JPH0380470B2 - - Google Patents
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- JPH0380470B2 JPH0380470B2 JP1928284A JP1928284A JPH0380470B2 JP H0380470 B2 JPH0380470 B2 JP H0380470B2 JP 1928284 A JP1928284 A JP 1928284A JP 1928284 A JP1928284 A JP 1928284A JP H0380470 B2 JPH0380470 B2 JP H0380470B2
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Description
技術分野
本発明は新規なストレプトミセス属微生物、詳
しくは以下「M−331物質」と称する新しい抗生
物質の産生能を有するストレプトミセス属微生物
に関する。 発明の構成 本発明者らは、各種グラム陽性及びグラム陰性
病原菌、特にシユードモナス属微生物(Pseudo
−monas sp.)に対して有効な抗菌活性を有する
新しい抗生物質M−331物質を生産する能力を有
する新規な微生物を見い出し、ここに本発明を完
成するに至つた。 本発明の新規な微生物は、中華人民共和国貴州
省安順縣の土壌から新たに分離されたものであ
り、以下「M−331」と指称する。該菌株M331は
次のような菌学的性質を有する。 (1) 形態学的性質 a 胞子形成菌糸の分枝法:単純分枝 b 胞子形成の形態:鎖状、RF(Rectus−
Flexibilis)−型 c 胞子の数:数10個 d 胞子の表面構造及び大きさ:平滑、1.6〜
2.1×1.3〜1.8μm e 鞭毛胞子の有無:認められない f 胞子のうの有無:認められない g 胞子柄の着生位置:気菌糸上 (2) 各種培地上の性状およひ生態学的性質下記表
1に示す。
しくは以下「M−331物質」と称する新しい抗生
物質の産生能を有するストレプトミセス属微生物
に関する。 発明の構成 本発明者らは、各種グラム陽性及びグラム陰性
病原菌、特にシユードモナス属微生物(Pseudo
−monas sp.)に対して有効な抗菌活性を有する
新しい抗生物質M−331物質を生産する能力を有
する新規な微生物を見い出し、ここに本発明を完
成するに至つた。 本発明の新規な微生物は、中華人民共和国貴州
省安順縣の土壌から新たに分離されたものであ
り、以下「M−331」と指称する。該菌株M331は
次のような菌学的性質を有する。 (1) 形態学的性質 a 胞子形成菌糸の分枝法:単純分枝 b 胞子形成の形態:鎖状、RF(Rectus−
Flexibilis)−型 c 胞子の数:数10個 d 胞子の表面構造及び大きさ:平滑、1.6〜
2.1×1.3〜1.8μm e 鞭毛胞子の有無:認められない f 胞子のうの有無:認められない g 胞子柄の着生位置:気菌糸上 (2) 各種培地上の性状およひ生態学的性質下記表
1に示す。
【表】
表1中発育状態の表示は以下のことを示す。
+:貧弱な発育、:中程度な発育、 :
良好な発育 (3) 生理的諸性質 a 生育温度範囲 15〜40℃ b ゼラチンの液化(28℃) 陰性 c スターチの加水分解 陽性 d セルロースの分解 陰性 e 脱脂乳の凝固 陽性 f 脱脂乳のペプトン化 陽性 g 硝酸塩の還元 陽性 h メラニン様色素の形成 陰性 i 硫化水素の産生 陰性 (4) 各炭素源の同化性(プリドハム、ゴードリー
ブ寒天培地上) a D−グルコース + b D−フルクトース + c L−ラムノース + d D−マンニトール − e L−アラビノース + f イノシトール − g ラフイノース − h D−キシロース + i シユクロース + j セルロース + (+:利用する、−:利用しない) (5) 細胞壁組成 細胞水解物全体にL、L−ジアミノピメリン
酸及びグリシンが存在する。 以上のような菌学的性質を有る本菌M−331に
ついて、ベツカーらのアプリケーシヨンミクロバ
イオロジー〔Application Microbiology、12、
421−128(1964)〕、バージーズ マニユアル オ
ブ デターミネイテイブ バクテリオロジー、第
8版〔Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology、8th edition(1974)〕、シヤーリン
グらのインターナシヨナル・ジヤーナル・システ
イマテイツク・バクテリオロジー
〔International Journal Systematic
Bacteriology 18、69−189(1968)〕、同18、279
−392(1968)、同19、391−512(1969)、同22、265
−394(1972)、野々村のジヤーナル・フエルメン
テーシヨン テクノロジー〔Journal
Fermentation Technology、52、78−92(1974)〕
および黒田らのジヤーナル・アンテイパイオテイ
クス〔Journal Antibiotics、33、259−266
(1980)〕により検索すると、本菌株に特に近縁す
るものとして、ストレプトミセス・レシフエンシ
ス(Streptomyces・recifensis)、アクチノミセ
ス・アツロオリバセウス(Actinomyces・
atroolivaceus)、ストレプトミセス・キサントシ
デイクス(Streptomyces・xanthocidicus)およ
びストレプトミセス・オミヤエンシス
(Streptomyces・omiyaensis)が挙げられるが、
本菌株は上記のうち三種の菌とは、以下の諸点に
おいて明らかな相異が認められる。 (1) ストレプトミセス・レシフエンシス: 基中菌糸の色はイースト麦芽寒天培地上で灰
黄色であり、オートミール寒天培地上、スター
チ無機塩寒天培地上及びグリセロール・アスパ
ラギン寒天培地上では識別できる色素はない。
L−ラムノースの利用がないか又は少なく、一
方D−マンニトールおよびラフイノースを利用
する。 (2) アクチノミセス・アツロオリバセウス: 基中菌糸の色はイースト麦芽寒天培地、オー
トミール寒天培地、スターチ無機塩寒天培地お
よびグリセロール・アスパラギン寒天培地上で
は識別できない。シユクロース、イノシトー
ル、D−マンニトールおよびラフイノースの利
用は一定してない。 (3) ストレプトミセス・キサントシデイスク: メラノイド色素が変化しやすい。L−ラムノ
ースを利用せず、ラフイノースの利用は少な
い。従つて、本菌株は、これら三菌株とは完全
に異なる菌と同定された。 またストレプトミセス・オミヤエンシスは、本
菌株と最も性質が近似しているが、尚D−フルク
トースおよびアラビノースの利用が少なく、シユ
クロースは利用しない点で本菌株とは異なつてい
る。従つて本菌株M−331をストレプトマイセ
ス・オミヤエンシス・変種と認め、ストレプトミ
セス・オミヤエンシス・ヴアリアント・アンシユ
ネンシス(Streptomyces omiyaensis
variantanshunensiss)と命名した。 本菌株M−331は、工業技術院微生物工業技術
研究所に受託番号 微工研条寄第447号(FERM
BP−447)として寄託されている。 また本菌株M−331は、抗生物質M−331物質の
産生能を有する点において特徴付けられる。 本菌株の利用により産生されるM−331物質は、
以下の理化学的性質を有する。 (1) 実験式:C40H49N9O11S(高分解能フアースト
アトミツク ボンバードメント マススペク
トロメトリー法による) (2) 分子量:363(マススペクトロメトリー法によ
る) (3) 元素分析値(%):C40H49N9O11S・6H2Oと
して 実測値 炭素:49.12,水素:5.94,窒素:
13.24 計測値 炭素:49.48,水素:6.32,窒素:
12.97 (4) 比旋光度:〔α〕25 D=+58.9°(ジメチルスルホ
キシド) (5) 赤外線吸収スペクトル: KBr錠としてのチヤートを第1図に示す。
主なνnax(cm-1)値は次の通りである。 3875、1660、1590、1535、1460、1385、
1340、1260、1175、1100、1065、960、880、
815、745、700、630、580、545 (6) 紫外線吸収スペクトル: 酸性もしくは中性メタノール中におけるチヤ
ートを第2図に示す。主なνnax(nm)は次の
通りである。 290(ε=4600)、258(ε=19500)、 221(ε=41000)、205(ε=37500) また塩基性メタノール中における主なλnax
(nm)は次の通りである。 290(ε=7400)、262(ε=20400)、 245(ε=25000)、228(ε=43100) (7) 物質の性質:白色粉末の両性物質 (8) 溶媒に対する溶解性:水、メタノール、ジメ
チルスルホキシドおよびジメチルホルムアミド
等の極性溶媒に可溶。クロロホルムおよびエー
テル等の無極性溶媒には難溶。 (9) 呈色反応:モーリツシユ、塩化第二鉄−フエ
リシアン化カリウム、フオリン、エールリツヒ
およびパウリの各反応はそれぞれ陽性、ビウレ
ツト、アンスロン、坂口、ドラゲンドルフおよ
びニンヒドリンの各反応はそれぞれ陰性。 (10) 融点:204〜209℃ (11) pKa(66%(v/v)水性ジメチルホルム
アミド中):5.8、7.9、10.8、11.8 (12) 薄層クロマトグラフイー:逆相C18シリー
ル化シリカゲルをけい光指示薬(254nm)お
よび0.5Mクエン酸緩衝液(PH=4.0):メタノ
ール=1:1と共に用いた時のRf値がほぼ0.45
である。 上記M−331物質は以下の生物学的性質を有す
る新規な抗生物質群に属している。 抗菌作用 グラム陽性及びグラム陰性病原菌、特にシユ
ードモナス属の細菌の発育を阻止する。ミクロ
液体希釈法によつて検定したM−331物質の各
種グラム陽性及びグラム陰性病原菌に対する最
小発育阻止濃度(MIC)を表2に示した。な
お対照に用いた抗生物質はカルベニシリンであ
る。
良好な発育 (3) 生理的諸性質 a 生育温度範囲 15〜40℃ b ゼラチンの液化(28℃) 陰性 c スターチの加水分解 陽性 d セルロースの分解 陰性 e 脱脂乳の凝固 陽性 f 脱脂乳のペプトン化 陽性 g 硝酸塩の還元 陽性 h メラニン様色素の形成 陰性 i 硫化水素の産生 陰性 (4) 各炭素源の同化性(プリドハム、ゴードリー
ブ寒天培地上) a D−グルコース + b D−フルクトース + c L−ラムノース + d D−マンニトール − e L−アラビノース + f イノシトール − g ラフイノース − h D−キシロース + i シユクロース + j セルロース + (+:利用する、−:利用しない) (5) 細胞壁組成 細胞水解物全体にL、L−ジアミノピメリン
酸及びグリシンが存在する。 以上のような菌学的性質を有る本菌M−331に
ついて、ベツカーらのアプリケーシヨンミクロバ
イオロジー〔Application Microbiology、12、
421−128(1964)〕、バージーズ マニユアル オ
ブ デターミネイテイブ バクテリオロジー、第
8版〔Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology、8th edition(1974)〕、シヤーリン
グらのインターナシヨナル・ジヤーナル・システ
イマテイツク・バクテリオロジー
〔International Journal Systematic
Bacteriology 18、69−189(1968)〕、同18、279
−392(1968)、同19、391−512(1969)、同22、265
−394(1972)、野々村のジヤーナル・フエルメン
テーシヨン テクノロジー〔Journal
Fermentation Technology、52、78−92(1974)〕
および黒田らのジヤーナル・アンテイパイオテイ
クス〔Journal Antibiotics、33、259−266
(1980)〕により検索すると、本菌株に特に近縁す
るものとして、ストレプトミセス・レシフエンシ
ス(Streptomyces・recifensis)、アクチノミセ
ス・アツロオリバセウス(Actinomyces・
atroolivaceus)、ストレプトミセス・キサントシ
デイクス(Streptomyces・xanthocidicus)およ
びストレプトミセス・オミヤエンシス
(Streptomyces・omiyaensis)が挙げられるが、
本菌株は上記のうち三種の菌とは、以下の諸点に
おいて明らかな相異が認められる。 (1) ストレプトミセス・レシフエンシス: 基中菌糸の色はイースト麦芽寒天培地上で灰
黄色であり、オートミール寒天培地上、スター
チ無機塩寒天培地上及びグリセロール・アスパ
ラギン寒天培地上では識別できる色素はない。
L−ラムノースの利用がないか又は少なく、一
方D−マンニトールおよびラフイノースを利用
する。 (2) アクチノミセス・アツロオリバセウス: 基中菌糸の色はイースト麦芽寒天培地、オー
トミール寒天培地、スターチ無機塩寒天培地お
よびグリセロール・アスパラギン寒天培地上で
は識別できない。シユクロース、イノシトー
ル、D−マンニトールおよびラフイノースの利
用は一定してない。 (3) ストレプトミセス・キサントシデイスク: メラノイド色素が変化しやすい。L−ラムノ
ースを利用せず、ラフイノースの利用は少な
い。従つて、本菌株は、これら三菌株とは完全
に異なる菌と同定された。 またストレプトミセス・オミヤエンシスは、本
菌株と最も性質が近似しているが、尚D−フルク
トースおよびアラビノースの利用が少なく、シユ
クロースは利用しない点で本菌株とは異なつてい
る。従つて本菌株M−331をストレプトマイセ
ス・オミヤエンシス・変種と認め、ストレプトミ
セス・オミヤエンシス・ヴアリアント・アンシユ
ネンシス(Streptomyces omiyaensis
variantanshunensiss)と命名した。 本菌株M−331は、工業技術院微生物工業技術
研究所に受託番号 微工研条寄第447号(FERM
BP−447)として寄託されている。 また本菌株M−331は、抗生物質M−331物質の
産生能を有する点において特徴付けられる。 本菌株の利用により産生されるM−331物質は、
以下の理化学的性質を有する。 (1) 実験式:C40H49N9O11S(高分解能フアースト
アトミツク ボンバードメント マススペク
トロメトリー法による) (2) 分子量:363(マススペクトロメトリー法によ
る) (3) 元素分析値(%):C40H49N9O11S・6H2Oと
して 実測値 炭素:49.12,水素:5.94,窒素:
13.24 計測値 炭素:49.48,水素:6.32,窒素:
12.97 (4) 比旋光度:〔α〕25 D=+58.9°(ジメチルスルホ
キシド) (5) 赤外線吸収スペクトル: KBr錠としてのチヤートを第1図に示す。
主なνnax(cm-1)値は次の通りである。 3875、1660、1590、1535、1460、1385、
1340、1260、1175、1100、1065、960、880、
815、745、700、630、580、545 (6) 紫外線吸収スペクトル: 酸性もしくは中性メタノール中におけるチヤ
ートを第2図に示す。主なνnax(nm)は次の
通りである。 290(ε=4600)、258(ε=19500)、 221(ε=41000)、205(ε=37500) また塩基性メタノール中における主なλnax
(nm)は次の通りである。 290(ε=7400)、262(ε=20400)、 245(ε=25000)、228(ε=43100) (7) 物質の性質:白色粉末の両性物質 (8) 溶媒に対する溶解性:水、メタノール、ジメ
チルスルホキシドおよびジメチルホルムアミド
等の極性溶媒に可溶。クロロホルムおよびエー
テル等の無極性溶媒には難溶。 (9) 呈色反応:モーリツシユ、塩化第二鉄−フエ
リシアン化カリウム、フオリン、エールリツヒ
およびパウリの各反応はそれぞれ陽性、ビウレ
ツト、アンスロン、坂口、ドラゲンドルフおよ
びニンヒドリンの各反応はそれぞれ陰性。 (10) 融点:204〜209℃ (11) pKa(66%(v/v)水性ジメチルホルム
アミド中):5.8、7.9、10.8、11.8 (12) 薄層クロマトグラフイー:逆相C18シリー
ル化シリカゲルをけい光指示薬(254nm)お
よび0.5Mクエン酸緩衝液(PH=4.0):メタノ
ール=1:1と共に用いた時のRf値がほぼ0.45
である。 上記M−331物質は以下の生物学的性質を有す
る新規な抗生物質群に属している。 抗菌作用 グラム陽性及びグラム陰性病原菌、特にシユ
ードモナス属の細菌の発育を阻止する。ミクロ
液体希釈法によつて検定したM−331物質の各
種グラム陽性及びグラム陰性病原菌に対する最
小発育阻止濃度(MIC)を表2に示した。な
お対照に用いた抗生物質はカルベニシリンであ
る。
【表】
またM−331物質は生体内において実験的感染
症に対して、抗菌活性を示す。試験方法は最新
医学・第32巻・1491〜6(1977)に準じた。M
−331物質を、緑膿菌PSE1を感染させたマウス
に1回投与し、観察された活性をED50値で検
定した(被検動物の50%を防御する有効投与量
をmg/Kgで表わす)。それらの結果を表3に示
した。なお、対照に用いた抗生物質をカルベニ
シリンである。
症に対して、抗菌活性を示す。試験方法は最新
医学・第32巻・1491〜6(1977)に準じた。M
−331物質を、緑膿菌PSE1を感染させたマウス
に1回投与し、観察された活性をED50値で検
定した(被検動物の50%を防御する有効投与量
をmg/Kgで表わす)。それらの結果を表3に示
した。なお、対照に用いた抗生物質をカルベニ
シリンである。
【表】
急性毒性
M−331物質のマウスに対する静脈内投与で
のLD50は2400mg/Kgである。 以上のような理化学的性質および生物学的性質
を有する物質は未だ知られておらず、本発明は、
かかる抗菌作用を有し、医薬として有用な新規物
質の製造を可能とする微生物を提供するものであ
る。 本発明微生物M−331からの上記M−331物質の
製造は、M−331を適当な培地で培養し、培養物
からM−331物質を分離、採取することにより実
施される。本菌株M−331の培養方法は、基本的
には一般の微生物の培溶方法に準ずることがで
き、通常は液体培地による撹拌通気培養が有利で
ある。培地としては、本菌株が利用する栄養源を
含有する各種の合成培地、半合成培地あるいは天
然培地を用いることができる。之等培地の組成と
しては、炭素源として例えばグリコース、マンノ
ース、グリセリン、シユクロース、糖蜜、でん
粉、液化でん粉等を、窒素源として肉エキス、カ
ザミノ酸、ペプトン、ダルテンミール、コーンミ
ール、棉実油、大豆粉、コーンスチーブリカー、
乾燥酵母、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、尿素等を、また必要に応じて例えは、リン酸
水素2ナトリウム、リン酸2水素カリウム、炭酸
カルシウム、塩化マグネシウム等の金属のリン酸
塩、炭酸塩、塩化物質等の無機塩等を夫々使用で
きる。培養中発泡の著しい時に例えば大豆油、亜
麻仁油等の植物油、オクタデカノール、テトラデ
カノール、ヘプタデカノール等の高級アルコール
類およびシリコン化合物等の消泡剤を適宜添加す
ればよい。通常本発明のM−331菌は、20〜40℃
で生育し、M−331物質の生産は約25〜40℃の範
囲で行なわれる。本培養の培養時間は50〜100時
間程度が適当であり、培地の濃厚化に従つて、培
養時間を更に延長してもよい。上記培養に当つて
は撹拌通気培養で通常行われるように、培地への
減菌空気の吹き込みを行なうのが好ましく、本発
明菌株の効率的生育のためには、タンク培養に用
いる空気量を1分間あたり、栄養培地1容量部に
対して0.3〜0.6容量部用い、毎分200〜400回転で
撹拌するのが望ましい。 このようにして培養物中にM−331物質が生成
蓄積される。これは主に培養液中に含有されてい
るので、遠心分離または過により培養物から菌
体を除去した後、液から一般抗生物質の製造に
用いられる常用の手段によつて分離、精製され
る。 この分離、精製手段としては、具体的には減圧
濃縮;凍結乾燥;溶媒抽出;液性交換例えば強酸
性陽イオン交換樹脂1×3(中国製)、アンバーラ
イトCG−120、弱酸性陽イオン交換樹脂122(中国
製)、アンバーライトIRC−50等の陽イオン交換
樹脂やアンバーライトIRA411、アンバーライト
IRA400等の陰イオン交換樹脂や非イオン交換樹
脂、アンバーライトXAD−2、ダイヤイオンHP
−20等の非イオン性吸着樹脂等による処理;例え
ば活性炭、珪酸、シリカゲル、アルミナ等の吸着
剤による処理;結晶化乃至再結晶等を単独で、又
は任意の順序で組み合せて、また反復して採用す
ることができる。 かくして抗生物質M−331物質を収得できる。
該M−331物質は、その抗菌活性を利用した医薬
品として有用である。 次に本発明微生物からのM−331物質の製造例
を挙げる。 製造例 グルコース6%(重量%、以下同じ)、デンプ
ン0.5%、ペプトン0.6%、魚粉0.5%、硫酸アンモ
ニウム0.7%、炭酸カルシウム0.4%および消泡剤
としてシリコンK−75(信越化学製)0.05%から
成る組成の培地100を200容量の培養タンクに
入れ、115℃で20分間滅菌した。これに上記と同
じ組成の培地で菌株M−331を培養した培養物を
5%接取し、毎分50の無菌空気を通じ、毎分
200〜250回転のプロペラ撹拌を行ないながら、23
℃で72時間培養した。培養終了後、遠心分離した
後、その上澄液について以下の分離操作を行なつ
た。 培養液をシユウ酸でPH2.0に調製後、水酸化ナ
トリウム水溶液にてPH3.8〜4.0に調製した。沈殿
物を別し、液を強酸性陽イオン交換樹脂1×
3(Na+)(中国製)に吸着させて、有効物質を希
水酸化ナトリウム水溶液にて溶出させた。その溶
出液を塩酸溶液にてPH6.5〜7.0に調製し、しばら
く放置後、析出してくる沈殿物を取した。又
液を塩化ナトリウムにて塩析した後、沈殿物を
取し、これを希水酸化ナトリウム水溶液に溶解
後、塩酸水溶液にてPH6.5〜7.0に調製し、しばら
く放置後、析出してくる沈殿物を取し、先の沈
殿物と合わせた。この沈殿物を水に溶解後、陽イ
オン交換樹脂122(Na+)(中国製)を充てんした
カラムに通過させ、有効物質を水にて溶出させ
た。溶出液のPHを6.5〜7.0に調製し、析出してく
る沈殿物を取し、乾燥させて、13.3gの粉末を
得た。 次に上記で得た粉末13.3gを水酸化ナトリウム
水溶液に溶かし、非イオン性吸着樹脂X−5(中
国製)を充てんしたカラムに通過させ、有効物質
を吸着させた。このカラムから有効物質を20%ア
セトアン水溶液にて溶出さ、活性分画を集め、減
圧濃縮し、さらに凍結乾燥を行なつて白色粉末
4.6gを得た。 この白色粉末は、前記理化学的性質及び生物学
的性質を有していた。
のLD50は2400mg/Kgである。 以上のような理化学的性質および生物学的性質
を有する物質は未だ知られておらず、本発明は、
かかる抗菌作用を有し、医薬として有用な新規物
質の製造を可能とする微生物を提供するものであ
る。 本発明微生物M−331からの上記M−331物質の
製造は、M−331を適当な培地で培養し、培養物
からM−331物質を分離、採取することにより実
施される。本菌株M−331の培養方法は、基本的
には一般の微生物の培溶方法に準ずることがで
き、通常は液体培地による撹拌通気培養が有利で
ある。培地としては、本菌株が利用する栄養源を
含有する各種の合成培地、半合成培地あるいは天
然培地を用いることができる。之等培地の組成と
しては、炭素源として例えばグリコース、マンノ
ース、グリセリン、シユクロース、糖蜜、でん
粉、液化でん粉等を、窒素源として肉エキス、カ
ザミノ酸、ペプトン、ダルテンミール、コーンミ
ール、棉実油、大豆粉、コーンスチーブリカー、
乾燥酵母、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、尿素等を、また必要に応じて例えは、リン酸
水素2ナトリウム、リン酸2水素カリウム、炭酸
カルシウム、塩化マグネシウム等の金属のリン酸
塩、炭酸塩、塩化物質等の無機塩等を夫々使用で
きる。培養中発泡の著しい時に例えば大豆油、亜
麻仁油等の植物油、オクタデカノール、テトラデ
カノール、ヘプタデカノール等の高級アルコール
類およびシリコン化合物等の消泡剤を適宜添加す
ればよい。通常本発明のM−331菌は、20〜40℃
で生育し、M−331物質の生産は約25〜40℃の範
囲で行なわれる。本培養の培養時間は50〜100時
間程度が適当であり、培地の濃厚化に従つて、培
養時間を更に延長してもよい。上記培養に当つて
は撹拌通気培養で通常行われるように、培地への
減菌空気の吹き込みを行なうのが好ましく、本発
明菌株の効率的生育のためには、タンク培養に用
いる空気量を1分間あたり、栄養培地1容量部に
対して0.3〜0.6容量部用い、毎分200〜400回転で
撹拌するのが望ましい。 このようにして培養物中にM−331物質が生成
蓄積される。これは主に培養液中に含有されてい
るので、遠心分離または過により培養物から菌
体を除去した後、液から一般抗生物質の製造に
用いられる常用の手段によつて分離、精製され
る。 この分離、精製手段としては、具体的には減圧
濃縮;凍結乾燥;溶媒抽出;液性交換例えば強酸
性陽イオン交換樹脂1×3(中国製)、アンバーラ
イトCG−120、弱酸性陽イオン交換樹脂122(中国
製)、アンバーライトIRC−50等の陽イオン交換
樹脂やアンバーライトIRA411、アンバーライト
IRA400等の陰イオン交換樹脂や非イオン交換樹
脂、アンバーライトXAD−2、ダイヤイオンHP
−20等の非イオン性吸着樹脂等による処理;例え
ば活性炭、珪酸、シリカゲル、アルミナ等の吸着
剤による処理;結晶化乃至再結晶等を単独で、又
は任意の順序で組み合せて、また反復して採用す
ることができる。 かくして抗生物質M−331物質を収得できる。
該M−331物質は、その抗菌活性を利用した医薬
品として有用である。 次に本発明微生物からのM−331物質の製造例
を挙げる。 製造例 グルコース6%(重量%、以下同じ)、デンプ
ン0.5%、ペプトン0.6%、魚粉0.5%、硫酸アンモ
ニウム0.7%、炭酸カルシウム0.4%および消泡剤
としてシリコンK−75(信越化学製)0.05%から
成る組成の培地100を200容量の培養タンクに
入れ、115℃で20分間滅菌した。これに上記と同
じ組成の培地で菌株M−331を培養した培養物を
5%接取し、毎分50の無菌空気を通じ、毎分
200〜250回転のプロペラ撹拌を行ないながら、23
℃で72時間培養した。培養終了後、遠心分離した
後、その上澄液について以下の分離操作を行なつ
た。 培養液をシユウ酸でPH2.0に調製後、水酸化ナ
トリウム水溶液にてPH3.8〜4.0に調製した。沈殿
物を別し、液を強酸性陽イオン交換樹脂1×
3(Na+)(中国製)に吸着させて、有効物質を希
水酸化ナトリウム水溶液にて溶出させた。その溶
出液を塩酸溶液にてPH6.5〜7.0に調製し、しばら
く放置後、析出してくる沈殿物を取した。又
液を塩化ナトリウムにて塩析した後、沈殿物を
取し、これを希水酸化ナトリウム水溶液に溶解
後、塩酸水溶液にてPH6.5〜7.0に調製し、しばら
く放置後、析出してくる沈殿物を取し、先の沈
殿物と合わせた。この沈殿物を水に溶解後、陽イ
オン交換樹脂122(Na+)(中国製)を充てんした
カラムに通過させ、有効物質を水にて溶出させ
た。溶出液のPHを6.5〜7.0に調製し、析出してく
る沈殿物を取し、乾燥させて、13.3gの粉末を
得た。 次に上記で得た粉末13.3gを水酸化ナトリウム
水溶液に溶かし、非イオン性吸着樹脂X−5(中
国製)を充てんしたカラムに通過させ、有効物質
を吸着させた。このカラムから有効物質を20%ア
セトアン水溶液にて溶出さ、活性分画を集め、減
圧濃縮し、さらに凍結乾燥を行なつて白色粉末
4.6gを得た。 この白色粉末は、前記理化学的性質及び生物学
的性質を有していた。
第1図は抗生物質M−331物質の赤外線吸収ス
ペクトル(KBr錠)分析図であり、第2図は同
物質の中性又は酸性メタノール中での紫外線吸収
スペクトル分析図である。
ペクトル(KBr錠)分析図であり、第2図は同
物質の中性又は酸性メタノール中での紫外線吸収
スペクトル分析図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ストレプトミセス属に属する微生物であり、
抗生物質M−331物質の産生能を有し、炭素源の
利用性が下記の通りであるストレプトミセス・オ
ミヤエンシス・ヴアリアント・アンシユネンシ
ス。 D−グルコース +,イノシトール − D−フルクトース +,ラフイノース − L−ラムノース +,D−キシロース + D−マンニトール −,シユクロース + L−アラビノース +,セルロース + (ただし+は利用するを、−は利用しないを示
す)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1928284A JPS60164481A (ja) | 1984-02-02 | 1984-02-02 | ストレプトミセス属微生物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1928284A JPS60164481A (ja) | 1984-02-02 | 1984-02-02 | ストレプトミセス属微生物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60164481A JPS60164481A (ja) | 1985-08-27 |
| JPH0380470B2 true JPH0380470B2 (ja) | 1991-12-25 |
Family
ID=11995085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1928284A Granted JPS60164481A (ja) | 1984-02-02 | 1984-02-02 | ストレプトミセス属微生物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60164481A (ja) |
-
1984
- 1984-02-02 JP JP1928284A patent/JPS60164481A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60164481A (ja) | 1985-08-27 |
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