JPH0335917B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0335917B2 JPH0335917B2 JP57218766A JP21876682A JPH0335917B2 JP H0335917 B2 JPH0335917 B2 JP H0335917B2 JP 57218766 A JP57218766 A JP 57218766A JP 21876682 A JP21876682 A JP 21876682A JP H0335917 B2 JPH0335917 B2 JP H0335917B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sam
- bacterial cells
- purity
- solution
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はS−アデノシル−L−メチオニン(以
下、SAMと略称する)の抽出分離法に関し、さ
らに詳しくは、SAM生産能を有する菌体内から
夾雑物が少なく純度の高いSAMを効率良く抽出
分離する方法に関する。
下、SAMと略称する)の抽出分離法に関し、さ
らに詳しくは、SAM生産能を有する菌体内から
夾雑物が少なく純度の高いSAMを効率良く抽出
分離する方法に関する。
SAMは生体内において脂肪、蛋白質、糖類な
どの代謝に関与する重要な物質である。近時かか
るSAMに肝血症、過度脂血症、動脈硬化症、抑
うつ病、変性関節症、神経病痛覚、不眠症などに
対する治療効果のあることが見い出されており、
その大量生産が期待されている。
どの代謝に関与する重要な物質である。近時かか
るSAMに肝血症、過度脂血症、動脈硬化症、抑
うつ病、変性関節症、神経病痛覚、不眠症などに
対する治療効果のあることが見い出されており、
その大量生産が期待されている。
従来、SAM生産能を有する菌体内からSAMを
抽出分離する方法に関しては数多くの方法が知ら
れており、例えば、SAM含有菌体を過塩素酸、
塩酸、硫酸等の無機酸、蟻酸、トリクロル酢酸等
の有機酸、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類などの薬剤で処理して細胞壁を崩壊させ、存在
するSAMを溶液に取り出し、その後、イオン交
換樹脂、活性炭、キレート樹脂等で精製処理する
方法が挙げられる(特公昭52−35726号、特開昭
52−125194号、特開昭56−92899号など)。
抽出分離する方法に関しては数多くの方法が知ら
れており、例えば、SAM含有菌体を過塩素酸、
塩酸、硫酸等の無機酸、蟻酸、トリクロル酢酸等
の有機酸、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類などの薬剤で処理して細胞壁を崩壊させ、存在
するSAMを溶液に取り出し、その後、イオン交
換樹脂、活性炭、キレート樹脂等で精製処理する
方法が挙げられる(特公昭52−35726号、特開昭
52−125194号、特開昭56−92899号など)。
しかし、これらの方法は菌体処理に薬剤を用い
ているためSAMの分解を生じやすく、かつ安全
衛生上の問題があるほか、SAMと夾雑物との分
離が不完全で医薬として使用しうるような高純度
のSAMを得にくく、その純度を向上させようと
すればSAMの回収率が低下するといつた問題が
あつた。
ているためSAMの分解を生じやすく、かつ安全
衛生上の問題があるほか、SAMと夾雑物との分
離が不完全で医薬として使用しうるような高純度
のSAMを得にくく、その純度を向上させようと
すればSAMの回収率が低下するといつた問題が
あつた。
そこで本発明者らは従来技術のかかる欠点を改
良すべく鋭意検討を進めた結果、SAM生産能を
有する菌体から高純度のSAMを抽出分離するに
あたり、菌体を予め二価銅イオン水溶液で処理し
た後、凍結融解することがきわめて効果的である
ことを見い出し本発明を完成するに至つた。
良すべく鋭意検討を進めた結果、SAM生産能を
有する菌体から高純度のSAMを抽出分離するに
あたり、菌体を予め二価銅イオン水溶液で処理し
た後、凍結融解することがきわめて効果的である
ことを見い出し本発明を完成するに至つた。
すなわち本発明の目的は、安全かつ簡便な操作
でSAM含有菌体から高純度のSAMを効率よく分
離抽出する方法を提供することにあり、かかる本
発明の目的は、SAMを体内に蓄積した酵母菌体
を、二価銅イオン水溶液と接触させ、その後、水
中で凍結させたのち融解させて菌体外にSAMを
抽出分離することにより達成される。
でSAM含有菌体から高純度のSAMを効率よく分
離抽出する方法を提供することにあり、かかる本
発明の目的は、SAMを体内に蓄積した酵母菌体
を、二価銅イオン水溶液と接触させ、その後、水
中で凍結させたのち融解させて菌体外にSAMを
抽出分離することにより達成される。
本発明に用いられるSAM含有菌体の製造法は
特に限定されるものではなく、例えばSAM生産
能を有するサツカロマイセス(Saccharomyces)
属、キヤンデイダ(Candida)属などに属する酵
母をメチオニン含有培地で培養し、菌体内に
SAMを生成蓄積せしめる方法などが例示される。
特に限定されるものではなく、例えばSAM生産
能を有するサツカロマイセス(Saccharomyces)
属、キヤンデイダ(Candida)属などに属する酵
母をメチオニン含有培地で培養し、菌体内に
SAMを生成蓄積せしめる方法などが例示される。
かくして得られたSAM含有菌体培養液から菌
体を常法により集菌し、必要に応じて洗浄した
後、水に再度懸濁させる。使用する水の量は適宜
選択すればよいが、通常は湿菌量1重量部に対し
て1〜100重量部、望ましくは3〜10重量部用い
ることができる。水量が少なすぎるとSAMの菌
体外への抽出率が十分でなくなり、又多すぎると
水溶液中のSAM濃度が低下し、後の精製分離工
程にいたずらに負担をかける。
体を常法により集菌し、必要に応じて洗浄した
後、水に再度懸濁させる。使用する水の量は適宜
選択すればよいが、通常は湿菌量1重量部に対し
て1〜100重量部、望ましくは3〜10重量部用い
ることができる。水量が少なすぎるとSAMの菌
体外への抽出率が十分でなくなり、又多すぎると
水溶液中のSAM濃度が低下し、後の精製分離工
程にいたずらに負担をかける。
使用する水は菌体を凍結しうるものであればと
くに制限されないが、抽出率の点で蒸留水を用い
ることが好ましい。しかし、本発明の効果を本質
的に損わない範囲内であれば親水性有機溶剤を併
用したり、食塩などの無機塩を溶解したものであ
つてもよい。
くに制限されないが、抽出率の点で蒸留水を用い
ることが好ましい。しかし、本発明の効果を本質
的に損わない範囲内であれば親水性有機溶剤を併
用したり、食塩などの無機塩を溶解したものであ
つてもよい。
次に懸濁液の凍結が行われる。凍結方法につい
てはその温度、時間等に特に制限はなく、懸濁液
が均一に凍結すればいかなる方法をとつても良
い。
てはその温度、時間等に特に制限はなく、懸濁液
が均一に凍結すればいかなる方法をとつても良
い。
かくして得られた凍結物は次いで常法に従つて
融解される。融解温度は適宜選択すればよいが、
通常は0〜25℃の範囲が望ましく、あまり温度が
高すぎると、SAMが分解し収率が低下する。
融解される。融解温度は適宜選択すればよいが、
通常は0〜25℃の範囲が望ましく、あまり温度が
高すぎると、SAMが分解し収率が低下する。
得られた融解液から菌体残渣を常法(例えば遠
心分離法)に従つて除去することにより、後の精
製工程でSAMと挙動を一にする夾雑物の少ない
純度の良いSAM水溶液が得られる。
心分離法)に従つて除去することにより、後の精
製工程でSAMと挙動を一にする夾雑物の少ない
純度の良いSAM水溶液が得られる。
一般にSAM含有菌体は、菌体内の液胞にSAM
を特異的に濃縮する傾向があり、上記凍結及び融
解の方法をとることによつて細胞壁を完全に破壊
することなく細胞質膜及び液胞膜が破れ、結果的
には細胞質内に含まれる各種蛋白質や核酸類の溶
出を大幅に低下させる結果、純度の高いSAM水
溶液が得られるものと推定できる。かくして得ら
れたSAM水溶液を常法によりイオン交換樹脂、
活性炭処理等を行なうと、純度のよいSAMが単
離できる。
を特異的に濃縮する傾向があり、上記凍結及び融
解の方法をとることによつて細胞壁を完全に破壊
することなく細胞質膜及び液胞膜が破れ、結果的
には細胞質内に含まれる各種蛋白質や核酸類の溶
出を大幅に低下させる結果、純度の高いSAM水
溶液が得られるものと推定できる。かくして得ら
れたSAM水溶液を常法によりイオン交換樹脂、
活性炭処理等を行なうと、純度のよいSAMが単
離できる。
また本発明においては菌体の凍結に先立つて、
菌体を二価銅イオン水溶液と接触させることによ
り、細胞質中の低分子化合物を選択的に排出す
る。その結果としてSAM純度は大幅に向上する。
銅イオン水溶液による処理は、通常、水または緩
衝液中に菌体を懸濁させたのち、銅イオン水溶液
を加えて放置するかまたは撹拌することによつて
行われる。このときのPHは、通常5〜8、好まし
くは5.5〜7であり、懸濁液中の菌体含量は湿菌
重量基準で通常1〜50重量%、好ましくは5〜30
重量%であり、接触温度及び接触時間は通常0〜
50℃で10分〜3時間、好ましくは20〜40℃で30分
〜2時間である。
菌体を二価銅イオン水溶液と接触させることによ
り、細胞質中の低分子化合物を選択的に排出す
る。その結果としてSAM純度は大幅に向上する。
銅イオン水溶液による処理は、通常、水または緩
衝液中に菌体を懸濁させたのち、銅イオン水溶液
を加えて放置するかまたは撹拌することによつて
行われる。このときのPHは、通常5〜8、好まし
くは5.5〜7であり、懸濁液中の菌体含量は湿菌
重量基準で通常1〜50重量%、好ましくは5〜30
重量%であり、接触温度及び接触時間は通常0〜
50℃で10分〜3時間、好ましくは20〜40℃で30分
〜2時間である。
用いられる銅イオンの供給源は水溶性の銅イオ
ン化合物であればいずれでもよく、その具体例と
して、例えば塩化第二銅、臭化第二銅、硫酸第二
銅、酢酸第二銅などが挙げられる。かかる銅イオ
ンの添加量は、通常、懸濁液中の銅イオン濃度で
5μM以上、好ましくは10〜500μMである。
ン化合物であればいずれでもよく、その具体例と
して、例えば塩化第二銅、臭化第二銅、硫酸第二
銅、酢酸第二銅などが挙げられる。かかる銅イオ
ンの添加量は、通常、懸濁液中の銅イオン濃度で
5μM以上、好ましくは10〜500μMである。
かくして本発明によれば、簡単な操作できわめ
て効率良く、高純度のSAM水溶液を取得するこ
とが出来る。
て効率良く、高純度のSAM水溶液を取得するこ
とが出来る。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
比較例 1
シユレンク(Schlenk.F.)らの培地〔ジヤーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.
Biol.Chem.)229巻、1037頁(1957)参照〕でサ
ツカロマイセス(Saccharomyces.Cerevisiae)
IFO2044を培養して得られたSAM含有菌体10g
(湿量)を蒸留水で2回洗浄する。その後菌体を
50gの蒸留水に十分に懸濁させた後、−20℃で5
時間放置して凍結させる。次に凍結物を20℃の水
で間接的に加温することにより、完全に融解させ
る。融解した液を遠心分離にかけ菌体残渣を除
き、SAMの含有量及びOD260物質中のSAMの相
対純度を測定したところ、SAM含有量1.72g、
SAM相対純度42.8%の値が得られた。
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.
Biol.Chem.)229巻、1037頁(1957)参照〕でサ
ツカロマイセス(Saccharomyces.Cerevisiae)
IFO2044を培養して得られたSAM含有菌体10g
(湿量)を蒸留水で2回洗浄する。その後菌体を
50gの蒸留水に十分に懸濁させた後、−20℃で5
時間放置して凍結させる。次に凍結物を20℃の水
で間接的に加温することにより、完全に融解させ
る。融解した液を遠心分離にかけ菌体残渣を除
き、SAMの含有量及びOD260物質中のSAMの相
対純度を測定したところ、SAM含有量1.72g、
SAM相対純度42.8%の値が得られた。
なお、SAMの純度は試験液の一部をとり、二
次元ペーパークロマトグラフイーで展開後、
SAMのスポツトを検出し、紫外線検出器で試験
液のSAM濃度を検出し、試験液のOD260の測定
から次式により算出した。
次元ペーパークロマトグラフイーで展開後、
SAMのスポツトを検出し、紫外線検出器で試験
液のSAM濃度を検出し、試験液のOD260の測定
から次式により算出した。
SAM純度(%)=SAM OD260/OD260×100
比較例 2
比較例1で用いた菌体と同一のSAM含有菌体
10g(湿量)を1.5N過塩素酸50mlに懸濁し、室
温で1時間、振とう抽出を行つた。次いで、遠心
分離により菌体残渣を除去した抽出液に、炭酸水
素カリウムを加えてPH5.0に調整し、生じた過塩
素酸カリウムの沈澱を吸引過により除去し、実
施例1と同様な方法でSAMの含有量及び相対純
度を測定したところ、SAM含有量1.73g、SAM
相対純度15.6%であつた。
10g(湿量)を1.5N過塩素酸50mlに懸濁し、室
温で1時間、振とう抽出を行つた。次いで、遠心
分離により菌体残渣を除去した抽出液に、炭酸水
素カリウムを加えてPH5.0に調整し、生じた過塩
素酸カリウムの沈澱を吸引過により除去し、実
施例1と同様な方法でSAMの含有量及び相対純
度を測定したところ、SAM含有量1.73g、SAM
相対純度15.6%であつた。
実施例 1
比較例1で用いたものと同じSAM含有菌体10
g(湿量)を蒸留水で2回洗浄したのち、PH6.4
に調整したトリス(ヒドロキシメチル)アミノエ
タン−2−〔N−モルホリノ〕エタンスルホン酸
緩衝液100部(緩衝液濃度10ミリモーラー)に懸
濁させた。
g(湿量)を蒸留水で2回洗浄したのち、PH6.4
に調整したトリス(ヒドロキシメチル)アミノエ
タン−2−〔N−モルホリノ〕エタンスルホン酸
緩衝液100部(緩衝液濃度10ミリモーラー)に懸
濁させた。
次いで塩化第二銅を0.1ミリモーラーになるよ
うに加えて30℃で1時間ゆるやかに撹拌し、低分
子の夾雑物を菌体外に排出したのち、集菌し、蒸
留水で2回洗浄した。その後、実施例1と同様に
して凍結融解し、得られた懸濁液から遠心分離で
不溶性物質を除き、上澄み液に含まれるSAMの
含有量及び純度を測定したところ、SAM含有量
1.70g、SAM相対純度90.9%であつた。
うに加えて30℃で1時間ゆるやかに撹拌し、低分
子の夾雑物を菌体外に排出したのち、集菌し、蒸
留水で2回洗浄した。その後、実施例1と同様に
して凍結融解し、得られた懸濁液から遠心分離で
不溶性物質を除き、上澄み液に含まれるSAMの
含有量及び純度を測定したところ、SAM含有量
1.70g、SAM相対純度90.9%であつた。
Claims (1)
- 1 S−アデノシル−L−メチオニンを体内に蓄
積した酵母菌体を予め二価銅イオン水溶液と接触
させ、その後、水中で凍結したのち融解すること
を特徴とするS−アデノシル−L−メチオニンの
抽出分離方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21876682A JPS59109190A (ja) | 1982-12-14 | 1982-12-14 | S−アデノシル−l−メチオニンの抽出分離法 |
| US06/560,119 US4599309A (en) | 1982-12-14 | 1983-12-12 | Post cultivation treatment of yeast cells to facilitate product recovery |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21876682A JPS59109190A (ja) | 1982-12-14 | 1982-12-14 | S−アデノシル−l−メチオニンの抽出分離法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59109190A JPS59109190A (ja) | 1984-06-23 |
| JPH0335917B2 true JPH0335917B2 (ja) | 1991-05-29 |
Family
ID=16725059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21876682A Granted JPS59109190A (ja) | 1982-12-14 | 1982-12-14 | S−アデノシル−l−メチオニンの抽出分離法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59109190A (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5235726A (en) * | 1975-09-16 | 1977-03-18 | Nippon Steel Corp | Process for welding electric seam steel pipe |
| JPS52125194A (en) * | 1976-04-09 | 1977-10-20 | Yamasa Shoyu Co Ltd | Stabilized s-adenosyl-l-methionine composition |
| JPS5692899A (en) * | 1979-12-04 | 1981-07-27 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | Composition containing s-adenosyl-l-methionine, and its preparation |
| JPS6413357A (en) * | 1987-07-08 | 1989-01-18 | Canon Kk | Recording device |
-
1982
- 1982-12-14 JP JP21876682A patent/JPS59109190A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59109190A (ja) | 1984-06-23 |
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