JPH034653B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH034653B2 JPH034653B2 JP60059020A JP5902085A JPH034653B2 JP H034653 B2 JPH034653 B2 JP H034653B2 JP 60059020 A JP60059020 A JP 60059020A JP 5902085 A JP5902085 A JP 5902085A JP H034653 B2 JPH034653 B2 JP H034653B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber bundle
- cross
- single fibers
- bulge
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本発明は、布帛に絹様の光沢と絹や麻様の風合
を付与し得る異形断面繊維束に関するものであ
る。
を付与し得る異形断面繊維束に関するものであ
る。
<従来の技術>
従来、熱可塑性マルチフイラメントの断面形状
を非円形化することにより、熱可塑性マルチフイ
ラメント特有の光沢やヌメリ感を除去して、得ら
れる布帛に絹様の光沢と風合を付与することが
種々行われてきた。
を非円形化することにより、熱可塑性マルチフイ
ラメント特有の光沢やヌメリ感を除去して、得ら
れる布帛に絹様の光沢と風合を付与することが
種々行われてきた。
<発明が解決しようとする問題点>
しかし、従来の例えば三角断面や星状又は葉状
の突起を有する実質的に点対称形状の異形断面糸
は、従来の円形断面の熱可塑性フイラメントでは
得られなかつた光沢と、ヌメリ感を除去した風合
を付与するものとして実用化されたが、これらの
単繊維の断面は第6図に示すように周方向に略同
形状の凸部と凹部を交互に有しているので、かか
る単繊維からなるマルチフイラメント繊維束は第
5図のごとく、単繊維の凹部に他の単繊維の凸部
が入り込んで、単繊維同士が密着するいわゆる充
填作用が生じ易く、従つて糸条又は布帛中での単
繊維が拘束された状態では、単繊維の移動が制限
されるので、ふくらみ感に欠けるという欠点があ
る。
の突起を有する実質的に点対称形状の異形断面糸
は、従来の円形断面の熱可塑性フイラメントでは
得られなかつた光沢と、ヌメリ感を除去した風合
を付与するものとして実用化されたが、これらの
単繊維の断面は第6図に示すように周方向に略同
形状の凸部と凹部を交互に有しているので、かか
る単繊維からなるマルチフイラメント繊維束は第
5図のごとく、単繊維の凹部に他の単繊維の凸部
が入り込んで、単繊維同士が密着するいわゆる充
填作用が生じ易く、従つて糸条又は布帛中での単
繊維が拘束された状態では、単繊維の移動が制限
されるので、ふくらみ感に欠けるという欠点があ
る。
また、直接手や肌が触れたり光が当たるのは糸
条の外周であるが、前記フイラメント繊維束の外
周部の輪郭は第5図の輪郭線Bで示されるように
平滑となるので、手触りや光沢の変化が少なく、
このため絹や麻様のシヤリ感やドライな表面タツ
チ及び光沢に乏しいといい欠点がある。
条の外周であるが、前記フイラメント繊維束の外
周部の輪郭は第5図の輪郭線Bで示されるように
平滑となるので、手触りや光沢の変化が少なく、
このため絹や麻様のシヤリ感やドライな表面タツ
チ及び光沢に乏しいといい欠点がある。
本発明は、マルチフイラメント繊維束に絹や麻
様の外観、風合を付与するには、単繊維の断面形
状はもちろん、直接手や肌に触れたり光が当たる
繊維束外周の形状が極めて重要であることに着目
して種々検討を重ねた結果到達したものであり、
その目的とするところは、絹のような光沢を有
し、布帛にふくらみ感やシヤリ感、さらにはドラ
イな表面タツチに富んだ絹や麻様の風号を付与す
ることができる異形断面繊維束を提供することに
ある。
様の外観、風合を付与するには、単繊維の断面形
状はもちろん、直接手や肌に触れたり光が当たる
繊維束外周の形状が極めて重要であることに着目
して種々検討を重ねた結果到達したものであり、
その目的とするところは、絹のような光沢を有
し、布帛にふくらみ感やシヤリ感、さらにはドラ
イな表面タツチに富んだ絹や麻様の風号を付与す
ることができる異形断面繊維束を提供することに
ある。
<問題点を解決するための手段>
すなわち、本発明は断面形状が鋭角の凸部を有
する膨出部と基部とからなる非点対称形状の異形
断面単繊維から構成された熱可塑性マルチフイラ
メント繊維束であつて、ループを形成することな
く長手方向にフイラメント間交絡を有し、かつ前
記繊維束の外周部を形成する繊維束本数の50%以
上を膨出部と基部の側面が最外層に位置するよう
に配してなることを特徴とする異形断面繊維束で
ある。
する膨出部と基部とからなる非点対称形状の異形
断面単繊維から構成された熱可塑性マルチフイラ
メント繊維束であつて、ループを形成することな
く長手方向にフイラメント間交絡を有し、かつ前
記繊維束の外周部を形成する繊維束本数の50%以
上を膨出部と基部の側面が最外層に位置するよう
に配してなることを特徴とする異形断面繊維束で
ある。
以下、さらに本発明を詳細に説明する。
まず、本発明異形断面繊維束は、断面形状が鋭
角の凸部を有する膨出部と基部とからなる非点対
称形状の異形断面単繊維から構成された熱可塑性
マルチフイラメント繊維束である。すなわち、本
発明異形断面繊維束は、断面形状が鋭角の凸部を
有する膨出部と基部からなる非点対称形状の単繊
維が複数本、交絡によつて集合した熱可塑性マル
チフイラメント繊維束である。ここで、単繊維の
断面形状について説明すると、単繊維の断面形状
は鋭角の凸部を有する膨出部と基部とからなるも
のである。この場合、膨出部はその凸部の頂角α
が鋭角であることが必要であり、頂角αが直角な
いしは鈍角の凸部では膨出部と基部との間の凹凸
がなだらかとなり、後述する効果が得られないの
で不適当である。しかし、凸部の頂角が余り小さ
すぎると剛性が低下して凸部が折れ曲がり易くな
るので、凸部の頂角は20°〜80°とすることが好ま
しい。なお、本発明において凸部の頂角とは、凸
部の両側の突出基部と凸部の最先端で囲まれた角
度をいう。単繊維の断面形状は、後述するように
単繊維束の外周部を形成する単繊維の膨出部と基
部の側面が基外層に配置され易いことから、基部
と膨出部の突出方向の長さLが突出方向と直交す
る方向の膨出部の最大幅Wより大きい方が好まし
い。
角の凸部を有する膨出部と基部とからなる非点対
称形状の異形断面単繊維から構成された熱可塑性
マルチフイラメント繊維束である。すなわち、本
発明異形断面繊維束は、断面形状が鋭角の凸部を
有する膨出部と基部からなる非点対称形状の単繊
維が複数本、交絡によつて集合した熱可塑性マル
チフイラメント繊維束である。ここで、単繊維の
断面形状について説明すると、単繊維の断面形状
は鋭角の凸部を有する膨出部と基部とからなるも
のである。この場合、膨出部はその凸部の頂角α
が鋭角であることが必要であり、頂角αが直角な
いしは鈍角の凸部では膨出部と基部との間の凹凸
がなだらかとなり、後述する効果が得られないの
で不適当である。しかし、凸部の頂角が余り小さ
すぎると剛性が低下して凸部が折れ曲がり易くな
るので、凸部の頂角は20°〜80°とすることが好ま
しい。なお、本発明において凸部の頂角とは、凸
部の両側の突出基部と凸部の最先端で囲まれた角
度をいう。単繊維の断面形状は、後述するように
単繊維束の外周部を形成する単繊維の膨出部と基
部の側面が基外層に配置され易いことから、基部
と膨出部の突出方向の長さLが突出方向と直交す
る方向の膨出部の最大幅Wより大きい方が好まし
い。
このように単繊維の膨出部は鋭角の凸部を有し
ているので、構成される繊維束はその外周から突
出する凸部と基部との凹凸によつてドライな表面
タツチと、自然なシヤリ感を付与することができ
る。そして、単繊維の断面形状は、前記形状に加
えて非点対称形状を呈するものである。ここで、
非点対称形状とは点対称形状でないものをいい、
点対称形状とは幾何学上でいう厳密さを要求する
ものではなく、第6図に示すように多少変形して
いて実質的に略同形状の凸部と凹部とを交互に有
するものも対称形状に包含する。単繊維の断面形
状が点対称形状を呈する場合は、たとえ鋭角の凸
部を有していても、単繊維間の充填作用が生じ易
くなるので適当でない。
ているので、構成される繊維束はその外周から突
出する凸部と基部との凹凸によつてドライな表面
タツチと、自然なシヤリ感を付与することができ
る。そして、単繊維の断面形状は、前記形状に加
えて非点対称形状を呈するものである。ここで、
非点対称形状とは点対称形状でないものをいい、
点対称形状とは幾何学上でいう厳密さを要求する
ものではなく、第6図に示すように多少変形して
いて実質的に略同形状の凸部と凹部とを交互に有
するものも対称形状に包含する。単繊維の断面形
状が点対称形状を呈する場合は、たとえ鋭角の凸
部を有していても、単繊維間の充填作用が生じ易
くなるので適当でない。
本発明異形断面繊維束は、構成する単繊維の断
面形状がこのように鋭角の凸部を有する膨出部と
基部とからなる非点対称形状を呈するものである
から、単繊維の凹部に他の単繊維の凸部が入り込
んで、単繊維同士が密着するいわゆる充填作用が
生じ難く、得られる布帛にふくらみ感と絹や麻様
の風合を付与することができる。
面形状がこのように鋭角の凸部を有する膨出部と
基部とからなる非点対称形状を呈するものである
から、単繊維の凹部に他の単繊維の凸部が入り込
んで、単繊維同士が密着するいわゆる充填作用が
生じ難く、得られる布帛にふくらみ感と絹や麻様
の風合を付与することができる。
第2図及び第3図は、かかる本発明の単繊維の
断面形状の例を示すものである。第2図において
は、2つの鋭角の凸部3を有する三角形状の膨出
部1が棒状の基部2の一端から突出した茸状の断
面形状であり、膨出部1の両側の2つの頂角部が
それぞれ鋭角の凸部3となつている。また、第3
図においては、湾曲した基部2の一端から両側が
窪んだ六角形状の膨出部1が突出していて、4つ
の鋭角の凸部3を有するものである。なお、図に
は示していないが、棒状の基部とその両端に鋭角
の凸部を有する膨出部を形成せしめた形状も本発
明の単繊維の断面形状の一態様である。
断面形状の例を示すものである。第2図において
は、2つの鋭角の凸部3を有する三角形状の膨出
部1が棒状の基部2の一端から突出した茸状の断
面形状であり、膨出部1の両側の2つの頂角部が
それぞれ鋭角の凸部3となつている。また、第3
図においては、湾曲した基部2の一端から両側が
窪んだ六角形状の膨出部1が突出していて、4つ
の鋭角の凸部3を有するものである。なお、図に
は示していないが、棒状の基部とその両端に鋭角
の凸部を有する膨出部を形成せしめた形状も本発
明の単繊維の断面形状の一態様である。
本発明異形断面繊維束は、上述のごとき断面形
状の単繊維が集合したものであるから、従来の点
対称形状の三角断面や多葉断面形状の単繊維から
なる繊維束にみられる充填作用を防止し、したが
つて糸条又は布帛中において単繊維間に空隙が形
成され易く、ふくらみ感に富むとともに絹や麻様
の風合を呈する布帛とすることができる。
状の単繊維が集合したものであるから、従来の点
対称形状の三角断面や多葉断面形状の単繊維から
なる繊維束にみられる充填作用を防止し、したが
つて糸条又は布帛中において単繊維間に空隙が形
成され易く、ふくらみ感に富むとともに絹や麻様
の風合を呈する布帛とすることができる。
また、本発明異形断面繊維束は前記条件に加え
て、その外周部を形成する単繊維本数の50%以上
を膨出部と基部の側面が最外層に位置するように
配するものである。すなわち、本発明繊維束は第
1図に示すように、繊維束の外周部を形成する単
繊維本数のうち50%以上の単繊維は膨出部と基部
の側面が最外層に位置するように配置されており
繊維束の最外層は輪郭線Aで示すごとく膨出部の
鋭角の凸部の突出によつて凹凸となつている。こ
の膨出部と基部の側面が最外層に位置するように
配置される単繊維は、繊維束の外周部を形成する
単繊維本数の50%以上、好ましくは60%以上であ
り、この単繊維本数が50%未満では膨出部の鋭角
の凸部による突出が少なく、ドライな表面タツチ
が低下するので好ましくない。
て、その外周部を形成する単繊維本数の50%以上
を膨出部と基部の側面が最外層に位置するように
配するものである。すなわち、本発明繊維束は第
1図に示すように、繊維束の外周部を形成する単
繊維本数のうち50%以上の単繊維は膨出部と基部
の側面が最外層に位置するように配置されており
繊維束の最外層は輪郭線Aで示すごとく膨出部の
鋭角の凸部の突出によつて凹凸となつている。こ
の膨出部と基部の側面が最外層に位置するように
配置される単繊維は、繊維束の外周部を形成する
単繊維本数の50%以上、好ましくは60%以上であ
り、この単繊維本数が50%未満では膨出部の鋭角
の凸部による突出が少なく、ドライな表面タツチ
が低下するので好ましくない。
本発明繊維束は、構成する単繊維がこのように
配置されているので、繊維束の外周から多数の鋭
角の凸部が突出し、この凸部の突出によつて繊維
束の外層は凹凸となつており、得られる布帛に手
を触れると突出した凸部に指先が心地よく刺激さ
れ、また指先に伝わる接触面積も低下するので、
手触りは絹や麻のようにさらつとしてドライな表
面タツチと自然なシヤリ感がある。さらに、本発
明繊維束は前述のように繊維束の外層に鋭角の凸
部が突出しているので、凸部と凹部(基部)とで
反射された光線が一部打ち消し合い、絹様の柔ら
かい光沢を呈する。
配置されているので、繊維束の外周から多数の鋭
角の凸部が突出し、この凸部の突出によつて繊維
束の外層は凹凸となつており、得られる布帛に手
を触れると突出した凸部に指先が心地よく刺激さ
れ、また指先に伝わる接触面積も低下するので、
手触りは絹や麻のようにさらつとしてドライな表
面タツチと自然なシヤリ感がある。さらに、本発
明繊維束は前述のように繊維束の外層に鋭角の凸
部が突出しているので、凸部と凹部(基部)とで
反射された光線が一部打ち消し合い、絹様の柔ら
かい光沢を呈する。
上記本発明異形断面繊維束、例えば第2図に示
す断面形状の単繊維からなる繊維束は、ポリマー
を第4図に示す形状の紡糸孔を有する紡糸口金を
用いて紡糸し、延伸し、次いで交絡処理を施して
得られる。すなわち、糸条の外周部を形成する単
繊維本数の50%未満しか膨出部と基部の側面が最
外層に位置していない場合は、延伸後の糸条に燃
糸又は交絡処理を施すことによつて糸条を集束
し、外周部の単繊維本数を本発明条件を満足させ
るようにすればよい。なお、交絡処理を施すにあ
たり、本発明の効果を奏するためには、フイラメ
ント間のタルミによるループを形成させないこと
が肝要である。
す断面形状の単繊維からなる繊維束は、ポリマー
を第4図に示す形状の紡糸孔を有する紡糸口金を
用いて紡糸し、延伸し、次いで交絡処理を施して
得られる。すなわち、糸条の外周部を形成する単
繊維本数の50%未満しか膨出部と基部の側面が最
外層に位置していない場合は、延伸後の糸条に燃
糸又は交絡処理を施すことによつて糸条を集束
し、外周部の単繊維本数を本発明条件を満足させ
るようにすればよい。なお、交絡処理を施すにあ
たり、本発明の効果を奏するためには、フイラメ
ント間のタルミによるループを形成させないこと
が肝要である。
上記条件を満足する本発明異形断面繊維束は、
これをそのまま公知の手法に従つて製織編しても
よく、また仮撚倦縮加工を施した後製織編しても
よく、いずれも本発明の効果を奏することができ
る。
これをそのまま公知の手法に従つて製織編しても
よく、また仮撚倦縮加工を施した後製織編しても
よく、いずれも本発明の効果を奏することができ
る。
本発明に使用される熱可塑性マルチフイラメン
ト繊維束としては、ポリエステル、ポリアミド等
のポリマー及びこれらのコポリマー、ブレンドポ
リマー等から得られるマルチフイラメント繊維束
があげられ、特に本発明の目的とする絹や麻様の
光沢、風合が得やすいことから、物性の優れたポ
リエステルマルチフイラメント繊維束が好まし
い。
ト繊維束としては、ポリエステル、ポリアミド等
のポリマー及びこれらのコポリマー、ブレンドポ
リマー等から得られるマルチフイラメント繊維束
があげられ、特に本発明の目的とする絹や麻様の
光沢、風合が得やすいことから、物性の優れたポ
リエステルマルチフイラメント繊維束が好まし
い。
<実施例>
以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
実施例 1
ポリエチレンテレフタレートを第4図に示す紡
糸孔を48孔有する紡糸口金を用いて紡糸し、延伸
して単繊維の断面形状が第2図のような頂角が
68°の2つの凸部を有する膨出部と基部とからな
る茸状で、L/W=1.5であるポリエステルマル
チフイラメント糸75d/48fを製造し、特公昭37−
1175号公報に記載のインターレースノズルで交絡
処理を施し、本発明繊維束を得た。
糸孔を48孔有する紡糸口金を用いて紡糸し、延伸
して単繊維の断面形状が第2図のような頂角が
68°の2つの凸部を有する膨出部と基部とからな
る茸状で、L/W=1.5であるポリエステルマル
チフイラメント糸75d/48fを製造し、特公昭37−
1175号公報に記載のインターレースノズルで交絡
処理を施し、本発明繊維束を得た。
得られた繊維束の断面を400倍に拡大して写真
撮影したところ、繊維束の外周部を形成する単繊
維本数16本のうち10本(63%)が膨出部と基部の
側面が最外層に位置して配列され、繊維束の外周
から凸部がランダムに突出していた。一方、比較
のために単繊維の断面形状を第6図のごとき八葉
断面形状にする以外は、前記と同様にして比較の
繊維束を製造した。
撮影したところ、繊維束の外周部を形成する単繊
維本数16本のうち10本(63%)が膨出部と基部の
側面が最外層に位置して配列され、繊維束の外周
から凸部がランダムに突出していた。一方、比較
のために単繊維の断面形状を第6図のごとき八葉
断面形状にする以外は、前記と同様にして比較の
繊維束を製造した。
これらの繊維束を経、緯糸に使用し、経密度88
本/2.54cm、緯密度86本/2.54cmで2/2ツイル
に製織し、常法に従つてリラツクス精練、プレセ
ツト、染色、フアイナルセツトを行い織物とし
た。比較の繊維束から得られた織物はふくらみ感
に欠け、表面タツチもドライ感に乏しいものであ
るのに対し、本発明繊維束から得られた織物はふ
くらみ感のある風合を呈し、手触りは絹や麻のよ
うにさらつとしてドライな表面タツチと自然なシ
ヤリ感があり、また絹様の柔らかい光沢を呈する
ものであつた。
本/2.54cm、緯密度86本/2.54cmで2/2ツイル
に製織し、常法に従つてリラツクス精練、プレセ
ツト、染色、フアイナルセツトを行い織物とし
た。比較の繊維束から得られた織物はふくらみ感
に欠け、表面タツチもドライ感に乏しいものであ
るのに対し、本発明繊維束から得られた織物はふ
くらみ感のある風合を呈し、手触りは絹や麻のよ
うにさらつとしてドライな表面タツチと自然なシ
ヤリ感があり、また絹様の柔らかい光沢を呈する
ものであつた。
<発明の効果>
以上述べたごとく、本発明異形断面繊維束は鋭
角の凸部を有する膨出部と基部とからなる非点対
称形状の異形断面単繊維が集合してなるものであ
るから、従来の断面形状が点対称形状の三角断面
の多葉断面形状の単繊維からなる繊維束のように
単繊維の凹部に他の単繊維の凸部が入り込んで単
繊維同士が密着する、いわゆる充填作用は生じ難
く、したがつて糸条又は布帛中においても単繊維
間に空隙が形成され易く、ふくらみ感に富むとと
もに絹や麻様の風合を有する布帛とすることがで
きる。
角の凸部を有する膨出部と基部とからなる非点対
称形状の異形断面単繊維が集合してなるものであ
るから、従来の断面形状が点対称形状の三角断面
の多葉断面形状の単繊維からなる繊維束のように
単繊維の凹部に他の単繊維の凸部が入り込んで単
繊維同士が密着する、いわゆる充填作用は生じ難
く、したがつて糸条又は布帛中においても単繊維
間に空隙が形成され易く、ふくらみ感に富むとと
もに絹や麻様の風合を有する布帛とすることがで
きる。
また、繊維束の外周部を形成する単繊維本数の
うち50%以上の単繊維は鋭角の凸部を有する膨出
部と基部の側面が最外層に位置するように配置さ
れているので、繊維束から多数の凸部が外側に突
出し、繊維束の外周は凹凸となつており、得られ
る布帛に手を触れると突出した凸部に指先が心地
よく刺激され、また指先に伝わる接触面積も低下
するので、手触りは絹や麻のようにさらつとして
ドライな表面タツチと自然なシヤリ感を有する。
さらに、繊維束の外層は凸部が突出しているの
で、凸部と凹部(基部)とで反射された光線が一
部打ち消し合い、絹様の柔らかい光沢を呈するこ
とができる。
うち50%以上の単繊維は鋭角の凸部を有する膨出
部と基部の側面が最外層に位置するように配置さ
れているので、繊維束から多数の凸部が外側に突
出し、繊維束の外周は凹凸となつており、得られ
る布帛に手を触れると突出した凸部に指先が心地
よく刺激され、また指先に伝わる接触面積も低下
するので、手触りは絹や麻のようにさらつとして
ドライな表面タツチと自然なシヤリ感を有する。
さらに、繊維束の外層は凸部が突出しているの
で、凸部と凹部(基部)とで反射された光線が一
部打ち消し合い、絹様の柔らかい光沢を呈するこ
とができる。
第1図は本発明異形断面繊維束の実施態様の一
例を示す断面図、第2図及び第3図は本発明繊維
束の単繊維の断面形状の例を示す断面図、第4図
は第2図に示す断面形状の単繊維を紡糸するため
の紡糸口金の紡糸孔形状の一例を示す断面図、第
5図は従来の異形断面繊維束の断面図、第6図は
従来の異形断面単繊維の断面図である。 1……膨出部、2……基部、3……鋭角の凸
部。
例を示す断面図、第2図及び第3図は本発明繊維
束の単繊維の断面形状の例を示す断面図、第4図
は第2図に示す断面形状の単繊維を紡糸するため
の紡糸口金の紡糸孔形状の一例を示す断面図、第
5図は従来の異形断面繊維束の断面図、第6図は
従来の異形断面単繊維の断面図である。 1……膨出部、2……基部、3……鋭角の凸
部。
Claims (1)
- 1 断面形状が鋭角の凸部を有する膨出部と基部
とからなる非対称形状の異形断面単繊維から構成
された熱可塑性マルチフイラメント繊維束であつ
て、ループを形成することなく長手方向にフイラ
メント間交絡を有し、かつ前記繊維束の外周部を
形成する単繊維本数の50%以上を膨出部と基部の
側面が最外層に位置するように配してなることを
特徴とする異形断面繊維束。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5902085A JPS61225338A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 異形断面繊維束 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5902085A JPS61225338A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 異形断面繊維束 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61225338A JPS61225338A (ja) | 1986-10-07 |
| JPH034653B2 true JPH034653B2 (ja) | 1991-01-23 |
Family
ID=13101185
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5902085A Granted JPS61225338A (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 異形断面繊維束 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61225338A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7205161B2 (ja) * | 2018-10-30 | 2023-01-17 | 東レ株式会社 | ポリエステル異形断面部分融着仮撚加工糸 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60167923A (ja) * | 1984-02-07 | 1985-08-31 | Nippon Ester Co Ltd | ポリエステル異形断面糸 |
| JPH0230461Y2 (ja) * | 1985-03-22 | 1990-08-16 |
-
1985
- 1985-03-22 JP JP5902085A patent/JPS61225338A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61225338A (ja) | 1986-10-07 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |