JPH0360340B2 - - Google Patents

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JPH0360340B2
JPH0360340B2 JP59235158A JP23515884A JPH0360340B2 JP H0360340 B2 JPH0360340 B2 JP H0360340B2 JP 59235158 A JP59235158 A JP 59235158A JP 23515884 A JP23515884 A JP 23515884A JP H0360340 B2 JPH0360340 B2 JP H0360340B2
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Japan
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chlorine
perhalogen
hydrotalcite
hydrotalcites
ion exchanger
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JP59235158A
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Seiichi Nakamura
Toshiaki Sugawara
Seiji Wakagi
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、塩素含有重合体用安定剤の製造法に
関するもので、より詳細には、アミン類による分
解・着色傾向に対して顕著な抑制作用を有する塩
素含有重合体用安定剤の製造方法に関する。 従来の技術及び発明の技術的課題 塩化ビニル重合体の如き塩素含有重合体は、加
熱成形加工或いはその後の熱履歴において、脱塩
化水素等の熱分解反応により着色し或いは機械的
性質の低下を生じ易く、これを防止するための安
定剤の配合が一般に必要となる。 この安定剤としては、三塩基性硫酸鉛等の鉛系
安定剤が性能に特に優れたものであり、また鉛分
を含有しない無毒性安定剤としても、アルカリ土
類、亜鉛又はアルミニウムの水酸化物、複合水酸
化物、塩基性塩或いはケイ酸塩等の無機系安定剤
や、多価アルコール系、フエノール系、窒素化合
物系、イオウ化合物系、有機リン酸化合物系、有
機錫系、金属石ケン系等の有機系安定剤が知られ
ている。 しかしながら、これら公知の安定剤を配合した
塩素含有重合体組成物を、発泡ポリウレタンの上
張りシート等として、椅子、座席等の用途に使用
すると、塩素含有重合体組成物のシートが、望ま
しくない色相に変色するという現象を生ずること
がわかつた。この原因は、発泡ポリウレタンに
は、鎖伸長剤として使用した末反応のアミン類が
含有されており、このアミン類が経時と共に揮散
するか、或いは発泡ポリウレタンの経時的分解に
伴なつてアミン類が発生し、このアミン類が塩素
含有重合体の脱塩素反応を促すためと思われる。 このアミン類による塩素含有重合体の分解・着
色傾向に対しても優れた抑制作用を有する安定剤
は末だ見出されるに至つていない。 発明の骨子 本発明者等は、ハイドロタルサイト類の炭酸根
を一定範囲の量の過ハロゲン酸素根で置換したイ
オン交換体はアミン類による分解・着色傾向に対
して顕著な抑制効果(以下単に耐アミン性と呼
ぶ)を示すと共に、塩素含有重合体の熱安定化作
用や初期着色防止にも優れていることを見出し
た。 本発明者等はこのイオン交換体を多価アルコー
ルや、金属脂肪酸塩を複合物の形で塩素含有重合
体に用いると上述した特性が極めて顕著に向上す
ることを見出した。 発明の目的 即ち、本発明の目的は、アミン類による分解・
着色傾向に対して顕著な抑制作用を有する塩素含
有重合体用安定剤の製造方法を提供するにある。 本発明の他の目的は、上記特性を有すると共に
熱安定化作用、初期着色防止性能及び発泡抑制作
用にも優れた塩素含有重合体用安定剤の製造方法
を提供するにある。 発明の構成 本発明によれば、ハイドロタルサイト類の水性
分散体に、十分に攪拌しながら過ハロゲン酸素酸
を添加して均一に混合し、次に炭酸ガスの発生が
停止するまで低速で攪拌を行ない、炭酸イオン等
の2価アニオンの20乃至80%を過ハロゲン酸イオ
ンで交換させてPH4乃至7のスラリー状のハイド
ロサイト過ハロゲン酸素酸イオン交換体を得、該
スラリーに、そのPHがアルカリ側に移行する様に
アルカリ土類金属の水酸化物または酸化物を添加
することを特徴とする塩素含有重合体用安定剤の
製造方法が提供される。 本発明によれば更にこのイオン交換体を多価ア
ルコールや、金属脂肪酸塩などを併用して塩素含
有重合体に用いると上述した特性が極めて顕著に
向上することを見出した。 発明の好適態様 本発明を以下に詳細に説明する。 原 料 本発明において原料として使用するハイドロタ
ルサイト類は、一般式 M2+xM3+y(OH)2x+3y-2z(A2-z・aH2O ……(1) 式中、M2+はMg等の2価金属イオン、 M3+はAl等の3価金属イオン、 A2-はCO3等の2価アニオン、 x、y及びzは8≧x/y≧1/4およびz/
x+y>1/20を満足する正数であり、 aは0.25≦a/x+y≦1.0を満足する数であ
る。 を有する複合金属水酸化物である。 これらの複合金属水酸化物の内、式 Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O ……(2) で表わされる化合物は、ハイドロタルサイトとし
て知られる天然鉱物であり、この鉱物及び同族類
は、協和化学工業株式会社の出願に係る特公昭47
−32198号、48−29477号及び48−29478号公報記
載の方法等により合成されるものである。 これらのハイドロタルサイト類、特に式 Mg4.5Al2(OH)13CO3・3H2O ……(3) で示される化合物が塩素イオンの補足性能に優れ
ていることも既に知られており、このものを塩素
含有重合体に対する安定剤として用いることも知
らている。 しかしながら、ハイドロタルサイト類を実際に
塩素含有重合体に配合した結果では、得られる熱
安定化効果はさほど大きくはなく、また塩素含有
重合体を配合初期において既に着色するという欠
点を有している。 本発明においては、これらのハイドロタルサイ
ト類が水に十分に分散された状態において容易に
イオン交換されるとうい特性、即ち炭酸イオンが
他のアニオンでイオン交換されるという性質を利
用して、一定範囲内の量の過ハロゲン酸素酸イオ
ンを導入するものである。 原料として用いるハイドロタルサイト類として
は、一般式(1)の内でも、M2+がMg、M3+がAl、
A2-がCO3であるものが好適であり、一般式(3)の
も最も好適である。このものは協和化学工業株式
会社からDHT−4Aの商品名で容易に入手し得
る。 本発明において、用いる他方の原料は、過ハロ
ゲン酸素酸である。過ハロゲン酸素酸としては、
過塩素酸、過ヨウ素酸、等を挙げることができる
が、生成物自体の安定性や、耐アミン性の点で
は、過酸素酸が最も好ましい。 反 応 本発明においては、ハイドロタルサイト類と過
ハロゲン酸素酸を水分の存在下に接触させて、イ
オン交換を行わせるが、この際炭酸イオン等2価
アニオンの20乃至80%、特に30乃至70%を過ハロ
ゲン酸素酸イオンで交換させることが、本発明の
目的に対して極めて重要である。即ち、本発明に
よれば、ハイドロタルサイト類に過ハロゲン酸素
酸イオンを導入することにより、ハイドロタルサ
イト類に全く認められなかつた耐アミン性を付与
することができると共に、熱安定性を向上させ且
つ初期着色傾向を防止することができる。 導入する過ハロゲン酸素酸イオンの量が上記範
囲よりも少ない場合には、後述する例に示す通
り、耐アミン性が満足すべきレベル迄改良され
ず、熱安定性作用も不満足で、初期着色傾向も認
められる。一方、過ハロゲン酸素酸イオンの置換
が上記範囲を越えると、置換ハイドロタルサイト
類そのものが塩素含有重合体を劣化(分解・着
色)させる傾向が顕著となる。これは過ハロゲン
酸素酸イオンで高度に置換したハイドロタルサイ
ト類が酸性側のPHを示す事実及び酸性物質の多く
のものが塩素が含有重合体の分解・着色を促進す
る事実からも容易に首肯されるところであろう。 ハイドロタルサイト類の結晶構造は、三方また
は六方晶系に属し、酸素の再密充てんに近い構造
を示し、Mg(OH)2のMg2+をAl3+が一部置換し
てプラスに荷電した基本層(骨格)と、アニオン
と水からなるマイナスに荷電した中間層とから成
立ち表面荷電はプラスである。 ハイドロタルサイト類に所定量、即ち、前述し
た交換率に対応する過ハロゲン酸素酸の水溶液と
を接触させてハイドロタルサイト類中の炭酸イオ
ン等の2価のアニオン過ハロゲン酸素酸イオンと
交換させるに際し、特に交換率を高めるために
は、両者の反応のさせ方が重要である。 本発明においては次の手順にて行う。 (1) ハイドロタルサイト類を水中に一様に分散さ
せた水性分散体(スラリー状)とする。 (2) ハイドロタルサイト類の水性分散体に、高速
で攪拌し乍ら(十分攪拌するため)所定量の過
ハロゲン酸素酸を除々に添加する方法で添加し
均一に混合する。 (3) 次いでイオン交換反応により、炭酸ガス等が
発生するので低速で攪拌し乍ら炭酸ガス等の発
生が停止しスラリーのPHが4乃至7に上昇する
迄低速攪拌を続けて反応を行わせる。 かくしてハイドロタルサイトの炭酸イオン等
の2価のアニオンの20乃至80%を過ハロゲン酸
素酸イオンで交換したイオン交換体のスラリー
が得られる。反応は常温で行われる。通常室温
で行われるが、反応を促進するために加温して
も差支えない。反応時間は一般的にいつて30乃
至300分間で十分である。通常、上記(2)の高速
攪拌が約20〜30分間、(3)の低速攪拌による反応
時間が約30〜180分間程度である。温度が低い
と時間を要するが、過ハロゲン酸素酸塩の生成
が抑制されイオン交換反応は一様に行なわれ
る。 (4) 次いでイオン交換体スラリーのPHをアルカリ
側、例えば8乃至10に上昇させてイオン交換体
を安定化するため、スラリーにアルカリ土類金
属の水酸化物または酸化物を添加する。 (5) 次いでイオン交換体スラリー蒸発乾固する
か、又は減圧濾過し加熱乾燥して、粉砕してハ
イドロタルサイト過ハロゲン酸素酸イオン交換
体が造られる。 上記反応の手順において、(1)乃至(3)は、ハイド
ロタルサイト類の層間の炭酸イオン等の2価アニ
オンのイオン交換率を高めるために重要である。
ハイドロタルサイト類を水に分散させずに直接過
ハロゲン酸素酸水溶液と接触させると上記イオン
交換だけでなく骨格を造るMg、Alの塩基と反応
し、Mg、Al等の過ハロゲン酸素酸を生成する。
特にAlの過ハロゲン酸素酸塩は著しく潮解性で
ある。この反応をおさえイオン交換率も高めるた
めにも(1)乃至(3)の手順が必要である。 また(4)すなわちイオン交換スラリーのPHをアル
カリ側に調整する効果は、ハイドロタルサイトの
骨格が溶解して副生する潮解性の強い過塩素酸塩
の影響を根絶するところにある。 本発明のもう一つの好適態様においては、上述
したイオン交換体を塩素含有重合体に用いる場
合、多価アルコールおよび金属脂肪酸塩などを併
配合することである。 多価アルコールとして、これに制限されるもの
ではないが、好適なものとして、 モノ及びジペンタエリスリトール その他のポリペンタエリスリトール マンニトール ソルビトール グリコース フラクトース トリメチロールプロパン ポリエチレングリコール 例えば分子量200〜9500のもの ポリプロピレングリコール 例えば分子量1000以上のもの ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン−
ブロツク重合体 例えば分子量1900〜9000のもの グリセリン、ペンタエリストール、ソルビトー
ル等の多価アルコールとエチレンオキシド又はプ
ロピレンオキシドとの付加物等の固体多価アルコ
ールを挙げることができる。 これらの多価アルコールは、ハイドロタルサイ
ト類100重量部当り10乃至100重量部、特に65乃至
85重量部の量で存在させることが望ましい。 生成物及び作用効果 本発明方法による生成物は、2価のアニオンの
20乃至80%が過ハロゲン酸素酸イオンで置換され
ていることにより、原料ハイドロタルサイト類に
は認められない幾つかの特徴を有する。 添付図面第1図は、末置換又は置換処理後のハ
イドロタルサイトのX−線回折像であり、曲線A
は一般式(3)の原料ハイドロタルサイト類のX−線
回折像、曲線Bはハイドロタルサイト類の2価ア
ニオンを過塩素酸で完全にイオン交換したものの
X−線回折像、曲線Cはハイドロタルサイト類の
2価アニオンの62.5%を過塩素酸でイオン交換し
たもののX−線回折像である。 また、第2−A図は前記原料ハイドロタルサイ
ト類の赤外線吸収スペクトル、第2−B図はハイ
ドロタルサイト類の2価アニオンを過塩素酸で完
全にイオン交換したものの赤外線吸収スペストル
であり、第2−C図は2価アニオンの62.5%を過
塩素酸でイオン交換したものの赤外線吸収スペク
トルである。 これらの結果によると、炭酸イオンを過塩素酸
イオンで完全に交換したものでは、原料ハイドロ
タルサイトに特有の2θ=11.57°及び23.28°の回折
ピークが消失し、その代りに面間隔の大きい2θ=
9.68°及び19.16°に新しい回折ピークが生じるのに
対して、本発明によるイオン交換体では両者のピ
ークが存在することが明らかである。また、赤外
線吸収スペクトルでも、完全イオン交換体では、
炭酸根に特有の波数1370〜80cm-1の吸収ピークが
実質上消失し、代りに過塩素酸根に特有の波数
1090〜1150cm-1の吸収ピークが表われているのに
対して、本発明によるイオン交換体は両者の吸収
ピークを兼ね備えていることがわかる。 本発明による過ハロゲン酸素酸イオン交換ハイ
ドロタルサイト類は、塩素含有重合体に配合した
とき、優れた熱安定化作用と初期着色防止能とを
示すばかりではなく、この配合物がアミン類に触
れた場合にも、分解・着色する傾向が著しく抑制
されるという新規な作用効果を示す。 しかも、この生成物は、熱、光、湿分等の存在
下でも極めて安定であり、粉体としての取扱いも
容易であるという顕著な付加的利点を有する。 従来、過ハロゲン酸素酸塩を塩素含有重合体に
対する安定剤成分として用いることは既に知られ
ているが、このような塩類は例外なしに潮解性が
強く、粉体として安定な取扱いが困難であり、ま
た配合組成物も湿度の影響を受け易いという欠点
があるが、本発明によれば、このような欠点も極
めて有効に解消される。しかも、本発明による生
成物は、耐アミン性及び熱安定化作用が公知の過
ハロゲン酸素酸塩、例えば過塩素酸バリウムに比
して優れているという利点がある。 用 途 本発明によるイオン交換体生成物は、塩素含有
重合体、該重合体100重量部当り0.1乃至10重量
部、特に0.5乃至1.0重量部の量で配合して用いる
のがよい。 塩素含有重合体としては、例えば、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン
共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩
化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソ
チレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸
三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重
合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビ
ニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−
塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化
ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニ
ル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−
メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−ア
クリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビ
ニル等の重合体、及びこれらの塩素含有重合体と
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポ
リ−3−メチルブテンなどのα−オレフイン重合
体又はエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−プロピレン共重合体などのポリオリフイン及び
これらの共重合体、ポリスチレン、アクリル樹
脂、スチレンと他の単量体(例えば無水マレイン
酸、ブタジエン、アクリロニトリルなど)との共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン−
スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタ
ジエンスチレン共重合体とのブレンド品、などを
あげることができる。 勿論、本発明による塩素含有重合体用安定剤
は、それ自体公知の各種添加剤、例えば窒素等含
有の非金属系安定剤、有機錫系安定剤、塩基性無
機酸塩等の他の安定剤乃至は安定助剤、可塑剤、
酸化防止剤、光安定剤、造核剤、充填剤、エポキ
シ安定剤、有機キレータ、顔料、帯電防止剤、防
曇剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、滑
剤、難燃剤、蛍光剤、防カビ剤、殺菌剤、光劣化
剤、加工助剤、離型剤等と共に配合することがで
きる。 実施例 1 市販品の合成ハイドロタルサイトイDHT−4A
(協和化学製)0.591モルを水3中に強制高速攪
拌下分散せしめスラリー液をつくつた。 これに70%水溶液の過塩素酸0.518モルを高速
攪拌下にて徐々に添加し(添加時間5分間)室温
にて30分間高速攪拌を行い、更に90分間炭酸ガス
の発生を止むまでゆつくり攪きまぜを行いPH5.6
のハイドロタルサイト過塩素酸イオン交換体スラ
リーをつくつた。次に、このイオン交換体の安定
化を計るために、0.01モルの水酸化カルシウム粉
末を添加し、スラリーのPHを9.5に上げた。その
後、イオン交換体ラリーを蒸発乾固するか、又は
減圧濾過し、そのケーキを110℃、3時間乾燥し
粉砕してハイドロタルサイト−過塩素酸イオン交
換体(イオン交換比率40.5%、試料S−1)を調
製した。 尚、イオン交換比率は、アルカリメーターによ
り、イオン交換体の残留炭酸ガス発生量を測定
し、下式より算出した。 イオン交換比率=(a−b)/a×100[%] a;イオン交換前のハイドロタルサイト中の炭酸
根のモル数 b;イオン交換体の残留炭酸根のモル数 このイオン交換体(試料S−1)を塩素含有樹
脂組成物に配合し、初期発色性、耐熱性、耐アミ
ン性、発泡性などの試験に供した。その基本配合
及び試験方法は下記の通りである。 PVC樹脂(ビニクロン4000M) 100PHR DOP 50 ステアリン酸バリウム 0.5 ステアリン酸亜鉛 0.5 ジペンタエリスリトール 0.2 試料S−1 0.5 上記配合混合物を4インチ2本ロールで150℃
で7分間混練後1mm厚の塩ビ軟質シートを取り出
し、150Kg/cm2、170℃、5分間の条件にてプレス
成型後、190℃ギヤオープン中にて、成型シート
を加熱し、初期着色性、経時耐熱性を検討した。 又、仝上成型シートをペンタメチルジエチレン
トリアミンの5%溶液に10分間浸漬後取り出し、
120℃のギヤオーブン中にて、低温熱老化試験に
供し、耐アミン性を測定した。 又、同様にプレス成型した塩ビシートを、150
Kg/cm2、200℃、10分間プレスを行い、シートの
発泡状態を肉眼判定した。 発泡評価;○発泡しない。 △稀に発泡している。 ×発泡が著しい。 以上の結果を表−1に示した。 比較例 1 比較例として実施例1と塩素含有樹脂組成物の
基本配合の試料S−1(イオン交換体)の代りに
合成ハイドロタルサイトDHT−4A(試料H−1)
を使用し実施例1と同様にして試料H−1を塩素
含有組成物に配合し、実施例1と同様に諸性能試
験を行つた。その結果を表−1に併記した。 比較例 2 実施例1と同様の操作に従い、合成ハイドロタ
ルサイトDHT−4A0.591モルを水3中に強制
高速攪拌下分散せしめ、スラリー液をつくつた。 これに70%水溶液の過塩素酸0.518モルを高速
攪拌下にて徐々に添加し(添加時間5分間)室温
にて5分間攪拌を行い(PH<1)、減圧濾過し、
そのケーキを110℃、3時間乾燥し粉砕してハイ
ドロタルサイト−過塩素混合体(イオン交換比率
10.7%、試料H−2)をつくつた。これを実施例
1と同様にして試料H−2を塩素含有樹脂組成物
に配合し実施例1と同様諸性能試験を行つた。そ
の結果を表−1に併記した。
【表】 実施例 2 実施例1において、70%水溶液の過塩素酸の添
加量を0.94モルとした以外は、同様にしてハイド
ロタルサイト−過塩素酸イオン交換体(イオン交
換比率72%、試料S−1)を調製した。 以下、実施例1と同様にして試料S−2を塩素
含有重合体組成物に配合し、性能試験を行いその
結果を表−1に示した。 比較例 3 ハイドロタルサイトDHT−4A0.591モルを水
0.8中にとり、強制高速攪拌下に分散させ、ハ
イドロタルサイトの水性ペーストを調製した。次
いで比較例2と同様にして過塩素酸を添加して、
ハイドロタルサイト−過塩素酸混合体(イオン交
換比率3.4%、試料H−3)を調製した。 以下、実施例1と同様にして試料H−3を塩素
含有重合体組成物に配合し、性能試験を行いその
結果を表−1に示した。 比較例 4 ハイドロタルサイトDHT−4A0.591モルを水
0.6中にとり、比較例3と同様にハイドロタル
サイトの水性ペーストとした後、これに70%水溶
液の過塩素酸0.518モルを高速攪拌下に徐々に添
加し、室温にて30分間高速攪拌処理した後、110
℃で乾燥させてハイドロタルサイト−過塩素酸混
合体(イオン交換比率9.5%、試料H−4)を調
製した。 以下、実施例1と同様にして試料H−4を塩素
含有重合体組成物に配合し、性能試験を行いその
結果を表−1に示した。 実施例 3 合成ハイドロタルサイトDTH−4A0.591モル
を水3中に強制高速攪拌下分散せしめ、これに
35%水溶液過塩素酸0.518モルを高速攪拌下にて
徐徐に添加し、室温にて30分間高速攪拌を行つた
後、更に180分ゆつくり攪き混ぜを行つてPH6.4の
ハイドロタルサイト−過塩素酸イオン交換体スラ
リーをつくつた。次に0.02モルの酸化マグネシウ
ム粉末をスラリーに添加し攪拌混合を続け、スラ
リーPHを9.6に上げた。その後イオン交換体を減
圧濾過し、そのケーキを110℃3時間乾燥し粉砕
してハイドロタルサイト−過塩素酸イオン交換体
(イオン交換比率42.6%、試料S−3)を調整し
た。 以下実施例1と同様にして試料S−3を塩素含
有樹脂組成物に配合し、諸性能を試験した。その
結果を表−1に併記する。 実施例 4 実施例1と同様にして合成ハイドロタルサイト
DTH−4Aを過塩素酸水溶液でイオン交換させた
後、イオン交換体スラリーのPHをそのまま5.6に
保持した以外は、実施例1と同様に処理してハイ
ドロタルサイト−過塩素酸イオン交換体(試料S
−3)を調整した。 以下実施例1と同様にして試料S−3を塩素含
有樹脂組成物に配合し、実施例1と同様に諸性能
試験を行つた。その結果を表−1に併記した。 実施例5及び比較例4 前記実施例及び比較例に使用した試料を用いて
下記方法で軟質塩化ビニール樹脂(PVC)の分
散性を試験した。 軟質塩化ビニール樹脂スミリツトSX−11(カーボ
ンブラツク0.05部配合) 20g DOP 12g 試 料 1.0g の配合で155±2℃に加熱した混練ロールでロー
ル間隔0.5mmでロール巻き付き後5分間練り、0.2
mm厚のシートに引き出す。このシート表面の試料
分散状態を観察する。 試料分散不良による白点の数、大きさを観察
し、良、やや不良の3段階に評価する。これらの
結果を表−1に併記する。 表−1の結果より、本発明の製造方法によつて
製造されたイオン交換体S−1、S−2、S−3
及びS−4は、何れもハイドロタルサイトH−
1、ハイドロタルサイトと過塩素酸の混合体H−
2、H−3及びH−4に比べて、初期着色性、耐
熱性、耐アミン性、発泡性、軟質PVC分散性な
どの諸性能が遥かに優れていることが判る。また
イオン交換反応終了後のイオン交換体スラリーの
PHを8乃至10に上昇させて安定化処理をしたもの
S−1、S−2及びS−3が、安定化処理しない
S−4に比べて発泡性、軟質PVC分散性などに
おいて更に優れていることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は末置換及び過塩素酸置換処理後のハイ
ドロタルサイトのX−線回折像を示す図であつ
て、曲線Aは原料ハイドロタルサイト、曲線Bは
完全置換体、曲線Cは部分置換体を示し、第2−
A図は原料ハイドロタルサイトの赤外線吸収スペ
クトルであり、第2−B図は過塩素酸で完全にア
ニオン交換したものの赤外線吸収スペクトルであ
り、第2−C図は過塩素酸で部分アニオン交換し
たものの赤外線吸収スペストルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハイドロタルサイト類の水性分散体に、十分
    に攪拌しながら過ハロゲン酸素酸を添加して均一
    に混合し、次いで炭酸ガスの発生が停止するまで
    低速で攪拌を行ない、炭酸イオン等の2価アニオ
    ンの20乃至80%を過ハロゲン酸イオンで交換させ
    てPH4乃至7のスラリー状のハイドロタルサイト
    過ハロゲン酸素酸イオン交換体を得、該スラリー
    に、そのPHがアルカリ側に移行する様にアルカリ
    土類金属の水酸化物または酸化物を添加すること
    を特徴とする塩素含有重合体用安定剤の製造方
    法。
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