JPH0341499B2 - - Google Patents
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- JPH0341499B2 JPH0341499B2 JP57079713A JP7971382A JPH0341499B2 JP H0341499 B2 JPH0341499 B2 JP H0341499B2 JP 57079713 A JP57079713 A JP 57079713A JP 7971382 A JP7971382 A JP 7971382A JP H0341499 B2 JPH0341499 B2 JP H0341499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- parts
- weight
- softener
- crumb
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は、安価で、かつ、柔軟性に富み、耐熱
老化性および機械的強度にすぐれた、新規な熱可
塑性のエラストマー状組生物の製造方法に関す
る。 詳しくは、本発明は、特定のブロツク共重合体
の水素添加誘導体に、多量の軟化剤を簡便な方法
で添加する方法に関する。 近年、ゴム的な材料であつて、加硫工程を必要
とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有す
る熱可塑性エラストマー(以下TPEと略称する)
が、自動車部品、家電部品、電線被覆、履物、雑
貨等の各分野で活用されている。 このようなTPEには、現在、ポリオレフイン
系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリスチ
レン系、ポリ塩化ビニル系等の種々の系統のポリ
マーが開発され、市販されている。 これらのうちで、スチレン・ブタジエンブロツ
クコポリマー(SBS)やスチレン・イソプレン−
ブロツクコポリマー(SIS)等のスチレン系TPE
は、各種のTPEの中で最も柔軟性に富み、常温
で良好なゴム弾性を有し、かつ、これより得られ
るTPE組成物は、成形加工性にすぐれている。 しかしながら、このTPEは、重合体の分子内
に共役ジエンブロツクとして二重結合を有してい
るため、耐熱老化性(熱安定性)および耐候性に
問題があるので、この二重結合を水素添加するこ
とによりその欠点を改良したTPEが開発されて
いる。 このものは、高価なので炭化水素油等の軟化剤
を加えて組生物とする方法がいくつか提案されて
いる(例えば特開昭50−14742、同52−65551号)。 一般に、TPEに多量の軟化剤を配合する場合
の方法として、ゴム工業などで広く用いられてい
る密閉式混練機(例えばバンバリーミキサー)や
押出機型混練機等の機械的混練法、TPEを溶剤
に溶かして軟化剤と混合する溶液ブレンド法が行
われている。 しかしながら、これらの方法には次の様な欠点が
ある。 機械的混練法で合成ゴム材料に軟化剤を配合す
る場合、バンバリーミキサーが一般的に用いられ
ているが、得られる物の品質の点からの制約で合
成ゴム材料100重量部に対して軟化剤は最大120重
量部程度まで配合するのが通常である。 これより多く軟化剤を配合しても、均一に混合
することが不可能であり、表面の粘着性の強いも
のとなり、それ以降の工程にうまくのせることが
できない。 また、押出機による混合についても、多量の軟
化剤を配合するという観点からは、短かい滞留時
間なので充分な混合が期待出来ず、軟化剤が押出
機の先端からそのまま排出されてしまうこともあ
る。 さらに、バンバリーミキサーによるときには、
商業的規模で生産を行なう場合は、多額の設備
(一般的には数億円単位の投資額が必要)を必要
とする。 従つて、可能な限りバンバリーミキサーを用い
ない方法によるのが望ましい。 一方、溶液ブレンド法は、均質な組成物を入手
する点では最も優れているが、この方法により得
られる組成物は、表面が粘着性を有しており、貯
蔵工程あるいはそれ以後の工程に支障をきたすば
かりでなく、多額の設備を有し、かつ脱溶剤と云
う煩雑な工程を通さねばならず、工業的には非合
理な方法に類する。 本発明は、これらの欠点を解消すべく、簡便か
つ経済的に大量の軟化剤をTPEに添加でき、得
られた組成物も軟化剤が均一に含有され、かつ、
表面のベタツキのない、と云つた方法の開発を目
的に研究し、為されたものである。 すなわち本発明は、(a)一般式A−(B−A)o(こ
こで、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合
体ブロツク、Bは共役ジエンのエラストマー性重
合体ブロツクであり、nは1〜5の整数である。)
で表されるブロツク共重合体の水素添加誘導体
で、その形状がクラム状かつ嵩比重が0.3以下で
あるもの100重量部に、(b)非芳香族系ゴム用軟化
剤80〜300重量部を、150℃以下の温度で該(b)成分
が液状にて含浸することを特徴とするエラストマ
ーへの軟化剤の添加方法である。 本発明の方法により、多大な設備を用いなくと
も、極めて簡便かつ経済的に、しかも従来になく
大量の軟化剤をTPEに均一に含有させることが
でき、表面のベタツキのないTPE組成物を得る
ことができる。 そして、機械的強度についても良好な組成物が
得られる。 本発明で用いる成分(a)は、一般式 A−(B−A)o(ここで、Aはモノビニル置換芳香
族炭化水素の重合体ブロツク、Bは共役ジエンの
エラストマー性共重合体ブロツクであり、nは1
〜5の整数である)で表わされるブロツク共重合
体の水素添加誘導体である。 重合体でブロツクAの単量体は、モノビニル置
換芳香族炭化水素で、好ましくはスチレンであ
り、α−メチルスチレン等も用いられる。 重合体ブロツクBに於ける共役ジエン単量体
は、ブタジエンもしくはイソプレンが好ましく、
また、両者の混合物でもよい。重合体ブロツクB
を形成するために、ブタジエンが単一の共役ジエ
ンとして用いられる場合には、エラストマー性を
与えるために、ブロツク共重合体を水素添加して
二重結合が飽和された後のポリブタジエンブロツ
クにおけるミクロ構造中1,2−ミクロ構造が20
〜50%となる重合条件を採用することが好まし
く、より好ましくは1,2−ミクロ構造が35〜45
%のものである。 ブロツク共重合体中の重合体ブロツクAの数平
均分子量は5,000〜125,000、ブロツクBは15,
000〜250,000の範囲にあることが好ましい。 これらの共重合体の製造方法としては、数多く
の方法が既に提案されているが、代表的方法とし
ては、例えば特公昭40−23798号公報に、また、
水素添加方法としては、特公昭42−8704、同43−
6636、同46−20814号公報等に記載された方法が
ある。 この水素添加は、重合体ブロツクB中のオレフ
イン型二重結合の少なくとも50%、好ましくは少
なくとも80%が水素添加されたものであり、重合
体ブロツクA中の芳香族不飽和は25%以下が水素
化によつて還元されている。また、重合体ブロツ
クBの共重合体全体に占める割合は、少くとも65
重量%である。 このような、水素添加されたブロツク共重合体
の一つとして、例えばシエル・ケミカル社より
「KRATON−G」という商品名で市販されてい
るものがある。 また、本発明で用いる成分(b)である軟化剤は、
非芳香族系のゴム用のもので、鉱物油系もしくは
合成樹脂系が好適である。 鉱物油系軟化剤は、芳香族環、ナフテン環およ
びパラフイン鎖三者の組み合わせ混合物であつ
て、パラフイン鎖炭素数が全炭素中の50%以上を
占めるものがパラフイン系と呼ばれ、ナフテン環
炭素数が30〜45%のものがナフテン系、また芳香
族炭素数が30%よりも多いものが芳香族系と呼ば
れ、区分されている。これらの中で、本発明の成
分(b)として好ましい鉱物油系軟化剤は、ナフテン
系及びパラフイン系であり、芳香族炭素数が30%
以下のものである。芳香族系は、本発明で用いる
上記成分(a)との分散上あまり好ましくない。 性状的には、37.8℃動粘度が20〜500cst、流動
点が−10〜−15℃および引火点(COC)が170〜
300℃の如きものである。 合成樹脂系軟化剤としては、ポリブテン、低分
子量ポリブタジエン等が使用可能であるが、鉱物
油系軟化剤の方が好ましい。 成分(b)の軟化剤の配合量は、成分(a)100重量部
に対し、80〜300重量部、好ましくは100〜200重
量部である。 300重量部を越えた場合は、軟化剤のブリード
アウトを生じ易く、最終製品に粘着性を与える
し、機械的強度も低下せしめるので好ましくな
い。 上記成分の外、更に機械的強度、耐熱性、成型
加工性等を改良する目的で、他の合成樹脂、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフイ
ン重合体等、あるいは、他の合成ゴム、例えばス
チレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、エチレン・プロピレン系ゴム(EPM、
EPDM)等、あるいは、更に各種の無機フイラ
ー、例えば、炭酸カルシウム、タルク、マイカ等
を任意にその目的に合致する様配合することが出
来る。これらの一般的配合量は、成分(a)100重量
部に対し、合成樹脂の場合には30〜400重量部、
合成ゴムの場合には5〜100重量部、無機フイラ
ーの場合には10〜900重量部程度が、柔軟性、機
械的強度、耐熱性等のバランスの点で好ましい。 次に、上記成分(b)の成分(a)への添加方法は、成
分(b)を液状で成分(a)に含浸することで為される
が、この操作を行なうにあたつて注意すべき点
は、次の二点である。 第1は、成分(a)のポリマーの外観がクラム状で
あることが重要である。成分(b)の成分(a)に対する
含浸状態は、成分(a)のポリマー粒子の表面状態に
大きく影響を受け、成分(a)がクラム状でない、例
えばペレツト状の場合では、含浸時間が非常に長
くかかり実用的でないばかりか、場合によつては
全く含浸されない状態を呈する。 ここでいうクラム状とは、『高分子辞典』(昭和
46年朝倉書店発行、高分子学会編)の188ページ
にある如く、合成ゴムなどの製造工程で、重合
後、乾燥工程前にゴムが小さな嵩比重の低い塊に
分離されたものを指すものであつて、成分(a)の場
合には、嵩比重が0.3以下で、粒径が概略20mm以
下、好ましくは10mm以下のパンくず状のポーラス
な状態のものをさす。 第2は、成分(a)と成分(b)が接触し、均一化され
る雰囲気の温度が150℃より高い場合、成分(b)の
含浸時間が非常に長くなるばかりでなく、最終的
には、何とか含浸されても、得られた組成物の表
面がベタつき、クラム形状がくずれ、板状となり
それ以降の操作に支障をきたす。従つて、この含
浸操作は、150℃以下、好ましくは100℃以下で行
なうのがよい。最も経済的で好ましいのは、加熱
をせずに、いわゆる常温付近で行なうことであ
る。 このような含浸方法は、非常に簡便な方法であ
り、特に大型の特殊な設備を一切必要としない点
に特長がある。すなわち、実験室規模であれば、
所定量の成分(a)と成分(b)を計量し、常温付近で、
両者を直接ビーカー内で接触させればよい。この
際、ビーカー内の内容物(成分(a)と成分(b)が混合
されたもの)を撹拌してもよいし、全くそのまゝ
放置しておいてもよい。このような状態で約10〜
15分間経過すると、多量の軟化剤は、成分(a)の中
に完全に含浸され、外観的には、成分(a)の初期の
粒子径が若干膨潤によつて大きくなる以外は、全
く変化なく、かつ、全く以外なことに、成分(b)が
含浸された後のクラム状組成物そのものも、多量
の成分(b)を含有するにもかかわらず、表面に全く
粘着性がなく、勿論、ビーカー壁等に若干付着し
ている軟化剤も、何の形跡もなく含浸されてしま
うのである。 含浸の方法としては、上述した如く、静的な状
態でも十分実施可能であるが、工業的規模では、
ヘンシエルミキサー、リボンブレンダー、タンブ
リングブレンダー等の撹拌機能を有するもので行
なうのが一般的であり、この際、上述した如き他
の成分を目的に応じて配合したままで含浸を行な
うのが簡便である。 本発明方法により得られた組成物は、充分な熱
可塑性を示し、柔軟性に富み、耐熱変形性にすぐ
れたエラストマー性組成物であり、一般に使用さ
れる熱可塑性樹脂成形機で成形することが可能で
あつて、射出成形、押出成形、ブロー成形、カレ
ンダー成形等の各種成形法が適用出来る。 このようにして得た成形体は、各種電線被覆
(絶縁、シース)、家電部品及び自動車部品等の工
業部品に用いることができる。 具体的用途としては、各種ガスケツト類、屈曲
性チユーブ、ホース被覆、ウエザーストリツプ、
屈曲性バンパー、サイドバンパー、モール類、フ
イラーパネル、ランプハウジング、ワイヤーケー
ブル被覆、エアーインテークホースなどがある。 実施例1〜3、比較例1および2 成分(a)として、KRATON−G1651(クラム状、
嵩比重0.25、SHELLCHEMICAL社製)100重量
部(20g)および成分(b)として、パラフインオイ
ルPW90(出光興産社製)80〜400重量部を撹拌機
付きの100c.c.のビーカーに入れ、50rpmで撹拌し
ながら含浸を行なつた。雰囲気温度は20.5℃であ
つた。結果を第1表に示す。なお、KRATON−
G1651は、前記一般式において、Aがスチレン重
合体ブロツク、Bがブタジエン重合体ブロツク、
nが1の水素添加誘導体であり、両末端のスチレ
ン重合体ブロツクの合計量は約33重量%、20%ト
ルエン溶液(77〓)でのBrookfield粘度は
2000cpsのものである。
老化性および機械的強度にすぐれた、新規な熱可
塑性のエラストマー状組生物の製造方法に関す
る。 詳しくは、本発明は、特定のブロツク共重合体
の水素添加誘導体に、多量の軟化剤を簡便な方法
で添加する方法に関する。 近年、ゴム的な材料であつて、加硫工程を必要
とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有す
る熱可塑性エラストマー(以下TPEと略称する)
が、自動車部品、家電部品、電線被覆、履物、雑
貨等の各分野で活用されている。 このようなTPEには、現在、ポリオレフイン
系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリスチ
レン系、ポリ塩化ビニル系等の種々の系統のポリ
マーが開発され、市販されている。 これらのうちで、スチレン・ブタジエンブロツ
クコポリマー(SBS)やスチレン・イソプレン−
ブロツクコポリマー(SIS)等のスチレン系TPE
は、各種のTPEの中で最も柔軟性に富み、常温
で良好なゴム弾性を有し、かつ、これより得られ
るTPE組成物は、成形加工性にすぐれている。 しかしながら、このTPEは、重合体の分子内
に共役ジエンブロツクとして二重結合を有してい
るため、耐熱老化性(熱安定性)および耐候性に
問題があるので、この二重結合を水素添加するこ
とによりその欠点を改良したTPEが開発されて
いる。 このものは、高価なので炭化水素油等の軟化剤
を加えて組生物とする方法がいくつか提案されて
いる(例えば特開昭50−14742、同52−65551号)。 一般に、TPEに多量の軟化剤を配合する場合
の方法として、ゴム工業などで広く用いられてい
る密閉式混練機(例えばバンバリーミキサー)や
押出機型混練機等の機械的混練法、TPEを溶剤
に溶かして軟化剤と混合する溶液ブレンド法が行
われている。 しかしながら、これらの方法には次の様な欠点が
ある。 機械的混練法で合成ゴム材料に軟化剤を配合す
る場合、バンバリーミキサーが一般的に用いられ
ているが、得られる物の品質の点からの制約で合
成ゴム材料100重量部に対して軟化剤は最大120重
量部程度まで配合するのが通常である。 これより多く軟化剤を配合しても、均一に混合
することが不可能であり、表面の粘着性の強いも
のとなり、それ以降の工程にうまくのせることが
できない。 また、押出機による混合についても、多量の軟
化剤を配合するという観点からは、短かい滞留時
間なので充分な混合が期待出来ず、軟化剤が押出
機の先端からそのまま排出されてしまうこともあ
る。 さらに、バンバリーミキサーによるときには、
商業的規模で生産を行なう場合は、多額の設備
(一般的には数億円単位の投資額が必要)を必要
とする。 従つて、可能な限りバンバリーミキサーを用い
ない方法によるのが望ましい。 一方、溶液ブレンド法は、均質な組成物を入手
する点では最も優れているが、この方法により得
られる組成物は、表面が粘着性を有しており、貯
蔵工程あるいはそれ以後の工程に支障をきたすば
かりでなく、多額の設備を有し、かつ脱溶剤と云
う煩雑な工程を通さねばならず、工業的には非合
理な方法に類する。 本発明は、これらの欠点を解消すべく、簡便か
つ経済的に大量の軟化剤をTPEに添加でき、得
られた組成物も軟化剤が均一に含有され、かつ、
表面のベタツキのない、と云つた方法の開発を目
的に研究し、為されたものである。 すなわち本発明は、(a)一般式A−(B−A)o(こ
こで、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合
体ブロツク、Bは共役ジエンのエラストマー性重
合体ブロツクであり、nは1〜5の整数である。)
で表されるブロツク共重合体の水素添加誘導体
で、その形状がクラム状かつ嵩比重が0.3以下で
あるもの100重量部に、(b)非芳香族系ゴム用軟化
剤80〜300重量部を、150℃以下の温度で該(b)成分
が液状にて含浸することを特徴とするエラストマ
ーへの軟化剤の添加方法である。 本発明の方法により、多大な設備を用いなくと
も、極めて簡便かつ経済的に、しかも従来になく
大量の軟化剤をTPEに均一に含有させることが
でき、表面のベタツキのないTPE組成物を得る
ことができる。 そして、機械的強度についても良好な組成物が
得られる。 本発明で用いる成分(a)は、一般式 A−(B−A)o(ここで、Aはモノビニル置換芳香
族炭化水素の重合体ブロツク、Bは共役ジエンの
エラストマー性共重合体ブロツクであり、nは1
〜5の整数である)で表わされるブロツク共重合
体の水素添加誘導体である。 重合体でブロツクAの単量体は、モノビニル置
換芳香族炭化水素で、好ましくはスチレンであ
り、α−メチルスチレン等も用いられる。 重合体ブロツクBに於ける共役ジエン単量体
は、ブタジエンもしくはイソプレンが好ましく、
また、両者の混合物でもよい。重合体ブロツクB
を形成するために、ブタジエンが単一の共役ジエ
ンとして用いられる場合には、エラストマー性を
与えるために、ブロツク共重合体を水素添加して
二重結合が飽和された後のポリブタジエンブロツ
クにおけるミクロ構造中1,2−ミクロ構造が20
〜50%となる重合条件を採用することが好まし
く、より好ましくは1,2−ミクロ構造が35〜45
%のものである。 ブロツク共重合体中の重合体ブロツクAの数平
均分子量は5,000〜125,000、ブロツクBは15,
000〜250,000の範囲にあることが好ましい。 これらの共重合体の製造方法としては、数多く
の方法が既に提案されているが、代表的方法とし
ては、例えば特公昭40−23798号公報に、また、
水素添加方法としては、特公昭42−8704、同43−
6636、同46−20814号公報等に記載された方法が
ある。 この水素添加は、重合体ブロツクB中のオレフ
イン型二重結合の少なくとも50%、好ましくは少
なくとも80%が水素添加されたものであり、重合
体ブロツクA中の芳香族不飽和は25%以下が水素
化によつて還元されている。また、重合体ブロツ
クBの共重合体全体に占める割合は、少くとも65
重量%である。 このような、水素添加されたブロツク共重合体
の一つとして、例えばシエル・ケミカル社より
「KRATON−G」という商品名で市販されてい
るものがある。 また、本発明で用いる成分(b)である軟化剤は、
非芳香族系のゴム用のもので、鉱物油系もしくは
合成樹脂系が好適である。 鉱物油系軟化剤は、芳香族環、ナフテン環およ
びパラフイン鎖三者の組み合わせ混合物であつ
て、パラフイン鎖炭素数が全炭素中の50%以上を
占めるものがパラフイン系と呼ばれ、ナフテン環
炭素数が30〜45%のものがナフテン系、また芳香
族炭素数が30%よりも多いものが芳香族系と呼ば
れ、区分されている。これらの中で、本発明の成
分(b)として好ましい鉱物油系軟化剤は、ナフテン
系及びパラフイン系であり、芳香族炭素数が30%
以下のものである。芳香族系は、本発明で用いる
上記成分(a)との分散上あまり好ましくない。 性状的には、37.8℃動粘度が20〜500cst、流動
点が−10〜−15℃および引火点(COC)が170〜
300℃の如きものである。 合成樹脂系軟化剤としては、ポリブテン、低分
子量ポリブタジエン等が使用可能であるが、鉱物
油系軟化剤の方が好ましい。 成分(b)の軟化剤の配合量は、成分(a)100重量部
に対し、80〜300重量部、好ましくは100〜200重
量部である。 300重量部を越えた場合は、軟化剤のブリード
アウトを生じ易く、最終製品に粘着性を与える
し、機械的強度も低下せしめるので好ましくな
い。 上記成分の外、更に機械的強度、耐熱性、成型
加工性等を改良する目的で、他の合成樹脂、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフイ
ン重合体等、あるいは、他の合成ゴム、例えばス
チレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、エチレン・プロピレン系ゴム(EPM、
EPDM)等、あるいは、更に各種の無機フイラ
ー、例えば、炭酸カルシウム、タルク、マイカ等
を任意にその目的に合致する様配合することが出
来る。これらの一般的配合量は、成分(a)100重量
部に対し、合成樹脂の場合には30〜400重量部、
合成ゴムの場合には5〜100重量部、無機フイラ
ーの場合には10〜900重量部程度が、柔軟性、機
械的強度、耐熱性等のバランスの点で好ましい。 次に、上記成分(b)の成分(a)への添加方法は、成
分(b)を液状で成分(a)に含浸することで為される
が、この操作を行なうにあたつて注意すべき点
は、次の二点である。 第1は、成分(a)のポリマーの外観がクラム状で
あることが重要である。成分(b)の成分(a)に対する
含浸状態は、成分(a)のポリマー粒子の表面状態に
大きく影響を受け、成分(a)がクラム状でない、例
えばペレツト状の場合では、含浸時間が非常に長
くかかり実用的でないばかりか、場合によつては
全く含浸されない状態を呈する。 ここでいうクラム状とは、『高分子辞典』(昭和
46年朝倉書店発行、高分子学会編)の188ページ
にある如く、合成ゴムなどの製造工程で、重合
後、乾燥工程前にゴムが小さな嵩比重の低い塊に
分離されたものを指すものであつて、成分(a)の場
合には、嵩比重が0.3以下で、粒径が概略20mm以
下、好ましくは10mm以下のパンくず状のポーラス
な状態のものをさす。 第2は、成分(a)と成分(b)が接触し、均一化され
る雰囲気の温度が150℃より高い場合、成分(b)の
含浸時間が非常に長くなるばかりでなく、最終的
には、何とか含浸されても、得られた組成物の表
面がベタつき、クラム形状がくずれ、板状となり
それ以降の操作に支障をきたす。従つて、この含
浸操作は、150℃以下、好ましくは100℃以下で行
なうのがよい。最も経済的で好ましいのは、加熱
をせずに、いわゆる常温付近で行なうことであ
る。 このような含浸方法は、非常に簡便な方法であ
り、特に大型の特殊な設備を一切必要としない点
に特長がある。すなわち、実験室規模であれば、
所定量の成分(a)と成分(b)を計量し、常温付近で、
両者を直接ビーカー内で接触させればよい。この
際、ビーカー内の内容物(成分(a)と成分(b)が混合
されたもの)を撹拌してもよいし、全くそのまゝ
放置しておいてもよい。このような状態で約10〜
15分間経過すると、多量の軟化剤は、成分(a)の中
に完全に含浸され、外観的には、成分(a)の初期の
粒子径が若干膨潤によつて大きくなる以外は、全
く変化なく、かつ、全く以外なことに、成分(b)が
含浸された後のクラム状組成物そのものも、多量
の成分(b)を含有するにもかかわらず、表面に全く
粘着性がなく、勿論、ビーカー壁等に若干付着し
ている軟化剤も、何の形跡もなく含浸されてしま
うのである。 含浸の方法としては、上述した如く、静的な状
態でも十分実施可能であるが、工業的規模では、
ヘンシエルミキサー、リボンブレンダー、タンブ
リングブレンダー等の撹拌機能を有するもので行
なうのが一般的であり、この際、上述した如き他
の成分を目的に応じて配合したままで含浸を行な
うのが簡便である。 本発明方法により得られた組成物は、充分な熱
可塑性を示し、柔軟性に富み、耐熱変形性にすぐ
れたエラストマー性組成物であり、一般に使用さ
れる熱可塑性樹脂成形機で成形することが可能で
あつて、射出成形、押出成形、ブロー成形、カレ
ンダー成形等の各種成形法が適用出来る。 このようにして得た成形体は、各種電線被覆
(絶縁、シース)、家電部品及び自動車部品等の工
業部品に用いることができる。 具体的用途としては、各種ガスケツト類、屈曲
性チユーブ、ホース被覆、ウエザーストリツプ、
屈曲性バンパー、サイドバンパー、モール類、フ
イラーパネル、ランプハウジング、ワイヤーケー
ブル被覆、エアーインテークホースなどがある。 実施例1〜3、比較例1および2 成分(a)として、KRATON−G1651(クラム状、
嵩比重0.25、SHELLCHEMICAL社製)100重量
部(20g)および成分(b)として、パラフインオイ
ルPW90(出光興産社製)80〜400重量部を撹拌機
付きの100c.c.のビーカーに入れ、50rpmで撹拌し
ながら含浸を行なつた。雰囲気温度は20.5℃であ
つた。結果を第1表に示す。なお、KRATON−
G1651は、前記一般式において、Aがスチレン重
合体ブロツク、Bがブタジエン重合体ブロツク、
nが1の水素添加誘導体であり、両末端のスチレ
ン重合体ブロツクの合計量は約33重量%、20%ト
ルエン溶液(77〓)でのBrookfield粘度は
2000cpsのものである。
【表】
比較例 3
実施例1と同じ配合割合にしてプラベンダープ
ラストグラフ(100c.c.容量)を用いて、50rpm、
200℃で7分間混練し、組成物を得た。 この組成物と実施例1の組成物について、プレ
ス成形機にて成形し、横10cm×縦10cm×厚み2mm
のサンプルを作つた。 プレス成形条件は、100Kg/cm2、200℃、5分間
で行なつた。 このサンプルを用いて、JIS−K6301に準拠し
て引張特性および硬度を測定した。結果を第2表
に示す。
ラストグラフ(100c.c.容量)を用いて、50rpm、
200℃で7分間混練し、組成物を得た。 この組成物と実施例1の組成物について、プレ
ス成形機にて成形し、横10cm×縦10cm×厚み2mm
のサンプルを作つた。 プレス成形条件は、100Kg/cm2、200℃、5分間
で行なつた。 このサンプルを用いて、JIS−K6301に準拠し
て引張特性および硬度を測定した。結果を第2表
に示す。
【表】
* 測定装置の能力上、これ以上の値を測定
できなかつた。
実施例4、比較例4および5 KRATON−G1651(クラム状)を、池貝鉄工
社製二軸押出機PCM30を用いて220℃で造粒し
た。 このペレツトとクラム状のKRATON−G1651
およびクラム状のエチレン・プロピレン共重合体
ゴム(三菱油化社製EPM、EP02C)について、
これらのそれぞれ100重量部に、実施例1で用い
た成分(b)であるPW90を180重量部配合し、実施
例1と同様にして含浸操作を行なつた。結果を第
3表に示す。
できなかつた。
実施例4、比較例4および5 KRATON−G1651(クラム状)を、池貝鉄工
社製二軸押出機PCM30を用いて220℃で造粒し
た。 このペレツトとクラム状のKRATON−G1651
およびクラム状のエチレン・プロピレン共重合体
ゴム(三菱油化社製EPM、EP02C)について、
これらのそれぞれ100重量部に、実施例1で用い
た成分(b)であるPW90を180重量部配合し、実施
例1と同様にして含浸操作を行なつた。結果を第
3表に示す。
【表】
Claims (1)
- 1 (a)一般式A−(B−A)o(ここで、Aはモノビ
ニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロツク、Bは
共役ジエンのエラストマー性重合体ブロツクであ
り、nは1〜5の整数である。)で表されるブロ
ツク共重合体の水素添加誘導体で、その形状がク
ラム状かつ嵩比重が0.3以下であるもの100重量部
に、(b)非芳香族系ゴム用軟化剤80〜300重量部を、
150℃以下の温度で該(b)成分が液状にて含浸する
ことを特徴とするエラストマーへの軟化剤の添加
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7971382A JPS58196244A (ja) | 1982-05-12 | 1982-05-12 | エラストマ−への軟化剤の添加方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7971382A JPS58196244A (ja) | 1982-05-12 | 1982-05-12 | エラストマ−への軟化剤の添加方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58196244A JPS58196244A (ja) | 1983-11-15 |
| JPH0341499B2 true JPH0341499B2 (ja) | 1991-06-24 |
Family
ID=13697842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7971382A Granted JPS58196244A (ja) | 1982-05-12 | 1982-05-12 | エラストマ−への軟化剤の添加方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58196244A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0613628B2 (ja) * | 1985-03-25 | 1994-02-23 | 三菱油化株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
| JPH064745B2 (ja) * | 1985-10-03 | 1994-01-19 | 住友化学工業株式会社 | 熱可塑性エラストマ−組成物 |
| US7902288B2 (en) * | 2005-05-31 | 2011-03-08 | 3M Innovative Properties Company | Sealant materials containing diblock copolymers and methods of making thereof |
| CN103804831B (zh) * | 2014-01-15 | 2016-08-31 | 山东天源化工有限公司 | 抗湿滑橡胶软化剂及制备工艺 |
| JP7123574B2 (ja) * | 2018-03-07 | 2022-08-23 | 三井化学株式会社 | マスターバッチ粒子 |
| CN109943005B (zh) | 2018-08-21 | 2020-05-26 | 广西沙沙岛实业有限公司 | 弹性颗粒及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5949928B2 (ja) * | 1974-06-28 | 1984-12-05 | 旭化成株式会社 | 混練物の製造方法 |
-
1982
- 1982-05-12 JP JP7971382A patent/JPS58196244A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58196244A (ja) | 1983-11-15 |
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