JPH0326699B2 - - Google Patents
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- JPH0326699B2 JPH0326699B2 JP1945084A JP1945084A JPH0326699B2 JP H0326699 B2 JPH0326699 B2 JP H0326699B2 JP 1945084 A JP1945084 A JP 1945084A JP 1945084 A JP1945084 A JP 1945084A JP H0326699 B2 JPH0326699 B2 JP H0326699B2
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- polysilsesquioxane
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- Silicon Polymers (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明は新規な構造単位を有するポリシルセス
キオキサン及び該ポリシルセスキオキサンを有効
成分とする制癌剤を提供する。 従来、ポリシルセスキオキサンの一部は、(−
O−)3(−SiR)2,さらに略記すればO1.5SiR(但し
Rは1価の有機基を表わす)で示されるシルセス
キオキサンを繰り返し単位とし、モデル的には下
記式 で示される一般に梯子状又は篭状の骨格構造を有
する重合体化合物であることが知られていて、撥
水処理剤,潤滑剤,触媒,有機珪素化合物の合成
中間体等として広く利用されている。 他方、炭素−窒素2重結合を有する有機珪素化
合物としては、米国特許第3022270号に於いて、
一般式、 (但しR3は炭化水素基又は水素原子,aは3
以上の整数,bは0〜3の整数,Rはピリジン,
インドール,アクリジン,ピペリジン,キノリ
ン,フラン,ベンゾフラン,ピラン,ピリミジ
ン,シンノリン,キナゾリン,フエナジン,ピラ
ゾール,オキサジン,ベンゾオキサジン,オキサ
ゾール,イソオキサゾールなどの複素環であり、
si≡で示される珪素原子の不飽和価標はアルキ
ル,アリル,アルコキシ,ハイドロキシあるいは
−O−Si≡基に結合している)で提示されている
アルコキシシラン誘導体ならびにポリシロキサン
誘導体が公知であり、該化合物が濾光剤,紫外線
吸収剤,鋏化剤としての利用が提案されている。 本発明者は各種のポリシルセスキオキサンを合
成し、それらの生理活性につき種々研究を行なつ
て来た。その結果、下記一般式のポリシルセスキ
オキサンがすぐれた生理活性を有することを見出
し、本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明は、一般式、 〔式中、Arは
キオキサン及び該ポリシルセスキオキサンを有効
成分とする制癌剤を提供する。 従来、ポリシルセスキオキサンの一部は、(−
O−)3(−SiR)2,さらに略記すればO1.5SiR(但し
Rは1価の有機基を表わす)で示されるシルセス
キオキサンを繰り返し単位とし、モデル的には下
記式 で示される一般に梯子状又は篭状の骨格構造を有
する重合体化合物であることが知られていて、撥
水処理剤,潤滑剤,触媒,有機珪素化合物の合成
中間体等として広く利用されている。 他方、炭素−窒素2重結合を有する有機珪素化
合物としては、米国特許第3022270号に於いて、
一般式、 (但しR3は炭化水素基又は水素原子,aは3
以上の整数,bは0〜3の整数,Rはピリジン,
インドール,アクリジン,ピペリジン,キノリ
ン,フラン,ベンゾフラン,ピラン,ピリミジ
ン,シンノリン,キナゾリン,フエナジン,ピラ
ゾール,オキサジン,ベンゾオキサジン,オキサ
ゾール,イソオキサゾールなどの複素環であり、
si≡で示される珪素原子の不飽和価標はアルキ
ル,アリル,アルコキシ,ハイドロキシあるいは
−O−Si≡基に結合している)で提示されている
アルコキシシラン誘導体ならびにポリシロキサン
誘導体が公知であり、該化合物が濾光剤,紫外線
吸収剤,鋏化剤としての利用が提案されている。 本発明者は各種のポリシルセスキオキサンを合
成し、それらの生理活性につき種々研究を行なつ
て来た。その結果、下記一般式のポリシルセスキ
オキサンがすぐれた生理活性を有することを見出
し、本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明は、一般式、 〔式中、Arは
【式】又は
【式】で示され、R1及びR2はそれぞれ
水素原子;アルキル基;ハロゲン原子;フエニル
基;アルコキシ基;アルキルカルボニル基;アル
コキシカルボニル基;カルバミド基;カルボキシ
基又はその塩;スルホン酸基又はその塩;ニトロ
基;シアノ基又は
基;アルコキシ基;アルキルカルボニル基;アル
コキシカルボニル基;カルバミド基;カルボキシ
基又はその塩;スルホン酸基又はその塩;ニトロ
基;シアノ基又は
【式】で表示される基で、
フラン環又はチオフエン環の2及び3位の炭素原
子に結合し閉環した基,(但し、R1又はR2が水素
原子又はアルキル基のときは他の基即ちR2又は
R1は水素原子又はアルキル基以外の上記置換基
である)である〕 で示される構造単位を有する分子量700〜6000の
ポリシルセスキオキサンである。 本発明のポリシルセスキオキサンは前記一般式
で示される構造単位を有する新規化合物であり、
前記一般式中,R1又はR2で示されるアルキル基,
アルコキシ基,アルキルカルボニル基,及びアル
コキシカルボニル基中に含まれる脂肪族炭化水素
残基は特に限定されず使用出来るが、一般には炭
素原子数が1〜4個のもの、即ちメトキシ基,エ
トキシ基,プロポキシ基,ブトキシ基,アセチル
基,エチルカルボニル基,プロピルカルボニル
基,ブチルカルボニル基,メトキシカルボニル
基,エトキシカルボニル基,プロポキシカルボニ
ル基,ブトキシカルボニル基,メチル基,エチル
基,n−プロピル基,iso−プロピル基,n−ブ
チル基,iso−ブチル基,t−ブチル基等がその
製法上の有利性から最も好適に使用される。また
前記一般式中、R1又はR2で示されるハロゲン原
子としては塩素,臭素,沃素および弗素の各原子
が特に限定されず使用される。 さらに前記一般式中、R1又はR2で示されるカ
ルボキシル基の塩型基およびスルホン酸基の塩型
基はそれぞれ一般的にCOO M およびSO3 M
で表わされ、M としては特に限定されるもの
ではないが一般にはアンモニウム(NH4 );ナ
トリウム(Na ),カリウム(K ),リチウム
(Li )等のアルカリ金属;マグネシウム1/
2Mg2 ),カルシウム(1/2Ca2 )等のアル
カリ土類金属等が最も好適に使用される。 また前記一般式中、R1又はR2が
子に結合し閉環した基,(但し、R1又はR2が水素
原子又はアルキル基のときは他の基即ちR2又は
R1は水素原子又はアルキル基以外の上記置換基
である)である〕 で示される構造単位を有する分子量700〜6000の
ポリシルセスキオキサンである。 本発明のポリシルセスキオキサンは前記一般式
で示される構造単位を有する新規化合物であり、
前記一般式中,R1又はR2で示されるアルキル基,
アルコキシ基,アルキルカルボニル基,及びアル
コキシカルボニル基中に含まれる脂肪族炭化水素
残基は特に限定されず使用出来るが、一般には炭
素原子数が1〜4個のもの、即ちメトキシ基,エ
トキシ基,プロポキシ基,ブトキシ基,アセチル
基,エチルカルボニル基,プロピルカルボニル
基,ブチルカルボニル基,メトキシカルボニル
基,エトキシカルボニル基,プロポキシカルボニ
ル基,ブトキシカルボニル基,メチル基,エチル
基,n−プロピル基,iso−プロピル基,n−ブ
チル基,iso−ブチル基,t−ブチル基等がその
製法上の有利性から最も好適に使用される。また
前記一般式中、R1又はR2で示されるハロゲン原
子としては塩素,臭素,沃素および弗素の各原子
が特に限定されず使用される。 さらに前記一般式中、R1又はR2で示されるカ
ルボキシル基の塩型基およびスルホン酸基の塩型
基はそれぞれ一般的にCOO M およびSO3 M
で表わされ、M としては特に限定されるもの
ではないが一般にはアンモニウム(NH4 );ナ
トリウム(Na ),カリウム(K ),リチウム
(Li )等のアルカリ金属;マグネシウム1/
2Mg2 ),カルシウム(1/2Ca2 )等のアル
カリ土類金属等が最も好適に使用される。 また前記一般式中、R1又はR2が
【式】
で表示される基で、フラン環又はチオフエン環の
2及び3位の炭素原子に結合し閉環した基は具体
的に示せば次ぎのような一般式で示される。
2及び3位の炭素原子に結合し閉環した基は具体
的に示せば次ぎのような一般式で示される。
【式】又は
【式】
(但し、Rは前記
【式】で表示される基以
外のR1又はR2で示される基である。)
更に、また前記一般式中、R1又はR2が水素原子
又はアルキル基のときは、他の基即ちR2又はR1
は水素原子及びアルキル基以外の前記原子又は各
基である必要がある。これらの各原子又は基によ
つて本発明の生理活性は異なるので必要に応じて
生理活性を確認していずれの基を使用するか予め
決定すればよい。 前記一般式で示されるポリシルセスキオキサン
は無定形の白色,淡黄色,黄色,橙黄色,橙色,
橙赤色,赤色,褐色,黒褐色等を呈する固体状高
分子体として得られ、粉砕して粉末として取扱わ
れる場合が多いが、前記一般式中のArの種類に
よつてゴム状固体あるいは粘稠物として得られる
場合もある。該ポリシルセスキオキサンは、通常
前記構造単位の3〜15量体として存在し、主とし
て7〜8量体のモデル的に前記した如く三次元篭
状の重合体と推定され、通常リグロイン,シクロ
ペンタン,ヘキサンにはほとんど不溶であり、ベ
ンゼン,トルエン,クロロホルム,四塩化炭素な
どには難容な場合が多い。他方、アルコールには
可溶であり、さらにホルムアミド,N,N−ジメ
チルホルムアミド,ジメチルスルホキシド,ヘキ
サメチルホスホアミド等の極性非水溶媒には可溶
である場合が多く、特に加熱した場合には溶解度
が著しく増加する傾向が見られる。また水には難
溶であるものが多く、従つて水中では比較的安定
であるが、酸性あるいはアルカリ性水溶液中に於
いてはその濃度および温度によつて安定性は異な
るが、一般に炭素−窒素2重結合が加水分解を受
け、γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサン
と対応するアルデヒド化合物(例えば置換フルフ
ラールあるいは置換チオフエンアルデヒドなど)
に分解する。該加水分解は酸あるいは塩基の濃度
が増加する程、また温度が上昇する程激しくなる
傾向が見られる。 該ポリシルセスキオキサンが前記一般式で示さ
れる構造単位を有する化学構造であることは、一
般に化学分析および機器分析によつて確認するこ
とが出来る。特に元素分析ならびに赤外吸収スペ
クトル測定が極めて有力な手段となる。即ち合成
した該ポリシルセスキオキサンにつき、炭素,水
素,窒素,珪素(およびハロゲン原子やイオウ原
子,さらには金属原子を分子中に含有する場合に
はハロゲン原子やイオウ原子、さらには金属原
子)の元素の重量%を求め、さらに認知された各
元素の重量%の和を100から減じることにより、
酸素元素の重量%を算出し、該試料であるポリシ
ルセスキオキサンの組成式を決定することができ
る。さらに該試料について赤外吸収スペクトルを
測定し、該ポリシルセスキオキサン分子内に存在
する特徴的な化学結合および官能基の種類を確認
することができる。一般に該ポリシルセスキオキ
サンは1650cm-1〜1620cm-1付近にCH=N結合に
基づく特徴的な赤外吸収を示すこと、さらに元素
分析結果から該ポリシルセスキオキサンは固体状
態に於いて通常一水和の形、時に二水和の形で存
在し、無水和の形で存在することは稀であること
が知られる。さらに得られたポリシルセスキオキ
サンが適当な溶媒に対し、測定に供するのに充分
な程度の溶解度を有する場合、13C−核磁気共鳴ス
ペクトル(13C−nmr)を測定することによつて
該化合物中の炭素原子の個数,炭素鎖の配列様
式,炭素原子の結合様式を知ることが出来る。例
えばN−(4−ブロモチオフエンメチリデン)γ
−アミノプロピルポリシルセスキオキサンにつき
ベンゼン中、テトラメチルシランを基準として
13C−nmrを測定すると、観察される各ピークは
次の様に解析される(単位δ,ppm)。 さらにまた、1H−核磁気共鳴スペクトル(1H
−nmr)を測定することにより、前記一般式で表
わされる本発明の化合物中に存在する水素原子の
結合様式を知ることが出来る。例えばN−(4−
ブロモチオフエンメチリデン)r−アミノプロピ
ルポリシルセスキオキサンにつきベンゼン中、テ
トラメチルシランを内部基準として1H−nmrを
測定すると、観察される各ピークは次の様に解析
される(単位δ,ppm)。 本発明に用いられるポリシルセスキオキサンの
製造方法は特に限定されず如何なる製造方法で得
られたものでもよい。一般には、下記一般反応式
で示される如く、γ−アミノプロピルポリシルセ
スキオキサンと一般式Ar−CH=Oで示されるア
ルデヒド化合物を脱水縮合させることにより、容
易に合成することが出来る。 O1.5SiCH2CH2CH2NH2+Ar−CH=O →O1.5SiCH2CH2CH2N=CH−Ar 〔式中、Arは
又はアルキル基のときは、他の基即ちR2又はR1
は水素原子及びアルキル基以外の前記原子又は各
基である必要がある。これらの各原子又は基によ
つて本発明の生理活性は異なるので必要に応じて
生理活性を確認していずれの基を使用するか予め
決定すればよい。 前記一般式で示されるポリシルセスキオキサン
は無定形の白色,淡黄色,黄色,橙黄色,橙色,
橙赤色,赤色,褐色,黒褐色等を呈する固体状高
分子体として得られ、粉砕して粉末として取扱わ
れる場合が多いが、前記一般式中のArの種類に
よつてゴム状固体あるいは粘稠物として得られる
場合もある。該ポリシルセスキオキサンは、通常
前記構造単位の3〜15量体として存在し、主とし
て7〜8量体のモデル的に前記した如く三次元篭
状の重合体と推定され、通常リグロイン,シクロ
ペンタン,ヘキサンにはほとんど不溶であり、ベ
ンゼン,トルエン,クロロホルム,四塩化炭素な
どには難容な場合が多い。他方、アルコールには
可溶であり、さらにホルムアミド,N,N−ジメ
チルホルムアミド,ジメチルスルホキシド,ヘキ
サメチルホスホアミド等の極性非水溶媒には可溶
である場合が多く、特に加熱した場合には溶解度
が著しく増加する傾向が見られる。また水には難
溶であるものが多く、従つて水中では比較的安定
であるが、酸性あるいはアルカリ性水溶液中に於
いてはその濃度および温度によつて安定性は異な
るが、一般に炭素−窒素2重結合が加水分解を受
け、γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサン
と対応するアルデヒド化合物(例えば置換フルフ
ラールあるいは置換チオフエンアルデヒドなど)
に分解する。該加水分解は酸あるいは塩基の濃度
が増加する程、また温度が上昇する程激しくなる
傾向が見られる。 該ポリシルセスキオキサンが前記一般式で示さ
れる構造単位を有する化学構造であることは、一
般に化学分析および機器分析によつて確認するこ
とが出来る。特に元素分析ならびに赤外吸収スペ
クトル測定が極めて有力な手段となる。即ち合成
した該ポリシルセスキオキサンにつき、炭素,水
素,窒素,珪素(およびハロゲン原子やイオウ原
子,さらには金属原子を分子中に含有する場合に
はハロゲン原子やイオウ原子、さらには金属原
子)の元素の重量%を求め、さらに認知された各
元素の重量%の和を100から減じることにより、
酸素元素の重量%を算出し、該試料であるポリシ
ルセスキオキサンの組成式を決定することができ
る。さらに該試料について赤外吸収スペクトルを
測定し、該ポリシルセスキオキサン分子内に存在
する特徴的な化学結合および官能基の種類を確認
することができる。一般に該ポリシルセスキオキ
サンは1650cm-1〜1620cm-1付近にCH=N結合に
基づく特徴的な赤外吸収を示すこと、さらに元素
分析結果から該ポリシルセスキオキサンは固体状
態に於いて通常一水和の形、時に二水和の形で存
在し、無水和の形で存在することは稀であること
が知られる。さらに得られたポリシルセスキオキ
サンが適当な溶媒に対し、測定に供するのに充分
な程度の溶解度を有する場合、13C−核磁気共鳴ス
ペクトル(13C−nmr)を測定することによつて
該化合物中の炭素原子の個数,炭素鎖の配列様
式,炭素原子の結合様式を知ることが出来る。例
えばN−(4−ブロモチオフエンメチリデン)γ
−アミノプロピルポリシルセスキオキサンにつき
ベンゼン中、テトラメチルシランを基準として
13C−nmrを測定すると、観察される各ピークは
次の様に解析される(単位δ,ppm)。 さらにまた、1H−核磁気共鳴スペクトル(1H
−nmr)を測定することにより、前記一般式で表
わされる本発明の化合物中に存在する水素原子の
結合様式を知ることが出来る。例えばN−(4−
ブロモチオフエンメチリデン)r−アミノプロピ
ルポリシルセスキオキサンにつきベンゼン中、テ
トラメチルシランを内部基準として1H−nmrを
測定すると、観察される各ピークは次の様に解析
される(単位δ,ppm)。 本発明に用いられるポリシルセスキオキサンの
製造方法は特に限定されず如何なる製造方法で得
られたものでもよい。一般には、下記一般反応式
で示される如く、γ−アミノプロピルポリシルセ
スキオキサンと一般式Ar−CH=Oで示されるア
ルデヒド化合物を脱水縮合させることにより、容
易に合成することが出来る。 O1.5SiCH2CH2CH2NH2+Ar−CH=O →O1.5SiCH2CH2CH2N=CH−Ar 〔式中、Arは
【式】又は
【式】で示され、R1及びR2はそれぞれ
水素原子;アルキル基;ハロゲン原子;フエニル
基;アルコキシ基;アルキルカルボニル基;アル
コキシカルボニル基;カルバミド基;カルボキシ
ル基又はその塩;スルホン酸基又はその塩;ニト
ロ基;シアノ基又は
基;アルコキシ基;アルキルカルボニル基;アル
コキシカルボニル基;カルバミド基;カルボキシ
ル基又はその塩;スルホン酸基又はその塩;ニト
ロ基;シアノ基又は
【式】で表示される基
で、フラン環又はチオフエン環の2及び3位の炭
素原子に結合し閉環した基、(但し、R1又はR2が
水素原子又はアルキル基のときは他の基即ちR2
又はR1は水素原子及びアルキル基以外の上記置
換基である)である。〕 前記アミノプロピルポリシルセスキオキサン類
と前記アルデヒド化合物の反応時のモル比は特に
制限されるものではないが、未反応物の回収を考
慮すれば1:1以上で、アルデヒド化合物を過剰
に使用するのがよい。そして未反応のカルボニル
化合物は反応後蒸留し、ヘキサンなどの溶媒で洗
浄し除去すればよい。 また一般に上記反応は反応溶媒を使用するのが
好ましく、例えばベンゼン,トルエン,クロロホ
ルム,エタノール等の水と共沸する溶媒が好適に
使用出来る。反応温度は例えば0〜150℃或いは
それ以上の広い範囲で実施出来るが、一般には溶
媒の沸点温度で行うのが好適である。また反応時
間は反応温度によつて異なるが、一般には数分か
ら数日の間で選べばよい。 上記反応の脱水縮合反応を促進するために反応
系に酢酸,蟻酸等の酸を添加する手段はしばしば
好適に採用される。 前記一般式で表わされる本発明のポリシルセス
キオキサンは新規化合物であり、本発明者が該ポ
リシルセスキオキサンについて生理活性試験を行
なつたところ、特に制癌活性が著しいことを確認
した。即ち該ポリシルセスキオキサンが極めて強
力な制癌効果を示すため、前記構造単位を有する
ポリシルセスキオキサンは制癌剤として各種癌の
予防,治療または処理のために使用することがで
きる。 しかして本発明の制癌剤は経口,非経口(たと
えば腹腔内,直腸内)または局所投与のいずれに
よつても患者に投与することができ、その際の有
効成分であるポリシルセスキオキサンの有効投与
量は、投与すべき患者の年令,体重,症状の軽
重,癌の種類等に応じて異なるが、一般には800
〜0.002mg/Kg/日,好ましくは500〜0.01mg/
Kg/日とすることができる。該1日の投与量は1
日1回のみ又は1日数回(3〜5回)に分けて投
与することができる。また、上記の投与量は単な
る指針であり、処置を行なう医師の判断により、
上記範囲を越えて投与することも可能であること
はいうまでもない。 上記有効成分の投与に当つて、上記ポリシルセ
スキオキサンは、希望とする投与方法(経口,非
経口又は局所)に応じて、種々の剤形に製剤する
ことができる。 例えば、経口投与に際しては、錠剤,丸薬,糖
衣錠,散薬包,顆粒,シロツプ,カプセル剤等の
剤形に製剤することができ、また、非経口投与に
際しては、懸濁液,坐薬等の剤形に製剤すること
ができ、さらに局所投与に際しては、軟膏,硬
膏,クリーム等の剤形に製剤することができる。 これら製剤中における有効成分の濃度は特に制
限されるものではなく、剤形に応じて広範に変え
ることができるが、一般には0.05〜90重量%、好
ましくは1〜60重量%程度の濃度とすることがで
きる。 上記製剤に使用しうる賦形剤としては当該分野
で常用されているものはいずれも使用可能であ
り、固体形態の製剤に対しては、例えば、乳糖,
しよ糖,でん粉,グリシン,結晶セルロース,マ
ンニツト,ステアリン酸マグネシウム,流動パラ
フイン,炭酸カルシウム,炭酸水素ナトリウム等
が挙げられ、また、液体形態の製剤に対しては、
例えば生理食塩水,界面活性剤液,ぶどう糖液,
アルコール,エステル類等が挙げられる。 かかる製剤の具体例を示せば次のとおりであ
る。 製剤例1:カプセル剤 ステアリン酸マグネシウム0.6重量部に乳糖4.5
重量部を加えて撹拌混合することにより均一と
し、さらに乳糖5重量部と結晶セルロース10重量
部を加えて混合する。この混合物に予め微粉末化
したポリシルセスキオキサン20重量部を加えて、
再度混合することにより調製粉末を得る。この粉
末をカプセル充填機を用いゼラチンカプセルに充
填することによりカプセル剤を製造するとよい。 製剤例2:軟こう剤 ステアリルアルコール10重量部,流動パラフイ
ン20重量部およびワセリン160重量部を80℃に加
温溶解した後、コレステロール0.5重量部ならび
に予め微粉末化したポリシルセスキオキサン10重
量部をよく撹拌しながら加え、さらによく撹拌を
行つた後室温に放置し、適当な硬さにして軟こう
剤を得るとよい。 製剤例3:錠剤 ポリシルセスキオキサン25重量部とマンニツト
20重量部をよく混合粉砕した後、でんぷん糊とし
て馬鈴署でんぷん4.7重量部を加えて粒状化する。 この粒子を60メツシユふるいを通し、乾燥して
所定の重量とし16メツシユふるいにかける。次
に、この粒子をステアリン酸マグネシウム0.3重
量部と混合して、なめらかにし、通常の方法によ
り錠剤成型機により圧縮して適当な大きさの素錠
とすればよい。 以下に本発明の制癌剤において有効成分として
使用されるポリシルセスキオキサンの製造例、並
びに薬理活性試験法及びその結果を示す。しか
し、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 実施例 1 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサン・
1水和物(2.57g),5−ブロモフルフラール
(5.00g)及び無水ベンゼン(30ml)の混合物を
一夜室温にて撹拌した後、約5時間加熱還流する
ことにより共沸脱水させながら反応を終結させ
た。反応液を濃縮し、固体を濾取、ベンゼンで洗
浄後に真空乾燥することにより黒褐色粉末(4.72
g)を得た。元素分析を行なつたところC339.2
%,H4.28%,N5.37%なる値を示し、C8H9NO2.
5BrSi.H2O(285.19)に対する計算値C33.69%,
H3.89%,N4.91%によく一致した。さらに赤外
吸収スペクトルを測定したところ第1図に示す赤
外吸収スペクトルが得られた。第1図から明らか
な様に、原料である5−ブロモフルフラールに特
有な吸収は観察されず、3620〜3100cm-1に水和水
に基づく吸収、1670cm-1にCH=N結合に基づく
吸収、及び1220〜820cm-1に強いSi−O結合に基
づく吸収を示した。以上の結果から単離した生成
物が脱水縮合反応によつて得られるシツフ塩基化
合物、即ちN−(5−ブロモフリルメチリデン)
γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンであ
ることが明らかとなつた。該生成物の分子量を蒸
気圧浸透圧測定法(テトラヒドロフラン溶液)に
より測定したところ2350であつた。 実施例 2 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンΓ
1水和物(4.62g),5−ニトロフルフラール
(5.10g),酢酸(16.90g),ベンゼン(50ml)の
混合物を室温で3日間撹拌した後、約4時間加熱
還流することにより共沸脱水させながら反応を終
結させた。 揮発分を減圧下に留去した後、残渣を真空乾燥
することにより黒褐色粉末(8.90g)を得た。元
素分析を行なつたところC40.06%,H4.47%,
N11.01%なる値を示し、C8H9N2O4.5SiΓ1/2H2O
(242.27)に対する計算値C39.66%,H4.16%,
N11.57%によく一致した。さらに赤外吸収スペ
クトルを測定したところ第2図に示す赤外吸収ス
ペクトルが得られた。第2図から明らかな様に
3320cm-1付近に水和水に基づく吸収、1650cm
-1CH=N結合に基づく吸収、及び1220〜950cm-1
に強いSi−O結合に基づく吸収を示した。 以上の結果から単離した生成物が脱水縮合反応
によつて得られるN−(5−ニトロフリルメチリ
デン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサ
ンであることが明らかとなつた。該生成物の分子
量を実施例1と同様にして測定したところ1590で
あつた。 実施例 3 5−ホルミルフラン−2−スルホン酸ナトリウ
ム(5.15g)をベンゼン(100ml)中、加熱還流
することにより脱水を行なつた。該混合物にγ−
アミノプロピルポリシルセスキオキサン・1水和
物(4.62g),N,N−ジメチルホルムアミド
(30ml),酢酸(4.77g)を加えてさらに5日間加
熱還流を続けて共沸脱水を行なつた。反応液を吸
引濾過することにより、淡褐色粉末(7.10g)を
得た。元素分析を行なつたところ、C31.27%,
H4.72%,N5.19%なる値を示し、C8H9NO5.
5SNaSiΓH2O(308.34)に対する計算値C31.16
%,H3.60%,N4.54%に一致した。さらに赤外
吸収スペクトルを測定したところ第3図に示す赤
外吸収スペクトルが得られた。第3図から明らか
な様に3540〜3400cm-1付近に水和水に基づく吸
収、1670cm-1にCH=N結合に基づく吸収、及び
1280〜960cm-1にSi−Oに基づく強い吸収を示し
た。以上の結果から単離した生成物が脱水縮合反
応によつて得られるN−(5−ソデイオスルホフ
リルメチルデン)γ−アミノプロピルポリシルセ
スキオキサンであることが明らかとなつた。該生
成物の分子量を実施例1と同様にして測定したと
ころ3700であつた 実施例 4 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンΓ
1水和物(1.22g),5−メトキシチオフエン−
2−アルデヒド(1.33g),無水ベンゼン(30ml)
の混合物を加熱還流することにより脱水反応を行
なつた。ベンゼンを留去し、残渣を真空乾燥する
ことによつて橙赤色ゴム状固体(2.34g)を得
た。元素分析を行なつたところ、C42.42%,
H5.20%,N5.27%なる値を示し、C9H12NO2.
5SSiΓH2O(252.37)に対する計算値である
C42.83%,H5.59%,N5.55%によく一致した。
さらに赤外吸収スペクトルを測定したところ第4
図に示す赤外吸収スペクトルが得られた。第4図
から明らかな様に、3640〜3200cm-1に水和水に基
づく吸収、1630cm-1にCH=N結合に基づく吸収、
及び1270〜900cm-1にSi−O結合に基づく吸収を
示した。以上の結果から単離した生成物が脱水縮
合反応によつて得られるN−(5−メトキシチオ
フエンメチリデン)γ−アミノプロピルポリシル
セスキオキサンの1水和物であることが明らかと
なつた。該生成物の分子量を実施例1と同様にし
て測定したところ1300であつた。 実施例 5 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンΓ
1水和物(1.84g)と4−ブロモチオフエン−2
−アルデヒド(2.75g)をベンゼン中で30分間反
応させることにより、ほとんど白色の固体(3.17
g)を得た。元素分析を行なつたところ、C32.38
%,H3.18%,N4.62%,Br27.14%,S10.55%,
Si10.02%なる値を示し、C8H7NO1.5BrSSiΓ1/2
H2O(292.25)に対する計算値であるC32.88%,
H3.45%,N4.79%,Br27.35%,S10.97%,
Si9.61%によく一致した。赤外吸収スペクトルを
測定したところ第5図に示すスペクトルが得られ
た。第5図から明らかな様に、3600〜3160cm-1に
水和水に基づく吸収、1630cm-1にCH=N結合に
基づく吸収、及び1270〜900cm-1にSi−O結合に
基づく吸収を示した。さらに13C−核磁気共鳴ス
ペクトル(13C−nmr)(δ,ppm;テトラメチル
シラン基準)ならびに1H−核磁気共鳴スペクト
ル(1H−nmr)(δ,ppm;テトラメチルシラン
基準)をベンゼン中で測定し、得られた各ピーク
について解析を行なつた結果は次の通りであつ
た。 以上の結果から単離した生成物N−(4−ブロ
モチオフエンメチリデン)γ−アミノプロピルポ
リシルセスキオキサンの1水和物であることが明
らかとなつた。該生成物の分子量を実施例1と同
様にして測定したところ2620であつた。 実施例 6 実施例1〜5において詳細に記述したのと同様
な方法により、第1表に記載したポリシルセスキ
オキサンを合成した。なお第1表には合成した各
ポリシルセスキオキサン化合物の様態、赤外吸収
スペクトルにおける特性吸収値および元素分析結
果、さらに用いた反応原料組成、反応条件ならび
に反応処理条件をも併せて略記した。本実施例
中、No.6及びNo.18のポリシルセスキオキサンの分
子量を実施例1と同様にして測定したところ、
各々5700、2920であつた。
素原子に結合し閉環した基、(但し、R1又はR2が
水素原子又はアルキル基のときは他の基即ちR2
又はR1は水素原子及びアルキル基以外の上記置
換基である)である。〕 前記アミノプロピルポリシルセスキオキサン類
と前記アルデヒド化合物の反応時のモル比は特に
制限されるものではないが、未反応物の回収を考
慮すれば1:1以上で、アルデヒド化合物を過剰
に使用するのがよい。そして未反応のカルボニル
化合物は反応後蒸留し、ヘキサンなどの溶媒で洗
浄し除去すればよい。 また一般に上記反応は反応溶媒を使用するのが
好ましく、例えばベンゼン,トルエン,クロロホ
ルム,エタノール等の水と共沸する溶媒が好適に
使用出来る。反応温度は例えば0〜150℃或いは
それ以上の広い範囲で実施出来るが、一般には溶
媒の沸点温度で行うのが好適である。また反応時
間は反応温度によつて異なるが、一般には数分か
ら数日の間で選べばよい。 上記反応の脱水縮合反応を促進するために反応
系に酢酸,蟻酸等の酸を添加する手段はしばしば
好適に採用される。 前記一般式で表わされる本発明のポリシルセス
キオキサンは新規化合物であり、本発明者が該ポ
リシルセスキオキサンについて生理活性試験を行
なつたところ、特に制癌活性が著しいことを確認
した。即ち該ポリシルセスキオキサンが極めて強
力な制癌効果を示すため、前記構造単位を有する
ポリシルセスキオキサンは制癌剤として各種癌の
予防,治療または処理のために使用することがで
きる。 しかして本発明の制癌剤は経口,非経口(たと
えば腹腔内,直腸内)または局所投与のいずれに
よつても患者に投与することができ、その際の有
効成分であるポリシルセスキオキサンの有効投与
量は、投与すべき患者の年令,体重,症状の軽
重,癌の種類等に応じて異なるが、一般には800
〜0.002mg/Kg/日,好ましくは500〜0.01mg/
Kg/日とすることができる。該1日の投与量は1
日1回のみ又は1日数回(3〜5回)に分けて投
与することができる。また、上記の投与量は単な
る指針であり、処置を行なう医師の判断により、
上記範囲を越えて投与することも可能であること
はいうまでもない。 上記有効成分の投与に当つて、上記ポリシルセ
スキオキサンは、希望とする投与方法(経口,非
経口又は局所)に応じて、種々の剤形に製剤する
ことができる。 例えば、経口投与に際しては、錠剤,丸薬,糖
衣錠,散薬包,顆粒,シロツプ,カプセル剤等の
剤形に製剤することができ、また、非経口投与に
際しては、懸濁液,坐薬等の剤形に製剤すること
ができ、さらに局所投与に際しては、軟膏,硬
膏,クリーム等の剤形に製剤することができる。 これら製剤中における有効成分の濃度は特に制
限されるものではなく、剤形に応じて広範に変え
ることができるが、一般には0.05〜90重量%、好
ましくは1〜60重量%程度の濃度とすることがで
きる。 上記製剤に使用しうる賦形剤としては当該分野
で常用されているものはいずれも使用可能であ
り、固体形態の製剤に対しては、例えば、乳糖,
しよ糖,でん粉,グリシン,結晶セルロース,マ
ンニツト,ステアリン酸マグネシウム,流動パラ
フイン,炭酸カルシウム,炭酸水素ナトリウム等
が挙げられ、また、液体形態の製剤に対しては、
例えば生理食塩水,界面活性剤液,ぶどう糖液,
アルコール,エステル類等が挙げられる。 かかる製剤の具体例を示せば次のとおりであ
る。 製剤例1:カプセル剤 ステアリン酸マグネシウム0.6重量部に乳糖4.5
重量部を加えて撹拌混合することにより均一と
し、さらに乳糖5重量部と結晶セルロース10重量
部を加えて混合する。この混合物に予め微粉末化
したポリシルセスキオキサン20重量部を加えて、
再度混合することにより調製粉末を得る。この粉
末をカプセル充填機を用いゼラチンカプセルに充
填することによりカプセル剤を製造するとよい。 製剤例2:軟こう剤 ステアリルアルコール10重量部,流動パラフイ
ン20重量部およびワセリン160重量部を80℃に加
温溶解した後、コレステロール0.5重量部ならび
に予め微粉末化したポリシルセスキオキサン10重
量部をよく撹拌しながら加え、さらによく撹拌を
行つた後室温に放置し、適当な硬さにして軟こう
剤を得るとよい。 製剤例3:錠剤 ポリシルセスキオキサン25重量部とマンニツト
20重量部をよく混合粉砕した後、でんぷん糊とし
て馬鈴署でんぷん4.7重量部を加えて粒状化する。 この粒子を60メツシユふるいを通し、乾燥して
所定の重量とし16メツシユふるいにかける。次
に、この粒子をステアリン酸マグネシウム0.3重
量部と混合して、なめらかにし、通常の方法によ
り錠剤成型機により圧縮して適当な大きさの素錠
とすればよい。 以下に本発明の制癌剤において有効成分として
使用されるポリシルセスキオキサンの製造例、並
びに薬理活性試験法及びその結果を示す。しか
し、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 実施例 1 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサン・
1水和物(2.57g),5−ブロモフルフラール
(5.00g)及び無水ベンゼン(30ml)の混合物を
一夜室温にて撹拌した後、約5時間加熱還流する
ことにより共沸脱水させながら反応を終結させ
た。反応液を濃縮し、固体を濾取、ベンゼンで洗
浄後に真空乾燥することにより黒褐色粉末(4.72
g)を得た。元素分析を行なつたところC339.2
%,H4.28%,N5.37%なる値を示し、C8H9NO2.
5BrSi.H2O(285.19)に対する計算値C33.69%,
H3.89%,N4.91%によく一致した。さらに赤外
吸収スペクトルを測定したところ第1図に示す赤
外吸収スペクトルが得られた。第1図から明らか
な様に、原料である5−ブロモフルフラールに特
有な吸収は観察されず、3620〜3100cm-1に水和水
に基づく吸収、1670cm-1にCH=N結合に基づく
吸収、及び1220〜820cm-1に強いSi−O結合に基
づく吸収を示した。以上の結果から単離した生成
物が脱水縮合反応によつて得られるシツフ塩基化
合物、即ちN−(5−ブロモフリルメチリデン)
γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンであ
ることが明らかとなつた。該生成物の分子量を蒸
気圧浸透圧測定法(テトラヒドロフラン溶液)に
より測定したところ2350であつた。 実施例 2 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンΓ
1水和物(4.62g),5−ニトロフルフラール
(5.10g),酢酸(16.90g),ベンゼン(50ml)の
混合物を室温で3日間撹拌した後、約4時間加熱
還流することにより共沸脱水させながら反応を終
結させた。 揮発分を減圧下に留去した後、残渣を真空乾燥
することにより黒褐色粉末(8.90g)を得た。元
素分析を行なつたところC40.06%,H4.47%,
N11.01%なる値を示し、C8H9N2O4.5SiΓ1/2H2O
(242.27)に対する計算値C39.66%,H4.16%,
N11.57%によく一致した。さらに赤外吸収スペ
クトルを測定したところ第2図に示す赤外吸収ス
ペクトルが得られた。第2図から明らかな様に
3320cm-1付近に水和水に基づく吸収、1650cm
-1CH=N結合に基づく吸収、及び1220〜950cm-1
に強いSi−O結合に基づく吸収を示した。 以上の結果から単離した生成物が脱水縮合反応
によつて得られるN−(5−ニトロフリルメチリ
デン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサ
ンであることが明らかとなつた。該生成物の分子
量を実施例1と同様にして測定したところ1590で
あつた。 実施例 3 5−ホルミルフラン−2−スルホン酸ナトリウ
ム(5.15g)をベンゼン(100ml)中、加熱還流
することにより脱水を行なつた。該混合物にγ−
アミノプロピルポリシルセスキオキサン・1水和
物(4.62g),N,N−ジメチルホルムアミド
(30ml),酢酸(4.77g)を加えてさらに5日間加
熱還流を続けて共沸脱水を行なつた。反応液を吸
引濾過することにより、淡褐色粉末(7.10g)を
得た。元素分析を行なつたところ、C31.27%,
H4.72%,N5.19%なる値を示し、C8H9NO5.
5SNaSiΓH2O(308.34)に対する計算値C31.16
%,H3.60%,N4.54%に一致した。さらに赤外
吸収スペクトルを測定したところ第3図に示す赤
外吸収スペクトルが得られた。第3図から明らか
な様に3540〜3400cm-1付近に水和水に基づく吸
収、1670cm-1にCH=N結合に基づく吸収、及び
1280〜960cm-1にSi−Oに基づく強い吸収を示し
た。以上の結果から単離した生成物が脱水縮合反
応によつて得られるN−(5−ソデイオスルホフ
リルメチルデン)γ−アミノプロピルポリシルセ
スキオキサンであることが明らかとなつた。該生
成物の分子量を実施例1と同様にして測定したと
ころ3700であつた 実施例 4 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンΓ
1水和物(1.22g),5−メトキシチオフエン−
2−アルデヒド(1.33g),無水ベンゼン(30ml)
の混合物を加熱還流することにより脱水反応を行
なつた。ベンゼンを留去し、残渣を真空乾燥する
ことによつて橙赤色ゴム状固体(2.34g)を得
た。元素分析を行なつたところ、C42.42%,
H5.20%,N5.27%なる値を示し、C9H12NO2.
5SSiΓH2O(252.37)に対する計算値である
C42.83%,H5.59%,N5.55%によく一致した。
さらに赤外吸収スペクトルを測定したところ第4
図に示す赤外吸収スペクトルが得られた。第4図
から明らかな様に、3640〜3200cm-1に水和水に基
づく吸収、1630cm-1にCH=N結合に基づく吸収、
及び1270〜900cm-1にSi−O結合に基づく吸収を
示した。以上の結果から単離した生成物が脱水縮
合反応によつて得られるN−(5−メトキシチオ
フエンメチリデン)γ−アミノプロピルポリシル
セスキオキサンの1水和物であることが明らかと
なつた。該生成物の分子量を実施例1と同様にし
て測定したところ1300であつた。 実施例 5 γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサンΓ
1水和物(1.84g)と4−ブロモチオフエン−2
−アルデヒド(2.75g)をベンゼン中で30分間反
応させることにより、ほとんど白色の固体(3.17
g)を得た。元素分析を行なつたところ、C32.38
%,H3.18%,N4.62%,Br27.14%,S10.55%,
Si10.02%なる値を示し、C8H7NO1.5BrSSiΓ1/2
H2O(292.25)に対する計算値であるC32.88%,
H3.45%,N4.79%,Br27.35%,S10.97%,
Si9.61%によく一致した。赤外吸収スペクトルを
測定したところ第5図に示すスペクトルが得られ
た。第5図から明らかな様に、3600〜3160cm-1に
水和水に基づく吸収、1630cm-1にCH=N結合に
基づく吸収、及び1270〜900cm-1にSi−O結合に
基づく吸収を示した。さらに13C−核磁気共鳴ス
ペクトル(13C−nmr)(δ,ppm;テトラメチル
シラン基準)ならびに1H−核磁気共鳴スペクト
ル(1H−nmr)(δ,ppm;テトラメチルシラン
基準)をベンゼン中で測定し、得られた各ピーク
について解析を行なつた結果は次の通りであつ
た。 以上の結果から単離した生成物N−(4−ブロ
モチオフエンメチリデン)γ−アミノプロピルポ
リシルセスキオキサンの1水和物であることが明
らかとなつた。該生成物の分子量を実施例1と同
様にして測定したところ2620であつた。 実施例 6 実施例1〜5において詳細に記述したのと同様
な方法により、第1表に記載したポリシルセスキ
オキサンを合成した。なお第1表には合成した各
ポリシルセスキオキサン化合物の様態、赤外吸収
スペクトルにおける特性吸収値および元素分析結
果、さらに用いた反応原料組成、反応条件ならび
に反応処理条件をも併せて略記した。本実施例
中、No.6及びNo.18のポリシルセスキオキサンの分
子量を実施例1と同様にして測定したところ、
各々5700、2920であつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
実施例 7
実施例1で得たN−(5−ブロモフリルメチリ
デン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサ
ンを界面活性剤ツイーン80を含む生理食塩水に加
えて規定量の試料を含む懸濁液である6種類の試
料溶液(2512mg/Kg,1995mg/Kg,1585mg/Kg,
1259mg/Kg,1000mg/Kgおよび794mg/Kgの投与
量)を作成した。この試料溶液を用いて体重20g
前後のCDF1系マウスの雌それぞれ6匹の腹腔内
に注射投与して20日間試験を行ない、急性毒性値
をリツチフイールドとウイルコクソンの方法によ
りLD50を求めたところ、2225mg/Kgであつた。 実施例 8 実施例1で得られたN−(5−ブロモフリルメ
チリデン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオ
キサンを用いて、マウスのエールリツヒ腹水癌に
対する制癌活性を試験した。即ち、該ポリシルセ
スキオキサンを前記実施例1に記載した方法で調
整した注射剤を、エールリツヒ癌細胞数5×106
個を有するスイスマウス(雄)6匹の腹腔内に
0.5mlずつ9日間連続注射投与した。その60日間
にわたる延命効果の結果から、平均生存日数
(MST)を求め、対照群(30匹)の平均生存日数
と比較することによりT/C(%)を算出した。
即ち、平均生存日数を験体(T)と対照体(C)につ
いて求め、T/C×100(%)で算出した。概値は
6匹の験体中4匹目が死亡した日数を平均生存日
数とし、これを対照体から同様に求めた平均生存
日数で除した値に100を掛けることにより求めら
れる。なお、実施例(第2表)に電算機を用いて
算出した正確な値を記載した。なお対照群として
はマウス30匹を使用したが表には6匹としての平
均値を記載した。
デン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオキサ
ンを界面活性剤ツイーン80を含む生理食塩水に加
えて規定量の試料を含む懸濁液である6種類の試
料溶液(2512mg/Kg,1995mg/Kg,1585mg/Kg,
1259mg/Kg,1000mg/Kgおよび794mg/Kgの投与
量)を作成した。この試料溶液を用いて体重20g
前後のCDF1系マウスの雌それぞれ6匹の腹腔内
に注射投与して20日間試験を行ない、急性毒性値
をリツチフイールドとウイルコクソンの方法によ
りLD50を求めたところ、2225mg/Kgであつた。 実施例 8 実施例1で得られたN−(5−ブロモフリルメ
チリデン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオ
キサンを用いて、マウスのエールリツヒ腹水癌に
対する制癌活性を試験した。即ち、該ポリシルセ
スキオキサンを前記実施例1に記載した方法で調
整した注射剤を、エールリツヒ癌細胞数5×106
個を有するスイスマウス(雄)6匹の腹腔内に
0.5mlずつ9日間連続注射投与した。その60日間
にわたる延命効果の結果から、平均生存日数
(MST)を求め、対照群(30匹)の平均生存日数
と比較することによりT/C(%)を算出した。
即ち、平均生存日数を験体(T)と対照体(C)につ
いて求め、T/C×100(%)で算出した。概値は
6匹の験体中4匹目が死亡した日数を平均生存日
数とし、これを対照体から同様に求めた平均生存
日数で除した値に100を掛けることにより求めら
れる。なお、実施例(第2表)に電算機を用いて
算出した正確な値を記載した。なお対照群として
はマウス30匹を使用したが表には6匹としての平
均値を記載した。
【表】
実施例 9
実施例1で得られたN−(5−ブロモフリルメ
チリデン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオ
キサンの規定量を、少量のジメチルスルホキシド
を添加した界面活性剤ツイーン80を含む生理食塩
水(0.85g)溶液に懸濁させて試料溶液を調製し
た。この試料溶液を、腹腔内にウオーカーカルシ
ノサルコーマ256癌細胞数1×105個を有するスプ
ラグドーレイ系ラツト(雌)6匹に対して、腹腔
内注射を5日間連続して施し1ケ月間にわたつて
延命効果を調べた。その結果を第3表に示した。
チリデン)γ−アミノプロピルポリシルセスキオ
キサンの規定量を、少量のジメチルスルホキシド
を添加した界面活性剤ツイーン80を含む生理食塩
水(0.85g)溶液に懸濁させて試料溶液を調製し
た。この試料溶液を、腹腔内にウオーカーカルシ
ノサルコーマ256癌細胞数1×105個を有するスプ
ラグドーレイ系ラツト(雌)6匹に対して、腹腔
内注射を5日間連続して施し1ケ月間にわたつて
延命効果を調べた。その結果を第3表に示した。
【表】
実施例 10
実施例2〜6で得た下記一般式で示されるポリ
シルセスキオキサンを用いて、実施例8と同様に
してマウスのエールリツヒ腹水癌に対する制癌活
性試験を行なつた。その結果を第4表に記載し
た。 O1.5SiCH2CH2CH2N=CH−Ar
シルセスキオキサンを用いて、実施例8と同様に
してマウスのエールリツヒ腹水癌に対する制癌活
性試験を行なつた。その結果を第4表に記載し
た。 O1.5SiCH2CH2CH2N=CH−Ar
【表】
【表】
【表】
実施例 11
実施例1と同様にして下記一般式で示されるポ
リシルセスキオキサンを合成し、実施例8と同様
にしてマウスのエールリツヒ腹水癌に対する制癌
活性試験を行なつた。その結果を第5表に記載し
た。 O1.5SiCH2CH2CH2N=CH−Ar
リシルセスキオキサンを合成し、実施例8と同様
にしてマウスのエールリツヒ腹水癌に対する制癌
活性試験を行なつた。その結果を第5表に記載し
た。 O1.5SiCH2CH2CH2N=CH−Ar
【表】
【表】
【表】
添付図面第1〜5図はそれぞれ実施例1〜5で
得られたポリシルセスキオキサンの赤外吸収スペ
クトルを示すチヤートである。
得られたポリシルセスキオキサンの赤外吸収スペ
クトルを示すチヤートである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式、 〔式中、Arは【式】又は 【式】で示され、R1及びR2はそれぞれ 水素原子;アルキル基;ハロゲン原子;フエニル
基;アルコキシ基;アルキルカルボニル基;アル
コキシカルボニル基;カルバミド基;カルボキシ
ル基又はその塩;スルホン酸基又はその塩;ニト
ロ基;シアノ基又は【式】で表示される基 で、フラン環又はチオフエン環の2及び3位の炭
素原子に結合し閉環した基、(但し、R1又はR2が
水素原子又はアルキル基のときは他の基即ちR2
又はR1は水素原子及びアルキル基以外の上記置
換基である)である〕 で示される構造単位を有する分子量700〜6000の
ポリシルセスキオキサン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1945084A JPS60163930A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | ポリシルセスキオキサン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1945084A JPS60163930A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | ポリシルセスキオキサン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60163930A JPS60163930A (ja) | 1985-08-26 |
| JPH0326699B2 true JPH0326699B2 (ja) | 1991-04-11 |
Family
ID=11999644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1945084A Granted JPS60163930A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | ポリシルセスキオキサン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60163930A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6210138A (ja) * | 1985-07-06 | 1987-01-19 | Tokuyama Soda Co Ltd | ポリシルセスキオキサン |
| JP7276214B2 (ja) * | 2020-03-19 | 2023-05-18 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシロキサンおよびそれを含有する硬化性組成物 |
-
1984
- 1984-02-07 JP JP1945084A patent/JPS60163930A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60163930A (ja) | 1985-08-26 |
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