JPH0364483B2 - - Google Patents

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JPH0364483B2
JPH0364483B2 JP60046388A JP4638885A JPH0364483B2 JP H0364483 B2 JPH0364483 B2 JP H0364483B2 JP 60046388 A JP60046388 A JP 60046388A JP 4638885 A JP4638885 A JP 4638885A JP H0364483 B2 JPH0364483 B2 JP H0364483B2
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Japan
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water
aluminum
salts
carboxylic acid
acid
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JP60046388A
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Nobutaka Tsunakawa
Yoshio Oono
Minoru Ichikawa
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Saitama Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Saitama Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
この発明はシツプ薬に関し、さらに詳しくは脂
肪族カルボン酸もしくはその塩類の水溶性重合体
の水溶液と難溶性アルミニウム化合物とを分子内
に水酸基を含む有機酸もしくはその塩類の存在下
にPH4.0〜6.0で反応させて得られる合成高分子ゲ
ルを組成中に含むシツプ薬に関する。 従来、脂肪族のカルボン酸の可溶性重合体もし
くはその塩類は、水溶液中において、主として分
子内のカルボキシル基の負電荷による反発性のた
めに高い粘性を発揮するので、増粘材として広く
食品、医薬品、化粧品などの分野で利用されてき
た。しかしながら、この物質を含む粘液中に、撹
拌下で多価金属イオンを一定量以上混入すると、
直ちに反応して不均一なフロツク状沈澱を生じ、
増粘剤としての有用性が低下する。 本発明者等は、脂肪族カルボン酸重合体の多価
金属塩について研究の結果、一定の反応条件下で
得られるそのアルミニウム塩がシツプ薬の基剤組
成としてすぐれた適性を有していることを見出
し、この発明を完成するに至つた。すなわち、こ
の発明において、脂肪族カルボン酸もしくはその
塩類の水溶性重合体のアルミニウム塩を主体とす
る合成高分子ゲルであつて、脂肪族カルボン酸も
しくはその塩類の水溶性重合体の水溶液に、この
溶液の溶媒に対する溶解度の小さいアルミニウム
化合物を、分子内に水酸基を含む有機酸もしくは
その塩類の存在下でPH4.0〜6.0の領域で反応させ
て得られる合成高分子ゲルを、基剤中に形成し、
または基剤組成中に含ませることによつて、自己
保形性、抱水性、熱安定性等についてすぐれた性
質を有するシツプ薬を得ることに成功した。 上記合成高分子ゲルは、脂肪族カルボン酸もし
くはその塩類の水溶性重合体のアルミニウム塩を
主体とした透明かつ均質な弾性ゲルで、内部に90
%程度の水を安定的に含むことができ、圧縮して
も含有水分を滲出するということがないうえ、こ
のように内部に大量の水を含有しても流動性を生
じない極めてすぐれた自己保形性を具えている。
さらに、上記合成高分子ゲルは経時的にゲル表面
から含有水分を徐々に蒸発させるとともに、大量
の水を含有した状態でも新たに水分と接触すると
とろけることなく膨潤して更に水分を吸収する性
質を有しており、これは他のシツプ薬成分との共
存下でも変らない。 この発明のシツプ薬は下記のような特性を有し
ている。 (1) 自己保形性:内部に大量の水を含むことがで
き、かつ大量の水を含んでも流動性がなく、強
い弾力をもつていて、押しても容易に崩壊しな
い。 (2) 抱水性:内部に90%程度の水を含有させた状
態で圧縮しても水を吐き出すことはなく、その
表面に手を触れてもわずかに湿り気を感ずるの
みで、手をぬらすことはない。 (3) 熱安定性:このシツプ薬をアルミニウム箔の
袋中に密封して50℃の恒温槽中に2週間入れて
おいた後でも、よく原形を保持しており、基剤
中からのいわゆる離水現象の結果として生ずる
水分の滲出は見られない。 (4) 透明性:透明度が高く均質で、清潔感を有す
る。 (5) 吸水性:内部に大量の水を含んでいる状態で
も、新たに水分と接触すると膨潤してさらに大
量の水分を吸収するので、いわゆるダレ現象を
生じない。 (6) 放湿性:吸水したシツプ薬を室内に放置する
と、表面から徐々に水分を蒸発させる。このと
き蒸発潜熱が奪われるため、シツプ薬自体は常
に室温よりも低い温度に保たれ、冷却効果にす
ぐれる。 この発明でいう脂肪族カルボン酸の重合体と
は、具体的にはアクリル酸、メタアクリル酸、無
水マレイン酸等を構成単位として含む合成高分子
化合物を指し、ポリアクリル酸、ポリメタアクリ
ル酸、カルボキシビニルポリマー等がその例であ
る。無水マレイン酸は水中で容易に加水分解して
カルボン酸を生成するので脂肪族カルボン酸と見
なせる。これらの単量体は、それ自身のみからな
る重合体を形成する場合と、他の単量体と結合し
て共重合体を形成する場合とがあるが、この発明
はそのいずれでもよい。たとえば、メトキシエチ
レン・無水マレイン酸共重合体はその例である。 脂肪族カルボン酸エステル、脂肪族カルボン酸
アミド、脂肪族ニトリルの重合体はこの発明に含
まれないが、その一部を加水分解して遊離カルボ
ン酸またはその塩類としたものは、それが水溶性
である限り含まれる。 また、可溶性塩類とは、アルカリ金属塩、アン
モニウム塩、およびモノー、ジー、トリエタノー
ルアミン塩で代表される第1級、第2級、第3級
の有機塩基の塩のうち、水に溶解するものをい
う。 さらにアルミニウム化合物とは、水酸化アルミ
ニウムのような水酸化物、あるいは塩化アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、ス
テアリン酸アルミニウムのような無機または有機
酸の正塩もしくはそれらの塩基性塩、アルミニウ
ム明ばんのような複塩、それにアルミン酸ナトリ
ウムのようなアルミン酸塩、無機性アルミニウム
錯塩および有機性アルミニウムキレート化合物を
包含する。これらのアルミニウム化合物は、水溶
性のものであつても、適当な処理によつて難溶性
に変えることが可能であるので、出発物質として
のアルミニウム化合物自体の溶解性は問わない。 上に掲げたような脂肪族カルボン酸もしくはそ
の塩類の水溶性重合体とアルミニウム化合物とを
反応させて安定なゲルを得るためには、系内での
反応が局所的ではなくて、全体的に均一に起るこ
とが好ましい。すなわち、カルボン酸重合体の溶
液は粘度が高いので、撹拌下でアルミニウム化合
物の溶液を添加した場合には、両溶液の均一な混
合が達成される前に両溶液の界面において反応が
進行して、不均一な有用性に乏しいフロツク状の
沈澱を生成してしまう。このようなフロツク状の
沈澱は、この発明の合成高分子ゲルについて前記
したようなすぐれた性質を全く有しない。脂肪族
カルボン酸重合体のアルミニウムによる架橋が従
来からも理論的には予想されながら、なおかつそ
れが充分実用の域に達しなかつたのは、この不均
一性の克服が甚だ困難であつたことによる。この
問題は、この発明によれば、溶解度の小さい難溶
性アルミニウム化合物を使用することによつて解
決された。なお溶解度の大きいアルミニウム化合
物であつても、溶解後に溶液のPHを調整するなど
の処理によつて、難溶性の塩に変えることができ
る。難溶性アルミニウム化合物の配合量は、アル
ミニウムに換算して、脂肪族カルボン酸もしくは
その塩類の水溶性重合体の0.3〜5重量%が好ま
しい。上記の重合体とアルミニウム化合物との反
応速度は、懸濁するアルミニウム化合物粒子の表
面積と溶解積、および溶液のPHに支配される。PH
が低いほど反応は速くなるが、低過ぎるとゲル強
度が弱くなり、逆にPH7付近では反応が遅くなる
ので、PH値は4.0〜6.0の範囲が好ましい。 さらに本発明者等は、その反応系中に、分子内
にOH基を含む有機酸またはその塩類を添加する
ことによつて反応が速くなることを見出した。こ
れらの有機酸としてはグリコール酸、乳酸、リン
ゴ酸、酒石酸、グルコン酸、サリチル酸等の一般
にオキシ酸と呼ばれているものが含まれる。この
ような有機酸が前記の反応に対して促進的に働く
のは、その分子内のOH基のキレート能によるも
のと考えられ、OH基とカルボン酸とが協力的に
作用して、難溶性アルミニウム塩を系中で徐々に
溶解させアルミニウムを徐々に放出させることに
よると推測される。従つて、その添加量等により
反応速度を調節することができる。 この発明のシツプ薬に含まれる合成高分子ゲル
は、また、上記のカルボン酸重合体の2種類以上
が混在する溶液中に難溶性アルミニウム化合物を
加えることによつても生成することができる。た
とえば、ポリアクリル酸ナトリウム溶液中にあら
かじめカルボキシビニルポリマーを混合した中に
アルミニウム化合物を加えて架橋させたゲルは、
弾力および抱水性が大きく、シツプ薬の基剤成分
としてきわめて有用である。 本発明において、シツプ薬の組成として実用上
意味のあるゲルを調製する際の脂肪族カルボン酸
もしくはその塩類の水溶性重合体の水溶液中の量
(W/W%)は0.5〜30%の範囲が適当であり、ま
た合成高分子化合物の使用量としては、0.5〜10
%の範囲が適当である。 近年、多くのシツプ薬がペースト状の薬材を支
持布上に展延した形で商品化されているが、本発
明のシツプ薬も、数種の添加物を加えて同様の形
態の製品をつくる目的に適用できる。 うちみ、ねんざなどの患部を冷却させることを
目的としているシツプ薬においては、もともと成
分中に含まれる水は、気化潜熱の形で患部から熱
を奪つて冷却するものであることから、重要な有
効成分の一つということができる。従つて、水は
有用性の本源であり、その含有量は多いほど効果
的である。しかし、従来のシツプ薬の基剤では、
大量の水を配合すると基剤の稠度が低下して患部
を汚染するなどの不都合が生じるが、本発明のシ
ツプ薬は実に90%以上の水分を安定に含有するこ
とができ、この点での有用性はきわめて大きい。 実施例 1 プロピレングリコール200g中にポリアクリル
酸ナトリウム35gおよびカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム50gを懸濁させ、これに水400ml
および1N塩酸150mlを加えて撹拌した。均一なゲ
ル状液が得られたのち、水酸化アルミニウム5g
を水50mlに懸濁させたもの、およびあらかじめハ
ツカ油12g、dl−カンフル8g、dl−メントール
9g、サリチル酸メチル9g、「ポリソルベート
80」2gを混合して均一な油状液としたもの、を
激しく撹拌しながら上記ゲル状液の中に加えてい
き、その添加が完了した後さらに1M乳酸緩衝液
(PH5.0)50mlおよび水を加えて全量を1000gとし
て反応させた。ここに得られたゲル状液をフラン
ネルまたは不織布の上に展延し、裁断してアルミ
ニウム製の袋の中に密封してシツプ薬を得た。な
おポリアクリル酸ナトリウムの0.5%水溶液の粘
度は1400〜1800cps、平均重合度は30000〜40000
であつた。 実施例 2 でんぷん50gを水500ml中に入れ、約90℃に加
温、撹拌して溶解させた。半透明ゲル状液となつ
たのち60℃まで冷却し、ゼラチン20gを添加して
撹拌して均一に溶解させ、溶解後さらに35℃まで
冷却した。別にグリセリン200g中にポリアクリ
ル酸ナトリウム35gを懸濁させて上記のでんぷん
液中に撹拌しながら加えた。ポリアクリル酸ナト
リウムの結晶が完全に溶解したのち、この中に
3N硫酸20ml、酒石酸31g、および別に用意した
l−メントール8g、サリチル酸メチル30g、
「ポリソルベート80」2gの混液を激しく撹拌し
ながら加えた。最後に5%アルミニウム明ばん液
60ml6に5%水酸化ナトリウム液20mlを激しい撹
拌下で混合して得た水酸化アルミニウム懸濁液を
加えPHを4.5〜5.5とし、水を加えて全量を1000g
としたのち、再び撹拌して均一に混合した。得ら
れたゲル状液を布の上に2mmの厚さに展延し、表
面をポリエチレンフイルムで覆い、20cm×14cmの
大きさに裁断し、アルミニウム製の袋の中に密封
してシツプ薬を得た。 実施例 3 水500ml中にカルボキシビニルポリマー20gを
加えて溶解し、その中に、ポリアクリル酸ナトリ
ウム35gをプロピレングリコール60gと練合した
もの、およびデルタグルコノラクトン29gおよび
70%ソルビツト液140gを加え透明なゲル状液に
なるまで撹拌した、つぎに、あらかじめ用意して
おいたサリチル酸グリコールエステル25g、サリ
チル酸メチル5g、「ポリソルベート80」2gの
混液と、5%塩化アルミニウム液34mlに5%水酸
化ナトリウム液20mlを加えて画た水酸化アルミニ
ウム懸濁液を加えPH4.5〜5.5とし、均一なゲル状
液が得られるまで激しく撹拌した。最後に全量が
1000gになるように水を加えて再び均一となるま
で撹拌した。得られたゲル状液を使用して、実施
例2と同じ規格のシツプ薬を得た。なお、前記デ
ルタグルコノラクトンは水に溶けて加水分解し、
グルコン酸となるものである。 以上の実施例1〜3で得られたシツプ薬の冷却
効果および熱安定性を、市販の3種のシツプ剤の
ものと比較してつぎの表1に示す。
【表】
【表】 なお冷却効果の評価は、検体のペースト面にフ
イルムをつけたままのものを試料として、20℃、
60%RHの室内に支持布面を上にして24時間静置
し、その間における支持布面からの水分蒸発量を
重量変化として測定した値を基準として、ペース
ト初重量1g当りの蒸発量を計算し、さらに20℃
における気化の潜熱に換算することによつて得ら
れたものである。ただし、ペースト初重量は、実
験の終了後に90℃の水中に浸漬しながらスパーテ
ルでつぶしてペーストを分散させ、支持布を採
取、水洗、乾燥して重量を測定し、試料初重量よ
りこの値とフイルムの重量とを差引いたものであ
る。なおサリチル酸メチル、チモール、テルペノ
イド等の揮発性有効成分については、その表示量
の10%が24時間で水分とともに揮発したとして重
量補正を行つた。また熱安定性は検体をアルミニ
ウム製の袋中に密封して50℃で2週間加熱し、室
温で1日置いたのち開封して性状の変化を観察し
たものである。 以上の結果から明らかなように、本発明に係る
シツプ薬は、市販品に比して、冷却効果および熱
安定性の両面で著るしくすぐれていることが認め
られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 脂肪族カルボン酸もしくはその塩類の水溶性
    重合体の水溶液と、アルミニウムに換算して脂肪
    族カルボン酸もしくはその塩類の水溶性重合体の
    0.3〜5重量%の量の難溶性アルミニウム化合物
    とを、分子内に水酸基を含む有機酸もしくはその
    塩類の存在下にPH4.0〜6.0で反応させて得られ
    る、脂肪族カルボン酸もしくはその塩類の水溶性
    重合体のアルミニウム塩を主体とする合成高分子
    ゲルを組成中に含むシツプ薬。
JP4638885A 1985-03-11 1985-03-11 シツプ薬 Granted JPS60226808A (ja)

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