JPH03220172A - チオカルボン酸エステル化合物及びその製造方法 - Google Patents

チオカルボン酸エステル化合物及びその製造方法

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JPH03220172A
JPH03220172A JP1348090A JP1348090A JPH03220172A JP H03220172 A JPH03220172 A JP H03220172A JP 1348090 A JP1348090 A JP 1348090A JP 1348090 A JP1348090 A JP 1348090A JP H03220172 A JPH03220172 A JP H03220172A
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JP
Japan
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acid ester
group
refractive index
ester compound
thiocarboxylic acid
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JP1348090A
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English (en)
Inventor
Shingo Matsuoka
松岡 信吾
Masahiro Amano
正弘 天野
Yasuji Kida
木田 泰次
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に光学材料として有用であり、そ の他塗料、インク、接着剤及び感光性樹脂等に有用な重
合性のチオカルボン酸エステル化合物及びその製造方法
に関するものである。
〔従来技術〕
従来、無機ガラスに代る合成樹脂については種々研究さ
れているが、欠点も多く、まだ十分に満足し得る性状の
ものは得られていない。例えば、メチルメタクリレート
やジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)を
主成分とする単量体を重合した重合体は、光学用樹脂や
レンズとして使用されているが、その屈折率は約1.5
0と低い。
この欠点を改良した高屈折率樹脂も種々提案されている
。例えば、ポリカーボネート、ポリスルホン系の高屈折
率樹脂が提案されている。これらの樹脂は、屈折率が約
1.60と高いものの、光透過率が低く、光学的均質性
に欠け、また着色するなどの問題がある。
このため架橋性の高屈折率樹脂用単量体が種々提案され
ている。例えば、特開昭61−28901号公報などに
フェニル基をハロゲン原子で置換したフェニルメタクリ
レートなどハロゲン原子を多数含んだ樹脂が提案されて
いる。また、特開昭60−197711号公報などにα
−ナフチルメタクリレートを主成分とする高屈折率樹脂
用組成物が提案されている。これらの高屈折率樹脂用単
量体は、ハロゲン原子や縮合芳香環を含むためその大部
分が常温で固体である。このため、これらの単量体は常
温で液状の単量体に溶解して重合される。
上記の液状の単量体として、下記式 %式% (R’はアルキル基を示す。) で示されるメタクリル酸エステルが知られている。
しかしながら、この単量体を重合して成る樹脂は、屈折
率がそれほど高くないうえ、一般の樹脂と同様に表面の
耐擦傷性が不十分であるため、レンズ等の光学材料に供
する場合には、有機シリコーン被膜から成るハードコー
ト膜をその表面に形成させることが必要である。しかし
この樹脂はメタクリル酸エステルから成る樹脂のため、
通常、アリルジグリコールカーボネート樹脂に施されて
いる方法、即ちアルカリ液による表面処理後に有機シリ
コーン被膜を形成させる方法を適用しても、樹脂と被膜
との密着性が不十分で実用に供することが困難であった
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明が解決しようとする課題は、高屈折率樹脂用の常
温で固体の単量体の溶解に適した常温で液状の単量体で
あって、高屈折率且つ低分散であり、透明性、耐衝撃性
、耐候性及び軽量性などに優れた樹脂を与える単量体を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意研究
を重ねた結果、特定の構造を有するチオカルボン酸エス
テル化合物が、前記の諸性質を具備した優れたものであ
ることを見い出し、本発明を完成する至った。
即ち、本発明は、−船蔵(1) で示されるチオカルボン酸エステル化合物である。
前記−船蔵CII中、R2及びR3は、夫々同種又は異
種の水素原子又はアルキル基であればよいが、本発明の
化合物の重合により得られる重合体の光学材料への利用
の観点からは、水素原子又はメチル基であることが好ま
しい。
上記−船蔵〔I〕中、R4で示されるアルキレン基は炭
素数が2〜5である。炭素数が6以上の場合には、本発
明のチオカルボン酸エステル化合物を重合して得られる
樹脂の耐熱性が低下するために好ましくない。アルキレ
ン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリ
メチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、プ
ロピレン基、I、2−ジメチルエチレン基等を挙げるこ
とができる。本発明においては、得られる樹脂の屈折率
及び耐熱性を勘案すると、アルキレン基の炭素数は2〜
4であることが特に好ましい。
前記−船蔵(1)中、R5は、置換若しくは非置換の7
リール基である。上記の了り−ル基としては、その炭素
数に特に制限されるものではないが、本発明の化合物の
粘度及び重合して得られる重合体の屈折率の観点から炭
素数6〜10であることが好ましい。例えば、フェニル
基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等が挙げられ、
特にフェニル基が好適である。
上記R5で示される了り−ル基の置換基としては、特に
制限されず、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキルチ
オ基、フエ′ニル基、フェニルチオ基等を挙げることが
できる。これらの置換了り−ル基の代表的なものを例示
すると、例えば、クロロフェニル基、ブロモフェニル基
、ジクロロフェニル基、ジブロモフェニル基、トリブロ
モフェニル基等のハロゲノアリール基;メチルチオフェ
ニル基、ジ(メチルチオ)フェニル基、フェニルチオフ
ェニル基、ビフェニル基等を挙げることができる。
本発明の前記−船蔵(4)で示されるチオカルボン酸エ
ステル化合物は、次の手段によって同定、確認すること
ができる。
(ア)赤外吸収スペクトル(IR)を測定することによ
り、3150〜2800cm−’にCH結合に基づく吸
収、1650〜1620cm〜1に末端2重結合に基づ
く吸収、更に1660〜1690C1ll −’付近に
チオエステル結合に基づくカルボニル基の強い吸収が観
測される。
(イ)IH−核磁気共鳴スペクトル(’H−NMR)を
測定することにより化合物を容易に同定することができ
る。特に−船蔵(I)においてR1がメチル基の場合は
61.9 ppm付近にメチル基に基づくピーク、及び
δ5,7と66、1 ppm付近に末端のビニリデンプ
ロトンに基づくピークがそれぞれ3:1:1の割合でメ
タクリル酸エステルに特有なパターンで認められる。ま
たRが水素原子の場合は、65.6〜7 ppmにアク
リル酸エステルに特有なパターンで3個分の水素が認め
られる。さらにチオエーテル鎖においてはイオウ原子に
結合した炭素原子上の水素が62.9ppm付近にそれ
ぞれ結合状態に応じたパターンのピークを示す。さらに
R2及びR3のいずれかがメチル基の場合、61.1 
ppm付近に2重線が認められる。また、67〜68.
5 ppmに了り−ル基に帰属されるピークが認められ
、δ工〜δ4 ppmにアルキレン基に帰属されるピー
クが認められる。その他の水素原子が存在すれば、その
結合様式に応じたスペクトルパターンを示す。以上のよ
うな情報より容易に化合物の同定が可能である。
(つ)元素分析によって炭素、水素、イオウ、ハロゲン
の各重量%を求め、さらに認知された各元素の重量%の
和を100から減じることによって酸素の重量%を算出
することができ、該化合物の組成式を決定することがで
きる。
−船人N)で示されるチオカルボン酸エステル化合物は
、どのような方法により得ても良いが、一般には次に述
べる方法により製造される。
下記式(II) で示される化合物と、下記式(n[] で示される化合物とを反応させる方法である。
(ア)カルボン酸を用いる方法 一般式(II)で示される化合物と一般式(III)で
示される化合物のうち、R6が水酸基であるカルボン酸
とを酸触媒の存在下脱水縮合させることにより、−船蔵
〔I〕のチオカルボン酸エステル化合物を製造すること
ができる。両原料の仕込みモル比は必要に応じて適宜決
定すればよいが、通常、どちらか一方の化合物を過剰に
使用するのが一般的である。該反応において、触媒とし
て使用される酸は、塩酸、硫酸等の鉱酸、芳香族スルホ
ン酸等あるいは、フッ化ホウ素エーテラート等のルイス
酸が挙げられる。
本反応においては、水が副生ずるが、その反応は平衡反
応である為、一般にディーンースターク水分離器等を用
いたり、ソックスレーの抽出器に無水硫酸ナトリウム又
はモレキュラーシーブ等の脱水剤を入れて溶媒を還流さ
せたり、反応系内にN、N−ジシクロへキシルカルボジ
イミド等の脱水剤を共存させるなどして系内から水を取
除くことが好ましい。該溶媒としては、ベンゼン、トル
エン等の芳香族炭化水素やクロロホルム、ジクロロメタ
ン等のハロゲン化脂肪族炭化水素が好ましい。
反応温度は、溶媒の種類によって異なるが、一般には、
0℃〜120℃が好ましい。反応時間は、原料の種類に
より一概に限定できないが、30分〜20時間、さらに
1時間から6時間の範囲から選択することが特に好まし
い。反応系から目的生成物、即ち前記−船蔵(1)で示
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知
の方法を採用出来る。
(イ)カルボン酸塩化物を用いる方法 −船蔵(It)で示される化合物と一般式C[[)で示
される化合物のうち、R6が塩素原子であるカルボン酸
塩化物とを塩基の存在下、脱塩化水素させることにより
一般式(1)のチオカルボン酸エステル化合物を製造す
ることができる。
両原料の仕込みモル比は、通常(−船蔵(11)で示さ
れる化合物)/(−船蔵(III)で示される化合物)
=0.8〜1.5の範囲から選択すればよいが、等量用
いることが特に好ましい。
本反応においては塩化水素が副生ずる。一般にはこの塩
化水素を反応系から除く為、反応系内に塩化水素捕捉剤
として塩基を共存させたり、窒素ガス等の不活性ガスを
反応系に通じたりすることが好ましい。
該塩化水素捕捉剤としての塩基は特に限定されず公知の
ものを使用することができる。L般に好適に使用される
塩基としてトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン等のトリアルキルアミン、ピリジン、テ
トラメチル尿素、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等
が挙げられる。塩基の量はカルボン酸塩化物1モルに対
して1モル以上用いることが好ましい。
本発明における前記反応に際しては、一般に有機溶媒を
用いるのが好ましい。該溶媒として好適に使用されるも
のを例示すれば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキ
サン、ヘプタン、石油エーテル、クロロホルム、塩化メ
チレン、塩化エチレン等の脂肪族又は芳香族炭化水素類
あるいはハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル11;N、
N−ジメチルホルムアミド、N。
N−ジエチルホルムアミド等のN、N−ジアルキルアミ
ド類;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
前記反応における温度は広い範囲から選択出来、一般に
は一20℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃の範囲
から選べばよい。反応時間は原料の種類によっても違う
が、通常5分〜24時間、好ましくは10分〜4時間の
範囲から選べばよい。また反応中においては攪拌を行う
のが好ましい。
反応系から目的生成物、即ち前記−船蔵(I)で示され
る化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知の方
法が採用できる。
(つ)カルボン酸エステルを用いる方法−船蔵(II)
で示される化合物と一般式(I[[)で示される化合物
のうち、R6がアルコキシ基であるカルボン酸エステル
とを用いてエステル交換させる方法で、−船蔵(1)の
チオカルボン酸エステル化合物を製造することが出来る
本反応においては、酸又は塩基を触媒として用いるのが
好ましい。触媒として好適に使用される酸を例示すれば
、硫酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられ、
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基やナト
リウムメトキシド又はカリウム−t−ブトキシド等のア
ルコキシド等が挙げられる。
本反応においてはアルコール(R’H)が生成する。該
反応は平衡反応である為、このアルコールを蒸留又は共
沸等の方法で反応系外に取り除くことが好ましい。この
ため、原料の一般式(III)で示されるカルボン酸エ
ステルとしてR6が炭素数1〜5、特に炭素数1〜3の
アルキル基を有するものを用いることが好ましい。
本反応は一般には無溶媒で行なわれるが、原料が固体で
ある場合には、副生ずるアルコールよりも沸点の高い溶
媒を用いるのが好ましい。
該溶媒として好適に使用されるものを例示すれば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、ジクロロ
ベンゼン等の芳香族炭化水素類あるいはハロゲン置換芳
香族炭化水素類;N、N−ジメチルホルムアミド、N、
N−ジエチルホルムアミド等のN、N−ジアルキルアミ
ド類;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
前記反応における温度は、副生ずるアルコールの種類に
よってちがうが、一般には副生ずるアルコールが留出す
る温度が好ましい。反応時間は原料の種類によってもち
がうが、通常、30分〜24時間、好ましくは2時間〜
8時間の範囲から選べばよい。また反応中においては攪
拌を行うのが好ましい。
反応系から目的生成物、すなわち前記−船蔵(1)で示
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知
の方法を採用出来る。
本発明の前記−船蔵(1)で示されるチオカルボン酸エ
ステル化合物は、液状の単量体であり、屈折率が高く、
低分散で無色透明で、比重が小さく、耐衝撃性に優れた
重合体を与える。
該化合物は単独で重合することも可能であり、また、他
の単量体と共重合することができる。
チオカルボン酸エステル化合物と共重合可能な単量体は
、目的に応じて選択され、特に制限されず使用できる。
特に本発明のチオカルボン酸エステル化合物は液状であ
るため、該単量体は固体であってもかまわない。共重合
可能な単量体を例示すれば、アクリル酸、メタクリル酸
、無水マレイン酸、フルマ酸などの不飽和カルボン酸;
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
ベンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート
、ジエチレングリコールジメタクリレート、エチレング
リコールビスグリシジルメタクリレート、ビスフェノー
ルAジメタクリレート、2,2.6.6−テトラブロモ
ビスフェノールAジメタクリレート、2.2−ビス(4
−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3゜5−ジブロモ−4−メタクリロイル
オキシエトキシフェニル)プロパン、トリフルオロメチ
ルメタクリレート等のアクリル酸及びメタクリル酸エス
テル化合物;チオメタクリル酸メチル、チオメタクリル
酸ベンジル、チオメタクリル酸フェニル、チオアクリル
酸ベンジル等のチオアクリル酸及びチオメタクリル酸エ
ステル化合物;フマル酸モノメチル、フマル酸ジエチル
、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化合物;ジ
アリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリル
イソフタレート、酒石酸ジアリル、エポキシコハク酸ジ
アリル、ジアリルマレート、アリルシンナメート、アリ
ルイソシアネート、クロレンド酸ジアリル、ヘキサフタ
ル酸ジアリル、ジアリルカーボネート、アリルジグリコ
ールカーボネート等のアリル化合物;スチレン、クロロ
スチレン、メチルスチレン、ビニルナフタレン、イソプ
ロペニルナフタレン、ブロモスチレン、ジプロモスチレ
ン等の芳香族ビニル化合物等である。これらの単量体は
一種又は二種以上を混合して使用できる。
これらの共重合可能な単量体の一般式〔I〕で示される
チオカルボン酸エステル化in+に対する混合割合は、
それぞれの化合物により一概に限定できないが、チオカ
ルボン酸エステル化合物100重量部に対して共重合可
能な単量体を5〜500重量部、より好ましくは10〜
200重量部用いることが好ましいう なお、本発明のヂオカルボン酸エステルの単独重合又は
L記した共重合可能な単量体のうち重合性基が1つであ
る単量体との共重合により得られる高屈折率樹脂は熱可
塑性樹脂である。
このため特ムこ樹脂が玉摺り加工などを必要とする用途
に用いる場合には、共重合可能な単量体として重合性基
を2つ以上有する単量体を用いて共重合させることが好
ましい。
一般式II)のチオカルボン酸エステル化合物単独又は
共重合可能な他の単量体を含む単量体組成物から重合体
を得る重合方法は特に限定的でなく、公知のラジカル重
合方法を採用できる。重合開始手段は、種々の過酸化物
やアゾ化合物等のラジカル重合開始剤の使用、又は紫外
線、α線、β線、γ線等の照射或いは両者の併用によっ
て行うことができる。代表的な重合方法を例示すると、
エラストマーガスケ・ットまたはスペーサーで保持され
ているモールド−間に、ラジカル重合開始剤を含む前記
の単量体又は単量体組成物を注入し、空気炉中で硬化さ
せた後、取出す注型重合が採用される。
ラジカル重合開始剤としては、特に限定されず、公知の
ものが使用できるが、代表的なものを例示すると、ベン
ゾイルパーオキサイド、pクロロベンゾイルパーオキサ
イド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキ
サイド−、アセチルバーオキサンド等のジアシルパーオ
キサイド;t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネ
ート、t−ブチルパーオキシネオデカネート、クミルパ
ーオキシぶオデカネート、tブチルパーオキシベンゾエ
ート等のパーオキシエステル;ジイソブロピルバーオキ
シジカーボ不一ト、ジー2−エチlしへキシルパーオキ
シジカーボネート、ジー5ec−ブチルパーオキシジカ
ーボネート等のバーカーボネート;アゾビス・イソブチ
ロニトリル等のアゾ化合物である。該ラジカル重合開始
剤の使用量は、重合条件や開始剤の種類、前記の単量体
の組成によって異なり、−概に限定できないが、一般に
は、全単量体100重量部に対して0.001〜lO重
景部、好ましくは0.001〜5重量部の範囲で用いる
のが好適である。
重合条件のうち、特に温度は得られる高屈折率樹脂の性
状に影響を与える。この温度条件は、開始剤の種類と量
や単量体の種類によって影響を受けるので、−概に限定
はできないが、−船釣に比較的低温下で重合を開始し、
ゆっくりと温度をあげて行き、重合終了時に亮温下に硬
化させる所謂テーパ型の2段重合を行うのが好適である
。重合時間も温度と同様に各種の要因によって異なるの
で、予めこれらの条件に応じた最適の時間を決定するの
が好適であるが、−mGこ2〜40時間で重合が完結す
るように条件を選ぶのが好ましい。
勿論、前記重合に際し、離型剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、着色防止剤、帯電防止剤、ケイ光染料、染料、顔
料等の各種安定剤、添加剤は必要に応じて選択して使用
することが出来る。
また、本発明のチオカルボン酸エステル化合物は、分子
中の重合性基が1つであるので、予備重合を行ないプレ
ポリマーを得た後、重合成型を行うことや、ベレットに
重合した後、射出成型や押出成型等の方法を用いて所望
の光学材料に成型加工することも可能である。
前記のプレポリマーやペレットを得る方法は、公知の重
合方法が採用できる。即ち、塊状重合、重合、溶液重合
、乳化重合、懸濁重合、沈澱重合等の方法を適用するこ
とができる。
さらに、上記の方法で得られる高屈折率樹脂−は、その
用途に応じて以下のような処理を施すことも出来る。即
ち、分散染料などの染料を用いる染色、ソランカップリ
ング剤やケイ素、ジルコニウム、アンチモン、アルミニ
ウム等の酸化物のゾルを主成分とするハードコート剤や
、有機高分子体を主成分とするハードコート剤によるハ
ードコーティング処理や、SiO□、Ti0z、ZrO
,!等の金属酸化物の薄膜の蒸着や有機高分子体の薄膜
の塗布等による反射防止処理、帯電防止処理等の加工及
び2次処理を施すことも可能である。
〔効 果〕
本発明のチオカルボン酸エステル化合物は、常温で液体
であり、常温で固体の高屈折率樹脂用単量体を溶解する
単量体として好適に使用し得る。
また、本発明のチオカルボン酸エステル化合物を重合し
て得られる重合体は耐衝撃性及び耐候性に優れ、さらに
、屈折率が1.57以上で、低分散であり、透明性、軽
量性に優れている。このため、本発明のチオカルボン酸
エステル化合物の単独重合体又は該化合物と共重合可能
な単量体との共重合により得られる高屈折率樹脂は、有
機ガラスとして有用であり、例えば、メガネレンズ、光
学機器レンズ等の光学レンズとして最適であり、さらに
プリズム、光デイスク基板、光ファイバー等の用途に好
適に使用することができる。
〔実施例〕
以下、本発明を具体的に説明するために、実施例を挙げ
て説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
なお、本発明で得られたチオカルボン酸エステル化合物
の同定は下記の分析方法によって実施した。
(1)IRスペクトル 島津製作所■製 IR−440型を用い、試料をKBr
仮にはさみ、薄膜の状態で測定した。
(21’H−NMRスペクトル 日本電子側層 PMX−60SI型(60MHz)を用
い、試料をCDC1,に希釈し、テトラメチルシランを
内部標準として測定した。
(3)元素分析 ■柳本製作所製 CHNコーダ MT−2型を用い、炭
素及び水素の分析を、イオウについてはフラスコ燃焼法
を用いて測定を行った。
(4)屈折率(nDzo) アタゴー製 アソへ屈折計(3T型)を用い、20℃の
屈折率を測定した。
また、実施例において得られる高屈折率樹脂は、下記の
試験法によって諸物性を測定した。
+11  屈折率(n、zo)、アツベ数(ν)アタゴ
■製 アツベ屈折計(3T型)を用いて20℃における
屈折率及びアツベ数を測定した。接触液には、ブロモナ
フタリンを使用した。
(2)外観 目視により測定した。
(3)耐候性 スガ試験機■製 ロングライフキセノンフェードメータ
ー(FAC−25AX−HC型)中に試料を設置し、1
00時間キセノン光を露光した後、試料の着色の程度を
目視で観察し、ポリスチレンに比べ着色の程度の低いも
のを○、同等のものを△、高いものを×で評価した。
(4)耐衝撃性 厚さ2mm、直径65mmの円板状の試料板に127c
toの高さから所定重量の鋼球を自然落下させ、該試料
板が破損しない限界の鋼球の重さを測定した。その結果
を第1表に示す基準に従って、A〜Eの評価を行った。
第1表 (5)ハードコート膜の密着性 試料となる板状の樹脂をメタノールで十分に洗浄して風
乾し清澄な状態にした後、10%の水酸化ナトリウム水
溶液に10分間浸漬した。
次いで水洗乾燥させて試料の前処理を行った。
−4、予めビス(T−トリエトキシシリルプロピル)カ
ーボネート20重量部、T−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン10重量部、コロイドシリカ(日産化学
社製メタノールゾル)30重量部、メチルセロソルブ3
0重量部、0.05規定塩酸10重量部及び過塩素酸ア
ンモニウム0.25重量部を十分混合してハードコート
液を調製した。このハードコート液に前処理を行った試
料を浸漬し、これを室温で十分風乾した後、80℃で3
時間加熱して被膜を硬化させた。得られた被膜の密着性
を以下の試験法で評価した。先端が鋭利なカッターナイ
フで試料の表面にl un X l鶴のマス目を100
個つけた後、市販のセロテープを貼り付けて、次いで素
早く剥した時の被膜の剥れ状態を目視で観察し、100
個のマス目の内剥れずに残ったマス目の数で評価した。
尚、以下の実施例で使用した単量体は、一部下記の記号
で表わした。但し、〔〕内は単独重合体の屈折率である
Br3PMA   :  2. 4. 6  t”リブ
ロモフェニルメタクリレート (1,625) czst      :  クロロスチレン(0体、m
体の混合物)(1,610) VDF     :  2−ビニルジベンゾフラン[1
,679) Br2St     :  ジブロムスチレンC1,6
57)BBMEPP  :  2,2−ビス(3,5−
ジブロモ−4−メタクリロイルオキシ エトキシフェニル)プロパン (1,600) BMEPP   :  2,2−ビス(4−メタクリロ
イルオキシエトキシフェニル) プロパン〔1,558〕 BTM     :  ベンジルチオメタクリレート(
1,620) DEGM   : ジエチレングリコールジメタクレー
 ト [1,508) SL:  スチレン(1,590) 実施例1 温度計、攪拌機及び滴下a−トを付けた3つロフラスコ
に、2−フェニルエチルチオエチルチオール19.9 
g (0,10mo#)とピリジン7.9g(0,10
moff)と無水クロロホルム100献を仕込み、0℃
に冷却した。攪拌しながらメタクリル酸クロライド10
.5g (0,10mojNを徐々に滴下した。この際
、反応温度を0〜5°Cに保ち、滴下終了後さらに20
℃で1時間攪拌した。その後、反応混合物を水にあけ、
希炭酸ナトリウム水溶液で有機層を洗浄した後、水洗を
行なった。有mNを無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧上留去した後、得られた油状物を減圧蒸留する
ことにより、目的のチオメタクリル酸2−フェニルエチ
ル千オニチルを沸点134〜138℃(0,04關Hg
)の無色透明液体として18.7 gを得た。このもの
の屈折率は1.579であった。このもののIRチャー
トを第1図に示す。1670an−’に強いカルボニル
基、1640cm+−’に末端二重結合に基づく吸収が
認められた。また’H−NMR(CDCA、溶媒中、テ
トラメチルシラン基準、ppm)のチャートを第2図に
示した。61.93にメチル基の水素fc)に由来する
3個分のピークが結合定数2Hzの二重線として、62
.3〜63.3にメチレン基の水素(d)、(e)、i
f)、[glに由来する8個分のピークが多重線として
、65.56付近にビニリデン基の水素(a)に由来す
る1個分のピークが多重線として、δ6.05付近にビ
ニリデン基の水素(b)に由来する1個分のピークが多
重線として、δ7.1付近にフェニル基の水素fh)に
由来する5個分のピークが多重線としてそれぞれ測定さ
れた。
また、元素分析値(()内は計算値である。)は、C:
63.32%(63,11%)、H:6.99% (6
,81%)  、S : 23.93%(24,07%
)であり計算値とよく一致した。
実施例2〜8 種々の原料を用いて実施例1と全く同様にして第2表に
示したチオカルボン酸エステル化合物を得た。得られた
チオカルボン酸エステル化合物の性質を第2表に併記し
た。
実施例9 実施例1〜8で製造したチオカルボン酸エステル化合物
100重量部に対してラジカル重合開始剤としてt−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサネート1重量部を添
加してよく混合した。この混合液をガラス板とエチレン
−酢酸ビニル共重合体とから成るガスケットで構成され
た鋳型の中へ注入し、注型重合を行った。重合は、空気
炉を用い、30℃から90″Cで18時間かけ、徐々に
温度を上げて行き、90℃に2時間保持した。重合終了
後、鋳型を空気炉から取出し、放冷後、重合体を鋳型の
ガラスからとりはずした。えられた重合体の諸物性を測
定して第3表に示した。
比較例1〜2 筆量体としてチオメタクリル酸メチルとメタクリル酸2
−メチルチオエチルを用いた以外は実施例9と同様に実
施した。得られた重合体の諸物性を第3表に併記した。
実施例10 第4表に示すチオカルボン酸エステル化合物及びこれと
共重合可能な単量体とから成る組成物を用いた以外、実
施例9と同様に実施した。得られた重合体の物性を第4
表に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、夫々実施例1で得られた本発明の
チオカルボン酸エステル化合物の赤外吸収スペクトル及
び′H−核磁気共鳴スベクトルを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し、R^1は水素原子又はメチル基であり、R^2及
    びR^3は、夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル
    基であり、R^4は炭素数2〜5のアルキレン基であり
    、R^5は置換若しくは非置換のアリール基である。 で示されるチオカルボン酸エステル化合物。
  2. (2)下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し、R^2及びR^3は、夫々同種又は異種の水素原
    子又はアルキル基であり、R^4は炭素数2〜5のアル
    キレン基であり、 R^5は置換若しくは非置換のアリール基である。 で示される化合物と、下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔但し、R^1は水素原子又はメチル基であり、R^6
    は水酸基、塩素原子又はアルコキシ基である。〕 で示される化合物とを反応させることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載のチオカルボン酸エステル化
    合物の製造方法。
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