JPH0332999B2 - - Google Patents
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- JPH0332999B2 JPH0332999B2 JP60081340A JP8134085A JPH0332999B2 JP H0332999 B2 JPH0332999 B2 JP H0332999B2 JP 60081340 A JP60081340 A JP 60081340A JP 8134085 A JP8134085 A JP 8134085A JP H0332999 B2 JPH0332999 B2 JP H0332999B2
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は固定化マルトオリゴ糖生成アミラーゼ
に関し、詳しくは特定の多孔性担体に固定された
活性の高い固定化マルトオリゴ糖生成アミラーゼ
に関する。 〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕 近年、でん粉またはアミロースに作用してマル
トトリオース、マルトテトラオース、マルトペン
タオース、マルトヘキサオース等のマルトオリゴ
糖をを生成する各種マルトオリゴ糖生成アミラー
ゼが相ついで発見され、マルトオリゴ糖の効率的
な工業的製造に期待が集まつている。 マルトオリゴ糖生成アミラーゼとしてはβ−ア
ミラーゼ以外に次のものが知られている。 マルトトリオース生成アミラーゼ〔若生勝雄
ら:澱粉化学、26、175.(1979)、ストレプトミセ
ス・グリセウス(Streptomyces griseus)起原
のもの;高崎義幸:昭和58年度日本農芸化学大会
要旨集、P169(1983)、バチルス(Bacillus)属起
原のもの〕 マルトテトラオース生成アミラーゼ〔J.F.
Robytand R.J.Ackerman:Arch.Biochem.
Biophys.、145、105(1971)、シユードモナス・
ストツツエリ(Pseudomonas stutzeri)起原の
もの〕 マルトペンタオース生成アミラーゼ〔N.
Saito:Arch.Biochem.Biophys.、155、290
(1973)、バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)起原のもの;小林ら;昭和58年
度日本澱粉学会大会要旨集、P301(1983);吉儀
ら:昭和59年度日本農芸化学大会要旨集、P584
(1984)〕 マルトヘキサオース生成アミラーゼ〔K.
Kainumaら:FEBS Lett.、26、281(1972)、エ
アロバクター・エアロゲネス(Aerobacter
aerogenes)起原のもの;J.F.Kennedy and C.
A.White:St¨arke、31、93(1979);谷口ら:澱粉
化学、29、107(1982);Y.Takasaki:Agric.
Biol.Chem.、47、2193(1983)〕 しかしながら、これらのマルトオリゴ糖生成ア
ミラーゼは一般のアミラーゼに比べて非常に高価
であり、それらアミラーゼを用いて製造されたマ
ルトオリゴ糖の試薬グレード品が少量生産されて
いるにすぎない。したがつて、これらマルトオリ
ゴ糖生成アミラーゼを用いて各種オリゴ糖を工業
的に生産するためには、これらアミラーゼを効率
的に使用することが不可欠である。その具体的手
法としてこれらアミラーゼを固定化して使用する
ことが考えられる。 これまでにマルトトリオース以上の重合度を有
するマルトオリゴ糖を生成するアミラーゼの固定
化例としては、マルトヘキサオース生成アミラー
ゼをポリアクリルアミドに放射線重合法によつて
包括固定化する方法〔Biotech.and Bioeng.、
25、p1095−1107(1983)〕が知られているにすぎ
ない。しかし、この方法は酵素の固定化率は高い
が、大量生産に不向きであり、高価である上に固
定化酵素の重量あたりの活性が低いという欠点が
あつた。 そこで、本発明者らは上記マルトオリゴ糖生成
アミラーゼを効率よく固定化し、かつ固定化酵素
の重量あたりの活性も工業的使用に十分な値をも
ち、長期間にわたつてその活性を維持しうる固定
化酵素を開発すべく鋭意研究を重ねた。 〔問題点を解決するための手段〕 その結果、特定の多孔性担体に固定することに
よつて目的とする優れた固定化酵素が得られるこ
とを見出し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、下記特性を有する多孔性担
体に固定された固定化マルトオリゴ糖生成アミラ
ーゼである。 (イ) 酵素との親和性が80%以上である (ロ) 100Å以上の細孔径を有する細孔の比表面積
が20〜300m2/gである 酵素を固定化方法としては各種と方法が知られ
ており、その1つに物理的吸着法、イオン結合
法、共有結合法糖を含む担体結合法がある。この
中、物理的吸着法、イオン結合法は操作が簡単で
あり、酵素タンパク質の活性中心の破壊あるいは
高次構造の変化が小さく、また担体の再生利用も
容易であることから適当な担体を発見できれば工
業化に対して有望な方法と云える。 本発明ではマルトオリゴ糖生成アミラーゼの担
体として、(イ)酵素との親和性が80%以上であり、
(ロ)100Å以上の細孔径を有する細孔の比表面積が
20〜300m2/gである多孔性担体を使用する。こ
こで、酵素と担体の親和性は次の方法によつて求
めた値を意味する。 担体0.5gと25IUの酵素(PH7.0の50mMリン酸
緩衝液2.0mlに溶解したもの)を50ml三角フラス
コに入れ、室温下で1時間、120ストローク、4
cm幅で振とうしながら酵素を担体に固定化したの
ち濾過を行ない、得られた濾液中の活性を測定し
て次式により酵素と担体との親和性を求める。 添加した酵素活性−濾液中の酵素活性/添加した酵素活
性×100 親和性を求める際に用いる酵素の純度は必ずし
も絶対的なものではないが、好ましくは比活性が
30IU/mg・タンパク質以上あるものを使用する。
なお、上記酵素と担体の親和性は工業的に利用す
る場合の酵素活性/担体重量比よりも低いレベル
で求めたものであるが、酵素と担体の親和性を知
る尺度として重要である。すなわち、実際に高い
酵素活性/担体重量比において固定化した酵素が
基質に対し高い発現活性を示すものは上記親和性
についても高い値を示すことを本発明者らは見出
している。この親和性については、上記の如く80
%以上であることが必要であるが、マルトテトラ
オース生成アミラーゼ用担体の場合は95%以上で
あることが好ましく、マルトペンタオース生成ア
ミラーゼ用担体の場合は80%以上であることが好
ましい。これらの値は使用酵素の起原および比活
性によつて決まる。ここで発現活性とは以下の如
く定義されるものである。 固定化酵素の発現する活性がその使用条件によ
つて絶対値が大きく変わるので、次のような測定
条件を設定して求めた。すなわち、固定化酵素10
mg(Wet)を0.5mlの10mMリン酸バツフアー
(PH7.0)(50ml三角フラスコ中)に加え、十分に
馴染ませた後、10w/v%可溶性でん粉(Merck
社製)5.0mlを加えて40℃で10分間往復振とう機
により120ストローク/min、4cm幅で振とうし
ながら酵素反応を行ない、生成還元糖を
Somogyi−Nelson法で測定し、発現する活性を
求めた。なお、1単位とは1分間に1μmolのグル
コシド結合を切断する酵素量を意味する。 本発明に用いる担体は、さらに以下の条件を満
足するものであることを要する。すなわち、担体
の100Å以上の細孔径を有する細孔の比表面積が
20〜300m2/g、好ましくは40〜200m2/gである
ことが必要である。この比表面積が300m2/gを
越えると、担体は強度が弱いものとなり、好しく
ない。なお、マルトテトラオース生成アミラーゼ
用担体にあつては、さらに400Å以上の細孔径を
有する細孔の比表面積が3〜100m2/g、好まし
くは5〜50m2/gであることが望ましい。ここ
で、比表面積は水銀圧入法により測定した値であ
る。 上記の条件は、いずれか一方を満足するだけで
は不十分であり、すべての条件を同時に満たすも
のだけが基質に対して高い反応性を示す。 本発明に使用する多孔性担体としては上記特性
を満足するものであれば、素材、製法等を問わな
いが、通常はフエノール系吸着樹脂、スチレン−
ジビニルベンゼン系吸着樹脂、トリアジン系吸着
樹脂、アクリルエステル系吸着樹脂、弱塩基性ア
ニオン交換樹脂などの多孔性合成樹脂が用いられ
る。より具体的には、デユオライト系樹脂(ダイ
ヤモンドシヤムロツク社製)の商品名「S−
761」、「S−762」、「ES−771」、「ES−8610」な
ど;ダイヤイオン系樹脂(三菱化成工業(株)製)の
商品名「HP−10」、「HP−20」、「HP−50」、「SP
−206」など;アンバーライト系樹脂(ローム・
アンド・ハース社製)の商品名「XAD−7」、
「XAD−8」などを挙げることができる。 また、多孔性担体の粒径については、発現活性
が高ければ特に制限はないが、通常は0.05〜1.5
mm、より好ましくは0.2〜1.0mmのものを用いるの
が適当である。粒径が小さいことは酵素の固定化
や発現活性に対しては好ましい要因であるが、あ
まり小さいと、固定化酵素を反応器に充填し、こ
れにでん粉液化液を供給したとこに、圧力損失が
大きいため、運転上不都合である。一方、粒径が
あまり大きいと、酵素の固定化や発現活性に対し
て効率的でない。 また、酵素としてはマリトトリオース生成アミ
ラーゼからマルトヘキサオース生成アミラーゼま
での酵素が本発明の対象とされ、酵素の固定化は
各種の方法を適当しうるが、最も一般的な方法
は、前述したように、適当な緩衝液に酵素を溶解
し、この酸素液を担体と混ぜて撹拌する方法であ
る。次いで、濾過等の操作により固・液分離を行
ない、得られた固定化酵素を適当な緩衝液で洗浄
する。緩衝液としてはリン酸緩衝液(PH6〜7)、
トリス塩酸緩衝液(PH7〜9)または蒸溜水など
が好適に用いられる。 酵素の固定化量は、用いる酵素およびその比活
性や担体の種類等によつても異なるが、通常は担
体1g当りタンパク質として1〜40mg、好ましく
は2〜15mgが適当である。 酵素の固定化量が担体1g当りタンパク質とし
て1mgより少ない場合、固定化率が高く、効率的
に固定化することができるが、発現活性の絶対値
が小さく、目的成分の収量が少ない。一方、固定
化量が担体1g当りタンパク質として40mgよりも
多い場合、酵素固定化時の固定化率が低下するた
め、酵素の使用効率が悪いばかりでなく、発現活
性として利用される割合も減少し、好ましくな
い。 〔実施例〕 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 酵素としてマルトテトラオース生成アミラーゼ
(シユードモナス・ストツツエリ起原のもの、比
活性80.8IU/mg・タンパク質)を用い、担体とし
て第1表に示したものを使用して固定化酵素を得
た。すなわち、担体0.2gに対し100IUの酵素をPH
7.0の50mMリン酸緩衝液で2.0mlとしたものを50
ml三角フラスコに入れ、室温下1時間、120スト
ロース、4cm幅で振とうしながら酵素を担体に固
定化した。次いで、これを濾過して濾液を除き、
さらに10mMリン酸緩衝液(PH7.0)を用いタン
パク質が流出しなくなるまで十分に洗浄して固定
化酵素を得た。 この固定化担体について、前記した方法により
親和性を測定し、かつ固定化酵素の発現する活性
についても測定した。結果を担体の比表面積の値
と共に第1表に示す。 【表】 比較例 1 親和性が十分でない担体を用いたこと以外は実
施例1と同様にして固定化酵素を得た。測定結果
を第2表に示す。 比較例 2 比表面積の物性が十分でない担体を用いたこと
以外は実施例1と同様にして固定化酵素を得た。
測定結果を第3表に示す。 【表】 【表】 アニオン交換樹脂
〓A−374〓 99.3
6 6 3
実施例 2 酵素としてマルトペンタオース生成アミラーゼ
(バチルス・リケニホルミス起原のもの、比活性
40.9.IU/mg・タンパク質)を用いたこと以外は
実施例1と同様に行なつた。なお、発現活性は40
℃で測定した。結果を第4表に示す。 【表】 比較例 3 親和性が十分でない担体を用いたこと以外は実
施例2と同様にして固定化酵素を得た。測定結果
を第5表に示す。 【表】 比較例 4 比表面積の物性が十分でない担体を用いたこと
以外は実施例2と同様にして固定化酵素を得た。
測定結果を第6表に示す。 【表】 【表】 使用例 実施例1に示す方法で得た固定化酵素(担体
「ES−8610)」)10gをカラムリアクターに詰め、
20w/v%可溶性でん粉(和光純薬(株)製)を
LHSV(液時空間速度)1.0hr-1で温度40℃の当該
カラムリアクターに供給した。その運転結果を第
1図に示す。 図から明らかなように、1500時間を越えて安定
して運転できることを確認すると共に製品中の基
質を除いたマルトテトラオースの純度は80〜90%
と高純度のものを得ることができた。 〔発明の効果〕 本発明によれば、マルトオリゴ糖生成アミラー
ゼは効率よく固形化され、しかも固定化酵素を重
量あたりの活性も十分に高い。その上、この活性
は長期間保持される。 それ故、この固定化酵素を用いれば、工業的に
マルトオリゴ糖を製造することができる。
に関し、詳しくは特定の多孔性担体に固定された
活性の高い固定化マルトオリゴ糖生成アミラーゼ
に関する。 〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕 近年、でん粉またはアミロースに作用してマル
トトリオース、マルトテトラオース、マルトペン
タオース、マルトヘキサオース等のマルトオリゴ
糖をを生成する各種マルトオリゴ糖生成アミラー
ゼが相ついで発見され、マルトオリゴ糖の効率的
な工業的製造に期待が集まつている。 マルトオリゴ糖生成アミラーゼとしてはβ−ア
ミラーゼ以外に次のものが知られている。 マルトトリオース生成アミラーゼ〔若生勝雄
ら:澱粉化学、26、175.(1979)、ストレプトミセ
ス・グリセウス(Streptomyces griseus)起原
のもの;高崎義幸:昭和58年度日本農芸化学大会
要旨集、P169(1983)、バチルス(Bacillus)属起
原のもの〕 マルトテトラオース生成アミラーゼ〔J.F.
Robytand R.J.Ackerman:Arch.Biochem.
Biophys.、145、105(1971)、シユードモナス・
ストツツエリ(Pseudomonas stutzeri)起原の
もの〕 マルトペンタオース生成アミラーゼ〔N.
Saito:Arch.Biochem.Biophys.、155、290
(1973)、バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)起原のもの;小林ら;昭和58年
度日本澱粉学会大会要旨集、P301(1983);吉儀
ら:昭和59年度日本農芸化学大会要旨集、P584
(1984)〕 マルトヘキサオース生成アミラーゼ〔K.
Kainumaら:FEBS Lett.、26、281(1972)、エ
アロバクター・エアロゲネス(Aerobacter
aerogenes)起原のもの;J.F.Kennedy and C.
A.White:St¨arke、31、93(1979);谷口ら:澱粉
化学、29、107(1982);Y.Takasaki:Agric.
Biol.Chem.、47、2193(1983)〕 しかしながら、これらのマルトオリゴ糖生成ア
ミラーゼは一般のアミラーゼに比べて非常に高価
であり、それらアミラーゼを用いて製造されたマ
ルトオリゴ糖の試薬グレード品が少量生産されて
いるにすぎない。したがつて、これらマルトオリ
ゴ糖生成アミラーゼを用いて各種オリゴ糖を工業
的に生産するためには、これらアミラーゼを効率
的に使用することが不可欠である。その具体的手
法としてこれらアミラーゼを固定化して使用する
ことが考えられる。 これまでにマルトトリオース以上の重合度を有
するマルトオリゴ糖を生成するアミラーゼの固定
化例としては、マルトヘキサオース生成アミラー
ゼをポリアクリルアミドに放射線重合法によつて
包括固定化する方法〔Biotech.and Bioeng.、
25、p1095−1107(1983)〕が知られているにすぎ
ない。しかし、この方法は酵素の固定化率は高い
が、大量生産に不向きであり、高価である上に固
定化酵素の重量あたりの活性が低いという欠点が
あつた。 そこで、本発明者らは上記マルトオリゴ糖生成
アミラーゼを効率よく固定化し、かつ固定化酵素
の重量あたりの活性も工業的使用に十分な値をも
ち、長期間にわたつてその活性を維持しうる固定
化酵素を開発すべく鋭意研究を重ねた。 〔問題点を解決するための手段〕 その結果、特定の多孔性担体に固定することに
よつて目的とする優れた固定化酵素が得られるこ
とを見出し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、下記特性を有する多孔性担
体に固定された固定化マルトオリゴ糖生成アミラ
ーゼである。 (イ) 酵素との親和性が80%以上である (ロ) 100Å以上の細孔径を有する細孔の比表面積
が20〜300m2/gである 酵素を固定化方法としては各種と方法が知られ
ており、その1つに物理的吸着法、イオン結合
法、共有結合法糖を含む担体結合法がある。この
中、物理的吸着法、イオン結合法は操作が簡単で
あり、酵素タンパク質の活性中心の破壊あるいは
高次構造の変化が小さく、また担体の再生利用も
容易であることから適当な担体を発見できれば工
業化に対して有望な方法と云える。 本発明ではマルトオリゴ糖生成アミラーゼの担
体として、(イ)酵素との親和性が80%以上であり、
(ロ)100Å以上の細孔径を有する細孔の比表面積が
20〜300m2/gである多孔性担体を使用する。こ
こで、酵素と担体の親和性は次の方法によつて求
めた値を意味する。 担体0.5gと25IUの酵素(PH7.0の50mMリン酸
緩衝液2.0mlに溶解したもの)を50ml三角フラス
コに入れ、室温下で1時間、120ストローク、4
cm幅で振とうしながら酵素を担体に固定化したの
ち濾過を行ない、得られた濾液中の活性を測定し
て次式により酵素と担体との親和性を求める。 添加した酵素活性−濾液中の酵素活性/添加した酵素活
性×100 親和性を求める際に用いる酵素の純度は必ずし
も絶対的なものではないが、好ましくは比活性が
30IU/mg・タンパク質以上あるものを使用する。
なお、上記酵素と担体の親和性は工業的に利用す
る場合の酵素活性/担体重量比よりも低いレベル
で求めたものであるが、酵素と担体の親和性を知
る尺度として重要である。すなわち、実際に高い
酵素活性/担体重量比において固定化した酵素が
基質に対し高い発現活性を示すものは上記親和性
についても高い値を示すことを本発明者らは見出
している。この親和性については、上記の如く80
%以上であることが必要であるが、マルトテトラ
オース生成アミラーゼ用担体の場合は95%以上で
あることが好ましく、マルトペンタオース生成ア
ミラーゼ用担体の場合は80%以上であることが好
ましい。これらの値は使用酵素の起原および比活
性によつて決まる。ここで発現活性とは以下の如
く定義されるものである。 固定化酵素の発現する活性がその使用条件によ
つて絶対値が大きく変わるので、次のような測定
条件を設定して求めた。すなわち、固定化酵素10
mg(Wet)を0.5mlの10mMリン酸バツフアー
(PH7.0)(50ml三角フラスコ中)に加え、十分に
馴染ませた後、10w/v%可溶性でん粉(Merck
社製)5.0mlを加えて40℃で10分間往復振とう機
により120ストローク/min、4cm幅で振とうし
ながら酵素反応を行ない、生成還元糖を
Somogyi−Nelson法で測定し、発現する活性を
求めた。なお、1単位とは1分間に1μmolのグル
コシド結合を切断する酵素量を意味する。 本発明に用いる担体は、さらに以下の条件を満
足するものであることを要する。すなわち、担体
の100Å以上の細孔径を有する細孔の比表面積が
20〜300m2/g、好ましくは40〜200m2/gである
ことが必要である。この比表面積が300m2/gを
越えると、担体は強度が弱いものとなり、好しく
ない。なお、マルトテトラオース生成アミラーゼ
用担体にあつては、さらに400Å以上の細孔径を
有する細孔の比表面積が3〜100m2/g、好まし
くは5〜50m2/gであることが望ましい。ここ
で、比表面積は水銀圧入法により測定した値であ
る。 上記の条件は、いずれか一方を満足するだけで
は不十分であり、すべての条件を同時に満たすも
のだけが基質に対して高い反応性を示す。 本発明に使用する多孔性担体としては上記特性
を満足するものであれば、素材、製法等を問わな
いが、通常はフエノール系吸着樹脂、スチレン−
ジビニルベンゼン系吸着樹脂、トリアジン系吸着
樹脂、アクリルエステル系吸着樹脂、弱塩基性ア
ニオン交換樹脂などの多孔性合成樹脂が用いられ
る。より具体的には、デユオライト系樹脂(ダイ
ヤモンドシヤムロツク社製)の商品名「S−
761」、「S−762」、「ES−771」、「ES−8610」な
ど;ダイヤイオン系樹脂(三菱化成工業(株)製)の
商品名「HP−10」、「HP−20」、「HP−50」、「SP
−206」など;アンバーライト系樹脂(ローム・
アンド・ハース社製)の商品名「XAD−7」、
「XAD−8」などを挙げることができる。 また、多孔性担体の粒径については、発現活性
が高ければ特に制限はないが、通常は0.05〜1.5
mm、より好ましくは0.2〜1.0mmのものを用いるの
が適当である。粒径が小さいことは酵素の固定化
や発現活性に対しては好ましい要因であるが、あ
まり小さいと、固定化酵素を反応器に充填し、こ
れにでん粉液化液を供給したとこに、圧力損失が
大きいため、運転上不都合である。一方、粒径が
あまり大きいと、酵素の固定化や発現活性に対し
て効率的でない。 また、酵素としてはマリトトリオース生成アミ
ラーゼからマルトヘキサオース生成アミラーゼま
での酵素が本発明の対象とされ、酵素の固定化は
各種の方法を適当しうるが、最も一般的な方法
は、前述したように、適当な緩衝液に酵素を溶解
し、この酸素液を担体と混ぜて撹拌する方法であ
る。次いで、濾過等の操作により固・液分離を行
ない、得られた固定化酵素を適当な緩衝液で洗浄
する。緩衝液としてはリン酸緩衝液(PH6〜7)、
トリス塩酸緩衝液(PH7〜9)または蒸溜水など
が好適に用いられる。 酵素の固定化量は、用いる酵素およびその比活
性や担体の種類等によつても異なるが、通常は担
体1g当りタンパク質として1〜40mg、好ましく
は2〜15mgが適当である。 酵素の固定化量が担体1g当りタンパク質とし
て1mgより少ない場合、固定化率が高く、効率的
に固定化することができるが、発現活性の絶対値
が小さく、目的成分の収量が少ない。一方、固定
化量が担体1g当りタンパク質として40mgよりも
多い場合、酵素固定化時の固定化率が低下するた
め、酵素の使用効率が悪いばかりでなく、発現活
性として利用される割合も減少し、好ましくな
い。 〔実施例〕 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 酵素としてマルトテトラオース生成アミラーゼ
(シユードモナス・ストツツエリ起原のもの、比
活性80.8IU/mg・タンパク質)を用い、担体とし
て第1表に示したものを使用して固定化酵素を得
た。すなわち、担体0.2gに対し100IUの酵素をPH
7.0の50mMリン酸緩衝液で2.0mlとしたものを50
ml三角フラスコに入れ、室温下1時間、120スト
ロース、4cm幅で振とうしながら酵素を担体に固
定化した。次いで、これを濾過して濾液を除き、
さらに10mMリン酸緩衝液(PH7.0)を用いタン
パク質が流出しなくなるまで十分に洗浄して固定
化酵素を得た。 この固定化担体について、前記した方法により
親和性を測定し、かつ固定化酵素の発現する活性
についても測定した。結果を担体の比表面積の値
と共に第1表に示す。 【表】 比較例 1 親和性が十分でない担体を用いたこと以外は実
施例1と同様にして固定化酵素を得た。測定結果
を第2表に示す。 比較例 2 比表面積の物性が十分でない担体を用いたこと
以外は実施例1と同様にして固定化酵素を得た。
測定結果を第3表に示す。 【表】 【表】 アニオン交換樹脂
〓A−374〓 99.3
6 6 3
実施例 2 酵素としてマルトペンタオース生成アミラーゼ
(バチルス・リケニホルミス起原のもの、比活性
40.9.IU/mg・タンパク質)を用いたこと以外は
実施例1と同様に行なつた。なお、発現活性は40
℃で測定した。結果を第4表に示す。 【表】 比較例 3 親和性が十分でない担体を用いたこと以外は実
施例2と同様にして固定化酵素を得た。測定結果
を第5表に示す。 【表】 比較例 4 比表面積の物性が十分でない担体を用いたこと
以外は実施例2と同様にして固定化酵素を得た。
測定結果を第6表に示す。 【表】 【表】 使用例 実施例1に示す方法で得た固定化酵素(担体
「ES−8610)」)10gをカラムリアクターに詰め、
20w/v%可溶性でん粉(和光純薬(株)製)を
LHSV(液時空間速度)1.0hr-1で温度40℃の当該
カラムリアクターに供給した。その運転結果を第
1図に示す。 図から明らかなように、1500時間を越えて安定
して運転できることを確認すると共に製品中の基
質を除いたマルトテトラオースの純度は80〜90%
と高純度のものを得ることができた。 〔発明の効果〕 本発明によれば、マルトオリゴ糖生成アミラー
ゼは効率よく固形化され、しかも固定化酵素を重
量あたりの活性も十分に高い。その上、この活性
は長期間保持される。 それ故、この固定化酵素を用いれば、工業的に
マルトオリゴ糖を製造することができる。
第1図は固定化酵素を使用したときの経過時間
とマルトテトラオースの相対活性を示すものであ
る。
とマルトテトラオースの相対活性を示すものであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記特性を有する多孔性担体に固定された固
定化マルトオリゴ糖生成アミラーゼ。 (イ) 酵素との親和性が80%以上である (ロ) 100〓以上の細孔径を有する細孔の比表面積
が20〜300m2/gである。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8134085A JPS61239892A (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | 固定化マルトオリゴ糖生成アミラ−ゼ |
| EP86105255A EP0200095B1 (en) | 1985-04-18 | 1986-04-16 | Immobilized maltooligosaccharide-forming amylase and process for the production of maltooligosaccharide using said enzyme |
| DE8686105255T DE3673686D1 (de) | 1985-04-18 | 1986-04-16 | Immobilisierte maltooligosaccharid-bildende amylase und verfahren zur herstellung von maltooligosaccharid unter verwendung des genannten enzyms. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8134085A JPS61239892A (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | 固定化マルトオリゴ糖生成アミラ−ゼ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61239892A JPS61239892A (ja) | 1986-10-25 |
| JPH0332999B2 true JPH0332999B2 (ja) | 1991-05-15 |
Family
ID=13743639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8134085A Granted JPS61239892A (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | 固定化マルトオリゴ糖生成アミラ−ゼ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61239892A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5749196A (en) * | 1980-09-05 | 1982-03-20 | Sharp Kk | Device for firing discharge lamp |
| JPS601879A (ja) * | 1983-06-20 | 1985-01-08 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体レ−ザの製造方法 |
-
1985
- 1985-04-18 JP JP8134085A patent/JPS61239892A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61239892A (ja) | 1986-10-25 |
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