれども、型 (式中、Lは普通の脱離基を表わす) の他の有用なアゼチジノン中間体を与えるように
容易に変更できることは当業者に明らかであろ
う。例えば、前記中間体bを塩素化分解
(Cl2/CH2Cl2、−15℃)して、 を生成させ、それを相当する酸またはエステルに
転化した後、相当するアセトキシ誘導体について
記載したように酸化してクロロ中間体、 を生成させることができる。 本発明により製造された(R)−ヒドロキシエ
チルアゼチジノン中間体、すなわち中間体また
はその類似体例えば前記クロロ化合物、は公知方
法により容易にチエナマイシン並びに有用な抗菌
活性を有する他のカルバペネムおよびペネム誘導
体に転化される。 次の実施例は本発明の例示であるが、しかし発
明の範囲を限定しない。以下に示した温度はすべ
て、他に示さなければ摂氏温度である。 実施例 1 アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリンから
の(4R)−アセトキシ−(3R)−〔(1′R)−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕−2−
アゼチジノンの製造 A アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリン 6,6−ジブロモペニシラン酸(20.00g、
55.56ミリモル)のCH2Cl2(200ml)中の冷(氷−
メタノール)溶液を、トリエチルアミン(58.4ミ
リモル、8.00ml)を滴加して処理し、15分間かき
まぜた。溶液に無水トリフルオロ酢酸(8.40ml、
61.2ミリモル)を滴加した。それを30分間かきま
ぜ、次いでピリジン4.8ml、61.2ミリモル)を滴
加して処理した。混合物を−10℃で30分間、次い
で5゜で18時間かきまぜた。混合物を順次1N水性
HCl、水、1MNaHCO3およびブラインで洗浄し
て乾燥(MgSO4)した。溶媒を蒸発して得られ
た残留物を酢酸エチル(EtOAc)に再び溶解し、
活性炭で処理すると表題の化合物が生じた:融点
102〜103℃(CH3OH)、(16.1g、47.2ミリモル、
収率85%)。 1Hmr(CDCl3、80MHz)δ:5.80(1H、s、H
−5)、2.21(3H、s、CH3)、および2.15ppm
(3H、s、CH3)、;ir(CH2Cl2)νnax:1800(s、
β−ラクタムC=O)、1708(s、ラクトンC=
O)および1640cm-1(w、オレフイン);[α]D 22
+88.9゜(c0.144、CH3OH);元素分析、計算値
(C8H7NO2SBr2);C28.17、H2.07、N4.10;測定
値:C28.08、H1.98、N4.06。 B アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒ
ドロキシエチル〕ペニシリン アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリン
(15.02g、44ミリモル)を冷(−78℃)THF
(450ml)に溶解し、エーテル中のMeMgBrの
2.85M溶液(18.0ml、51.3ミリモル)を滴加して
処理し、−78℃で2分間かきまぜた。生じたマグ
ネシウムエノラートを過剰のアセトアルデヒド
(25ml、0.45モル)でトラツプし、20分間かきま
ぜた。冷却浴を除き、反応混合物に1N水性HCl
(70ml)およびエーテル(300ml)を加えた。水相
を除き、エーテル(2×200ml)で抽出した。有
機相を合せ、順次1N水性HCl、水、1M水性
NaHCO3およびブラインで洗浄して乾燥
(MgSO4)した。溶媒を除去すると表題の化合物
(13.08g、42.7ミリモル、収率97%)が油状物質
として生じた: 1Hmr(CDCl3)δ:5.61(1H、s、H−5)、
4.28(1H、q、J=6.0、H−1′)、2.21(3H、s、
CH3)、2.16(3H、s、CH3)、1.64(1H、bs、
OH)、および1.31ppm(3H、d、J=6.0Hz、
CH3);ir(CH2Cl2)νnax:3560(m、OH)、1785
(s、β−ラクタムC=O)、1710(s、ラクトン
C=O)および1635cm-1(m、オレフイン);[α]
D 22+83.8゜(c0.128、MeOH);元素分析、計算値
(C10H12NO3SBr):C39.23、H3.95、N4.57;測
定値:C38.31、H4.63、N4.61。 C アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕ペニ
シリン アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒド
ロキシエチル〕ペニシリン(6.0g、19.6ミリモ
ル)の冷(氷浴)塩化メチレン(60ml)溶液に、
初めに2,6−ルチジン(4.50ml、39ミリモル)
を加え、次にt−ブチルジメチルシリルトリフレ
ート(7.8ml、34ミリモル)を滴加した。混合物
を1時間かきまぜ(5℃)、次いで1N水性HCl、
水、1M水性NaHCO3およびブラインで洗浄し
た。生じた有機相を乾燥(MgSO4)し、エーテ
ル−石油エーテル(1:2)の混合物等容積で希
釈し、活性炭で処理した。溶媒を蒸発した固体残
留物を熱ヘキサンに再び溶解して結晶化させると
表題の化合物、5.35gが生じた。母液を濃縮し、
活性炭で処理して低温で結晶化させた(5℃、
1.28g)。2つの収穫を合せて保護ヒドロキシル
誘導体(6.63g、15.7ミリモル、収率80.6%)が
生じた。融点116〜117℃(MeOH): 1Hmr(CDCl3)δ:5.53(1H、s、H−5)、
4.27(1H、q、J=6.1Hz、H−1′)2.20(3H、s、
CH3)、2.13(3H、s、CH3)、1.28(3H、d、J
=6.1Hz、CH3)、0.91(9H、s、t−ブチル)、
0.09(3H、s、CH3)および0.07(3H、s、
CH3);ir(CH2Cl2)νnax:1785(s、β−ラクタ
ムC=O)、1700(s、ラクトンC=O)および
1635cm-1(m、オレフイン);[α]D 22+119.6゜ (c0.14MeOH);元素分析、計算値 (C16H27NO3SBrSi):C45.60、H6.45、 N3.32;測定値:C46.38、H6.02、N3.23。 D アンヒドロ−6α−〔(1′R)−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル〕ペニシリン アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕ペニシリ
ン(1.00g、2.38ミリモル)のTHF−MeOHの
25%混合物(25ml)中の−45℃に冷却した溶液に
Zn(Ag)〓(10g)を加えた。混合物を出発物質
のすべてが消費されるまでかきまぜ(TLCプレ
ート、Rf0.4、2%CH3CN/CH2Cl2)、次いでセ
ライト(CHLITE)パツドを通して冷1M水性
NH4Cl溶液中へ濾過した。相をふりまぜ、分離
し、水相をエーテル(3×10ml)で抽出した。有
機相を合せ、順次1N水生HCl、水、1M水性
NaHCO3、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)
した。溶媒を蒸発させると油が生じ、それを真空
で結晶化した(915mg、2.38ミリモル、収率99.6
%)。固体のHPLC分析は次の割合を示した:出
発物質0.70%、シス異性体2.51%および表題の化
合物96.79%、融点56〜7℃(MeOH)。 1Hmr(CDCl3)δ:5.29(1H、d、J=1.8、H
−5)、4.34(1H、dq、J=6.3、J=3.5Hz、H−
1′)、3.52(1H、dd、J=3.5Hz、J=1.8Hz、H−
6)、2.17(3H、s、CH3)、2.08(3H、s、
CH3)、1.25(3H、d、J=6.3Hz、CH3)、0.89
(9H、s、t−ブチル)、および0.99ppm(6H、
s、CH3);ir(CH2Cl2)νnax:1775(s、β−ラ
クタムC=O)、1965(s、ラクトンC=O)およ
び1635cm-1(m、オレフイン);[α]D 22+4.28゜(
c
0.114、MeOH);元素分析、計算値
(C16H27NO3SSi):C56.10、H8.24、N4.09、
S9.38;測定値:C56.65、H7.82、N4.07、S9.04。 対応する6−β−(1′R)異性体を油状物質と
して分離した: 1Hmr(CDCl3)δ:5.35(1H、d、J=4.6、H
−5)、4.31(1H、dq、J=6.0、J=9.4、H−
1′)、3.83(1H、dd、J=4.6、J=9.4、H−6)、
2.18(3H、s、CH3)、2.08(3H、s、CH3)、1.23
(3H、d、J=6.0、CH3)、0.89(9H、s、t−
ブチル)、0.10(3H、s、CH3)および0.06ppm
(3H、s、CH3);ir(CH2Cl2)δnax:1785(s、
β−ラクタムC=O)、1965(s、ラクトンC=
O)、および1635cm-1(m、オレフイン);[α]D 22
+171.2゜(c0.084、MeOH)。 * 亜鉛銀カツプルは酢酸銀1部とZn11.7部とか
ら調製した。 なお、参考までに以下最終製品に至るまでの参
考例を記載する。 E α−〔(3R)−〔(1′R)−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)〕−(4R)−アセトキシ−2−ア
ゼチジノン−1−イル〕−β−メチルクロトン
酸 アンヒドロ−6α−〔(1′R)−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル〕ペニシリン(5.00g、
14.6ミリモル)の酢酸(75ml)中の溶液を22℃で
酢酸第二水銀(14g、44ミリモル)で処理し、24
時間かきまぜた。混合物にさらに酢酸第二水銀
(9.3g、29ミリモル)を加え、かきまぜをさらに
2時間続けた。反応混合物をセライトパツドを通
して濾過し、固体を酢酸で洗浄した。濾過を水
(150ml)で希釈し、エーテル(5×40ml)で抽出
した。有機抽出物を合せて水(3×40ml)、ブラ
インで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、活性炭で処
理した。溶媒を蒸発させると油が生じ、それは真
空下に結晶化した(5.33g、13.8ミリモル、収率
95%)、融点119〜20℃(CH2Cl2/石油エーテル
9/1); 1Hmr(CDCl3)δ:6.32(1H、d、J=1.4、H
−4)、4.24(1H、5線の中心、J=6.0、H−
1′)、3.20(1H、dd、J=1.4、J=5.8、H−3)、
2.24(3H、s、CH3)、2.05(3H、s、CH3CO2)、
1.97(3H、s、CH3)、1.29(3H、d、J=6.3、
CH3)、0.86(9H、s、t−ブチル)、0.08(3H、
s、CH3)、および0.05ppm(3H、s、CH3);ir
(CH2Cl2)νnax:1770(s、β−ラクタムC=
O)、1745(m、CH3C=O、1690(m、CO2H)、
および1620cm-1(w、オレフイン);[α]D 22+
18.9゜(c0.088、MeOH);元素分析、計算値
(C18H31NO6Si):C56.07、H8.10、N3.63;測定
値:C56.00、H8.25、N3.73。 F (4R)−アセトキシ−(3R)−〔(1′R)−t−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕−2−
アゼチジノン α−(3R)−〔(1′R)−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル〕−(4R)−アセトキシ−2−ア
ゼチジノン−1−イル〕−β−メチルクロトン酸
(2.0g、5.2ミリモル)のCH2Cl2(30ml)中の溶液
に−15℃(氷−MeOH浴)でEEDQ(1.63g、
6.20ミリモル)を加えた。冷浴を除き、反応混合
物を22℃で18時間かきまぜた。それを順次1N水
性HCl、水、1M水性NaHCO3、ブラインで洗浄
し、乾燥(MgSO4)した。溶媒を蒸発させると
混合酸無水物(2.14g、収率93.3%)がカルボン
酸保護誘導体として生じた: 1Hmr(CDCl3)δ6.23(1H、D、J=1.4、H−
4)、4.32(2H、q、J=7.1、CH 2CH3)、4.05−
4.39(1H、m、J=6.1、H−1′)、3.23(1H、dd、
J=1.4、J=6.1、H−3)、2.25(3H、s、
CH3)、2.06(3H、s、CH 3CO)、1.17(3H、s、
CH3)、1.35(3H、t、J=7.1、CH 3CO2)、1.29
(3H、d、J=6.1、CH3)、0.86(9H、s、t−
ブチル)、0.08(3H、s、CH3)および0.05ppm
(3H、s、CH3);ir(CH2CL2)νnax:1800(s、
混成無水物)、1775(s、β−ラクタムC=O)、
1750(s、アセタートC=O)および1625cm-1
(w、オレフイン)。 得られた混合酸無水物(2.10g、4.76ミリモ
ル)を−78℃(アセトン−ドライアイス浴)に冷
却したCH2Cl2(30ml)に溶解し、全出発物質が消
失するまで(1.5時間)オゾン分解した。オゾニ
ドの冷(−78℃)溶液を(CH3)2S(6ml)で還元
し、室温で1.5時間かきまぜた。メタノール(30
ml)を加え、次いで2,6−ルチジン(1.2ml)
を加えた。混合物を22℃で2時間かきまぜ、エー
テルで希釈し、1N水性HCl、水、1M水性
NaHCO3、ブラインで洗浄して乾燥(MgSO4)
した。溶媒を蒸発させると表題の化合物(1.31
g、4.56ミリモル、収率95%)が白色固体として
生じた:融点104〜106℃、エーテル/石油エーテ
ル:1/1〔文献*融点104〜106℃〔α〕D 22+47.4゜
(C.0.136、CHCl3)〔文献〓、〔α〕D+48.8゜
(C.0.41、CHCl3)。 * Chem.Pharm.Bull(Tokyo)29、2899
(1981)。 実施例 2 6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒドロキシエチル〕
アンヒドロペニシリンおよび6α−ブロモ−6
−β−〔(1′R)−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)エチル〕アンヒドロペニシリン−比較的
高い(−20℃)温度におけるアルドール縮合の
例示 【表】 手 順 アンヒドロ6,6−ジブロモペニシリン
(10.23g)の乾燥THF(150ml)中の−20℃に冷
却した溶液に臭化メチルマグネシウム(12.21ml)
を10分間にわたり、温度を−15〜−20゜に維持し
ながら滴加した。生じた溶液を−20゜で10分間か
きまぜ、次にアセトアルデヒド(8.4ml)を初め
は一滴ずつで五分間にわたり、温度を−15〜−
20゜に維持して加えた。溶液を−20゜で15分間かき
まぜた。反応混合物に飽和塩化アンモニウム(10
ml)を加え次に水(80ml)を加えた。次いで混合
物を酢酸エチル(150ml、50ml)で抽出した。酢
酸エチル抽出物をブラインで(2回、各100ml)
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮す
ると油(8.9g、97%)が生じた。HPLC〓:シ
ス92%、トランス異性体なし、不純物8%。 *カラム:μポラシル(Porasil)(ウオーター
ズ) 溶媒:3% CH3CN/CH2Cl2 流速:90ml/h 検出:UV 275nm アテニユエーシヨン:0.2 上記粗油状物質を0゜に冷却した乾燥CH2Cl2
(100ml)に溶解した。2,6−ルチジン(6.98
ml)を加え、次にt−ブチルジメチルシリルトリ
フルオロメチルスルホナート(10.02ml)を20分
間にわたり、温度を0〜5゜に維持して滴加した。
生じた溶液を0〜5゜で1時間かきまぜた。TLC
(シリカ、エーテル−石油エーテル1:1、I2)
は反応の完了を示した。反応混合物を1N−HCl
(100ml)、飽和NaHCO3(100ml)およびブライン
(100ml)でそれぞれ洗浄し、無水Na2SO4上で乾
燥して濃縮すると暗色油が生じ、それは徐々に凝
固した。この油を温石油エーテルに溶解し、炭素
処理して濃縮乾固した(14g)。この粗固体を温
イソプロパノール(70ml)に再び溶解し、溶液が
温かい間に水(35ml)で希釈し、0゜に冷却して濾
過した。ケークをイソプロパノール/H2O(2:
1)で洗浄し、減圧デシケーター中で乾燥した。
収量7.0g(2段階で55.5%) 実施例 3 6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル〕アンヒドロペニシリ
ン−グリニヤール試薬としてCH3MgClの使用
の例示 【表】 手 順 アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリン
(34.1g)の乾燥THF(350ml)中の溶液を−45゜に
冷却し、塩化メチルマグネシウム(39.6ml)を20
分間にわたり、温度を−40゜以下に維持して滴加
した。生じた溶液を−45〜−40゜で10分間かきま
ぜ、アセトアルデヒド(28ml)を初めは一滴ずつ
5分間にわたり、温度を−30゜以下に維持しなが
ら加えた。溶液を−40゜で15分間かきかぜた。反
応混合物に飽和塩化アンモニウム(35ml)を加え
次に水(400ml)を加えた。混合物をトルエン
(350ml、および150ml)で抽出した。トルエン抽
出物をブライン(2×300ml)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウム上で乾燥して容積が〜100mlにな
るまで濃縮した。濃縮溶液にトルエン(300ml)
を加え、次に〜300mlまで濃縮を続けた。(1) トルエン溶液を0゜に冷却し、2,6−ルチジン
(23.3ml)を加え次にトルフレート(27.6ml)を
15分間にわたり、温度を0〜5゜に維持しながら滴
加した。生じた溶液を0゜で1時間かきまぜた。(2)
反応混合物に水(250ml)を加え、PHを濃塩酸
(〜8ml)で5.0から2.5に調整した。有機層を分
離した。有機層に水(250ml)を加え、PHを1%
水酸化ナトリウム(〜10ml)で8.0に調整した。
有機層をブライン(2×250ml)で洗浄し、炭素
処理(15g)し、〜50mlに濃縮した。濃縮物にイ
ソプロパノール(200ml)および水(一滴ずつ)
(100ml)をかきまぜながら加えた。溶媒100mlを
減圧下に除去するとスラリーが生じ、それを0゜に
冷却し、0.5時間かきまぜて濾過した。ケークを
氷冷したイソプロパノール−水(2:1)(80ml)
で洗浄し、減圧デシケーター中で乾燥した。収量
29.0g(69%)、融点95〜100゜。粗生成物を次の
ように再結晶した:トルエン(150ml)に溶解し、
炭素処理し、できるだけ濃縮し、イソプロパノー
ル(200ml)を加え、次に水(100ml)を氷冷、撹
拌下に滴加した。沈澱生成物を濾過し、氷冷した
イソプロパール−水(2:1)で洗浄し、減圧デ
シケーター中で乾燥した。収量21.0g(50%)、
融点104〜108゜。 (1) HPLC〓は92%の純度、トランス異性体のな
いことを示した。 *カラム:ポラシル(ウオーターズ) 溶媒:3%CH3CN/CH2Cl2 流速90ml/h 検出:UV275nm アテニユエーシヨン:0.2 (2) TLC:シリカゲル、エーテル−石油エーテ
ル1:1、I2 実施例 4 6α−〔(1′R)−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル〕アンヒドロペニシリン−亜鉛/酢
酸還元の使用の例示 試 薬 アンヒドロペニシリン 42.0g(0.1モル) 亜鉛末
42.0g〔(0.65モル、アナケミア
(Anachemia)〕 酢 酸
11ml≡11.54g(0.19モル、d.1.049、氷状) CH3OH 1000ml 手 順 機械式かきまぜ機、温度計、滴下漏斗並びに窒
素の入口および出口管を設けた2の三口フラス
コ中でアンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−
ヒドロキシエチル〕ペニシリン(42g)をメタノ
ール(100ml)中へ懸濁させた。反応混合物を−
20゜に冷却し、亜鉛末(42g)を加え、次いで酢
酸(11ml)をゆつくり加えた。生じた混合物を−
25〜−15゜で0.5時間かきまぜた。TLC(シリカ、
エーテル−石油エーテル1:3、I2またはモリブ
デン酸塩溶液)は反応の完了を示した。反応混合
物をセライト上で飽和塩化アンモニウム(100ml)
中へ濾過し、セライトを塩化メチレンで洗浄し
た。濾液を水(500ml)で希釈し、塩化メチレン
(1000mlおよび500ml)で抽出した。塩化メチレン
抽出物をブライン(1000ml)で洗浄し、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濃縮すると油状物質
(34g、収率100%、粗製品)が生じ、それは徐々
に結晶化した。分析はトランス83.3%、シス5.7
%、不純物11%を示した。 実施例 5 6α−および6β−〔(1′R)−ヒドロキシエチル〕
ペニシリンの製造 アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒド
ロキシエチル〕ペニシリン(4.20g、13.7ミリモ
ル)のメタノール(40ml)中の冷(氷−メタノー
ル浴)溶液をZn(Ag)(42.g)で処理し、15分間
かきまぜた。さらにZn(Ag)(1.1g)を加え、混
合物を10分間かきまぜた。冷懸濁液をセライトパ
ツドを通して冷濃水性NH4Cl中へ濾過した。固
体をエーテルで洗浄して2相を分離した。水相を
エーテル(2×20ml)で抽出した。エーテル抽出
物を合せて、順次1N水性HCl、水、1M水性
NaHCO3およびブラインで洗浄し、次いで乾燥
した。溶媒を蒸発した残留物を石油エーテル/エ
ーテル:9/1の冷混合物ですり砕くと6α−異
性体(1.3g、5.7ミリモル、収率42%)〓が白色
固体として生じた:融点173〜4℃(CH2Cl2/エ
ーテル:2/8);1Hmr(CDCl3)δ:5.28(1H、
d、J=1.7、H−5)、4.35(1H、五重線、J=
6.2、H−1′、)、3.57(1H、dd、J=6.2、J=1.7、
H−6)、2.19(3H、s、CH3)、2.11(3H、s、
CH3)、1.72(1H、bs、OH)および1.40ppm(3H、
d、J=6.3、CH3);ir(CH2Cl2)νnax:3500
(w、OH)、1775(s、β−ラクタムC=O)、
1695(s、ラクトンC=O)および1635cm-1(m、
オレフイン);元素分析、計算値
(C10H13NO3S):C52.84、H5.76、N6.16;測定
値:C52.86、H5.72、N6.08。 冷エーテル/石油エーテル:1/9混合物を蒸
発させ、純6β−異性体を分取TLC(2%
CH3CN/CH2Cl2)上で分離した。 1Hmr(CDCl3)δ:5.40(1H、d、J=4.6、H
−5)、4.36(1H、dq、J=6.1、J=9.0、H−
1′)、3.74(1H、dd、J=9.0、J=4.6、H−6)、
2.19(3H、s、CH3)、2.25−1.90(1H、bs、
OH)、2.09(3H、s、CH3)および1.27ppm(3H、
d、J=6.0、CH3);ir(CH2Cl2)νnas:3580(w、
OH)、1770(s、β−ラクタムC=O)、1700
(s、ラクトンC=O)および1640cm-1(m、オレ
フイン)。 * 反応条件は最適化されていない;−50℃で繰
返したとき、6α−異性体の56.6%の収率を生じ
た。
ペネム(penem)抗生物質の合成に使用する鍵中
間体を製造するための新規な立体制御プロセスに
関する。 (2) 従来技術の説明 本発明は6−アミノペニシラン酸を式、 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基であり、
1′、3および4−位置の炭素における絶対配置は
R、RおよびRである) の光学活性アゼチジノン中間体に転化するための
新規な立体制御プロセスに関する。式の中間体
自体は公知であり、それはカルバペネムまたはペ
ネム核の6−位置に(R)−ヒドロキシエチル置
換基を、並びに5および6−位置のそれぞれRお
よびSの絶対配置を有するカルバペネムおよびペ
ネム抗生物質の合成における鍵中間体である。天
然醗酵生成物のチエナマイシンを含む種々のその
ような化合物が優れた抗菌活性を有することは既
に特許および科学文献に報告された。 前記ペネムおよびカルバペネム抗生物質の製造
についていくつかの全合成手順が報告されたが、
しかし今日まで、そのような手順は多数の段階が
必要なことおよび上記手順で形成されるジアステ
レオマー混合物を分離する必要があることのため
に商業的観点から満足ではなかつた。 前記種類のカルバペネムおよびペネムを合成す
るための1つの方法は、醗酵手順により容易に得
られる入手容易な物質である6−アミノペニシラ
ン酸(6−APA)を出発物質として使用するこ
とであつた。ヒライ他はHeterocycles17;201〜
207(1982)に6−APAを、公知手順により生物
学的活性のペネムおよびカルバペネムに転化でき
る式、 の光学活性4−アセトキシ−3−アゼチジノンに
転化する方法を示している。この方法では、6−
APAは次の図式により前記アゼチジノンに転化
される: 詳述すれば、6−APAをエステル化してメチ
ルエステルを生成させ、次いで公知方法、例えば
英国特許第2045755A号に記載の方法により転化
して6,6−ジブロモペニシリンのメチルエステ
ルを生成させる。次いでこのエステルを、J.0rg.
Chem.,42:2960〜2965(1977)に記載の金属−
ハロゲン交換法によりヒドロキシエチル化してシ
スおよびトランスジアステレオマーの混合物を生
成させる、それは少くとも小規模で、クロマトグ
ラフイー的に分離して所望の(R)−ヒドロキシ
エチルシス−異性体を生成させることができる。
この異性体をt−ブチルジメチルクロロシランで
シリル化して相当するヒドロキシ基を保護した中
間体になし、次いでそれをZnで還元的脱ブロム
化し、所望のトランス異性体を分離することがで
きるシスおよびトランス(R)ヒドロキシエチル
生成物の混合物を生成させる。次いでヒドロキシ
エチル化ペニシリンエステルを酢酸中でHg
(OAc)2で処理してチアゾリジン環を開裂し、4
−アセトキシアゼチジノン中間体を生成させ、そ
れをKMnO4で酸化してβ−メチルクロトナート
部分を除去し、所望の光学活性4−アセトキシア
ゼチジノン中間体を生成させる。 Tetrahedron Letters23(39);4021〜4024
(1982)には次の反応図式が記載されている: 従つて、ジアゾペニシリンエステル出発物質を
ベンジル6,6−ビス(フエニルセレニル)ペニ
シリナートに転化し、それをMeMgBrおよび
CH3CHOで−60℃においてヒドロキシエチル化
し、所望のシス異性体を単離することができるジ
アステレオマーの混合物を生成させた。 光学活性の4−アセトキシアゼチジノンはカル
バペネムおよびペネム抗生物質の合成に公知手順
で使用できる。例えば、Tetrahedron letters23
(22):2293〜2296(1982)にはこの中間体のチエ
ナマイシンへの転化が記載され、またChem.
Pham.Bull.29(11):3158〜3172(1981)にはペ
ネム抗生物質を製造するためのこの中間体の使用
が記載されている。 前記手順は(8R)−ヒドロキシエチルペネムお
よびカルバペネム抗生物質の大規模合成に潜在的
に有用であるけれども、それらの手順はアルドー
ル縮合段階および還元段階において立体特異性を
欠くことが問題であり、すなわち、ジブロモペニ
シリンまたはビス(フエニルセレニル)ペニシリ
ンエステルのヒドロキシエチル化およびそのよう
にヒドロキシ化された中間体のブロモまたはフエ
ニルセレノ基を除去するための還元がジアステレ
オマーの混合物を生じ、それを分割して所望の光
学活性生成物を生成させねばならない。そのよう
な分離が、殊に商業規模において、手順をどちら
かといえば非常に効率の低いものにする。 発明の概要 本発明は6−アミノペニシラン酸を式: (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基であり、
1′、3および4−位置の炭素における絶対配置は
R,RおよびRである) の公知の光学活性アゼチジノン中間体へ転化する
ための新規な立体制御プロセスを提供する。上記
中間体はカルバペネムまたはペネム核の6−位置
に(R)ヒドロキシエチル置換基を、並びに5お
よび6−位置にそれぞれRおよびS(トランス)
の絶対配置を有する先に開示された広範な種類の
カルバペネムおよびペネム抗生物質の合成におけ
る鍵中間体である。また上記方法に使用する一定
の新規中間体が提供される。 より詳しくは、本発明は光学活性アゼチジノン
中間体を製造する改良された方法であつて、 (a) 6−アミノペニシラン酸を、手順自体は公知
の手順により式、 〔式中Xはクロロ、ブロモ、またはヨードで
ある〕 のアンヒドロペニシリンに転化する段階、 (b) 中間体と式R1MgXのグリニヤール試薬ま
たは式R1Liのオルガノリチウム化合物(式中、
R1は(低級)アルキルまたはアリールであり、
Xは前記のとおりである)から選んだ試薬と
を、無水の不活性有機溶媒中で約0〜78℃の範
囲内の温度で反応させ、次にアセトアルデヒド
を加えて式、 (式中、Xは前記のとおりである) の中間体を排他的に生成させる段階、 (c) 中間体aを式、 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基、最
も好ましくはかさ高いトリオルガノシリル基例
えばt−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジ
フエニルシリルまたはトリイソプロピルシリ
ル、であり、Xは前記のとおりである) の相当する中間体に転化する段階、 (d) 中間体bを不活性溶媒中で還元し、生じた
式、 (式中、R″は前記のとおりである) の5,6−トランス異性体を単離する段階、か
らなる。ひき続いて、 (e) 中間体bのチアゾリジン環を開裂して式、 のアセトキシアゼチジノン中間体を生成させる
段階、および (f) 中間体を酸化してβ−メチルクロトナート
部分を除去し、所望の光学活性中間体を生成
させることができる。 上記方法の変法において、中間体aを、ヒド
ロキシ官能基を保護する前に還元することができ
る。 式 および (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードで
あり、R′は水素または普通のヒドロキシ保護基
である) の中間体は新規な化合物である。 詳細な説明 本発明は6−アミノペニシリン酸を、式、 の広範囲スペクトルのカルバペネム、チエナマイ
シン、を含む種々のカルバペネムおよびペネム抗
生物質の合成に使用される鍵光学活性アセトキシ
アゼチジノン中間体に転化する従来技術の方法
における有意な改良を提供する。 前記のように、6−APA経路を経由する
(8R)−ヒドロキシカルバペネムおよびペネム化
合物を製造する従来技術の手順には所望の6−ヒ
ドロキシエチル置換基を導入するためのアルドー
ル縮合反応が含まれる。公知の手順には6−
APAを6−アセチル誘導体に転化し、次いでこ
の誘導体を還元してヒドロキシエチルペニシリン
生成物を生成させることが含まれる(JACS
103:6765〜6767、1981)。しかし還元段階が立体
特異性でなく、所望の光学異性体をジアステレオ
マーの混合物から分離しなければならない。6−
ハロペニシリン、6,6−ジハロペニシリンまた
は6,6−ビス(フエニルセレニル)ペニシリン
の直接ヒドロキシエチル化は、例えばChem.
Pharm.Bull.29(10)、2899〜2909(1981)、J.
ORG.Chem.42:2960〜2965(1977)、
Heterocycles17:201〜207(1982)および
Tetrahedron Letters23(39):4021〜4024
(1982)に開示されているが、しかし、この手順
はペニシリン中間体上のアルドール反応が立体特
異性でなく、合成の残余の段階を続行する前に、
所望の(8R)−ヒドロキシエチル異性体を分離す
ることが必要である事実に問題がある。 本発明は意外にも一定の6,6−二置換アンヒ
ドロペニシリン上のアルドール縮合反応が単に1
つの立体異性体、すなわち、所望の5R,6R,8R
立体化学を有する式、 (式中、Xはハロである) の異性体、が排他的に生ずることを見出したこと
に基礎をおくものである。この立体特異性ヒドロ
キシエチル化は、この段階の後に立体異性体を分
離する必要をなくし、本発明の好ましい条件下の
Xの立体選択性の還元的除去と合せてペネムおよ
びカルバペネム抗生物質の合成に対する6−
APA経路の有用性を非常に改善する。 この方法に対する全体的反応図式が、6,6−
ジブロモペニシリン出発物質を使用する場合につ
いて、次に示される。 上記方法について詳述すると、6−APAはま
ず公知手順により式、 (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨードで
ある) の6,6−ジハロアンヒドロペニシリン中間体に
転化される。本発明の新規な反応段階のための出
発物質である式の中間体は公知化合物であるか
または公知方法により製造される。これらの中間
体は、6−APAを相当する6,6−ジハロペニ
シラン酸に転化し、その酸ハロゲン化物または混
成無水物を生成させ、次いで上記酸ハロゲン化物
または酸無水物を第三級アミンと反応させてアン
ヒドロペニシリンを生成させることにより製造す
ることができる。英国特許第2405755A号には
種々のジハロペニシラン酸例えば、6,6−ジブ
ロモペニシラン酸、6−クロロ−6−ヨードペニ
シラン酸、6−ブロモ−6−ヨードペニシラン酸
および6,6−ジヨードペニシラン酸の製法が開
示されている。Tetrahedron Letters23(39):
4021〜4024(1982)には6,6−ビス(フエニル
セレニル)ペニシリンの製法が開示されている。
6,6−ジハロペニシラン酸の相当するアンヒド
ロペニシリンへの転化は例えばJ.Chem.Soc.
(C):2123〜2127、1969、に教示され、それには
6,6−ジブロモアンヒドロペニシリンの製造が
特定的に開示されている。米国特許第3311638号
はペニシリンをアンヒドロペニシリンへ転化する
一般手順を教示する。本発明の方法に使用する最
も好ましいアンヒドロペニシリン出発物質は6,
6−ジハロアンヒドロペニシリン、好ましくは
6,6−ジブロモアンヒドロペニシリンおよび6
−ブロモ−6−ヨードアンヒドロペニシリン、最
も好ましくは6,6−ジブロモアンヒドロペニシ
リンである。 アンヒドロペニシリン出発物質はアルドール縮
合反応されて式、 (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨード最
も好ましくはブロモであり、絶対配置は5R、
6R、8Rである) の所望のヒドロキシエチル化中間体を与える。ア
ンヒドロペニシリン中間体上のアルドール縮合が
所望の光学活性異性体、すなわち5および6位置
の炭素におけにシス−配置並びに位置6における
(8R)−ヒドロキシエチル置換基を有する立体異
性体が排他的に生成されるのでこれが本発明の鍵
段階である。この意外な立体特異性アルドール縮
合が、従来技術の手順に必要であつたジアステレ
オマーの分離を必要でなくし、従つてカルバペネ
ムおよびペネム最終生成物の合成のための6−
APA経路の実用的利用性を高める。 アルドール縮合は実質的にペニシリン類での従
来技術の反応と同様に行なうことができる。例え
ば、J.Org.Chem.42(18)2960〜2965(1977)参
照。オルガノリチウム試薬またはグリニヤール試
薬を用い、約0℃以下、例えば0〜−78℃の温度
における金属−ハロゲン交換法により6,6−ジ
ハロアンヒドロペニシリンからまずエノラートが
生成され、そのように生じたエノラートが次にそ
の場で過剰のアセトアルデヒドと反応してヒドロ
キシエチル化生成物を生成する。 アルドール反応段階は不活性の無水有機試薬、
例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、ジオキ
サン、ジメトキシエタンまたはそれらの混合物中
で、0℃以下、好ましくは約−20℃以下の温度で
行なわれる。エノラートはほぼモル当量のオルガ
ノリチウム試薬またはグリニヤール試薬の使用に
より生成される。 好ましいオルガノリチウム試薬はR1Li(式中、
R1は(低級)アルキル例えばC1〜C6アルキル、
またはアリール、すなわちC6〜C10アリール例え
ばフエニルである)型のものである。適当なオル
ガノリチウム試薬の例はn−ブチルリチウムであ
る。グリニヤール試薬は好ましくはR1MgX(式
中、R1はC1〜C6アルキルまたはC6〜C10アリール
であり、Xはクロロ、ブロモまたはヨードであ
る)型の試薬である。好ましいグリニヤール試薬
はCH3MgBrおよびCH3MgClである。好ましい
態様には約−40〜−45℃の温度における
CH3MgClの使用が含まれる。他の好ましい態様
には約−20℃の温度におけるCH3MgBrの使用が
含まれる。エノラートの形成後モル過剰のアセト
アルデヒドが添加されて所望のヒドロキシエチル
化誘導体が生成される。 中間体aは次に還元されて中間体、 を生成することができ、あるいは、そして好まし
くは、中間体aをまずヒドロキシル基が普通の
ヒドロキシ保護基により保護された相当するアン
ヒドロペニシリン中間体に転化し、次いで還元し
てヒドロキシル保護中間体 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基である) を生成させることができる。還元が直接中間体
aに対して行なわれれば、次のチアゾリジン環開
裂段階の前に生成物aのヒドロキシル基を保護
して中間体bを生成させる。 ヒドロキシル保護は当業者に知られた普通のヒ
ドロキシ保護基を用いて公知手順により達成され
る。中間体aまはaのヒドロキシル官能基の
保護は反応列の後の段階、例えば第二水銀塩によ
る環分解段階における副反応および低収率を防ぐ
ために望ましい。適当なヒドロキシ保護基は例え
ば、アシル基例えばベンジルオキシカルボニル、
ベンズヒドリルオキシカルボニル、トリチルオキ
シカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルおよび2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル、アラルキル基例えばベンジル、ベンズヒ
ドリル、トリチルまたはp−ニトロベンジル、あ
るいはトリオルガノシリル基例えばトリ(C1〜
C6)アルキルシリル(例えば、トリメチルシリ
ル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリ
ル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、メチルジイソプロピルシリルまた
はメチルジ−t−ブチルシリル)、トリアリ−ル
シリル(例えば、トリフエニルシリル、トリ−p
−キシリルシリル)あるいはトリアラルキルシリ
ル(例えばトリベンジルシリル)であることがで
きる。これらおよび他のヒドロキシ保護基並びに
それらを形成および除去する方法は当該技術に知
られている、例えば「有機合成における保護基
(Protective Groups in Organic Synthesis)」
T.W.Greene,John Wiley & Sons,New
York.1981、第2章参照。 任意の普通のヒドロキシ保護基を置換基Xの還
元的除去に使用できるけれども、意外にも、かさ
高いトリオルガノシリルヒドロキシ保護基、例え
ばt−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフエ
ニルシリルまたはトリイソプロピルシリルの使用
が所望のトランス異性体bの実質上排他的な生
成(例えば〜95%)を生ずるが、他のヒドロキシ
保護基または非保護中間体aの使用は分離段階
を必要とするだけの量の望ましくないシス異性体
の副生を生ずることが認められた。従つて、中間
体aを、R″がかさ高いトリオルガノシリル基、
最も好ましくはt−ブチルメチルシリル、t−ブ
チルジフエニルシリルまたはトリイソプロピルシ
リルである相当するヒドロキシル保護中間体b
に転化し、次いでこの中間体をトランス中間体
bの実質上立体選択的な生成を与えるように還元
段階にかけることが本発明の好ましい態様であ
る。 選ばれるヒドロキシ保護基は反応工程の後の段
階において容易に除去できるものであるべきであ
る。トリオルガノシリル保護基は、そのような基
が穏やかな条件のもとで、例えばメタノール性
HClまたはフツ化物イオン(例えば、テトラ−n
−ブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロ
フラン)で処理することにより、敏感なβ−ラク
タム核を破壊することなく容易に除去できるので
有利に使用される(さらに、これらの基のあるも
の、すなわち、かさ高いオルガノシリル基例えば
トリイソプロピルシリル、t−ブチルジフエニル
シリルまたはt−ブチルジメチルシリル、は実質
的に立体制御された還元段階に好ましい)。シリ
ル化は適当なシリル化剤(例えばシリルクロリド
またはシリルトリフレート)の使用により、不活
性有機溶媒例えば塩化メチレン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、、ジメトキシエタン、クロロ
ホルムまたはジエチルエーテル中で、塩基例えば
ピリジン、2,6−ルチジン、イミダゾールまた
はトリエチルアミンのような有機塩基の存在下に
達成することができる。シリル化は広い温度範囲
で行なうことができるけれども、約−40℃〜約+
5℃の範囲内の温度を用いることが好ましい。好
ましい態様では、中間体aまたはaのヒドロ
キシ基はトリイソプロピルシリルトリフレート、
t−ブチルジフエニルシリルトリフレートまたは
t−ブチルジメチルシリルトリフレートで、塩化
メチレン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、
トルエンまたはジエチルエーテル、最も好ましく
はテトラヒドロフランまたは塩化メチレン中で約
0℃の温度でシリル化さる。 中間体aまたはヒドロキシ保護中間体bは
ハロゲンまたはフエニルセレノ基が除去されるよ
うに還元され、所望の5R、6S生成物 (式中、R′は水素または普通のヒドロキシ保
護基であり、最も好ましくはかさ高いトリオルガ
ノシリル基、例えばトリイソプロピルシリル、t
−ブチルジフエニルシリルまたはt−ブチルジメ
チルシリルである) を生ずる。還元は亜鉛−銀カツプル、亜鉛−銅カ
ツプル、Snl2、水素化スズ、亜鉛アマルガム、亜
鉛または、酸(例えばHClまたはCH3COOH)で
活性化された亜鉛のような化学還元剤で、あるい
は接触水素化により行なうことができる。不活性
溶媒例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、酢酸、エーテルとアルコール性溶媒との混合
物などが一般に使用される。好ましい態様におい
て亜鉛−銀カツプルがTHF/CH3OH溶媒系中で
使用される。他の好ましい態様には酸、好ましく
はHClまたは酢酸で活性化された亜鉛の使用が含
まれる。還元は広い温度範囲、例えば−45℃から
室温まで、で行なうことができる。一般に、還元
段階は最も望ましいトランス(5R、6S)異性体
を主生成物として与え、あまり望ましくないシス
異性体は少量にすぎない。上記のように、中間体
aを、R″がかさ高いトリオルガノシリル基例
えばトリイソプロピルシリル、t−ブチルジメチ
ルシリルまたはt−ブチルジフエニルシリルであ
るヒドロキシ保護中間体bに転化すれば、b
の還元は実質的に立体特異性であり、所望のトラ
ンス異性体がほとんど排他的に生成される。従つ
て、そのような好ましい条件のもとで、還元段階
の生成物は初めに望ましくないシス異性体副生物
を分離する必要なく、次の反応段階に直接使用す
ることができる。 還元後アンヒドロペニシリン中間体は、必要
であればヒドロキシル基を保護した後、反応自体
は公知の反応段階により所望のアセトキシアゼチ
ジノン中間体に転化される。従つて、最も好まし
い態様では、5、6および8位置の炭素に所望の
キラリテイーを有するヒドロキシ保護中間体b
が、例えば酢酸中のHg(OAc)2でチアゾリジン環
を分解されて中間体、 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基である) を生成し、次いでこの中間体を酸化すると所望
の光学活性中間体が生成される。チアゾリン環
の分解は文献に記載され、例えば中間体bを、
酢酸あるいは酢酸と不活性有機溶媒例えばテトラ
ヒドロフランまたはジオキサンとの混合物中で約
0〜約40℃の温度で第二水銀塩例えばHg
(OAc)2またはHgCl2と反応させることにより達
成することができる。 クロトナート部分の除去は中間体の酸化によ
り達成される。オゾン分解(例えばCH3OH中で
O3)の使用は酸を直接中間体へ酸化させる。
化学酸化剤例えばKMnO4、KMnO4と相間移動
触媒、KMnO4/NaIO4およびRuO4/NaIO4は一
般に、酸化の前に例えばエステルまたは酸無水物
に転化することによりのカルボン酸官能基を保
護することが必要である。 前記反応は、もちろん溶媒の賢明な選択で、反
応列において1つまたはより多くの中間体を単離
することなく行なうことができる。あるいは、可
能である場合に、中間体を結晶物質として単離
し、場合により例えば再結晶により次の反応段階
へ進む前に精製することができる。 この方法はアセトキシアゼチジノンの製造に
ついて記載されたけれども、型 (式中、Lは普通の脱離基を表わす) の他の有用なアゼチジノン中間体を与えるように
容易に変更できることは当業者に明らかであろ
う。例えば、前記中間体bを塩素化分解
(Cl2/CH2Cl2、−15℃)して、 を生成させ、それを相当する酸またはエステルに
転化した後、相当するアセトキシ誘導体について
記載したように酸化してクロロ中間体、 を生成させることができる。 本発明により製造された(R)−ヒドロキシエ
チルアゼチジノン中間体、すなわち中間体また
はその類似体例えば前記クロロ化合物、は公知方
法により容易にチエナマイシン並びに有用な抗菌
活性を有する他のカルバペネムおよびペネム誘導
体に転化される。 次の実施例は本発明の例示であるが、しかし発
明の範囲を限定しない。以下に示した温度はすべ
て、他に示さなければ摂氏温度である。 実施例 1 アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリンから
の(4R)−アセトキシ−(3R)−〔(1′R)−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕−2−
アゼチジノンの製造 A アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリン 6,6−ジブロモペニシラン酸(20.00g、
55.56ミリモル)のCH2Cl2(200ml)中の冷(氷−
メタノール)溶液を、トリエチルアミン(58.4ミ
リモル、8.00ml)を滴加して処理し、15分間かき
まぜた。溶液に無水トリフルオロ酢酸(8.40ml、
61.2ミリモル)を滴加した。それを30分間かきま
ぜ、次いでピリジン4.8ml、61.2ミリモル)を滴
加して処理した。混合物を−10℃で30分間、次い
で5゜で18時間かきまぜた。混合物を順次1N水性
HCl、水、1MNaHCO3およびブラインで洗浄し
て乾燥(MgSO4)した。溶媒を蒸発して得られ
た残留物を酢酸エチル(EtOAc)に再び溶解し、
活性炭で処理すると表題の化合物が生じた:融点
102〜103℃(CH3OH)、(16.1g、47.2ミリモル、
収率85%)。 1Hmr(CDCl3、80MHz)δ:5.80(1H、s、H
−5)、2.21(3H、s、CH3)、および2.15ppm
(3H、s、CH3)、;ir(CH2Cl2)νnax:1800(s、
β−ラクタムC=O)、1708(s、ラクトンC=
O)および1640cm-1(w、オレフイン);[α]D 22
+88.9゜(c0.144、CH3OH);元素分析、計算値
(C8H7NO2SBr2);C28.17、H2.07、N4.10;測定
値:C28.08、H1.98、N4.06。 B アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒ
ドロキシエチル〕ペニシリン アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリン
(15.02g、44ミリモル)を冷(−78℃)THF
(450ml)に溶解し、エーテル中のMeMgBrの
2.85M溶液(18.0ml、51.3ミリモル)を滴加して
処理し、−78℃で2分間かきまぜた。生じたマグ
ネシウムエノラートを過剰のアセトアルデヒド
(25ml、0.45モル)でトラツプし、20分間かきま
ぜた。冷却浴を除き、反応混合物に1N水性HCl
(70ml)およびエーテル(300ml)を加えた。水相
を除き、エーテル(2×200ml)で抽出した。有
機相を合せ、順次1N水性HCl、水、1M水性
NaHCO3およびブラインで洗浄して乾燥
(MgSO4)した。溶媒を除去すると表題の化合物
(13.08g、42.7ミリモル、収率97%)が油状物質
として生じた: 1Hmr(CDCl3)δ:5.61(1H、s、H−5)、
4.28(1H、q、J=6.0、H−1′)、2.21(3H、s、
CH3)、2.16(3H、s、CH3)、1.64(1H、bs、
OH)、および1.31ppm(3H、d、J=6.0Hz、
CH3);ir(CH2Cl2)νnax:3560(m、OH)、1785
(s、β−ラクタムC=O)、1710(s、ラクトン
C=O)および1635cm-1(m、オレフイン);[α]
D 22+83.8゜(c0.128、MeOH);元素分析、計算値
(C10H12NO3SBr):C39.23、H3.95、N4.57;測
定値:C38.31、H4.63、N4.61。 C アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕ペニ
シリン アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒド
ロキシエチル〕ペニシリン(6.0g、19.6ミリモ
ル)の冷(氷浴)塩化メチレン(60ml)溶液に、
初めに2,6−ルチジン(4.50ml、39ミリモル)
を加え、次にt−ブチルジメチルシリルトリフレ
ート(7.8ml、34ミリモル)を滴加した。混合物
を1時間かきまぜ(5℃)、次いで1N水性HCl、
水、1M水性NaHCO3およびブラインで洗浄し
た。生じた有機相を乾燥(MgSO4)し、エーテ
ル−石油エーテル(1:2)の混合物等容積で希
釈し、活性炭で処理した。溶媒を蒸発した固体残
留物を熱ヘキサンに再び溶解して結晶化させると
表題の化合物、5.35gが生じた。母液を濃縮し、
活性炭で処理して低温で結晶化させた(5℃、
1.28g)。2つの収穫を合せて保護ヒドロキシル
誘導体(6.63g、15.7ミリモル、収率80.6%)が
生じた。融点116〜117℃(MeOH): 1Hmr(CDCl3)δ:5.53(1H、s、H−5)、
4.27(1H、q、J=6.1Hz、H−1′)2.20(3H、s、
CH3)、2.13(3H、s、CH3)、1.28(3H、d、J
=6.1Hz、CH3)、0.91(9H、s、t−ブチル)、
0.09(3H、s、CH3)および0.07(3H、s、
CH3);ir(CH2Cl2)νnax:1785(s、β−ラクタ
ムC=O)、1700(s、ラクトンC=O)および
1635cm-1(m、オレフイン);[α]D 22+119.6゜ (c0.14MeOH);元素分析、計算値 (C16H27NO3SBrSi):C45.60、H6.45、 N3.32;測定値:C46.38、H6.02、N3.23。 D アンヒドロ−6α−〔(1′R)−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル〕ペニシリン アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕ペニシリ
ン(1.00g、2.38ミリモル)のTHF−MeOHの
25%混合物(25ml)中の−45℃に冷却した溶液に
Zn(Ag)〓(10g)を加えた。混合物を出発物質
のすべてが消費されるまでかきまぜ(TLCプレ
ート、Rf0.4、2%CH3CN/CH2Cl2)、次いでセ
ライト(CHLITE)パツドを通して冷1M水性
NH4Cl溶液中へ濾過した。相をふりまぜ、分離
し、水相をエーテル(3×10ml)で抽出した。有
機相を合せ、順次1N水生HCl、水、1M水性
NaHCO3、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)
した。溶媒を蒸発させると油が生じ、それを真空
で結晶化した(915mg、2.38ミリモル、収率99.6
%)。固体のHPLC分析は次の割合を示した:出
発物質0.70%、シス異性体2.51%および表題の化
合物96.79%、融点56〜7℃(MeOH)。 1Hmr(CDCl3)δ:5.29(1H、d、J=1.8、H
−5)、4.34(1H、dq、J=6.3、J=3.5Hz、H−
1′)、3.52(1H、dd、J=3.5Hz、J=1.8Hz、H−
6)、2.17(3H、s、CH3)、2.08(3H、s、
CH3)、1.25(3H、d、J=6.3Hz、CH3)、0.89
(9H、s、t−ブチル)、および0.99ppm(6H、
s、CH3);ir(CH2Cl2)νnax:1775(s、β−ラ
クタムC=O)、1965(s、ラクトンC=O)およ
び1635cm-1(m、オレフイン);[α]D 22+4.28゜(
c
0.114、MeOH);元素分析、計算値
(C16H27NO3SSi):C56.10、H8.24、N4.09、
S9.38;測定値:C56.65、H7.82、N4.07、S9.04。 対応する6−β−(1′R)異性体を油状物質と
して分離した: 1Hmr(CDCl3)δ:5.35(1H、d、J=4.6、H
−5)、4.31(1H、dq、J=6.0、J=9.4、H−
1′)、3.83(1H、dd、J=4.6、J=9.4、H−6)、
2.18(3H、s、CH3)、2.08(3H、s、CH3)、1.23
(3H、d、J=6.0、CH3)、0.89(9H、s、t−
ブチル)、0.10(3H、s、CH3)および0.06ppm
(3H、s、CH3);ir(CH2Cl2)δnax:1785(s、
β−ラクタムC=O)、1965(s、ラクトンC=
O)、および1635cm-1(m、オレフイン);[α]D 22
+171.2゜(c0.084、MeOH)。 * 亜鉛銀カツプルは酢酸銀1部とZn11.7部とか
ら調製した。 なお、参考までに以下最終製品に至るまでの参
考例を記載する。 E α−〔(3R)−〔(1′R)−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)〕−(4R)−アセトキシ−2−ア
ゼチジノン−1−イル〕−β−メチルクロトン
酸 アンヒドロ−6α−〔(1′R)−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル〕ペニシリン(5.00g、
14.6ミリモル)の酢酸(75ml)中の溶液を22℃で
酢酸第二水銀(14g、44ミリモル)で処理し、24
時間かきまぜた。混合物にさらに酢酸第二水銀
(9.3g、29ミリモル)を加え、かきまぜをさらに
2時間続けた。反応混合物をセライトパツドを通
して濾過し、固体を酢酸で洗浄した。濾過を水
(150ml)で希釈し、エーテル(5×40ml)で抽出
した。有機抽出物を合せて水(3×40ml)、ブラ
インで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、活性炭で処
理した。溶媒を蒸発させると油が生じ、それは真
空下に結晶化した(5.33g、13.8ミリモル、収率
95%)、融点119〜20℃(CH2Cl2/石油エーテル
9/1); 1Hmr(CDCl3)δ:6.32(1H、d、J=1.4、H
−4)、4.24(1H、5線の中心、J=6.0、H−
1′)、3.20(1H、dd、J=1.4、J=5.8、H−3)、
2.24(3H、s、CH3)、2.05(3H、s、CH3CO2)、
1.97(3H、s、CH3)、1.29(3H、d、J=6.3、
CH3)、0.86(9H、s、t−ブチル)、0.08(3H、
s、CH3)、および0.05ppm(3H、s、CH3);ir
(CH2Cl2)νnax:1770(s、β−ラクタムC=
O)、1745(m、CH3C=O、1690(m、CO2H)、
および1620cm-1(w、オレフイン);[α]D 22+
18.9゜(c0.088、MeOH);元素分析、計算値
(C18H31NO6Si):C56.07、H8.10、N3.63;測定
値:C56.00、H8.25、N3.73。 F (4R)−アセトキシ−(3R)−〔(1′R)−t−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕−2−
アゼチジノン α−(3R)−〔(1′R)−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル〕−(4R)−アセトキシ−2−ア
ゼチジノン−1−イル〕−β−メチルクロトン酸
(2.0g、5.2ミリモル)のCH2Cl2(30ml)中の溶液
に−15℃(氷−MeOH浴)でEEDQ(1.63g、
6.20ミリモル)を加えた。冷浴を除き、反応混合
物を22℃で18時間かきまぜた。それを順次1N水
性HCl、水、1M水性NaHCO3、ブラインで洗浄
し、乾燥(MgSO4)した。溶媒を蒸発させると
混合酸無水物(2.14g、収率93.3%)がカルボン
酸保護誘導体として生じた: 1Hmr(CDCl3)δ6.23(1H、D、J=1.4、H−
4)、4.32(2H、q、J=7.1、CH 2CH3)、4.05−
4.39(1H、m、J=6.1、H−1′)、3.23(1H、dd、
J=1.4、J=6.1、H−3)、2.25(3H、s、
CH3)、2.06(3H、s、CH 3CO)、1.17(3H、s、
CH3)、1.35(3H、t、J=7.1、CH 3CO2)、1.29
(3H、d、J=6.1、CH3)、0.86(9H、s、t−
ブチル)、0.08(3H、s、CH3)および0.05ppm
(3H、s、CH3);ir(CH2CL2)νnax:1800(s、
混成無水物)、1775(s、β−ラクタムC=O)、
1750(s、アセタートC=O)および1625cm-1
(w、オレフイン)。 得られた混合酸無水物(2.10g、4.76ミリモ
ル)を−78℃(アセトン−ドライアイス浴)に冷
却したCH2Cl2(30ml)に溶解し、全出発物質が消
失するまで(1.5時間)オゾン分解した。オゾニ
ドの冷(−78℃)溶液を(CH3)2S(6ml)で還元
し、室温で1.5時間かきまぜた。メタノール(30
ml)を加え、次いで2,6−ルチジン(1.2ml)
を加えた。混合物を22℃で2時間かきまぜ、エー
テルで希釈し、1N水性HCl、水、1M水性
NaHCO3、ブラインで洗浄して乾燥(MgSO4)
した。溶媒を蒸発させると表題の化合物(1.31
g、4.56ミリモル、収率95%)が白色固体として
生じた:融点104〜106℃、エーテル/石油エーテ
ル:1/1〔文献*融点104〜106℃〔α〕D 22+47.4゜
(C.0.136、CHCl3)〔文献〓、〔α〕D+48.8゜
(C.0.41、CHCl3)。 * Chem.Pharm.Bull(Tokyo)29、2899
(1981)。 実施例 2 6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒドロキシエチル〕
アンヒドロペニシリンおよび6α−ブロモ−6
−β−〔(1′R)−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)エチル〕アンヒドロペニシリン−比較的
高い(−20℃)温度におけるアルドール縮合の
例示 【表】 手 順 アンヒドロ6,6−ジブロモペニシリン
(10.23g)の乾燥THF(150ml)中の−20℃に冷
却した溶液に臭化メチルマグネシウム(12.21ml)
を10分間にわたり、温度を−15〜−20゜に維持し
ながら滴加した。生じた溶液を−20゜で10分間か
きまぜ、次にアセトアルデヒド(8.4ml)を初め
は一滴ずつで五分間にわたり、温度を−15〜−
20゜に維持して加えた。溶液を−20゜で15分間かき
まぜた。反応混合物に飽和塩化アンモニウム(10
ml)を加え次に水(80ml)を加えた。次いで混合
物を酢酸エチル(150ml、50ml)で抽出した。酢
酸エチル抽出物をブラインで(2回、各100ml)
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮す
ると油(8.9g、97%)が生じた。HPLC〓:シ
ス92%、トランス異性体なし、不純物8%。 *カラム:μポラシル(Porasil)(ウオーター
ズ) 溶媒:3% CH3CN/CH2Cl2 流速:90ml/h 検出:UV 275nm アテニユエーシヨン:0.2 上記粗油状物質を0゜に冷却した乾燥CH2Cl2
(100ml)に溶解した。2,6−ルチジン(6.98
ml)を加え、次にt−ブチルジメチルシリルトリ
フルオロメチルスルホナート(10.02ml)を20分
間にわたり、温度を0〜5゜に維持して滴加した。
生じた溶液を0〜5゜で1時間かきまぜた。TLC
(シリカ、エーテル−石油エーテル1:1、I2)
は反応の完了を示した。反応混合物を1N−HCl
(100ml)、飽和NaHCO3(100ml)およびブライン
(100ml)でそれぞれ洗浄し、無水Na2SO4上で乾
燥して濃縮すると暗色油が生じ、それは徐々に凝
固した。この油を温石油エーテルに溶解し、炭素
処理して濃縮乾固した(14g)。この粗固体を温
イソプロパノール(70ml)に再び溶解し、溶液が
温かい間に水(35ml)で希釈し、0゜に冷却して濾
過した。ケークをイソプロパノール/H2O(2:
1)で洗浄し、減圧デシケーター中で乾燥した。
収量7.0g(2段階で55.5%) 実施例 3 6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル〕アンヒドロペニシリ
ン−グリニヤール試薬としてCH3MgClの使用
の例示 【表】 手 順 アンヒドロ−6,6−ジブロモペニシリン
(34.1g)の乾燥THF(350ml)中の溶液を−45゜に
冷却し、塩化メチルマグネシウム(39.6ml)を20
分間にわたり、温度を−40゜以下に維持して滴加
した。生じた溶液を−45〜−40゜で10分間かきま
ぜ、アセトアルデヒド(28ml)を初めは一滴ずつ
5分間にわたり、温度を−30゜以下に維持しなが
ら加えた。溶液を−40゜で15分間かきかぜた。反
応混合物に飽和塩化アンモニウム(35ml)を加え
次に水(400ml)を加えた。混合物をトルエン
(350ml、および150ml)で抽出した。トルエン抽
出物をブライン(2×300ml)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウム上で乾燥して容積が〜100mlにな
るまで濃縮した。濃縮溶液にトルエン(300ml)
を加え、次に〜300mlまで濃縮を続けた。(1) トルエン溶液を0゜に冷却し、2,6−ルチジン
(23.3ml)を加え次にトルフレート(27.6ml)を
15分間にわたり、温度を0〜5゜に維持しながら滴
加した。生じた溶液を0゜で1時間かきまぜた。(2)
反応混合物に水(250ml)を加え、PHを濃塩酸
(〜8ml)で5.0から2.5に調整した。有機層を分
離した。有機層に水(250ml)を加え、PHを1%
水酸化ナトリウム(〜10ml)で8.0に調整した。
有機層をブライン(2×250ml)で洗浄し、炭素
処理(15g)し、〜50mlに濃縮した。濃縮物にイ
ソプロパノール(200ml)および水(一滴ずつ)
(100ml)をかきまぜながら加えた。溶媒100mlを
減圧下に除去するとスラリーが生じ、それを0゜に
冷却し、0.5時間かきまぜて濾過した。ケークを
氷冷したイソプロパノール−水(2:1)(80ml)
で洗浄し、減圧デシケーター中で乾燥した。収量
29.0g(69%)、融点95〜100゜。粗生成物を次の
ように再結晶した:トルエン(150ml)に溶解し、
炭素処理し、できるだけ濃縮し、イソプロパノー
ル(200ml)を加え、次に水(100ml)を氷冷、撹
拌下に滴加した。沈澱生成物を濾過し、氷冷した
イソプロパール−水(2:1)で洗浄し、減圧デ
シケーター中で乾燥した。収量21.0g(50%)、
融点104〜108゜。 (1) HPLC〓は92%の純度、トランス異性体のな
いことを示した。 *カラム:ポラシル(ウオーターズ) 溶媒:3%CH3CN/CH2Cl2 流速90ml/h 検出:UV275nm アテニユエーシヨン:0.2 (2) TLC:シリカゲル、エーテル−石油エーテ
ル1:1、I2 実施例 4 6α−〔(1′R)−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル〕アンヒドロペニシリン−亜鉛/酢
酸還元の使用の例示 試 薬 アンヒドロペニシリン 42.0g(0.1モル) 亜鉛末
42.0g〔(0.65モル、アナケミア
(Anachemia)〕 酢 酸
11ml≡11.54g(0.19モル、d.1.049、氷状) CH3OH 1000ml 手 順 機械式かきまぜ機、温度計、滴下漏斗並びに窒
素の入口および出口管を設けた2の三口フラス
コ中でアンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−
ヒドロキシエチル〕ペニシリン(42g)をメタノ
ール(100ml)中へ懸濁させた。反応混合物を−
20゜に冷却し、亜鉛末(42g)を加え、次いで酢
酸(11ml)をゆつくり加えた。生じた混合物を−
25〜−15゜で0.5時間かきまぜた。TLC(シリカ、
エーテル−石油エーテル1:3、I2またはモリブ
デン酸塩溶液)は反応の完了を示した。反応混合
物をセライト上で飽和塩化アンモニウム(100ml)
中へ濾過し、セライトを塩化メチレンで洗浄し
た。濾液を水(500ml)で希釈し、塩化メチレン
(1000mlおよび500ml)で抽出した。塩化メチレン
抽出物をブライン(1000ml)で洗浄し、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濃縮すると油状物質
(34g、収率100%、粗製品)が生じ、それは徐々
に結晶化した。分析はトランス83.3%、シス5.7
%、不純物11%を示した。 実施例 5 6α−および6β−〔(1′R)−ヒドロキシエチル〕
ペニシリンの製造 アンヒドロ−6α−ブロモ−6β−〔(1′R)−ヒド
ロキシエチル〕ペニシリン(4.20g、13.7ミリモ
ル)のメタノール(40ml)中の冷(氷−メタノー
ル浴)溶液をZn(Ag)(42.g)で処理し、15分間
かきまぜた。さらにZn(Ag)(1.1g)を加え、混
合物を10分間かきまぜた。冷懸濁液をセライトパ
ツドを通して冷濃水性NH4Cl中へ濾過した。固
体をエーテルで洗浄して2相を分離した。水相を
エーテル(2×20ml)で抽出した。エーテル抽出
物を合せて、順次1N水性HCl、水、1M水性
NaHCO3およびブラインで洗浄し、次いで乾燥
した。溶媒を蒸発した残留物を石油エーテル/エ
ーテル:9/1の冷混合物ですり砕くと6α−異
性体(1.3g、5.7ミリモル、収率42%)〓が白色
固体として生じた:融点173〜4℃(CH2Cl2/エ
ーテル:2/8);1Hmr(CDCl3)δ:5.28(1H、
d、J=1.7、H−5)、4.35(1H、五重線、J=
6.2、H−1′、)、3.57(1H、dd、J=6.2、J=1.7、
H−6)、2.19(3H、s、CH3)、2.11(3H、s、
CH3)、1.72(1H、bs、OH)および1.40ppm(3H、
d、J=6.3、CH3);ir(CH2Cl2)νnax:3500
(w、OH)、1775(s、β−ラクタムC=O)、
1695(s、ラクトンC=O)および1635cm-1(m、
オレフイン);元素分析、計算値
(C10H13NO3S):C52.84、H5.76、N6.16;測定
値:C52.86、H5.72、N6.08。 冷エーテル/石油エーテル:1/9混合物を蒸
発させ、純6β−異性体を分取TLC(2%
CH3CN/CH2Cl2)上で分離した。 1Hmr(CDCl3)δ:5.40(1H、d、J=4.6、H
−5)、4.36(1H、dq、J=6.1、J=9.0、H−
1′)、3.74(1H、dd、J=9.0、J=4.6、H−6)、
2.19(3H、s、CH3)、2.25−1.90(1H、bs、
OH)、2.09(3H、s、CH3)および1.27ppm(3H、
d、J=6.0、CH3);ir(CH2Cl2)νnas:3580(w、
OH)、1770(s、β−ラクタムC=O)、1700
(s、ラクトンC=O)および1640cm-1(m、オレ
フイン)。 * 反応条件は最適化されていない;−50℃で繰
返したとき、6α−異性体の56.6%の収率を生じ
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 (式中、R′は水素または普通のヒドロキシ保
護基である) を有する化合物。 2 式 を有する、特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 式 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基である) を有する、特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 R″がかさ高いトリオルガノシリル保護基で
ある、特許請求の範囲第3項記載の化合物。 5 R″がt−ブチルジメチルシリル、トリイソ
プロピルシリルまたはt−ブチルジフエニルシリ
ルである、特許請求の範囲第4項記載の化合物。 6 式 (式中、R″が普通のヒドロキシ保護基である) を製造する方法であつて、 (a) 式 (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨード
である) の6,6−二置換アンヒドロペニシリンと、
式、R1MgXのグリニヤール試薬または式、
R1Liのオルガノリチウム化合物(式中、R1は
(低級)アルキルまたはアリールであり、Xは
前記のとおりである)から選んだ試薬とを、無
水の不活性有機溶媒中で、0〜−78℃の範囲内
の温度で反応させ、次にアセトアルデヒドを加
えて 式 (式中、Xは前記のとおりである) のシス異性体を排他的に生成させる段階、 (b) 前記中間体aを、 式 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基であ
り、Xは前記のとおりである) に転化する段階、および (c) 前記中間体bを不活性溶媒中で還元し、生
じた 式 (式中、R″は前記のとおりである) の5,6−トランス異性体を単離する段階、 からなる製造法。 7 段階(b)において中間体aが 式 (式中、R″はかさ高いトリオルガノシリルヒ
ドロキシ保護基である) に転化される、特許請求の範囲第6項記載の方
法。 8 式、 (式中、R′は水素または普通のヒドロキシ保
護基である) を製造する方法であつて、 (a) 式、 (式中、Xはクロロ、ブロモ、またはヨード
である) の6,6−二置換アンヒドロペニシリンと、
式、R1MgXのグリニヤール試薬または、式、
R1Liのオルガノリチウム化合物(式中、R1は
(低級)アルキルまたはアリールであり、Xは
前記のとおりある)から選ばれた試薬とを、無
水の不活性有機溶媒中で、0〜−78℃の範囲内
の温度で反応させ、次にアセトアルデヒドを加
えて、 式 (式中、Xは前記のとおりである) のシス異性体を排他的に生成させる段階、 (b) 前記中間体aを不活性溶媒中で還元し、生
じた 式 の5,6−トランス異性体を単離する段階、お
よび所望により (c) 中間体aを、 式 (式中、R″は普通のヒドロキシ保護基であ
る) に転化する段階、 からなる製造法。
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