JPH0331638B2 - - Google Patents

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JPH0331638B2
JPH0331638B2 JP1098798A JP9879889A JPH0331638B2 JP H0331638 B2 JPH0331638 B2 JP H0331638B2 JP 1098798 A JP1098798 A JP 1098798A JP 9879889 A JP9879889 A JP 9879889A JP H0331638 B2 JPH0331638 B2 JP H0331638B2
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Japan
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chamber
working fluid
tilt
rod
valve
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Ryoji Nakahama
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Yamaha Marine Co Ltd
Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
Sanshin Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、船外機、船内外機等の船舶推進機に
用いられて好適なチルトロツク装置に関する。
[従来の技術] 船外機のチルトロツク装置として、特願昭55−
171374号に記載のものが提案されている。このチ
ルトロツク装置は、下記〜の構成要素を具備
している。
第1室と第2室の連通路に開閉弁を設けるこ
と。
非圧縮性の液体の作動流体のみでなく気体を
シリンダ内に内蔵することにより、ロツドの侵
入時気体が収縮することにより、ロツドの侵入
が可能となる。気体はロツド容積補償手段なる
こと。
第1室から第2室への作動流体の移動を許容
するアブソーバ弁を備えること。
そして、上述のチルトロツク装置によれば下記
〜の作用がある。
前進航行時、開閉弁の閉により、推進スラス
トに抗して推進ユニツトが下がらぬように保持
できる。
前進航行時、障害物に衝突した際、アブソー
バ弁の開により、船外機を跳ね上げできる。
チルトアツプ動作時、ロツド容積補償手段の
存在により、チルトアツプ荷重を軽減できる。
後進航行時、開閉弁の閉により、推進スラス
トに抗して推進ユニツトが上がらぬように保持
できる。
また、船外機のチルトロツク装置として、特
開昭56−160296号公報に記載のものがある。こ
のチルトロツク装置は、ポンプによつて加圧循
環せしめられる作動流体により、切換弁装置を
作動せしめ、結果として推進ユニツトをチルト
アツプ動作或いはチルトダウン動作可能として
いる。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、上述のチルトロツク装置にあつ
ては、浅瀬前進航行時には必ず開閉弁を閉じる
必要がある。そのため、常にアブソーバ弁によ
らなければ、障害物に衝突時の衝撃緩和機能が
得られない。
また、上述の特開昭56−160296号公報に記載
のチルトロツク装置にあつては、切換弁装置を
チルトアツプ動作可能かつ前進航行可能状態
か、或いはチルトダウン動作可能かつ後進航行
可能状態とのいずれか一方の状態に切り換える
にはポンプが必要であり、かつチルトダウン動
作可能かつ後進航行可能状態にて、推進ユニツ
トを押し下げてチルトダウンしようとすると
き、ピストンにはポンプによる負圧が作用して
おり、推進ユニツトをゆつくり押し下げること
ができない。
本発明は、前進航行時、推進スラストに抗
して推進ユニツトが下がらぬように保持し、
前進航行時、障害物に衝突した際、推進ユニツ
トを跳ね上げ可能とし、後進航行可時、推進
スラストに抗して推進ユニツトが上がらぬよう
保持し、かつ浅瀬前進航行時の障害物衝突時
に直ちに推進ユニツトを跳ね上げることにて充
分な衝撃緩和機能を確保し、更に手動にて切
換弁装置を切り換えでき、チルトダウン動作可
能かつ後進航行可能状態にて、推進ユニツトを
押し下げてチルトダウンしようとするとき、推
進ユニツトを手動にてゆつくり押し下げ得るよ
うにすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、船体に取付ける
支持ブラケツトと、推進ユニツトを担持して上
記支持ブラケツトに対して上下回動自在に軸支
される自在ブラケツトとの一方に回動自在に支
持され液体の作動流体を収容するシリンダと、
このシリンダに進入及び退出自在に挿入され前
記両ブラケツトの残る一方に回動自在に支持さ
れるロツドと、該ロツドの内端に配置されシリ
ンダに摺動自在に嵌め合つて該シリンダ内を上
記ロツドに退出方向の外力が作用することによ
り圧縮される第1室と、他方の第2室との二つ
の室に区画するピストンと、このピストンロツ
ドを伸長状態から侵入状態への変化に伴う第1
室と第2室よりなるシリンダ内容積のロツド容
積分の減少があつても、ロツドの侵入を許容す
るロツド容積補償手段と、第1室と第2室とを
連絡する連通路に介装されて連通路内における
作動流体の移動方向を切り換え可能とし、作動
流体の第1室から第2室への移動を許容すると
ともに、作動流体の第2室から第1室への移動
を阻止するチルトアツプ動作可能かつ前進航行
可能状態を、作動流体の第2室から第1室への
移動を許容するとともに、作動流体の第1室か
ら第2室への移動を阻止するチルトダウン動作
可能かつ後進航行可能状態とのいずれか一方の
状態に交互に切り換えるとともに、チルトダウ
ン動作可能かつ後進航行可能状態において、作
動流体を介してピストンに力を及ぼすことのな
い手動切換弁装置とを配置したものである。
請求項2に記載の本発明は、第1室と第2室
とを連絡する連通路に前記切換弁装置と並列に
介装され、第1室から第2室への作動流体の移
動を阻止するとともに第1室の圧力が所定以上
に上昇したときに開き第2室から第1室への作
動流体の移動を許容し、推進ユニツトに水面下
の障害物に当たつた場合の緩衝作用をするアブ
ソーバ弁を配置したものである。
請求項3に記載の本発明は、第1室と第2室
とを連絡する連通路に、前記切換弁装置及び前
記アブソーバ弁と並列に介装され、第1室から
第2室への作動流体の移動を阻止するとともに
第1室の圧力が所定以上に上昇したときに開き
第2室から第1室への作動流体の移動を許容
し、推進ユニツトに水面下に障害物に当たつた
場合の緩衝作用をする第2のアブソーバ弁を配
置したものである。
[作用] 請求項1に記載の本発明によれば、下記〜
の作用がある。
前進航行時、切換弁装置を前進航行可能状
態に切換設定することにより、推進スラストに
抗して推進ユニツトが下がらぬよう保持でき
る。
前進航行時、切換弁装置は第1室から第2室
への作動流体の移動を許容する前進航行可能状
態に設定されており、その障害物衝突時には、
第1室内の作動流体は切換弁装置を経て第2室
に移動し、結果として推進ユニツトを跳ね上げ
できる。
後進航行時、切換弁装置を後進航行可能状態
に切換設定することにより、推進スラストに抗
して推進ユニツトが上がらぬよう保持できる。
浅瀬前進航行時、切換弁装置は第1室から第
2室への作動流体の移動を許容する前進航行可
能状態で推進ユニツトを中間的チルトアツプ位
置に保持しており、その障害物衝突時には、第
1室内の作動流体は切換弁装置を経て第2室に
移動し、結果として推進ユニツトを跳ね上げる
ことにより充分な衝撃緩和機能を確保できる。
手動切換弁装置の存在により、手動にて切換
操作できる。そして、チルト動作可能かつ後進
航行可能状態にて、推進ユニツトを押し下げて
チルトダウンしようとするとき、ピストンには
ポンプによる如くの負圧が作用せず、推進ユニ
ツトを手動にてゆつくり押し下げることができ
る。
請求項2に記載の本発明によれば、下記の
作用がある。
アブソーバ弁の存在により、大きな衝撃力の
場合に、充分な衝撃緩和機能を果たすことがで
きる。請求項3に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。
第2のアブソーバ弁の存在により、より確実
に、充分な衝撃緩和機能を果たすことができ
る。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例が適用されてなる船
外機10を示す側面図、第2図は第1図の要部を
拡大して示す側面図、第3図ないし第8図は同実
施例に係るチルトロツク装置作動回路のそれぞれ
異なる作動状態を示す回路図である。
船体11には支持ブラケツトとしてのクランプ
ブラケツト12が固定され、クランプブラケツト
12にはチルト軸13を介して自在ブラケツトと
してのスイベルブラケツト14が略水平軸まわり
に回動可能に枢着されている。スイベルブラケツ
ト14には、図示されない操舵軸を介して、推進
ユニツトを内蔵するケーシング15が操舵軸まわ
りに回動可能に枢着されている。ケーシング15
の上部にはエンジンユニツト16が搭載され、ケ
ーシング15の下部にはプロペラ17が備えられ
ている。即ち、船外機10は、以下に述べるチル
トロツク装置により、第1図に実線で示すダウン
位置に保持され、エンジンユニツト16の作動に
よつてプロペラ17を正転もしくは逆転し、船体
11を前進もしくは後進可能としている。尚、ク
ランプブラケツト12の下部には、係止ピン18
を選択的に挿着可能とする複数の挿着孔19が設
けられ、スイベルブラケツト14の前縁下部を係
止ピン18にて係止し、前進推力に対して船外機
10を所定角度のダウン位置に保持可能としてい
る。
クランプブラケツト12もしくはスイベルブラ
ケツト14の一方、例えばこの実施例において
は、クランプブラケツト12に、シリンダ20の
基端部が回動可能に支持されている。上記両ブラ
ケツト12,14の他方、例えばこの実施例にお
いては、スイベルブラケツト14に、シリンダ2
0内に伸縮可能に挿入されているピストンロツド
21の先端部が回動可能に支持されている。シリ
ンダ20の内部は、ピストンロツド21のピスト
ン22により、ピストンロツド21収容側の第1
室23と、ピストンロツド21非収容側の第2室
24とに画成されている。第1室23及び第2室
24には作動流体としての油が収容されている。
又、シリンダ内上部空間、即ち本実施例では第1
室23の上部空間には、第1室23に対するピス
トンロツド21の進退に伴う第1室23内の容積
の増減を、その膨張及び収縮によつて補償可能か
つチルトアツプ荷重軽減可能とする不活性ガスが
収容されている。
ピストンロツド21のピストン22には、それ
ぞれ第1室23と第2室24とを連絡可能とする
第1通路25及び第2通路26が相互に並設され
ている。第1通路25にはアブソーバ弁27が介
装されている。アブソーバ弁27は、障害物の衝
突による衝撃力作用下におけるように、第1室2
3内の圧力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定
の圧力値以上に達した時点で開弁し、第1室23
内の油を第2室24に移送可能としている。第2
通路26にはリリーフ弁28が介装されている。
リリーフ弁28は、船外機が任意のアツプ位置に
保持される浅瀬航走下で、所定以上の前進推力が
作用する場合におけるように、第2室24内の圧
力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定の圧力値
以上に達した時点で開弁可能とされている。
シリンダ20内の第1室23と第2室24と
は、それぞれピストン22をバイパスして相互に
並設されている第1バイパス路29及び第2バイ
パス路30によつて連絡可能とされている。第1
バイパス路29には、第2室24から第1室23
への油の移送を許容する第1逆止弁31と、手動
操作によつて切換えられて該第1バイパス路29
を開閉する第1開閉装置32とが相互に直列的に
介装されている。又、第2バイパス路30には、
第1室23から第2室24への油の移送を許容す
る第2逆止弁33と、手動操作によつて切換えら
れて該第2バイパス路30を開閉する第2開閉装
置34とが相互に直列的に介装されている。尚、
この実施例においては、第1開閉装置32と第2
開閉装置34は連動可能に連結され、手動ノブ3
5の切換操作により、第1開閉装置32と第2開
閉装置34とを、開と閉、もしくは閉と開とに設
定可能としている。
尚、第1バイパス路29中に配置される第1逆
止弁31と第1開閉装置32及び、第2バイパス
路30中に配置される第2逆止弁33と第2開閉
装置34とは、本発明の手動切換弁装置を構成す
る。
更に、この実施例においては、第1バイパス路
29及び第2バイパス路30に並設され、ピスト
ン22をバイパスして、第1室23と第2室24
とを連絡する第3バイパス路36が設けられてい
る。第3バイパス路36には、第3逆止弁37及
び戻し弁38が相互に直列的に介装されている。
第3逆止弁37の開弁圧力は、アブソーバ弁27
の開弁圧力よりも小に設定されている。戻し弁3
8は、逆止弁38Aとピストン38Bとから構成
されている。逆止弁38Aは、通常、第2室24
から第1室23への油の移送を阻止可能としてい
る。ピストン38Bは、第3逆止弁37の開時
に、第1室23側の圧力を受けてその原位置から
逆止弁38A方向に移動し、逆止弁38Aを押開
き、その後に第3逆止弁37が閉じると、絞り通
路38Cの存在によつて徐々に原位置側に復帰す
る。戻し弁38の逆止弁38Aとピストン38B
との中間部と、第1バイパス路29の第1逆止弁
31と第1開閉装置32との中間部とは、連絡路
39によつて連絡されている。即ち、第1室23
の上記圧力は、第3逆止弁37を開き、更に戻し
弁38のピストン38Bを移動させてその逆止弁
38Aを開く。その後、船外機の自重等の作用下
で第2室24内の圧力が上昇すると、上記戻し弁
38の逆止弁38Aは一定時間だけ継続して開状
態を維持されていることから、第2室24内の油
は、第1開閉装置32が閉止されている場合に
も、戻し弁38、連絡路39、第1逆止弁31を
経て第1室23に移送可能となつている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
先ず、通常航走時の作動について説明する。通
常航走時には、第3図に示すように、第1開閉装
置32が開かれるとともに、第2開閉装置34が
閉じられ、船外機10は、スイベルブラケツト1
4の前縁部をクランプブラケツト12に支持され
ている係止ピン18に係止され、そのダウン位置
に保持される。
上記通常航走時に、前進航行する場合には、前
進推行が係止ピン18によつて支持され、船外機
10は前記ダウン位置に保持される。上記通常航
走時に、後進航走する場合には、後進推力によつ
て第1室23内の圧力が上昇するものの、この程
度の圧力上昇ではアブソーバ弁27が開かず、船
外機10は前記ダウン位置に保持される。
尚、減速時、或いは制動時、上記後進航走にお
けると同様にして、船外機10は跳ね上がること
なくそのダウン位置に保持される。
上記通常航走時に、前進航走下で障害物と衝突
する場合には、衝撃力によつて第1室23内の圧
力が異常に上昇することから、第4図に示すよう
に、アブソーバ弁27が開き、第1室23の油が
第2室24に移送され、ピストンロツド21がシ
リンダ20に対して伸長し、船外機10が跳ね上
がり、衝撃力が吸収される。この時、第1室23
の上昇圧力は、第3逆止弁37を開いた後、前述
のように戻し弁38を開く。この戻し弁38の開
き状態は、前述のように、上記跳ね上がり後の一
定時間持続する。従つて、上記衝撃力の解除後、
船外機10の自重によつて第2室24内の圧力が
上昇すると、第2室24内の油は、第5図に示す
ように、第1開閉装置32、もしくは戻し弁38
及び連絡路39を経て、第1逆止弁31を通り、
第1室23に移送され、ピストンロツド21をシ
リンダ20に対して収縮させることによつて船外
機10を跳ね上がり前のダウン位置に復帰させ
る。
尚、上記第4図の障害物衝突時に、第3逆止弁
37は第2アブソーバ弁機能をも有する。即ち、
戻し弁38中のピストン38Bが移動することに
より、第1室23の作動流体を吸収するととも
に、絞り通路38C、逆止弁38Aを通して第2
室24に作動流体を移動可能とし、第1室23の
圧力上昇を緩和するのである。
次に、浅瀬航走時の作動について説明する。
第6図は任意のチルトアツプ位置にまでチルト
アツプ動作する時の作動を示すものである。即
ち、浅瀬航走時には、第6図に示すように、第1
開閉装置32が閉じられるとともに、第2開閉装
置34が開かれる。そこで、船外機10を入力に
て任意の中間的チルトアツプ位置にまで引上げる
と、第1室23内の油は、第6図に実線矢印で示
すように、第2逆止弁33、第2開閉装置34を
経て第2室24に移送され、ピストンロツド21
をシリンダ20に対する所定の伸長位置にまで伸
長せしめる。然して、上記引上げ力の解除後、船
外機10の自重によつて第2室24内の圧力が上
昇するが、この程度の圧力上昇ではリリーフ弁2
8は開かず、船外機10は前記任意の中間的チル
トアツプ位置、即ち浅瀬航走位置に保持される。
尚、陸揚げ時、上記浅瀬航走時おけると同様に
して、船外機10はチルトアツプ操作を行なうこ
とができる。
上記任意の中間的チルトアツプ位置での浅瀬航
行位置にて前進航行する場合には、前進推力によ
つて第2室24内の圧力が上昇する。然して、前
進推力が小なる状態下にあつては、第2室24内
の圧力がリリーフ弁28の開弁圧力を越えること
がなく、したがつて船外機10は前記浅瀬航走位
置に保持される。前進推力が大となり、第2室2
4内の圧力がリリーフ弁28の開弁圧力を越える
と、第2室24内の油が第6図に破線矢印で示す
ようにリリーフ弁28を経て第1室23に移送さ
れ、船外機10はその浅瀬航走位置から前記通常
航走時におけるダウン位置までダウンし、通常航
走状態となる。
上記浅瀬航走時に、前進航走下で障害物と衝突
する場合には、船外機10は、前記通常航走時に
おける跳ね上がり動作とほぼ同様にして、その浅
瀬航走位置から跳ね上げられる。即ち、障害物と
の衝突に基づく衝撃力によつて第1室23の油
は、第2逆止弁33、第2開閉装置34を通つて
直ちに第2室24に移動し、衝撃緩和を行なう。
アブソーバ弁27の開弁圧以上に第1室23の圧
力が上昇しなくても、推進ユニツトが跳ね上が
り、衝撃をより緩和することができる。尚、大き
な衝撃力の場合には、アブソーバ弁27も開き衝
撃緩和を行なう。これにより、ピストンロツド2
1はシリンダ20に対して伸長し、船外機10は
その浅瀬航走位置からよりアツプ側に跳ね上げら
れる。この時、第1室23内の上昇圧力よつて、
前述のようにして戻し弁38が開かれ、この戻し
弁38の開状態は、上記跳ね上がり動作後の一定
時間持続されている。従つて、上記衝撃力の解除
後、船外機10の自重によつて第2室24内の圧
力が上昇すると、第2室24内の油は、第8図に
示すように、戻し弁38、連絡路39、第1逆止
弁31を経て第1室23に移送され、ピストンロ
ツド21をシリンダ20に対して収縮させ、船外
機10をその浅瀬航走位置にまで復元可能として
いる。
浅瀬後進航行は、船外機10を任意の中間的な
チルトアツプ位置に設定し、第1開閉装置32を
開、第2開閉装置34を閉とすることによりリバ
ースロツク状態が確立され、航行可能となる。
又、浅瀬後進航行下で障害物と衝突する場合に
は、第2室24の油は第1開閉装置32、第1逆
止弁31を通つて直ちに第1室23に移動し、衝
撃緩和を行なう。大きな衝撃力の場合には、リリ
ーフ弁28も開き、衝撃緩和を行なう。
尚、本実施例において、チルトダウン位置にお
いて第2開閉装置34開、第1開閉装置32閉と
して全速前進航行も可能であるが、第2開閉装置
34閉、第1開閉装置32開とすることにより後
進航行が可能となるのみでなく、前進航行時障害
物に衝突の際、アブソーバ弁によるしか衝撃緩和
能力がないが、第1開閉装置32が開となつてお
り、跳ね上がり位置からの復帰が早い利点もあ
る。
次に、上記実施例の作用について説明する。
前進航行時、第1開閉装置32と第2開閉装
置34を前進航行可能状態に切換設定すること
により、推進スラストに抗して推進ユニツトが
下がらぬように保持できる。
前進航行時、第1開閉装置32と第2開閉装
置34は第1室23から第2室24への作動流
体の移動を許容する前進航行可能状態に設定さ
れており、その障害物衝突時には、推進ユニツ
トを跳ね上げ可能とする。
チルトアツプ動作時、ロツド容積補償手段の
存在により、チルトアツプ荷重を軽減できる。
後進航行時、第1開閉装置32と第2開閉装
置34を後進航行可能状態に切換設定すること
により、推進スラストに抗して推進ユニツトが
上がらぬよう保持できる。
浅瀬前進航行時、第1開閉装置32と第2開
閉装置34は第1室23から第2室24への作
動流体の移動を許容する前進航行可能状態で推
進ユニツトを中間的チルトアツプ位置に保持し
ており、その障害物衝突時には、第1室23内
の作動流体は第2開閉装置34を通つて直ちに
第2室24に移動し、結果として直ちに推進ユ
ニツトを跳ね上げることにより充分な衝撃緩和
機能を確保できる。
第1開閉装置32と第2開閉装置34の存在
により、手動にて切換操作できる。また、チル
トダウン動作可能かつ後進航行可能状態にて、
推進ユニツトを押し下げてチルトダウンしよう
とするとき、ピストン22にはポンプによる如
くの負圧が作用せず、推進ユニツトを手動にて
ゆつくり押し下げることができる。
アブソーバ弁27の存在により、大きな衝撃
力の場合に、充分な衝撃緩和機能を果たすこと
ができる。
第2のアブソーバ弁機能をも有する第3逆止
弁37の存在により、より確実に、充分な衝撃
緩和機能を果たすことができる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、前進航行時、
推進スラストに抗して推進ユニツトが下がらぬよ
うに保持し、前進航行時、障害物に衝突した
際、推進ユニツトを跳ね上げ可能とし、後進航
行時、推進スラストに抗して推進ユニツトが上が
らぬよう保持し、かつ浅瀬前進航行時の障害物
衝突時に直ちに推進ユニツトを跳ね上げることに
て充分な衝撃緩和機能を確保し、更に手動にて
切換弁装置を切り換えでき、チルトダウン動作可
能かつ後進航行可能状態にて、推進ユニツトを押
し下げてチルトダウンしようとするとき、推進ユ
ニツトを手動にてゆつくり押し下げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例が適用されてなる船
外機を示す側面図、第2図は第1図の要部を拡大
して示す側面図、第3図ないし第8図は同実施例
に係るチルトロツク装置の作動回路のそれぞれ異
なる作動状態を示す回路図である。 11……船体、12……クランプブラケツト、
14……スイベルブラケツト、20……シリン
ダ、21……ピストンロツド、22……ピスト
ン、23……第1室、24……第2室、25……
第1通路、27……アブソーバ弁、30……第2
バイパス弁、31……第1逆止弁、32……第2
開閉装置、33……第2逆止弁、34……第2開
閉装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 船体に取付ける支持ブラケツトと、推進ユニ
    ツトを担持して上記支持ブラケツトに対して上下
    回動自在に軸支される自在ブラケツトとの一方に
    回動自在に支持され液体の作動流体を収容するシ
    リンダと、このシリンダに進入及び退出自在に挿
    入され前記両ブラケツトの残る一方に回動自在に
    支持されるロツドと、該ロツドの内端に配置され
    シリンダに摺動自在に嵌め合つて該シリンダ内を
    上記ロツドに退出方向の外力が作用することによ
    り圧縮される第1室と、他方の第2室との二つの
    室に区画するピストンと、ピストンロツドを伸長
    状態から侵入状態への変化に伴う第1室と第2室
    よりなるシリンダ内容積のロツド容積分の減少が
    あつても、ロツドの侵入を許容するロツド容積補
    償手段と、第1室と第2室とを連絡する連通路に
    介装されて連通路内における作動流体の移動方向
    を切り換え可能とし、作動流体の第1室から第2
    室への移動を許容するとともに、作動流体の第2
    室から第1室への移動を阻止するチルトアツプ動
    作可能かつ前進航行可能状態と、作動流体の第2
    室から第1室への移動を許容するとともに、作動
    流体の第1室から第2室への移動を阻止するチル
    トダウン動作可能かつ後進航行可能状態とのいず
    れか一方の状態に交互に切り換えるとともに、チ
    ルトダウン動作可能かつ後進航行可能状態におい
    て、作動流体を介してピストンに力を及ぼすこと
    のない手動切換弁装置とを配置したことを特徴と
    する船舶推進機のチルトロツク装置。 2 第1室と第2室とを連絡する連通路に前記切
    換弁装置と並列に介装され、第1室から第2室へ
    の作動流体の移動を阻止するとともに第1室の圧
    力が所定以上に上昇したときに開き第2室から第
    1室への作動流体の移動を許容し、推進ユニツト
    に水面下の障害物に当たつた場合の緩衝作用をす
    るアブソーバ弁を配置したことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項の船舶推進機のチルトロツク装
    置。 3 第1室と第2室とを連絡する連通路に、前記
    切換弁装置及び前記アブソーバ弁と並列に介装さ
    れ、第1室から第2室への作動流体の移動を阻止
    するとともに第1室の圧力が所定以上に上昇した
    ときに開き第2室から第1室への作動流体の移動
    を許容し、推進ユニツトに水面下の障害物に当た
    つた場合の緩衝作用をする第2のアブソーバ弁を
    配置したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    の船舶推進機のチルトロツク装置。
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